JPS635626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヒータの下方に反射板を設けてなる煮
炊器に関するものであり、その目的は組立てが簡
単で温度検出特性の良好な煮炊器を提供すること
にある。

従来、この種の煮炊器にあつてはサーモスイツ
チが反射板の中心部に設け、一方、温度ヒユーズ
等の温度過昇防止器は端の方に片寄せて設置され
ていた。従つて取付けのための部材が各々別々で
あり、また温度感知の相関関係もうまくいかなか
つた。

本考案は上記従来品の欠点を除去したもので、
以下図示実施例に基づいて説明する。図におい
て、１は外ケース、２は外ケース１の下部外周部
に穿設した貫通孔、３はこの貫通孔を覆うように
外ケース１に取着した操作パネルで、上端部に設
けた係合爪４を外ケース１の差込孔５に係合させ
るとともに下端部をねじ６によつて外ケース１に
ねじ止めして固定されている。７は操作パネル３
に形成した貫通孔、８は外ケース１の内底部にね
じ９により固着された取付部材、１０はこの取付
部材にねじ１１により固定された略円形容器状の
反射板、１２はこの反射板の上面側に所定の間隔
を有して碍子等を介して配設されたシーズヒー
タ、１３は反射板１０の下面側にねじ１４により
取付けられた支持部材で、その一端延長部を外ケ
ース１にねじ１５により固定している。１６は支
持部材１３とともにねじ１４により反射板１０の
上面側に固定されたサーモカバーで、中央部に貫
通孔１７が形成されている。

１８はサーモスイツチで、内面に温度感知用の
整磁体１９を貼着した感熱体２０が前記サーモカ
バー１６の貫通孔１７に出没自在に支持されてい
るとともに該感熱体２０と支持部材１３との間に
圧縮ばね２１を配設して該感熱体２０を常に上方
に付勢している。２２は支持部材１３にピン２３
を介して回動可能に支持されたレバーで、その一
端部に摘み２４を取着するとともに他端部に支持
部材１３の開口２５及び反射板１０の開口２６を
貫通して上方に突出した作動杆２７が回動可能に
支持されており、該作動杆２７の上端部に永久磁
石２８が取着されている。２９は作動杆２７に下
方向の押圧力を付勢している圧縮ばね、３０は支
持部材１３に固定されていて前記レバー２２の回
動に基づいて開閉作動されシーズヒータ１２への
通断電を制御するマイクロスイツチである。

しかして上記サーモスイツチ１８は反射板１０
に対してその中央部より操作パネル３設置側に位
置して取付けられている。３１は支持部材１３に
一体的に取付けられたターミナルボードで、給電
用の接続ピン３２を固定している。３３は支持部
材１３の先端部にねじ３４により取着された保持
部材３５を介して取付けられた温度ヒユーズ等の
温度過昇防止器で、前記反射板１０の中心をはさ
んでサーモスイツチ１８の反対側に設けられてい
る。

３６は外ケース１内に着脱可能に収納した鍋
で、底部外周部が反射板１０の外周部に形成した
段部３７に載置されてシーズヒータ１２と鍋３６
の底面とが所定の間隔を有するようになつてお
り、サーモスイツチ１８の感熱体２０が鍋３６の
外底面に圧縮ばね２１の付勢力でもつて圧接され
る。３８は外ケース１の上端部に取着されたヒン
ジ部材３９によつて回動自在にハンドル４０が支
持された蓋である。

次に以上のように構成した本実施例の作用につ
いて説明する。米と水を入れた鍋３６を外ケース
１内に収納して蓋３８を閉じ、摘み２４を押し下
げ操作してレバー２２を回動操作し、作動杆２７
を上方に移動させて永久磁石２８を整磁体１９に
吸着させると、マイクロスイツチ３０が閉成して
シーズヒータ１２が発熱する。するとシーズヒー
タ１２からの輻射熱が直接及び反射板１０によつ
て反射されて鍋３６の底面部に伝達され、鍋３６
内の米が炊飯される。そして鍋３６内の水が全て
米に吸収されて鍋３６の底部がドライアツプする
と、鍋３６の底面が急激に温度上昇して整磁体１
９が磁気変態点に達し、永久磁石２８と整磁体１
９との間の吸着力が著しく減少して作動杆２７が
圧縮ばね２９の押圧力によつて下降し、レバー２
２を回動してマイクロスイツチ３０が開放し、シ
ーズヒータ１２への通電が断たれて炊飯が終了す
る。なお上記の作用においてマイクロスイツチ３
０が何らかの原因で作動しない場合には温度過昇
防止器３３が作動して安全を確保する。

このように構成した本実施例によれば、サーモ
スイツチ１８と温度過昇防止器３３とを反射板１
０の中心から各々反対方向に位置して配設するよ
うにしたから、両者はほぼ同じ状況下で温度を感
知でき、正確な温度感知が可能となる。また一つ
の支持部材１３に両者を一体的に固定することが
可能のため、部品の削減がはかれ、組立て性の向
上も図り得る。

以上の説明から明らかなように本考案は、反射
板にヒータへの通断電を制御するサーモスイツチ
と温度過昇防止器を取付けるとともに該サーモス
イツチと温度過昇防止器を反射板の中心から各々
反対方向に振り分けて配設する構成としたから、
温度感知のバランスがよく、安全性をより向上で
きるとともに部品の削減がはかれ、組立性も向上
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す煮炊器の縦断面
図である。 図面中、１は外ケース、１０は反射板、１２は
シーズヒータ、１３は支持部材、１８はサーモス
イツチ、１９は整磁体、２２はレバー、２７は作
動杆、２８は永久磁石、３０はマイクロスイツ
チ、３３は温度過昇防止器、３６は鍋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外ケース内に鍋を着脱可能に収納するとともに
   前記鍋の下方にヒータを配設し、かつ該ヒータの
   下方に反射板を設けてなるものにおいて、前記反
   射板に前記ヒータへの通断電を制御するサーモス
   イツチと温度過昇防止器を一体的に取付けるとと
   もに該サーモスイツチと温度過昇防止器を反射板
   の中心より各々反対方向に振り分けて配設したこ
   とを特徴とする煮炊器。