JPS6411487B2 - - Google Patents

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JPS6411487B2
JPS6411487B2 JP26079385A JP26079385A JPS6411487B2 JP S6411487 B2 JPS6411487 B2 JP S6411487B2 JP 26079385 A JP26079385 A JP 26079385A JP 26079385 A JP26079385 A JP 26079385A JP S6411487 B2 JPS6411487 B2 JP S6411487B2
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JP
Japan
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transmission
wheel drive
valve
hydraulic pressure
oil passage
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JP26079385A
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JPS6223823A (ja
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Koichi Matsumoto
Yoichi Hayakawa
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は4輪駆動用自動変速機に関する。 [従来の技術] 従来より荒れ地走行に適した4輪駆動車には、
主変速機に、該主変速機の出力軸からの動力を後
輪駆動用出力軸および前輪駆動用出力軸に伝達す
ることが可能な4輪駆動用トランスフアが連結さ
れた4輪駆動用変速機が装着され、特に大きな駆
動力が必要とされる車両の場合には、前記4輪駆
動用トランスフアに主変速機の出力軸からの動力
を直接的に出力軸に伝達する直結段と主変速機の
出力軸からの動力を減速して出力軸に伝達する減
速段とを選択的に切換可能な副変速装置が設けら
れている。 [発明が解決しようとする問題点] しかし上記4輪駆動用トランスフアの直結段か
ら減速段への切り換えは、高速走行中におこなわ
れた場合にエンジンがオーバランする恐れがある
ので禁止しなければならない。 このためには上記形式の4輪駆動用トランスフ
アに車速信号を発生する車速信号発生手段を設
け、該車速信号を上記4輪駆動用トランスフアの
制御装置に供給することによつて、副変速装置の
切り換えを車速に応じて制御する必要がある。 また主変速機として自動変速機を用い、これに
上記上記4輪駆動用トランスフアを連結した4輪
駆動用自動変速機の場合、自動変速機の変速制御
に使用される車速信号発生手段であるガバナ弁を
上記4輪駆動用トランスフアの切換制御に共用し
て用いることによつて、4輪駆動用自動変速機の
構造を簡略化することが考えられるが、自動変速
機のガバナ弁は、自動変速機の出力軸回転数に応
じた油圧信号を発生するものであるため、副変速
装置を直結段から減速段への切り換えたときにエ
ンジン回転の上昇に伴なつて自動変速機の出力軸
回転数が上昇するために車速に応じた油圧信号が
副変速装置の切換作動の前後で変化するので、副
変速装置の切換制御が不安定になる恐れがある。 このためガバナ弁を4輪駆動用トランスフアの
出力軸に設けることも考えられるが、この場合に
は副変速装置が減速段の時には主変速機の出力軸
回転数が上昇しているにもかかわらずガバナ弁か
らの車速に応じた油圧信号は低い車速を示すの
で、主変速機の変速がほとんど行なわれず、主変
速機の変速段が有効に利用できないという不具合
が生じる。 本発明は、主変速機の出力軸に設けたガバナ弁
の油圧信号によつて副変速装置の作動を安定して
制御することを可能にし、これによつて1つガバ
ナ弁で主変速機である自動変速機の切換制御と4
輪駆動用トランスフアの直結段から減速段への切
換制御を可能にして4輪駆動用自動変速機の構造
を簡略化するとともに、4輪駆動用トランスフア
の副変速装置を減速段に変速したときにおいても
主変速機の変速段を有効に利用して優れた走行性
能を発揮できる4輪駆動用自動変速機の提供を目
的とするものである。 [問題点を解決するための手段] 本発明の4輪駆動用自動変速機は、油圧により
作動する係合要素の選択的作動によつて複数の変
速段を切換可能な主変速機1と、油圧により作動
する係合要素の選択的作動によつて直結段と減速
段を切換可能な副変速装置10A、該副変速装置
を介して前記主変速機の出力軸2と連結した第1
の出力軸3および該第1の出力軸に伝動機構14
を介して連結された第2の出力軸17を有する4
輪駆動用トランスフア10と、車速に応じた油圧
信号を発生するガバナ弁110、前記車速に応じ
た油圧信号に応じて前記主変速機の係合要素に選
択的に油圧を供給するシフト弁106,107お
よび前記車速に応じた油圧信号に応じて前記副変
速装置の係合要素に選択的に油圧を供給するイン
ヒビダ弁220,260,330を有する油圧制
御装置を備える4輪駆動用自動変速機において、
前記ガバナ弁を前記主変速機の出力軸に設け、前
記インヒビタ弁が前記副変速装置を減速段に切り
換えるように前記係合要素に油圧を供給するとき
には該インヒビダ弁に前記車速に応じた油圧信号
に対向する力が加えられるように構成したことを
特徴とする。 [作用及び発明の効果] 本発明によれば、油圧により作動する係合要素
の選択的作動によつて直結段と減速段を切換可能
な副変速装置、該副変速装置を介して前記主変速
機の出力軸と連結した第1の出力軸を有する4輪
駆動用トランスフアと、車速に応じた油圧信号に
応じて前記副変速装置の係合要素に選択的に油圧
を供給するインヒビタ弁を有する制御装置を備え
ているので、4輪駆動用トランスフアの副変速装
置の切り換えを車速に応じて制御でき、また主変
速機の出力軸にガバナ弁を設けた場合に副変速装
置の切換時に変動する車速に応じた油圧信号によ
るインヒビタ弁への影響を、インヒビタ弁に車速
に応じた油圧信号に対向する力が加えられるよう
に構成することによつて解消しているので、主変
速機の出力軸に設けたガバナ弁の信号によつて副
変速装置の作動を安定して制御することが可能に
なり、これによつて主変速機である自動変速機の
切換と4輪駆動用トランスフアの切換を主変速機
の出力軸に設けた1つガバナ弁で制御可能にな
り、4輪駆動用自動変速機の構造が簡略化できる
とともに、4輪駆動用トランスフアの副変速装置
を減速段に変速したときにおいても主変速機の変
速段を有効に利用して優れた走行性能を発揮する
ことができる。 [実施例] 本発明を図に示す実施例を基き説明する。 1は歯車式自動変速機である主変速機、10は
主変速機1の後部(第2図右方)に連結された4
輪駆動用副変速機であるトランスフア、2は主変
速機1の出力軸であると同時にトランスフア10
の入力軸、3は該入力軸2の後方(第2図右方)
に直列的に配されたトランスフアの第1出力軸、
110は入力軸2に固着され、車速(入力軸2の
回転速度)に対応した車速信号油圧を後記する油
圧制御装置に送る車速信号発生手段であるガバナ
弁、4はプラネタリギアセツトであり、入力軸2
の後部にスプライン嵌合されたサンギヤ41、該
サンギヤ41と歯合するピニオン42、ピニオン
42と歯合するリングギヤ43、および該ピニオ
ン42を回転自在に保持すると共に前記トランス
フア10の第1出力軸3の先端に連結されたキヤ
リヤ44からなる。 5はトランスフアケース18内に形成されたシ
リンダ18Aと該シリンダ18A内に装着された
ピストン51とで構成される油圧サーボ50によ
り作動するリングギヤ43をトランスフアケース
18に係合するための摩擦ブレーキ、7はキヤリ
ヤ44に連結されたシリンダ71と該シリンダ7
1内に装着されたピストン72とで構成される油
圧サーボ70により作動される摩擦クラツチであ
り、遊星歯車装置4の歯車変速装置側に配置さ
れ、サンギヤ41とキヤリヤ44との連結を行な
うものである。 本実施例では遊星歯車装置4、摩擦ブレーキ5
および摩擦クラツチ7によつてトランスフアの副
変速装置10Aを構成している。 8はキヤリヤ44に連結した第1出力軸3と後
記するトランスフアの第2出力軸を駆動するため
の一方のスプロケツト12に連結したスリーブ9
とを連結するための摩擦クラツチ、80はトラン
スフアケース19および20内に回転自在に保持
されたスリーブ9に溶接されたシリンダ81と該
シリンダ81内に装着されたピストン82とで構
成される油圧サーボ、17はトランスフアの第2
出力軸、14はスリーブ9とスプライン嵌合され
たスプロケツト12、第2出力軸17にスプライ
ン嵌合されたスプロケツト15およびこれらスプ
ロケツト間に張設されたチエーン16からなる伝
動機構である。 摩擦クラツチ7の油圧シリンダ71には、パー
キングギヤ73が形成されており、歯車式自動変
速機のシフトレバーをバーキング位置に選択した
とき歯止め74がパーキングギヤ73に噛み合い
第1出力軸3を固定する。 90は自動変速機のオイルパン、200は4輪
駆動用トランスフアのクラツチ7,8及びブレー
キ5の油圧サーボ70,80及び50に油圧を給
排する油圧制御装置(バルブボデー)、92は該
油圧制御装置200のオイルパンである。クラツ
チ7、8及びブレーキ5の油圧サーボ70,80
及び50に供給される油圧、オイルパン90より
歯車式自動変速機のケース93とトランスフアケ
ース94に取り付けられたパイプ95を介して油
圧制御装置200を通して導かれる。 このトランスフア装置は第2図に示すAの如く
車両の機関Eに装着された自動変速機Tに取り付
けられ、第1出力軸3は後輪駆動用プロペラシヤ
フトCに連結され、第2出力軸17は前輪駆動用
プロペラシヤフトBに連結されて使用される。 通常走行時には油圧サーボ70に歯車式自動変
速機の油圧制御装置が発生するライン圧を供給し
てクラツチ7を係合せしめ、油圧サーボ50およ
び80を排圧してブレーキ5およびクラツチ8を
解放せしめる。これにより遊星歯車装置4のサン
ギヤ41とキヤリヤ44とは連結され、動力は入
力軸2から後輪駆動用第1出力軸3に減速比1で
伝達され後輪2輪駆動走行が得られる。このとき
入力軸2からの動力は、ギヤ41,42,43を
介さずにクラツチ7を介してキヤリヤ44より第
1出力軸3に伝達されるので、各ギヤの歯面に負
荷がかからず、ギヤの寿命が増加する。この2輪
駆動走行中4輪駆動走行が必要となつたときは運
転席等に設けたレバーまたはスイツチを操作し、
トランスフアの油圧制御装置を作用せしめ、油圧
サーボ80にライン圧を徐々に供給しクラツチ8
を円滑に係合せしめると、第1出力軸3とスリー
ブ9とが連結され、伝動機構14、第2出力軸1
7およびプロペラシヤフトBを経て前輪にも動力
が伝達され入力軸2から前輪および後輪駆動用出
力軸3および11に減速比1で動力伝達がなされ
る4輪駆動直結走行が得られる。この4輪駆動直
結走行中急坂路など出力トルクの増大が必要なと
きは、油圧サーボ50へライン圧を徐々に供給す
るとともに適切なタイミングで油圧サーボ70の
油圧を排圧し、ブレーキ5を徐々に係合せしめる
と共にクラツチ7を円滑に解放させる。これによ
りサンンギヤ41とキヤリヤ44とは解放される
と共にリングギヤ43は固定され、動力は入力軸
2からサンギヤ41、ピニオン42、キヤリヤ4
4を介して減速され出力軸3および17に伝達さ
れ、トルクの大きな4輪駆動減速走行状態が得ら
れる。表1にブレーキ5、クラツチ7および8の
係合および解放と車両の走行状態を示す。
【表】 表1において〇は摩擦係合要素の係合状態を示
し、×は解放状態を示す。減速比のλは、遊星歯
車機構のサンギヤ41とリングギヤ43との歯数
比であり、減速比の値はλを0.5とした場合のも
のである。 次に上記の4輪駆動用自動変速機の主変速機と
して前進3段後進1段の自動変速機を適用した場
合の油圧制御装置について第3図により説明す
る。 図中100は公知の前進3段後進1段の自動変
速機の油圧制御装置の1例であり、油溜め101
より油ポンプ102により吸い上げられた油は、
油圧制御弁103により所定の油圧(ライン圧)
に調圧され油路104に導かれる。油路104に
導かれた油圧はマニユアル105を介して1―2
シフト弁106及び2―3シフト弁107に導か
れる。 108はスロツトル弁でありアクセル開度に応
じた油圧(スロツトル圧)を油路109に発生し
ている。 110はガバナ弁であり車速に応じた油圧(ガ
バナ圧)を油路111に発生している。 1―2シフト弁106および2―3シフト弁1
07は、油路109及び油路111から供給され
るスロツトル圧及びガバナ圧の大きさに関連して
油路112,113,114の開閉を制御し、ク
ラツチ及びブレーキの油圧サーボC1,C2,B
1,B2,B3への圧油の給排を制御している。 この実施例において、前進第1速時には油圧サ
ーボC1に圧油が供給され、前進第2速時には油
圧サーボC1,B2に圧油が供給され、前進第3
速時には油圧サーボC1,C2,B2に圧油が供
給され、後進時には油圧サーボC2,B3に圧油
が供給される。 本実施例における4輪駆動用トランスフア装置
の油圧制御装置200は、選速弁201、モジユ
レータ弁210、インヒビタ弁220、選速弁2
01と油圧サーボ80を連絡する油路202、選
速弁201とモジユレータ弁210を連絡する油
路203、モジユレータ弁210とインヒビタ弁
220を連絡する油路213、インヒビタ弁22
0と油圧サーボ70を連絡する油路225、イン
ヒビタ弁220と油圧サーボ50を連絡する油路
226とから構成され、選速弁201とインヒビ
タ弁220には油圧制御装置100の油路104
からライン圧が供給され、またインヒビタ弁22
0には油圧制御装置100の油路111から車速
に応じた油圧(ガバナ圧)が供給される。 選速弁201は運転席のシフトレバーを操作す
ることにより油路104と油路202及び油路2
03との連絡を制御するスプール弁であり、運転
者が2輪駆動走行を選択した時には油路104は
選速弁201のスプール204により閉ざされて
いるので油路202及び油路203には油圧が発
生しない。運転者が4輪駆動直結走行を選択した
時には油路104は油路202に連絡して油路2
02に油圧が発生する。運転者が4輪駆動減速走
行を選択した時には油路104は油路202及び
油路203と連絡して油路202及び油路203
に油圧が発生する。 モジユレータ弁210はスプール211、スプ
リング212から成り、運転者が4輪駆動減速走
行を選択した時に油路203に発生する圧油を一
定圧のモジユレータ圧に調圧して油路213に供
給する。 インヒビタ弁220はスプール221、スプリ
ング222、油室223,224から成り、油室
223に作用する運転者の選択に応じたモジユレ
ータ圧と油路111より油室224に作用する車
速に応じたガバナ圧とスプリング222の力とに
応じて、油路104と油路225及び油路226
との連絡を切換えて、油圧サーボ50及び油圧サ
ーボ70に選択的にライン圧を供給する。 次にその作動を説明する。 <運転者が2輪駆動走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
及び油路203とは連通されていないので油圧サ
ーボ80とインヒビタ弁220の油室223には
圧油が導かれない。これによつてクラツチ8は解
放されるとともに、インヒビタ弁220のスプー
ル221はスプリング222により図示上方に位
置し油路104と油路225とを連絡して油路1
04のライン圧を油路225を通してクラツチ7
の油圧サーボ70に供給し、クラツチ7を係合す
るので、4輪駆動用トランスフアは2輪駆動状態
となる。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
に連絡されるので、油圧サーボ80にライン圧が
供給されてクラツチ8を係合する。またインヒビ
タ弁220は2輪駆動時と同様にして油路104
のライン圧を油圧サーボ70に供給されクラツチ
7を係合する。これによつて4輪駆動用トランス
フアは4輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> 選速弁201によつて油路104は油路202
及び油路203と連絡されるので、油路202に
供給されたライン圧が4輪駆動直結走行時と同様
に油圧サーボ80に供給されてクラツチ8を係合
するとともに、油路203に導かれたライン圧は
モジユレータ弁210による調圧されて、油路2
13にモジユレータ圧を発生する。車速が所定の
値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以上のとき)
には油路111よりインヒビタ弁220の油室2
24に導かれるガバナ圧が油路213より油室2
23に作用するモジユレータ圧に抗してスプール
221を図示上方に設定する。これによつてイン
ヒビタ弁220は油路104のライン圧を油圧サ
ーボ70に供給してクラツチ7を係合し、4輪駆
動直結状態を保持する。車速が所定の値に満たな
い時(ガバナ圧が一定値Aに満たないとき)に
は、油圧223に作用するモジユレータ圧により
スプール221は図示下方に移動し、油路104
と油路226を連結し油路225を排油口227
に連絡する。クラツチ7の油圧サーボ70の圧油
は排油口227より排出しクラツチ7が解放する
とともに、油路104のライン圧が油路226を
通つてブレーキ5の油圧サーボ50に導かれブレ
ーキ5を係合し、4輪駆動減速状態になる。4輪
駆動減速状態で車速が増加しガバナ圧が設定値B
(B>A)以上になると、モジユレータ圧に抗し
てガバナ圧が打ち勝つてスプール221を図示上
方に移動し、油路104と油路226の連絡を断
ち油路226を排油口228に連絡し、更に油路
104と油路225とを連絡する。油圧サーボ5
0と圧油は油路226、排油口228を通して排
出されブレーキ5が解放されるとともに、油路2
25を通して油圧サーボ70にライン圧を供給し
クラツチ7が係合され、4輪駆動直結状態にな
る。 4輪駆動直結状態から4輪駆動減速状態へ移る
ときのガバナ圧Aと、4輪駆動減速状態から4輪
駆動直結状態へ移るときのガバナ圧Bとは、スプ
ール221のランド221aとランド221bに
面積差が設けられていることにより、モジユレー
タ圧によりガバナ圧に対向してスプール221を
図示下方に付勢する力が、スプール221が図示
上方に位置する場合よりも図示下方に位置した場
合の方が大きくなり、これによつて(ガバナ圧B
>ガバナ圧A)の関係を有している。 第4図は本発明の他の実施例を示す油圧制御装
置であり、4輪駆動用トランスフア装置の油圧制
御装置200はソレノイド弁230,240、切
換弁250、インヒビタ弁260、ソレノイド弁
230と切換弁250を連絡する油路237、ソ
レノイド弁240とインヒビタ弁260を連絡す
る油路247、インヒビタ弁260と油圧サーボ
70を連絡する油路290、インヒビタ弁260
と油圧サーボ50を連絡する油路291、切換弁
250と油圧サーボ80を連絡する油路292、
油路290と油路291にそれぞれ設けられたチ
エツク弁270,280とから構成され、ソレノ
イド弁230,240、切換弁250およびイン
ヒビタ弁260には油圧制御装置100の油路1
04からライン圧が供給され、またインヒビタ弁
260には油圧制御装置100の油路111から
車速に応じた油圧(ガバナ圧)が供給される。 ソレノイド弁230は第1実施例のスプール弁
式の選速弁201に代つて運転者の2輪駆動走行
と4輪駆動走行の選択操作に応じた油圧を発生
し、後述する切換弁を介して油路104のライン
圧を選択的に油圧サーボ80に給排し、ソレノイ
ド弁240は同じく運転者が行なう直結走行と減
速走行の選択操作に応じた油圧をインヒビタ弁2
60に供給するものであり、夫々ムービングコア
231,241、ソレノイド232,242、ス
プリング233,243、開口234,244、
排油口235,245からなり、ソレノイド23
2,242が通電したときムービングコア23
1,241を図示上方に移動させ開口234,2
44を開き、オリフイス236,246により仕
切られた油路237,247の圧油を排油口23
5,245より排出する。ソレノイド232,2
42が非通電のときには、ムービングコア23
1,241はスプリング233,243により図
示下方に移動され開口234,244を閉ざし、
油路237,247に油圧(ライン圧)を発生す
る。 ソレノイド弁230,240は運転席に設けら
れたスイツチを操作することにより表2のように
作動する。
【表】 切換弁250はスプール251、スプリング2
52、油室253から成り、ソレノイド弁230
の作動により油室253に作用する圧油に応じて
油路104と油路292との連絡を制御してい
る。 インヒビタ弁260はスプール261,26
2、スプリング263、油路247を介してソレ
ノイド弁240の作動に応じた油圧が供給される
油室264、油路111を介してガバナ圧が供給
される油室265、スプール262が図示上方の
位置にあるときにスプール262に設けられた孔
269を介して油路111からガバナ圧が供給さ
れる油室266から成り、油室264に作用する
圧油と油室265及び油室266に作用するガバ
ナ圧に応じて、油路104と油路290及び油路
291との連絡を制限している。 次にその作動を説明する <運転者が2輪駆動走行を選択した時> ソレノイド弁230,240が共に非通電とな
り油路237,247にはライン圧が発生する。
油路237のライン圧は切換弁250の油室25
3に作用しスプール251を図示下方に移動さ
せ、油路104と油路292とを遮断してクラツ
チ8を解放する。油路247のライン圧はインヒ
ビタ弁260の油室264に作用しスプール26
1,262を図示下方に移動させ、油路104と
油路290とを連通するとともに油路291を排
油口268に連絡し、油路104の圧油をチエツ
ク弁270を介して油圧サーボ70に導きクラツ
チ7を係合するとともにブレーキ5を解放する。
これによつて4輪駆動用トランスフアは2輪駆動
状態となる。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> ソレノイド弁230が通電されるので、油路2
37の圧油が排油口235より排出され切換弁2
50のスプール251がスプリング252により
図示上方に移動し油路104と油路292とを連
絡する。油路104の圧油は油路292を通つて
油圧サーボ80に導かれ、クラツチ8が係合す
る。またソレノイド弁240は非通電されている
ので、2輪駆動時と同様にしてクラツチ7も係合
する。これによつて4輪駆動用トランスフアは4
輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> ソレノイド弁230は通電しており、4輪駆動
直結時と同様にしてクラツチ8が係合している。
またソレノイド弁240も通電しており油路24
7の圧油は排油口245より排出されている。車
速が所定の値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以
上のとき)には油室265に作用するガバナ圧が
一定値A以上のときは、スプール262はスプリ
ング263に抗して図示下位置にあり4輪駆動直
結時と同様にしてクラツチ7を係合して、4輪駆
動用トランスフアは4輪駆動直結状態を保持す
る。車速が所定の値に満たないとき(ガバナ圧が
一定値Aに満たないとき)には、スプリング26
3の力によつてスプール262が図示上方に移動
して油路104と油路290との連絡を断ち油路
290を排油口267に連絡し油圧サーボ70の
圧油を排出しクラツチ7を解放するとともに、油
路104と油路291とを連絡しチエツク弁28
0を介して油圧サーボ50に圧油を供給しブレー
キ5を係合する。クラツチ7が解放されブレーキ
5が係合されると、4輪駆動用トランスフア装置
は4輪駆動減速状態になる。スプール262が図
示上方に移動すると油室266には孔269を介
してガバナ圧が供給され、油室266のガバナ圧
がスプール262を図示上方に付勢するので、こ
の状態から車速が増加してガバナ圧が上昇しても
スプール262は移動せず、4輪駆動減速状態を
保持する。 第5図は更に本発明の他の実施例を示す油圧制
御装置であり、4輪駆動用トランスフア装置の油
圧制御装置200はソレノイド弁300,31
0、切換弁320、インヒビタ弁330、ソレノ
イド弁300と切換弁320を連絡する油路23
7、ソレノイド弁310とインヒビタ弁330を
連絡する油路247、インヒビタ弁330と油圧
サーボ70を連絡する油路290、インヒビタ弁
330と油圧サーボ50を連絡する油路291、
切換弁320と油圧サーボ80を連絡する油路2
92、油路290と油路291にそれぞれ設けら
れたチエツク弁340,350とから構成され、
ソレノイド弁300,310、切換弁320およ
びインヒビタ弁330には油圧制御装置100の
油路104からライン圧が供給され、またインヒ
ビタ弁330には油圧制御装置100の油路11
1から車速に応じた油圧(ガバナ圧)が供給され
る。 ソレノイド弁300,310は第4図に示され
るものと同一構造で、その作動は表3のとおりで
ある。
【表】 切換弁320はスプール321、スプリング3
22、油室323から成り、ソレノイド弁300
の作動により油室323に作用する圧油に応じて
油路104と油路292との連絡を制御してい
る。 インヒビタ弁330はスプール331,33
2、スプリング333、油路247を介してソレ
ノイド弁310の作動に応じた油圧が供給される
油室335、油路111を介してガバナ圧が供給
される油室336、スプール331が図示上方の
位置にあるときにスプール331に設けられた孔
339を介して油路111からガバナ圧が供給さ
れる油室337から成り、油室335に作用する
圧油と油室336及び油室337に作用するガバ
ナ圧に応じて、油路104と油路290及び油路
291との連絡を制限している。 次にその作動を説明する。 <運転者が2輪駆動走行を選択した時> ソレノイド弁300,310が共に通電され油
路237,247は排圧されるので、切換弁32
0のスプリング322はスプール321を図示上
方に移動させ、油路104と油路292とを遮断
してクラツチ8を解放する。インヒビタ弁330
のスプール261,262はスプリング334に
より図示下方に位置し、油路104と油路290
とを連通するとともに油路291を排油口338
に連絡し、油路104の圧油をチエツク弁340
を介して油圧サーボ70に導きクラツチ7を係合
するとともにブレーキ5を解放する。これによつ
て4輪駆動用トランスフアは2輪駆動状態とな
る。 <運転者が4輪駆動直結走行を選択した時> ソレノイド弁300が非通電されるので、油路
237にライン圧が発生し、切換弁320のスプ
ール321が図示下方に移動し油路104と油路
292とを連絡する。油路104の圧油は油路2
92を通つて油圧サーボ80に導かれ、クラツチ
8が係合する。またソレノイド弁240は通電さ
れているので、2輪駆動時と同様にしてクラツチ
7も係合する。これによつて4輪駆動用トランス
フアは4輪駆動直結状態となる。 <運転者が4輪駆動減速走行を選択した時> ソレノイド弁300は非通電しており、4輪駆
動直結時と同様にしてクラツチ8が係合してい
る。またソレノイド弁310も非通電しており油
路247にライン圧が発生し、インヒビタ弁33
0の油室335に供給され、インヒビタ弁330
のスプール332は図示上方に位置する。車速が
所定の値以上のとき(ガバナ圧が一定値A以上の
とき)には油室336に作用するガバナ圧が一定
値A以上のときは、スプール331はスプリング
333に抗して図示下方位置にあり4輪駆動直結
時と同様にしてクラツチ7を係合して、4輪駆動
用トランスフアは4輪駆動直結状態を保持する。
車速が所定の値に満たないとき(ガバナ圧が一定
値Aに満たないとき)には、スプリング333の
力によつてスプール331が図示上方に移動して
油路104と油路290との連絡を断ち油路29
0を排油口341に連絡し油圧サーボ70の圧油
を排出しクラツチ7を解放するとともに、油路1
04と油路291とを連絡しチエツク弁350を
介して油圧サーボ50に圧油を供給しブレーキ5
を係合する。クラツチ7が解放されブレーキ5が
係合されると、4輪駆動用トランスフア装置は4
輪駆動減速状態になる。スプール331が図示上
方に移動すると油室337には孔339を介して
ガバナ圧が供給され、油室337のガバナ圧がス
プール331を図示上方に付勢するので、この状
態から車速が増加してガバナ圧が上昇してもスプ
ール331は移動せず、4輪駆動減速状態を保持
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は4輪駆動用トランスフアの断面図、第
2図は車両の動力伝達系を示す概略図、第3図は
4輪駆動用自動変速機の油圧制御装置の一実施例
を示す油圧回路図、第4図および第5図はの4輪
駆動用自動変速機の油圧制御装置の他の実施例を
示す油圧回路図である。 1……歯車式自動変速機(主変速機)、2……
歯車式自動変速機の出力軸、10……4輪駆動用
トランスフア、110……ガバナ弁(車速信号発
生手段)、106,107……シフト弁、201
……選速弁、220,260,330……インヒ
ビタ弁、230,240,300,310……ソ
レノイド弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油圧により作動する係合要素の選択的作動に
    よつて複数の変速段を切換可能な主変速機と、油
    圧により作動する係合要素の選択的作動によつて
    直結段と減速段を切換可能な副変速装置、該副変
    速装置を介して前記主変速機の出力軸と連結した
    第1の出力軸および該第1の出力軸に伝動機構を
    介して連結された第2の出力軸を有する4輪駆動
    用トランスフアと、車速に応じた油圧信号を発生
    するガバナ弁、前記車速に応じた油圧信号に応じ
    て前記主変速機の係合要素に選択的に油圧を供給
    するシフト弁および前記車速に応じた油圧信号に
    応じて前記副変速装置の係合要素に選択的に油圧
    を供給するインヒビタ弁を有する油圧制御装置を
    備える4輪駆動用自動変速機において、前記ガバ
    ナ弁を前記主変速機の出力軸に設け、前記インヒ
    ビタ弁が前記副変速装置を減速段に切り換えるよ
    うに前記係合要素に油圧を供給するときには該イ
    ンヒビタ弁に前記車速に応じた油圧信号に対向す
    る力が加えられるように構成したことを特徴とす
    る4輪駆動用自動変速機。 2 前記インヒビタ弁は前記車速に応じた油圧信
    号と選速弁を介して供給される油圧が対向して作
    用するように構成されてこれらの油圧に応じて副
    変速装置の係合要素に選択的に油圧を供給するス
    プールを有し、該スプールが前記副変速装置を減
    速段に切り換えるように前記副変速装置の係合要
    素に油圧を供給するときには前記選速弁を介して
    供給される油圧が該スプールに作用する受圧面積
    を増大するように構成して前記車速に応じた油圧
    信号に対向する力が加えられるようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の4輪駆
    動用自動変速機。 3 前記インヒビタ弁は前記車速に応じた油圧を
    供給される第1の油室と、前記副変速装置の係合
    要素に選択的に油圧を供給するスプールと、該ス
    プールが前記副変速装置を減速段に切り換えるよ
    うに前記副変速装置の係合要素に油圧を供給する
    ときに前記車速に応じた油圧が供給される第2の
    油室とを備え、前記第2の油室の油圧は前記第1
    の油室の油圧に対抗して前記スプールに作用する
    ように構成して前記車速に応じた油圧信号に対向
    する力が加えられるようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の4輪駆動用自動変
    速機。
JP26079385A 1985-11-20 1985-11-20 4輪駆動用自動変速機 Granted JPS6223823A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0618768U (ja) * 1992-08-11 1994-03-11 株式会社竹村製作所 水抜栓装置

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US8940934B2 (en) 2008-06-20 2015-01-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation Production process of α-hydroxy acids

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