JPS61119448A - 電動可倒式ドアミラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、自動車用のドアミラーに関する。特に外部か
らの衝撃を緩和するとともに、車体外側より突出したミ
ラーハウジングを車内での操作により自動的に回動させ
てミラーハウジングを車体外側に折り畳めるようにした
電動可倒式ドアミラーに関する。

（従来技術とその問題点） 一般に自動車用ドアミラーは、第９図に示すように、車
体外側より１だけ突出して取付けられている。これは、
ドアミラーＤのミラーが平面鏡であり、また運転者の視
点に近いことから、ミラーに凸面鏡を用いたフェンダ−
ミラーに比して十分な視界映像面積を得るために、ミラ
ーを大型化する必要があるからである。

このためにミラーを内包するミラーハウジングも大型化
し、その結果必然的にドアミラーＤが車体外側より突出
する構造となっていた。

しかしながら、この構造では突出したミラ一部分に外部
の物や人が接触し、思わぬ事故が発生する危険性があっ
た。

また、ドアミラーの突出弁だけ車輌の輸送時の積載量が
増加し、輸送コストが上昇するばかりが、車庫入れの際
の障害となる場合があった。

これらの問題点を解決するため、例えば実開昭５８−３
３３３９号に開示されている傾倒保持機構を備えた緩衝
式のドアミラーが考案されている。

このドアミラーは、ミラーハウジングとベースとをヒン
ジプレートで連結するとともに、ミラーハウジングをベ
ースに２本の引張りコイルスプリングによって圧着保持
させたものである。この構造では、外部から衝撃を受け
た場合に、ミラーハウジングがコイルスプリングのばね
圧に抗して衝撃方向に傾倒し、衝撃を緩和するようにな
っている。

また、車両の輸送時や車庫入れの際には、ミラーハウジ
ングをばね圧に抗して人為的に強制傾倒させることによ
って、ミラーハウジングとベースとの間に隙間を形成し
、その隙間に傾倒保持部材を介在させることでミラーハ
ウジングをベースに対し傾倒状態に保持させ、車体側面
に折り畳めるようになっている。

しかしながら、この従来技術では、ミラーの傾倒作業を
自助型の外で人手で行うために、作業が嚇易でなく、数
多くの傾倒を行う時や、雨の日などに作業が苦痛となっ
たりする場合があるばかりか、別部材である傾倒保持部
材を必要とするため、部品管理を行い難いなどの問題点
があった。

（発明の目的） 本発明は、 （イ）ドアミラーを電動可倒式とし、ミラーハウジング
の折畳み操作を車内から遠隔操作により行うこと。

（ロ）ドアミラー内°に組込まれた折畳み駆動用モータ
に過負荷が加わった場合や、外力によりミラーハウジン
グが強−的に傾倒させられた場合に、モータ側の出力軸
と従動輪側とが自動的にクラッチ断状態になり、モータ
およびその駆動系を保護すると同時に、従来と同様外力
によりミラーハウジングを傾倒できるようにすること、 である。

（発明の構成） 前記目的を達成するために、本発明の電動可倒式ドアミ
ラーは、ドアに固定されるベースと、べ。

−スに設けた固定軸を＠動中心として旋回可能に軸支さ
れたミラーハウジングと、ミラーハウジングに調整自在
に保持されたミラーと、前記固定軸に配設された固定ギ
アと、ミラーハウジング内にあって、固定ギアに噛合し
て公転する遊星ギアと、′ｉｔ１星ギアを複数のギア群
からなる減速機構を介して回転部！＋１１する駆動モー
タとを備え、かつ該駆動モータの動力伝達系に加わる過
負荷を吸収する手段を動力伝達系内に設けたことを特徴
とする。

（実施例の説明） 第１図および第２図は本発明の全体を示すもので、第１
図は一部破断した正面図、第２図はミラーハウジング内
を一部切欠いて示す平面図である。

図において、ドアミラーは、ドアＯＲに取付けられたベ
ース１と、ベース１に取付けられた可倒式のミラーハウ
ジング２と、ミラーハウジング２に調整自在に保持され
たミラー３とからなっている。

ベース１は水平壁１０１と、水平壁１０１の一側部にＬ
形に一体化された垂直壁１０２とからなっている。

垂直壁１０２の内面は湾曲状に形成されているとともに
、外側には車体取付部１０３が一体に形成され、この取
付部１０３を介してドアＯＲの側面にベース１を取付け
ている。

また、水平壁１０１は、上面開口した内部中空状のもの
で、第３図および第４図に断面して示すように、開口面
にシャフトホルダ４のフランジ部４１をスクリュー４２
により固定している。

シャフトホルダ４は、フランジ部４１上に一体に突設さ
れたもので、このシャフトホルダ４に中空円筒状の固定
軸４３の下端を挿通保持している。

ハウジング２は、内部中空であって、横長の矩形箱状に
形成されており、またハウジング２０ベース３に対する
取付端側面を垂直壁１０２の湾曲形状に沿った円弧面と
し、ハウジング２の回動をスムーズに行えるようしてい
る。

ハウジング２の取付端側面および下面は開口している。

側面開口はカバー２１で覆われ、下面開口はブラケット
５のフランジ５１で覆われている。

ブラケット５はハウジング２内にあって、７ランジ５１
上に一体に立設されたものであり、前記固定軸４３の外
周に嵌合され、固定軸４３を回動中心として、ハウジン
グ２を固定軸４３廻りに旋回可能に保持する。

７ランジ５１上にはブラケット５に並列して駆動モータ
６およびギアケース７が垂直に組付けられ、さらにブラ
ケット５およびギアケース７の上部は防水ケース８によ
り覆われている。

ギアケース７内には、モータ６の回転を減速するための
多数の平歯車の組合せからなる減・速機構、すなわち減
速ギア群９が配置されている（第４図参照）。

防水ケース８の一側部には減速ギア詳９の終段出力軸に
連繋する終段ギア１０、および遊星ギア１１が同軸に取
付けられている。つまり、終段ギア１０．遊星ギア１１
は防水ケース８内に突設された軸８１に回転可能に取付
けられている。そして、終段ギア１０は減速ギア群９の
終段出力軸に設けたビニオン９００に噛合し、遊星ギア
１１とともに回転する。

更に、遊星ギア１１は固定軸４３の上部に設けられた固
定ギア４３１に噛合している。

固定ギア４３１は、第３図に示すように固定軸４３の外
周に遊嵌されているとともに、ブラケット５の上部内側
に形成された取付孔５２内に一端を係止されたコイルス
プリング５２２により上方に付勢され、固定軸４３の上
端に嵌め付けたワッシャ５２３およびブツシュナツト５
２４側に押し付けられている。これにより固定ギア４３
１は、遊星ギア１１側面の正しい位置に保持される。

よって、駆動モータ６を回転駆動すると、その回転は減
速ギア群９により減速した状態で遊星ギア１１を回転さ
せ、固定ギア４３１の周囲を公転させる。

この結果、ハウジング２は固定軸４３を回動中心として
旋回する。

前記モータ６は車室内側に設けられた図示しないリモー
トコントロールスイッチの選択操作によって正逆１転可
能に接続されており、モータ駆動方向に応じて第５図に
示すようにハウジング２の内側方向に旋回し、ドアＯＲ
の側部後方に折り畳まれるか、あるいはハウジング２の
外側方向に旋回し、第６＠に示すようにドア側部前方に
折り畳まれる。

なお、折り畳み切った状態や外力によりハウジングの旋
回が停止し、または強制的に旋回させられると、モータ
に過負荷が加わることになる。

そこで、遊星ギア１１と終段ギア１０ＷＡにはクラッチ
機構が設けられている。

第７図（ａ）、（ｂ）はクラッチ機構の詳細を示すもの
である。第７図（ａ）において、終段ギア１０は軸８１
の下部に固定され、また遊星ギア１１は終段ギア１０の
上面にあって軸８１に遊嵌される。

終段ギア１０の上面には１２０°間隔で３つの三角柱状
のクラッチ爪１０ａが突設され、これに対応して遊星ギ
ア１１の下面には第７図（ｂ）に示すように、クラッチ
爪１０ａに嵌合する三角溝状のクラッチＸ１１ａが切ら
れている。

そして、遊星ギア１１の上面には一対のワッシャ８１１
を挟んで圧縮コイルスプリング８１２が介挿され、軸８
１の上端にブツシュナツト８１３を表材は固定すること
で、スプリング８１２の上端を押圧している。

これにより、遊星ギア１１は終段ギア１０の上面に押付
けられ、クラッチ爪１０ａと、クラッチ溝１１８を置台
状態としており、第３図に示すように遊星ギア１１と終
段ギア１０は一体的となっており、モータ６の駆動によ
り一体回転する。

これによって、ミラーハウジング２は第５図または第６
図に示すようにドアＤＲの側面に折り畳まれる。折り畳
み切った状態でまだリモートコントロールスイッチを入
力し続けていると、ｆｆｌ！ギア１１の固定ギア４３１
に対する公転が停止するにもかかわらず、遊星ギア１１
は回転しようとする。これによって、遊星ギア１１と終
段ギア１０間に過負荷が生ずる。

負荷がスプリング８１２のバネ圧以上になると、クラッ
チ爪１０ａとクラッチ溝１１ａ間がスリッブしてかけ外
され、その結果遊星ギア１１はクラッチ爪１０ａの上端
へ押し上げられる。

第８図はその押上げ状使を示すもので、遊星ギア１１は
スリップして回転を中止し、終段ギア１０のみが回転し
続けることになるのである。

また、スリップ状態は、モータ６の駆動中ミラーハウジ
ング２が何らかの障害物にあたった場合や、モータ６が
停止している時に外力によりミラーハウジング２が強制
的に旋回させられた場合でも同＋１に起り、モータ６お
よび減速ギア群９を保護する。

なお、モータ６のコード６１は防水ケース８の頂部に開
けられた挿通孔に防水用グロメット８２を介して挿通さ
れ、固定軸４３の中空内部より水平壁１０１の内側空間
部を経て取付部１０３よりドアＤＲを通じて車室内側に
引ぎ出され゛ている。

つまり、コード６１をハウジング２の回動中心位置に配
置することで、ハウジング２の旋回に作うコード６１の
引き廻し口を最小にしている。

次にｇ速ギア詳について再び第３図、第４図を用いて詳
述する。

上記減速ギア群９は、前述の如く平歯車の組合せによる
もので、ギアケース７内に２枚の仕切り板７２．７３に
よって構成された３つの空間７４゜７５．７６内に配置
されている。

すなわ″ち、空８７４には平歯車９１と９２が、空間７
５には平歯車９３と９４が、空間７６には平歯車９５と
９６が配置されている。

各平歯車９１〜９６は、大径歯車と小径歯車及び軸を一
体化したもので、各軸は仕切り板７２゜７３およびギア
ケースの上下面数に軸受され、かつ前段の小径歯車に後
段の大径歯車が噛合している。そして、ケース７の底面
に突出するモータ軸に設けたビニオン６２の回転を減速
しつつ各歯車９１〜９６間に伝え、その最上端に突出す
る前述のビニオン９００を減速回転させるのである。

なお、本実施例では負荷の吸収手段として遊星ギアと終
段ギア間をクラッチ爪とクラッチ溝で係合し、両者間に
過負荷が加わることで係合を解除し、負荷を吸収するよ
うにしたが、他の構造、例えば動力伝達系の任意のギア
とギア軸間をかけ外すようにしてもよいし、他のクラッ
チ機構を採用することも可能であることは勿論である。

（発明の効果） 本発明は、次の効果を得られる。　　　・（イ）ミラー
ハウジングを船積み等により輸送する場合、あるいは車
庫入れの際に車室内より遠隔操作することによってミラ
ーハウジングを折り畳むことができるため、極めて簡単
に省スペース化や車庫入れの容易性を達成できる。

（ロ）ミラーハウジングの折り畳み駆動には、単に平歯
車の組合せによる減速機構を用いており、また簡単な構
造の負荷吸収のための機構を採用しているので製造が簡
単で、しかも部品の調達が容易であり、したがって製造
コストも安価で故障が少ない。

（ハ）ドアミラー内に組込まれた折畳み駆動用モータに
過負荷が加わった場合や、外力によりミラーハウジング
が強制的に傾倒させられた場合に、負荷吸収手段により
モータ側の出力軸と従動軸側とが自動的に断状態になり
、モータおよびその動力伝達系を保護し、また従来と同
じく外力によりミラーハウジングを傾倒できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるドアミラーの一部を破
断して示す正面図、第２図は同ドアミラーの一部を破断
して示す平面図、第３図は第２図の■−■線における断
面図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線における断面図、
第５図はミラーハウジングを内側に折り畳んだ状態を示
す一部断面部分平面図、第６図はミラーハウジングを外
側に向けて折り畳んだ状態を示す一部断面部分平面図、
第７図はクラッチ機構の詳細を示し、同図（ａｉは分解
斜視図、・同図（ｂ）は遊星ギアの底面を示す斜視図、
第８図はスリップ状態を示す部分断面図、第９図はドア
ミラーの車体への取付は状態を示した説明図である。 １・・・ベース、２・・・ミラーハウジング、３・・・
ミラー、４３・・・固定軸、５・・・ブラケット、６・
・・駆動モータ、９・・・減速ギア群（減速機構）、１
０・・・終段ギア、１０ａ・・・クラッチ爪、１１・・
・遊星ギア、１１ａ・・・クラッチ溝、４３１・・・固
定ギア、ＤＲ・・・ドア。 特許出願人　　　市光工業株式会社 代理人　弁理士　岩倉哲二く他１名） １４Ｉ！ＩＩ 第　ｓ＠ 第６ｍ （ａ） 第８図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドアに固定されるベースと、ベースに設けた固定軸を回
   動中心として旋回可能に軸支されたミラーハウジングと
   、ミラーハウジングに調整自在に保持されたミラーと、
   前記固定軸に配設された固定ギアと、ミラーハウジング
   内にあつて、固定ギアに噛合して公転する遊星ギアと、
   遊星ギアを複数のギア群からなる減速機構を介して回転
   駆動する駆動モータとを備え、かつ該駆動モータの動力
   伝達系に加わる過負荷を吸収する手段を動力伝達系内に
   設けたことを特徴とする電動可倒式ドアミラー。