JPH08127497A - アクチュエータとこのアクチュエータを用いたジャッキ - Google Patents

アクチュエータとこのアクチュエータを用いたジャッキ

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JPH08127497A
JPH08127497A JP28714094A JP28714094A JPH08127497A JP H08127497 A JPH08127497 A JP H08127497A JP 28714094 A JP28714094 A JP 28714094A JP 28714094 A JP28714094 A JP 28714094A JP H08127497 A JPH08127497 A JP H08127497A
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shaft
drive shaft
screw
screw shaft
drive
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JP28714094A
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Yukinobu Oba
幸信 大場
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユニット化した場合に部分的に膨出する膨出
部がなくなってスペースが少なくてよく保持構造が簡単
になるばかりか、騒音や振動が発生せず、静粛を必要と
する機器に使用することができ、且つコストの低減が可
能になるアクチュエータを提供する。 【構成】 中空軸よりなって内周部に雌ねじ部6を形成
した駆動軸2と、この駆動軸2内に挿入されて前記雌ね
じ部6に螺合したスクリュー軸3と、このスクリュー軸
3の回り止めを行う回り止め手段とを備えて、前記駆動
軸2と直進運動を行うスクリュー軸3とを同一軸線イ上
に位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットハンド、カメ
ラの自動焦点装置、スライドドア自動開閉装置等に利用
される直進運動機構を備えたアクチュエータとこのアク
チュエータを用いたジャッキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアクチュエータとして、
図7〜図10に示すものがある。図7に示すアクチュエ
ータは、電動モータ40の駆動軸41と直進運動を行う
スクリュー軸42とを平行に配置し、このスクリュー軸
42に、固定部材(図示せず)に回転可能に設けたナッ
ト部材43を螺合すると共に、スクリュー軸42に回り
止め手段(図示せず)により回り止めを施し、前記駆動
軸41に固着したピニオン歯車44をナット部材43に
固着した平歯車45に噛み合わせたものがある。
【0003】また、図8に示すアクチュエータは、電動
モータ40の駆動軸41と直進運動を行うスクリュー軸
42とを平行に配置し、このスクリュー軸42に、固定
部材(図示せず)に回転可能に設けたナット部材43を
螺合すると共に、ナット部材43に回り止め手段(図示
せず)により回り止めを施し、前記駆動軸41に固着し
たピニオン歯車44をスクリュー軸42に固着した平歯
車45−1に噛み合わせたものがある。
【0004】また、図9に示すアクチュエータは、電動
モータ40の駆動軸41と直進運動を行うスクリュー軸
42とを直交する関係に配置し、このスクリュー軸42
に、固定部材(図示せず)に回転可能に設けたナット部
材43を螺合すると共に、スクリュー軸42に回り止め
手段(図示せず)により回り止めを施し、前記駆動軸4
1に固着した傘歯車47をナット部材43に固着した傘
歯車48に噛み合わせたものがある。
【0005】また、図10に示すアクチュエータは、電
動モータ40の駆動軸41と直進運動を行うスクリュー
軸42とを直交する関係に配置し、このスクリュー軸4
2に、固定部材(図示せず)に回転可能に設けたナット
部材43を螺合すると共に、スクリュー軸42に回り止
め手段(図示せず)により回り止めを施し、前記駆動軸
41に固着した傘歯車47をスクリュー軸42に固着し
た傘歯車48−1に噛み合わせたものである。また、図
9、図10で傘歯車の47,48,48−1の代りに同
じ目的でウォーム歯車を使ったものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た図7及び図8に示すアクチュエータにあっては、電動
モータ40の駆動軸41と直進運動を行うスクリュー軸
42とが平行に配置してあるために、また、図9及び図
10に示すアクチュエータにあっては、電動モータ40
の駆動軸41と直進運動を行うスクリュー軸42とが直
交する関係に配置してあるために、ユニット化した場合
に部分的に膨出してスペースを取り保持構造も複雑にな
るという問題点があった。
【0007】また、いずれのアクチュエータも、変速歯
車機構(ピニオン歯車44と平歯車45、45−1の噛
合せ、傘歯車46と傘歯車48、48−1の噛合せ)を
介してナット部材43又はスクリュー軸42を回転させ
るために、騒音や振動が発生し、静粛を必要とする機器
には不向きであるし、また、変速歯車機構がコストアッ
プの要因になるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、ユニ
ット化した場合に部分的に膨出する膨出部がなくなって
スペースが少なくてよく保持構造が簡単になるばかり
か、騒音や振動が発生せず、静粛を必要とする機器に使
用することができ、且つコストの低減が可能になるアク
チュエータを提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的とするところ
は、ユニット化した場合に部分的に膨出する膨出部がな
くなってスペースが少なくてよく保持構造が簡単になる
ばかりか、騒音や振動が発生せず、静粛を必要とする機
器に使用することができ、且つコストの低減が可能にな
る、アクチュエータを用いたジャッキを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明に係わるアクチュエータは、中空軸
よりなって内周部に雌ねじ部を形成した駆動軸と、この
駆動軸内に挿入されて前記雌ねじ部に螺合したスクリュ
ー軸と、このスクリュー軸の回り止めを行う回り止め手
段とを備えたことを特徴とする。また、前記駆動軸が電
動モータの駆動軸であることが好ましい。
【0011】上記の第2の目的を達成するために、本発
明に係わるアクチュエータを用いたジャッキは、ケース
内に駆動装置を設けると共に、この駆動装置の駆動軸を
中空軸より構成し、この駆動軸の内周部に雌ねじ部を形
成すると共に、この駆動軸内にスクリュー軸を挿入して
前記雌ねじ部に螺合し、このスクリュー軸の上部を前記
ケースの端部より上方に突出し、このケースにスクリュ
ー軸の回り止めを行う回り止め手段を設けたことを特徴
とする。
【0012】また、前記駆動装置が電動モータであり、
この電動モータの駆動軸がこの電動モータのケーシング
の上、下面部を貫通した状態で組み込まれており、前記
ケースの底側に前記駆動軸を受けるスラスト受け手段を
設けることが好ましい。
【0013】また、前記ケースを、少なくとも、前記駆
動装置を収容した駆動装置収容部と、この駆動装置収容
部の上部に連ねられて前記駆動軸が収容される筒状部と
で構成し、前記筒状部の閉塞された上端部に孔部を形成
して、この孔部を前記スクリュー軸が貫通していること
が好ましい。
【0014】また、前記回り止め手段を、前記ケースの
前記筒状部の閉塞された上端部に孔部を形成し、この孔
部の周面にキーを形成し、前記スクリュー軸にこれの軸
線方向に沿うキー溝を形成してこのキー溝に前記キーを
摺動可能に挿入して構成することが好ましい。
【0015】
【作用】本発明に係わるアクチュエータにあっては、前
記駆動軸と直進運動を行うスクリュー軸とが同一軸線上
に位置するようになる。このために、従来の駆動軸とス
クリュー軸とが平行に配置してあるもの、また、駆動軸
とスクリュー軸とが直交する関係に配置してあるものに
比べて、ユニット化した場合に部分的に膨出する膨出部
がなくなってスペースが少なくてよく保持構造が簡単に
なる。
【0016】また、前記駆動軸の雌ねじ部に前記スクリ
ュー軸が螺合しているために、減速比は前記雌ねじ部の
雌ねじ及びスクリュー軸の雄ねじのねじピッチで調整す
ることが可能であり、変速歯車機構が不要になる。この
ために、騒音や振動が発生せず、静粛を必要とする機器
に使用することができるばかりか、コストの低減が可能
になる。
【0017】また、本発明に係わるアクチュエータを用
いたジャッキにあっては、前記駆動軸と直進運動を行う
スクリュー軸とが同一軸線上に位置するようになる。こ
のために、従来の駆動軸とスクリュー軸とが平行に配置
してあるジャッキ、また、駆動軸とスクリュー軸とが直
交する関係に配置してあるジャッキに比べて、ユニット
化した場合に部分的に膨出する膨出部がなくなり、スペ
ースが少なくなって、小形化が可能になるし、また、保
持構造が簡単になる。
【0018】また、前記駆動軸の雌ねじ部に前記スクリ
ュー軸が螺合しているために、減速比は前記雌ねじ部の
雌ねじ及びスクリュー軸の雄ねじのねじピッチで調整す
ることが可能であり、変速歯車機構が不要になる。この
ために、騒音や振動の発生がなく、小型で低コストのジ
ャッキが提供できる。
【0019】また、前記駆動装置が電動モータであり、
この電動モータの駆動軸がこの電動モータのケーシング
の上、下面部を貫通した状態で組み込まれており、前記
ケースの底側に前記駆動軸を受けるスラスト受け手段を
設けたことにより、重量物を持ち上げた場合、前記スク
リュー軸を介して駆動軸にスラスト力として作用する
が、このスラスト力は前記スラスト受け手段が受けるた
めに、騒音や振動の発生がなく、小型で且つ低コストで
ありながら、重量物仕様のジャッキが提供できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わるアクチュエータの平面図、
図2は同アクチュエータの一部断面した正面図、図3は
図2のA部の拡大図である。
【0021】本発明のアクチュエータは、駆動装置であ
る電動モータ1の駆動軸2と直進運動を行うスクリュー
軸3とを同一軸線イ上に配置したものである。すなわ
ち、電動モータ1の駆動軸2は中空であり、この駆動軸
2は電動モータ1のケーシング4の両端面部を貫通した
状態でこの電動モータ1に組み込まれており、この駆動
軸2の上部内側には雌ねじ5を形成した雌ねじ部6が設
けてある。
【0022】前記駆動軸2内にはスクリュー軸3が挿入
してあり、このスクリュー軸3には固定部材(図示せ
ず)に設けた回り止め手段(図示せず)により回り止め
が施されている。この回り止め手段は、例えば、固定部
材に孔部を形成し、この孔部(図示せず)の周面にキー
(図示せず)を形成し、前記スクリュー軸3にこれの軸
線方向に沿うキー溝を形成してこのキー溝に前記キーを
摺動可能に挿入して構成してもよい。そして、前記スク
リュー軸3の雄ねじ8に前記雌ねじ部6の雌ねじ5が螺
合している。
【0023】次に、上記のように構成されたアクチュエ
ータの動作を説明する。前記電動モータ1を駆動し、前
記駆動軸2を、正、逆回転させると、前記スクリュー軸
3の雄ねじ8と雌ねじ5との螺合によるねじ送り作用と
前記回り止め手段による回り止めにより前記スクリュー
軸3は直進運動を行う。
【0024】本発明に係わるアクチュエータの場合、減
速比は前記雌、雄ねじ5、8のねじピッチで調整する。
例えば、前記雌、雄ねじ5、8のねじピッチが1mmで
あり、前記電動モータ1の駆動軸2の回転数が600r
pmである場合、この駆動軸2の1秒間の回転数は10
回転であり、前記スクリュー軸7のストロークは10m
m/秒(1mm×10回転/秒)になる。
【0025】前記雌、雄ねじ5、8のピッチが2mmで
ある場合には、前記スクリュー軸7のストロークは20
mm/秒(2mm×10回転/秒)になる。
【0025】上記のように、本発明に係わるアクチュエ
ータにあっては、中空軸よりなって内周部に雌ねじ部6
を形成した駆動軸2と、この駆動軸2内に挿入されて前
記雌ねじ部6に螺合したスクリュー軸3と、このスクリ
ュー軸3の回り止めを行う回り止め手段とを備えたか
ら、前記駆動軸2と直進運動を行うスクリュー軸3とが
同一軸線イ上に位置するようになる。
【0026】このために、従来の駆動軸とスクリュー軸
とが平行に配置してあるもの、また、駆動軸とスクリュ
ー軸とが直交する関係に配置してあるものに比べて、ユ
ニット化した場合に部分的に膨出する膨出部がなくなっ
てスペースが少なくてよく保持構造が簡単になる。
【0027】また、前記駆動軸2の雌ねじ部6に前記ス
クリュー軸3が螺合しているために、減速比は前記雌ね
じ部6の雌ねじ5及びスクリュー軸3の雄ねじ8のねじ
ピッチで調整することが可能であり、変速歯車機構が不
要になる。このために、騒音や振動が発生せず、静粛を
必要とする機器に使用することができるばかりか、コス
トの低減が可能になる。
【0028】次に、本発明に係わるアクチュエータを使
用したジャッキJを、図4乃至図6を参照して説明す
る。これらの図面において10はケースであり、このケ
ース10は、大径な駆動装置収容部12と、この駆動装
置収容部12の上部に連ねた小径の筒状部13と、駆動
装置収容部12と筒状部13と間の段部14を一部膨ら
ませて成るスイッチ収容部15とを備えている。そし
て、前記筒状部13の閉塞された上端部には孔部16が
形成してあり、この孔部16の周面にはキー29が形成
してある。
【0029】ケース10の駆動装置収容部12の底部は
解放されており、この解放口17は裏蓋11で閉塞して
ある。そして、この駆動装置収容部12内には回転駆動
装置としての電動モータ19が収容固定してある。この
電動モータ19の駆動軸20は中空であり、この駆動軸
20は電動モータ19のケーシング21の上、下面部を
貫通した状態でこの電動モータ19に組み込まれてお
り、この駆動軸20は前記ケース10の筒状部13内に
突入している。また、前記裏蓋11の中央にはスラスト
受け手段としてのスラストベアリング22が設けてあ
り、このスラストベアリング22は前記駆動軸20の下
端部を受けている。この駆動軸20の上部には雌ねじ2
4を形成した雌ねじ部25が設けてある。
【0030】前記駆動軸20内にはスクリュー軸26が
挿入してあり、このスクリュー軸26の周面には、これ
の軸線方向に沿うキー溝27が形成してある。そして、
前記スクリュー軸26の雄ねじ28に前記雌ねじ部25
の雌ねじ24が螺合しており、また、前記キー溝27に
キー29が摺動可能に挿入していて、前記スクリュー軸
26の回り止め手段としての回り止め機構30を構成し
ている。
【0031】また、前記スイッチ収容部15には前記電
動モータ19の電源用及び制御用のスイッチ31等が収
容されており、これらのスイッチ31の操作部31aは
スイッチ収容部15外に表出しているか、又は弾性のあ
る薄い防水カバー機能を有するものを被せ、防水カバー
の上から操作させることも考えられる。
【0032】次に、上記のように構成されたジャッキJ
の作動を説明する。このジャッキJを自動車(図示せ
ず)の下方にセットし、前記スクリュー軸26の上端部
の溝部26bを、例えば車体のサイドシルのフランジ
(図示せず)の直下に位置させる。
【0033】そして、前記スイッチ31の操作部31a
を操作して電動モータ19を駆動し、前記駆動軸20
を、例えば正回転させると、前記スクリュー軸26の雄
ねじ28と前記雌ねじ形成部25の雌ねじ24との螺合
によるねじ送り作用と前記回り止め機構30による回転
止めにより前記スクリュー軸26が直進運動により上昇
する。したがって、このスクリュー軸26の上端部の溝
部26bがサイドシルのフランジに係合したのちスクリ
ュー軸26の上端面がサイドシル下面に接触して車体を
持ち上げる。
【0034】この場合、車体重量が前記スクリュー軸2
6を介して駆動軸20にスラスト力として作用するが、
このスラスト力は前記スラストベアリング22が受け
る。また、前記スイッチ31の操作部31aを操作して
電動モータ19を逆駆動することにより前記スクリュー
軸26を直進運動により下降させて車体を下ろす。
【0035】また、上記したジャッキJの場合の減速比
は、前記アクチュエータの場合と同様に雌、雄ねじ2
4、28のねじピッチで調整する。
【0036】上記した実施例(アクチュエータを用いた
ジャッキJ)にあっては、ケース10内に電動モータ1
9を設けると共に、この電動モータ19の駆動軸20を
中空軸より構成し、この駆動軸20の内周部に雌ねじ部
25を形成すると共に、この駆動軸20内にスクリュー
軸26を挿入して前記雌ねじ部25に螺合し、このスク
リュー軸26の上部を前記ケース10の端部より上方に
突出し、このケース10にスクリュー軸26の回り止め
を行う回り止め機構30を設けたから、前記駆動軸20
と直進運動を行うスクリュー軸26とが同一軸線イ上に
位置するようになる。
【0037】このために、従来の駆動軸とスクリュー軸
とが平行に配置してあるジャッキ、また、駆動軸とスク
リュー軸とが直交する関係に配置してあるジャッキに比
べて、ユニット化した場合に部分的に膨出する膨出部が
なくなってスペースが少なくなり、小形化が可能になる
し、また、保持構造が簡単になる。
【0038】また、前記駆動軸20の雌ねじ部25に前
記スクリュー軸26が螺合しているために、減速比は前
記雌ねじ部25の雌ねじ24及びスクリュー軸26の雄
ねじ28のねじピッチで調整することが可能であり、変
速歯車機構が不要になる。このために、騒音や振動の発
生がなく、小型で低コストのジャッキが提供できる。
【0039】また、前記電動モータ19の駆動軸20が
この電動モータ19のケーシング21の上、下面部を貫
通した状態で組み込まれており、前記ケース10の底側
に前記駆動軸20を受けるスラストベアリング22を設
けたことにより、重量物を持ち上げた場合、前記スクリ
ュー軸26を介して駆動軸20にスラスト力として作用
するが、このスラスト力は前記スラストベアリング22
が受けるために、騒音や振動の発生がなく、小型で且つ
低コストでありながら、重量物仕様のジャッキが提供で
きる。
【0040】また、アクチュエータをジャッキJに適用
した場合は、ジャッキ重量の大きな部分を占める電動モ
ーター19が下端に位置しているのでジャッキ装置とし
て重心が低く構成できるので、倒れ事故等に対し安定且
つ安全である。
【0041】アクチュエータをロボットアームに適用し
た場合は、アームの付け根にあるアームの保持部の方に
電動モータ19を位置させると重量が付け根に集中して
アームの保持に必要なモーメントが軽減される。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるア
クチュエータにあっては、中空軸よりなって内周部に雌
ねじ部を形成した駆動軸と、この駆動軸内に挿入されて
前記雌ねじ部に螺合したスクリュー軸と、このスクリュ
ー軸の回り止めを行う回り止め手段とを備えたから、前
記駆動軸と直進運動を行うスクリュー軸とが同一軸線上
に位置するようになる。このために、従来の駆動軸とス
クリュー軸とが平行に配置してあるもの、また、駆動軸
とスクリュー軸とが直交する関係に配置してあるものに
比べて、ユニット化した場合に部分的に膨出する膨出部
がなくなってスペースが少なくてよく保持構造が簡単に
なる。
【0043】また、前記駆動軸の雌ねじ部に前記スクリ
ュー軸が螺合しているために、減速比は前記雌ねじ部の
雌ねじ及びスクリュー軸の雄ねじのねじピッチで調整す
ることが可能であり、変速歯車機構が不要になる。この
ために、騒音や振動が発生せず、静粛を必要とする機器
に使用することができるばかりか、コストの低減が可能
になる。
【0044】また、本発明に係わるアクチュエータを用
いたジャッキにあっては、ケース内に駆動装置を設ける
と共に、この駆動装置の駆動軸を中空軸より構成し、こ
の駆動軸の内周部に雌ねじ部を形成すると共に、この駆
動軸内にスクリュー軸を挿入して前記雌ねじ部に螺合
し、このスクリュー軸の上部を前記ケースの端部より上
方に突出し、このケースにスクリュー軸の回り止めを行
う回り止め手段を設けたから、前記駆動軸と直進運動を
行うスクリュー軸とが同一軸線上に位置するようにな
る。このために、従来の駆動軸とスクリュー軸とが平行
に配置してあるジャッキ、また、駆動軸とスクリュー軸
とが直交する関係に配置してあるジャッキに比べて、ユ
ニット化した場合に部分的に膨出する膨出部がなくなっ
てスペースが少なくなって、小形化が可能になるし、ま
た、保持構造が簡単になる。
【0045】また、前記駆動軸の雌ねじ部に前記スクリ
ュー軸が螺合しているために、減速比は前記雌ねじ部の
雌ねじ及びスクリュー軸の雄ねじのねじピッチで調整す
ることが可能であり、変速歯車機構が不要になる。この
ために、騒音や振動の発生がなく、小型で低コストのジ
ャッキが提供できる。
【0046】また、前記駆動装置が電動モータであり、
この電動モータの駆動軸がこの電動モータのケーシング
の上、下面部を貫通した状態で組み込まれており、前記
ケースの底側に前記駆動軸を受けるスラスト受け手段を
設けたことにより、重量物を持ち上げた場合、前記スク
リュー軸を介して駆動軸にスラスト力として作用する
が、このスラスト力は前記スラスト受け手段が受けるた
めに、騒音や振動の発生がなく、小型で且つ低コストで
ありながら、重量物仕様のジャッキが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるアクチュエータの平面図であ
る。
【図2】同アクチュエータの一部断面した正面図であ
る。
【図3】図2のA部の拡大図である。
【図4】本発明に係わるアクチュエータを用いたジャッ
キの平面図である。
【図5】同ジャッキの縦断面図である。
【図6】図5のB部の拡大図である。
【図7】従来のアクチュエータ(駆動軸と直進運動を行
うスクリュー軸とが平行する形式)の構成説明図であ
る。
【図8】従来の他のアクチュエータ(駆動軸と直進運動
を行うスクリュー軸とが平行する形式)の構成説明図で
ある。
【図9】従来のアクチュエータ(駆動軸と直進運動を行
うスクリュー軸とが直交する形式)の構成説明図であ
る。
【図10】従来の他のアクチュエータ(駆動軸と直進運
動を行うスクリュー軸とが直交する形式)の構成説明図
である。
【符号の説明】
1 駆動軸 3 スクリュー軸 6 雌ねじ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空軸よりなって内周部に雌ねじ部を形
    成した駆動軸と、 この駆動軸内に挿入されて前記雌ねじ部に螺合したスク
    リュー軸と、 このスクリュー軸の回り止めを行う回り止め手段とを備
    えたことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸が電動モータの駆動軸である
    請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 ケース内に駆動装置を設けると共に、こ
    の駆動装置の駆動軸を中空軸より構成し、この駆動軸の
    内周部に雌ねじ部を形成すると共に、この駆動軸内にス
    クリュー軸を挿入して前記雌ねじ部に螺合し、このスク
    リュー軸の上部を前記ケースの端部より上方に突出し、
    このケースにスクリュー軸の回り止めを行う回り止め手
    段を設けたことを特徴とするアクチュエータを用いたジ
    ャッキ。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置が電動モータであり、この
    電動モータの駆動軸がこの電動モータのケーシングの
    上、下面部を貫通した状態で組み込まれており、前記ケ
    ースの底側に前記駆動軸を受けるスラスト受け手段を設
    けた請求項3記載のアクチュエータを用いたジャッキ。
  5. 【請求項5】 前記ケースを、少なくとも、前記駆動装
    置を収容した駆動装置収容部と、この駆動装置収容部の
    上部に連ねられて前記駆動軸が収容される筒状部とで構
    成し、前記筒状部の閉塞された上端部に孔部を形成し
    て、この孔部を前記スクリュー軸が貫通している請求項
    3記載のアクチュエータを用いたジャッキ。
  6. 【請求項6】 前記回り止め手段を、前記ケースの前記
    筒状部の閉塞された上端部に孔部を形成し、この孔部の
    周面にキーを形成し、前記スクリュー軸にこれの軸線方
    向に沿うキー溝を形成してこのキー溝に前記キーを摺動
    可能に挿入して構成した請求項3のアクチュエータを用
    いたジャッキ。
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