JPS636874Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はキツチンユニツトの上面板等に開けら
れた穴に嵌合させる誘導加熱調理器の固定構造に
関する。

(ロ) 従来の技術 近年、誘導加熱調理器では例えば実開昭56−
13931号に示されるように、キツチンユニツトに
組み込むものが考えられている。こうした調理器
では通常、キツチンユニツト上面板に設けられた
穴に調理器を嵌合した後、金具と天板枠でユニツ
ト上面板を挾持して、調理器を固定していた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 このため、金具を規制するための治具が必要で
取付構造が複雑になると言う問題があつた。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案では天板と金具でキツチンユニツト上面
板を挾持するとき、天板受を用いて、上記金具の
規制を行つている。

(ホ) 作用 天板受で上記金具を規制しているので、規制用
の治具が不要用となり、調理器の固定構造が簡単
になる。

(ヘ) 実施例 第１図は本考案に係る調理器をキツチンユニツ
ト、テーブル等の上面板の穴に嵌入したときの斜
視図、第２図は第１図のＡ−A′断面図であつて、
本考案固定構造を示すものである。これ等の図に
おいて、１はキツチンユニツトやテーブル等の上
面板、２はこの上面板に開けられた穴に嵌合され
た誘導加熱調理器である。３は鍋載置面となるセ
ラミツク製の天板、４は天板３の外周下端を保持
するとともに調理器２の側面板を為す天板受であ
つて、下端の一部及び上端は内側へ折曲されてい
る。５は調理器２底部を為す底面板、６は上記天
板３の枠部を為すとともに上記上面板１に係合す
る庇部７を有する天板枠を示し、上記天板受４下
方にまで延在する延在部８も具備しておりこの延
在部８は螺子９により、天板受４と結合されてい
る。また上記天板受４下端の折曲部１０に対応す
る天板枠６の延在部８には孔１１が穿たれてい
る。１２は一端がこの孔１１に挿入出来るよう巾
狭になつていて、他端には螺子孔１３が設けらた
第３図図示の金具、１４はこの金具１２に螺入さ
れる螺子である。

このような構成において、誘導加熱調理器２を
固定するには、この第２図のように天板枠６を上
面板１に係合させるよう調理器２を嵌め込み金具
１２を上記天板枠６の延在部８の孔１１に挿入
し、螺子１４を下方からこの金具１２の螺子孔１
３に螺入して行く。こうすることにより、金具１
２には天板枠６の孔１１を軸として回転しようと
する力が働くが天板受４の折曲部１０によりこれ
が規制される。この反作用によつて、上記上面板
１は天板枠６と螺子１４で挾持される。

また、このような調理器２の固定に際し、キツ
チンユニツトの上面板１の肉厚が厚く、天板枠６
の庇部７と孔１１の間隔より厚い場合は、金具１
２だけでは調理器２の固定が出来ない。然し乍
ら、この場合は、第４図のような上端に上記天板
枠６の孔１１へ挿入可能な折曲部１５を有し、下
端に上記金具１２が挿入可能なスリツト１６，１
７を有するフツク１８を設けて第５図のように金
具１２と天板枠６で上面板１を挾持することも考
えられる。

(ト) 考案の効果 以上述べた如く、本考案誘導加熱調理器の固定
構造は調理器側面を為す天板受によつてキツチン
ユニツト上面板を挾持するときの金具を規制して
いるので特別な金具規制用の治具が不要となり、
調理器の固定構造が簡単となつて、調理器保守時
におけるキツチンユニツトからの取り外し、取り
付けが非常に容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る調理器を上面板に取り付
けたときの斜視図、第２図は本考案誘導加熱調理
器の固定構造を示すもので、第１図Ａ−A′断面
図、第３図は金具の斜視図、第４図はフツクの斜
視図、第５図はフツクを用いたときの固定構造を
示す断面図である。 １……上面板、２……誘導加熱調理器、３……
天板、４……天板受、６……天板枠、１１，１３
……孔、１２……金具、１８……フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状体に設けられた穴に嵌め込んで使用する誘
   導加熱調理器において、鍋載置面となる天板と、
   この天板周端部を保持するとともに調理器側面を
   為す天板受けと、この天板の枠部を為すとともに
   上記天板受下方にまで延在された延在部に孔を有
   する天板枠と、この天板枠上端に設けられた庇部
   と、一端が上記天板枠の孔に挿入可能であり、他
   端に螺子孔を有する金具と、この金具の螺子孔に
   螺入される螺子と、から成り、上記天板枠の庇を
   上記板状体に係合させるよう調理器を板状体の穴
   に嵌め込むとともに、上記金具の一端を天板枠に
   挿入して上記天板受に当接することにより金具を
   規制させ、この金具他端に螺子を螺入し、板状体
   をこの螺子及び天板枠の庇で挾持することによ
   り、調理器を固定する誘導加熱調理器の固定構
   造。