JPS6363408B2 - - Google Patents

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JPS6363408B2
JPS6363408B2 JP61285800A JP28580086A JPS6363408B2 JP S6363408 B2 JPS6363408 B2 JP S6363408B2 JP 61285800 A JP61285800 A JP 61285800A JP 28580086 A JP28580086 A JP 28580086A JP S6363408 B2 JPS6363408 B2 JP S6363408B2
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oil
oil passage
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transmission
output shaft
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は荒れ地走行に適した4輪駆動車に用い
られる4輪駆動用トランスフア装置に関し、特に
自動変速機付車に適用するのに好適な4輪駆動用
トランスフア装置に関する。 [従来の技術] 荒れ地走行に適した4輪駆動車には、後輪駆動
用プロペラシヤフトに連結された一方の出力軸
と、前輪駆動用プロペラシヤフトに連結された他
方の出力軸を有し、変速機の出力軸からの動力を
前記の2つの出力軸に伝達することができるとと
もに、車両の走行条件に応じて変速機の出力軸か
らの動力を直接的に2つの出力軸に伝達する4輪
駆動直結走行と、変速機の出力軸からの動力を減
速して2つの出力軸に伝達する4輪駆動減速走行
とを選択的に切換可能な4輪駆動トランスフアが
装着されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかし従来の4輪駆動用トランスフアは、4輪
駆動直結走行状態と4輪駆動減速走行状態の切り
換えに噛み合い式係合要素を用いているために、
走行中における上記切り換えを行なうことが困難
であつた。特に変速機として自動変速機を用いて
いる車両においては、一旦車両を停止させ、シフ
トレバーを操作して自動変速機をニユートラル状
態にしてから上記切り換えを行なわなければなら
ず、操作性が悪いという欠点があつた。 このために、上記切り換えを行なう係合装置と
して油圧式摩擦係合装置を用いることが考えられ
るが、油圧式摩擦係合装置の油圧サーボに供給す
る油圧を発生する油圧源が必要になりトランスフ
ア装置が大型化し、車両への搭載性の悪化が懸念
される。 本発明は自動変速機を用いる4輪駆動車に容易
に装着することができ、かつ4輪駆動直結走行と
4輪駆動減速走行の切り換えを油圧により作動す
る摩擦係合要素を用いて行なうことにより良好な
操作性を得ることのできる4輪駆動用トランスフ
ア装置を提供することを目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明の4輪駆動用トランスフア装置は、第1
の出力軸と、該第1の出力軸と平行的に配設され
た第2の出力軸と、自動変速機の出力軸と前記第
1の出力軸との間に連結されるとともに直結走行
を達成するための油圧サーボ付直結用摩擦係合要
素および減速走行を達成するための油圧サーボ付
低速段用摩擦係合要素とを有する変速装置と、前
記第1の出力軸と第2の出力軸を連結する伝動機
構と、前記変速装置と伝動機構を収納するととも
に前記自動変速機のケースに連結されたトランス
フアケースと、前記自動変速機より供給されるラ
イン圧を前記変速装置の油圧サーボに選択的に供
給する油圧制御装置が構成されたバルブボデイと
を備え、前記変速装置は前記トランスフアケース
内に前記伝動機構よりも自動変速機側に配設さ
れ、前記バルブボデイは前記トランスフアケース
の前記変速装置の外周側に装着されることを特徴
とする。 [作用及び発明の効果] 本発明の4輪駆動用トランスフア装置によれ
ば、変速装置が直結走行を達成するための油圧サ
ーボ付直結用摩擦係合要素および減速走行を達成
するための油圧サーボ付低速段用摩擦係合要素と
を有しているので、走行中においても4輪駆動直
結走行と4輪駆動減速走行の切り換えを行なうこ
とができ、良好な操作性を得ることができる。 また前記変速装置の油圧サーボに供給する油圧
として自動変速機で用いられているライン圧を用
いているので、トランスフア装置に独立して油圧
源を持たなくてよく、トランスフア装置を汎用的
に自動変速機付車に付加できる簡単な構造とする
ことができる。 さらに自動変速機より供給されるライン圧を前
記変速装置の油圧サーボに選択的に供給する油圧
制御装置が構成されたバルブボデイを自動変速機
のバルブボデイと別個に設けているので自動変速
機の油圧制御装置をほとんど変更する必要がな
く、しかも変速装置をトランスフアケース内に伝
動機構よりも自動変速機側に配設し、バルブボデ
イをトランスフアケースの変速装置の外周側に装
着しているので、自動変速機とトランスフア装置
のバルブボデイを連絡する油路が短縮されて油路
の配設が容易になり、自動変速機より供給される
ライン圧をトランスフア装置に供給するために自
動変速機に行なわれる変更点を極めて少なくする
ことができ、自動変速機を用いる4輪駆動車に容
易に装着できると共に、トランスフア装置のバル
ブボデイとトランスフア装置の油圧サーボ付直結
用摩擦係合要素とを連絡する油路および前記バル
ブボデイと油圧サーボ付低速段用摩擦係合要素と
を連絡する油路を短縮し、トランスフア装置のバ
ルブボデイから上記摩擦係合要素への油圧供給の
応答性を向上せしめ、運転者による切換操作に追
従したスムーズな切り換えが可能である。 [実施例] 本発明を図に示す実施例に基き説明する。 1は自動変速機、2は自動変速機の出力軸であ
ると同時にトランスフア装置の入力軸、3は出力
軸2に固着されたガバナ弁、11はトランスフア
装置の第1の出力軸、10は入力軸2と第1の出
力軸11との間に連結された変速装置でありトラ
ンスフア装置の前部(自動変速機1側)に配設さ
れている。17は第1の出力軸11と平行的に配
設されたトランスフア装置の第2の出力軸、14
は第1の出力軸11と第2の出力軸17を連結す
る伝動機構であり、変速装置10の後部に配設さ
れている。変速装置10と伝動機構14を収納す
るトランスフアケースは変速装置10を収納する
変速装置ケース18、伝動機構を収納する前部伝
動機構ケースおよび後部伝動機構ケース19、お
よび第1出力軸11を回転自在に支持するための
エクステンシヨンハウジング21からなり、本実
施例において変速装置ケース18は前部変速装置
ケース18Aと後部変速装置ケース18Bからな
る。これらのケースはボルトにより互いに連結さ
れるとともに前部変速装置ケース18Aは自動変
速機1のケースに連結されている。 変速装置10は出力軸2にスプライン嵌合され
たサンギヤ41、該サンギヤ41と歯合するピニ
オン42、ピニオン42と歯合するリングギヤ4
3、および該ピニオン42を回転自在に保持する
と共にトランスフア装置の第1の出力軸11に連
結されたキヤリヤ44からなる遊星歯車機構4、
リングギヤ43をトランスフアケース18に係合
するための摩擦ブレーキ5、トランスフアケース
18内に形成されたシリンダ18Cと該シリンダ
18A内に装着されたピストン51とで構成され
るブレーキ5の油圧サーボ50、遊星歯車機構4
の歯車変速装置側に配置され、サンギヤ41とキ
ヤリヤ44との連結を行なう摩擦クラツチ7、キ
ヤリヤ44に連結されたシリンダ71と該シリン
ダ71内に装着されたピストン72とで構成され
る摩擦クラツチ7の油圧サーボ70からなる。 伝動機構14は第1の出力軸11と同心的に配
設されるとともにトランスフアケース19および
20に回転自在に支持されたスリーブ9、スリー
ブ9とスプライン嵌合されたスプロケツト12、
第2の出力軸17にスプライン嵌合されたスプロ
ケツト15、これらスプロケツト間に張設された
チエーン16、出力軸11とスリーブ9とを連結
するための摩擦クラツチ8、スリーブ9に溶接さ
れたシリンダ81と該シリンダ81内に装着され
たピストン82とで構成される摩擦クラツチ8の
ための油圧サーボ80からなる。 摩擦クラツチ7の油圧シリンダ71には、パー
キングギヤ73が形成されており、自動変速機の
シフトレバーをパーキング位置に選択したとき歯
止め74がパーキングギヤ73に噛み合い出力軸
11を固定する。 90は自動変速機のオイルバン、91は4輪駆
動用トランスフア装置のクラツチ7,8及びブレ
ーキ5の油圧サーボ70,80及び50にトラン
スフアケース18,19に形成された油路(図示
せず)を介して油圧を給排する油圧制御装置を収
納するバルブボデーであり、トランスフアケース
18の変速装置10の外周側下方部に自動変速機
1に近接するように装着されている。92は該油
圧制御装置91のオイルバンである。クラツチ
7,8及びブレーキ5の油圧サーボ70,80及
び50に供給される油圧は、オイルバン90より
自動変速機のケース93とトランスフアケース9
4に取り付けられたパイプ95を介して油圧制御
装置91を通して導かれる。 このトランスフア装置は第2図に示すAの如く
車両の機関Eに装着された自動変速機Tに取り付
けられ、第1の出力軸11は後輪駆動用プロペラ
シヤフトCに連結され、第2の出力軸17は前輪
駆動用プロペラシヤフトBに連結されて使用され
る。通常走行時には油圧サーボ70に自動変速機
の油圧制御装置に供給されるライン圧を供給して
クラツチ7を係合せしめ、油圧サーボ50および
80を排圧してブレーキ5およびクラツチ8を解
放せしめる。これにより遊星歯車機構4のサンギ
ヤ41とキヤリヤ44とは連結され、動力は入力
軸2から第1の後輪駆動用出力軸11に減速比1
で伝達され後輪2輪駆動走行が得られる。このと
き入力軸2からの動力は、ギヤ41,42,43
を介さずにクラツチ7を介してキヤリヤ44より
出力軸11に伝達されるので、各ギヤの歯面に負
荷がかからず、ギヤの寿命が増加する。この2輪
駆動走行中4輪駆動走行が必要となつたときは運
転席等に設けたレバーまたはスイツチを操作し、
トランスフア装置の油圧サーボへの油圧給排制御
弁を作用せしめ、油圧サーボ80にライン圧を
徐々に供給しクラツチ8を円滑に係合せしめる
と、出力軸11とスリーブ9とが連結され、伝動
機構14、出力軸17およびプロペラシヤフトB
を経て前輪にも動力が伝達され入力軸2から前輪
および後輪駆動用出力軸17および11に減速比
1で動力伝達がなされる4輪駆動直結走行が得ら
れる。この4輪駆動直結走行中急坂路など出力ト
ルクの増大が必要なときは、油圧サーボ50へラ
イン圧を徐々に供給するとともに適切なタイミン
グで油圧サーボ70の油圧を排圧し、ブレーキ5
を徐々に係合せしめると共にクラツチ7を円滑に
解放させる。これによりサンギヤ41とキヤリヤ
44とは解放されると共にリングギヤ43は固定
され、動力は入力軸2からサンギヤ41、ピニオ
ン42、キヤリヤ44を介して減速され出力軸1
1および17に伝達され、トルクの大きな4輪駆
動減速走行状態が得られる。表1にブレーキ5、
クラツチ7および8の係合および解放と車両の走
行状態を示す。
【表】 表1において○は摩擦係合要素の係合状態を示
し、×は解放状態を示す。減速比のλは、遊星歯
車機構のサンギヤ41とリングギヤ43との歯数
比であり、減速比の値はλを0.5とした場合のも
のである。 次に上記の4輪駆動用トランスフア装置を前進
3段後進1段の自動変速機付車に適用した場合の
油圧制御装置について第3図により説明する。 図中100は公知の前進3段後進1段の自動変
速機の油圧制御装置の1例であり、油溜め101
より油ポンプ102により吸い上げられた油は、
油圧制御弁103により所定の油圧(ライン圧)
に調圧され油路104に導かれる。油路104に
導かれた圧油は選速弁105を介して1―2シフ
ト弁106及び2―3シフト弁107に導かれ
る。 108はスロツトル弁でありアクセル開度に応
じた油圧(スロツトル圧)を油路109に発生し
ている。 110はガバナ弁であり車速に応じた油圧(ガ
バナ圧)を油路111に発生している。 1―2シフト弁106および2―3シフト弁1
07は、油路109及び油路111から供給され
るスロツトル圧及びガバナ圧の大きさに関連して
油路112,113,114の開閉を制御し、ク
ラツチ及びブレーキの油圧サーボC1,C2,B
1,B2,B3への圧油の給排を制御している。 この実施例において、前進第1速時には油圧サ
ーボC1に圧油が供給され、前進第2速時には油
圧サーボC1,B2に圧油が供給され、前進第3
速時には油圧サーボC1,C2,B2に圧油が供
給され、後進時には油圧サーボC2,B3に圧油
が供給される。 本実施例における4輪駆動用トランスフア装置
の油圧制御装置200は、選速弁201、モジユ
レータ弁210、インヒビタ弁220、選速弁2
01と油圧サーボ80を連絡する油路202、選
速弁201とモジユレータ弁210を連絡する油
路203、モジユレータ弁210とインヒビタ弁
220を連絡する油路213、インヒビタ弁22
0と油圧サーボ70を連絡する油路225、イン
ヒビタ弁220と油圧サーボ50を連絡する油路
226とから構成され、選速弁201とインヒビ
タ弁220には油圧制御装置100の油路104
からライン圧が供給され、またインヒビタ弁22
0には油圧制御装置100の油路111から車速
に応じた油圧(ガバナ圧)が供給される。 選速弁201は運転席のシフトレバーを操作す
ることにより油路104と油路202及び油路2
03との連絡を制御するスプール弁であり、運転
者が2輪駆動走行を選択した時には油路104は
選速弁201のスプール204により閉ざされて
いるので油路202及び油路203には油圧が発
生しない。運転者が4輪駆動直結走行を選択した
時には油路104は油路202に連絡して油路2
02に油圧が発生する。運転者が4輪駆動減速走
行を選択した時には油路104は油路202及び
油路203と連絡して油路202及び油路203
に油圧が発生する。 モジユレータ弁210はスプール211、スプ
リング212から成り、運転者が4輪駆動減速走
行を選択した時に油路203に発生する圧油を一
定圧のモジユレータ圧に調圧して油路213に供
給する。 インヒビタ弁220はスプール221、スプリ
ング222、油室223,224から成り、油室
223に作用する運転者の選択に応じたモジユレ
ータ圧と油路111より油室224に作用する車
速に応じたガバナ圧とスプリング222の力とに
応じて、油路104と油路225及び油路226
との連絡を切換えて、油圧サーボ50及び油圧サ
ーボ70に選択的にライン圧を供給する。 次にその作動を説明する。 <運転者が2輪駆動走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
及び油路203とは連通されていないので油圧サ
ーボ80とインヒビタ弁220の油室223には
圧油が導かれない。これによつてクラツチ8は解
放されるとともに、インヒビタ弁220のスプー
ル221はスプリング222により図示上方に位
置し油路104と油路225とを連絡して油路1
04のライン圧を油路225を通してクラツチ7
の油圧サーボ70に供給し、クラツチ7を係合す
るので、4輪駆動用トランスフアは2輪駆動状態
となる。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
に連絡されるので、油圧サーボ80にライン圧が
供給されてクラツチ8を係合する。またインヒビ
タ弁220は2輪駆動時と同様にして油路104
のライン圧を油圧サーボ70に供給されクラツチ
7を係合する。これによつて4輪駆動用トランス
フアは4輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
及び油路203と連絡されるので、油路202に
供給されたライン圧が4輪駆動直結走行時と同様
に油圧サーボ80に供給されてクラツチ8を係合
するとともに、油路203に導かれたライン圧は
モジユレータ弁210による調圧されて、油路2
13にモジユレータ圧を発生する。車速が所定の
値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以上のとき)
には油路111よりインヒビタ弁220の油室2
24に導かれるガバナ圧が油路213より油室2
23に作用するモジユレータ圧に抗してスプール
221を図示上方に設定する。これによつてイン
ヒビタ弁220は油路104のライン圧を油圧サ
ーボ70に供給してクラツチ7を係合し、4輪駆
動直結状態を保持する。車速が所定の値に満たな
い時(ガバナ圧が一定値Aに満たないとき)に
は、油室223に作用するモジユレータ圧により
スプール221は図示下方に移動し、油路104
と油路226を連結し油路225を排油口227
に連絡する。クラツチ7の油圧サーボ70の圧油
は排油口227より排出しクラツチ7が解放する
とともに、油路104のライン圧が油路226を
通つてブレーキ5の油圧サーボ50に導かれブレ
ーキ5を係合し、4輪駆動減速状態になる。4輪
駆動減速状態で車速が増加しガバナ圧が設定値B
(B>A)以上になると、モジユレータ圧に抗し
てガバナ圧が打ち勝つてスプール221を図示上
方に移動し、油路104と油路226の連絡を断
ち油路226を排油口228に連絡し、更に油路
104と油路225とを連絡する。油圧サーボ5
0の圧油は油路226、排油口228を通して排
出されブレーキ5が解放されるとともに、油路2
25を通して油圧サーボ70にライン圧を供給し
クラツチ7が係合され、4輪駆動直結状態にな
る。 4輪駆動直結状態から4輪駆動減速状態へ移る
ときのガバナ圧Aと、4輪駆動減速状態から4輪
駆動直結状態へ移るときのガバナ圧Bとは、スプ
ール221のランド221aとランド221bに
面積差が設けられていることにより、(ガバナ圧
B>ガバナ圧A)の関係を有している。 第4図は他の実施例を示す油圧制御装置であ
り、4輪駆動用トランスフア装置の油圧制御装置
200はソレノイド弁230,240、切換弁2
50、インヒビタ弁260、ソレノイド弁230
と切換弁250を連絡する油路237、ソレノイ
ド弁240とインヒビタ弁260を連絡する油路
247、インヒビタ弁260と油圧サーボ70を
連絡する油路290、インヒビタ弁260と油圧
サーボ50を連絡する油路291、切換弁250
と油圧サーボ80を連絡する油路292、油路2
90と油路291にそれぞれ設けられたチエツク
弁270,280とから構成され、ソレノイド弁
230,240、切換弁250およびインヒビタ
弁260には油圧制御装置100の油路104か
らライン圧が供給され、またインヒビタ弁260
には油圧制御装置100の油路111から車速に
応じた油圧(ガバナ圧)が供給される。 ソレノイド弁230は第1実施例のスプール弁
式の選速弁201に代つて運転者の2輪駆動走行
と4輪駆動走行の選択操作に応じた油圧を発生
し、後述する切換弁を介して油路104のライン
圧を選択的に油圧サーボ80に給排し、ソレノイ
ド弁240は同じく運転者が行なう直結走行と減
速走行の選択操作に応じた油圧をインヒビタ弁2
60に供給するものであり、夫々ムービングコア
231,241、ソレノイド232,242、ス
プリング233,243、開口234,244、
排油口235,245からなり、ソレノイド23
2,242が通電したときムービングコア23
1,241を図示上方に移動させ開口234,2
44を開き、オリフイス236,246により仕
切られた油路237,247の圧油を排油口23
5,245より排出する。ソレノイド232,2
42が非通電のときには、ムービングコア23
1,241はスプリング233,243により図
示下方に移動され開口234,244を閉ざし、
油路237,247に油圧(ライン圧)を発生す
る。 ソレノイド弁230,240は運転席に設けら
れたスイツチを操作することにより表2のように
作動する。
【表】 切換弁250はスプール251、スプリング2
52、油室253から成り、ソレノイド弁230
の作動により油室253に作用する圧油に応じて
油路104と油路292との連絡を制御してい
る。 インヒビタ弁260はスプール261,26
2、スプリング263、油路247を介してソレ
ノイド弁240の作動に応じた油圧が供給される
油室264、油路111を介してガバナ圧が供給
される油室265、スプール262が図示上方の
位置にあるときにスプール262に設けられた孔
269を介して油路111からガバナ圧が供給さ
れる油室266から成り、油室264に作用する
圧油と油路265及び油室266に作用するガバ
ナ圧に応じて、油路104と油路290及び油路
291との連絡を制限している。 次にその作動を説明する。 <運転者が2輪駆動走行を選択した時> ソレノイド弁230,240が共に非通電とな
り油路237,247にはライン圧が発生する。
油路237のライン圧は切換弁250の油室25
3に作用しスプール251を図示下方に移動さ
せ、油路104と油路292とを遮断してクラツ
チ8を解放する。油路247のライン圧はインヒ
ビタ弁260の油室264に作用しスプール26
1,262を図示下方に移動させ、油路104と
油路290とを連通するとともに油路291を排
油口268に連絡し、油路104の圧油をチエツ
ク弁270を介して油圧サーボ70に導きクラツ
チ7を係合するとともにブレーキ5を解放する。
これによつて4輪駆動用トランスフアは2輪駆動
状態となる。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> ソレノイド弁230が通電されるので、油路2
37の圧油が排油口235より排出され切換弁2
50のスプール251がスプリング252により
図示上方に移動し油路104と油路292とを連
絡する。油路104の圧油は油路292を通つて
油圧サーボ80に導かれ、クラツチ8が係合す
る。またソレノイド弁240は非通電されている
ので、2輪駆動時と同様にしてクラツチ7も係合
する。これによつて4輪駆動用トランスフアは4
輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> ソレノイド弁230は通電しており、4輪駆動
直結時と同様にしてクラツチ8が係合している。
またソレノイド弁240も通電しており油路24
7の圧油は排油口245より排出されている。車
速が所定の値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以
上のとき)には油室265に作用するガバナ圧が
一定値A以上のときは、スプール262はスプリ
ング263に抗して図示下方位置にあり4輪駆動
直結時と同様にしてクラツチ7を係合して、4輪
駆動用トランスフアは4輪駆動直結状態を保持す
る。車速が所定の値に満たないとき(ガバナ圧が
一定値Aに満たないとき)には、スプリング26
3の力によつてスプール262が図示上方に移動
して油路104と油路290との連絡を断ち油路
290を排油口267に連絡し油圧サーボ70の
圧油を排出しクラツチ7を解放するとともに、油
路104と油路291とを連絡しチエツク弁28
0を介して油圧サーボ50に圧油を供給しブレー
キ5を係合する。クラツチ7が解放されブレーキ
5が係合されると、4輪駆動用トランスフア装置
は4輪駆動減速状態になる。スプール262が図
示上方に移動すると油室266には孔269を介
してガバナ圧が供給され、油路266のガバナ圧
がスプール262を図示上方に付勢するので、こ
の状態から車速が増加してガバナ圧が上昇しても
スプール262は移動せず、4輪駆動減速状態を
保持する。 第5図は更に他の実施例を示す油圧制御装置で
あり、4輪駆動用トランスフア装置の油圧制御装
置200はソレノイド弁300,310、切換弁
320、インヒビタ弁330、ソレノイド弁30
0と切換弁320を連絡する油路237、ソレノ
イド弁310とインヒビタ弁330を連絡する油
路247、インヒビタ弁330と油圧サーボ70
を連絡する油路290、インヒビタ弁330と油
圧サーボ50を連絡する油路291、切換弁32
0と油圧サーボ80を連絡する油路292、油路
290と油路291にそれぞれ設けられたチエツ
ク弁340,350とから構成され、ソレノイド
弁300,310、切換弁320およびインヒビ
タ弁330には油圧制御装置100の油路104
からライン圧が供給され、またインヒビタ弁33
0には油圧制御装置100の油路111から車速
に応じた油圧(ガバナ圧)が供給される。 ソレノイド弁300,310は第4図に示され
るものと同一構造で、その作動は表3のとおりで
ある。
【表】 切換弁320はスプール321、スプリング3
22、油室323から成り、ソレノイド弁300
の作動により油室323に作用する圧油に応じて
油路104と油路292との連絡を制御してい
る。 インヒビタ弁330はスプール331,33
2、スプリング333、油路247を介してソレ
ノイド弁310の作動に応じた油圧が供給される
油室335、油路111を介してガバナ圧が供給
される油室336、スプール331が図示上方の
位置にあるときにスプール331に設けられた孔
339を介して油路111からガバナ圧が供給さ
れる油室337から成り、油室335に作用する
圧油と油室336及び油室337に作用するガバ
ナ圧に応じて、油路104と油路290及び油路
291との連絡を制限している。 次にその作動を説明する。 <運転者が2輪駆動走行を選択した時> ソレノイド弁300,310が共に通電され油
路237,247は排圧されるので、切換弁32
0のスプリング322はスプール321を図示上
方に移動させ、油路104と油路292とを遮断
してクラツチ8を解放する。インヒビタ弁330
のスプール261,262はスプリング334に
より図示下方に位置し、油路104と油路290
とを連通するとともに油路291を排油口338
に連絡し、油路104の圧油をチエツク弁340
を介して油圧サーボ70に導きクラツチ7を係合
するとともにブレーキ5を解放する。これによつ
て4輪駆動用トランスフアは2輪駆動状態とな
る。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> ソレノイド弁300が非通電されるので、油路
237にライン圧が発生し、切換弁320のスプ
ール321が図示下方に移動し油路104と油路
292とを連絡する。油路104の圧油は油路2
92を通つて油圧サーボ80に導かれ、クラツチ
8が係合する。またソレノイド弁240は通電さ
れているので、2輪駆動時と同様にしてクラツチ
7も係合する。これによつて4輪駆動用トランス
フアは4輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> ソレノイド弁300は非通電しており、4輪駆
動直結時と同様にしてクラツチ8が係合してい
る。またソレノイド弁310も非通電しており油
路247にライン圧が発生し、インヒビタ弁33
0の油室335に供給され、インヒビタ弁330
のスプール332は図示上方に位置する。車速が
所定の値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以上の
とき)には油室336に作用するガバナ圧が一定
値A以上のときは、スプール331はスプリング
333に抗して図示下方位置にあり4輪駆動直結
時と同様にしてクラツチ7を係合して、4輪駆動
用トランスフアは4輪駆動直結状態を保持する。
車速が所定の値に満たないとき(ガバナ圧が一定
値Aに満たないとき)には、スプリング333の
力によつてスプール331が図示上方に移動して
油路104と油路290との連絡を断ち油路29
0を排油口341に連絡し油圧サーボ70の圧油
を排出しクラツチ7を解放するとともに、油路1
04と油路291とを連絡しチエツク弁350を
介して油圧サーボ50に圧油を供給しブレーキ5
を係合する。クラツチ7が解放されブレーキ5が
係合されると、4輪駆動用トランスフア装置は4
輪駆動減速状態になる。スプール331が図示上
方に移動すると油室337には孔339を介して
ガバナ圧が供給され、油室337のガバナ圧がス
プール331を図示上方に付勢するので、この状
態から車速が増加してガバナ圧が上昇してもスプ
ール331は移動せず、4輪駆動減速状態を保持
する。 以上の実施例に示した4輪駆動用トランスフア
装置によれば、変速装置10が直結走行を達成す
るための油圧サーボ70付直結用摩擦係合要素7
および減速走行を達成するための油圧サーボ50
付低速段用摩擦係合要素5とを有しているので、
走行中においても4輪駆動直結走行と4輪駆動減
速走行の切り換えを行なうことができ、良好な操
作性を得ることができる。 また変速機10の油圧サーボ50,70に供給
する油圧として自動変速機1で用いられているラ
イン圧を用いているので、トランスフア装置に独
立して油圧源を持たなくてよく、トランスフア装
置を汎用的に自動変速機付車に付加できる簡単な
構造とすることができる。 さらに自動変速機1より供給されるライン圧を
前記変速装置10の油圧サーボ50,70に選択
的に供給する油圧制御装置が構成されたバルブボ
デイ91を自動変速機のバルブボデイと別個に設
けているので自動変速機の油圧制御装置をほとん
ど変更する必要がなく、しかも変速装置10をト
ランスフアケース18内に伝動機構14よりも自
動変速機1側に配設し、バルブボデイ91をトラ
ンスフアケース18の変速装置10の外周側に装
着しているので、自動変速機1とトランスフア装
置のバルブボデイ91を連絡する油路を短縮して
油路の配設を容易にしているので、自動変速機よ
り供給されるライン圧をトランスフア装置に供給
するために自動変速機に行なわれる変更点を極め
て少くすることができ、自動変速機を用いる4輪
駆動車に容易に装着できる。 同時にバルブボデイ91と変速装置10の油圧
サーボ50,70との距離を短縮できるので、油
路の配設も容易になり、トランスフア装置をさら
に簡単な構造とすることができる。 また伝動機構に第1の出力軸11と第2の出力
軸17を選択的に連結する油圧サーボ80付摩擦
係合要素8を設け、該摩擦係合要素8の油圧サー
ボ80には自動変速機1より供給されたライン圧
がバルブボデイ91に構成された油圧制御装置に
よつて選択的に供給されるようにしているので、
車両の旋回走行時のように第1の出力軸11と第
2の出力軸17の回転数が異る走行状態において
も2輪駆動状態と4輪駆動状態の切り換えが可能
になり、4輪駆動用トランスフア装置の操作性が
一層向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の4輪駆動用トランスフア装置
の断面図、第2図は車両の動力伝達系を示す概略
図、第3図は4輪駆動用トランスフア装置の油圧
制御装置の一実施例を示す油圧回路図、第4図お
よび第5図は4輪駆動用トランスフア装置の油圧
制御装置の他の実施例を示す油圧回路図である。 1……自動変速機、5……摩擦ブレーキ、7,
8……摩擦クラツチ、10……変速装置、14…
…伝動機構、18,19,20,21……トラン
スフアケース、91……バルブボデイ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の出力軸と、該第1の出力軸と平行的に
    配設された第2の出力軸と、自動変速機の出力軸
    と前記第1の出力軸との間に連結されるとともに
    直結走行を達成するための油圧サーボ付直結用摩
    擦係合要素および減速走行を達成するための油圧
    サーボ付低速段用摩擦係合要素とを有する変速装
    置と、前記第1の出力軸と第2の出力軸を連結す
    る伝動機構と、前記変速装置と伝動機構を収納す
    るとともに前記自動変速機のケースに連結された
    トランスフアケースと、前記自動変速機より供給
    されるライン圧を前記変速装置の油圧サーボに選
    択的に供給する油圧制御装置が構成されたバルブ
    ボデイとを備え、前記変速装置は前記トランスフ
    アケース内に前記伝動機構よりも自動変速機側に
    配設され、前記バルブボデイは前記トランスフア
    ケースの前記変速装置の外周側に装着されること
    を特徴とする4輪駆動用トランスフア装置。 2 前記伝動機構は前記第1の出力軸と第2の出
    力軸を選択的に連結する油圧サーボ付摩擦係合要
    素を有し、該摩擦係合要素の油圧サーボには前記
    自動変速機より供給されたライン圧が前記バルブ
    ボデイに構成された油圧制御装置によつて選択的
    に供給されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の4輪駆動用トランスフア装置。
JP28580086A 1986-11-28 1986-11-28 4輪駆動用トランスフア装置 Granted JPS62155132A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4911788U (ja) * 1972-04-29 1974-01-31

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4911788U (ja) * 1972-04-29 1974-01-31

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JPS62155132A (ja) 1987-07-10

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