JPS6346939A - 電動格納型ドアミラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のドアに取付けられ運転席からの遠隔操
作によって自動的に格納される電動格納型ドアミラーに
関する。

〔従来の技術〕

自動車のドアに取付けられ車体の側部後方視界を確保す
るドアミラーは、安全運転の要請等からミラーの角度調
整を運転席においても自由に行なえるようにした所謂リ
モートコントロールフェンダ−ミラーが種々提案されて
いる。また、この種のドアミラーは車体側方に著しく突
出して設けられているため、ハウジングに人、構造物等
が衝突した際、衝突による衝撃全緩和し、衝突したもの
が損傷し九りドアミラー自体が破損するのを防止するた
め回動自在に設けられ、不使用時にはドアに沿って格納
し得るように構成されている。このうち特にミラーと同
様に運転席における遠隔操作によシ格納し得るようにし
た電動格納式ドアミラーとしては通常第３図に示す如く
構成されている。

すなわち、１は車体のドア（図示せず）に固定されたベ
ース、２はベース１に立設された固定軸３に前後方向に
回動自在に配設されたハウジング。

４はハウジング２の開口部５に無方向、すなわち上下、
左右方向に傾動自在に配設されたミラー、６はハウジン
グ２の下面に設けられた嵌合凹部７に通常嵌合すること
Ｋよシ該ハウジング２を係止する突起、８はハウジング
２内に配設されたハウジング格納用駆動モータ、９はモ
ータ８の出力軸１０に取付けられたウオーム１１と噛合
するウオームホイール１２および６段程度のスパーギヤ
（図示せず）を内蔵する減速歯車機構で、この減速歯車
機構９によって減速された出力軸１０の回転が歯車１３
に伝達されるように構成されている。

歯車１３は前記固定軸３に固定された他のギヤ１４と噛
合し、モータ８の駆動による格納時および過負荷がハウ
ジング２に作用し九時、ギヤ１４の周シを公転する。こ
の回転力はハウジング２を固定軸３を回動中心として回
動させようとするため。

該ハウジング２は、突起６が嵌合凹部７から抜は出して
スプリング１６に抗して、押し上げられることで回動し
、格納および過負荷の吸収を可能にする。

〔発明が解決しようとする問題点〕

然るに斯かる従来の電動格納型ドアミラーにおいては、
ウオーム１１．ウオームホイール１２およびスパーギヤ
の組合わせによる減速歯車機構９を使用しているため、
駆動力の伝達効率が悪く。

また多くのスパーギヤを使用すると回転時に雑音が発生
してうるさく、その上大きなギヤボックスを必要とする
ためモータ８をハウジング２の内部上方に配置せざるを
得す、歯車１３の下方にデッドスベースが生じるなどの
問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る電動格納型ドアミラーは上述したような問
題点を解決すべくなされたもので、ベースの固定軸に前
後方向に回動自在なハウジングと、クラッチ機構によっ
て通常は回転を阻止され過負荷時に解放される回転自在
なギヤとを設け、前記ハウジング内にハウジング格納用
駆動モータを設け、このモータの出力軸に該軸の回転を
減速するハーモニックドライブギヤと、前記ギヤと噛合
しハーモニックドライブギヤを介して前記出力軸の減速
回転が伝達される駆動ギヤとで構成したものである。

〔作用〕

本発明においてはハウジング格納用駆動モータの回転を
ハーモニックドライブギヤによって減速しているので、
コンパクトで、伝達効率が高く。

一段で高い減速比が得られ、また回転時の騒音が少ない
ものである。

〔実施例〕

以下１本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係る電動格納型ドアミラーの一実施例
を示す要部断面図、第２図はハーモニックドライブギヤ
の動作原理を説明するための図である。なお、図中第３
図に示した従来装置と同一の構成部品に対しては同一符
号を以って示し、その説明を省略する。第１図において
、ベース１の先端部上面には固定軸３の円盤状基部３Ａ
が複数個の止めねじ２０によって強固に固定されており
、基部３Ａの上面には例えば３つの嵌合凹部２１が前記
固定軸３を中心とする同一円上に周方向に等配されて形
成されている。

固定軸３はハウジング２の内底面に設けられた筒状の軸
受部２２に下方より挿入されて、ノ・ウジフグ２内に突
出する突出端部に回転自在なギヤ２３と、このギヤ２３
の回転を通常阻止し、ハウジング２に過負荷が作用した
時解放するクラッチ機構２４と、ギヤ２３の抜けを防止
する止め輪２５が配設されている。クラッチ機構２４は
、前記固定軸３の突出端部に回転を阻止されて嵌合され
た軸方向に移動自在なりラッチ板２６と、スプリング１
６を備え、このスプリング１６によって前記クラッチ板
２６を前記ギヤ２３の下面に圧接すると同時にハウジン
グ２を下方に付勢し前記固定軸３０基部３Ａに押し付け
ている。そしてクラッチ機構２４は、クラッチ板２６の
上面に設けられた例えば６つの突起２７と、ギヤ２３の
下面に設けられ前記突起２Ｔが嵌合する嵌合凹部２８に
よυギヤ２３の回転を阻止している。なお、突起２７は
クラッチ板２６の中心軸を中心とする同一円上に周方向
に等配されて設けられている。

前記ハウジング２の下面には前記基部３Ａに嵌合する嵌
合凹部３０と、突起３１が設けられ、この突起３１と前
記嵌合凹部２１との嵌合によシ通常ハウジング２の前後
方向の回動を阻止し、使用位置もしくは格納位置に設定
保持している。

前記ハウジング２の内底面にはハウジング格納用駆１助
モータ８が縦設配置されておシ、その出力軸１０に該軸
１０の回転を減速させる周知のハーモニックドライブギ
ヤ３４と、前記ギヤ２３と噛合しハーモニックドライブ
ギヤ３４からの回転伝達を受けて回転する駆動ギヤ３５
が配設されている。ハーモニックドライブギヤ３４は、
上下二段構成されるもので、一段目のドライブギア３４
Ａが第２図に示すように出力軸１０に固定されたウェー
ブジェネレータ３６と、このウェーブジェネレータ３６
に追従して回転するフレクスプライン３７と、ハウジン
グ２の内壁に固定されて内歯ギヤを構成し前記フレクス
プライン３Ｔと噛合するサーキュラスプライン３８とで
構成され、二段目のドライブギヤ３４Ｂが、前記フレク
スプライン３Ｔに固定されたウェーブジェネレータ４０
と、このウェーブジェネレータ４０に追従して回転する
フレクスプライン４１と、内歯ギヤを構成し前記フレク
スプライン４１と噛合するサーキュラスプライン４２と
で構成され、このサーキュラスプライン４２の軸ボス部
に前記駆動ギヤ３５が（矢金固定されている。フレクス
プライン３７（４１も同様）ｉｉ第２図に示すようにウ
ェーブジェネレータ３６によって楕円形に撓められるこ
とによシ、その長軸部２箇所でサーキュラスプライン３
８と噛み合っており、この噛み合い位置は前記ウェーブ
ジェネレータ３６．換言すれが出力軸１０の回転によっ
て順次移動する。

この場合、フレクスプライン３７は長軸部２箇所にてサ
ーキュラスプライン３８と噛合することで、駆動力の伝
達効率を高めている。ウェーブジェネレータ３６が時計
方向に１８０°　回転すると。

フレクスプライン３Ｔは歯数１枚分だけ反時計方向に移
動し、ウェーブジェネレータ３６が１回転すると歯数差
２枚分だけ移動する。この結果、出力軸１０の回転は先
ず一段目のドライブギヤ３４Ａによって減速される。ま
た、フレクスプライン３７０回転は二段目ドライブギヤ
３４Ｂのウェーブジェネレータ４０を介してフレクスプ
ライン４１に伝達されることでさらに減速され、最終的
に駆動ギヤ３５を低速回転させる。

次に、このような構成からなる電動格納型ドアミラーの
格納時および過負荷時の動作について説明する。

先ず、格納時にモータ８を駆動すると、その出力軸１０
が回転する。この出力軸１００回転は前述した通シ一段
目および二段目ドライブギヤ３４人。

３４Ｂによって二段減速され、その回転が駆動ギヤ３５
に伝達される。この時、ギヤ２３はクラッチ機構２４に
よって回転を阻止されているため、駆動ギヤ３５はギヤ
２３の周υを公転し、この時の回転力でハウジング２を
傾倒させようとする。そのため突起３１が嵌合凹部２１
から抜は出すことでハウジング２はスプリング１６に抗
して押し上げられ回動可能な状態になシ、前記回転力に
よって回動されることによりドアに沿って格納される。

格納状態からハウジング２を使用状態にセットする場合
は、モータ８が格納時とは逆方向に回転し。

その回転が・・−モニツクドライブギャ３４を介して駆
動ギヤ３５に減速伝達され、該ギヤ３５がギヤ２３の周
シを格納時とは逆方向に公転することで可能とされる。

この場合もギヤ２３はクラッチ機構２４によって回転を
阻止されたままの状態を維持する。

次に使用状態に訃いてハウジング２が車体前方よシ大き
な外力を受けると、該ハウジング２は固定軸３を中心と
して後方に回動しようとするため。

突起３１と嵌合凹部２１との嵌合状態がはずれ、スプリ
ング１６に抗してハウジング２が押し上げられる。一方
、モータ８は停止しているため、駆動ギヤ３５は回転不
能な状態を維持している。したがってハウジング２が過
負荷によって回動すると、駆動ギヤ３５は停止している
状態のままでギヤ２３０周９を公転し、該ギヤ２３を無
理に回転させようとする。このため突起２Ｔと嵌合凹部
２８との嵌合が外れてクラッチ板２６がスプリング１６
に抗して押し下げられ、ギヤ２３をフリーにする。

この結果駆動ギヤ３５はギヤ２３を回転させながら該ギ
ヤ２３の周りを公転することができ、ノ１ウジング２の
傾倒を可能にする。したがって、ノーウジング２を過負
荷から保損し、またモータ８．ハーモニックドライブギ
ヤ３４．駆動ギヤ３５．ギヤ２３等が破損することもな
い。

また、ハウジング２の格納途中において何らかの原因に
よシ過負荷がハウジング２に作用し、該ハウジング２が
回転できなくなった場合（例：手でハウジング２を押え
た場合等）には、駆動ギヤ３５がその位置で回転しギヤ
２：ｌ無理に回転させようとするため、突起２Ｔと嵌合
凹部２８との嵌合が外れてクラッチ板２６をスプリング
１６に抗して押し下げギヤ２３をクラッチ機構２４から
解放する。したがって、この場合もモータ８はハウジン
グ２がたとえ押えられてもロックされることなく良好に
回転するものである。

なお、上記実施例はハーモニックドライブギヤ３４を二
段構成したが、これに限らず一段であってもよいことは
勿論である。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係る電動格納型ドアミラーは
、ハウジング格納用駆動モータの回転をハーモニックド
ライブギヤによって減速し駆動ギヤに伝達するように構
成したので、従来のウオーム、ウオームホイール、スパ
ーギヤ等からなる減速歯車機構を使用したものと比較し
て動力の伝達効率が高く、また急音が少なく静かな駆動
が得られる。さらに、ハーモニックドライブギヤはコン
パクトで一段でも高い減速比が得られるはか９か、モー
タをハウジングの内底面に直接設置できることからして
内底面とモータとの間のデッドスベースを無くすことが
でき、駆動部の高さを低く押えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す要部断面図。 第２図はハーモニックドライブギヤの平面図、第３図は
電動格納型ドアミラーの従来例を示す断面図である。 １・φ・Φベース＋２・・拳・ハウシン／、　３・・・
φ固定軸、４・・・Φミラー＋　８・・・・ハウジング
格納用駆動モータ、１０φ噛・拳出力軸、２３ψ・・・
ギヤ、２４・・・・クラッチ機Ｌ２６−・・・クラッチ
Ｌ３４・・會・ハーモニックドライブギヤ、３５・拳会
・駆動ギヤ。 ３６．４０＠・・・ウェーブジェネレータ、３７゜４１
＊ｅｅｅフレクスプライン、３８．４２−−Ｏ・サーキ
ュラスプライン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定軸を有してドアに取付けられたベースと、前記固定
   軸を中心としてベースに前後方向に回動自在に配設され
   たハウジングと、このハウジングの開口部に配設された
   無方向に傾動自在なミラーと、前記固定軸に配設された
   ギヤと、通常は前記ギヤの回転を阻止し、過負荷時に該
   ギヤを解放するクラッチ機構と、前記ハウジング内に配
   設されたハウジング格納用駆動モータと、このモータの
   出力軸に該軸の回転を減速するハーモニックドライブギ
   ヤを介して配設され前記ギヤと噛合する駆動ギヤとを備
   えたことを特徴とする電動格納型ドアミラー。