JP3287560B2 - 自動変速機におけるエンジンブレーキ制御装置 - Google Patents

自動変速機におけるエンジンブレーキ制御装置

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JP3287560B2
JP3287560B2 JP07015788A JP7015788A JP3287560B2 JP 3287560 B2 JP3287560 B2 JP 3287560B2 JP 07015788 A JP07015788 A JP 07015788A JP 7015788 A JP7015788 A JP 7015788A JP 3287560 B2 JP3287560 B2 JP 3287560B2
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一雅 塚本
卓司 谷口
裕司 柏原
邦裕 岩月
浩司 谷口
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンと共に用いられる自動変速機、特
に自動車に搭載される自動変速機に係り、詳しくは、変
速ギヤ機構の所定要素を直接係止するエンジンブレーキ
用油圧サーボの供給油圧を制御するエンジンブレーキ制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機は、2(又はS)レンジ又はLレン
ジにおいて、フロント&リヤサンギヤの回転を係止する
2ndコーストブレーキ(2速時)を作動し、又はリヤプ
ラネタリキャリヤの回転を係止する1st&Revブレーキ
(1速時)を作動して、2速状態又は1速状態転にてエ
ンジンブレーキを作動している。
【0003】 そして一般に、上述2ndコーストブレーキ及び1st&Re
vブレーキ用の油圧サーボには、セカンドコーストモジ
ュレータバルブ又はローコーストモジュレータバルブか
らモジュレータ圧が供給される。
【0004】 また、特開昭62−77245号公報に示すように、エキゾ
ーストブレーキ付自動変速機において、ライン圧をカバ
ナバルブを介してローコーストモジュレータバルブに連
通し、エンジンブレーキ用作動圧を車速に応じて変化さ
せるエンジンブレーキ制御装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述モジュレータバルブは、ライン圧を減
圧して、2ndコーストブレーキ用油圧サーボ又は1st&Re
vブレーキ用油圧サーボに供給し、ブレーキ作用時のシ
ョックを軽減しているが、該モジュレータバルブは、第
6図に破線で示すように車速に関係なく一定圧に減圧し
ている。
【0006】 このため、車輌が高速にて走行している場合、マニュ
アルバルブを2レンジ又はLレンジにシフトしてエンジ
ンブレーキを作動させても、2ndコーストブレーキ又は1
st&Revブレーキのトルク容量が必要エンジンブレーキ
容量に対して充分ではなく、エンジンブレーキを充分に
きかせることができない。そこで、係合(供給)圧を高
車速時の必要エンジンブレーキトルク容量を得られるよ
うに高くすればよいのであるが、この場合、低車速時で
は必要エンジンブレーキトルク容量に対しエンジンブレ
ーキ用摩擦係合要素のトルク容量が大き過ぎて大きなシ
ョックを生じ、さらには駆動輪をロックしてしまう虞れ
がある。
【0007】 また、前述カバナバルブを用いて、ブレーキ用油圧サ
ーボの油圧を車速に応じて変化させるものにあっては、
第10図に示すように、カバナバルブに基づくブレーキの
トルク容量Xは、重錘に作用する遠心力の作用形態に起
因して中速部分Qにおいて比較的低くなるようにかつ高
速部分Rにおいては高くなるように設定されており、こ
のため中速部分Qにおいては必要エンジンブレーキトル
ク容量Yに対してカバナバルブに基づくブレーキトルク
容量が充分でなく、スリップをしてしまう虞れがある。
また、高速部分Rにおいては必要エンジンブレーキトル
ク容量Yに対してカバナバルブに基づくブレーキトルク
容量が大きくなり過ぎ、大きなショックを発生し、さら
には駆動輪をロックさせてしまう虞れがある。
【0008】 また、エンジンブレーキと同時にフートブレーキを作
動させる際、特に車速に応じてエンジンブレーキ用油圧
サーボの油圧を変化する場合、駆動輪をロックさせてし
まう虞れがあり、エンジンブレーキのトルク容量が大き
すぎて、駆動輪に大きなスリップを生じてしまう虞れが
ある。
【0009】 そして、本発明は、エンジンブレーキと同時にフート
ブレーキを作動した場合、必要エンジンブレーキ容量が
通常と異なる場合であっても、エンジンブレーキのトル
ク容量が低くなるように制御して、駆動輪のロック及び
スリップの発生を防止することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、エンジンブレーキ作動時に
変速ギヤ機構の所定要素を直接係止するブレーキと、該
ブレーキを制御する油圧サーボ(B1,B3)と、該油圧サ
ーボに油圧を供給・排出するシフトバルブ(60,61)
と、を備えてなる自動変速機における油圧制御装置にお
いて、 前記油圧サーボ(B1又はB3)への供給圧を制御するブ
レーキ制御手段(S4,66,65)と、 フートブレーキの作動を検出するブレーキセンサ(4
7)と、 車速を検出する車速センサ(46)と、を備え、 前記ブレーキ制御手段は、前記車速センサ(46)から
の信号に基づき、前記油圧サーボ(B1又はB3)への供給
圧が低車速の場合に低くかつ高車速の場合に高くなるよ
うに制御すると共に、前記ブレーキセンサ(47)に基づ
き前記フートブレーキの作動を検出した場合、前記油圧
サーボへの供給圧が低くなるように制御してなる、 自動変速機におけるエンジンブレーキ制御装置にあ
る。
【0011】 請求項2に係る本発明は、前記フートブレーキの作動
を検出した場合の前記油圧サーボ(B1又はB3)への供給
圧の低下量が、車速に応じて変更されてなる、 請求項1記載の自動変速機におけるエンジンブレーキ
制御装置にある。
【0012】 請求項3に係る本発明は、前記ブレーキ制御手段は、
前記油圧サーボへの供給油圧路に介在するモジュレータ
バルブ(65,66)と、該モジュレータバルブの出力圧を
調圧制御するソニアソレノイドバルブ(S4)と、を有し
てなる、 請求項1又は2記載の自動変速機におけるエンジンブ
レーキ制御装置にある。
【0013】 更に例えば、前記ブレーキが、Dレンジ以外の2速時
に作動する2ndコーストブレーキ(B1)であり、また1
速時に作動する1st&Revブレーキ(B3)である。そし
て、2ndコーストブレーキ用油圧サーボ(B1)には、マ
ニュアルバルブ(51)の2及びLレンジにてライン圧
(p)が供給されるポート(b)から、2−3シフトバ
ルブ(61)のポート(b1),(f)を通って、更に1−
2シフトバルブ(60)のポート(f1),(g)を通っ
て、そしてセカンドコーストモジュレータバルブ(66)
のポート(g1),(h)を通って供給され、また該油圧
サーボ(B1)から、チェックボール(91)を介して、モ
ジュレータバルブ(66)を通ることなく排出される。一
方、1st&Revブレーキ用油圧サーボ(B3)には、マニュ
アルバルブ(51)のLレンジにてライン圧(p)が供給
されるポート(c)から、2−3シフトバルブ(61)の
ポート(c1),(i)を通って、更にローコーストモジ
ュレータバルブ(65)のポート(i1),(j)を通っ
て、更に1−2シフトバルブ(60)のポート(j1),
(k)そしてチェックボール(90)を通って供給され
る。
【0014】 そして、セカンドコーストモジュレータバルブ(66)
及びローコーストモジュレータバルブ(65)には、その
制御油室(m2),(m3)にアキュムレータコントロール
バルブ(72)の制御ポート(m)からの制御油圧が供給
され、また該アキュムレータコントロールバルブ(72)
はライン圧が供給されている油室(p1)に対抗して調圧
ポート(n1)からの調圧が作用し、ライン圧ポート
(p2)のライン圧を適宜調圧して制御ポート(m)に調
圧を発生し、かつ該調圧ポート(n1)には、速度センサ
(46)、ブレーキセンサ(47)、前後輪回転センサ(4
8)、(49)等からの信号に基づく制御部(C)からの
電気信号により適宜制御されるリニアソレノイドバルブ
(S4)の調圧ポート(n),(n)からの調圧が作用
し、更に該バルブ(S4)の入力ポート(0)にはソレノ
イドモジュレータバルブ(73)からの減圧が作用する。 [作用] 以上の構成に基づき、エンジンブレーキを作動する場
合、所定要素を直接係止するブレーキの油圧サーボ(B1
又はB3)にブレーキ制御手段(S4,66,65)にて調圧制御
される所定供給圧が供給される。例えば、通常状態にお
いては、一定の高い油圧D又は車速に比例した所定供給
圧G(第6図参照)が供給される。
【0015】 そして、上記エンジンブレーキ作動中において、フー
トブレーキが作動して、エンジンブレーキに該フートブ
レーキの制動力が加わる場合、ブレーキセンサ(47)に
基づきフートブレーキが作動していることを検出する
と、エンジン制御手段は、前記供給圧が低くなるように
制御し(第6図のG',E',D'参照)、エンジンブレーキの
トルク容量が必要エンジンブレーキ容量に対して大きく
なり過ぎることを防止する。
【0016】 具体的には、マニュアルバルブ(51)を2レンジにシ
フトして、2速状態でエンジンブレーキを作用させる場
合、マニュアルバルブ(51)のポート(b)からのライ
ン圧が、2−3シフトバルブ(61)のポート(b1),
(f)そして1−2シフトバルブ(60)のポート
(f1),(g)を通ってセカンドコーストモジュレータ
バルブ(66)の入力ポート(g1)に供給され、更に該モ
ジュレータバルブ(66)にて制御油室(m2)の制御圧に
基づき適宜調圧された油圧がセカンドコーストブレーキ
用油圧サーボ(B1)に作用する。この際、各センサ(4
6),(47),(48),(49)に基づく制御部(C)か
らの信号により、リニアソレノイドバルブ(S4)が制御
されて、その入力ポート(0)からの油圧を調圧して、
更にアキュムレータコントロールバルブ(72)にて、ラ
イン圧(p1)と該調圧(n1)とにより適宜調圧を発生
し、該ポート(m)からの調圧を前記制御油室(m2)に
供給して、例えば第6図の鎖線で示すように、所定車速
以上の高速状態に対して高い一定油圧からなる領域
(D)、車速の減少に比例して油圧が減少する領域
(E)及び所定車速以下の低速状態に対して低い一定油
圧からなる領域(F)からなるエンジンブレーキ油圧を
発生するか、又は実線で示すように、車速の低下に比例
して低下する特性(G)からなるエンジンブレーキ油圧
を発生する。
【0017】 また、マニュアルバルブ(51)をLレンジシフトし
て、1速状態でエンジンブレーキを作用させる場合、マ
ニュアルバルブ(51)のポート(c)からのライン圧
が、2−3シフトバルブ(61)のポート(c1),(j)
を通ってローコーストモジュレータバルブ(65)の入力
ポート(i1)に供給され、そして該モジュレータバルブ
(65)にて制御油室(m3)の制御圧に基づき適宜調圧さ
れた油圧が1st&Revブレーキ用油圧サーボ(B3)に作用
する。この際、前述同様に、リニアソレノイドバルブ
(S4)及びアキュムレータコントロールバルブ(72)に
より、適宜制御圧を発生し、例えば第6図実線又は鎖線
で示すように、エンジンブレーキ油圧を発生する。
【0018】 なお、上述カッコ内に示す符号は、図面と参照するた
めのものであり、何等構成を限定するものではない。
【0019】 また、モジュレータバルブを制御する手段は、上述ア
キュムレータコントロールバルブ(72)による手段に限
らず、例えばリニアソレノイドバルブ等の調圧発生手段
が直接モジュレータバルブの制御室に供給する等の他の
手段でもよいことは勿論である。
【0020】
【実施例】
以下、図面に沿って本発明の実施例について説明す
る。
【0021】 自動変速機1は、第2図及び第3図に示すように、ト
ルクコンバータ2、プラネタリ変速ギヤ機構3及び油圧
制御装置5を備えており、それぞれコンバータハウジン
グ6、トランスミッションケース7及びエクステンショ
ンハウジング9、そしてバルブボディ10及びオイルパン
11に収納されている。トルクコンバータ2はロックアッ
プクラッチ12を備えており、入力部材13の回転をトルク
コンバータ2の油流を介して又はロックアップクラッチ
12により直接変速ギヤ機構3の入力軸15に伝達する。変
速ギヤ機構3はオーバドライブプラネタリギヤユニット
17と、フロントプラネタリギヤユニット19及びリヤプラ
ネタリギヤユニット20からなる主変速ユニット21とから
なる。オーバドライブプラネタリギヤユニット17は入力
軸15に直結されかつプラネタリピニオン22を支持してい
るキャリヤ24、入力軸15に被嵌しているサンギヤ23及び
主変速ユニット21の入力軸26に連結しているリングギヤ
25を有しており、またプラネタリキャリヤ24とサンギヤ
23との間にオーバドライブダイレクトクラッチC0及びワ
ンウェイクラッチF0が介在していると共に、サンギヤ23
とケース7との間にオーバドライブブレーキB0が配設さ
れている。また、フロントプラネタリギヤユニット19は
出力軸27に直結しかつプラネタリピニオン28を支持して
いるキャリヤ29、出力軸27に被嵌しかつリヤプラネタリ
ギヤユニット20のサンギヤ30bと一体に構成されている
サンギヤ30a、及び入力軸26にフォワードクラッチC1
介して連結しているリングギヤ31からなり、また入力軸
26とサンギヤ30との間にダイレクトクラッチC2が介在し
ていると共に、該サンギヤ30とケース7との間にバンド
ブレーキからなる2ndコーストブレーキB1が介在してお
り、更にサンギヤ30とケース7との間にはワンウェイク
ラッチF1を介して多板からなる2ndブレーキB2が配設さ
れている。また、リヤプラネタリギヤユニット20はプラ
ネタリピニオン32を支持しているキャリヤ33、サンギヤ
30bおよび出力軸27に直結しているリングギヤ35からな
り、またキャリヤ33とケース7との間には1st&Revブレ
ーキB3及びワンウェイクラッチF2が並列して配設されて
いる。なお、第2図中36はオイルポンプである。
【0022】 そして、第2図に示すように、O/Dプラネタリギヤユ
ニット17は、サンギヤ23のボス部23aが軸方向に延び、
該ボス部とキャリヤ24に固定されるスリーブ24aとの間
にワンウェイクラッチF0が介在しており、また前記ボス
部23aからシリンダを構成するフランジ部40が延設され
ている。該フランジ部40にはピストン41が嵌合してC0
油圧アクチュエータを構成しており、更に該フランジ部
内周面と前記スリーブ24aとの間にO/Dダイレクトクラッ
チC0が配設されていると共に、その外周面とケース7と
の間にO/DブレーキB0が配設されており、そして該フラ
ンジ部40にはその外径方向に延びて環状の鍔部42が固定
されている。また、該鍔部42に形成した多数の孔又は切
欠き部に対向して、前記ケース7に光又は磁気等の非接
触センサ45が設置されており、該センサ45は、O/Dダイ
レクトクラッチC0の接続時即ち1速、2速、3速時に入
力部材15と一体の鍔部42の回転速度を検知する。
【0023】 一方、エクステンションケース9内には出力軸27の回
転を検出する車速センサ46が設置されており、該車速セ
ンサ46及び速度センサ45からの信号は他のセンサからの
信号と共に制御部Cに送られ、後述する油圧制御装置5
の各ソレノイドバルブS1,S2,S3,S4を制御する。
【0024】 ついで、第4図に沿って、油圧制御装置5について説
明する。
【0025】 図中、C0,C1,C2は前記各クラッチの油圧サーボを示
し、B0,B1,B2,B3は前記各ブレーキの油圧サーボを示
し、更に2はトルクコンバータ、36は油圧ポンプであ
る。そして、51はマニュアルバルブであり、各ポジショ
ンP,P,N,D,S,Lにおいてそれぞれライン圧ポートpが図
に○で示す各ポートa,b,c,dに連通する。更に、52はプ
ライマリレギュレータバルブ、53はスロットルバルブ、
55はセカンダリレギュレータバルブ、56はロックアップ
コントロールバルブ、57はロックアップリレーバルブ、
58はソレノイドリレーバルブ、59はカットバックバルブ
である。また、60は1−2シフトバルブ、61は2−3シ
フトバルブ、62は3−4シフトバルブ、63はリバースイ
ンヒビットバルブ、65はローコーストモジュレータバル
ブ、66はセカンドコーストモジュレータバルブである。
そして、67はC0用アキュムレータ、69はB0用アキュムレ
ータ、70はC2用アキュムレータ、71はB2用アキュムレー
タである。また、72は、前記B0用アキュムレータ69、C2
用アキュムレータ70及びB2用アキュムレータ71のそれぞ
れ背圧室69a,70a,71aに連通する油圧を調圧すると共
に、ローコーストモジュレータバルブ65及びセカンドコ
ーストモジュレータバルブ66の調圧を制御するアキュム
レータコントロールバルブである。更に、S1,S2はそれ
ぞれシフトバルブ60,61,62を切換え制御するソレノイド
バルブである。また、S3はリニアソレノイドバルブであ
って、ロックアップコントロールバルブ56及びロックア
ップリレーバルブ57に適宜制御圧を供給すると共に、ラ
イン圧制御を行う。更に、S4は調圧発生手段を構成する
リニアソレノイドバルブであって、ソレノイドレギュレ
ータバルブ73からの油圧を適宜調圧して、該調圧油圧を
前記アキュムレータコントロールバルブ72に供給する。
【0026】 ついで、本発明の要部となるエンジンブレーキ制御装
置について、第1図に沿って説明する。
【0027】 エンジンブレーキ制御装置は、2レンジ及びLレンジ
における2速時に作動する2ndコーストブレーキ用油圧
サーボB1及びLレンジにおける1速時に作動する1st&R
evブレーキ用油圧サーボB3への供給油圧を制御するもの
であり、これら油圧サーボへの供給油路に介在するセカ
ンドコーストモジュレータバルブ66及びローコーストモ
ジュレータバルブ65を有しており、更にこれらモジュレ
ータバルブ66,65を制御するアキュムレータコントロー
ルバルブ72、リニヤソレノイドバルブS4及びソレノイド
モジュレータバルブ73を備えており、上記各エンジンブ
レーキ用油圧サーボB1,B3への供給路に介在するモジュ
レータバルブ66,65及びこれらバルブの出力圧を調圧制
御するリニアルソレノイドバルブS4が、ブレーキ制御手
段を構成する。
【0028】 そして、マニュアルバルブ51の2レンジ及びLレンジ
にてライン圧pが供給されるポートbからの油圧が、2
−3シフトバルブ61のポートb1に連通しており、かつ2
速状態にあっては該シフトバルブ61は右半位置にあって
ポートb1はポートfに連通している。更に、ポートf
は、1−2シフトバルブ60のポートf1に連通しており、
かつ2速状態にあっては該シフトバルブ60は左半位置に
あってポートf1はポートgに連通している。そして、ポ
ートgは、セカンドモジュレータバルブ66の入力ポート
g1に連通しており、更に該ポートg1からの供給圧は後述
する制御室m2に供給される制御圧に基づき適宜調圧され
てポートhに出力され、該調圧ポートhからの油圧がオ
リフィス92を介して2ndコーストブレーキ用油圧サーボB
1に供給される。また、該油圧サーボB1からのレリーズ
圧は、チェックボール91を介して直結1−2シフトバル
ブ60に導かれ、ポートgからドレーンポートEXに排出さ
れる。
【0029】 また、マニュアルバルブ51のLレンジにてライン圧p
が供給されるポートcからの油圧が2−3シフトバルブ
61のポートc1に連通しており、かつ該1速状態にあって
は、該シフトバルブ61の下油室c2にポートcからのライ
ン圧が供給されて該バルブ61は右半位置に保持され、従
ってポートc1はポートiに連通している。更に、ポート
iはローコーストモジュレータバルブ65の入力ポートi1
に連通しており、更に該ポートi1からの供給圧は後述す
る制御室m3に供給される制御圧に基づき適宜調圧されて
ポートjに出力され、該調圧ポートjからの調圧が1−
2シフトバルブ60のポートj1に連通される。更に、該シ
フトバルブ60は1速状態にあっては右半位置にあってポ
ートj1とポートkとが連通しており、該ポートkからの
油圧がチェックボール90を介して1st&Revブレーキ用油
圧サーボB3に連通している。なお、チェックボール90は
マニュアルバルブ51のリバースレンジにてライン圧が供
給されるポートdに連通するポートd1と前記ポートkに
連通するポートk1とを有しており、これらいずれかのポ
ートからの供給油圧に基づきスリーブ90a内のボール90b
を移動し、該供給油圧をポートqに導いて油圧サーボB3
に導入する。
【0030】 一方、アキュムレータコントロールバルブ72は、ライ
ン圧が供給されるライン圧ポートp2及び該ライン圧がス
プール上端に作用する第1の制御室p1、更にリニアソレ
ノイドバルブS4からの制御圧が作用する第2の制御室
n1、そしてライン圧ポートp2の油圧を適宜調圧して出力
しかつ前記セカンドコーストモジュレータバルブ66及び
ローコーストモジュレータバルブ65の各制御室m2,m3
連通する調圧ポートm、更に該調圧ポートmからの調圧
が前記第2の制御室n1の制御圧及びスプール72bに作用
するスプリング72aと共に前記第1の制御室p1のライン
圧に対抗して作用するフィードバック室m1を有してい
る。また、リニヤソレノイドバルブS4は、制御部Cから
の電気信号により適宜調圧制御される。
【0031】 該制御部Cは、速度センサ46からの信号に基づき、車
速に比例した制御信号を出力すると共に、ブレーキセン
サ7からの信号及び/又は前輪回転センサ48及び後輪回
転センサ49からの信号を受信して、前記リニアソレノイ
ドバルブS4にエンジンブレーキ用の係合(供給)圧が低
くなるように制御信号を出力する。
【0032】 また、該制御部Cからの信号に基づき制御されるリニ
アソレノイドバルブS4は、ライン圧を所定圧に減圧した
ソレノイドモジュレータバルブ73からの入力ポートoの
油圧を適宜調圧して、ポートn,nに出力し、該調圧を前
記アキュムレータコントロールバルブ72の制御室n1に供
給する。
【0033】 なお、第4図に示すように、該アキュムレータコント
ロールバルブ72の調圧ポートmからの調圧は、前記モジ
ュレータバルブ66,65の制御室m2,m3の外に、B0アキュム
レータ69の背圧室69a、C2アキュムレータ70の背圧室70a
及びB2アキュムレータ71の背圧室71aに連通している。
また、2ndコーストブレーキ用油圧サーボB1へ連通する
油路はカットバックバルブ59の上制御室rに連通してお
り、2ndコーストブレーキB1作用時、該カットバックバ
ルブ59によるカットバック圧作用を停止する。
【0034】 ついで、本実施例の作用について説明する。
【0035】 本自動変速機1の各ソレノイドバルブS1,S2,S3、各ク
ラッチC0,C1,C2、ブレーキB0,B1,B3、及び各ワンウェイ
クラッチF0,F1,F2は、各ポジションP,R,R(V≧7),N,
D,2,Lにおける変速段にてそれぞれ第5図に示す作動表
のように制御される。
【0036】 即ち、Dレンジ又は2レンジにおける1速時は、ソレ
ノイドバルブS1がオン状態にあって、その結果オーバド
ライブダイレクトクラッチC0、ワンウェイクラッチF0,F
2及びフォワードクラッチC1が係合し、他は解放状態に
なっている。従って、オーバドライブプラネタリギヤユ
ニット17は、クラッチC0及びワンウェイクラッチF0を介
して一体となって直結状態となっており、入力軸15の回
転はそのまま主変速ユニット21の入力軸26に伝達され
る。また、主変速ユニット21では、入力軸26の回転がフ
ォワードクラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユ
ニット19のリングギヤ31に伝達され、更にキャリヤ29及
び該キャリヤ29と一体の出力軸27に伝達されると共に、
サンギヤ30を介してリヤプラネタリギヤユニット20のキ
ャリヤ33に左方向の回転力を付与するが、ワンウェイク
ラッチF2にて該回転が阻止され、プラネタリピニオン32
は自転して出力軸27と一体のリングギヤ35に動力伝達す
る。
【0037】 また、Dレンジにおける2速時は、ソレノイドバルブ
S1のオンに加えてバルブS2がオンに切換わる。これによ
り、オーバドライブダイレクトクラッチC0、ワンウェイ
クラッチF0、フォワードクラッチC1、ワンウェイクラッ
チF1及び2ndコーストブレーキB2が係合し、他は解放状
態になる。従って、オーバドライブプラネタリギヤユニ
ット17は先に述べた直結状態にあり、入力軸15の回転が
そのまま主変速ユニット21の入力軸26に伝達される。ま
た、主変速ユニット21は、入力軸26の回転がフォワード
クラッチC1を介してフロントギヤユニット19のリングギ
ヤ31に伝わり、ピニオン28を介してサンギヤ30に左方向
の回転力を付与するが、該サンギヤ30は2ndコーストブ
レーキB2の係合に伴うワンウェイクラッチF1にて該方向
の回転が阻止され、従ってプラネタリピニオン28は自転
しながらキャリヤ29が回転し、フロントギヤユニット19
のみを経由して2速回転が出力軸27に伝達される。
【0038】 この際、2ndブレーキ用の油圧サーボに油圧が供給さ
れて該ブレーキB2の摩擦板同士が接触を開始すると、そ
のアウトプットトルクが変化し、その結果入力軸15と一
体に回転しているオーバドライブプラネタリギヤユニッ
ト17のフランジ部40の回転速度が変化する。該回転速度
の変化はセンサ45により検知され、該検知に基づく制御
部Cからの信号によりリニアソレノイドバルブS4を制御
し、ソレノイドモジュレータバルブ73からの油圧を適宜
調圧してポートn,nに所定制御圧を発生し、該制御圧は
アキュムレータコントロールバルブ72の制御ポートn1
供給される。これにより今まで、コントロールバルブ72
はオリフィスを介して第1の制御室p1にライン圧が供給
され、従って第1図右半位置にあって、ライン圧ポート
p2からのライン圧が調圧ポートmに供給され、該ライン
圧がアキュムレータ71の背圧室71aに供給している状態
にあったものが、制御圧ポートmからの制御圧がスプー
ルの膨径部に作用し、スプリング72aと協動して第1の
制御室p1のライン圧に抗してスプールを移動する。する
と、ライン圧ポートp2のライン圧が制御圧に応じて減圧
されて調圧ポートmから導出され、かつ該調圧がフィー
ドバックポートm1からスプール72b下方に作用すると共
に、アキュムレータ71の背圧室71aに供給される。これ
により、アキュムレータ背圧は所定量及び所定時間減圧
される。更に、所定時間後、リニアソレノイドバルブS4
からの制御圧に基づき、アキュムレータ背圧を徐々に減
圧すると、アウトプットトルクが滑らかに変化する。こ
れにより、1→2速のアップシフト時に、2ndブレーキB
2の係合によるシフトショックを減少して滑らかにアッ
プシフトとする。
【0039】 また、Dレンジ及び2レンジにおける3速時は、ソレ
ノイドS1がオフされ、オーバドライブダイレクトクラッ
チC0、ワンウェイクラッチF0、フォワードクラッチC1
ダイレクトクラッチC2及び2ndブレーキB2が係合し、他
は解放状態にある。従って、オーバドライブプラネタリ
ギヤユニット17は先に述べた直結状態にあり、また主変
速ユニット21は、両クラッチC1,C2の係合によりフロン
トプラネタリギヤユニット19が一体になって、入力軸26
の回転はそのまま出力軸27に伝達される。
【0040】 そして、ソレノイドバルブS1のオフにより2−3シフ
トバルブ61が切換えられ、ダイレクトクラッチC2が係合
するが、この際、前述のB2アキュムレータ71と同様に、
C2アキュムレータ70の背圧室70aに所定圧力が作用し
て、1−2速時と同様に、2−3速アップシフト時もシ
フトショックを減少する。
【0041】 そして、Dレンジにおける4速即ち最高速段では、ソ
レノイドバルブS2もオフされ、フォワードクラッチC1
ダイレクトクラッチC2及び2ndブレーキB2が係合状態に
あり、主変速ユニット21は3速時と同様に直結状態にあ
るが、オーバドライブプラネタリギヤユニット17は、ダ
イレクトクラッチC0が解放すると共にブレーキB0が係合
するように切換えられる。従って、サンギヤ23がブレー
キB0にてロックされ、キャリヤ24が回転しながらプラネ
タリピニオン22が自転してリングギヤ25に動力伝達し、
該増速回転(オーバドライブ)が直結状態にある主変速
ユニット21の入力軸26に伝達される。
【0042】 この際、ダイレクトクラッチC0の解放と共にブレーキ
B0の係合に基づき、サンギヤ23と一体のフランジ部40更
にそれと一体の鍔部42の回転は停止し、この状態がセン
サ45にて検知される。すると、B2アキュムレータ71及び
C2アキュムレータ70と同様に、B0アキュムレータ69の背
圧室69aに所定油圧が供給され、B0用ブレーキ油圧を制
御する。一方、ダイレクトクラッチ用油圧サーボC0は背
圧制御のないアキュムレータ67に基づき比較的早く油圧
上昇し、該クラッチC0はブレーキB0に比べて早く解放す
るが、ワンウェイクラッチF0の存在により、上記クラッ
チC0の解放に拘りなく、キャリヤ24はブレーキB0の係合
により回転制御される。従って、クラッチC0及びブレー
キB0のつかみ換えにより3→4速アップシフトが達成さ
れるが、上述ブレーキB0用アキュムレータ69の制御によ
りシフトショックが軽減される。
【0043】 一方、ダウンシフト時は、4→3速の場合、オーバド
ライブダイレクトクラッチC0が接続すると共にオーバド
ライブブレーキB0が解放し、また3→2速の場合、ダイ
レクトクラッチC2が解放し、そして2→1速の場合、2n
dブレーキB2が解放する。
【0044】 この際、それぞれB0アキュムレータ69、C2アキュムレ
ータ70、B2アキュムレータ71は、回転センサ45に基づく
制御部Cからの信号によりリニアソレノイドバルブS4が
制御され、その背圧室69a、70a,71aに作用するアキュム
レータ背圧を所定タイミングにて所定時減圧される。こ
れにより、ダウンシフト時も、アップシフト時と同様
に、シフトショックが軽減され、滑らかに変速される。
【0045】 一方、マニュアルバルブ51を2レンジに操作した場
合、1速及び3速においては前記Dレンジの場合と同様
である。そして、2速状態の場合、フォワードクラッチ
C1、O/DダイレクトクラッチC0及び2ndブレーキB2に加え
て、2ndコーストブレーキB1が係合され、主変速ユニッ
ト21のサンギヤ30をロックし、エンジンブレーキをきか
せる。即ち、マニュアルバルブ51の2レンジにてライン
圧が供給されるポートbの油圧が2−3シフトバルブ61
のポートb1に供給され、更に該バルブ61が右半位置にあ
ることに基づき、ポートb1とfが連通し、更に左半位置
にある1−2シフトバルブ60のポートf1,gを通ってセカ
ンドコーストモジュレータバルブ66の供給ポートg1に供
給される。この際、速度センサ46からの信号に基づき、
制御部CがリニアソソレノイドバルブS4に所定信号を送
り、該バルブS4は、ソレノイドモジュレータバルブ73か
らの入力ポートoの油圧を車速に応じた所定圧に調圧す
る。そして、該バルブS4の調圧ポートn,nからの所定油
圧はアキュムレータコントロールバルブ72の第2の制御
室n1に供給され、これにより該コントロールバルブは、
ライン圧が第1の制御室p1に供給されて右半位置にあ
り、ライン圧ポートp2からのライン圧が制御ポートmに
導通されている状態から、第2の制御室n1の制御圧及び
スプール下方のスプリング72a及び第3の制御室m1のフ
ィードバック圧が協働して第1の制御室p1のライン圧に
対抗し、ライン圧ポートp2の油圧を所定量減圧して制御
ポートmに出力する。そして、該制御ポートmの調圧が
前記セカンドコーストモジュレータバルブ66の制御室m2
に供給され、該バルブ66の出力ポートhからの油圧を、
例えば第6図鎖線D,E,F又は実線Gで示すように調圧し
て、該調圧を2ndコーストブレーキ用油圧サーボB1に供
給する。これにより、鎖線D,E,Fで示す特性を採用する
場合、車速が比較的高速にある際、モジュレータバルブ
66はその制御室m2にライン圧等の高い油圧が供給されて
右半状態にあり、高くかつ略々一定油圧が作用し(領域
D)、2ndコーストブレーキB1は大きなトルク容量にて
エンジンブレーキを作用する。そして、所定速度以下に
車輌が減速すると、車速に比例して油圧サーボB1への供
給油圧も減圧し(領域E)、2ndコーストブレーキB1
車速に対応してそのトルク容量を減少しながらエンジン
ブレーキを作用する。更に、車速が減速して所定速度以
下になると、油圧サーボB1への供給油圧は低い一定圧と
なり(領域F)、ブレーキB1は小さなトルク容量にてエ
ンジンブレーキを滑らかに作用する。
【0046】 なお、上述エンジンブレーキ制御時のアキュムレータ
コントロールバルブ72の作動により、B2用アキュムレー
タ71の背圧室71aにも所定圧力が供給されるが、シフト
ショック等に対して大きな影響を与えることはない。
【0047】 また、Lレンジにおける2速時は、上述した2レンジ
における2速時と同様であるが、1速時は、フォワード
クラッチC1,O/DダイレクトクラッチC0に加えて、1st&R
evブレーキB3が係合し、リヤプラネタリギヤユニット20
のキャリヤ33をロックし、エンジンブレーキをきかせ
る。即ち、マニュアルバルブ51のLレンジにてライン圧
が供給されるポートcの油圧が、2−3シフトバルブ61
のポートc1に供給され、かつ該シフトバルブ61は1速状
態では油室c2のライン圧により右半位置にあってポート
c1とiが連通状態にあり、更にポートiからローコース
トモジュレータバルブ65の入力ポートi1に供給される。
そして、該モジュレータバルブ65は、前述と同様にリニ
アソレノイドバルブS4及びアキュムレータコントロール
バルブ72からの制御ポートmからの制御圧により調圧さ
れ、該調圧が、右半位置にある1−2シフトバルブのポ
ートj1及びkを通ってチェックボール90のポートk1に送
られ、更にポートqから1st&Revブレーキ用油圧サーボ
B3に供給される。この際、車速センサ46からの信号に基
づく制御圧により、モジュレータバルブ65の出力ポート
jからの調圧が例えば第6図実線G又は鎖線D,E,Fに示
すように、前記油圧サーボB3に作用する。これにより、
実線で示す特性を採用する場合、該油圧サーボB3に車速
の減少に比例して減少する調圧が作用して、1st&Revブ
レーキB3は、高速状態にあっては大きなトルク容量にて
エンジンブレーキを作用し、かつ車速の減少に基づく車
輌慣性力の低下に対応して、漸減するトルク容量にて適
正にエンジンブレーキを作用する。
【0048】 また、フートブレーキセンサ(スイッチ)47からの信
号を制御部Cに入力し、前記速度センサ46からの信号に
該ブレーキセンサ47からの信号を付加して制御する。即
ち、フートブレーキを作動する場合、車輪に作用するブ
レーキ力は、エンジンブレーキにフートブレーキの制動
力が加わり、必要エンジンブレーキトルク容量に対して
ブレーキB3に作用するトルク容量が大きくなり、従っ
て、第6図にG',E'及びD'に示すように、フートブレー
キを作動している場合にはエンジンブレーキ圧を低くな
るように設定し、車輪のロックを防止する。この際、第
6図において、実線GとG'の差、及び鎖線F,E,Dと、F,
E',Dとの差が、上記フートブレーキを作動することによ
るエンジンブレーキ圧の低下量であるが、該低下量は、
車速が高い場合に大きく、低い場合に小さくなるよう
に、車速に応じて変更されている。
【0049】 また、前輪回転センサ48及び後輪回転センサ49からの
信号を制御部Cに入力し、両センサからの信号に基づき
回転差を算出し、該回転差に基づき、即ち前後輪の回転
差が予め設定した設定値を越えたことを検知することに
より、必要エンジンブレーキトルク容量に対して車輪に
加えられるブレーキ力が相対的に大きくなり、従って、
第7図(a),(b)に示すように、雪路等の低摩擦路
面にてエンジンブレーキを作用すると、従来では駆動輪
がスリップしても、サーボ圧が一定であるためスキッド
状態になるが、本実施例にあっては、駆動輪がスリップ
して、従動輪との間に所定回転差ΔNが発生すると、サ
ーボ圧が所定量減圧して駆動輪に作用するエンジンブレ
ーキトルクを減少し、これにより駆動輪のスリップの発
生を防止する。
【0050】 また、Rレンジ時は、オーバドライブダイレクトクラ
ッチC0、ワンウェイクラッチF0、ダイレクトクラッチC2
及びブレーキB3を係合し、他は解放状態にある。従っ
て、オーバドライブプラネタリギヤユニット17は直結状
態にあり、また主変速ユニット21は、入力軸26の回転が
クラッチC2により直接サンギヤ30に伝達され、かつブレ
ーキB3によりリヤキャリヤ33の回転がロックされている
ので、サンギヤ30の回転はプラネタリピニオン32の自転
を介してリングギヤ35に逆回転として伝達され、出力軸
27を逆転する。
【0051】 また、マニュアルバルブ51をRレンジに操作しても、
車速が所定速度例えば7km/h以上にある場合、ソレノイ
ドバルブS2がオンにあり、ダイレクトクラッチC2が解放
状態にあり、逆回転状態にはならない。
【0052】 ついで、一部変更した実施例を、第8図に沿って説明
する。
【0053】 本実施例は、アキュムレータコントロールバルブを介
することなく、リニアソレノイドバルブS4からの調圧を
供給するものである。本実施例は、通常時リニアソレノ
イドバルブS4の制御圧ポートn,nからのモジュレータバ
ルブの制御室m2,m3に所定油圧を供給し、そして速度セ
ンサ46が速度変化に基づき、該ソレノイドバルブS4の制
御圧をセカンドコーストモジュレータバルブ66の制御室
m2及びローコーストモジュレータバルブ65の制御室m3
所定量減圧して作用する。
【0054】 また、第9図は、セカンドモジュレータバルブを変更
した実施例を示す。
【0055】 本セカンドレギュレータバルブ66は、スプール66aと
別体にプラグ66bを設け、該スプール66aとプラグ66bと
の間にスプリング66cを縮設すると共に、プラグ66bの移
動量を、その端部がバルブボディ10に当接することによ
り規制している。
【0056】 従って、制御室m2に導かれる制御圧が高くなっても、
プラグ66bの上端がバルブボディ10に当接し、それ以
上、出力ポートhからの調圧即ち2ndコーストブレーキ
用油圧サーボB1の油圧を減圧することはない。これによ
り、第6図に示す、減圧した一定ブレーキ圧(F)を容
易に実現し得る。
【0057】 なお、上記実施例のものにおいては、オーバドライブ
プラネタリギヤユニット17即ち副変速ユニットを有する
自動変速機について説明したが、上記副変速ユニットを
備えていない自動変速機に本発明を適用し得ることは勿
論である。
【0058】 また、上述実施例は、シンプソンタイプの変速ユニッ
トについて説明したが、ラビニョタイプの変速ユニット
についても同様に適用し得る。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る本発明による
と、エンジンブレーキ作動時のトルク容量を必要エンジ
ンブレーキ容量に応じるように、エンジンブレーキ作動
時に直接係止するブレーキ用油圧サーボの供給油圧を、
低車速の場合に低くかつ高車速の場合高くなるように制
御した上で、フートブレーキが作動して通常の必要エン
ジンブレーキ容量と異なる場合に、それに合せて、エン
ジンブレーキのトルク容量が低くなるように制御して、
車輪に作用する制動力が大きくなり過ぎることを防止し
て、駆動輪のロックを防止することができる。
【0060】 更に、変速ギヤ機構(3)の所定要素を直接係止する
ブレーキ用油圧サーボ(B1)又は(B3)にモジュレータ
バルブ(66),(65)を介在し、該モジュレータバルブ
を調圧発生手段(S4)にて制御し、更に該調圧発生手段
を制御部(C)からの車輌走行状態に応じた信号に基づ
き制御すると、調圧発生手段(S4)によるきめ細かい制
御によりエンジンブレーキを適正に作用することがで
き、操作が簡単になると共に乗り心地を向上することが
できる。
【0061】 また、油圧サーボ(B1),(B3)が、車速センサ(4
6)に基づき車速に比例する等の車速に応じて変化する
(E),(G)ように制御するので、車速減少に基づく
車輌慣性力の低下に対応し、適正なエンジンブレーキ力
を作用することができると共に、エンジンブレーキ力を
急激に変化することがない。
【0062】 更に、モジュレータバルブ(66),(65)を、リニア
ソレノイドバルブ(S4)にて調圧されるアキュムレータ
コントロールバルブ(72)にて制御すると、アキュムレ
ータ背圧制御と兼用することができ、特別な制御手段を
別設することなく、構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機におけるエンジンブレーキ制御
装置の主要部を示す回路図。
【図2】 本発明を適用した自動変速機の全体断面図。
【図3】 その概略構成図。
【図4】 その油圧制御装置を示す回路図。
【図5】 各ポジションにおける各ソレノイドバルブ、クラッチ、
ブレーキ及びワンウェイクラッチの作動状態を示す図。
【図6】 車速とエンジンブレーキ圧との関係を示す図。
【図7】 エンジンブレーキスキッドコントロールを示す図で、
(a)は前後輪回転速度の関係を示す図、(b)は油圧
サーボの油圧を示す図。
【図8】 一部変更した実施例を示す回路図。
【図9】 一部変更したセカンドコーストモジュレータバルブを示
す図。
【図10】 カバナバルブによるエンジンブレーキ特性を示す図。
【符号の説明】
1……自動変速機 3……変速ギヤ機構 30……所定要素(フロント&リヤサンギヤ) 33……所定要素(リヤキャリヤ) 46……速度センサ 47……ブレーキセンサ 48……回転差検出手段(前輪回転センサ) 49……回転差検出手段(後輪回転センサ、 51……マニュアルバルブ 60,61……シフトバルブ 65……ブレーキ制御手段(ローコーストモジュレータバ
ルブ) 66……ブレーキ制御手段(セカンドコーストモジュレー
タバルブ) 72……アキュムレータコントロールバルブ 73……ソレノイドモジュレータバルブ B1……(2ndコースト)ブレーキ(油圧サーボ) B3……(1st&Rev)ブレーキ(油圧サーボ) C……制御部 S4……ブレーキ制御手段(リニアソレノイドバルブ) A1……車輪ブレーキ力判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 29/00 F02D 29/00 H 29/02 341 29/02 341 F16H 59:54 F16H 59:54 (72)発明者 塚本 一雅 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・ワーナー株式会社内 (72)発明者 谷口 卓司 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・ワーナー株式会社内 (72)発明者 柏原 裕司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 谷口 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−77960(JP,A) 特開 昭63−57949(JP,A) 特開 昭62−77245(JP,A) 特開 昭64−1651(JP,A) 実開 昭62−176545(JP,U) 実開 昭62−189971(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンブレーキ作動時に変速ギヤ機構の
    所定要素を直接係止するブレーキと、該ブレーキを制御
    する油圧サーボと、該油圧サーボに油圧を供給・排出す
    るシフトバルブと、を備えてなる自動変速機における油
    圧制御装置において、 前記油圧サーボへの供給圧を制御するブレーキ制御手段
    と、 フートブレーキの作動を検出するブレーキセンサと、 車速を検出する車速センサと、を備え、 前記ブレーキ制御手段は、前記車速センサからの信号に
    基づき、前記油圧サーボへの供給圧が低車速の場合に低
    くかつ高車速の場合に高くなるように制御すると共に、
    前記ブレーキセンサに基づき前記フートブレーキの作動
    を検出した場合、前記油圧サーボへの供給圧が低くなる
    ように制御してなる、 自動変速機におけるエンジンブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】前記フートブレーキの作動を検出した場合
    の前記油圧サーボへの供給圧の低下量が、車速に応じて
    変更されてなる、 請求項1記載の自動変速機におけるエンジンブレーキ制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記ブレーキ制御手段は、前記油圧サーボ
    への供給油圧路に介在するモジュレータバルブと、該モ
    ジュレータバルブの出力圧を調圧制御するソニアソレノ
    イドバルブと、を有してなる、 請求項1又は2記載の自動変速機におけるエンジンブレ
    ーキ制御装置。
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