JPS63503106A - 陰極線管の周囲において磁界の強さを減少する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 陰極線管の周囲において磁界の強さを減少する装置〔技術分野〕 本発明は、陰極線管（以下ＣＲＴという）の周囲において磁界の強さを減少する 装置に関し、このＣＲＴは、電子ビームと交差する方向に偏向磁界を発生し且つ ＣＲＴの周囲に漏洩磁界を発生する偏向コイルと、この偏向コイルを取シ囲む磁 性材料のスクリーン・ケーシングとを有している。

〔背景技術〕

電子ビームを磁気的に偏向するＣＲＴにおいて漏洩磁界が発生する。これらの漏 洩磁界は、偏向を行う領域の外側に出てＣＲＴの近傍に居る人間に到達し得る。

これらの漏洩磁界は人体の細胞に誘導される電流が原因で人体に傷害をもたらす と考えられている。電流の強さは磁界の時間的変化に比例しておシ、例えばＣＲ Ｔの走査線を掃引する帰線パルスにより比較的に大きな電流が細胞に流れる。Ｃ ＲＴ前面の磁界を減少させる公知の解決方法では、平らな短絡回路ループをＣＲ Ｔの上方にて水平方向に配置し、これにより漏洩磁界を斜め上方向に偏向させて いる。この方法は簡単ではあるが、磁界を減少させるのではなく、他方向に向け させるだけなので、使用分野が限定されたものとなる。更に、磁性材料のケーシ ングを備えたＣＲＴ用スタスクリーン案されている。このケーシングはＣＲＴの 表示面を覆うことができず、またその前面の漏洩磁界を減少させることもない。

〔発明の開示〕

前記問題は、偏向コイルに接続された電気的ループを用いて漏洩磁界に対して逆 方向の補償磁界を発生させることにより、ＣＲＴの前面における磁界の強さを減 少させる本発明により解決される。

〔図面の簡単な説明〕

本発明の一実施例は下記の図面を参照して詳細に説明される。第１図はＣＲＴ偏 向コイルの斜視図、第２図は偏向コイルの電気的接続の概要図、第６図はＣＲＴ の断面図、第４ａ図は偏向コイルの斜視図、第４ｂ図は偏向コイルを一方の面か ら見た平面図、第４ｃ図は偏向コイルを背面から見た平面図、第５図は第１補償 ループを備えたＣＲＴを上から見た平面図、第６図は第１補償ループを示す斜視 図、第７図はＣＲＴ偏向コイルに対する第１補償ループの電気的接続図、第８ａ 図は第１及び第２の補償ループを備えたＣＲＴを背面から見た平面図、第８ｂ図 は第１及び第２の補償ループを備えたＣＲＴを一方の面から見た平面図、第９図 は第１補償ループの他の実施例の図、第１０図はＣＲＴの周囲における磁界の強 さの時間変動を示す線図、第１１図は磁界の強さの他の線図である。

〔本発明を実施するため最良の形態〕

第１図はＣＲＴ　３における公知の磁気偏向コイル１の概要図であり、第１図に はその表示画面３ａが示されている。磁気偏向コイルは上半分１ａ及び下半分１ ｂを有し、これらは第２図に示すように並列に接続されている。磁気偏向コイル の巻数は多いが、簡単化のために１巻きのみが示されている。磁気偏向コイル１ はＣＲＴの背部でかつＣＲＴの外側に配置されており、煙突に似たその形状はＣ ＲＴ　３の形状に合わせである。コイルの半分１ａ、ｉｂは、磁気偏向コイル１ の前方端で表示画面に向い、ＣＲＴ　３の外側で半円状に延びる順方向導体ｉｃ 、１ｄを有する。前記コイルの半休の電流工、の工。（ただし、■ｌ〜Ｉ２　） は、ＣＲＴの偏向領域に垂直偏向磁界Ｂを発生する。偏向領域を通過する電子ビ ーム２は横方向に偏向されて、表示画面３ａに衝突する。横方向、いわゆる走査 線の掃引け３１．７　ｋＨｚの周波数で行なわれ、高さ方向の偏向のイメージ掃 引は５０　Ｈｚの周波数によシ行なわれ、図示しないコイルを利用して管理され ている。

ＣＲＴ　３は第６図において長さ方向の対称軸２を通過する第１垂直面に示され ている。この面は偏向磁界Ｂの方向に平行であり、第１図ではｖｐｌにより示さ れている。ＣＲＴの後部３ｂは、前述のように、磁気偏向コイル１により取り囲 まれている。更に、磁気偏向コイルは、外乱に対して偏向磁界Ｂを特徴とする特 許状のスクリーニング・フェライト・ケーシング４により取シ囲まれている。高 周波のライン掃引用の磁気偏向コイル１はＣＲＴの外側に漏洩磁界ＢＬを発生す る。

スクリーニング・フェライト・ケーシング４はこの漏洩磁界に作用し、そのため その磁束５が実質的にスクリーニング・フェライト・ケーシング４の前方を向く 外縁６から出発する。漏洩磁界ＢＬは、以下で第４ａ図、第４ｂ図、及び第４ｃ 図を参照して説明するように、双極子磁界ＤＬ及び４極子磁界ＫＬからなる。磁 気偏向コイル１は第４ａ図に示されており、明確にするために、上半分１ａ及び 下半分１ｂは互いに分離して示されている。第１図には対称軸２を含みかつ偏向 磁界Ｂに対して直角な水平面ＨＰが存在し、磁気偏向コイル１は第４ｂ図に示さ れる面に突起を有する。このコイルには電流工１ｙＩ２が通過し、磁気双極子Ｄ １によシ特徴付けられる前記の双極子磁界ＤＬを発生する。更に、第１図には対 称軸２に対して直角な第２垂直面ｖｐ２が存在し、この面において磁気偏向コイ ル１は第４ｃ図に示す突起を有する。突起のある磁気偏向コイルの上半分１ａは 電流工ｌが通過し、磁気双極子Ｄ２により特徴付けられる双極子磁界を発生する 。この磁気双極子は対称軸２に平行であり、上半分１ａの順方向導体１ｃ、１ｄ に位置する。これに対応する形式で、磁気偏向コイル１の下半分１ｂは電流工２ により双極子磁界を発生し、との双極子磁界は下半分１ｂの順方向導体１ｄに位 置する磁気双極子Ｄ６にょシ特徴付けることが可能である。磁気双極子Ｄ　２　 ＋　Ｄ５は互いに逆方向であシ、共に前記の４極子磁界ＫＬを特徴付ける磁気４ 極子に１を形成している。漏洩磁界ＢＬは前述のように磁界の近傍にいる者に有 害な作用があると考えられている。この作用を減少させるために、この磁界の強 さは以下に説明するようにして減少させることができる。この発明によれば、２ つの補償磁界、即ち漏洩磁界ＢＬに逆に作用する双極子磁界ＤＫ及び４極子磁界 ＫＫを発生する。双極子磁界Ｄ’には磁気偏向コイルの双極子磁界ＤＬに対して 逆方向であり、また４極子磁界ＫＫは磁気偏向コイルの４極子磁界ＫＬに対して 逆方向である。ＣＲＴ　３は第５図に磁気偏向コイル１及びスクリーニング・フ ェライト・ケーシング４と共に上方から示されている。双極子磁界ＤＫはほぼ水 平面に位置する第１補償ループγにより発生される。第１補償ループ７によシ囲 まれている水平面ＨＰ内の表面は、その重心ＴＰｉが対称軸２上でスクリーニン グ・フェライト・ケーシング４の正面の外縁６にある。実施例での第１補償ルー プ７は図の点線と２つの突出部７ｂとの間の直角部分７ａからなる。

これらの突出部は、直角部分７ａから伸延して表示画面３ａの外縁を覆うように 、外側にＣＲＴ　３の背面に沿って前方に傾いている。第１補償ループ７は、複 数巻きであるが、簡単にするために図では１巻きのみを示している。第１補償ル ープ７は第６図に斜視図で示されている。領域７ａにおいて、ループの巻線はス クリーニング・フェライト・ケーシング４及びＣＲＴ　３を取り囲むために部分 的に分離されている。ループの残シの部分は水平面ＨＰ内にある。第１補償ルー プ７は第７図に概要的に示すように、磁気偏向コイル１に電気的に直列接続され ており、電流工、＋１２が流れる。第１補償ループ７の支援により、ＣＲＴの表 示画ｏ３ａの前面領域に延びる双極子磁界ＤＫが発生する。第１補償ループ７で 適当な方向を選択することにょシ、補償双極子磁界ＤＫは、第５図に示すように 、磁気偏向コイル１が発生した双極子磁界ＤＬと逆方向となる。補償双極子磁界 ＤＫの磁界の強さは第１補償ループ７の巻数を変更することによシ、またループ の外寸を変更することによシ変更することができる。ここで、双極子磁界ＤＫは 磁気双猛子ＤＫｉによシ特徴付けられる。

この磁気双極子は大きさ及び位置が双極子磁界ＤＬの前記双極子Ｄ１と同一であ シ、磁気双極子ＤＫ１゜Ｄｌは相互に逆方向である。このようにして第１補償ル ープ７を調整することにより、双極子磁界ＤＫの強さを調整することができるの で、漏洩磁界ＤＬは逆作用を受け、その結果磁界の強さは大きく減少する。第１ 補償ループの重心ＴＰ１を前記のように配置したときは、磁界の強さの減少が表 示画面３ａの前面の広い領域で得られる。第８ａ図に、スクリーニング・フェラ イト・ケーシング４及び第１補償ループ７を有するＣＲＴ　３を背部から示す。

補償４極子磁界ＫＫは上半分９ａ及び下半分９ｂと共に第２補償ルーゾ９にょ多 発生される。第８ｂ図に第１補償ループ７及び第２補償ルーｆ９を有するＣＲＴ 　３を一方の面から示す。第２補償ループは、はぼ平らでかつ第２垂直面ｖｐ２ に対して平行であシ、磁気偏向コイル１の順方向導体１ｃ。

１ｄにおける長さ方向の対称軸２上に重心Ｔｐ２に有する表面を取り囲んでいる 。例示した実施例では、第２補償ループ９が第１垂直面ｖｐ１及び水平面ＨＰの 周りで対称である。しかし、補償ループは、例えばＣＲＴ　３を保持する不図示 の金属フレームが原因となる漏洩磁界ＫＬの不規則を補正するために、いくらが 異なる非対称形であることが必要なこともある。第２補償ルーゾ９は、第７図に 概略的に示すように、第１補償ループ７及び磁気偏向コイル１に電気的に直列接 続され、電流工ｌ及び工２が流れる。第２補償ループ９の上半分９ａには、磁気 双極子ＤＫ２に屯シ特徴付けられる磁界が発生し、また下半分９ｂでは磁気双極 子ＤＫ３によシ特徴付けられる逆方向の双極子磁界が発生される。磁気双極子Ｄ Ｋ２．ＤＫ３は、共に前記の補償４極子磁界ＫＫを特徴付ける磁気４極子ＫＫ１ を構成する。第２補償ループ９の電流方向、ループの大きさ及び巻数を適当に選 択することにより、発生した４色子磁界ＫＫが磁気偏向コイル１の４極子磁界Ｋ Ｌを打ち消すように第２補償ループ９を用いることができ、ＣＲＴ　３の周囲に おける磁界の強さを大きく減少させる。

第１補償ルーツ１の他の実施例を第９図に示す。補償ループ８は、互いに接続さ れかつ磁気偏向コイル１に対し電気的に直列接続されている２つの部分ループ８ 　ａ、８　ｂから成るものである。これらの部分ループは、水平面ＨＰに配置さ れて平らである。部分ループ８　ａ　＋　８ｂに；シ囲まれた表面は、これらに 共通な重心ＴＰ１を、第１補償ループ７と同一点であってかっスクリーニング・ フェライト・ケーシング４の前縁６に有する。第１補償ループ７は、補償ループ ８と異なり、ＣＲＴ　３の周囲において双極子磁界ＫＬに影響を与えることに注 意すべきである。即ち、第１補償ループＩは第６図によシ第２垂直面ｖｐ２に平 行なループ部分７ｃを備えている。第２補償ループ９の大きさと巻数は第１補償 ループの実施に関連して調整される必要がある。

第１０図はＣＲＴの周囲における磁界の強さが第１補償ループ７によってどのよ うに影響されるかの例を示すものである。第１１図は、補償ルーシフ、９の両者 を接続したときに関連する影響を示す図である。磁界のｙ成分はＣＲＴを取り囲 む半径４０ｃｒｒＬの円に沿い、水平面ＨＰ内で測定されたものである。円の中 心は、両ループの重心ＴＰ１．ＴＰ２の近傍であってかつ長さ方向の対称軸Ｚ上 にあるので、表示画面３ａと対称軸Ｚ上の測定との間の距離は３０ｃＩｎである 。図においてＸ軸の数字はｍＴ／ｓの磁界における時間変化を表わす。

補償ループがない場合のＣＲＴの測定値はグラフ１０にプロットされている。第 １補償ルーシフを接続したときの測定値はグラフ１１にプロットされている。第 １補償ルーシフ及び第２補償ルーゾ９を接続したときの測定値は第１１図のグラ フ１２にプロットされている。

ライン掃引の磁気偏向コイル１から来る漏洩磁界ＢＬを打ち消す補償磁界ＢＫを 発生する装置を以上説明した。イメージ掃引の偏向コイルから来る漏洩磁界も対 応する装置を用いて打ち消すことができる。

Ｃ） 国際調査報告

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．陰極線管（ＣＲＴ）の周囲における磁界の強さを減少させると共に、電子ビ ームの交差方向に偏向磁界及びそのＣＲＴの周囲に漏洩磁界を発生する偏向コイ ルと、前記偏向コイルを取り囲む磁性材料のスクリーニング・ケーシングとを有 する前記ＣＲＴの装置において、前記装置は前記スクリーニング・ケーシング（ ４）の領域で前記ＣＲＴ（３）の外側に延設されると共に、その偏向磁界（Ｂ） の方向に直角な、かつ前記ＣＲＴの横方向の対称軸（ｚ）を含む第１垂直面（Ｖ Ｐ１）と、前記対称軸（ｚ）を有する第１面（ＨＰ）との周りにほぼ直角であり 、水平な前記第１面（ＨＰ）に対して直角な第１補償ループ（７，８）を備え、 かつ前記第１補償ループ（７，８）は偏向コイル（１）に電気的に接続され、前 記第１面（ＨＰ）における前記第１補償ループ（７，８）の突起領域はある大き さを有し、前記第１補償ループ（７，８）の電流方向（Ｉ１＋Ｉ２）は前記ＣＲ Ｔ（３）の表示画面（３ａ）の前面の領域で前記漏洩磁界（ＤＬ、ＫＬ）に対し てほぼ逆方向であり、この領域における磁界の強さを打ち消す補償磁界を発生す るように設定されていることを特徴とする装置。
2. ２．偏向コイルが前記ＣＲＴを部分的に取り囲む順方向の電気導体を有する請求 の範囲第１項記載の装置において、上半分（９ａ）及び下半分（９ｂ）を有する 第２補償ループ（９）は偏向コイル（１）の順方向の導体（１ｃ，１ｄ）の部分 で前記ＣＲＴ（３）の外側に位置し、かつ横方向の対称軸ｚに直角な第２垂直面 （ＶＰ２）に対してほぼ平行に伸延すると共に、前記第２補償ループはその第２ 補償ループ（９）の両半分（９ａ，９ｂ）が相互に対向する磁界（ＤＫ２，ＤＫ ３）を発生するように前記偏向コイル（１）に電気的に接続され、前記第２補償 ループ（９）の電流方向（１１＋Ｉ２）はその補償ループが前記ＣＲＴの周辺の 領域内で前記漏洩磁界（ＤＬ，ＫＬ）に対して逆方向に補償磁界（ＫＫ）を発生 して、この領域における磁界の強さを減少させることを特徴とする装置。
3. ３．磁性材料の前記スクリーニング・ケーシングは煙突状をなし、その端部が前 ＣＲＴの表示画面に向いている広幅の終縁を有する請求の範囲第１項又は第２項 記載の装置において、前記第１補償ループ（７，８）は前記第１面（ＨＰ）に伸 延し、かつ前記第１面（ＨＰ）における突起領域はその重心（ＴＰ１）をスクリ ーニング・ケーシング（４）の広幅の終縁（６）に、かつ横方向の対称軸（ｚ） 上に有することを特徴とする装置。
4. ４．請求の範囲第２項又は第３項記載の装置において、前記第２垂直面（ＶＰ２ ）に投影された前記第２補償ループ（９）の部分は、その重心を、表示表面（３ ａ）を向いている偏向コイル（１）の前記順方向導体（１ｃ，１ｄ）であってか つ横方向の対称軸（ｚ）上に有することを特徴とする装置。
5. ５．請求の範囲第１項から第４項までのいずれかに記載の装置にわいて、第１補 償ループ（７，８）は偏向コイル（１）と直列に接続されていることを特徴とす る装置。
6. ６．請求の範囲第２項から第５項までのいずれかに記載の装置において、第２補 償ループ（９）は偏向コイル（１）と直列に接続されていることを特徴とする装 置。