JPH07105869A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH07105869A
JPH07105869A JP25136493A JP25136493A JPH07105869A JP H07105869 A JPH07105869 A JP H07105869A JP 25136493 A JP25136493 A JP 25136493A JP 25136493 A JP25136493 A JP 25136493A JP H07105869 A JPH07105869 A JP H07105869A
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JP
Japan
Prior art keywords
eddy current
electron beam
current control
control element
ray tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP25136493A
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English (en)
Inventor
Takateru Kakesu
隆輝 掛須
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気制御素子の構造を簡単なものとし、コンバ
ーゼンス補正効果を向上させる。 【構成】電子銃のシールドカップ7のサイド電子ビーム
通過孔の上下に非磁性体かつ導電体で形成したうず電流
制御素子71,72を備え、このうず電流制御素子上に
高透磁性材料からなる板状の磁気制御素子73,74を
固着してなる。 【効果】簡単な構造により効果的にコンバーゼンスを補
正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー陰極線管に係り、
特に高精細度の画面表示を必要とするコンピユータ端末
用モニター管等に好適なカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像の表示に用いるカラ
ー陰極線管は、映像スクリーンであるパネル部、電子銃
を収容するネック部、およびパネル部とネック部とを連
接するファン部とからなる真空容器からなり、上記パネ
ル部内には、その内面に形成した蛍光面と近接して色選
択電極であるシャドウマスクとこのシャドウマスクに接
続して上記ファンネル部に延在する磁気シールドが懸架
されてなる。
【0003】また、ファンネル部のネック部側外面に
は、電子銃から出射した電子ビームを蛍光面上で2次元
走査するための偏向ヨークが装架されている。図5はカ
ラー陰極線管の構造を説明する断面図であって、50は
パネル部、51はファンネル部、52はネック部、53
は高圧端子、54はシャドウマスク、55は電子銃、5
6は偏向ヨーク、57は蛍光面、58は磁気シールド、
59は電子ビームである。
【0004】電子銃55から発射された電子ビーム59
は偏向ヨーク56で水平と垂直に偏向され、シャドウマ
スク54で色選択を受けて蛍光面57にランディング
し、画像を再生する。コンピユータ端末等の画面表示に
用いるカラー陰極線管等の高精細度表示管における偏向
ヨークは、外部に漏洩する不要な偏向磁界を少なくする
目的で、水平,垂直偏向コイルは共にサドル巻にしたも
のが用いられる。
【0005】なお、この種のカラー陰極線管に関する従
来技術を開示したものとしては、例えば特開昭48−8
2770号公報、特公昭55−7658号公報を挙げる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記サドル巻の偏向ヨ
ークでは、垂直偏向コイルの電子銃側の軸上漏洩磁界が
従来のトロイダル巻の偏向ヨークよりも少ない。このた
め、コマ収差補正に用いられる電子銃のシールドカップ
内に装着する磁気制御素子、所謂フィールドコントロー
ラの構造は複雑なものとなっており、コンバーゼンス補
正効果は不確実なものとなっていた。
【0007】本発明の目的は、磁気制御素子の構造を簡
単なものとし、さらに高速偏向時の画面左右のコマ収差
のアンバランスを低減するうず電流制御素子を装着でき
る構造とした電子銃を用い、そのコンバーゼンス補正効
果を向上させたカラー陰極線管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電子銃のシールドカップのサイド電子ビ
ーム通過孔の上下(垂直方向)にうず電流制御素子を備
え、このうず電流制御素子上に矩形状の磁気制御素子を
固着してなり、両制御素子の作用を確実なものとして良
好なコンバーゼンス補正を得ることができる構成とした
ことを特徴とする。
【0009】すなわち、本発明は、3本の電子ビームを
加速集束するための複数の電極と、前記電極の最終電極
に3個の水平方向インライン配列の電子ビーム通過孔を
形成したシールドカップを有する電子銃を用いたカラー
陰極線管において、前記シールドカップ内に形成した両
サイド電子ビーム通過孔の垂直方向上下に非磁性体かつ
導電体で形成したうず電流制御素子を設けると共に、前
記うず電流制御素子の背面に高透磁性材料からなる板状
(矩形状)の磁気制御素子を設置した電子銃を備えたこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】この種のカラー陰極線管は、ファンネル部に装
架した偏向ヨークの磁界によって電子銃から発射される
3本の電子ビームを水平と垂直の両方向に偏向して蛍光
面に2次元画像を再生する電磁偏向方式が採られてい
る。偏向ヨークの巻線形状は、コイルをサドル型に成形
したものと、リング状コアに直接コイルを巻回したトロ
イダル型の2つに大別できる。
【0011】前記したように、コンピユータ端末用陰極
線管などでは、外部に漏洩する不要な偏向磁界を少なく
する目的で、水平,垂直コイル共にサドル巻した偏向ヨ
ークが用いられている。この偏向ヨークでは、垂直偏向
コイルの電子銃側の軸上漏洩磁界が従来のトロイダル巻
の偏向ヨークより少なくなる。図6は水平および垂直コ
イルをサドル巻線とした偏向ヨークを用いたカラー陰極
線管におけるコマ収差の説明図であって、60はセンタ
ー電子ビームが形成するラスタ、61はサイド電子ビー
ムが形成するラスタである。
【0012】同図に示したように、センター電子ビーム
によって形成されるラスタ60は所要の形状となるが、
サイド電子ビームによるラスタ61は偏向ヨークが形成
する磁界の中心からずれた位置を通過すると共に、サド
ル巻偏向コイルの漏洩磁界が少なく偏向磁界の漏洩磁界
によるコマ収差補正効果が少ないため、センター電子ビ
ームによるラスタ60とコンバーゼンスが取れない。
【0013】これに対して、前記本発明の構成におい
て、シールドカップに形成されている3つの電子ビーム
通過孔(センター電子ビーム通過孔とサイド電子ビーム
通過孔)のうち、サイド電子ビーム通過孔のそれぞれの
上下(垂直方向上下)に設けたうず電流制御素子で偏向
磁界によってシールドカップに生じるうず電流に起因す
る磁界から電子ビームを遮蔽する。さらに、うず電流制
御素子の背面に設置した長方形の磁界制御素子により、
中央電子ビームに対する垂直偏向磁界の捕捉機能を高
め、かつ水平偏向磁界の側路機能を合わせ持たせる。そ
して、特に高速偏向時の画面左右(水平方向)のコマ収
差アンバランスを低減させるうず電流制御素子の作用を
確実にする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明によるカラー陰極線管
に用いられるインライン型電子銃の1実施例の構造を説
明する要部破断した側面図であって、Kは陰極、1は第
1グリッド電極、2は第2グリッド電極、3は第3グリ
ッド電極、4は第4グリッド電極、5は第5グリッド電
極、6は第6グリッド電極、7はシールドカップ、8は
陰極やグリッド電極群を所定の位置で固定保持するビー
ドガラス、9はステムである。そして、71,72はシ
ールドカップ7の内部に設置したうず電流制御素子、7
3,74はうず電流制御素子71,72の背面に溶接に
より固定した磁界制御素子である。この電子銃は陰極線
管のネック部に収容されて、そのステム9において真空
封止される。
【0015】なお、うず電流制御素子71と72は、サ
イド電子ビーム通過孔を上下(垂直方向)から挟んで配
置されるそれぞれ対となる相手方71’と72’(図示
せず)を伴うが、図ではうず電流制御素子71と72に
隠されて見えない。同様に、磁界制御素子73と74
も、図示しないうず電流制御素子71’と72’の背面
に固定したそれぞれ対となる磁界制御素子73’と7
4’(図示せず)を伴うが、うず電流制御素子71と7
2に隠されて見えない。
【0016】同図において、陰極Kからインラインに発
射された3本の電子ビームは第2グリッド電極2と第3
グリッド電極3で構成されるそれぞれのプリフォーカス
レンズ部でクロスオーバが形成される。このクロスオー
バを第3グリッド電極3〜第6グリッド電極6で構成さ
れる加速集束レンズ部で所要の加速と集束を受け、シー
ルドカップ7の底面に形成した3つの電子ビーム通過孔
をそれぞれ通過して蛍光面に向けて出射される。
【0017】各サイド電子ビームは、シールカップ7の
サイド電子ビーム通過孔の上下に設置したうず電流制御
素子71(71’)の対、72(72’)の対の間を通
過するとき、偏向ヨークの磁界でシールカップ7の周壁
に発生するうず電流による磁界の影響から遮蔽され、か
つ各うず電流制御素子71(71’)の対、72(7
2’)の対のそれぞれの背面に固定した磁界制御素子7
3(73’),74(74’)の作用により、画面の周
辺に偏向されるときの水平偏向磁界の強さがコントロー
ルされ、前記図5で説明したコマ収差の発生が抑制され
る。
【0018】図2は図1のA−A’線に沿って切断した
シールカップの要部断面図であって、図1におけるシー
ルカップ7の第6グリッド電極6と固定される底面を取
り去った状態を示す。また、図3はシールカップ内に設
けるうず電流制御素子と磁界制御素子の斜視図である。
【0019】同各図において、図1と同一符号は同一部
分に対応し、10cはセンター電子ビーム通過孔、10
s1と10s2はサイド電子ビーム通過孔であり、シー
ルカップ7の底面に形成されている各電子ビーム通過孔
と同軸でうず電流制御素子基体70に形成されている。
上記うず電流制御素子71,71’の対、72,72’
の対は、シールカップ7の底面に固定されるうず電流制
御素子基体70からインライン方向と平行にかつ蛍光面
方向に切り起こした矩形の板状体からなる。このうず電
流制御素子71,71’、72,72’はステンレス材
料を好適とする導電性の非磁性体で構成される。
【0020】また、上記うず電流制御素子71,7
1’、72,72’のそれぞれの背面には、フェライト
を好適とする高透磁率材料で形成された矩形状の磁界制
御素子73,73’、74,74’が固定されている。
図4は図2のB−B’線に沿って切断したシールカップ
の内部構造の説明図であって、10c’と10s1’,
10s2’はそれぞれシールカップの底面に形成したセ
ンター電子ビーム通過孔とサイド電子ビーム通過孔、5
9cはセンター電子ビーム、59s1と59s2はサイ
ド電子ビーム、DHは水平偏向磁界、図1〜図3と同一
符号は同一部分に対応する。
【0021】同図において、3本の電子ビーム59c,
59s1,59s2はそれぞれの電子ビーム通過孔を通
過して蛍光面方向に進行するが、管軸を通るセンター電
子ビーム59cに対しては水平偏向磁界DHが対称に作
用するが、サイド電子ビーム59s1,59s2に対し
ては水平偏向磁界DHは左右(水平方向)にアンバラン
スに作用する。
【0022】このサイド電子ビーム59s1,59s2
は、うず電流制御素子71,71’、72,72’によ
り特に高速偏向時においてシールカップ7の周壁に生じ
る偏向磁界によるうず電流に起因する磁界によって生じ
るコマ収差のアンバランスを低減すると共に、磁界制御
素子73,73’、74,74’はセンター電子ビーム
に対する垂直偏向磁界を捕捉し、かつ、水平偏向磁界D
Hを側路する。
【0023】これにより、水平と垂直の両偏向コイルを
共にサドル巻とした偏向ヨークを用いたカラー陰極線管
のコマ収差を、簡単な構成で効果的に補正し、3本の電
子ビームを集中させる,所謂コンバーゼンスを効果的に
とることが可能となる。この磁界制御素子は、うず電流
制御素子に高透磁率の板体を溶接等で固定するという簡
単な構造であるため、プレス加工等が容易であるという
製造上の利点もある。
【0024】なお、うず電流制御素子は、上記実施例に
示したように、うず電流制御素子基体70と一体成形す
るものに代えて、それぞれの対毎に別部材としたり、各
素子毎に個別部材としてもよい。要は、サイド電子ビー
ム通過孔の上下に磁界制御素子を有するうず電流制御素
子を設置する構成とする点に特徴があり、細部の構造は
任意である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向コイルを水平サドル−垂直サドル(サドル−サド
ル)巻した偏向ヨークを用いたカラー陰極線管のコンバ
ーゼンスを、簡単な構造により効果的に補正することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管に用いられるイン
ライン型電子銃の1実施例の構造を説明する要部破断し
た側面図である。
【図2】本発明によるカラー陰極線管に用いられるイン
ライン型電子銃の1実施例を説明する図1のA−A’線
に沿って切断したシールカップの要部断面図である。
【図3】本発明によるカラー陰極線管に用いられるイン
ライン型電子銃の1実施例を説明する図1のシールカッ
プ内に設けるうず電流制御素子と磁界制御素子の斜視図
である。
【図4】本発明によるカラー陰極線管に用いられるイン
ライン型電子銃の1実施例を説明する図2のB−B’線
に沿って切断したシールカップの内部構造の説明図であ
る。
【図5】カラー陰極線管の構造を説明する断面図であ
る。
【図6】水平および垂直コイルをサドル巻線とした偏向
ヨークを用いたカラー陰極線管におけるコマ収差の説明
図である。
【符号の説明】
K 陰極 1 第1グリッド電極 2 第2グリッド電極 3 第3グリッド電極 4 第4グリッド電極 5 第5グリッド電極 6 第6グリッド電極 7 シールドカップ 8 ビードガラス 9 ステム 70 うず電流制御素子基体 71,71’、72,72’ うず電流制御素子 73,73’、74,74’ 磁界制御素子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3本の電子ビームを加速集束するための複
    数の電極と、前記電極の最終電極に3個の水平方向イン
    ライン配列の電子ビーム通過孔を形成したシールドカッ
    プを有する電子銃を用いたカラー陰極線管において、 前記シールドカップ内に形成した3つの電子ビーム通過
    孔のうち、各サイド電子ビーム通過孔の垂直方向上下に
    非磁性体かつ導電体で形成したうず電流制御素子を設け
    ると共に、前記うず電流制御素子の背面に高透磁性材料
    からなる板状の磁気制御素子を設置した電子銃を備えた
    ことを特徴とするカラー陰極線管。
JP25136493A 1993-10-07 1993-10-07 カラー陰極線管 Pending JPH07105869A (ja)

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JP25136493A JPH07105869A (ja) 1993-10-07 1993-10-07 カラー陰極線管

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