JP2552109Y2 - 電動式ドアミラー - Google Patents

電動式ドアミラー

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JP2552109Y2
JP2552109Y2 JP1989101153U JP10115389U JP2552109Y2 JP 2552109 Y2 JP2552109 Y2 JP 2552109Y2 JP 1989101153 U JP1989101153 U JP 1989101153U JP 10115389 U JP10115389 U JP 10115389U JP 2552109 Y2 JP2552109 Y2 JP 2552109Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車のドアーに装備される電動格納式ド
アーミラーであって、コンパクトに構成できしかも大き
な減速比が得られる電動格納式ドアーミラーに係り、特
に部品点数が少なくて済む構造において、クラッチ作用
時や部品組み付け時等にクラッチ機構側と2段のウォー
ムギア側との相互干渉の虞が無く、さらにクラッチの作
用がスムーズに行える電動格納式ドアーミラーに関する
ものである。
電動格納式ドアーミラーは、一般に、自動車のドアー
に固定するミラーベースと、このミラーベースに植設し
たシャフトと、このシャフトに回動可能に支持したミラ
ーアセンブリと、このミラーアセンブリ内に内蔵したモ
ータと、前記シャフトに装着したクラッチ機構と、この
クラッチ機構と前記モータ間に配設した減速機構とを備
える。前記モータを駆動させることにより、前記ミラー
アセンブリがミラーベースに対して、使用位置と格納位
置との間を回動変位する。
かかる電動格納式ドアーミラーにおいては、ミラーア
センブリを円滑に回動変位させるために、減速機構の減
速比を如何に大きくするのかが重要である。しかも、ド
アーミラー中の減速機構部分を如何にコンパクトにまと
めるかが重要である。
[考案が解決しようとする課題] ところが、従来の電動格納式ドアーミラーは、スパー
ギアを用いたものであるから、充分な減速比を得ようと
すると、大型化し、逆にコンパクトにまとめようとする
と、充分な減速比が得られないなどの問題がある。
そこで、コンパクトに構成できしかも大きな減速比が
得られる電動格納式ドアーミラー(特開昭62-50249号)
が先に出願された。
この電動格納式ドアーミラーは、モータ(M)の出力
軸に2段のウォームギア(50、53、54、37)を設け、こ
の2段のウォームギア(50、53、54、37)の第1ウォー
ムホイール(37)にピニオン(33)を同軸に設け、この
ピニオン(33)を枢軸(7)に固定された平歯車(17)
に噛み合わせてなるものであり、上述の2段のウォーム
ギア(50、53、54、37)により、コンパクトに構成でき
しかも大きな減速比が得られる。
上述の電動格納式ドアーミラーにおいては、枢軸
(7)と別個の支軸(31)に同軸に設けた第1ウォーム
ホイール(37)とピニオン(33)との間に滑りクラッチ
板(36)を挟み込んでクラッチ機構が構成されている。
すなわち、この電動格納式ドアーミラーにおいては、ミ
ラーアセンブリ(3)を支持する枢軸(7)と、クラッ
チ機構を設けた支軸(31)とがそれぞれ異なった別個の
ものである。
このために、上述の電動格納式ドアーミラーにおいて
は、ミラーアセンブリ(3)を支持するための圧縮ばね
(19)や平歯車(17)を取り付けるためのプッシュナッ
ト(18)等の取付部品と、クラッチ機構を構成するため
のスプリングワッシャ(38)やクラッチ機構を取り付け
るためのナット(40)及びねじ(31a)等の取付部品
と、がそれぞれ別個に必要であり、部品点数が多い等の
問題がある。
そこで、本出願人は、ミラーアセンブリを支持するシ
ャフト(支持シャフト)と、クラッチ機構を設けたシャ
フト(クラッチシャフト)とを同一となして、部品点数
の軽減化を図った電動格納式ドアーミラー(実願昭61-3
3164号(実開昭62-144745号)及び実願昭61-33165号
(実開昭62-144746号)を先に出願した。
本考案は、上述の先の出願の電動格納式ドアーミラー
の改良に係り、その目的とするところは、クラッチ作用
時や部品組み付け時等にクラッチ機構側と2段のウォー
ムギア側との相互干渉の虞が無く、さらにクラッチの作
用がスムーズに行われる電動格納式ドアーミラーを提供
することにある。
[問題を解決するための手段] 本考案は、上記の目的を達成するために、クラッチ機
構においては、シャフトの面取り部にクラッチホルダー
を固定し、中央に円形の透孔が設けられたクラッチギア
をシャフトの面取り部に回転可能にかつ軸方向に移動可
能に取り付け、前記クラッチホルダーと前記クラッチギ
アとの対向面には相互に嵌合する山形の係止凹凸がそれ
ぞれ設けられており、前記クラッチギアをスプリングに
より前記クラッチホルダーに押圧して前記係止凹凸相互
が嵌合して継作用となし、スプリングの弾性力に抗して
クラッチギアが軸方向に移動して前記係止凹凸が外れる
ことによって断作用となすように構成されており、 モータの出力軸には2段のウォームギアが設けられて
おり、この2段のウォームギアの第2ウォームホイール
にはギアが同軸に固定されており、この第2ウォームホ
イールの外径が前記ギアの外径よりも大であり、かつこ
の第2ウォームホイールが前記クラッチギアと軸方向に
対向しており、 ギアとクラッチギアとの間にはアイドルギアが介装さ
れていることを特徴とする。
[作用] 本考案は、シャフトの面取り部に回転可能にかつ軸方
向に移動可能に取り付けたクラッチギアの透孔が円形を
なすので、クラッチギアがシャフトの面取り部において
軸方向に移動して断作用若しくは継作用をなすときに、
このクラッチギアにミラーアセンブリ側の回転力がかか
っていても、このクラッチギアの円形透孔の円周面がシ
ャフトの面取り部における円弧面と平面(Dカット面)
との間の角部に食い込んだりすること無く、クラッチの
作用がスムーズに行われる。しかも、クラッチの作用
時、クラッチホルダーとクラッチギアとの係止凹凸が外
れたり嵌合したりする際に、この係止凹凸の山形の傾斜
面上に沿って滑動するので、クラッチ作用がスムーズに
行われる。
また、本考案は、第2ウォームホイールに同軸に固定
されたギアとクラッチギアとの間に、アイドルギアを介
装したので、クラッチギアが断作用で軸方向に移動する
際に、このクラッチギアと軸方向に対向しかつ外径がギ
アよりも大の第2ウォームホイールに上述のクラッチギ
アが当り、この第2ウォームホイールが第2ウォームか
ら外れたりするような虞が無い。
さらに、本考案は、ギアとクラッチギアとの間にアイ
ドルギアを介装したので、2段のウォームギア側とクラ
ッチ機構側との間の距離が大となるので、部品の組み付
け時においても、クラッチ機構側と2段のウォームギア
側とが相互に干渉する虞が無い。
[実施例] 以下、本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実施
例を添付図面を参照して説明する。
図において、1は車体に固定するミラーベースであ
る。
2は中空状のシャフト3を一体に植設したシャフトホ
ルダーで、このシャフトホルダー2を前記ミラーベース
1に固定する。前記シャフト3に回転止め用の面取り部
4を設け、かつこのシャフト3の上端に係合溝5を周方
向に設ける。前記シャフトホルダー2の上面に後述する
ボール12が嵌合する嵌合凹部6を、後述するミラーアセ
ンブリ7の使用位置(車体から側方に突出した状態)と
格納位置(車体に沿って傾倒した状態)とに対応させ
て、設ける。
7はミラーアセンブリで、このミラーアセンブリ7は
前記シャフト3に回転可能に支持したユニットブラケッ
ト8と、このユニットブラケット8に固定したミラーハ
ウジング9およびパワーユニット10と、このパワーユニ
ット10に上下左右に傾動可能に取付け、かつ前記ミラー
ハウジング9の前面開口部に配設したミラー11とを備え
る。
前記ユニットブラケット8の下面の内、前記シャフト
ホルダー2の嵌合凹部6に対向する箇所に、ボール12を
転動可能に配設する。
13は前記ミラーアセンブリ7内に内蔵したモータで、
このモータ13は前記ユニットブラケット8に固定したプ
レート14上に設置されている。
15は前記シャフト3に装着したクラッチ機構で、この
クラッチ機構15は前記シャフト3に上から順に外嵌した
プッシュナット16と、圧縮スプリング17と、ワッシャ18
と、クラッチ機構15側のギア(以下、クラッチギアと称
する。)19と、クラッチホルダー20と、ワッシャ21とか
らなる。
前記クラッチギア19は中央に円形の透孔が設けられた
スパーギアからなり前記シャフト3に対して回転可能で
あり、下面に係止溝22を設ける。前記クラッチホルダー
20は前記シャフト3に対して固定であり、上面に係止爪
23を設ける。前記プッシュナット16は前記シャフト3の
係合溝5に係合して、前記圧縮スプリング17を圧縮す
る。この圧縮スプリング17の弾性力により、前記クラッ
チギア19の下面の係止溝22に前記クラッチホルダー20の
上面の係止爪23が係止して、前記クラッチギア19と前記
クラッチホルダー20とが継状態にある。また、圧縮スプ
リング17の弾性力により、シャフト3を介してシャフト
ホルダー2が上方向(逆に、クラッチ機構15を介してユ
ニットブラケット8が下方向)に付勢され、その結果前
記ユニットブラケット8側のボール12が前記シャフトホ
ルダー2の上面に圧接される。
24は前記クラッチ機構15と前記モータ13間に配設した
減速機構で、この減速機構24は前記モータ13の出力軸に
取付けた第1ウォーム25と、その第1ウォーム25に噛み
合わせた第1ウォームホイールとしての第1ヘリカルギ
ア26と、Dカット面31により前記第1ヘリカルギア26の
中心透孔46に回転軸47の一端を軸方向(スラスト方向)
に移動可能にかつ回転不可能に装着した第2ウォーム27
と、その第2ウォーム27に噛み合わせた第2ウォームホ
イールとしての第2ヘリカルギア28と、この第2ヘリカ
ルギア28に同軸に固定したスパーギア(以下、モータ側
のギアと称する。)29とから構成されている。そして、
このモータ側のギア29と前記クラッチギア19との間にス
パーギアのアイドルギア30を介装する。すなわち、この
アイドルギア30を前記モータ側のギア29と前記クラッチ
ギア19とに噛み合わせる。
上述の第2ヘリカルギア28の外径がモータ側のギア29
の外径よりも大であり、また、上述の第2ヘリカルギア
28の歯先の下面が前記クラッチギア19の歯先の上面と軸
方向に対向している。
ここで、上述の第1ウォーム25および第1ウォームホ
イールとしての第1ヘリカルギア26(1段目のウォーム
ギア)と、第2のウォーム27および第2のウォームホイ
ールとしての第2ヘリカルギア28(2段目のウォームギ
ア)とにより、2段のウォームギアを構成する。
32は前記プレート14と別体のサポートで、このサポー
ト32は前記プレート14にビス33により取付けられ、この
プレート14を介してユニットブラケット8に固定され
る。このプレート14およびサポート32にスラスト軸受用
の凹部34を設けると共に、ラジアル軸受35を設ける。こ
のプレート14およびサポート32のラジアル軸受35に前記
第2ウォーム27の回転軸47の両端部(第1ヘリカルギア
26と第2ウォーム27との間の一端部と、他端部)を回転
可能に軸支し、かつこのプレート14およびサポート32の
スラスト軸受用凹部34と前記第2ウォーム27の回転軸47
の両端面との間にスラスト軸受用のボール36を介装す
る。
37は軸ねじで、この軸ねじ37は一端(上端)の頭部38
と、中間部の軸部39と、他端(下端)のねじ部40とから
なる。一方、前記ユニットブラケット8およびプレート
14に、ねじ穴41および頭部受凹部42を設け、かつ前記第
2ヘリカルギア28およびモータ側のギア29を上下から挟
持するボス部43を設ける。前記軸ねじ37の軸部39を前記
第2ヘリカルギア28およびモータ側のギア29の中心透孔
48に挿通し、その軸ねじ37のねじ部40を前記ユニットブ
ラケット8のねじ穴41にねじ込み、その軸ねじ37の頭部
38を前記プレート14の頭部受凹部42に係合させる。この
結果、前記第2ヘリカルギア28およびモータ側のギア29
は、前記軸ねじ37の軸部39に回転可能に軸支され、かつ
前記ユニットブラケット8のボス部43とプレート14のボ
ス部43との間において軸方向(スラスト方向)に固定さ
れる。また、前記プレート14およびサポート32が前記ユ
ニットブラケット8に固定される。
前記アイドルギア30は、図示しない回転軸により前記
ユニットブラケット8に回転可能に軸支されている。ま
た、前記第1ウォーム25は、前記プレート14に回転可能
に軸支されている。
44は前記ユニットブラケット8に設けたギアーケース
部、45は前記ギアーケース部44の上部開口部に嵌合して
取付けた蓋である。この蓋45およびギアーケース部44に
より、前記シャフト3,モータ13,ケラッチ機構15および
減速機構24等を覆うものである。
この実施例における本考案の電動格納式ドアーミラー
は、以上の構成よりなり、以下その操作作動について説
明する。
まず、モータ13を駆動させる。すると、そのモータ13
の回転力が2段のウォームギアおよびモータ側のギア29
を介してアイドルギア30に伝わる。ここで、クラッチギ
ア19とクラッチホルダー20とは継状態にあるので、この
クラッチギア19は固定状態にある。この結果、アイドル
ギア30はクラッチギア19の回りを自転しながら公転す
る。このアイドルギア30の公転に伴ってミラーアセンブ
リ7がミラーベース1のシャフト3に対して回動し、こ
のミラーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、ま
たは格納位置から使用位置へと回動変位する。このと
き、ミラーアセンブリ7が回動しょうとするとき、ミラ
ーアセンブリ7(ユニットブラケット8)側のボール12
がミラーベース1(シャフトホルダー2)側の嵌合凹部
6から外れ、ミラーアセンブリ7が使用位置または格納
位置に位置したとき、ボール12が所定の嵌合凹部6に嵌
合する。
また、ミラーアセンブリ7が使用位置に位置する状態
でこのミラーアセンブリ7に障害物などが圧縮スプリン
グ17の弾性力より大きい力で当ると、又は車庫への出し
入れの際に手動でこのミラーアセンブリ7を圧縮スプリ
ング17の弾性力より大きい力で回動させる。すると、圧
縮スプリング17の弾性力に抗して、クラッチギア19の係
止溝22がクラッチホルダー20の係止爪23を乗り越えてク
ラッチギア19がシャフト3の面取り部4において上に軸
方向に移動し、クラッチ機構15のクラッチギア19とクラ
ッチホルダー20とが断状態となる。
このとき、本考案は、シャフト3の面取り部4に回転
可能にかつ軸方向に移動可能に取り付けたクラッチギア
19の透孔が円形をなすので、クラッチギア19がシャフト
3の面取り部4において上に軸方向に移動して断作用を
なす際に、このクラッチギア19にミラーアセンブリ7側
の回転力がかかっていても、このクラッチギア19の円形
透孔の内周面がシャフト3の面取り部4における円弧面
と平面(Dカット面)との間の角部に食い込んだりする
こと無く、クラッチ機構15の断作用がスムーズに行われ
る。なお、クラッチ機構の15の継作用も同様にスムーズ
に行われる。これに対して、上述の先の出願の電動格納
式ドアーミラーにおいては、固定軸3の異径部(3a)に
回転不可能にかつ軸方向に移動可能に取り付けたこのク
ラッチ板(42)の嵌合孔(42a)が固定軸3の異径部(3
a)の外形と同様に円弧面と平面(Dカット面)とから
なるものであるから、固定ギア(38)を介してミラーア
センブリ側の回転力がかかっているクラッチ板(42)を
固定軸(3)の異径部(3a)において軸方向に移動させ
ると、このクラッチ板(42)の嵌合孔(42a)の平面が
固定軸3の異径部(3a)の円弧面と平面との間の角部に
当接してその角部が平面に食い込んだりして、クラッチ
機構の作用がスムーズに行われない場合がある。
しかも、上述のクラッチの作用時、クラッチギア19の
山形の係止溝22(係止凹)とクラッチホルダー20の山形
の係止爪23(係止凸)とが外れたり嵌合したりする際
に、この係止溝22及び係止爪23(係止凹凸)の山形の傾
斜面上に沿って滑動するので、クラッチ作用がスムーズ
に行われる。
また、本考案は、第2ヘリカルギア28に同軸に固定さ
れたモータ側のギア29とクラッチギア19との間にアイド
ルギア30を介装したので、クラッチギア19が断作用で上
に軸方向に移動する際に、このクラッチギア19と軸方向
に対向しかつ外径がモータ側のギア29よりも大の第2ヘ
リカルギア28の歯に上述のクラッチギア19の歯が当り、
この第2ヘリカルギア28が第2ウォーム27から外れたり
するような虞が無い。もし仮に、モータ側のギア29とク
ラッチギア19との間にアイドルギア30を介装しない場合
には、クラッチギア19が断作用で上に軸方向に移動する
際に、このクラッチギア19の歯が第2ヘリカルギア28の
歯に当ってこの第2ヘリカルギア28が第2ウォーム27か
ら外れたり、またクラッチギア19が元に戻るとき、外れ
た第2ヘリカルギア28が第2ウォーム27に噛み込んだり
する場合がある。
そして、クラッチ機構15が断作用をなすと、クラッチ
ギア19がシャフト3に対して回転し、それに伴ってミラ
ーアセンブリ7が使用位置から格納位置へと、または格
納位置から使用位置へと回動する。
このように、この実施例における本考案の電動格納式
ドアーミラーは、2段のウォームギアから構成されてい
るので、スパーギアから構成されている従来の減速機構
と比較してコンパクトでしかも大きな減速比を得ること
ができる。
特に、本考案の電動格納式ドアーミラーにおいては、
上述のような構成により、ミラーアセンブリ7を支持す
るシャフト3と、クラッチ機構15を設けたシャフト3と
が同一となるから、ミラーアセンブ7を支持するためス
プリング17やプッシュナット16等の取付部品と、クラッ
チ機構15を構成するためのスプリング17やプッシュナッ
ト16等の取付部品とを共用することができ、その分部品
点数の低減化を図ることができる。
ここで、上述のクラッチ機構15の構成の場合、すなわ
ち、第2ウォームホイール28に同軸に固定されたギア29
に、アイドルギア30を介装せずに、支持シャフトとクラ
ッチシャフトが同一であるシャフト3に設けられたクラ
ッチギア19を、直接噛み合わせた場合、2段のウォーム
ギア(減速機構24)側とクラッチ機構15側との間の距離
が小であるために、クラッチの断作用の時に、クラッチ
ギア19がスプリング17のばね力に抗してシャフト3の軸
方向に上方に移動しようとすると、このクラッチギア19
が2段のウォームギア側の第2ウォームギア28に当って
クラッチ断作用が行われない。また、部品の組み付け時
に2段のウォームギア側の第2ウォームギア28とクラッ
チ機構15側のプッシュナット16やスプリング17やクラッ
チギア19等とが相互に当り、組み付け不可能となる。
このように、支持シャフトとクラッチシャフトとを同
一になすと、部品点数が少なくて済むが、クラッチ作用
時や部品組み付け時等にクラッチ機構15側と2段のウォ
ームギア(減速機構24)側との相互干渉の虞がある。
そこで、この実施例における本考案の電動格納式ドア
ーミラーは、第2ウォームホイール28に同軸に固定され
たギア29とクラッチギア19との間にアイドルギア30を介
装することにより、2段のウォームギア(減速機構24)
側とクラッチ機構15側との間の距離が大となるので、ク
ラッチギア19がスプリング17のばね力に抗してシャフト
3の軸方向に上方に移動してクラッチの断作用した時
に、このクラッチギア19が2段のウォームギア側の第2
ウォームギア28に干渉する虞が無い。また、部品の組み
付け時においても、2段のウォームギア側の第2ウォー
ムギア28がクラッチ機構15側のプッシュナット16やスプ
リング17やクラッチギア19等に当って、組み付け不可能
となるような虞が無い。
この結果、本考案は、部品点数が少なくて済む構造に
おいて、クラッチ作用時や部品組み付け時等にクラッチ
機構15側と2段のウォームギア(減速機構24)側との相
互干渉の虞が無い。
なお、ここで、例えばモータ13のトルクが365gcm、1
段目のウォームギア(25および26)の減速比が33倍、2
段目のウォームギア(27および28)の減速比が30倍とす
ると、第1ヘリカルギア26に発生するスラスト荷重は約
50Kg、また第2ウォーム27に発生するスラスト荷重は約
140Kgとなる。
しかして、この実施例においては、減速機構24の第2
ウォーム27の回転軸47の両端と、それらを軸支するプレ
ート14およびサポート32のスラスト軸受用凹部34との間
に、スラスト軸受用のボール36を介装したので、第2ウ
ォーム27にスラスト荷重が発生しても、そのスラスト荷
重を第2ウォーム27の回転軸47の両端とプレート14およ
びサポート32のスラスト軸受用凹部34との間のボール36
で受ける。この結果、上述の第2ウォーム27に発生する
スラスト荷重による軸受(第2ウォーム27の回転軸47の
両端およびプレート14およびサポート32のスラスト軸受
用凹部34)の損失を軽減することができる。
しかも、この第2ウォーム27を保持するプレート14お
よびサポート32は、それぞれ別個のものから構成されて
いるので、第2ウォーム27の回転軸47の両端と、それら
を軸支するプレート14およびサポート32のスラスト軸受
用凹部34との間に、スラスト軸受用のボール36を介装す
ることができる。
また、この実施例においては、第1ヘリカルギア26
と、第2ウォーム27とを別体とし、この第1ヘリカルギ
ア26と第2ウォーム27とを回転不可能にかつ軸方向(ス
ラスト方向)に移動可能に組込んだので、この第1ヘリ
カルギア26と第2ウォーム27とにスラスト荷重がそれぞ
れ発生しようとすると、この第1ヘリカルギア26と第2
ウォーム27とが相互に軸方向(スラスト方向)に移動す
るので、この第1ヘリカルギア26と第2ウォーム27とに
それぞれ発生するスラスト荷重は、第1ヘリカルギア26
と第2ウォーム27とに相互に影響を与えず、この結果ス
ラスト荷重による減速機構24の減速効率の低下を防ぐこ
とができる。
さらに、この実施例においては、軸ねじ37の軸部39を
第2ヘリカルギア28およびモータ側のギア29の中心透孔
48に挿通し、その軸ねじ37のねじ部40をユニットブラケ
ット8のねじ穴41にねじ込み、その軸ねじ37の頭部38を
プレート14の頭部受凹部42に係合させたものであるか
ら、この軸ねじ37は、第2ヘリカルギア28およびモータ
側のギア29の回転軸と、モータ13,第1ウォーム25,第1
ヘリカルギア26および第2ウォーム27保持用のプレート
14をユニットブラケット8に固定するための取付けねじ
と、第2ヘリカルギア28およびモータ側のギア29のスラ
スト荷重をユニットブラケット8およびプレート14を介
して支持する支持部材との機能を有することとなる。こ
の結果、部品点数および組み付け工程数の軽減を図るこ
とができる。
なお、上述の実施例において、減速機構24の第1ウォ
ームホイール26および第2ウォームホイール28は、ヘリ
カルギアを使用したが、スパーギアであっても良い。
[考案の効果] 以上から明らかなように、本考案の電動格納式ドアー
ミラーは、部品点数が少なくて済む構造において、クラ
ッチ作用時や部品組み付け時等にクラッチ機構側と2段
のウォームギア側との相互干渉の虞が無く、さらに、ク
ラッチの作用がスムーズに行われる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案に係る電動格納式ドアーミラーの一実
施例を示し、第1図は一部を破断した平面図、第2図は
減速機構の斜視図、第3図は減速機構およびクラッチ機
構の分解斜視図、第4図は減速機構およびクラッチ機構
の組み付け状態の断面図、第5図は第4図におけるV−
V線断面図、第6図は第4図におけるVI-VI線断面図で
ある。 1……ミラーベース、3……シャフト、7……ミラーア
センブリ、13……モータ、14……プレート、15……クラ
ッチ機構、19……クラッチギア(クラッチ機構側のギ
ア)、24……減速機構、29……モータ側のギア、30……
アイドルギア、31……Dカット面、32……サポート、36
……スラスト軸受用のボール、37……軸ねじ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定するミラーベースと、 このミラーベースに設けた面取り部を有するシャフト
    と、 このシャフトにスプリング等により回動可能に支持した
    ミラーアセンブリと、 このミラーアセンブリ内に内蔵したモータと、 クラッチ機構と、 を備えた電動格納式ドアーミラーにおいて、 前記クラッチ機構は、前記シャフトの面取り部に固定さ
    れたクラッチホルダーと、中央に円形の透孔が設けられ
    ており前記シャフトの面取り部に回転可能にかつ軸方向
    に移動可能に設けられたクラッチギアと、前記クラッチ
    ギアを前記クラッチホルダーに押圧して継作用をなす前
    記スプリングと、を備え、前記クラッチホルダーと前記
    クラッチギアとの対向面には継状態のときには相互に嵌
    合する山形の係止凹凸がそれぞれ設けられており、前記
    スプリングの弾性力に抗して前記クラッチギアが軸方向
    に移動して前記係止凹凸が外れることにより、断作用を
    なすように構成されており、 前記モータの出力軸には2段のウォームギアが設けられ
    ており、この2段のウォームギアの第2ウォームホイー
    ルにはギアが同軸に固定されており、この第2ウォーム
    ホイールの外径が前記ギアの外径よりも大であり、かつ
    この第2ウォームホイールが前記クラッチギアと軸方向
    に対向しており、 前記ギアと前記クラッチギアとの間にはアイドルギアが
    介装されていることを特徴とする電動格納式ドアーミラ
    ー。
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