JPS639811Y2 - - Google Patents

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JPS639811Y2
JPS639811Y2 JP11162882U JP11162882U JPS639811Y2 JP S639811 Y2 JPS639811 Y2 JP S639811Y2 JP 11162882 U JP11162882 U JP 11162882U JP 11162882 U JP11162882 U JP 11162882U JP S639811 Y2 JPS639811 Y2 JP S639811Y2
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JP
Japan
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gear
sub
resilient element
temperature
elastic element
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JP11162882U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案の内燃機関のトランスミツシヨンなど
に使用されるサブギヤ装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のサブギヤ装置は、ギヤの側面にサブギヤ
を相対回転自在に配置し、サブギヤの歯数をギヤ
の歯数と異なる歯数とし、スラストスプリングに
よつてサブギヤをギヤに当接してなるものであ
り、サブギヤのギヤに対する相対回転は、ギヤの
バツクラツシを解消してギヤ打音の発生を防止す
るために、一定の摩擦力で規制されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこの摩擦力は、潤滑油の粘度が高
い冷間時には、ギヤの効率を著しく低下させ、発
進時にエンジンを停止させる可能性があるという
問題点があつた。
この考案はこのような従来の問題点を解消すべ
く創案されたもので、潤滑油の温度が低いときに
前記摩擦力を低下させてギヤ効率を高め得るサブ
ギヤ装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案のサブギヤ
装置は、ギヤの側面にサブギヤを相対回転自在に
配置し、サブギヤの歯数をギヤの歯数と異なる歯
数としてなるサブギヤ装置において、前記サブギ
ヤの一側面に対向する摩擦面を前記ギヤに対して
相対回転不能に設け、前記サブギヤの一側面に対
向して、形状記憶素子からなる弾発要素の一端部
を配置し、この弾発要素の他端部を、前記摩擦面
に対して軸方向移動不能の支持面によつて支持
し、前記弾発要素の感応温度を、潤滑油の粘度が
充分低下する温度に設定してあることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
上記の構成によれば、弾発要素として用いられ
る形状記憶素子は、所定の特性温度Tf以下に冷
却されたときに延性が増大し、特性温度以上で剛
性が増大し、特性温度以下で加えられた変形が、
特性温度以上になつたときに自動的に解消される
ものである。(参考文献:特公昭55−2467号公報) そのために、潤滑油の粘度が充分低下したとき
にのみ、弾発要素によつてサブギヤを摩擦面に当
接させるものであり、形状記憶素子からなる弾発
要素を用いているので、極めて小型の温度感応型
の弾発要素を構成し得る。
〔実施例〕
次にこの考案に係るサブギヤ装置の第一実施例
を図面に基づいて説明する。
第1図において、トランスミツシヨン1の第一
カウンタギヤ2にサブギヤ装置3が設けられ、サ
ブギヤ装置3は、ギヤ2の側面4にサブギヤ5を
相対回転自在に配置し、サブギヤ5の歯数をギヤ
2の歯数より一枚多い歯数としてなる。ギヤ2は
カウンタシヤフト6に装着され、カウンタシヤフ
ト6はベアリング7によつて支承されている。サ
ブギヤ装置3はギヤ2とベアリング7との間に配
置され、サブギヤ5はギヤ2の側面4に接するよ
うに配置されている。サブギヤ装置3は、形状記
憶素子を蛇腹状に成形してなる弾発要素8を備
え、この弾発要素8はカウンタシヤフト6に遊嵌
されつゝ、その軸方向の一端部9が、サブギヤ5
におけるベアリング7に対向した側面10に当接
されている。弾発要素8とベアリング7の内輪1
1との間にはスペーサ12が介在され、スペーサ
12は内輪11に当接するとともに弾発要素8の
軸方向の他端部13に当接している。スペーサ1
2の弾発要素8に接する面は、ギヤ2の側面4に
対して軸方向相対移動不能の支持面14とされ、
側面4は、サブギヤ5に摩擦力を与える摩擦面と
されている。サブギヤ5には弾発要素8の外周を
包囲するスリーブ15が固着され、これによつて
弾発要素8が保護されている。弾発要素8を構成
する形状記憶素子の特性温度は、トランスミツシ
ヨン1内に充填された潤滑油の粘度が充分低下す
る温度に設定され、弾発要素8は前記特性温度を
感応温度として作動する。弾発要素8は感応温度
において急激に軸方向に伸張し、このとき支持面
14において支持されつつ、サブギヤ5を側面4
に強く当接させる。感応温度以下では弾発要素8
は高い延性を有するため弾発力を発揮せず、従つ
てサブギヤ5と側面4との当接圧力は極めてわず
かである。すなわちサブギヤ装置3は、潤滑油の
粘度が充分低いときにのみ、サブギヤ5と摩擦面
との間の摩擦力を高めるので、従来に比較してギ
ヤ効率を著しく高め得る。
第2図はこの考案の第一段変速ギヤ21につい
ての第二実施例を示すものであり、弾発要素8
は、形状記憶素子よりなるリング16と、このリ
ング16とサブギヤ5との間に介在されたスラス
トスプリング17とによつて構成されている。ギ
ヤ21には、カウンタシヤフト6の外周に沿つて
軸方向に延在するスリーブ18が一体的に設けら
れ、このスリーブ18の外周には、ギヤ2寄りの
位置から順次、サブギヤ5、弾発要素8、スペー
サ12、止め輪19が装着されている。止め輪1
9はスリーブ18の外周に係合されてスリーブ1
8に対して軸方向について固定されている。スペ
ーサ12の弾発要素8に接する面は支持面14と
され、ギヤ21のサブギヤ5に対向する側面4は
摩擦面とされている。弾発要素8はその感応温度
まで昇温したときに軸方向に伸張し、スペーサ1
2および止め輪19によつて支持されつゝ、スラ
ストスプリング17を介してサブギヤ5を側面4
に向つて押圧する。これによつて第一実施例と同
様の効果が得られる。
第3図はこの考案の第三実施例を示すものであ
り、弾発要素8は形状記憶素子よりなるコイルば
ね20によつて構成されている。サブギヤ装置3
は第一段変速ギヤ21に設けられ、弾発要素8
は、シンクロナイザリング22にギヤ21に向つ
て開口するように穿設された孔23内に収納され
ている。ギヤ21とシンクロナイザリング22と
の間にはサブギヤ5とスペーサ12とが介在さ
れ、スペーサ12はサブギヤ5と弾発要素8との
間に介在されている。サブギヤ5はギヤ21の側
面4に当接し、この側面4は摩擦面とされてい
る。また孔23の底面は弾発要素8を支持する支
持面14とされている。弾発要素8はその感応温
度に達したときに伸張し、支持面14によつて支
持されつゝ、スペーサ12を介してサブギヤ5を
側面4に向つて押圧する。これによつて第一実施
例と同様の効果が得られる。なおシンクロナイザ
リング22を止め輪19によつて位置決めすれ
ば、サブギヤ5の側面4への当接をより確実に行
い得る。
第4図はこの考案の第四実施例を示すものであ
り、第三実施例と同様に弾発要素8はコイルばね
20よりなるとともに、スペーサ12を介してサ
ブギヤ5を押圧している。この実施例の第三実施
例との本質的な相異は、ギヤ21の側面4を摩擦
面とせず、側面4に対向して配置された摩擦板2
4の側面25を摩擦面とした点にあり、弾発要素
8はギヤ21に、摩擦板24に向つて開口された
孔26内に収納されている。摩擦板24はスリー
ブ18に嵌合圧入されかつ止め輪19によつて支
持されている。これによつて摩擦板24は弾発要
素8の押圧力に充分耐え得る構成とされている。
また孔26の底面は弾発要素8を支持する支持面
14とされている。
第5図はこの考案の第五実施例を示すものであ
り、第一実施例と同様に弾発要素8は蛇腹状の形
状記憶素子よりなる。弾発要素8はスペーサ1
2、スラストスプリング17を順次介して、サブ
ギヤ5をシンクロナイザリング22に当接させる
こととされ、従つてシンクロナイザリング22の
ギヤ21に対向する側面27が摩擦面とされてい
る。また弾発要素8は、ギヤ21に穿設された孔
26内に収納され、孔26の底面が支持面14と
されている。
第6図はこの考案の第六実施例を示すものであ
り、サブギヤ5と摩擦面との間に摩擦材28が介
在されている。サブギヤ5には摩擦材28を嵌入
し得る凹溝29が形成され、凹溝29への嵌入に
よつて摩擦材28はサブギヤ5に固定されてい
る。この実施例では、第一〜第五実施例の効果に
加えて、サブギヤ5のギヤ2または21に対する
摩擦力を高め得るという効果が得られる。
なおこの考案はこれらの実施例に限定されるも
のではなく、形状記憶素子にかえてワツクスエレ
メントなどを用いた弾発要素を採用し得ることは
いうまでもない。
なお図中同一あるいは相当部分には同一符号を
付して示してある。
〔考案の効果〕
上述のとおり本考案によれば、形状記憶素子か
らなる弾発要素が用いられているので、弾発要素
を小型化し得るとともに、潤滑油の温度が低いと
きに摩擦力を低下させてギヤ効率を高め得るサブ
ギヤ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るサブギヤ装置の第一実
施例を用いたトランスミツシヨンを示す縦断面
図、第2図は第二実施例を示す拡大縦断面図、第
3図は第三実施例を示す拡大縦断面図、第4図は
第四実施例を示す拡大縦断面図、第5図は第五実
施例を示す拡大縦断面図、第6図は第六実施例を
示す拡大縦断面図である。 1……トランスミツシヨン、2……第一カウン
タギヤ、3……サブギヤ装置、4……側面、5…
…サブギヤ、6……カウンタシヤフト、7……ベ
アリング、8……弾発要素、9……端部、10…
…側面、11……内輪、12……スペーサ、13
……端部、14……支持面、15……スリーブ、
16……リング、17……スラストスプリング、
18……スリーブ、19……止め輪、20……コ
イルばね、21……第一段変速ギヤ、22……シ
ンクロナイザリング、23……孔、24……摩擦
板、25……側面、26……孔、27……側面、
28……摩擦材、29……凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ギヤの側面にサブギヤを相対回転自在に配置
    し、サブギヤの歯数をギヤの歯数と異なる歯数と
    してなるサブギヤ装置において、前記サブギヤの
    一側面に対向する摩擦面を前記ギヤに対して相対
    回転不能に設け、前記サブギヤの一側面に対向し
    て、形状記憶素子からなる弾発要素の一端部を配
    置し、この弾発要素の他端部を、前記摩擦面に対
    して軸方向移動不能の支持面によつて支持し、前
    記弾発要素の感応温度を、潤滑油の粘度が充分低
    下する温度に設定してあることを特徴とするサブ
    ギヤ装置。
JP11162882U 1982-07-23 1982-07-23 サブギヤ装置 Granted JPS5915848U (ja)

Priority Applications (1)

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JP11162882U JPS5915848U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 サブギヤ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP11162882U JPS5915848U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 サブギヤ装置

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Publication Number Publication Date
JPS5915848U JPS5915848U (ja) 1984-01-31
JPS639811Y2 true JPS639811Y2 (ja) 1988-03-23

Family

ID=30259098

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JP11162882U Granted JPS5915848U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 サブギヤ装置

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JPS623368A (ja) * 1985-06-28 1987-01-09 Omron Tateisi Electronics Co 賃貸住宅管理システム
JPH0413466Y2 (ja) * 1985-09-20 1992-03-30
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