JPS63980B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は留守電話装置において、その所有者
が外部より該留守電話装置を呼び出し、遠隔操作
（リモコン）装置によつて留守中に録音された伝
言を聴取するようにしたリモコン方式に関するも
のである。

従来この種の留守電話装置はリモコン装置より
のキー信号を受信すると、伝言用テープに伝言が
録音され、あるいは録音されていないにも拘わら
ず、該伝言用テープの巻取りを行つた後に再生を
行い、その間局線は閉結されたままである。その
ため所有者はキー信号を発信してから再成される
までの間、伝言が実際に伝言用テープに録音され
ているか否かの判別を行うことができず、無駄な
時間を過すこととなり、長距離通話時には無用の
料金を支払わなければならない不都合が生じた。

この点を改良すべく案出された方式には例えば
特開昭53−117908号に開示された如きものがあ
る。しかしながらこの方式においては、着信回路
が動作したか否かを記憶するようにし、着信がな
かつたときはリモコン動作を禁止させ、通常の留
守録音動作がなされるようになつているため、１
回でも着信があると、発呼者が例え一言もメツセ
ージを残さない場合であつてもリモコンによる再
生動作がなされてしまうばかりでなく、着信がな
かつたことを知るのに、少くとも動作タイマ回路
が有する所定の時間（10秒〜15秒）を要するとい
う欠点があつた。またリモコン動作をさせる度に
伝言用テープが不必要に走行し、伝言録音可能時
間が少くなる欠点があつた。

この発明は叙上の点に鑑みて成されたもので、
その目的とするところは、伝言用テープに伝言が
実際に録音されているか否かを判別し、伝言用テ
ープに伝言が録音されていない時にはキー信号を
受信すると直ちに局線を開放するようにした留守
電話装置におけるリモコン方式を提供するにあ
る。

次にこの発明の一実施例を図面の要部を示した
ブロツク図と共に説明する。

電話回線への接続端子１に呼出信号（ベル信
号）が到来すると、リレーＹの接点ｙ、コンデン
サＣを介して該信号は起動回路２へ導かれる。最
初の呼出信号が到来した時点より例えば３〜10秒
の後、起動回路２は出力を送出し本体制御回路３
を駆動させる。ここで本体制御回路３はリレーＹ
に通電すると共に再生回路４を駆動させ、かつメ
カニズム５を駆動させて応答用テープ（図示せ
ず）を走行させる。従つて接点ｙが変成器６側に
切換えられ対話可能になると共に応答用テープが
再生回路４によつて再生され発呼者に伝達され
る。

そして応答用テープの再生が終了し、該応答用
テープに録音されているマーカ信号を再生し、あ
るいは導電箔が電極を短絡した信号が本体制御回
路３に伝送されると、該本体制御回路３は録音回
路７を駆動させると共にメカニズム５を駆動させ
て伝言用テープ（図示せず）を走行させる。従つ
て発呼者が伝言を話せば伝言用テープに録音さ
れ、録音回路７は周知のタイマ回路あるいは音声
有無検知回路を有するので、ある一定時間（例え
ば30秒）、あるいは発呼者からの音声が一定時間
（例えば10秒乃至15秒）以上無くなると、その検
出信号を受けとり、本体制御回路３はリレーＹを
非励磁状態となす。これにより接点ｙが図の状態
に戻つて回線は開放される。

以上が通常の自動応対動作であるが、次にリモ
コン制御によつて聴取を行う際の動作を説明す
る。

呼出信号の到来により伝言用テープが走行し、
伝言録音が可能な状態に至るまでの動作は上記し
た説明と同一である。伝言録音が可能な状態にな
つた時点で特定者（主として装置の所有者）が特
定のリモコン装置を操作しキー信号を送ると、キ
ー信号判別回路（以下単に信号判別回路という。）
８がキー信号であることを判別して、リモコン制
御回路９に信号を送出し、リモコン点が本件制御
回路３に記憶される。このとき本体制御回路３は
再生回路４を駆動させ、またメカニズム５に信号
を送り伝言用テープを巻戻させる。そして巻戻し
時に前回にリモコン操作されたリモコン点を検出
し、あるいは巻戻しが終了するとメカニズム５を
駆動して伝言用テープを再生方向に通常速度で走
行させる。従つて伝言信号は再生回路４で再生さ
れ変成器６を介して所有者に送出される。録音さ
れている伝言信号が全て再生され送出され終る
と、今記憶されたリモコン点が検出され、所有者
は伝言信号を全聴取し終えたことを知る。またこ
のリモコン点検出信号は本体制御回路３に送出さ
れるので、該本体制御回路３はリレーを非励磁状
態となし、接点ｙを図の状態に戻し回線を開放す
る。

以上が通常のリモコン制御によつて録音されて
いる伝言テープの伝言を聴取する動作であるが、
次にリモコン制御時に伝言テープに伝言が録音さ
れていない場合の動作を説明する。

図において１０は伝言用テープに伝言が録音さ
れないとリモコン制御回路９に対しメカニズム５
および本体制御回路３に対し動作を停止せよとの
信号を送出させる録音動作判別回路にして、電話
をした者が伝言用テープに録音可能な状態におい
て何も話さずに電話を切つたか否かを判別する回
路である。従つて、この録音動作判別回路１０
は、前述した周知の音声有無検知回路から音声検
知信号が出力されたときこれを記憶回路に記憶さ
せるようにすれば容易に実現できること明らかで
ある。

而して所有者が応答用テープ再生後の伝言用テ
ープへの録音可能状態においてリモコン装置を操
作してキー信号を送出すると、信号判別回路８が
該キー信号を判別してリモコン制御回路９に信号
を送出する。ここでリモコン制御回路９には伝言
用テープに伝言が録音されていないとの信号が録
音動作判別回路１０より入力されているので、該
リモコン制御回路９はメカニズム５を停止させる
と共にリレーＹへの通電を遮断し電話回線を開放
する。

この発明は上記したように、伝言用テープが録
音可能な状態になつた後、発呼者から音声が発せ
られたか否かを検出するようにしたので、単に着
信があつたか否かを検出したり、応答用テープの
再生中（伝言用テープが録音可能な状態でないと
き）に発呼者から音声が発せられたか否かを検出
する場合のように、伝言用テープに伝言が実際に
録音されていないにも拘らず遠隔操作による再生
動作がなされることがない。また伝言用テープが
録音動作状態になつた後発呼者からの音声信号が
検知されなかつたときは、一般の発呼者からの伝
言を録音する通常の留守録音動作に移行するので
はなく、通常の留守録音動作に移行するのを禁止
し、速やかに回線を開放するようにしたので、音
声信号が無くなつたことを検出するための比較的
長い一定時間待たずに、伝言が録音されていない
ことを速やかに知ることができる。さらに特定者
がリモコン動作をさせる度に伝言用テープが走行
し、残りの伝言録音可能時間が少くなることもな
い。従つて、無駄な時間をより短くすることがで
きると共に長距離通話の場合には電話料金の無駄
もより無くすことができる等の効果を有するもの
である。

なお上記実施例においては、リモコン装置より
のキー信号を応答用テープの再生後に判別するも
のについて説明したが、応答用テープの再生中に
キー信号の判別を行うようにすることも勿論可能
であり、かつこの場合には無駄な時間をより短く
することが可能となる。

また対話式装置においても、同様な効果を得る
こともできる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明に係る留守電話装置におけるリモ
コン方式を実施するための装置の一例を示すブロ
ツク図である。 １……電話回線の接続端子、２……起動回路、
３……本体制御回路、５……メカニズム、８……
リモコン信号判別回路、９……リモコン制御回
路、１０……録音動作判別回路、Ｙ……リレー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 遠隔制御装置よりのキー信号によつて、伝言
   用テープに録音されている伝言を再生聴取するこ
   とが可能な留守電話装置における遠隔制御方式で
   あつて、発呼者からの着信があつた場合、伝言用
   テープが録音動作状態になつたことを検知し、録
   音動作状態にあるとき発呼者側から音声信号が発
   せられたか否かを検知するようにすると共に、該
   キー信号が到来したか否かを判別し、該キー信号
   が到来しない場合は通常の留守録音動作をさせ、
   該キー信号が到来した場合は、該伝言用テープが
   録音動作状態にあるとき発呼者側から音声信号が
   発せられたことが検知されている時は、該伝言の
   再生動作をさせ、該音声信号が発せられたことが
   検知されていない時は、速やかに電話回線を開放
   するようにしたことを特徴とする留守電話装置に
   おける遠隔制御方式。