JPH04354567A - 籾摺選別機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、籾摺をする籾摺部，
籾摺部からの摺落米を風選する摺落米風選部，籾・玄米
の混合米を選別する混合米選別部，揚穀搬送部及び石抜
き選別部から構成されている籾摺選別機に関するもので
、更に詳しくは、石抜き選別部からの排風を摺落米風選
部を経由して合理的に排風しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】籾摺をする籾摺部，籾摺部からの摺落米
を風選する摺落米風選部，籾・玄米の混合米を選別する
揺動選別装置型の混合米選別部，揚穀搬送部及び石抜き
選別部から構成されている籾摺選別機として、実開平２
−１３３４３３号公報がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来装置にあつて
は、摺落米風選部及び石抜き選別部が並設されていて、
石抜き選別部での石抜き選別後の選別風が摺落米風選部
で籾摺部からの摺落米を風選する摺落米選別風に合流し
て排風される構成である。しかし、摺落米風選部の摺落
米風選路の選別始端側には、石抜き選別部から石抜き選
別後の汚れた選別風が流入する関係で、籾摺部からの摺
落米をきれいに選別できないという問題があつた。そこ
で、この発明は、石抜き選別部からの石抜き選別風を排
出する特殊の排風路を摺落米風選部に構成することによ
り、摺落米風選部での摺落米選別に悪影響を与えること
なく、石抜き選別部の石抜き選別風の排風を合理化しよ
うとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。即ち、この発明は、籾摺をする籾摺部Ａ，
籾摺部Ａからの摺落米を風選する摺落米風選部Ｂ，籾・
玄米の混合米を選別する混合米選別部Ｃ，揚穀搬送部Ｄ
及び石抜き選別部Ｅから構成されている籾摺選別機であ
つて、摺落米風選部Ｂにおける摺落米選別路９の選別始
端側に石抜き選別部Ｅを並設するにあたり、石抜き選別
部Ｅにおける石抜き選別板２８の選別終端側を摺落米風
選部Ｂの選別始端側に近接した状態で配置し、石抜き選
別部Ｅからの排風を摺落米風選部Ｂの摺落米風選路９と
は別個に構成されている排風路１４を経由して摺落米風
選部Ｂの吸引フアン１１に接続したことを特徴とする籾
摺選別機の構成としたものである。

【０００５】

【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、実施例の構成について説明する。この
籾摺選別機は、籾摺をする籾摺部Ａ，籾摺部Ａからの摺
落米を風選する摺落米風選部Ｂ，摺落米風選部Ｂでの風
選後の混合米を選別する混合米選別部Ｃ，穀粒を揚穀す
る揚穀搬送部Ｄ及び石抜き選別部Ｅにより、ブロック構
成されている。そして、その構成機材である籾摺部Ａを
機体の前上部に配置し、籾摺部Ａの下方に摺落米風選部
Ｂを配置し、籾摺部Ａ及び摺落米風選部Ｂの後方には、
その下部に石抜き選別部Ｅを、上部には揺動選別装置型
の混合米選別部Ｃを配置し、籾摺部Ａ及び摺落米風選部
Ｂの一横側部に、揚穀搬送部Ｄの混合米揚穀機１を配置
し、また、機体最後部に揚穀搬送部Ｄの玄米揚穀機２を
、夫れ夫れ配置する構成である。

【０００６】次に、籾摺部Ａについて説明すると、籾摺
部Ａは、籾ホッパ３，籾摺ロール４，４の内装されてい
る籾摺室５等で構成されている。次に、摺落米風選部Ｂ
について説明する。風選箱体６内には、その上部に籾摺
ロール４，４で籾摺された摺落米を拡散する拡散板７の
る拡散室８が設けられていて、この拡散室８の下方にお
ける後側下部を選別始端側とし、前側上部を選別終端側
とする摺落米風選路９が斜設されていて、摺落米風選路
９の下方には、選別終端寄りに粃米を受ける粃米受樋（
図示省略），選別始端側に選別された摺落米を受ける摺
落米受樋１０ａが夫れ夫れ設けられている。選別箱体６
の後側板の上部には摺落米選別風の吸入口１０が設けら
れていて、吸入口１０から吸入された摺落米選別風は、
摺落米風選路９内を前方の終端側に流れ、吸引フアン１
１及び排塵筒１２を経て機外に排出される。また、風選
箱体６における後側板の下部には、石抜き選別部Ｅから
の石抜き選別風が流入する流入口１３が設けられていて
、この流入口１３から流入した選別風は、摺落米風選路
９の下方に構成されている排風路１４を経由して、吸引
フアン１１に流れ、摺落米風選路９の選別風と合流して
、排塵筒１２から機外へ排出される。

【０００７】次に、混合米選別部Ｃについて説明する。 この混合米選別部Ｃは周知の揺動選別装置型で構成され
ていて、多段の揺動選別板１５，１５，…は、穀粒の供
給側１５ａから排出側１５ｂへの流動方向である縦方向
、及び、この縦方向に直交する穀粒の分離選別方向であ
る横方向の２面とも傾斜した構成として、横方向を機体
の前後方向（図１の左右方向）に沿わせた状態で配置し
、機枠に設けられている揺動アーム１６，１６，…，で
横方向に斜上下の往復動をする構成である。揺動アーム
１６，１６，…はクランク軸１７，クランクロッド１８
で揺動される。１９は、多段の揺動選別板１５，１５，
…の縦方向の高い供給側１５ａで、且つ、横方向の揺上
側１５ｃから穀粒を供給する分配ケースであり、摺落米
風選部Ｂの摺落米受樋１０ａに落下選別された摺落米が
、混合米揚穀機１，分配ケース１９を経て各揺動選別板
１５，１５，…に供給される構成である。揺動選別板１
５，１５，…の排出側１５ｂには、玄米仕切板２０及び
籾仕切板２１が設けられていて、揺動選別板１５，１５
，…の玄米分布流域，混合米分布流域及び籾米分布流域
に分布する穀粒が、玄米，混合米及び籾米に夫れ夫れ仕
切られ、玄米仕切板２０で仕切られた玄米は、玄米流下
路２２を経て下方の石抜き選別部Ｅに供給され、また、
玄米仕切板２０と籾仕切板２１とで仕切られた混合米は
、混合米流路２３を流下して摺落米風選部Ｂの摺落米受
樋１０ａに入り、混合米揚穀機１で揚穀されて、混合米
ホッパ２３ａ，分配ケース１９を経て、揺動選別板１５
，１５，…に供給されて再選別され、また、籾仕切板２
１で仕切られた籾米は、籾米流路２４を流下して籾摺部
Ａの籾還元通路２５を経て籾摺部Ａに還元され、再度籾
摺される。

【０００８】次に、石抜き選別部Ｅの石抜き選別装置２
６について説明する。この石抜き選別装置２６は、玄米
ホッパ２７，小さな通風孔が無数に構成されている石抜
き選別板２８，選別風を発生するフアン２９，フアン２
９を被覆し且つ石抜き選別板２８を支持しているフアン
ケース３０，フアンケース３０を揺動する揺動ア−ム３
１，３１，揺動装置３２等で構成されている周知のもの
であり、揺動選別装置から選別後の玄米が、玄米ホッパ
２７を経由して石抜き選別板２８に供給されると、揺動
運動及び下方からの選別風の噴出により、大きくて重い
小石は上方へ、また、小さくて軽い玄米は下方に夫れ夫
れ選別分離される。このようにして選別分離された玄米
は、玄米流路３３を通って玄米揚穀機２の下部に入り、
玄米揚穀機２で揚穀されて機外に取り出され、また、石
抜き選別板２８の上方へ分離選別された小石は、石溜室
３４に落下収納される。このようにして石抜き選別され
る過程で発生した石抜き選別風は、石抜き選別板２８の
上端部から流入口１３を経て摺落米の風選箱体６の排風
路１４に流入し、吸引フアン１１及び排塵筒１２を経て
機外へ排出される。

【０００９】次に、図４乃至図６について説明する。多
段の揺動選別板１５，１５，…を支持する選別枠体３５
は、揺動選別板１５，１５，…の横方向両端部を支持す
る左枠部３５ａ，右枠部３５ｂ及び該左・右枠体３５ａ
，３５ｂの下端部を接続する下枠体３５ｃで構成されて
いて、揺動選別板１５，１５，…の縦方向両端部には枠
体部分を設けない構成とし、また、左・右枠体３５ａ，
３５ｂの内側部には、係止部３６，３６，…を構成し、
また、揺動選別板１５及び供給側板３７を折り曲げて一
体的に揺動選別板１５側を構成している。このように構
成されているので、選別枠体３５に揺動選別板１５を組
み付ける場合には、揺動選別板１５の挿入側端部と係止
部３６，３６とを合致させて、図４の矢印の方向に揺動
選別板１５を押し込み、揺動選別板１５の供給側板３７
の固定孔３８と左・右枠部３５ａ，３５ｂの係止片３９
，３９の固定孔４０，４０をボルト・ナット等の連結具
（図示省略）で固定連結するものである。このような構
成としておくと、選別枠体３５への揺動選別板１５の着
脱を、揺動選別板１５の排出側１５ｂに設けられている
穀粒取出枠体４１を取り外すことなく、揺動選別板１５
の着脱をすることができ好都合である。また、揺動選別
板１５の供給側板３７に開口部４２を設けたり、あるい
は、供給側板３７を透明材（図示省略）で構成しておく
と、２段目以下の内部の選別状況を確認できる。なお、
この実施例に替えて、図６に示すように、選別枠体３５
に揺動選別板１５，１５，…を挿入した後に、別に構成
されている供給側枠体４３で揺動選別板１５，１５，…
の供給側を閉鎖し、多数の揺動選別板１５，１５，…を
一括して連結固定が完了する構成としてもよい。また、
図４に示すように、左・右枠部３５ａ，３５ｂ横方向中
途部に複数の連結枠部４４，４４で連結し、揺動選別板
１５の下面に構成した固定具４５をこの連結枠部４４に
係止すると、揺動選別板１５を平面に保持し、選別精度
を向上させることができる。

【００１０】次に、図７及び図８について説明する。揺
動選別板１５，１５，…を支持する選別枠体３５にステ
ー４６，４６を取り付け、このステ−４６，４６に取り
付けられている調節ねじ棒４７に、米仕切板２０及び籾
仕切板２１の支持部をねじ嵌合して移動自在に支持し、
また、穀粒取出枠体４１側には、玄米取出樋４８，混合
米取出樋４９及び籾取出樋５０を夫れ夫れ構成し、玄米
仕切板２０の下端部には、調節ねじ棒４７の長手方向に
伸縮する混合米可動樋板５１，５１を一体的に取り付け
、玄米取出樋４８及び混合米取出樋４９の境界部分には
、中間部が軸支されている案内板５２をシ−ソ−状に回
動自在に支持して、前記の混合米可動樋板５１の下面を
案内板５２で支持している。なお、５３，５３は、バネ
である。上述のように、揺動選別板１５，１５，…側に
玄米仕切板２０が取り付けられていて、玄米仕切板２０
が一体的に揺動されるので、選別された玄米の仕切が正
確となつて、選別精度を向上させることができ、また、
揺動選別板１５，１５，…で選別された穀粒を受ける、
玄米取出樋４８，混合米取出樋４９及び籾取出樋５０は
固定部分である穀粒取出枠体４１に取り付けられている
ので、揺動選別板１５，１５，…と一体的に揺動される
部材を少なくし軽量化できて、揺動を円滑にすることが
できる。

【００１１】次に図９について説明する。この揺動選別
装置１５は、多段の揺動選別板１５，１５，…を左右一
対の揺動ア−ム１６，１６で揺動する構成であり、揺動
アーム１６，１６の上端部を横方向に折曲部１６ａとし
、この折曲部１６ａに揺動選別板１５，１５，…の取り
付けられている揺動枠体５４を、支点ピン５５及び調節
長孔５６で、揺動選別板１５の横方向の傾斜角度を調節
自在に取り付けできる構成である。このように左右一対
の揺動アーム１６，１６で支持し揺動するので、揺動機
構を簡素化できる。

【００１２】次に、図１乃至図３に示す実施例の作用に
ついて説明する。籾摺選別作業をする場合には、機体の
回転各部を駆動し、籾ホッパ３に籾を供給し、籾が籾摺
ロール４，４に供給されると、互いに反対方向に回転し
ている籾摺ロール４，４で籾摺され、拡散板７で拡散さ
れた摺落米は、下方の摺落米風選路９を流下して選別風
により選別され、軽い籾殻は摺落米風選路９の終端側に
流れて、吸引フアン１１及び排塵筒１２を経て機外に排
出され、また、比較的軽い粃米は摺落米風選路９の粃米
受樋（図示省略）に選別され、また、重い籾・玄米の摺
落米は摺落米受樋１０ａに流下し、混合米揚穀機１及び
分配ケース１９を経由して、各揺動選別板１５，１５，
…に供給される。

【００１３】このようにして、揺動選別板１５，１５，
…に供給された混合米は、揺動アーム１６，１６，…で
横方向斜上下の往復揺動をされると、粒形の大小，比重
の大小あるいは摩擦抵抗の差異等により選別されて、横
方向の揺上側１５ｃである玄米分布流域に偏流分布した
玄米は、玄米仕切板２０で仕切られて取り出され、玄米
流下路２２を経て石抜き選別部Ｅに供給され、石抜き選
別部Ｅで石抜き選別された玄米は、玄米流路３３を経て
玄米揚穀機２に流入し、玄米揚穀機２１で揚穀されて機
外に取り出され、また、揺動選別板１５の横方向中間部
である混合米分布流域に偏流分布した混合米は、玄米仕
切板２０と籾仕切板２１とで仕切られて取り出され、混
合米流路２３，摺落米受樋１０ａを経て混合米揚穀機１
　　で揚穀されて、混合米ホッパ２３ａ，分配ケース１
９を経て、揺動選別板１５，１５，…に供給されて再選
別され、また、揺動選別板１５，１５，…の横方向揺下
側の籾米分布流域に偏流分布した籾米は、籾仕切板２１
で仕切られて取り出され、籾流路２４，籾還元通路２５
を経て籾摺部Ａに揚穀還元されて再度籾摺される。

【００１４】このようにして籾摺選別される過程で、石
抜き選別部Ｅから排風された石抜き選別後の選別風は、
流入口１３を通って摺落米風選箱体６に流れ、摺落米風
選路９とは別に構成されている排風路１４を経由して吸
引フアン１１に流れ、排塵筒１２から機外に排出される
。

【００１５】

【発明の効果】上述のように、摺落米風選部Ｂにおける
摺落米選別路９の選別始端側に石抜き選別部Ｅを並設す
るにあたり、石抜き選別部Ｅにおける石抜き選別板２８
の選別終端側を摺落米風選部Ｂの選別始端側に近接した
状態で配置し、石抜き選別部Ｅからの排風を摺落米風選
部Ｂの摺落米風選路９とは別個に構成されている排風路
１４を経由して摺落米風選部Ｂの吸引フアン１１に接続
されているので、混合米選別部Ｃで選別された玄米を石
抜き選別する石抜き選別風は、摺落米風選部Ｂの摺落米
風選路９とは別個に構成されている排風路１４を経て摺
落米風選部Ｂの吸引フアン１１部分で合流して機外へ排
出されることとなり、摺落米の風選に悪影響を与えるこ
となく摺落米選別を良好に行うものでありながら、石抜
き選別部Ｅの石抜き選別風の排風も良好にして、籾摺選
別作業を良好な環境で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】切断側面図

【図２】平面図

【図３】斜視図

【図４】斜視図及び切断側面図

【図５】側面図

【図６】斜視図

【図７】切断正面図

【図８】平面図

【図９】側面図

【符号の説明】

Ａ　　籾摺部 Ｂ　　摺落米風選部 Ｃ　　混合米選別部 Ｄ　　揚穀搬送部 Ｅ　　石抜き選別部 １　　混合米揚穀機 ２　　玄米揚穀機 ３　　籾ホッパ ４　　籾摺ロール ５　　籾摺室 ６　　風選箱体 ７　　拡散板 ８　　拡散室 ９　　摺落米風選路 １０　　吸入口 １０ａ　　摺落米受樋 １１　　吸引フアン １２　　排塵筒 １３　　流入口 １４　　排風路 １５　　揺動選別板 １５ａ　　供給側 １５ｂ　　排出側 １５ｃ　　揺上側 １６　　揺動アーム １６ａ　　折曲部 １７　　クランク軸 １８　　クランクロッド １９　　分配ケース ２０　　玄米仕切板 ２１　　籾仕切板 ２２　　玄米流下路 ２３　　混合米流路 ２３ａ　　混合米ホッパ ２４　　籾米流路 ２５　　籾還元通路 ２６　　石抜き選別装置 ２７　　玄米ホッパ ２８　　石抜き選別板 ２９　　フアン ３０　　フアンケース ３１　　揺動アーム ３２　　揺動装置 ３３　　玄米流路 ３４　　石溜室 ３５　　選別枠体 ３５ａ　　左枠体 ３５ｂ　　右枠体 ３５ｃ　　下枠体 ３６　　係止部 ３７　　供給側板 ３８　　固定孔 ３９　　係止片 ４０　　固定孔 ４１　　穀粒取出枠体 ４２　　開口部 ４３　　供給側枠体 ４４　　連結枠体 ４５　　固定具 ４６　　ステー ４７　　調節ねじ棒 ４８　　玄米取出樋 ４９　　混合米取出樋 ５０　　籾取出樋 ５１　　混合米可動樋板 ５２　　案内板 ５３　　バネ ５４　　揺動枠体 ５５　　支点ピン ５６　　調節長孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　籾摺をする籾摺部Ａ，籾摺部Ａからの
   摺落米を風選する摺落米風選部Ｂ，籾・玄米の混合米を
   選別する混合米選別部Ｃ，揚穀搬送部Ｄ及び石抜き選別
   部Ｅから構成されている籾摺選別機であつて、摺落米風
   選部Ｂにおける摺落米選別路９の選別始端側に石抜き選
   別部Ｅを並設するにあたり、石抜き選別部Ｅにおける石
   抜き選別板２８の選別終端側を摺落米風選路９の選別始
   端側に近接した状態で配置し、石抜き選別部Ｅからの排
   風を摺落米風選部Ｂの摺落米風選路９とは別個に構成さ
   れている排風路１４を経由して摺落米風選部Ｂの吸引フ
   アン１１に接続したことを特徴とする籾摺選別機。