JPH0313384Y2 - - Google Patents

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JPH0313384Y2
JPH0313384Y2 JP1985010001U JP1000185U JPH0313384Y2 JP H0313384 Y2 JPH0313384 Y2 JP H0313384Y2 JP 1985010001 U JP1985010001 U JP 1985010001U JP 1000185 U JP1000185 U JP 1000185U JP H0313384 Y2 JPH0313384 Y2 JP H0313384Y2
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mirror
housing
fixed
mirror housing
fixed shaft
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【考案の詳細な説明】 《考案の技術分野》 本考案は、自動車用のドアミラーに関する。特
に、車体外側より突出したミラーハウジングを車
内での操作により自動的に回動させてミラーハウ
ジングを車体外側に折畳めるようにした電動可倒
式ドアミラーに関する。
《従来技術とその問題点》 一般に自動車用ドアミラーは、第16図に示す
よう、車体外側よりlだけ突出して取付けられて
いる。これは、ドアミラーDのミラーが平面鏡で
あり、また運転者の視点に近いことから、ミラー
に凸面鏡を用いたフエンダーミラーに比して十分
な視界映像面積を得るため、ミラーを大型化する
必要があるからである。
このためにミラーを内包するミラーハウジング
も大型化し、その結果必然的にドアミラーDが車
体外側より突出する構造となつていた。
しかしながら、この構造では突出したミラー部
分に外部の物や人が接触し、思わぬ事故が発生す
る危険性があつた。
また、ドアミラーの突出分だけ車輌の輸送時の
積載量が増加し、輸送コストが上昇するばかり
か、車庫入れの際の障害となる場合があつた。
これらの問題点を解決するため、例えば実開昭
58−33339号に開示されている傾倒保持機構を備
えた緩衝式のドアミラーが考案されている。
このドアーミラーは、ミラーハウジングとベー
スとをヒンジプレートで連結するとともに、ミラ
ーハウジングをベースに2本の引張りコイルスプ
リングによつて圧着保持させたものである。この
構造では、外部から衝撃を受けた場合に、ミラー
ハウジングがコイルスプリングのバネ圧に抗して
衝撃方向に傾倒し、衝撃を緩和するようになつて
いる。
また、車両の輸送時や車庫入れの際には、ミラ
ーハウジングをバネ圧に抗して人為的に強制傾倒
させることによつて、ミラーハウジングとベース
との間に隙間を形成し、その隙間に傾倒持部材を
介在させることでミラーハウジングをベースに対
し傾倒状態に保持させ、車体側面に折り畳めるよ
うになつている。
しかしながら、この従来技術では、ミラーの傾
倒作業を自動車の外で人手で行うために、作業が
容易でなく、数多くの傾倒を行う時や、雨の日な
どに作業が苦痛となつたりする場合があるばかり
か、別部材である傾倒保持部材を必要とするた
め、部品管理を行い難いなどの問題点があつた。
そこで、このドアミラーを、駆動モータ等のハ
ウジング駆動機構を設けて車内からの遠隔操作に
よる電動可倒式にすることが要望される。
ところで、ミラーハウジングが電動で傾倒操作
できるようなドアミラーでは、ミラーハウジング
がミラーセツト位置にあるときには、走行時の風
圧等に耐えるため、ミラーハウジングをより強固
に固定する必要がある。一方、所定のミラー格納
位置にあるときには、この位置よりミラーセツト
位置への復帰動作が容易に行なえるように、比較
的弱い力で保持することが要求され、さらに、ミ
ラーハウジングの回動時には、より円滑に回動す
ることが好ましい。
《考案の目的》 本考案の目的は、車内からの遠隔操作によりハ
ウジング駆動機構を介してミラーハウジングを傾
倒操作することのできる電動可倒式ドアミラーで
あつて、しかもミラーハウジングをミラーセツト
位置で強力に固定できるとともに、傾倒時には、
円滑に動作させることのできる電動可倒式ドアミ
ラーを提供することにある。
《考案の構成》 すなわち、本考案の電動可倒式ドアミラーは、
ドアに固定されるベースと、このベースに設けた
固定軸と、この固定軸を中心として回動可能に軸
支されるとともにミラーを調整可能に保持したミ
ラーハウジングと、このハウジング内に設けら
れ、前記固定軸に軸支された固定ギアに噛合する
遊星ギアを減速機構を介して駆動モータにより駆
動するハウジング駆動機構と、前記ミラーハウジ
ング側とベース側との突き当て面の間に配置され
てミラーハウジングの回動をそのミラーセツト位
置及びミラー格納位置で弾発的に規制する規制機
構とを備えた電動可倒式ドアミラーであつて、前
記規制機構が、前記ミラーハウジング側に形成し
た複数の穴にそれぞれバネ部材を介して嵌合体を
収納配置し、この嵌合体を前記ベース側に弾発付
勢するとともに、前記ベース側に、ミラーハウジ
ングがミラーセツト位置にあるとき、前記各嵌合
体が嵌入する複数の第1の嵌合凹部と、前記ミラ
ーハウジングがミラー格納位置にあるとき、各嵌
合体のうちの一つが嵌入する第2の嵌合凹部を設
けたことを特徴とする。
《実施例の説明》 第1図は、本考案の一実施例による電動可倒式
ドアミラーのハウジング駆動機構部分を示す一部
切欠概略正面図である。
このドアミラーは、第2図に示す外観図のよう
に、ドア1の側面に設けられたベース2に、ミラ
ー3を保持したミラーハウジング4を取付けたも
のであり、前記駆動機構によつて、ミラーハウジ
ング4を水平方向に旋回操作できるようにしたも
のである。
前記ベース2は、ドア1の側面に沿つた垂直部
2aと、この垂直部2aの下端に連設されてドア
1の側方に突出した水平部2bとからなる略L字
状のものであり、前記水平部2b上にミラーハウ
ジング4が取付けられている。前記垂直部2aの
ミラーハウジング4に対向する側面は、第3図に
示すように、このミラーハウジング4の水平方向
(第3図中矢線A方向)の旋回に対応して、その
旋回軸を中心とする円弧状に形成されている。そ
して、ミラーハウジング4の基端部を構成する外
側板4aも、前記垂直部2aの側面形状に対応す
る円弧状に形成されている。これにより、ミラー
ハウジング4はベース2に近接配置された状態
で、円滑な旋回動作を行ない得るようになつてい
る。
また、ベース2の水平部2bには、第1図に示
すようにシヤフトホルダ5を介して固定軸6が立
設されている。
前記シヤフトホルダ5は、基端部にフランジ部
5aを備えた筒状のものであ、第4図に示すよう
に、フランジ部5aを前記ベース2の水平部2b
にネジ止めすることにより固定されている。
前記固定軸6は、基端部を前記シヤフトホルダ
5に重圧入により固着することで、前記ベース2
の水平部2bに垂直に保持されている。この固定
軸6は、略円筒状に形成されており、内部にコー
ド7が挿通されている。
そして、この固定軸6の下半部分には、ブツシ
ユ8を介してブラケツト9が挿通保持されてい
る。このブラケツト9は、前記固定軸6が嵌挿さ
れる筒部9aの基端にフランジ部9bを設けたも
のであり、このフランジ部9bが前記シヤフトホ
ルダ5のフランジ部5a上面に載置された状態で
取付けられている。
このブラケツト9は、前記固定軸6に対して回
転自在に設けられており、このブラケツト9に前
記ミラーハウジング4が取付けられる。これによ
つて、ミラーハウジング4は、前記固定軸6を中
心に旋回可能となつている。
このハウジング駆動機構は、駆動モータ14
と、この駆動モータ14に連係する減速機構15
と、この減速機構15を介して駆動モータ14に
より回転するとともに、前記固定軸16に取付け
られた固定ギア16に噛合する二枚重ねの遊星ギ
ア17,18とを備えたものであり、前記減速機
構15が組込まれたギアケース19をブラケツト
9の筒部9aにネジ止めすることで前記固定軸6
の側面に配置されている。以下、このハウジング
駆動機構について詳述する。
前記駆動モータ14は、第5図に示すように、
前記ギアケース19の下面に配置されている。つ
まり、前記ギアケース19の底板20には、軸挿
通孔21が形成されており、前記駆動モータ14
は、その出力軸14aを、軸挿通孔21よりギア
ケース19内に突出させた状態で配置され、第6
図に示すように、底板20の上面よりネジ22b
によりネジ止めされて固定されている。すなわ
ち、この駆動モータ14に取付けられたエンドキ
ヤツプ22には、第7図に示すように、複数のネ
ジ孔22aが形成されており、駆動モータ14の
取付け時には、このエンドキヤツプ22が底板2
0の下面に突き当てられる。一方、底板20に
は、第8図に示すように、前記ネジ孔22aに対
応する、貫通孔20aが形成されており、底板2
0の上面より挿入された固定ネジ22bが前記ネ
ジ孔22aに螺合することで、駆動モータ14が
ギアケース19に固定される。
なお、前記ネジ孔22aは、図示のように、エ
ンドキヤツプ22を貫通することなく、有底状に
形成されており、より詳しくは、前記エンドキヤ
ツプ22の一部が駆動モータ14の内側に突入す
るボス状に形成され、このボス状部分にネジ孔2
2aが有底状に形成されている。これによつてネ
ジ孔22aから駆動モータ14内への油の浸入が
防止されている。
また、このようにして取付けられた駆動モータ
14の下端部、すなわち前記エンドキヤツプ22
と反対側の端部は、第1図に示すように前記ブラ
ケツト9のフランジ部9bの上面に臨むこととな
るが、この下端部には、防水キヤツプ23が取付
けられており、この部分を水密状態で覆つてい
る。そしてさらに、この防水キヤツプ23は、前
記フランジ部9bに設けた水抜き穴9c内に配置
されている。また、前記フランジ部9b上面の、
水抜き穴9cの周囲には、第9図に示すように、
円環状の突条部9dが形成されており、さらにこ
の突条部9dには、水抜き用の切欠溝9eが複数
形成されている。従つて、前記ミラーハウジング
4内に浸入する水は、切欠溝9eを通り、駆動モ
ータの下端部分に留まることなく、水抜き穴9c
より排出されることとなる。そして、駆動モータ
14の下端部が水密構造であるため、この下端部
をフランジ部9b側に極めて近接した状態で配置
することができる。
一方、前記ギアケース19の下面には、第1図
に示すように、スリーブ部19aが形成されてお
り、駆動モータ14の上半部分を周囲より覆い、
この駆動モータ14の上端部分の防水効果を得る
ようになつている。なお、駆動モータ14のリー
ド線14bは、前記エンドキヤツプ22の側部よ
り導出され、前記スリーブ部19aの下縁の通つ
てコード7に結線されている。
また、前述のように取付けられた駆動モータ1
4の出力軸14aには、小径歯車24及び油浸入
防止用の円盤25が取付けられている。
前記小径歯車24は、第5図に示すように、前
記底板20の軸挿通孔21よりギアケース19内
に臨み、前記減速機構15と連係している。
また、前記円盤25は、出力ギア24によりも
基端側の前記軸挿通孔21内に配置されている。
前記軸挿通孔21は、下端から上端に向つて
徐々に幅狭に形成されており、さらに上端縁部に
は内向きのフランジ部21aが形成され、ギアケ
ース19内からのグリス等により油の落下を可及
的に阻止している。
そして、前記円盤25は、軸挿通孔21の下端
側大径部分に配置されている。この円盤25は、
合成樹脂等から形成されており、前記出力軸14
aに同軸状に圧入保持されている。この円盤25
は、前記軸挿通孔21の上端側小径部分の径より
も大きい径を有するものであり、軸挿通孔21よ
り下方に落下する油を上面で受け止めるようにな
つている。そして、前記駆動モータ14によつて
回転し、上面の油を、回転による遠心力によつて
外径方向に飛散させるようになつている。これに
より、出力軸14aの周囲からの駆動モータ14
内への油の浸入を防止するようになつている。
なお、この実施例では、前記円盤25は平板状
のものであり、回転による遠心力によつてもほと
んど撓むことがないので、その周縁が回転時に軸
挿通孔21の内壁に接触することもない。
また、前記減速機構15は、互いに同軸状に連
設された大径歯車26と小径歯車27とを複数組
設けた減速歯車機構であり、前段の小径歯車27
と後段の大径歯車26との噛合により、前記出力
軸14aの回転を順次減速し、ギアケース19の
上面に設けた最後段の小径歯車27を減速駆動さ
せるようになつている。
そして、前記最後段の小径歯車27は、前記ギ
アケース19の上部に設けた二枚重ねの遊星ギア
17,18のうち、下側の遊星ギア17に噛合し
ている。
また、上側の遊星ギア18は、第1図に示すよ
うに、前記固定軸6に取付けられた固定ギア16
に噛合している。
前記遊星ギア17と遊星ギア18とは、前記ギ
アケース19上面に立設された取付け軸28に同
軸状に挿通支持され、相互に回転自在であるとと
もに、両者の突き当て面に設けられた過負荷吸収
用のクラツチ機構を介して一体に連結されてい
る。このクラツチ機構は、前記遊星ギア17上面
にクラツチ爪29を設けるとともに、遊星ギア1
8下面にクラツチ溝30を設け、この両者を前記
取付け軸28に配設したコイルスプリング31に
よつて係合させるようにしたものである。前記ク
ラツチ爪29とクラツチ溝30とは軸方向に120゜
間隔で3つずつ形成されており、遊星ギア17,
18の回動位置が相互に120゜ずれる毎に、互いに
嵌合して、各遊星ギア17,18を一体に係合さ
せるようになつている。
また、コイルスプリング31は、遊星ギア18
の上面に配置されるワツシヤ32と、取付け軸2
8の先端部に取付けられたブツシユナツト33と
の間に配置され、前記遊星ギア18を遊星ギア1
7側に弾発的に付勢している。これによつて、各
遊星ギア17,18は、通常時には互いに係合
し、一体に回転する。また、各遊星ギア17,1
8に相反する回転方向の過負荷が加わつた場合に
は、各クラツチ爪29と各クラツチ溝30とがコ
イルスプリング31の弾発力に抗して離脱し、各
遊星ギア17,18が相互にスリツプして空回り
するようになつている。
また、前記固定ギア16は、前記固定軸6の上
端部に嵌合固定されている。すなわち、前記固定
軸6は、下端部から中途部にかけて円筒状に形成
されるとともに、先端部が縮径されて両側が略D
字状に切欠かれた異形筒状に形成されている。そ
して、前記固定ギア16は、固定軸6の異形筒部
に嵌装されており、回動方向に規制された状態で
取付けられている。また、前記固定軸6の円筒部
と異形筒部との境界部に形成される段部には、ワ
ツシヤ34が受け止められている。さらに、前記
固定軸6の異形筒部には、プツシユナツト35が
嵌装されており、前記固定ギア16は、ワツシヤ
34とプツシユナツト35によつて挟持され、前
記遊星ギア18に対応する高さに保持されてい
る。
また、前記ギアケース19は、前述した駆動モ
ータ14、減速機構15及び遊星ギア17,18
等が組付けられるとともに、第6図に示すよう
に、固定軸6側に延出した筒部19aを備え、こ
の筒部19aにより、前記ブラケツト9の筒部9
aを抱き込んだ状態で、この筒部9aにネジ止め
されている。すなわち、各筒部9a、19aに
は、正面及び背面に、それぞれ互いに対応する二
組のネジ装着孔36が形成されており、このネジ
装着孔36に止めネジ37が取付けられること
で、一体に固定されている。これによつて、前記
ギアケース19に取付けた駆動モータ14、減速
機構15及び遊星ギア17,18が、その駆動軸
を前記固定軸6に平行に保持された状態で組付け
られるようになつている。
さらに、前記固定軸6の最上端部には、ミラー
ハウジング4の固定軸6に対する旋回角度を検出
するためのスイツチ機構が設けられている。この
スイツチ機構は、第1図に示すように、前記固定
ギア16に嵌合して固定されたターミナルホルダ
ー38に設けた一対のパターン39と、前記ギア
ケース19に設置された支持部材40に取付けら
れた一対のターミナル41,43とを、ミラーハ
ウジング4の回動に伴つて接離させる構造のもの
である。前記パターン39は、固定軸6の軸回り
方向所定角度範囲に亘つて配置されており、この
パターン39と、前記ターミナル41,42とが
接触しているか否かを、両者の導電状態から検出
することにより、ミラーハウジング4が所定位置
に旋回したことを検出して、前記駆動モータ14
の駆動を制御するようになつている。
そして、前記ギアケース19の上部には、防水
カバー43が設けられている。この防水カバー4
3は、前記ギアケース19上部のクラツチ機構や
スイツチ機構の構造に対応するドーム状に形成さ
れ、前記ギアケース19の上部にネジ止めされて
いる。
また、前記固定軸6には、第4図に示すよう
に、前記ワツシヤ34と、ブラケツト9との間に
コイルバネ44が配装されており、前記ブラケツ
ト9をシヤフトホルダ5側に押圧して、所定の高
さ位置に保持している。
そして、このように互いに押圧されるブラケツ
ト9とシヤフトホルダ5の突き当て面には、前記
ミラーハウジング4の回動を弾発的に規制し、こ
のミラーハウジング4を所定位置に保持するため
の規制機構が設けられている。
以下、この規制機構について詳述する。
この規制機構は、第1図に示すように、前記ブ
ラケツト9の下面より穿設された穴10に、バネ
部材である圧縮コイルバネ11を収納配置すると
ともに、穴10の開口部に嵌合体である鋼球12
を配置し、この鋼球12を前記圧縮コイルバネ1
1の弾発力により、シヤフトホルダ5のフランジ
部5a上面に形成した嵌合凹部13に嵌合させる
ようにしたものである。
前記鋼球12及び圧縮コイルバネ11は、第1
0図に示すように、ブラケツト9に3組設けられ
ている。各鋼球12は、固定軸6を中心にそれぞ
れ120゜の間隔をもつて同心円上に配置され、前記
シヤフトホルダ5のフランジ部5aに対し、バラ
ンス良く圧接している。なお、前記穴10には鋼
球12をガイドするブツシユ12aが設けられて
いる。
また、前記嵌合凹部13は、第11図に示すよ
うに、3つの第1の嵌合凹部13aと、1つの第
2の嵌合凹部13bとから構成されている。
前記各第1の嵌合凹部13aは、前記ブラケツ
ト9すなわちミラーハウジング4が、第12図に
示すミラーセツト位置にあるとき、各鋼球12が
それぞれ嵌入する位置に形成されている。
また、前記第2の嵌合凹部13bは、前記ハウ
ジング駆動機構の駆動により、ブラケツト9すな
わちミラーハウジング4が、第13図に示すよう
に、前方に傾斜したミラー格納位置に移動された
とき、前記鋼球12のうち、所定の一つが嵌入す
るように形成されている。
従つて、前記ミラーハウジング4は、ミラーセ
ツト位置にあるときには、3つの鋼球12と第1
の嵌合凹部13aとの嵌合により、強固に固定さ
れ、走行時の風圧等に十分耐えることができる。
また、第12図に示すミラー格納位置では、単一
の鋼球12と第2の嵌合凹部13bとの嵌合によ
り比較的小さい力で固定されているので、前記ミ
ラーハウジング4をこのミラー格納位置より移動
させる場合に比較的小さい駆動力により行なうこ
とができる。
また、前記ブラケツト9の下面には、第10図
に示すように、このブラケツト9すなわちミラー
ハウジング4の回動範囲を規制するための溝45
が前記固定軸6を中心に円弧状に形成されてい
る。また、前記シヤフトホルダ5には、前記溝4
5に嵌入する係止部材46が設けられている。従
つて、前記ミラーハウジング4は、第13図に示
すように係止部材46が溝45の一方の端部に当
接する最前傾位置から、第14図に示すように、
係止部材46が、溝45の他方の端部に当接する
最後傾位置までの範囲で回動可能となつている。
そして、この回動可能範囲内で、前記3つの鋼
球12と第1の嵌合凹部13aとが嵌合するの
は、前述したミラーセツト位置(第11図に示す
位置)においてのみである。
従つて、前記ミラーハウジング4を、手動又は
前記ハウジング駆動機構により、ミラーセツト位
置から傾倒させた際、傾倒の途中で、特にミラー
格納位置においても、ミラーハウジング4が極端
に大きな力で嵌合されてしまうこともなく、円滑
に操作でき、ガタ付きによる衝撃も小さい。
以上のような構成を備えた電動可倒式ドアミラ
ーでは、前記駆動モータ14を車内からの遠隔操
作により駆動させて、遊星ギア17,18を回転
させると、この遊星ギア17,18が固定ギア1
6の回りを公転することとなり、この遊星ギア1
7,18に連結したギアケース19、ブラケツト
9及びミラーハウジング4等が、前記固定軸6を
中心に旋回する。そして前記ミラーハウジング4
が、前述したミラーセツト位置又はミラー格納位
置にきたことを、前記スイツチ機構により検出し
て前記駆動モータを停止させるとともに、前記規
制機構により、ミラーハウジング4を適正な力で
この位置に保持する。
また、ミラーハウジング4を、手動により回動
操作したり、このミラーハウジング4が障害物に
当たつた場合等には、これによつて生じる過負荷
に応じて、前記遊星ギア17,18間のクラツチ
機構が断状態になり、各遊星ギア17,18がス
リツプして、ミラーハウジング4が自在に傾倒す
ることとなる。これにより、ミラーハウジング4
やハウジング駆動機構の破損が防止できる。
なお、前記実施例では、規制機構をブラケツト
9とシヤフトホルダ5との突き当て面に形成した
が、この規制機構の配置はミラーハウジング4側
とベース2側との構造に応じて適宜選択し得るこ
とは勿論である。
また、規制機構の数や具体的形状も種々選択が
可能であり、必要とする押圧力等に応じて適宜構
成すればよい。
《考案の効果》 本考案によれば、車内からの遠隔操作によりハ
ウジング駆動機構を介してミラーハウジングを傾
倒操作することができ、しかも規制機構によりミ
ラーハウジングをミラーセツト位置で強力に固定
できるとともに、傾倒時には、円滑に動作させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による電動可倒式ド
アミラーの駆動機構部分を示す一部切欠概略正面
図、第2図は可倒式ドアミラーの外観正面図、第
3図は第2図の−線断面図、第4図は第2図
の−線断面図、第5図はハウジング駆動機構
を示す拡大断面図、第6図はギアケースの横断面
図、第7図は駆動モータの上端面を示す平面図、
第8図は前記駆動モータのネジ止め部分を示す拡
大縦断面図、第9図はブラケツトのフランジ部の
形状を説明する一部省略平面図、第10図は前記
ブラケツトに配置される鋼球の配置を示すブラケ
ツトの底面図、第11図はシヤフトホルダに形成
されて前記鋼球が嵌入する第1の嵌合凹部と第2
の嵌合凹部とを示すシヤフトホルダの平面図、第
12図はミラーセツト位置における鋼球と嵌合凹
部の配置を示す模式図、第13図はミラー格納位
置における鋼球と嵌合凹部の配置を示す模式図、
第14図はブラケツトの最前傾位置における鋼球
と嵌合凹部の配置を示す模式図、第15図はブラ
ケツトの最後傾位置における鋼球と嵌合凹部の配
置を示す模式図、第16図はドアミラーの車体へ
の取付け状態を示した説明図である。 1……ドア、2……ベース、3……ミラー、4
……ミラーハウジング、5……シヤフトホルダ、
5a……フランジ部、6……固定軸、9……ブラ
ケツト、9b……フランジ部、10……穴、11
……圧縮コイルバネ、12……鋼球、13……嵌
合凹部、14……駆動モータ、15……減速機
構、16……固定ギア、17,18……遊星ギ
ア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドアに固定されるベースと、このベースに設け
    た固定軸と、この固定軸を中心として回動可能に
    軸支されるとともにミラーを調整可能に保持した
    ミラーハウジングと、このハウジング内に設けら
    れ、前記固定軸に軸支された固定ギアに噛合する
    遊星ギアを減速機構を介して駆動モータにより駆
    動するハウジング駆動機構と、前記ミラーハウジ
    ング側とベース側との突き当て面の間に配置され
    てミラーハウジングの回動をそのミラーセツト位
    置及びミラー格納位置で弾発的に規制する規制機
    構とを備えた電動可倒式ドアミラーであつて、前
    記規制機構が、前記ミラーハウジング側に形成し
    た複数の穴にそれぞれバネ部材を介して嵌合体を
    収納位置し、この嵌合体を前記ベース側に弾発付
    勢するとともに、前記ベース側に、ミラーハウジ
    ングがミラーセツト位置にあるとき、前記各嵌合
    体が嵌入する複数の第1の嵌合凹部と、前記ミラ
    ーハウジングがミラー格納位置にあるとき、各嵌
    合体のうちの一つが嵌入する第2の嵌合凹部を設
    けたことを特徴とする電動可倒式ドアミラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6177540A (ja) * 1984-09-25 1986-04-21 Aisin Seiki Co Ltd 電動可倒式ドアミラ−装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6177540A (ja) * 1984-09-25 1986-04-21 Aisin Seiki Co Ltd 電動可倒式ドアミラ−装置

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