JPS6370250A - 感光性転写シ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、色校正用のプレプレスブルーフおよびディス
プレーなどに用いられる感光性転写シートの製造方法に
関するものである。

〔従来の技術〕

本発明の対象となる感光性転写シートは、セルロースア
セテート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプロピ
レンなどの化学的および熱的に安定であってかつ可撓性
を有する物質からなる支持体上に、有機重合体よりなる
剥離層、感光性樹脂層をこの順に有し、更に、色材層や
保護層等からなる多層構成の製品である。

従来より、フォトポリマーを使用する色校正法（プレプ
レスプルーフ）にはオーバーレイ法およびサーブリント
法がある。オーバーレイ法は、透明支持体上に各色の分
解画像が設けられた複数のカラープルーフィングシート
を用意し、これらのシートを重ね合わせることにより　
（得られたものをカラーテストシートという）、色校正
を行なう方法である。この方法によれば、その都度２色
乃至４色のカラープルーフィングシートを重ねることに
より多色画像を得ることができ、従って簡便であり、か
つ連続検査に使用できるとの利点を有する。また、サー
ブリント法は、一枚の支持体上に各色の分解画像を順次
形、成して多色画像とする方法である。この方法によれ
ば、オーバーレイ法におけるように色濃度が支持体によ
って影響されることがなく、またカラープルーフィング
シートを重ねる際に起こる色の歪みが回避でき、従って
本来の印刷法に−１１１を似したものである。

上記オーバーレイ法およびサーブリント法の両者に使用
できる画像形成材料として、支持体（以下においては仮
支持体とも称される）上に有機重合体よりなる剥離層お
よび感光性樹脂層を順に設けてなる感光性転写シートが
知られている。色校正のための多色画像を有するカラー
プルーフィングシートは、この感光性転写シートを露光
、現像して分解画像を形成したのち、この分解画像を任
意の支持体上に転写する操作を繰り返すことにより得ら
れる。たとえば特公昭４９−４４１号公報に記載されて
いるように、感光性転写シートを色分解フィルムを通し
て露光現像して剥離層上に分解画像を形成したのち、こ
の転写シートを別の支持体に接着剤を介して押圧し、つ
いで仮支持体を剥離することにより、支持体上に剥離層
と共に転写画像を形成することができる。

ところが、これらの各層は製品機能を満足する為には、
相接する上下の塗布層は相互に混合することなく精度よ
く層として分離されていなければならない。

この理由としては、剥離層に用いられる原材料の１部に
は感光性樹脂層に混入して悪影響を及ぼすものや、逆に
剥離層には、不純物が混入すると反応して着色してしま
うものが含まれている為である。

またこれらの各層の塗布液は有ｙ＆溶剤系のものがほと
んどで、眉間混合なしに同時多層塗布を行うことは極め
て困難である。

この為、従来の製造方法は、コイル状の支持体を送り出
しから巻取りまで１回通過処理させる毎に、ｌｌ’ｉｉ
ずつを塗布してい・く、いわゆる、逐次塗布による製造
方法である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、選択する塗布方式によっては、直前に塗
布した塗布面にキズをつけたり、溶解したりして塗布後
の製品が性能を十分満足しない場合があった。

本発明の目的は、隣接する下の塗布層にキズを発生せず
、感光性転写シートとしての性能を十分確保できる製造
方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明は、
多層構成をもつ、感光性転写シートの製造方法において
、最下層以外の塗布層を被塗布基材の表面と塗布装置が
接触しない塗布方法で塗布することを特徴とする製造方
法である。なお最下層以外の塗布方法は、カーテン塗布
方法、エクストルージョン塗布方法またはスライドホッ
パー塗布方法であることが好ましい。

本発明におけるカーテン塗布方法とは、たとえば特公昭
６０−５７３８４号公報に示されている様に、薄膜状の
塗布液を一定以上の速度で自由落下カーテンとしてウェ
ブに施す方法をいう。またエクストルージョン方法、ス
ライドホッパ一方法はいづれもエキストルージョン注液
器またはスライドホッパー注液器よりの塗布液をビード
塗布する方法である。この塗布方法は何れも被塗布基材
の表面と塗布装置が非接触の塗布方法であるので既に塗
布した塗布面に傷をつけることはない。

〔実　施　例〕

本発明の１実施例として、剥離層形成用塗布液として下
記組成を有する溶液を調整した。

アルコール可溶性ポリアミド　　　　　７．２ｇ（ＣＭ
−８０００、粘度：　２３ｃｐｓ　、東し＠製）ポリヒ
ドロキシスチレン　　　　　　　１．８ｇ（レジンＭ、
平均分子量：５．５００、丸善石油■製） メタノール　　　　　　　　　　　　　４００ｇメチル
セロソルブ　　　　　　　　　　１００ｇこの塗布液を
バー塗布方法でポリエチレンテレフタレートフィルム（
支持体、厚さ２１００μｍ）上に均一に塗布乾燥して、
乾燥膜厚が０．５μｍの剥離層を設けた。

次に、Ｎ−Ｐ型の画像形成を目的として、感光性樹脂屓
形戊用の塗布液としてイエロー（Ｙ）、ゼンダ（Ｍ）、
シアン（Ｃ）、ブラック（Ｂ）の四色の感光溶液を下記
第１表に示す組成となるようにそれぞれ調整した。

剥離層の付設された４枚の支持体上に、これら４色の感
光溶液をそれぞれカーテン塗布方法を用いて塗布し、乾
燥して、乾燥膜厚が２．４μｍの感光製樹脂層を設けた
。

別に、下記組成の保護層形成用の塗布液を調整し、この
塗布液を各色の感光製樹脂層の上にそれぞれカーテン塗
布方法により塗布し乾燥して、乾燥膜圧が１．５μｍの
保護層を設けた。

（保護雇用の塗布液） ポリビニルアルコール　　　　　　　　　６０ｇ（ＧＬ
−０５、日本合成化学工業■製）水　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　９７０ｇメタノール　　
　　　　　　　　　　　　３０ｇこのようにして、順に
支持体、剥離層、感光性樹脂層および保護層からなる四
色の感光性転写シート（ネガ型着色感光シート）を製造
した。

得られた各４色の感光性転写シートについて、外観の感
応検査を行ったが、傷やむらのない良好な面状の塗膜で
あった。さらに転写シートとしての性能評価の為に以下
に記載する画像転写特性試験および色材カブリ試験を行
なった。

（１）色材カブリ試験 ４色各々の感光性転写シートを、レジスターピンを用い
て相応するマスクと重ね合わせ、２ＫＷの超高圧水銀灯
で５Ｑｃａ＋の距離から画像露光を行なった。露光済の
転写シートを下記組成の現像液を用いて３５℃の温度で
２０〜２５秒間現像処理して、４色のカラープルーフィ
ングシートを得た。

（現＠液組成） ＮａｚＣｏａ　　　　　　　　　　　　　　１５ｇブチ
ルセロソルブ　　　　　　　　　　　　　３ｇ水　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２
得られたカラープルーフィングシートをそれぞれについ
て非画線部（剥離層）の顔料による汚れの程度を観察し
たところ顔料による汚れはほとんど生じておらず、また
傷の発生も認められなかった。

（２）画像転写特性試験 まず、上記色材カブリ試験で得られたブラックのカラー
プルーフィングシートを、画像側が受（象シートの光重
合性画像受容層に接するように受像シートにレジスター
ピンを用いて正確に重ねあわせたのち、ラミネータ（フ
ァーストラミネータ８Ｂ−５５０−８０、大成商事■！
りを用いて圧力２バール、ローラ温度１１０°Ｃ、ラミ
ネータ速度６０ｃｍ／分の条件でラミネートを行った。

カラープルーフィングシートの支持体のみを剥離層から
剥して、受像シート上にブラックの画像を転写した。次
いで、残りの三色のカラープルーフィングシートについ
ても同様の操作を繰り返して、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローの順に網点画像が転写形成された受像シ
ートを得た。

上記の転写工程をそれぞれ、 （１）温度２５°ＣＳ湿度４０％ＲＨの雰囲気下（２）
温度３０℃、湿度８０％ＲＨの雰囲気下で行ない、支持
体と剥離層との間の剥離性を一１１定した結果、剥離層
と支持体間の剥離は良好であった。

〔発明の効果〕

感光性転写シートを本発明の最下層以外の塗布層をカー
テン塗布方法、エクストルージョン塗布方法、スライド
ホッパー塗布方法等の被塗布基材の表面と塗布装置が接
触しない塗布方式で塗布して製造することにより金塗布
面にキズをつけることなくまた熔解して眉間混合をおこ
すことなく、剥離層と支持体との剥離の良好な感光性転
写シートとしての性能を十分確保出来る製品を製造する
ことが出来た。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）多層構成をもつ感光性転写シートの製造方法にお
   いて、最下層以外の塗布層を被塗布基材の表面と塗布装
   置が接触しない塗布方法で塗布することを特徴とする感
   光性転写シートの製造方法。
2. （２）最下層以外の塗布方法がカーテン塗布方法、エク
   ストルージヨン塗布方法またはスライドホッパー塗布方
   法であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   感光性転写シートの製造方法。