JPH0318284Y2 - - Google Patents

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JPH0318284Y2
JPH0318284Y2 JP1985018634U JP1863485U JPH0318284Y2 JP H0318284 Y2 JPH0318284 Y2 JP H0318284Y2 JP 1985018634 U JP1985018634 U JP 1985018634U JP 1863485 U JP1863485 U JP 1863485U JP H0318284 Y2 JPH0318284 Y2 JP H0318284Y2
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mirror
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mounting shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の技術分野】
本考案は、自動車用のドアミラーに関する。特
に、車体外側より突出したミラーハウジングを車
内での操作により自動的に回動させてミラーハウ
ジングを車体外側に折り畳めるようにした電動可
倒式ドアミラーに関する。
【従来技術とその問題点】
一般に自動車用のドアミラーは、第15図に示
すように、車体外側よりlだけ突出して取付けら
れている。これは、ドアミラーDのミラーが平面
鏡であり、また運転者の視点に近いことから、ミ
ラーに凸面鏡を用いたフエンダーミラーに比して
十分な視界映像面積を得るために、ミラーを大型
化する必要があるからである。 このためミラーを内方するミラーハウジングも
大型化し、その結果必然的にドアミラーDが車体
外側より突出する構造となつていた。 しかしながら、この構造では突出したミラー部
分に外部の物や人が接触し、思わぬ事故が発生す
る危険性があつた。 また、ドアミラーの突出分だけ車両の輸送時の
積載量が増加し、輸送コストが上昇するばかり
か、車庫入れの際の障害となる場合があつた。 これらの問題点を解決するため、例えば実開昭
58−33339号に開示されている傾倒保持機構を備
えた緩衝式のドアミラーが考案されている。 このドアミラーは、ミラーハウジングとベース
とをヒンジプレートで連結するとともに、ミラー
ハウジングをベースに2本の引つ張りコイルスプ
リングによつて圧着保持させたものである。この
構造では、外部から衝撃を受けた場合に、ミラー
ハウジングがコイルスプリングのバネ圧に抗して
衝撃方向に傾倒し、衝撃を緩和するようになつて
いる。 また、車両の輸送時や車庫入れの際には、ミラ
ーハウジングをばね圧に抗して人為的に強制傾倒
させることによつて、ミラーハウジングとベース
との間に隙間を形成し、その隙間に傾倒保持部材
を介在させることでミラーハウジングをベースに
対し傾倒状態に保持させ、車体側面に折り畳める
ようになつている。 しかしながら、この従来技術では、ミラーの傾
倒作業を自動車の外で人手で行うために、作業が
よういでなく、数多くの傾倒を行うときや、雨の
日などに作業が苦痛となつたりする場合があるば
かりか、別部材である傾倒保持部材を必要とする
ため、部品管理を行い難いなどの問題点があつ
た。 そこで、このドアミラーを、車内からの遠隔操
作により、駆動機構を介して傾倒操作することの
できる電動可倒式にすることが要望される。そし
て、前記駆動機構としては、例えば固定軸に固定
ギアを取付け、この固定ギアと噛合する遊星ギア
を駆動モータによつて回動し、固定ギアの回りを
公転させることで、ミラーハウジングを傾倒する
ような構造が採用することができる。 ところで、このような駆動機構において、遊星
ギアを取付け軸に回転自在に保持するものとし
て、取付け軸に嵌合するプツシユナツトが知られ
ている。ところが、このプツシユナツトは、取付
け軸外周に圧接する複数の弾性舌片を形成してあ
り、この弾性舌片すべてが同一長さのものとなつ
ていて、遊星ギアの抜け止めを行うものであつ
た。したがつて、このようなプツシユナツトによ
り遊星ギアの抜け止めを行つた場合には、この遊
星ギアの回転がプツシユナツトの捩れ方向の力と
して作用し、これによつて前記取付け軸外周に圧
接したプツシユナツトの弾性舌片が撓んでしま
い、このプツシユナツトが取付け軸より外れてし
まう虞がある。特にこのプツシユナツトは、軸方
向の圧力に強く回転方向の力に対して比較的弱い
構造となつているため、捩れ方向の力による抜け
落ちも生じ易い。
【考案の目的】
本考案の目的は、ハウジング機構に設けられる
遊星ギアを、抜け落ちのない構造で保持すること
のできる電動可倒式ドアミラーを提供することに
ある。
【考案の構成】
すなわち、本考案の電動可倒式ドアミラーは、
ドアに固定されるベースと、このベースに設けた
固定軸と、この固定軸を中心として回動可能に軸
支されるとともにミラーを調整可能に保持したミ
ラーハウジングと、このミラーハウジング内に設
けられ、前記固定軸に軸支された固定ギアに噛合
する遊星ギアを減速機構を介して駆動モータによ
り駆動するハウジング駆動機構とを備えた電動可
倒式ドアミラーであつて、前記遊星ギアが回転自
在に挿通された取付け軸に、軸回り方向の縮径溝
を形成し、この縮径溝にプツシユナツトを嵌装
し、該プツシユナツトには、その中心部に形成さ
れて前記取付け軸が挿入される嵌合穴より外径方
向に向かつてスリツトを複数放射状に切欠形成す
ることで、前記取付け軸外周に圧接する複数の弾
性舌片が形成されており、且つ該複数の弾性舌片
のうち少なくても一つが他の弾性舌片に対して長
尺に形成されるとともに、前記取付け軸の周部に
前記長尺な弾性舌片が挿入し周方向に係止される
係止部を形成して遊星ギアを抜け止めしたことを
特徴とする。
【実施例の説明】
第1図は、本考案の一実施例による電動可倒式
ドアミラーのハウジング駆動機構部分を示す一部
切欠概略正面図である。 そのドアミラーは、第2図に示す外観図のよう
に、ドア1の側面に設けられたベース2に、ミラ
ー3を保持したミラーハウジング4を取り付けた
ものであり、前記駆動機構によつて、ミラーハウ
ジング4を水平方向に旋回操作できるようにした
ものである。 前記ベース2は、ドア1の側面に沿つた垂直部
2aと、この垂直部2aの下端に連設されてドア
1の側方に突出した水平部2bとからなる略L字
状のものであり、前記水平部2b上にミラーハウ
ジング4が取付けられている。前記垂直部2aの
ミラーハウジング4に対向する側面は、第3図に
示すように、このミラーハウジング4の水平方向
(第3図中矢線A方向)の旋回に対応して、その
旋回軸を中心とする円弧状に形成されている。そ
して、ミラーハウジング4の基端部を構成する外
側板4aも、前記垂直部2aの側面形状に対応す
る円弧状に形成されている。これにより、ミラー
ハウジング4はベース2に近接配置された状態
で、円滑な旋回動作を行い得るようになつてい
る。 また、ベース2の水平部2bには、第1図に示
すようにシヤフトホルダ5を介して固定軸6が立
設されている。 前記シヤフトホルダ5は、基端部にフランジ部
5aを備えた筒状のものであり、第4図に示すよ
うに、フランジ部5aを前記ベース2の水平部2
bにネジ止めすることにより固定されている。 前記固定軸6は、基端部を前記シヤフトホルダ5
に重圧入により固着することで、前記ベース2の
水平部2bに垂直に保持されている。この固定軸
6は、略円筒状に形成されており、内部にコード
7が挿通されている。 そして、この固定軸6の下半部分には、ブツシ
ユ8を介してブラケツト9が挿通保持されてい
る。このブラケツト9は、前記固定軸6が嵌挿さ
れる筒部9aの基端にフランジ部9bを設けたも
のであり、このフランジ部9bが前記シヤフトホ
ルダ5のフランジ部5a上面に載置された状態で
取付けられている。 このブラケツト9は、前記固定軸6に対して回
転自在に設けられており、このブラケツト9に前
記ミラーハウジング4が取付けられている。これ
によつて、ミラーハウジング4は、前記固定軸6
を中心に旋回可能となつている。 また、前記ブラケツト9には、第1図に示すよ
うに、このブラケツト9を固定軸6に対して所定
の回動位置に保持するための規制機構が設けられ
ている。この機構は、前記ブラケツト9の下面よ
り穿設された穴10に、圧縮コイルバネ11を収
納配置するとともに、穴10の開口部に鋼球12
を配置し、この鋼球12を前記圧縮コイルバネ1
1の弾発力により、シヤフトホルダ5のフランジ
部5a上面に形成した凹部13に嵌合させるよう
にしたものであり、この凹部13の形成位置に対
応した回動位置にブラケツト9を嵌合保持するよ
うになつている。この規制機構は、ブラケツト9
の軸回り方向に例えば3つ設けられており、ブラ
ケツト9とシヤフトホルダ5のフランジ部5aと
の間に、バランス良く介在している。なお、前記
穴10の開口部には、鋼球12をガイドするため
のブツシユ12aが取付けられている。 また、前記ブラケツト9の筒部9aには、前記
にミラーハウジング4を旋回駆動するためのハウ
ジング駆動機構が組付けられている。 このハウジング駆動機構は、駆動モータ14
と、この駆動モータ14に連係する減速機構15
と、この減速機構15を介して駆動モータ14に
より回転するとともに、前記固定軸16に取付け
られた固定ギア16に噛合する二枚重ねの遊星ギ
ア17,18とを備えたものであり、前記減速機
構15が組み込まれたギアケース19をブラケツ
ト9の筒部9aにネジ止めすることで前記固定軸
6の側面に配置されている。以下、このハウジン
グ駆動機構について詳述する。 前記駆動モータ14は、第5図に示すように前
記ギアケース19の下面に配置されている。つま
り、前記ギアケース19の底板20には、軸挿通
穴21が形成されており、前記駆動モータ14
は、その出力軸14aを、軸挿通孔21よりギア
ケース19内に突出させた状態で配置され、第6
図に示すように、底板20の上面よりネジ22b
によりネジ止めされて固定されている。すなわ
ち、この駆動モータ14に取付けられたエンドキ
ヤツプ22には、第7図に示すように、複数のネ
ジ孔22aが形成されており、駆動モータ14の
取付け時には、このエンドキヤツプ22が底板2
0の下面に突き当てられる。一方、底板20に
は、第8図に示すように、前記ネジ孔22aに対
応する、貫通孔20aが形成されており、底板2
0の上面より挿入された固定ネジ22bが前記ネ
ジ孔22aに螺合することで、駆動モータ14が
ギアケース19に固定される。 なお、前記ネジ孔22aは、図示のように、エ
ンドキヤツプ22を貫通することなく、有底状に
形成されており、より詳しくは、前記エンドキヤ
ツプ22の一部が駆動モータ14の内側に突入す
るボス状に形成され、このボス状部分にネジ孔2
2が有底状に形成されている。これによつて、ネ
ジ孔22aから駆動モータ14内への油の侵入が
防止されている。 また、このようにして取付けられた駆動モータ
14の下端部、すなわち前記エンドキヤツプ22
と反対側の端部は、第1図に示すように前記ブラ
ケツト9のフランジ部9bの上面に臨むこととな
るが、この下端部には、防水キヤツプ23が取付
けられており、この部分を水密状態で覆つてい
る。そしてさらに、この防水キヤツプ23は、前
記フランジ部9bに設けた水抜き穴9c内に配置
されている。また、前記フランジ部9bの上面
の、水抜き孔9cの周囲には、第9図に示すよう
に、円環状の突状部9dが形成されており、さら
にこの突状部9dには、水抜き穴用の切欠溝9e
が複数形成されている。従つて、前記ミラーハウ
ジング4内に侵入する水は、切欠溝9eを通り、
駆動モータ14の下端部分に留まることなく、水
抜き穴9cより排出されることとなる。そして、
駆動モータ14の下端部が水密構造であるため、
この下端部をフランジ部9b側に極めて近接した
状態で配置することができる。 一方、前記ギアケース19の下面には、第1図
に示すように、スリーブ部19aが形成されてお
り駆動モータ14の上半部分を周囲より覆い、こ
の駆動モータ14の上端部分の防水効果を得るよ
うになつている。なお、駆動モータ14のリード
線14bは、前記エンドキヤツプ22の側部より
導出され、前記スリーブ部19aの下縁を通つて
コード7に結線されている。 また、前述のように取付けられた駆動モータ1
4の出力軸14aには、小径歯車24および油侵
入防止用の円盤25が取付けられている。 前記小径歯車24は、第5図に示すように、前
記底板20の軸挿通孔21よりギアケース19内
に臨み、前記減速機構15と連係している。 また、前記円盤25は、出力ギア24よりも基
端側の前記軸挿通孔21内に配置されている。 前記軸挿通孔21は、下端から上端に向かつて
徐々に幅狭に形成されており、さらに上端縁部に
は内向きのフランジ部21aが形成され、ギアケ
ース19内からのグリス等による油の落下を可及
的に阻止している。 そして、前記円盤25は、軸挿通孔21の下端
側大径部分に配置されている。この円盤25は、
合成樹脂等から形成されており、前記出力軸14
aに同軸状に圧入保持されている。この円盤25
は、前記軸挿通孔21の上端側小径部分の径より
も大きい径を有するものであり、軸挿通孔21よ
り下方に落下する油を上面で受け止めるようにな
つている。そして、前記駆動モータ14によつて
回転し、上面の油を、回転による遠心力によつて
外形方向に飛散させるようになつている。これに
より、出力軸14aの周囲からの駆動モータ14
内への油の侵入を防止するようになつている。 また、前記減速機構15は、互いに同軸状に連
設された大径歯車26と小径歯車27とを複数組
設けた減速機構であり、前段の小径歯車27と後
段の大径歯車26との噛合により、前記出力軸1
4aの回転を順次減速し、ギアケース19の上面
に設けた最後段の小径歯車27を減速駆動させる
ようになつている。 そして、前記最後段の小径歯車27は、前記ギ
アケース19の上部に設けた二枚重ねの遊星ギア
17,18のうち、下側の遊星ギア17に噛合し
ている。 また、上側の遊星ギア18は、第1図に示すよ
うに、前記固定軸6に取付けられた固定ギア16
に噛合している。 前記遊星ギア17と遊星ギア18とは、前記ギ
アケース19上面に立設された取付け軸28に同
軸状に挿通支持され、相互に回転自在であるとと
もに、両者の突き当て面に設けられた過負荷吸収
用のクラツチ機構を介して一体に連結されてい
る。 このクラツチ機構は、前記遊星ギア17に設けた
クラツチ爪29と、遊星ギア18に設けたクラツ
チ溝30を、取付け軸に28に配装したコイルス
プリング31の弾発力により嵌合させるようにし
たものである。各遊星ギア17,18は、通常時
にはクラツチ爪29とクラツチ溝30との嵌合に
より係合して一体に回転する。また、各遊星ギア
17,18に相反する回転方向の過負荷が加わつ
た場合には、クラツチ爪29とクラツチ溝30と
がコイルスプリング31の弾発力に抗して離脱
し、各遊星ギア17,18が相互にスリツプして
空回りするようになつている。 そして、このように構成された遊星ギア17,
18及びコイルスプリング31は、固定軸6の先
端に取り付けられたブツシユナツト33により抜
け止め保持さている。 このブツシユナツト33
は、第10図に示すように、中心部に前記取付け
軸28が嵌入する嵌合穴331を有し、この嵌合
穴331より複数のスリツト332を放射状に形
成することで中心部に向かう複数の弾性舌片33
3,334を形成したものである。 前記スリツト332は、略U字状に切込まれて
おり、各弾性舌片333,334は、円弧状の切
欠縁332aを挟んで隣接している。これによつ
て、各弾性舌片333,334が撓んで拡開した
場合にも、この変形による応力が切欠縁332a
全体にかかることとなり、局部的な割れ等も生じ
ないようになつている。 また、前記弾性舌片333,334のうち、互
いに対向位置に置かれた一対の弾性舌片334
は、他の弾性舌片333よりも長尺に形成されて
おり、中心部側に突出している。これら弾性舌片
334は、前記固定軸6に形成した切欠溝28b
に係合することにより、プツシユナツト33の回
転を防止するものである。 さらに、このプツシユナツト33の外周部に
は、第11図にも示すように、下方に屈曲形成さ
れた円管状のスリーブ部33aが形成されてい
る。これによつて、プツシユナツト33は、剛性
の大きい撓みにくいものとなる。 一方、前記取付け軸28の先端には、第12図
に示すようにプツシユナツト33が嵌合する縮径
溝28aが、その周回り方向に環状に形成されて
いる。 前記プツシユナツト33は、取付け軸28の先
端に各弾性舌片333を挟ませて拡開した状態で
装着され、これら弾性舌片333が縮径溝28a
外周に圧接した状態で保持される。これによつ
て、プツシユナツト33がコイルスプリング31
を圧縮し、ワツシヤ32を介して遊星ギア18に
弾発力を付与する。 また、前記取付け軸28、先端より軸方向に一
体の切欠溝28bが形成されている。そして、こ
の切欠溝28bには、第13図に示すように、プ
ツシユナツト33の長尺な弾性舌片334が挿入
されるようになつている。これによつて、プツシ
ユナツト33は、その回転を阻止されるようにな
つている。従つて、遊星ギア17,18の回転に
よつてコイルスプリング31を介してプツシユナ
ツト33が回転してしまうことがなく、この回転
による捩り方向の力により弾性舌片333が撓ん
でプツシユナツト33が抜け落ちることも防止さ
れている。 また、前記固定ギア16は、前記固定軸6の上
端部に嵌合固定されている。すなわち、前記固定
軸6は、下端部から中途部にかけて円筒状に形成
されるとともに、先端部が縮径されて両側が略D
字状に切欠かれた異形筒状に形成されている。そ
して、前記固定ギア16は、固定軸6の異形筒部
に嵌装されており、回動方向を規制された状態で
取付けられている。また、前記固定軸6の円筒部
と異形筒部との境界部に形成される段部には、ワ
ツシヤ34が受け止められている。さらに、前記
固定軸6の異形筒部には、プツシユナツト35が
嵌装されており、前記固定ギア16は、ワツシヤ
34とプツシユナツト35によつて挟持され、前
記遊星ギア18に対応する高さに保持されてい
る。 また、前記ギアケース19は、前述した駆動モ
ータ14、減速機構15及び遊星ギア17,18
等が組付けられるとともに、第6図に示すよう
に、固定軸6側に延出した筒部19aを備え、こ
の筒部19aにより、前記ブラケツト9の筒部9
aを抱き込んだ状態で、この筒部9aにネジ止め
されている。すなわち、各筒部9a,19aに
は、正面及び背面に、それぞれ互いに対応する二
組のネジ装着孔36が形成されており、このネジ
装着孔36に止めネジ37が取付けられること
で、一体に固定されている。これによつて、前記
ギアケース19に取付けた駆動モータ14、減速
機構15及び遊星ギア17,18が、その駆動軸
を前記固定軸6に平行に保持された状態で組付け
られるようになつている。 なお、前記固定軸6の最上端部には、ミラーハ
ウジング4の固定軸6に対する旋回角度を検出す
るためのスイツチ機構が設けられている。このス
イツチ機構は、前記固定ギア16に嵌合して固定
されたターミナルホルダ38に設けた一対のパタ
ーン39a,39bと、前記ギアケース19に設
置された支持部材40に取付けられた一対のター
ミナル41,42とを、ミラーハウジング4の回
動に伴つて接離させる構造のものである。前記パ
ターン39a,39bは、固定軸6の軸回り方向
所定角度範囲に亘つて配置されており、このパタ
ーン39a,39bと、前記ターミナル41,4
2とが接触しているか否かを、両者の導電状態か
ら検出することにより、ミラーハウジング4が所
定位置に旋回したことを検出して、前記駆動モー
タ14の駆動を制御するようになつている。 また、前記ギアケース19の上部には、防水カ
バー43が設けられている。この防水カバー43
は、前記ギアケース19上部のクラツチ機構やス
イツチ機構の構造に対応するドーム状に形成さ
れ、前記ギアケース19の上部にネジ止めされい
る。 また、前記固定軸6には、第4図に示すよう
に、前記ワツシヤ34と、ブラケツト9との間に
コイルバネ44が配装されており、前記ブラケツ
ト9をシヤフトホルダ5側に押圧して、所定の高
さ位置に保持している。 以上のような構成を備えた電動可倒式ドアミラ
ーでは、前記駆動モータ14を車内からの遠隔操
作により駆動させて、遊星ギア17,18を回転
させると、この遊星ギア17,18が固定ギア1
6の回りを公転することとなり、この遊星ギア1
7,18に連結したギアケース19、ブラケツト
9およびミラーハウジング4等が、前記固定軸6
を中心に、第3図中矢線A方向に旋回する。前記
ミラーハウジング4が所定の角度まで回動する
と、この状態を前記スイツチ機構により検出し、
駆動モータ14を停止させて、この所定角度に保
持する。 また、ミラーハウジング4を、手動により回動
操作したり、このミラーハウジング4が障害物に
当たつた場合等には、これによつて生じる過負苛
に応じて、前記遊星ギア17,18間のクラツチ
機構が断状態になり、各遊星ギア17,18がス
リツプして、ミラーハウジング4が自在に傾倒す
ることとなる。これにより、ミラーハウジング4
やハウジング駆動機構の破損が防止できる。 なお、以上の実施例では、プツシユナツト33
に形成したスリツト332は、U字状を呈してい
るが、これに限定されるものでなく、第14図に
示すように、細線状のスリツト462を形成する
ことで、弾性舌片463,464を形成したプツ
シユナツト46であつても良い。このプツシユナ
ツト46は、長尺な弾性舌片464が前記取付軸
28の切欠溝28bに挿入されることにより、回
転方向に係止される。従つて、遊星ギア17,1
8の回転によりプツシユナツト46が回転してし
まうこともなく、これによる抜け落ちも防止でき
る。 また、前記各プツシユナツト33,46は、図
示した形状のものに限定されることなく、そのス
リツト332,462及び弾性舌片333,33
4,463,464の数は、適宜選択して形成す
れば良い。
【考案の効果】
本考案によれば、遊星ギアが回転自在に挿通さ
れた取付け軸に、軸回り方向の縮径溝を形成し、
この縮径溝にプツシユナツトを嵌装し、該プツシ
ユナツトには、その中心部に形成されて前記取付
け軸が挿入される嵌合穴より外径方向に向かつて
スリツトを複数放射状に切欠形成することで、前
記取付け軸外周に圧接する複数の弾性舌片が形成
されており、且つ該複数の弾性舌片のうち少なく
とも一つが他の弾性舌片に対して長尺に形成され
るとともに、前記取付け軸の周部に前記長尺な弾
性舌片が挿入し周方向に係止される係止部を形成
して遊星ギアを抜け止めしたことを特徴とするも
ので、前記プツシユナツトの長尺な舌片が取付け
軸の係止部に挿入されていることとなり、これに
よつて、プツシユナツトはその回転を阻止される
こととなる、従つて遊星ギアの回転によつてコイ
ルスプリングを介してプツシユナツトが回転して
しまうことがなく、この回転による捩じる方向の
力により弾性舌片が撓んでプツシユナツトが抜け
落ちることも防止され、回転する遊星ギアを確実
に抜け止め保持することとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による電動可倒式ド
アミラーの駆動機構部分を示す一部切欠概略正面
図、第2図は可倒式ドアミラーの外観正面図、第
3図は第2図の−線断面図、第4図は第2図
の−線断面図、第5図はハウジング駆動機構
をす拡大断面図、第6図はギアケースの横断面
図、第7図は駆動モータの上端面を示す平面図、
第8図は前記駆動モータのネジ止め部分を示す拡
大縦断面図、第9図はブラケツトのフランジ部の
形状を説明する一部省略平面図、第10図は前記
実施例において遊星ギアを保持するためのプツシ
ユナツトを示す平面図、第11図は第10図の
−線断面図、第12図は前記プツシユナツトを
取付け軸に取付けた状態を示す断面図、第13図
は前記プツシユナツトの取付け状態を説明するギ
アケース上部を示す平面図、第14図はプツシユ
ナツトの他の例を示す平面図、第15図はドアミ
ラーの車体への取付け状態を示した説明図であ
る。 1……ドア、2……ベース、3……ミラー、4
……ミラーハウジング、6……固定軸、9……ブ
ラケツト、9a……筒部、14……駆動モータ、
15……減速機構、16……固定ギア、17,1
8……遊星ギア、28……取付け軸、28a……
縮径溝、28b……切欠溝、33,46……プツ
シユナツト、332,462……スリツト、33
3,463……弾性舌片、334,464……長
尺な弾性舌片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドアに固定されるベースと、このベースに設け
    た固定軸と、この固定軸を中心として回動可能に
    軸支されるとともにミラーを調整可能に保持した
    ミラーハウジングと、このミラーハウジング内に
    設けられ、前記固定軸に軸支された固定ギアに噛
    合する遊星ギアを減速機構を介して駆動モータに
    より駆動するハウジング駆動機構とを備えた電動
    可倒式ドアミラーであつて、前記遊星ギアが回転
    自在に挿通された取付け軸に、軸回り方向の縮径
    溝を形成し、この縮径溝にプツシユナツトを嵌装
    し、該プツシユナツトには、その中心部に形成さ
    れて前記取付け軸が挿入される嵌合穴より外径方
    向に向かつてスリツトを複数放射状に切欠形成す
    ることで、前記取付け軸外周に圧接する複数の弾
    性舌片が形成されており、且つ該複数の弾性舌片
    のうち少なくとも一つが他の弾性舌片に対して長
    尺に形成されるとともに、前記取付け軸の周部に
    前記長尺な弾性舌片が挿入し周方向に係止される
    係止部を形成して遊星ギアを抜け止めしたことを
    特徴とする電動可倒式ドアミラー。
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