JPS6361888B2 - - Google Patents

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JPS6361888B2
JPS6361888B2 JP57043095A JP4309582A JPS6361888B2 JP S6361888 B2 JPS6361888 B2 JP S6361888B2 JP 57043095 A JP57043095 A JP 57043095A JP 4309582 A JP4309582 A JP 4309582A JP S6361888 B2 JPS6361888 B2 JP S6361888B2
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seedlings
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、育苗容器によつて育苗した苗を用い
る移植機に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、移植作業の省略化のため、種々な自動移
植機が開発されている。自動移植機は、多数の苗
を一度に供給し、この苗を自動的に一株づつ取出
し、移植機構に供給して定植するものである。し
たがつて、人手により苗を一株づつ移植機構に供
給するものに比べ、数倍の作業速度が得られる。
このような自動移植機は、供給される苗集団の
形状と有機的な関連をもち、性格が規定づけられ
ており、苗集団の形状は自動移植機にとつてきわ
めて重要な関連をもつている。
自動移植機に供給する苗集団は、移植機の機構
の簡略化と、作動を確実にするため、何らかの定
つた形のものとなつており、現在、二つの形が使
用されている。
そのひとつは、田植機用として広く用いられて
いるマツト状苗であるが、これは水稲の根がから
みやすく、マツト状に育苗できることと、マツト
状の苗集団から一株づつ分離する際に生ずる根の
切断が水稲の場合には定植後の生育に障害となら
ないということの、二つの条件があるから使用す
ることができるものである。
したがつて、根の切断がその後の生育と収穫に
悪い影響を及ぼす北方の稲作などでは他の方式が
求められるとともに、多くの作物では上記の二つ
の条件ともになく、そのため、自動移植機用の苗
集団として水稲のマツト状苗は広く使用されては
いるが、一般的ではなく、特殊なものである。
他のひとつは、一般的な自動移植機用として、
多くの育苗鉢を一体化した育苗容器を用いて育苗
した苗集団である。この苗集団の形成には、現
在、2種類の育苗容器が実用に供されている。
第1の育苗容器は、個々の紙筒を水溶性を接着
剤で連結して一体化したものであり、これによつ
て生育した苗集団は移植機構により個々に分離
し、紙筒をつけたまま定植する。
この紙筒の育苗容器を使用する場合には、定植
後も紙筒があり、発根を阻害しやすく、その後の
生育に否定的影響を与えるとともに、苗集団が乱
れやすく、移植機構の正常な作動を阻害しやす
い。
また、第2の育苗容器は、ビニールなどの合成
樹脂の射出成形により多くの育苗鉢を一体化した
ものであり、対応する移植機に適応する形状をも
つているとともに、剛性をもつている。
しかし、このビニールなどの合成樹脂の射出成
形による育苗容器は、剛性をもつため、対応する
移植機の機構上の制約から長いものとすることが
できない。このことは、苗集団を移植機に供給す
る回数を多くし、そのための手間と、作業中断の
時間を多くする。自動移植機の使用は、圃場の単
位面積当りの作業時間をきわめて少なくするため
であり、上記のような作業中断時間は相対的に大
きなものとなり、移植作業全体としては大きなマ
イナスとなる。
また、上記二つの育苗容器に共通する問題は、
定植する単位面積当りに必要な育苗容器の費用が
きわめて高く、そのため、自動移植機の使用で得
られた省力化による経費の節減を大きく相殺する
結果となる。
また、従来、上述の自動移植機を用いるものと
は別に、人の手作業で定植作業を行うものとし
て、塩化ビニールなどの合成樹脂薄板からなる育
苗容器が用いられている。しかし、従来の自動移
植機ではこのような育苗容器は用いることができ
ない。
〔発明の目的〕
本発明は、上述の従来人の手作業用として用い
られていた塩化ビニールなどの合成樹脂薄材から
なる育苗容器を使用し、従来の自動移植機用の育
苗容器における欠点を克服し、これに対応する移
植機を提供することを目的とするものである。
〔発明の概要〕
本発明は、可撓性を有する合成樹脂薄材によつ
て一体に形成され前後方向および横方向に所定間
隔をおいて育苗鉢を並設した育苗容器を用いて育
苗し、この育苗容器によつて育苗された苗を移植
するものであつて、 上記育苗容器を前後方向に移動可能に支持する
育苗容器支持装置と、 この育苗容器支持装置によつて支持された育苗
容器をその育苗鉢間隔で前方に送る育苗容器送り
装置と、 この育苗容器送り装置によつて所定位置に送ら
れた育苗容器の育苗鉢の苗の根部を育苗鉢との密
着から開放する苗浮かし装置と、 この苗浮かし装置によつて育苗容器の育苗鉢か
ら密着を解放された苗を捕捉して持上げる苗捕捉
装置と、 この苗捕捉装置で捕捉された苗を受けて苗を所
定位置に送る苗送り装置と、 この苗送り装置で送られた苗を圃場に導く苗植
付け装置とを具備し、 上記苗捕捉装置は、上記苗浮かし装置上と苗送
り装置上との間を往復する苗捕捉体を有し、この
苗捕捉体に、上記苗浮かし装置上で上記育苗容器
の育苗鉢の苗を側方から捕捉するとともに苗送り
装置上で離脱する挾持片を設けたものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
まず、育苗容器を第1図、第2図および第3図
について説明する。
1は育苗容器の全体を示し、この育苗容器1
は、塩化ビニールなどの比較的柔軟で可撓性を有
する合成樹脂薄材によつて一体に形成されてい
る。そして、上板2の下部に、上面を開口した多
数の育苗鉢3が前後方向および横方向に所定間隔
をおいて並設されている。この各育苗鉢3は、底
面4を平坦とするとともに、側面5を下方に行く
にしたがつて幅狭とし、各育苗鉢3のテーパー状
の側面5の間に前後方向および横方向にわたつて
溝6,7が直線状に形成されている。この育苗容
器1は全体が薄材のため撓みやすいが、とくに各
育苗鉢3間の上板2部が撓みやすい。
そして、各育苗鉢3に土8を詰めるとともに播
種し、苗9を育成する。
なお、上記図示した育苗容器1は、一例として
前後方向および横方向の寸法が同一のものを示し
てある。このように育苗容器1は正方形状とした
ものを用いることにより方向性がなく、取扱いが
容易となるものであるが、このような短いものを
使用するほか、前後方向に長くしたものも用いて
もよい。また、育苗容器1の各育苗鉢3は、その
ピツチ長さに比較して深さを深浅自由に設定する
ことができる。
つぎに、移植機において説明する。
第4図および第5図は、移植機の全体を示すも
のである。
11は機枠で、この機枠11の前部に三点リン
ク機構を介してトラクタに連結するトラクタ連結
部12が設けられている。また、上記機枠11の
下部に支枠13を介して開溝器14が設けられて
いるとともに、機枠11の後部両側に車軸15を
介して鎮圧輪16が軸架されている。
上記機枠11上に自動給苗装置21が設けられ
ている。この自動給苗装置21は、育苗容器支持
装置22、育苗容器送り装置23、育苗容器排出
装置24、苗浮かし装置25、苗捕捉装置26、
苗送り装置27、苗植付け装置28を備えてい
る。
つぎに、上記育苗容器支持装置22を、第6
図、第7図および第8図について説明する。
この育苗容器支持装置22は、基板31上に前
後方向に向つて両側の側板32およびこの両側の
側板32間に複数個の案内板33が上記育苗容器
1の前後方向の溝6の間隔に対応する等間隔で平
行にかつ同高に立設されている。また、上記基板
31の前部に開口部34が形成され、この開口部
34に対応して上記各案内板33の下部に切欠部
35が形成されている。
そして、育苗容器支持装置22上に育苗容器1
を供給し、各案内板33上に育苗容器1の前後方
向の各溝6を嵌合し、各案内板33および両側の
側板32の上縁で各溝6間および両側縁部の上板
2を同高の同一平面上で支持する。これによつ
て、育苗容器1は前後方向移動自在に、かつ、撓
みを防止された状態で支持される。
すなわち、上記育苗容器1は、可撓性に富むこ
とから、単なる台上に置くと底部がつぶれ、高さ
が変るようなことが起るが、育苗容器1をその各
育苗鉢3の底面4で支えるのではなく、個々の育
苗鉢3の列間の溝6において裏側を支持すること
により、大きな可撓性をもつ育苗容器1を剛性を
もつように保持し、育苗容器1を供給した際に、
育苗容器1の表面の位置を正確に規制することが
でき、苗9の分離の正常な作動を保障することが
できる。
つぎに、上記育苗容器送り装置23を、第9
図、第10図および第11図について説明する。
この育苗容器送り装置23は、送り板41を有
し、この送り板41は、上記育苗容器1の全幅と
対応する長さに形成され、育苗容器1の横方向の
溝7に係脱自在に係合するようになつており、上
縁部に上記育苗容器支持装置22の各案内板33
に対応する位置において凹部42が形成されてい
る。そして、上記送り板41は、上記育苗容器支
持装置22の開口部34および切欠部35に臨ま
せられている。
また、育苗容器送り装置23は、上記送り板4
1の駆動機構43を備えている。この駆動機構4
3は、上記育苗容器支持装置22の基板31の下
部に角棒からなる上下方向のガイド44が設けら
れ、このガイド44に移動体45がその上下方向
のガイド孔46を介して上下動自在に嵌合され、
この移動体45にその前後方向のガイド孔47を
介して角棒からなる前後方向のガイド48が進退
自在に嵌合され、このガイド48の先端に四角形
状の内孔49を有するカム枠50が取付けられ、
このカム枠50の内孔49に三角形状のカム51
が嵌合されている。なお、図示の場合、カム枠5
0の内孔49は正方形状に形成され、カム51
は、カム枠50の一辺を一辺とする正三角形の各
頂点を中心とし、その一辺を半径とする円弧で形
成されている。さらに、上記基板31の下部に支
枠52を介して軸受53が取付けられ、この軸受
53に等速回転する駆動軸54が支架され、この
駆動軸54の先端に上記カム51が駆動軸54の
軸中心とカム51の1頂点とを一致させた状態で
直角に固着されている。
そして、上記駆動機構43のカム枠50の前上
部に上記送り板41が横方向に取付けられてい
る。
そうして、駆動機構43の駆動により送り板4
1が基板31の開口部34および各案内板33の
切欠部35において垂直に上昇し、送り板41の
各凹部42が各案内板33を避けながら各案内板
33の上端面から少し突出するとともに、育苗容
器1の横方向の溝7に入り、ついで、送り板41
が前方に所定距離前進し、溝7の前方の側面5に
当接して育苗容器1を所定距離送り、ついで、送
り板41が垂直に下降して溝7から離脱し、さら
に、所定距離後方に移動して復帰する。
このようにして、大きな可撓性を有する育苗容
器1を定位置に正確に順次送り出すことができ
る。すなわち、剛性をもつ育苗容器であるなら
ば、その一端に力を加え、移送することができる
が、上記育苗容器1の場合、一部に力を加えるこ
とによつてその部分が移動しても、他の部分は撓
み、正確な位置に移動しないし、力を加えた部分
が破損する危険が多分にある。これに対して、上
記のように、移送方向に直交する育苗容器1の溝
7に下方から送り板41を挿入し、送り板41を
一列に含まれるすべての育苗容器1の側面5に当
てながら移送方向に押しながら移送し、移送後に
送り板41を下方に抜き去るとともに元位置に戻
し、順次送ることにより、育苗容器1を撓ませた
り、破損することなく送ることができる。
つぎに、上記駆動機構43の作動を第12図に
ついて説明する。
Oは三角形状のカム51の回動中心である1頂
点、A,Bは三角形状のカム51の他の2頂点、
C,D,E,Fは四角形状のカム枠50の内孔4
9の各頂点を示し、この際、===
CD===である。
第12図aは、なる状態を示してい
る。この場合、カム枠50の内孔49の上下辺
EF、はカム51の頂点B,Oとそれぞれ接
し、上下位置を規制される。また、カム枠50の
左右辺、はカム51の頂点Aおよび辺OB⌒
とそれぞれ接し、このOB⌒とCF⌒の接点であるG
点は弧OB⌒上の点なる故、==であ
り、カム枠50はA,G点で左右位置を規制され
る。
カム51が回動し、第12図bの状態になる
と、辺と頂点Oが接するとともに、辺と弧
AB⌒が点Hで接し、また、辺と頂点Aが接す
るとともに、辺と弧OB⌒が点Gで接し、カム
枠50の上下左右の位置が規制される。この際、
O点は固定点であるため、第12図aの状態から
第12図bの状態に変化してもカム枠50の上下
位置に変化はなく、右側への変化のみ生ずる。
さらにカム51が回動し、第12図cのように
ABの状態になると、カム枠50はカム51
の頂点O,A,BおよびAB⌒上の点Hで規制さ
れ、さらに右方への変化が進むが、上下位置の変
動はない。
この状態からさらにカム51が回動し、第12
図dの状態に進むと、カム51とカム枠50の内
孔49との接点はO,B,H,Iとなり、カム枠
50の右方への変位はあるが、上下の変位はな
い。
このように、カム51は回動運動をしているに
もかかわらず、カム枠50は左側から右方への直
線運動をし、この直線運動は第12図eのように
OAになるまで続く。
上記と同様に、第12図g,h,i,jに示す
ように、なる状態からなる状態
に至る間、カム枠50は左右の変化がないまま下
降運動をする。
このようにして、カム51の1回転に対し、カ
ム枠50は四角の軌跡を画く運動を行う。
この際、第12図eのより第12図
gのの中間の第12図fの状態では若干
様子が異なり、カム枠50の軌跡は曲線となり、
左右方向の直線運動と上下方向の直線運動とをつ
なぐ。
カム枠50が最も右方向の位置に来るのは、固
定点Oと辺が接した場合であり、最も左方向
の位置に来るのは、固定点Oと辺が接した場
合である。したがつて、左右の移動量はカム51
の一辺の長さに等しい。
一方、左右方向の直線運動をする長さは、 (第12図aの場合の) −(第12図eの場合の) =cos30゜−(−cos30゜) =cos30゜−(−cos30゜) =(cos30゜−1+cos30゜) =(2cos30゜−1) である。したがつて、曲線部分は、 −(2cos30゜−1) =(2−2cos30゜) =2(1−cos30゜) である。
そして、横移動量に対する比率は、 であり、片側では0.13であり、実用上支障はな
い。
このようにして、カム枠50は上下2辺を育苗
容器支持装置22の基板31と常に平行の状態を
保ちながら上下前後方向に移動する。すなわち、
送り板41は基板31に対して常に直角の状態を
保ちながらほぼ四角形の軌跡を画く運動をする。
したがつて、を育苗容器1の育苗鉢3のピツ
チ長さに設定すれば、1列づつ正確に送り出すこ
とができる。
また、育苗容器1の育苗鉢3のピツチ長さに比
べて育苗鉢3の深さが深く、これに対応して送り
板41の軌跡を、横移動は小さく、上下移動は大
きくしなければならない場合には、第13図に示
すように、カム枠50の内孔49の横方向長さを
カム51の辺の長さより所定長さ分l長くし、カ
ム51によりカム枠50が最も左に寄せられたと
き、カム枠50がそれ以上左へ移動するのを移動
体45の端面のストツパ55で防止するととも
に、カム枠50が最も右へ寄せられたとき、カム
枠50がそれ以上右へ移動するのを防止するスト
ツパ56をガイド48に設けることにより、上下
方向の移動量はに等しくなるとともに、横方
向の移動量は−l=Lなる小さな移動量とな
り、したがつて、Lを育苗容器1の育苗鉢3のピ
ツチに設定すればよい。
なお、実施にあたつて、第14図に示すよう
に、カム51は、O,A,Bをそれぞれ中心と
し、半径を(+m)なる円弧と、半径mなる
円弧を用いたものを使用しても、O,A,Bを頂
点としたものと全く同じ動作をする。この場合、
各頂点は半径mなる丸みを帯び、摩耗を少なくす
ることができる。
また、カム枠50の平行移動のためには、2組
の平行四辺形リンク機構を組合わせて用いてもよ
い。
また、送り板41の駆動機構としては、上記カ
ム機構によるほか、別個の上下動機構と前後動機
構とを組合わせてもよい。
つぎに、上記育苗容器排出装置24を第15図
および第16図について説明する。
この育苗容器排出装置24は、上記育苗容器支
持装置22の両側の側板32の前端外側部は前側
板61が取付けられ、この両側の前側板61の上
部間に案内上板62が取付けられ、この案内上板
62の前方に下方に向つて半円形状の折りかえし
板63が連設され、この折りかえし板63の下端
に収納部64が連設されている。
そして、上記のように育苗容器1が育苗容器支
持装置22の各案内板33上に支持され、育苗容
器送り装置23の送り板41によつて順次送ら
れ、後述するように苗浮かし装置25によつて苗
9を浮き上らせ、苗捕捉装置26によつて苗9を
抜き取られて空となつてさらに前進すると、育苗
容器1の上板2は案内上板62の下面から折りか
えし板63の内面に導かれ、育苗容器1はその可
撓性により折りかえし板63の内面の曲面に沿つ
て折り曲げられ、育苗容器1を供給する側に送り
出され、収納部64に収納される。
このようにすることにより、育苗容器支持装置
22の前方に必要な機構を設けることを可能に
し、また、必要な長さの育苗容器1の機構上の制
約を受けずに供給することを可能にする。
つぎに、上記苗浮かし装置25を第15図およ
び第16図について説明する。
この苗浮かし装置25は、上記育苗容器支持装
置22の基板31の前端下部に支枠71を介して
ガイド枠72が取付けられ、このガイド枠72に
その角状のガイド孔73を介して角棒からなる上
下動杆74が上下動自在に設けられ、この上下動
杆74の上端部に支板75が取付けられ、この支
板75上に上記各案内板33間に臨ませた押動体
76が設けられている。
また、苗浮かし装置25は、上記押動体76の
駆動機構77を備えている。この駆動機構77
は、上記育苗容器送り装置23の軸受53の下部
に支枠78を介して支軸79が横架され、この支
軸79にレバー80がその前方寄り位置で回動自
在に支架され、このレバー80の前端部がその長
孔81を介して連結軸82で上記上下動杆74の
下端部に連結されているとともに、レバー80の
後端部がその長孔83を介して連結軸84で上記
育苗容器送り装置23の移動体45に回動自在に
連結されている。
また、上記育苗容器支持装置22の前部の案内
上板62の後部に上記各案内板33上に位置させ
て棒状の押え体85が突設されている。
そして、第15図に示すように、育苗容器1が
育苗容器支持装置22の各案内板33に支持さ
れ、かつ、育苗容器1の横方向の溝7に育苗容器
送り装置23の送り板41が係合している状態で
は、移動体45が上方に位置しており、したがつ
て、レバー80の後端部は連結軸84および長孔
83を介して上方に持上げられ、前端部は支軸7
9を支点として下方に押下げられ、長孔81およ
び連結軸82を介して上下動杆74、支板75お
よび各押動体76は下降位置にある。この状態
は、送り板41が前方に進み、育苗容器1を1ピ
ツチ送る間続く。
ついで、送り板41が下降して育苗容器1の溝
7から抜け出るとき、すなわち、移動体45が下
降すると、レバー80を介して上下動杆74が上
昇し、支板75を介して各押動体76が上昇し、
育苗容器1の1列の各育苗鉢3の底面4に突き当
り、押動する。これによつて、各育苗鉢3の底面
4はその可撓性により上方に凹み、育苗鉢3内に
ある苗9の根部も押上げられ、育苗鉢3の内側面
との密着状態が解かれ、苗9を育苗鉢3から抜き
去るのを容易にする。
このように各押動体76が各育苗鉢3の底面4
を突き上げる際、各育苗鉢3間に押え体85が位
置して各育苗鉢3の両縁の上板2を上方から押
え、各育苗鉢3を持上がるのを防止する。そし
て、育苗容器1の1列の育苗鉢3は各押動体76
と各押え体85とで挟持された状態となり、1列
の育苗鉢3の苗9を浮き上らせる際に育苗容器1
が不規則な動きをするのを防止する。そして、こ
の状態は、送り板41が下降し、後方に復帰し、
再び上昇しはじめる間保たれる。
このようにすることにより、苗9の分離を容易
に行うことができる。すなわち、育苗容器1で苗
9を生育する際、育苗した個々の苗9が分離し離
く、分離する際には分離しやすくすることが必要
である。これは、育苗後苗床から育苗容器1を取
出したり、運搬したり、移植機に供給するとき、
育苗容器1から苗9が容易に分離すると、移植機
の分離機構の正常な作動はできなくなる。しか
し、ほとんどの作物は個々の育苗鉢3の中で根を
巻き、根部は土を抱いて一体となり、育苗鉢3の
側面5との間の摩擦によりきわめて分離し難い状
態となる。しかし、育苗鉢3から苗9を分離する
際にも、なおこのような結合力が存在すると、分
離力により茎が切断されたり、根部が切断された
りする。これに対して、上記のように、育苗容器
1の底面4を押上げることにより、育苗容器1は
その可撓性によつて底面4が凹み、苗9の根部が
押上げられ、育苗鉢3の側面5による挟持から解
き放たれ、この際、育苗鉢3は底部ほど狭くして
くさび形としておくことにより、かつ底部を突き
上げるとともに、上方から押え、育苗容器1が浮
き上るのを防止することにより、円滑に浮き上ら
せることができる。
つぎに、上記苗捕捉装置26を第17図ないし
第24図について説明する。
この苗捕捉装置26は、苗捕捉体91を有して
いる。この苗捕捉体91は、第19図、第20図
および第21図に示すように、側枠92に角材か
らなる基軸93が横架され、この基軸93の上下
部にコ字状の溝形材からなる摺動枠94,95が
摺動自在に嵌合され、この上部の摺動枠94に複
数個のコ字状の支持具96が固着され、この各支
持具96に下部の摺動枠95が抱持され、上下の
摺動枠94,95は基軸93に沿つて左右方向に
摺動するようになつている。
また、上記上下の摺動枠94,95の後部に複
数個の挟持片97,98が相対して固着され、こ
の各挟持片97,98の挟持面にスポンジなどの
軟弾性材99,100が接着されている。
また、上記上下の摺動枠94,95の一端部に
突片101,102が突設され、この突片10
1,102間にコイルスプリング103が張架さ
れ、上下の摺動枠94,95は互いに相対する各
挟持片97,98が基軸93に突設した突起10
4をはさんで互いに接近する方向に付勢されてい
る。
さらに、上記上下の摺動枠94,95の一端下
部にカム突起105,106が突設され、このカ
ム突起105,106に対して移動方向の前方位
置に第1のカム107および第2のカム108が
配設されている。
そして、苗捕捉体91は後述する駆動機構によ
り第19図鎖線に示す軌動を画いて運動し、すな
わち、上記苗浮かし部から上昇し、前方に移動し
て下降し、後方に移動して復帰する運動を行う。
この運動に際し、苗捕捉体91が第1のカム1
07部に至ると、閉じた状態にあるカム突起10
5,106間の間隙に第1のカム107の尖端が
入り、進行に伴つて第1のカム107によりカム
突起105,106の間隙が広げられて上下の摺
動枠94,95が互いに反対方向に摺動し、各相
対する挟持片97,98間が広げられ、この間に
浮き上り状態にある苗9の茎葉部を位置させ、こ
れとともにカム突起105,106が第1のカム
107からはずれ、一対の摺動枠94,95がス
プリング103の付勢力で復帰するとともに、各
挟持片97,98が閉じてこの間に位置する苗9
の茎葉を捕捉する。ついで、苗捕捉体91が上昇
するとともに苗9を持上げ、前方に移動し、第2
のカム108部に至ると、上記と同様にして各挟
持片97,98を開き、捕捉していた苗9を離
す。
つぎに、上記苗捕捉体91の駆動機構109を
第22図、第23図および第24図について説明
する。
上記育苗容器支持装置22の両側の側板32の
下部に固着した軸受110,111に等速回転す
る駆動軸112が回動自在に支架され、この駆動
軸112の一端部にアーム113の一端が固着さ
れ、このアーム113の他端に取付軸114が固
着され、この取付軸114の三角形状のカム11
5が取付軸114の軸中心とカム115の1頂点
とを一致させて固着されている。このカム115
は四角形状のカム枠116内に回動自在に嵌合さ
れているとともにカム115の両側面はカム枠1
16の内底面と蓋板117との間に摺動自在に挟
持されている。また、上記カム枠116の一方
に、ガイド溝118を有するガイド枠119が固
着され、このガイド枠119のガイド溝118に
上記軸受111の延長部に突設したガイド軸12
0が摺動自在に嵌合されている。さらに、上記カ
ム枠116の他方に上記苗捕捉体91の側枠92
が固着されている。
なお、第17図および第18図に示すように、
上記駆動軸112と育苗容器送り装置23の駆動
軸54の一端とに同歯数のスプロケツトホイル1
21,122が固着され、このスプロケツトホイ
ル121,122間にチエン123が掛け渡さ
れ、両駆動軸54,112は同速度で回動するよ
うになつている。
そして、両駆動軸54,112の位相は、苗浮
かし装置25が作動して苗9を浮かせた状態のと
き、苗捕捉体91が捕捉する苗9を列を捕捉する
位置に来るよう設定されている。
そして、第22図および第23図において、駆
動軸112が回動すると、アーム113および取
付軸114を介してカム115が回動し、これに
伴いガイド枠119のガイド溝118とガイド軸
120との嵌合により運動を規制されて、カム1
15の回動にしたがつてカム枠116は第23図
の状態から第24図a,b,cなる状態に移り変
り、苗捕捉体91は第17図に示すように扇形状
の軌跡を画く。
つぎに、上記苗送り装置27を第17図および
第18図について説明する。
この苗送り装置27は、上記育苗容器支持装置
22の一側部に支持具131が固着され、この支
持具131に支枠132の一端が固着され、この
支枠132の両端に軸133,134が支架さ
れ、この軸133,134にプーリ135,13
6が取付けられ、このプーリ135,136間に
コンベヤベルト137が懸架され、このコンベヤ
ベルト137の外面にスポンジなど軟弾性材13
8が貼着されている。
上記一端の軸134の下端に小傘歯車139が
取付けられ、こ小傘歯車139は上記苗捕捉装置
26の駆動軸112の一端に取付けた傘歯車14
0と噛合されている。そして、その伝導比は、駆
動軸112が一回転する間に、コンベヤベルト1
37が1苗列の長さだけ移動するように設定され
ている。
また、上記コンベヤベルト137の一方のプー
リ136の外側に軸141でスポンジなどのロー
ラ142が設けられているとともに、上記プーリ
136とローラ142の下方に軸143で一対の
スポンジなどのローラ144が設けられている。
なお、第19図、第20図および第21図に示
すように、上記苗捕捉体91に対する第1のカム
107は軸受111上に支枠124を介して取付
けられているとともに、第2のカム108は苗送
り装置27の支枠132の外端部に支枠125を
介して取付けられている。
そして、第17図に示すように、苗9の列が育
苗容器送り装置23によつて苗捕捉体91で捕捉
される位置に送り出され、かつ、苗浮かし装置2
5の作動によつて、育苗容器1から容易に分離さ
れるように浮き出された状態になつたとき、この
苗9の列に対して苗捕捉体91が鎖線で示すよう
なほぼ扇形の軌跡を画いて移動することから苗9
の真横から接近し、苗9を捕捉後は苗9を真上に
持上げ、苗9の根部を育苗容器1の育苗鉢3から
抜き去り、苗9を捕捉した苗捕捉体91は軌跡に
沿つて移動し、苗送り装置27のコンベヤベルト
137と苗9が接する点で苗9をはなし、コンベ
ヤベルト137上に供給する。苗捕捉体91はそ
の後も軌跡に沿つて移動し、コンベヤベルト13
7に供給された苗9の列がコンベヤベルト137
で移送されるのを妨害することなく、ついで、コ
ンベヤベルト137の下部を迂回して復帰する。
なお、第17図の機構全体は、移植機の機枠1
1に装着する際には、第4図に示すように、コン
ベヤベルト137の表面が水平状となるように傾
けて取付けられる。
このようにして、育苗容器1から捕捉した苗9
を円滑に供給することができる。すなわち、育苗
容器1で育苗した苗9は、葉が広がつていたり、
茎の上部が必ずしも育苗鉢3の中央部に垂直に育
つていない場合もあり、この苗9を捕捉する際、
上方から苗9の根元に接近すると、捕捉のための
挟持部が苗9の葉や茎に触れて押し下げ、根元を
挟持して捕捉することを不可能にする危険性をも
つている。したがつて、上記のように、苗9の広
がつた葉や、乱れた茎の部分を避け、育苗容器1
で直立する苗9の側法から苗9の根元に接近して
茎葉の下部または根部を捕捉し、ついで、上方に
移動して根部を育苗鉢3から抜き取ることにより
苗9の捕捉および抜き取りを確実に行い、また、
苗送り装置27のコンベヤベルト137上に移動
すると同時に苗9を離し、そのまま同方向に移動
して迂回して復帰することにより、コンベヤベル
ト137上に移載した苗9に接触することなく、
したがつて、苗9を円滑に供給することができ
る。
つぎに、上記苗植付け装置28を第4図および
第5図について説明する。
上記機枠11に開溝器14の上方位置において
駆動軸151が支架され、この駆動軸151に2
枚の弾性を有する円盤152の中央部が固着さ
れ、この2枚の円盤152の前上方位置および後
下方位置に機枠11に設けた開具153,154
が係着されている。
そして、2枚の円盤152は互いに接して回転
し、前上方位置で開具153で開かれて苗9を挟
持するとともに、後下方位置で開具154で再び
開かれて苗9を落下する。
つぎに、全体の駆動システムを第4図および第
5図について説明する。
機枠11がトラクタにより牽引されて進行する
にしたがい鎮圧輪16が地面との摩擦により回動
し、これが原動力となる。
この鎮圧輪16の回動によりこれに固着したス
プロケツトホイル161,チエン162、スプロ
ケツトホイル163、このスプロケツトホイル1
63を固着した駆動軸151を介して苗植付け装
置28の円盤152を回動する。
この円盤152の駆動軸151の回動によりこ
の駆動軸151に固着したねじり歯車164、こ
のねじり歯車164に噛合したねじり歯車16
5、このねじり歯車165を固着した苗送り装置
27の軸134、この軸134に取付けたプーリ
136を介してコンベヤベルト137を回行す
る。また、このコンベヤベルト137の軸134
に固着した歯車167、この歯車167に噛合し
た同歯数の歯車168、この歯車168を固着し
た支軸141を介してローラ142を回動する。
さらに、軸134に固着したスプロケツトホイル
169、チエン170、スプロケツトホイル17
1、このスプロケツトホイル171を固着した軸
143を介してローラ144を回動するととも
に、軸143に固着した歯車172から図示しな
い同歯数の歯車を介してローラ144と対をなす
他のローラ144を回動し、一対のローラ144
を反対方向に回動する。
また、軸134の端部に固着した小傘歯車13
9、この小傘歯車139と噛合した傘歯車14
0、この傘歯車140を固着した駆動軸112を
回動し、苗捕捉装置26を駆動する。
さらに、この苗捕捉装置26の駆動軸112の
回動によりスプロケツトホイル121、チエン1
23およびスプロケツトホイル122を介して、
このスプロケツトホイル122を固着した育苗容
器送り装置23の駆動軸54を回動し、育苗容器
送り装置23を駆動し、さらに、これに連動して
苗浮かし装置25を駆動する。
つぎに、全体の作動を説明する。
この移植機をトラクタに連結し、育苗容器1に
よつて育苗した苗集団を育苗容器1ごと自動給苗
装置21の育苗容器支持装置22に供給し、トラ
クタで牽引すると、開溝器14で圃場に植付溝を
形成するとともに、鎮圧輪16が回動する。
この鎮圧輪16の回動により、伝導機構を介し
て育苗容器送り装置23の駆動軸54が回動さ
れ、育苗容器送り装置23が作動されて苗9を1
列づつ送り出すとともに、伝導機構を介して苗浮
かし装置25が作動されて育苗容器1の最前列の
苗9を育苗容器1とのきつい嵌合から解き放つて
浮き出させ、苗9を育苗容器1から容易に抜き出
せる状態にする。
これと同時に、鎮圧輪16からの伝導機構を介
して苗捕捉装置26の駆動軸112が回動され、
苗捕捉装置26の苗捕捉体91がほぼ扇状の軌跡
を画いて運動し、その途中で上記の状態の苗9を
捕捉して育苗容器1から引き抜き、苗送り装置2
7のコンベヤベルト137上に移送してコンベヤ
ベルト137に苗9の列を供給し、この動作を繰
り返す。この際、上記駆動軸54,112は同じ
回転をし、コンベヤベルト137が1列の苗9を
運び終つたとき、次の列の苗9を供給するよう各
伝導比が設定されている。
このようにして、コンベヤベルト137上に苗
9の列が自動的に順次供給され、このコンベヤベ
ルト137に供給されて順次移送され、コンベヤ
ベルト137の端部に達した各苗9は、コンベヤ
ベルト137の端部とローラ142との間に挟ま
れて下方に押下げられる。そして、下方に吐出さ
れた苗9は直ちにその下部の一対のローラ144
間に挟まれ、増速されて下方に押下げられ、放出
される。
このように、各苗9はコンベヤベルト137の
プーリ136とローラ142、その下部の一対の
ローラ144に挟まれて下方に押下げられるが、
この間に苗9の茎葉部は左右に押し広げられた2
枚の円盤152の間に入り、下方の一対のローラ
144に挟まれて押下げられている間に2枚の円
盤152が閉じ、苗9の茎葉部を挟み込む。これ
によつて、苗9は2枚の円盤152に保持され
る。この際、下方の一対のローラ144による苗
9の下降速度は、2枚の円盤152の円周速度と
等しくなるように伝導比が設定されている。
このように円盤152に捕捉された苗9は、円
盤152の回動にしたがつて開溝器14により圃
場に形成された植付溝の中に運ばれるとともに、
直立姿勢とされ、この状態で鎮圧輪16の鎮圧に
より植付溝は閉じられ、苗9の根部が土中に捕捉
され、同時に円盤152は開具154により左右
に開かれ、苗9の茎葉部の捕捉を解き、このよう
にして各苗9を定植する。
なお、上記実施例では、トラクタで牽引し、鎮
圧輪を各装置の駆動源としているものであるが、
駆動源としては、トラクタの動力取出装置(P.
T.O.)から導いてもよい。また、トラクタで牽
引するほか、自走装置を備えてもよい。
また、育苗容器を長く形成した場合には、育苗
容器支持装置の案内板を前後方向に長く配置すれ
ばよい。また、図示実施例では、育苗容器支持装
置を前下方に向つてほぼ45゜に傾斜させているが、
上方の後端部を曲線状にして後部を水平状として
もよい。このようにすることにより、とくに、自
走形とした場合に長尺の育苗容器を供給するため
の十分な空間を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、可撓性を有する合成樹脂薄材
からなる育苗容器を使用するものであるため、圃
場の単位面積当りに必要とする育苗容器の費用
が、上記従来の自動移植機用の2種の育苗容器に
比べ数分の1で済み、きわめて経済的である。
また、紙筒の育苗容器の使用に比べると、苗を
1個づつ取出すものであるため、定植後の発根を
阻害するものもなく、苗集団の乱れの心配もな
い。
また、ビニールなどの射出成形の育苗容器に比
べると、大きな可撓性をもつことから、移植機に
供給し、苗を分離し、空となつた部分をその可撓
性を利用して処理することもでき、移植機の機構
上から来る育苗容器の長さの制限がなく、したが
つて、長い育苗容器を用いることができ、かつ、
この長い育苗容器で育苗した大量の苗を一度に供
給することができ、移植機に苗集団を供給する手
間と、移植作業中断の時間とを著しく短縮し、移
植作業時間を著しく短縮することができる。
また、本発明で用いる育苗容器は、紙筒などに
よるもののように個々の育苗鉢が密着していない
ので、大苗を育苗することができ、この大苗とな
つて広がつた葉が葉絡みしても、苗捕捉体が広が
つた葉の部分を避け、育苗容器で浮き上り状態の
苗の側方から苗の根元に接近して茎葉の下部また
は根部を捕捉し、根部を育苗鉢から抜き取ること
により苗の捕捉および抜き取りを行い、苗送り装
置上で苗を離して復帰することにより、育苗容器
から苗を確実に捕捉して円滑に供給することがで
きる。
また、全自動給苗とすることができるため、そ
の場合には搭載作業者を不要として労働生産性を
高めることができ、とくに、多条方式で使用する
場合の労働生産性を著しく向上することができ
る。
また、全自動給苗のため、従来の搭乗者が各苗
を給苗する場合に比べて、さらに、1列の苗を一
度に給苗する場合に比べても、給苗速度ははるか
に早くなり、作業速度を著しく向上させ、作業能
力を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いる育苗容器の一例を示す
斜視図、第2図は第1図の育苗容器の平面図、第
3図は第1図の育苗容器の側面図、第4図は本発
明の移植機の一実施例を示す側面図、第5図は第
4図の移植機の平面図、第6図は育苗容器支持装
置の平面図、第7図は第6図の装置の正面図、第
8図は第6図の装置の−断面図、第9図は育
苗容器送り装置の側面図、第10図は第9図の装
置の下面図、第11図は第9図の装置のXI−XI断
面図、第12図は第9図の装置の駆動機構の作動
説明図、第13図は育苗容器送り装置の駆動機構
の他の実施例を示す側面図、第14図は育苗容器
送り装置の駆動機構におけるカムの他の実施例を
示す側面図、第15図は育苗容器排出装置および
苗浮かし装置の側面図、第16図は第15図の装
置の平面図、第17図は苗捕捉装置および苗送り
装置の側面図、第18図は第17図の装置の平面
図、第19図は第17図の苗捕捉装置の苗捕捉体
部の側面図、第20図は第19図の装置の平面
図、第21図は第19図の装置の正面図、第22
図は第17図の苗捕捉装置の駆動機構の横断平面
図、第23図は第22図の装置の側面図、第24
図は第23図の作動説明図である。 1……育苗容器、3……育苗鉢、9……苗、2
2……育苗容器支持装置、23……育苗容器送り
装置、25……苗浮かし装置、26……苗捕捉装
置、27……苗送り装置、28……苗植付け装
置、91……苗捕捉体、97,98……挾持片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可撓性を有する合成樹脂薄材によつて一体に
    形成され前後方向および横方向に所定間隔をおい
    て育苗鉢を並設した育苗容器を用いて育苗し、こ
    の育苗容器によつて育苗された苗を移植するもの
    であつて、 上記育苗容器を前後方向に移動可能に支持する
    育苗容器支持装置と、 この育苗容器支持装置によつて支持された育苗
    容器をその育苗鉢間隔で前方に送る育苗容器送り
    装置と、 この育苗容器送り装置によつて所定位置に送ら
    れた育苗容器の育苗鉢の苗の根部を育苗鉢との密
    着から開放する苗浮かし装置と、 この苗浮かし装置によつて育苗容器の育苗鉢か
    ら密着を解放された苗を捕捉して持上げる苗捕捉
    装置と、 この苗捕捉装置で捕捉された苗を受けて苗を所
    定位置に送る苗送り装置と、 この苗送り装置で送られた苗を圃場に導く苗植
    付け装置と、 を具備し、 上記苗捕捉装置は、上記苗浮かし装置上と苗送
    り装置上との間を往復する苗捕捉体を有し、この
    苗捕捉体に、上記苗浮かし装置上で上記育苗容器
    の育苗鉢の苗を側方から捕捉するとともに苗送り
    装置上で離脱する挾持片を設けた ことを特徴とする移植機。
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