JPH08111187A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH08111187A
JPH08111187A JP24278794A JP24278794A JPH08111187A JP H08111187 A JPH08111187 A JP H08111187A JP 24278794 A JP24278794 A JP 24278794A JP 24278794 A JP24278794 A JP 24278794A JP H08111187 A JPH08111187 A JP H08111187A
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JP
Japan
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magnetic field
magnetic
vertical
crt
horizontal
Prior art date
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Pending
Application number
JP24278794A
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English (en)
Inventor
Shinichirou Fukuyado
伸一郎 福宿
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08111187A publication Critical patent/JPH08111187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン受像機などの陰極線管用偏向ヨ
ークにおいて、上下ラスターのピンクッション歪みの補
正を低下させることなく、水平磁界による渦電流損失の
少ない、すなわち、温度上昇の少ない偏向ヨークを提供
することを目的とする。 【構成】 ベンドアップ部5に、少なくとも1個以上の
形成された孔11を有する磁性片14を、偏向ヨークに
装着させる構成とする。形成される孔11の形状は、C
RT管軸と平行な第一の辺の長さXをCRT管軸と直交
する第二の辺の長さYより小さくなるようにしている。
この孔11により、水平磁界と鎖交する面積を少なく
し、水平磁界が磁性片を通過する時に発生する渦電流損
失を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等に
用いられるインライン型陰極線管(CRT)用の偏向ヨ
ークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の偏向ヨークのCRT管軸方
向から見た平面図である。図4は従来の偏向ヨークの磁
性片周辺の斜視図を示す。
【0003】図3、図4において、1は鞍型輪郭形状の
水平偏向コイル、2はトロイダル型の垂直偏向コイル、
3は二つ割りされた一対の環状コア、4は磁性片であ
り、4aは磁性片4の磁界収拾部、4bは磁性片4の磁
界放出部である。垂直偏向コイル2は環状コア3にコイ
ルを巻回したものである。そして、水平偏向コイル1、
垂直偏向コイル2、環状コア3、磁性片4はこの順で内
部から積み重なった配置となっている。5は水平偏向コ
イル1の開口部側のベンドアップ部に対応しており、1
0は磁界収拾部4aと磁界放出部4bを接続する段部で
ある。
【0004】また、磁性片4は環状コア3の近傍に配置
した磁界収拾部4aとCRTのファンネルカーブに沿う
ように配置した磁界放出部4bと、両者を接続する段部
10とで構成されている。磁界放出部4bは図3に示す
ように2個一組にて、それぞれ対向して配置されてい
る。
【0005】また、磁性片4は珪素鋼板やパーマロイ等
の高透磁率の磁性体で形成され、水平偏向コイル1の開
口部側のベンドアップ部5の近傍で、絶縁枠(図示せ
ず)に形設された嵌合部などを利用して位置決めして配
置される。
【0006】次に、この従来の磁性片の動作説明をす
る。図5は従来の磁性片を装着した偏向ヨークの磁界分
布図である。水平偏向コイル1によって水平磁界9(ピ
ンクッション磁界としている)が誘起され、垂直偏向コ
イル2によって垂直磁界6(バレル磁界としている)が
誘起される。垂直偏向コイル2の外側及び環状コア3の
接合部3aからの漏洩磁界7は磁性片4の磁界収拾部4
aによって集められ、磁界放出部4bから垂直ピンクッ
ション補正磁界8を放出する。なお、CRT管軸中心よ
り管内壁に行くに従って磁界が強くなっている磁界分布
をピンクッション磁界と呼んでおり、また、CRT管軸
中心より管内壁に行くに従って磁界が弱くなっている磁
界をバレル磁界と呼んでいる。
【0007】ところで、この磁性片4が設けられた理由
は、垂直偏向コイル2に電流が流れて誘起される垂直磁
界6の垂直偏向コイル2の外側及び環状コア3の接合部
3aからの漏洩磁界7を磁界収拾部4aによって集め、
ファンネルカーブに沿うように配置された磁界放出部4
bから垂直ピンクッション補正磁界8を放出することに
より、CRTの画面上の上下ラスターのピンクッション
歪みを補正しようとするものである。ここで、この上下
ラスターのピンクッション歪みとは、例えば、四角の物
体の実像がCRT画面で見ると、相似形の結像がえられ
ず、物体面と画面上とで図形に収差が生じ、糸巻き型に
歪んで見えることである。上下の水平線が弓型になっ
て、CRT水平管軸W−Eに接近する歪みのことをこの
ように呼んでいる。
【0008】以下、上下ラスターのピンクッション歪み
が生じる原因を説明する。図6は従来の偏向ヨークを使
用した場合の垂直偏向を説明する図で、電子銃から発射
されたビームの軌跡とCRT蛍光面上のラスターの状態
を示している。
【0009】上下ラスターのピンクッション歪が生じる
原因の1つには、CRTの画面がほぼ平面状になってお
り、電子ビームがN−S軸上に偏向される距離12より
も対角方向へ偏向される距離13の方が長いことが上げ
られる。そのために、電子ビームの垂直方向への偏位は
軸上より対角の方が大きくなる。2つめの原因は、上下
方向の偏向に関する垂直磁界6としてのバレル磁界が挙
げられる。バレル磁界の場合、軸上の偏向に関与する磁
界の磁束密度B12に比べて対角方向への偏向に関与す
る磁界の磁束密度B13の方が高いために、軸上より対
角への偏位が大きくなる。このようにして、上下ラスタ
ーのピンクッション歪みが生じる。このピンクッション
歪みをとるためには、何らかの手段によって、軸上へ偏
向する際の偏向感度を向上させる必要がある。その方法
の一つとして偏向ヨークの開口部での磁界をピンクッシ
ョン磁界にする方法があり、その手段の一つが磁性片4
を用いるものである。
【0010】従来の磁性片4により、垂直磁界6(バレ
ル磁界)には磁性片4による垂直ピンクッション補正磁
界8が重畳され、CRT画面上で見ると、磁性片4を装
着しない時の、CRTラスター画面での上下の歪み量a
が、磁性片4を装着することにより、小さくなり上下ラ
スターのピンクッション歪みが改善されることになる。
近年、CRTの大画面化と広角化により、前記上下ラス
ターのピンクッション歪みを改善するために、磁性片4
を大きくしたり偏向コイルに近づけて垂直偏向コイルの
漏洩磁界7を磁界収拾部4aで多く集め磁界放出部4b
から放出し、偏向ヨークの開口部により多くの垂直ピン
クション補正磁界8を形成する工夫がなされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来技術には次のような問題点がある。
【0012】すなわち、磁界放出部4bは水平偏向コイ
ル1の開口部側のベンドアップ部5近傍にあり、水平磁
界9の影響を受けやすい。一般に、磁界が磁性体を通過
する際、渦電流が流れるが、この渦電流は渦電流損失を
生じ磁性片4の温度上昇をもたらすものである。
【0013】特に、従来例では、磁界収拾部4aと磁界
放出部4bを接続する段部10において、水平磁界9
(ピンクッション磁界としている)とほぼ直角に鎖交す
るとともに、磁束が急峻に変化しているため、電流の回
転が生じて閉ループが形成されやすく、渦電流の発生が
多いという問題点を有していた。
【0014】また、従来の磁性片4では、段部10にお
いて、直交する水平磁界9の一部が、前記垂直ピンクシ
ョン補正磁界8に重畳されるため、上下ラスターのピン
クッション歪みの補正が低下されるという問題点も有し
ていた。
【0015】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、上下ラスターのピンクッション歪みの補
正を低下させることなく、水平磁界による渦電流損失が
少なく、温度上昇の少ない偏向ヨークを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の偏向ヨークは、環状コア近傍の水平偏向コイ
ルの開口部側のベンドアップ部に磁性片を備え、磁界収
拾部と磁界放出部を接続する段部に少なくとも1個以上
の形成された孔を設ける。
【0017】また、孔の形状を、陰極線管の管軸と平行
な第一の辺と管軸と直交する第二の辺からなる矩形に
し、前記第一の辺が前記第二の辺より小さくする。
【0018】
【作用】水平偏向コイルの開口部側のベンドアップ部の
段部に形成された孔を有する磁性片によって、水平磁界
と鎖交するCRT管軸と平行な面の面積が減って、水平
磁界による渦電流損失を低減でき磁性片の温度上昇が抑
えられ、且つ、磁界放出部において水平磁界が垂直ピン
クション補正磁界に重畳されにくくなり、上下ラスター
の、ピンクッション歪みの補正が低下されるということ
がなくなる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0020】図1は本発明の実施例における磁性片の外
観斜視図である。図2は本発明の実施例における偏向ヨ
ークの磁性片周辺の斜視図である。図1及び図2記載の
もので、図4と同符号のものは図4記載のものと基本的
に変わりがないので、説明はそこに譲って省略する。水
平偏向コイル1の開口部側のベンドアップ部5に対応し
ているところに段部10があり、11は段部10に形成
された孔で、14は磁性片である。段部10はCRT管
軸と平行、直交する2面で構成される。そして本実施例
においては、CRT管軸と平行な面にCRT管軸と平
行、直交する4辺からなる長方形の孔11が段部10に
一つ形成されている。孔11の数は一つに限らず複数個
形成するものでも良い。また、形状も長方形に限らず
円、長円及び多角形でも良い。また、孔11の形成され
る面はCRT管軸と直交する面でも良い。本実施例の孔
11の形状は、CRT管軸と平行な第一の辺の長さをX
とし、CRT管軸と直交する第二の辺の長さをYとする
と、X<Yという形状にするのが望ましい。
【0021】次に本実施例の磁性片14を偏向ヨーク本
体に装着した時の動作について説明する。便宜上従来例
を説明したものと同一の図5を使用して説明するが、本
実施例においては、磁性片14が孔11を形成された段
部10を有している点で相違する。
【0022】従来例で説明した通り、偏向ヨークに電流
が流れると水平磁界9と垂直磁界6が誘起される。垂直
偏向コイル2の外側及び環状コア3の接合部3aからの
漏洩磁界7を磁界収拾部4aで集め、磁界放出部4bか
ら放出して、偏向ヨークの開口部に垂直ピンクション補
正磁界8を形成している。そして磁性片14により、垂
直磁界6(バレル磁界)には磁性片14による垂直ピン
クッション補正磁界8が重畳され、上下ラスターのピン
クッション歪みが改善される。
【0023】ところで、磁界放出部4bは水平偏向コイ
ル1の開口部側のベンドアップ部5にあり、水平磁界9
の影響を受けやすいが、本実施例では、磁界放出部4b
の段部10に形成された孔11により、水平磁界9と直
交する面積が少なくなって、渦電流の流れる領域が減少
するため、渦電流損失が低減される。
【0024】また、孔11のCRT管軸と直交する第二
の辺の長さYを大きくする方向は、鎖交する水平磁界9
の磁束密度の変化が大きいところであるため、より渦電
流の流れる領域が減少する。従って、これによる磁性片
の温度上昇も大幅に低減することができる。
【0025】また、磁界放出部4bにおいて、水平磁界
9と鎖交する部分が減少するので、垂直ピンクッション
補正磁界8への影響が少なくなる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の偏向ヨークは、水
平偏向コイルの開口部側のベンドアップ部に対応する磁
性片の段部に形成された孔により、上下ラスターのピン
クッション歪みの補正を低下させることなく、水平磁界
による渦電流損失の少ない、すなわち、温度上昇の少な
い偏向ヨークを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における磁性片の外観斜視図
【図2】本発明の実施例における偏向ヨークの磁性片周
辺の斜視図
【図3】従来の偏向ヨークのCRT管軸方向から見た平
面図
【図4】従来の偏向ヨークの磁性片周辺の斜視図
【図5】従来の磁性片を装着した偏向ヨークの磁界分布
【図6】従来の偏向ヨークを使用した場合の垂直偏向を
説明する図
【符号の説明】
1 水平偏向コイル 2 垂直偏向コイル 3 環状コア 4、14 磁性片 4a 磁界収拾部 4b 磁界放出部 5 ベンドアップ部 6 垂直磁界 7 漏洩磁界 8 垂直ピンクッション補正磁界 9 水平磁界 10 段部 11 孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の環状コアと、前記環状コアに巻回さ
    れた垂直偏向コイルと、鞍型輪郭形状の水平偏向コイル
    と、前記環状コア近傍に配置した磁界収拾部及び陰極線
    管のファンネルカーブに沿って配置した磁界放出部が設
    けられた磁性片を備えたものであって、前記磁性片に
    は、前記磁界収拾部と磁界放出部を接続する段部が設け
    られているとともに、前記段部に少なくとも1個以上の
    孔が形成されていることを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記孔の形状が、陰極線管の管軸と平行な
    第一の辺と管軸と直交する第二の辺からなる矩形であっ
    て、前記第一の辺が前記第二の辺より小さいことを特徴
    とする請求項1記載の偏向ヨーク。
JP24278794A 1994-10-06 1994-10-06 偏向ヨーク Pending JPH08111187A (ja)

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JP24278794A JPH08111187A (ja) 1994-10-06 1994-10-06 偏向ヨーク

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6254800B1 (en) * 1997-07-21 2001-07-03 Eiichi Idaka Water purificant

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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RD01 Notification of change of attorney

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Effective date: 20050620