JPS638235B2 - - Google Patents

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JPS638235B2
JPS638235B2 JP55123481A JP12348180A JPS638235B2 JP S638235 B2 JPS638235 B2 JP S638235B2 JP 55123481 A JP55123481 A JP 55123481A JP 12348180 A JP12348180 A JP 12348180A JP S638235 B2 JPS638235 B2 JP S638235B2
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JP
Japan
Prior art keywords
carpet
pile
quaternary ammonium
weight
ammonium salt
Prior art date
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Expired
Application number
JP55123481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5751874A (en
Inventor
Minoru Sato
Kenji Abe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Carpet Co Ltd
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Carpet Co Ltd
Dow Corning Asia Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Carpet Co Ltd, Dow Corning Asia Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Carpet Co Ltd
Priority to JP12348180A priority Critical patent/JPS5751874A/ja
Publication of JPS5751874A publication Critical patent/JPS5751874A/ja
Publication of JPS638235B2 publication Critical patent/JPS638235B2/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は各種かび及び各種細菌に極めて制菌、
殺菌効果のあるオルガノシリコーン第四級アンモ
ニウム塩を用いてなる抗菌性カーペツトに関す
る。 大気中には、各種のかび、細菌が生息し、人体
に有害な影響を与えている。特に病院等の医療施
設では多くの外来患者が出入し、治療を受け、さ
らには各種の病気で入院生活を送つている人が数
多い。これらの病院内では各種病原菌が病院内の
床、室内に浮遊、沈降し、外来者、患者さらには
病院勤務者等に感染し重大な影響を与える結果と
なる。このような院内感染を防止するために種々
の方法がとられ、例えば床の清浄や消毒の徹底も
その一つの方法である。 しかるに、従来より使用されているプラスチツ
クタイル(Pタイル)で代表される硬質床材には
その構造上ダストポケツト機能がないため患者等
によりもたらされた菌、ウイルスが塵、埃等に附
着し硬質床材上に常時浮遊、沈降、堆積が繰り返
されている。 かかる硬質床材の清掃においては、モツプがけ
が主体であるため、菌、ウイルスが附着した塵、
埃等が床材の継目或いはキズ中に入り容易には除
去されず、又吸塵器の清掃においては、風圧によ
つて塵、埃等の一部の拡散が生じ十分な吸塵が行
なえない。又噴霧器等による消毒剤の床材への散
布では一時的に殺菌効果を得ることができても外
来者の多い総合病院等では効果の持続に乏しいの
である。 一般に床に沈降する塵、埃等の粒子径は1μ以
上といわれているが繊維質床材であるカーペツト
はその構造がダストポケツトになつているため、
菌、ウイルスの附着した塵、埃等が沈降した際に
カーペツト内部に捕捉され、歩行等による再浮遊
が著しく減少する。 このように、繊維質床材であるカーペツトは病
院内の病原菌の減少に有益であることは一般的に
認識されているところであるが、清掃をおこたれ
ばかえつて菌、ウイルスの繁殖をもたらす。 本発明の目的は、各種かび、細菌の生育阻止効
果、殺菌効果を有し、しかも塵、埃等の浮遊を減
少させるカーペツト、特に病院等での院内感染を
防止する抗菌性カーペツトを提供することにあ
る。 すなわち本発明の要旨は次のとおりである。 (1) パイルカーペツトを構成する繊維材料に下記
式で示されるオルガノシリコーン第四級アンモ
ニウム塩を吸着せしめたことを特徴とする抗菌
性カーペツト (但し、nは16〜20の整数を表わす) 本発明で用いられるオルガノシリコーン第四級
アンモニウム塩は前記式で示され、例えば式中n
=18の化合物はダウコーニング社(米)製5700な
る商品名で入手しうるものであり、各種かび及び
細菌に対して優れた制菌、殺菌効果を有する。 かかるかび及び細菌としては例えばクロカビ、
アオカビ、コウジカビ、ケトミウム、クモノスカ
ビ、指間白癬菌等のかびや大腸菌、緑膿菌、アエ
ロゲネス菌、黄色ブドウ球菌、枯草菌、ジフテリ
ア菌、結核菌、腸チフス菌、豚コレラ菌、等の細
菌が挙げられる。 本発明でいうカーペツトとは、ポリアミド系繊
維、アクリル系繊維、ポリエステル系繊維、ポリ
オレフイン系繊維等の合成繊維、レーヨン等の再
生繊維、麻、ウール等の天然繊維を繊維材料に用
いて構成され、タテフイング、ウイルトン、ニー
ドルパンチング等で形成されたパイル繊維表面を
有するものをいう。 本発明においては、かかるパイルカーペツトを
構成する繊維材料に前記式で示されるオルガノシ
リコーン第四級アンモニウム塩を吸着させてな
る。吸着させるオルガノシリコーン第四級アンモ
ニウム塩の量は少くともパイル繊維に0.1重量%
以上含有される量であればよいが、上限はほぼ5
重量%以下とすることが好ましい。オルガノシリ
コーン第四級アンモニウム塩は繊維材料に親和性
を有し良好に吸着されカーペツトに制菌、殺菌効
果を付与するものであるが、本発明のカーペツト
により効果を持続させ、さらに防汚効果を付与す
るため、フツ素系防汚剤をオルガノシリコーン第
四級アンモニウム塩と共に少くともパイル繊維に
0.1重量%以上好ましくは5重量%以下付着させ
ておくことは好ましいことである。かかるフツ素
系防汚剤として、テフロンC―SF(デユポン社
製)、スコツチガードFC376(3M社製)、AG800
(旭硝子社製)等の商品が使用出来る。 本発明の抗菌性カーペツトを製造する方法とし
て大別して次の2方法がある。 1つは、タフテイング、ウイルトン、ニードル
パンチング等でカーペツト構造体を形成する以前
のパイル用繊維又はカーペツト用基布をオルガノ
シリコーン第四級アンモニウム塩で含浸処理した
後、タテフイング機、ウイルトン機、ニードルパ
ンチング機等でカーペツトを形成する方法、他の
方法は、タフテイング機、ウイルトン機、ニード
ルパンチング機等によつて形成されたカーペツト
構造体をオルガノシリコーン第四級アンモニウム
塩で含浸処理する方法である。 含浸処理は、オルガノシリコーン第四級アンモ
ニウム塩を0.02重量%以上の濃度の水溶液とし、
常温〜98℃で浸漬処理するか、又はスプレー処理
したのち、風乾若しくは加熱乾燥する。 カーペツト用基布又はカーペツト構造体の含浸
処理に際しては、オルガノシリコーン第四級アン
モニウム塩水溶液に水溶性硬化型バインダーもし
くは水溶性熱可塑性バインダー等を添加すること
も可能である。 フツ素系防汚剤を併用する場合には、オルガノ
シリコーン第四級アンモニウム塩での含浸処理時
の水溶液に添加してもよいし、含浸処理後の任意
の段階で浸漬、スプレー等により付着処理し、加
熱乾燥してもよい。 本発明の抗菌性カーペツトは、オルガノシリコ
ーン第四級アンモニウム塩自体が人体に対して低
毒性であり、又「有害物質を含有する家庭用品の
規制に関する法律」による試験で適合することが
認定されており、安全性の面においても優れてい
る。 以下実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 ポリアミド嵩高フイラメント糸使いのパイル形
状レベルルーフ、パイル長5mm、パイル重量1000
g/m2のタフテツドカーペツトを、カチオン染
料、酸性染料、分散染料の3種を使つてウインス
染色機にて染色後、下記式 で示されるオルガノシリコーン第四級アンモニウ
ム塩の0.21重量%濃度(対パイル繊維重量)の水
溶液に70℃で20分浸漬して前記化合物を吸尽させ
たのち、脱水乾燥した。更にテフロンC―SF(デ
ユポン社製 フツ素系防汚剤)をパイル繊維重量
に対し0.2%スプレーし、130℃で15分間乾燥して
抗菌性カーペツトを得た。 バレイシヨカンテン培地の平板の上に一定量の
ハイエン桿菌をのせ、その上に未処理及び本発明
のカーペツトをのせ、37℃で6時間培養し、コロ
ニーカウンターで菌の数の増減を求め、その結果
を次に示した。
【表】 更に抗菌性の耐久性をみるために、家庭用洗濯
機を用い、合成洗剤0.2重量%水溶液中にカーペ
ツトを25分間浸漬後水道水で5分間流水洗する洗
濯を5回繰返し、脱水後80℃で乾燥したものにつ
いて、同様の試験を行ない次の結果を得た。
【表】
【表】 実施例 2 ポリアミド嵩高フイラメント糸1225dを4本撚
糸し、酸性染料で綛染機にて染色後、下記式 で示されるオルガノシリコーン第四級アンモニウ
ム塩の0.21重量%濃度(対糸重量)の水溶液に70
℃で20分浸漬して前記化合物を吸尽させたのち脱
水乾燥した。この処理糸をパイル糸に用いパイル
形状レベルループ、パイル長5mm、パイル重量
1000g/m2のタフテツドカーペツトを作り、更に
実施例1で用いたと同じフツ素系防汚剤をパイル
繊維重量に対し0.2%スプレーし、130℃で15分間
乾燥した。 菌の培養試験は実施例1の方法に準じ、次の結
果を得た。
【表】 実施例 3 ポリエステル糸2/3.4′Sを分散染料で染色し、
実施例1で用いたと同じオルガノシリコーン第四
級アンモニウム塩の0.4重量%濃度(対糸重量)
の水溶液に25℃で20分浸漬し前記化合物を吸尽さ
せて脱水乾燥した。 この処理糸をパイル糸に用いパイル形状カツト
パイル、パイル長7mm、パイル重量1000g/m2
タフテツドカーペツトを作り、実施例1と同様に
して各種菌の培養試験を行ない次の結果を得た。
【表】 実施例 4 ポリアミド嵩高フイラメント糸使いのパイル形
状マルチレベルループ、パイル長5mm、パイル重
量900g/m2のタフテツドカーペツトを、カチオ
ン染料、酸性染料、分散染料の3種を使つてウイ
ンス染色機にて染色後、実施例1で使用したと同
じオルガノシリコーン第四級アンモニウム塩の
0.4重量%濃度(対パイル繊維重量)の水溶液に
25℃で20分浸漬し、前記化合物を吸尽させ脱水乾
燥した。 本発明カーペツトの実際の歩行による耐久性を
判定するため、延べ30000人迄の歩行テストを行
ない、ハイエン桿菌により実施例1と同様の培養
試験を行ない次の結果を得た。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パイルカーペツトを構成する繊維材料に下記
    式で示されるオルガノシリコーン第四級アンモニ
    ウム塩を吸着せしめたことを特徴とする抗菌性カ
    ーペツト。 (但し、nは16〜20の整数を表わす) 2 オルガノシリコーン第四級アンモニウム塩が
    少なくともパイル繊維に0.1重量%以上吸着せる
    特許請求の範囲第1項記載の抗菌性カーペツト。
JP12348180A 1980-09-08 1980-09-08 Anti-bacterial carpet and method Granted JPS5751874A (en)

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JP12348180A JPS5751874A (en) 1980-09-08 1980-09-08 Anti-bacterial carpet and method

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JPS5751874A JPS5751874A (en) 1982-03-26
JPS638235B2 true JPS638235B2 (ja) 1988-02-22

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