JPS6359801B2

JPS6359801B2 -

Info

Publication number: JPS6359801B2
Application number: JP55173343A
Authority: JP
Priority date: 1979-12-10
Filing date: 1980-12-10
Publication date: 1988-11-21
Also published as: DE3042939A1; DE3042939C2; FR2471276A1; US4439075A; JPS5695515A; FR2471276B1; SE8008270L; SE448836B; CH641387A5

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、駆動部分と工具収容部を有する被駆
動部分とを有し、この駆動部分と被駆動部分が、
駆動部分と連結されたケーシング内に支承されて
いる関節継手を介して、互いに連結されている、
回転する工具のための工具ホルダーに関する。

スピンドルによつて回転させられる工具を固定
するための工具ホルダーはいろいろなものが知ら
れている。このような工具ホルダーで行なわれる
切削加工は、例えば前もつて形成された穴の中ぐ
り、きりジグブツシユを用いる穴あけまたは前も
つて形成された穴におけるねじの切削である。こ
のすべての場合、前もつて形成された穴またはき
りジグブツシユに工具を適合させることが必要で
ある。そのために、駆動部分が関節継手を介して
被駆動部分を回転する構造の工具ホルダーが知ら
れている。この関節継手により、被駆動部分の軸
線が駆動部分の軸線に対して傾斜することができ
る。それによつて、被駆動部分の軸線が穴の軸線
に合致することが可能となる。しかし、加工すべ
き穴に対する関節継手の揺動軸の相対位置が変わ
る−通常は近くなる−ので、被駆動部分が揺動で
きても穴に対して正確に合わせることが不可能で
ある。従つて、穴の軸線が変わるかまたはきりジ
グブツシユ内で工具の締めつけが発生する。この
両現象は望ましくなく、そして修正加工を必要と
するかまたは工具の強い摩耗を生じる。工具ホル
ダーを駆動するスピンドルが揺動可能であるとき
は上述の不所望な現象は弱まるが、しかしスピン
ドルを駆動する機械が相応して高価になる。

本発明の課題は、上述の欠点がなく、しかも工
具ホルダーを複雑にかつ大寸法に形成することな
しに、前もつて形成された穴の正確な中ぐりまた
は工具の締めつけを伴い穴あけが可能である、冒
頭に述べた種の工具ホルダーを提供することであ
る。

この課題は本発明に従つて、間接継手が球状の
本体を備え、この球状本体が球状の凹部内であら
ゆる方向に揺動できるように支承され、被駆動部
分が球状本体内で工具軸線に対して垂直方向に移
動できるように案内され、球状本体に支承面が設
けられ、被駆動部分がころがり軸受を介して支承
フランジによつて前記支承面に支持されているこ
とにより、解決される。

以下、図に示された本発明の２つの実施例につ
いて説明する。

第１〜３図に示された工具ホルダーは駆動部分
１と被駆動部分２を有している。この駆動部分１
は円錐状嵌込部３を有している。工具ホルダーは
この円錐状嵌込部によつて図示されていない駆動
スピンドル内に支承されている。円錐状嵌込部３
には、ケーシング蓋５と共に連結ケーシングを形
成するケーシング部分４が接続している。ケーシ
ング蓋５は任意の方法でケーシング部分４と連結
されている。例えば、ケーシング蓋５にねじ込ま
れケーシング部分４の小さな凹部７内に突出して
いるさら頭ねじ６を用いて、連結されている。ケ
ーシング部分４とケーシング蓋５は球面９を有す
る凹部８を形成する。

球面９内には、球形または球のような本体（以
下、球体と称する）１０が遊びのないように支承
されている。この球体はケーシング部分４と相対
的にすべての方向へ回転可能である。そして、球
体１０はボール１２を介してケーシング部分４に
よつて回転駆動される。このボール１２は一方で
は球体１０の溝１３内に、そして他方ではケーシ
ング部分４の孔１４内に、突出している。このボ
ール１２を４個配置すると好都合である。しか
し、ボール１２の数は１〜ｎのいずれでもよい。
ボール１２を多く配置すればするほど、球体１０
の回転の不均一性が改良される。

球体１０の頂部には凹部１５が設けられてい
る。この凹部内には、ばね１７によつて負荷され
た係止ボール１６が係合している。この係止ボー
ルが凹部１５に係合している場合、支承面１８は
駆動部分１の軸線に対して垂直である（第１図参
照）。それに対して、第２図では支承面１８が少
し傾射している。この支承面１８には、被駆動部
分２がころがり軸受２０を介して支承されてい
る。

被駆動部分２はスリーブ状の本体２１である。
このスリーブ状の本体は工具を収容することがで
きるように形成され、そして支承フランジ２２を
備えている。この支承フランジの、ころがり軸受
２０と反対の側には、他のころがり軸受２３が設
けられている。このころがり軸受自体は球欠部２
４に支承されている。この球欠部は球面９上に支
承されている。両球欠部１０，２４は球を形成し
そして中間室２５を有する。この中間室には、こ
ろがり軸受２０と支承フランジ２２ところがり軸
受２３が設けられている。

第３図からわかるように、ころがり軸受２０は
軸受リング２６を備えている。この軸受リングは
多数の孔２７と溝２８を備えている。この溝２８
は90度ずらして軸受リング２６の両面に設けられ
ている。孔２７内には、軸方向の力を支えるボー
ル２９が配置されている。溝２８内には、駆動部
分１から被駆動部分２へ回転モーメントを伝達す
るボール３０が設けられている。この場合、ボー
ル３０は一方では支承フランジ２２の半径方向の
溝３１と軸受リング２６の溝２８内で（第１図参
照）、そして他方では軸受リング２６の反対側の
溝２８と支承面１８の半径方向溝３２内で（第２
図参照）、支持されている。従つて、ころがり軸
受２０は軸方向の力と周方向の力もしくは回転モ
ーメントを伝達する。ころがり軸受２０を上記の
ように形成することにより、被駆動部分２を支承
面１８に対して平行に摺動させることができる。
それにより、スリーブ状本体２１内に固定された
工具が球体１０内の室３５に相応して半径方向へ
移動可能である。従つて、工具は揺動と半径方向
の移動を行なうことができる。上記の実施形によ
つてはじめて、駆動部分１の軸線と一致していな
い孔、即ちずれているかまたはこの軸線と傾斜し
ている孔、を加工形成することができる。

第４図には他の工具ホルダーが示されている。
この工具ホルダーの場合も、被駆動部分２内に固
定された工具が同じ様に動くことができる。この
場合、第１〜３図と同じ部材には同じ符号が付け
られている。ケーシング部分４とケーシング蓋５
は、図示されていない方法で、例えばボルトによ
つて、互いに連結されている。

第１，２図の実施形との違いは、球体が２つの
部分１０′，１０″からなつている点にある。この
部分１０′，１０″は図示されていない方法で、例
えばボルトによつて、組立られ、そして内部に中
間室２５に相当する凹部２５′を形成している。
この凹部内では、被駆動部分２がころがり軸受２
０と共に半径方向に移動可能である。ころがり軸
受２０は第３図と全く同じ様に形成されている。
この場合、第４図には、軸方向の力を支えるボー
ル２９は認められない。実際には力を伝達せず案
内だけの役目をするころがり軸受２３の代わり
に、第４図の実施形では多数のボール２３′が設
けられている。このボールは一方では球体部分１
０″にそして他方では支承フランジ２２に支持さ
れている。

第１，２図の工具ホルダーの場合には、工具を
固定するためにコレツト３６が設けられている。
このコレツトはねじキヤツプ３７を回転させるこ
とによつて締付けたり弛めたりすることができ
る。第４図の実施形では、工具固定のために、円
錐状嵌込部３８がスリーブ２１内に設けられてい
る。ケーシング部分４内に設けられたスリツト３
９に、棒を差込むことにより、工具を取外すこと
ができる。

上記の両実施例に係る工具ホルダーにとつて、
揺動と移動が可能であるということが重要であ
る。このことは球体によつて比較的に簡単に達成
される。この球体は、ケーシング部分４とケーシ
ング蓋５の球面内に遊びのないように支承され、
そして被駆動部分２の半径方向の移動のために中
間室２５または凹部２５′を備えている。ただ１
つの球体１０または１０′，１０″を用いることは
工具ホルダーの構造を簡単にする。

第１，２図におけるばね負荷された係止ボール
１６の代りに、ねじ込み可能な係止部材を設ける
こともできる。この場合、この係止部材によつて
球体１０が保持されそして被駆動部分２と駆動部
分の軸線が一致する。それによつて、工具の軸線
を駆動部分１の軸線と平行に移動させることがで
きる工具ホルダーが得られる。

以上説明したように、本発明の工具ホルダーの
場合には、工具が揺動運動と半径方向の移動を行
うことができるので、駆動部分の中心軸線に対し
てずれているかまたは傾斜している孔を、工具の
締めつけを伴わずに正確に穿つことができる。そ
して、工具ホルダーは構造が簡単でコンパクトで
ある。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は、本発明に係る工具ホルダーを互
いに垂直な２つの面内で切断した図、第３図は第
１図の工具ホルダーを−線に沿つて切断した
図、第４図は本発明に係る第２の工具ホルダーの
部分断面図である。図中符号、２……被駆動部分、４，５……ケー
シング、９……凹部、１０，１０′，１０″……球
体、１２……ボール、１３……周溝、１６……係
止部材、１８……支承面、２０……軸受、２２…
…フランジ、２６……軸受リング、２７……孔、
２８……溝、２９……ボール、３０……ボール、
３１，３２……溝。

Claims

【特許請求の範囲】１駆動部分と、工具収容部を有する被駆動部分
とを備え、この被駆動部分が間接継手を介して駆
動部分に連結され、この間接継手が駆動部分に連
結されたケーシング内で支承されている、回転す
る工具のための工具ホルダーにおいて、間接継手が球状の本体１０；１０′；１０″を備
え、この球状本体が球状の凹部９内であらゆる方
向に揺動できるように支承され、被駆動部分２が
球状本体内で工具軸線に対して垂直方向に移動で
きるように案内され、球状本体１０；１０′に支
承面１８が設けられ、被駆動部分２がころがり軸
受２０を介して支承フランジ２２によつて前記支
承面に支持されていることを特徴とする、回転す
る工具のための工具ホルダー。２球状の凹部９がケーシング４，５の一部であ
ることを特徴とする、特許請求の範囲第１項記載
の、回転する工具のための工具ホルダー。３ころがり軸受２０が軸受リング２６とモーメ
ントを伝達するボール３０を備え、軸受リング２
６が、軸方向の力を伝達するボール２９を収容す
るための孔２７を有し、ボール３０が軸受リング
の両側に形成された半径方向の溝２８内に設けら
れ、かつ球状本体１０；１０′の溝３２または被
駆動部分２の支承フランジ２２の溝３１内に突出
していることを特徴とする、特許請求の範囲第１
項記載の、回転する工具のための工具ホルダー。４ケーシング４，５内に部分的に支承されたボ
ール１２を収容するための周溝１３が球状本体１
０；１０′；１０″に設けられていることを特徴と
する、特許請求の範囲第１項記載の、回転する工
具のための工具ホルダー。５球状本体１０が、ケーシング４に支承された
固定可能な係止部材またはばね負荷された係止部
材１６によつて保持されていることを特徴とす
る、特許請求の範囲第１項記載の、回転する工具
のための工具ホルダー。