JPS6380057A - 蒸発燃料吸着用キヤニスタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ８発明の目的 イー１．産業上の利用分野 本発明は蒸発燃料吸着用キャニスタに関する。

イー２．従来技術 従来、第６図に示すように、自動車に搭載されたガソリ
ン燃料タンク（１）内で発生した蒸発燃料を、エンジン
の停止中に、チェックパルプ（２）を通じて吸入ポート
（３）より蒸発燃料吸着用キャニスタ（以下単にキャニ
スタという）（４）内に導入し、該キャニスタ（４）内
に、充てんされた活性炭等によりなる吸着剤に吸着捕集
し、また、エンジンの駆動時に、吸気マニホールド（５
）に発生する吸気管負圧をパージポート（６）を通じて
前記吸着剤層中に作用させ、前記吸着剤に吸着捕集され
た蒸発燃料を、その吸着剤より離脱させてパージポート
（６）を通じて吸気マニホールド（５）内へ排出し、エ
ンジンにて燃焼させるようにした蒸発燃料排出防止装置
があり、例えば実開昭５７−１２３９５３号公報及び米
国特許第３８８４２０４号公報に開示されている。

そして前記装置に使用される横置型キャニスタとして第
７図に示す如く、横向きの筒状ケース（７）内に活性炭
等を充てんしてなる吸着剤層〔８）を設け、その一方の
側面をフィルタ（９）及び多孔板よりなる固定保持板０
ｆｌｌで保持し、他方の側面に、フィルタ（１１）及び
多孔板よりなる可動保持板（１２）を筒状ケース（７）
内に対して水平方向に摺動可能に収納して備えると共に
これをスプリング（１３）で押圧して吸着剤層（８）を
保持するようにしたものがある。

図中（１４）は蒸発燃料の吸入ポート、（１５）は大気
ポートを示す。　このようなキャニスタとしては例えば
実開昭５７−１９１８８号公報に開示されている。

イー３０本発明が解決しようとする問題点ところで、前
記のような横置型キャニスタにおいては、その吸着剤ｆ
＠　（８１に振動が与えられたり吸着剤が破砕すると、
その吸着剤相互間の空隙が減少して吸着剤層の体積が減
少し、その結果、吸着剤層（８）の上面が沈下して吸着
剤層（８）の上部全面と筒状ケース（７）との間におい
て、両フィルタ（９）（１１）間を連通ずる空隙部（１
６）が発生する。　このような空隙部（１６）が発生す
ると、吸入ポート（１４）より吸入室（１７）に導入さ
れた蒸発燃料の一部は、吸着剤層（８）内を通過するこ
となく前記空隙部（１６）をそのま＼通過して大気室（
１８）を介し大気ボート（１５）より大気へ排出され、
蒸発燃料の大気への放出量が多（なって大気汚染を招く
欠点がある。　そのため、前記従来のキャニスタにおい
ては、前記のように、吸着剤層（８）の他側面を、フィ
ルタ（１１）及び可動保持板（１２）を介してスプリン
グ（１３）により常時押圧し、前記空隙部（１６）が発
生す、るような場合は、その分だけ吸着剤層（８）を押
し縮めて前記の空隙部（１６）の発生を阻止している。

　しかし前記のように可動保持板（１２）が起立状態で
水平方向に摺動するものにおいては、その可動保持板（
１２）が振動により傾きやす（、その傾きが小量であっ
てもその可動保持板（１２）と筒状ケース（７）との摺
動部より吸着剤が流出したり、該摺動部に吸着剤がかみ
込んだりして、可動保持板（１２）のスティックにより
その可動保持板（１２）の円滑な摺動が阻害される。

また、そのキャニスタが車体の下面に設置される場合に
は、車両走行中に飛散した石等が該キャニスタの底部に
当り、その底壁が変形してその可動保持板（１２）の円
滑な摺動が防げられる。このような可動保持板（１２）
の摺動不良が生じると、前記スプリング（１３）による
吸着剤層の押し縮め作用が発揮されず、前記のような空
隙部（１６）が発生して、該空隙部（１６）による前記
の欠点を招く問題がある。　そのため、該キャニスタに
おいては、前記のような可動保持板の傾きが生じないよ
うに車両への搭載位置並びに搭載姿勢の制約がきびしく
なる問題がある。

そこで本発明は、措置型キャニスタにおいて、前記吸着
剤層の両側面を保持する保持板を固定し、吸着剤層内の
空隙を吸収するための手段を、吸着剤層の上層部に設け
て、前記の問題点を解決することを目的とするものであ
る。

口０発明の構成 ロー１０問題点を解決するための手段 本発明は前記の問題点を解決するために、横置状に設置
する筒状のケース内に吸着剤層を設け、該吸着剤層の一
方の側部に蒸発燃料の吸入ポート及びバージポートを設
け、他方の側部に大気ボートを設けたものにおいて、前
記吸着剤層の両側面を固定のフィルタ及び多孔保持板で
保持し、前記ケースにおける上壁部に、下端が吸着剤層
に開口する筒状のガイド内に上下方向に摺動可能に収納
されたプランジャと、該プランジャを下方へ押圧するス
プリングとよりなる吸着剤の空隙吸収手段を設けたこと
を特徴とするものである。

ロー２０作　用 組付は時に充満された吸着剤のＮ　（３２）に振動が与
えられたりその吸着剤が破砕すると、その吸着剤相互間
に生じていた空隙に吸着剤が移動してその空隙率が減少
し、その空隙減少分だけ吸着剤層（３２）の体積が減少
する。　このとき、吸着剤へ押圧されているプランジャ
（３４）は、前記吸着剤の移動による体積減少分だけ吸
着剤を押し移動して吸着剤Ｈ（３２）内に侵入する。　
そのため、前記体積減少により吸着剤層（３２）の上面
とケース（２０）との間に生じるであろう空隙部は、プ
ランジャ（３４）の吸着剤層内への侵入により吸収され
ると共に、吸着剤層内へのプランジャ（３４）の侵入に
より、吸着剤はケース内の隅々へ押しやられる。　した
がって、吸着剤層の上面は、これとケース（２０）との
間に空隙部を生ずることなく常にケース内面に接する。

ロー３．実施例 次に第１図及び第２図に示す本発明の実施例について説
明する。

（２０）はキャニスタを構成するケースで、円筒状に形
成されていると共にその軸心を水平状態にした措置型に
形成されている。　該ケース（２０）の−側端は吸入室
側カバー（２１）にて閉塞され、他側端は大気室側カバ
ー（２２）にて閉塞されている。　　（２３）は吸入側
の保持板で、前記ケース（２０）の内面に密着する直径
を有する円筒壁（２３ａ）の１側面に、流通孔（２３ｃ
）を有する多孔板（２３ｂ）を一体形成してなり、その
円筒壁（２３ａ）の開口端を前記吸入室側カバー（２１
）の内面に当接するようにケース（２０）内に嵌合固着
して、その多孔板（２３ｂ）と前記吸入室側カバー（２
１）間に吸入室（２４）が形成されている。　前記吸入
室側カバー（２１）には、一端を燃料タンク等の蒸発燃
料発生源に連通し、他端を前記吸入室（２４）内に連通
した吸入ボー）　（２５）と、一端をエンジンの吸気マ
ニホールドに連通し、他端を前記吸入室（２４）内に連
通したパージボート（２６）が夫々設けられている。　
　（２７）は大気側の保持板で、前記吸入側の保持板（
２３）と同様の円筒壁（２７ａ）の−側面に、流通孔（
２７ｃ）を有する多孔板（２７ｂ）を一体形成してなり
、その円筒壁（２７ａ）の開口端を前記大気室側カバー
（２２）の内面に当接するようにケース（２０）内に嵌
合固着して、その多孔板（２７ｂ）と前記大気室側カバ
ー（２２）間に大気室（２８）が形成されている。　前
記大気室側カバー（２２）には、一端を大気に開口し、
他端を前記大気室（２８）に連通した大気ポート（２９
）が設けられている。　　　（３０）は前記吸入側の保
持板（２３）に固着したフィルタ、（３１）は前記大気
側の保持板（２７）に固着したフィルタで、該両フィル
タ（３０）　　（３１）間におけるケース（２０）内に
吸着剤を充てんして吸着剤層（３２）が形成される。　
　　（３３）は円筒状のガイドで、吸着剤層（３２）の
中央上部に位置して、その軸心を上下方向に向けてその
上端をケース（２０）の上壁部内面に固着し、該ガイド
（３３）が吸着剤層（３２）の上部に埋没するようにし
て設置されている。

また該ガイド（３３）の上端部（３３ａ）は、その部分
のケース上壁に窓を形成して大気に開口され、下端部（
３３ｂ）は吸着剤層（３３）内に開口されている。

また、該ガイド（３３）の内径は、前記両保持板（２３
）（２７）の直径よりかなり小さく形成されている。そ
して、該ガイド（３３）の中空部を通じて吸着剤をケー
ス内に投入し、該ガイド（３３）部を除く前記両フィル
タ（３０）　　（３１）の間の収納部及び該ガイド（３
３）内における下部内に吸着剤を充満させて吸着剤層（
３２）を形成する。　　（３４）は前記ガイド（３３）
内に摺動可能に嵌合収納した円筒状のプランジャで、そ
の直径すなわち、受圧面積は、前記両保持板（２３）（
２７）の直径、すなわち、受圧面積より小さく設定され
ている。　　　（３５）は前記プランジャ（３３）の下
面と、ガイド（３３）の下部内に充てんされた吸着剤の
上面間に介在されたフィルタで、その外径をガイド（３
３）の内径より幾分大きく形成しておき、その嵌合時に
その外周部がガイド（３３）の内面に密着するようにし
、吸着剤がガイド（３３）とプランジャ（３４）との摺
動面に侵入しないようにして、プランジャ（３４）の円
滑な摺動を維持している。　　（３６）は押圧用スプリ
ングで、前記吸着剤Ｊ’ｉｉ　（３２）の上面に載置さ
れた状態にあるプランジャ（３４）の上部に載置収納し
、該押圧スプリング（３６）の上端を、これが圧縮され
るようにしてキャップ（３７）で押圧し、そのキャップ
（３７）をケース（２０）の上壁部に溶接等で密封的に
固着して、該押圧スプリング（３６）の伸長力によりプ
ランジャ（３４）を常時下方へ押圧している。　尚、ガ
イド（３３）の下端とフィルタ（３５）の下面で形成さ
れるガイド（３３）内の容積は、使用中の振動等により
吸着剤層（３２）が体積縮小し、その吸着剤層（３２）
の上面が沈下してその上面とケース（２０）の土壁内面
間に生ずるであろう空間容積と同−或いは幾分大きくな
るように設定する。

第３図は本発明の他の実施例を示すもので、プランジャ
（３４）　、フィルタ（３５）及びスプリング（３６）
を内装したガイド（３３）を、ケース内の吸着剤Ｎ（３
２）に埋没させることなく、ケース（２０）の上外部に
設置したものである。　その他の構造は前記実施例と同
様である。

第４図及び第５図は前記プランジャ（３４）の変形例を
示すもので、第４図に示すプランジャ（３４ａ）は、そ
の下面形状を半球面（３４ｂ）としたものであり、また
第５図に示すプランジャ（３４ｃ）は、その下面形状を
円錐面（３４ｄ）に形成したものである。

このように半球面（３４ｂ）又は円錐面（３４ｄ）に形
成すると、そのプランジャ（３４Ａ）　　（３４ｃ）の
下降及びその下降力を周囲の吸着剤に伝達することが容
易になり、吸着剤の押圧効果が向上する。

ハ０発明の効果 以上のように本発明によれば、横置型キャニスタにおい
て、吸着剤層が、その振動或いは破砕によって体積減少
した場合に、プランジャが下降することによって、吸着
剤層の上面とケース内面間の空隙の発生を防止できるの
で、吸入ポートより導入された蒸発燃料の一部が吸着剤
層内を通過することなく空隙部を通過して大気ボートよ
り排出されることが防止できる。　しかも、プランジャ
は、水平姿勢においてガイド内を下降するため、振動に
よるその傾きの発生が少なくなり傾きによる摺動不良を
招くことが少なく、またプランジャとガイドとの摺動面
間に吸着剤が侵入することも少なく、更に、プランジャ
は重力方向に向って移動するため、プランジャが円滑に
摺動下降して前記吸着剤の押圧作用が良好にかつ確実に
行なえる。　そのため、本発明のキャニスタによれば、
車両への搭載姿勢の制約を緩和でき、設置の自由度が向
上する。　更に、吸着剤を押圧するプランジャ部がケー
スの上部に設けられているので、車両走行中に飛散した
石がプランジャ部に衝突することが少なく、飛散石の衝
突によるケースの変形によってプランジャの作動不良を
招くことを少ない。　更に、前記プランジャの受圧面積
を、吸着剤層の両側に設けた多孔保持板の受圧面積より
小さく設定することにより、その押圧用のスプリング荷
重を、前記従来の可動保持板（１２）に使用されている
スプリング荷重より小さく設定して、吸着剤層に対する
面圧を従来と同様に設定できる。　そのためスプリング
荷重を小さくして組立性の向上が図り得ると共に小さな
スプリングを使用して低廉化を図り得る。　更に吸着剤
の空隙吸収手段をケースの上壁外に突出的に設けること
により、該空隙吸収手段を設けたにもか＼わらず、吸着
剤層を従来と同等の容積に確保できる。　更に、前記プ
ランジャの下面を半球面又は円錐面に形成すれば、プラ
ンジャの下降及びその下降力を周囲の吸着剤に伝達する
ことが容易になり、吸着剤層の上面とケース内面との間
における空隙部の発生防止効果を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す側断面図、第２図は第１
図におけるｎ−ｎ線断面図、第３図は本発明の他の実施
例を示す側断面図、第４図及び第５図はプランジャの他
２つの実施例を示す縦断面図、第６図は本発明のキャニ
スタの設定状態を示す系統図、第７図は従来の横置型キ
ャニスタを示す側断面図である。 （２０）・・・ケース （２３）　　（２７）　　・・・多孔保持板（３０）　
　（３１）　　・・・フィルタ（３２）・・・吸着剤層 （３３）・・・ガイド （３４）（３４ａ）（３４Ｃ）・・・プランジャ（３４
ｂ）　　・・・半球面 （３４ｄ）　　・・・円錐面 （３６）・・・スプリング

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、横置状に設置する筒状のケース内に吸着剤層を設け
   、該吸着剤層の一方の側部に蒸発燃料の吸入ポート及び
   パージポートを設け、他方の側部に大気ポートを設けた
   ものにおいて、前記吸着剤層の両側面を固定のフィルタ
   及び多孔保持板で保持し、前記ケースにおける上壁部に
   、下端が吸着剤層に開口する筒状のガイド内に上下方向
   に摺動可能に収納されたプランジャと、該プランジャを
   下方へ押圧するスプリングとよりなる吸着剤の空隙吸収
   手段を設けたことを特徴とする蒸発燃料吸着用キャニス
   タ。 ２、特許請求の範囲第１項記載の吸着剤の空隙吸収手段
   が、ケースの上壁外に突出的に設けられている蒸発燃料
   吸着用キャニスタ。 ３、特許請求の範囲第１項又は第２項記載のプランジャ
   の受圧面積が前記多孔保持板の受圧面積より小さく設定
   した蒸発燃料吸着用キャニスタ。 ４、特許請求の範囲第１項又は第２項又は第３項記載の
   プランジャの下面が半球状又は円錐状に形成されている
   蒸発燃料吸着用キャニスタ。