JP2001287593A - 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造 - Google Patents

電動格納式ドアミラーのクラッチ構造

Info

Publication number
JP2001287593A
JP2001287593A JP2000104680A JP2000104680A JP2001287593A JP 2001287593 A JP2001287593 A JP 2001287593A JP 2000104680 A JP2000104680 A JP 2000104680A JP 2000104680 A JP2000104680 A JP 2000104680A JP 2001287593 A JP2001287593 A JP 2001287593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
gear
clutch
external force
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000104680A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Mochizuki
敏弘 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murakami Corp
Original Assignee
Murakami Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murakami Corp filed Critical Murakami Corp
Priority to JP2000104680A priority Critical patent/JP2001287593A/ja
Publication of JP2001287593A publication Critical patent/JP2001287593A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ動作の安定性を向上させた電動格納
式ドアミラーのクラッチ構造を提供する。 【解決手段】 シャフト10に挿通するギヤ68とプレ
ートクラッチ70でクラッチ機構を構成する。ギヤ68
とクラッチプレート70の対向する端面68a,70a
どうしを、シャフト10の軸Lを中心軸とした円錐形状
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の電動格納
式ドアミラーのクラッチ構造の改良に関し、クラッチ動
作の安定性を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】車両の電動格納式ドアミラーは、ミラー
を保持したミラーボデーを遠隔操作による電気駆動で起
立位置または格納位置に択一的に位置決めできるように
したものである。電動格納式ドアミラーにおいては、ミ
ラーボデーに車両前方側または車両後方側から外力が加
わった時に、該外力により該ミラーボデーが車両後方側
または車両前方側に倒れて、該外力を逃がして、危険を
回避するようにクラッチ機構が組み込まれている。
【0003】従来の電動格納式ドアミラーの構造(右側
用)を図2に分解斜視図で示す。また該ミラーを組み立
てた状態を図3に縦断面図で示す。車両のドアには、ド
アミラーを装着するためのベース部材(図示せず)が取
り付けられている。該ベース部材の車両外側に張り出し
た水平部分には、シャフト10が垂直に立設固定され
る。シャフト10の下部水平部分10aにはワッシャ1
2が固定装着される。フレーム14にはミラーボデー
(図示せず)が装着される。フレーム14は、その下面
にプレートストッパ16が固定装着されて、シャフト1
0に対し軸回り方向に回動自在に装着される。フレーム
14(ミラーボデー)がモータ駆動で格納位置から開い
ていく時、所定の起立位置(ミラー使用状態の位置)
で、プレートストッパ16はその下端部の段部16a、
16aがシャフト10の下部水平部分10aの上面に形
成された台形状のストッパ10b、10bに当接して係
止され、これによりフレーム14は該起立位置で停止す
る。フレーム14がモータ駆動で起立位置から閉じてい
く時あるいはフレーム14が起立位置にある時にミラー
ボデーに車両前方側から車両後方側への外力が加わって
閉じていくと、所定の格納位置で、プレートストッパ1
6の内周面の突出部16bがシャフト10の下部のスト
ッパ10cの一側面10caに当接して係止され、これ
によりフレーム14が該格納位置で停止する。また、フ
レーム14が起立位置にある時に、ミラーボデーに車両
後方側から車両前方側への外力が加わると、該外力によ
りプレートストッパ16の段部16a,16aがシャフ
ト10の下部水平部10aの台形状のストッパ10b,
10bを乗り越えて、フレーム14は車両前方側へ倒れ
ていく。この時、所定位置でプレートストッパ16の内
周面の突出部16bがシャフト10の下部のストッパ1
0cの他側面10cbに当接して係止され、これにより
フレーム14がその位置で停止する。
【0004】フレーム14のボックス28内には、ギヤ
18、プレートクラッチ20、コイルばね22、ワッシ
ャ24が、シャフト10に順次挿通して収容される。シ
ャフト10に対し、ギヤ18は軸方向に回動自在に支持
され、プレートクラッチ20は回動不能および軸方向に
移動自在に支持される。ワッシャ24を上から押下して
コイルばね22を圧縮して、シャフト10の上端部付近
に形成された溝10dにプレート26(留め具)を差し
込んで装着することにより、上記各部品10,12,1
4,16,18,20,22,24,26が一体化され
る。ボックス28内にはシャフト30が立設固定され、
該シャフト30には上下2段に一体化されたギヤ32お
よびウォームホィール34が回転自在に支持される。ボ
ックス28内にはさらにウォーム36、ウォームホィー
ル38およびウォーム40が収容される。ウォーム36
はボックス28内に保持されるプレートエンド42,4
4(金属板)でその軸方向の両端部が支持されて、該軸
方向の移動が阻止される。ウォーム36はウォームホイ
ール34とかみ合う。ウォーム36には、ウォームホイ
ール38が同軸上に固定される。ウォーム40は、その
下端部にボールスチール46がはめ込まれ、ボックス2
8内底部に埋め込まれるブッシュ48に該ボールスチー
ル46で軸方向に支持される。ウォーム40はウォーム
ホイール38とかみ合う。
【0005】ボックス28の上部開口端にはプレートア
ウタ50(蓋)が被せられ、ねじ60で留めらる。プレ
ートアウタ50の上面にはモータ52がねじ62で留め
て装着される。モータ52の回転軸54はプレートアウ
タ50の孔56からボックス28内に通される。ボック
ス28内でモータ52の回転軸54にはワッシャ58が
通され、該回転軸54の先端部はウォーム40の上端部
の穴に差し込まれて、該回転軸54とウォーム40が相
互に連結される。モータ52のケーシングの側面には、
該モータ52の制御回路を搭載したプレートサーキット
サブアッシー64が装着される。プレートアウタ50に
はシールキャップ66が被せられる。
【0006】以上の構成によれば、モータ52を駆動す
ると、その回転がウォーム40、ウォームホイール3
8、ウォーム36、ウォームホイール34、ギヤ32、
ギヤ18へと伝達される。通常時(外力が加わっていな
い時)は、ギヤ18は、回転不能のプレートクラッチ2
0と、相対向する端面どうしに形成された凹凸がかみ合
っているので、シャフト10の軸回り方向の回転が阻止
されている。したがって、ギヤ32がギヤ18の回りを
公転し、これによりフレーム14はシャフト10の軸回
り方向に回動する。格納位置から駆動してフレーム14
が起立位置に到達してプレートストッパ16の段部16
a,16aがシャフト10のストッパ10b,10bに
係止されると、あるいは起立位置から駆動してフレーム
14が格納位置に到達してプレートストッパ16の突出
部16bがシャフト10のストッパ10cの一側面10
caに係止されると、モータ52がロックされる。この
時プレートサーキットサブアッシー64の制御回路がモ
ータ52の駆動電流の変化(過電流)を検知してモータ
52のロックを検出し、モータ52の駆動を停止させる
(ギヤロック方式停止制御)。また、起立位置に停止し
ている時にミラーボデーに車両前方側から車両後方側へ
の外力が加わると、コイルばね22の付勢力に抗してギ
ヤ18とプレートクラッチ20とのかみ合いが外れて、
ギヤ18はシャフト10の軸回り方向に回動可能とな
り、ミラーボデーは該外力により、格納位置方向に閉じ
ていき、該外力が逃がされる。また、起立位置に停止し
ている時にミラーボデーに車両後方側から車両前方側へ
の外力が加わると、プレートストッパ16の段部16
a,16aとシャフト10の台形状ストッパ10b,1
0bとの係合が外れるとともに、ギヤ18とプレートク
ラッチ20とのかみ合いも外れて、ギヤ18はシャフト
10の軸回り方向に回動可能となり、ミラーボデーは該
外力により、車両前方側に倒れていき、該外力が逃がさ
れる。
【0007】図4は、ギヤ18およびプレートクラッチ
20の詳細構成を示す。プレートクラッチ20と対向す
る側のギヤ18の端面18aには、周方向の断面が台形
状の凸部18bが、周方向に等間隔に複数個形成されて
いる。ギヤ18と対向する側のプレートクラッチ20の
端面20aには、ギヤ18の各凸部18bと緩く嵌まり
合う凹部20bが、周方向に等間隔で径方向に延在し
て、凸部18bと同一個数形成されている。プレートク
ラッチ20の内周面20cには、シャフト10の外周面
の軸方向に形成された突条10eに緩く嵌まり合う溝2
0dが、軸方向に形成されている。シャフト10に対し
て、ギヤ18は回動可能であるが、プレートクラッチ2
0は突条10eと溝20dとの嵌め合いにより回動不能
(軸方向には移動可能)である。通常時(外力が加わっ
ていない時)は、ギヤ18の凸部18bとプレートクラ
ッチ20の凹部20bは嵌まり合っている。この時、コ
イルばね22の付勢力によりギヤ18とプレートクラッ
チ20間には押圧力が作用しているので、ギヤ18はシ
ャフト10に対して回動不能である。この状態でモータ
52を駆動すると、ギヤ32(図2)はギヤ18の回り
を公転して、該ギヤ18を保持しているフレーム14が
シャフト10の回りを回動する。また、モータ52が停
止状態でミラーボデーに車両前方側または車両後方側か
らの外力が加わった時には、ギヤ18は、ギヤ32にか
み合ってロックされているので、フレーム14とともに
シャフト10の軸回り方向に回動しようとする。この外
力によるギヤ18の回動力は、コイルばね22の付勢力
に抗してプレートクラッチ20を押し上げて、ギヤ18
の凸部18bとプレートクラッチ20の凹部20bとの
嵌め合いを外す。これにより、ギヤ18はシャフト10
に対して回動可能となり、外力によりフレーム14は回
動して、該外力を逃がす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチ構
造によれば、プレートクラッチ20はシャフト10の軸
方向に容易に移動できるように、シャフト10に対して
緩く嵌められており(シャフト10の外径とプレートク
ラッチ20の内径のクリアランスが比較的大きい。)、
ギヤ18とプレートクラッチ20が芯ずれを生じやす
い。このため、モータ52の駆動電流が変化したことを
検知してその駆動を停止させるギヤロック方式停止制御
を採用した場合には、ギヤロックに伴い最終段ギヤ18
にかかる力が大きくなりすぎると、プレートクラッチ2
0が傾いてシャフト10に食い付いて軸方向に移動でき
なくなったり、クラッチが外れやすくなる。また、クラ
ッチが外れるトルクが安定しない。また、ギヤ18とプ
レートクラッチ20の相対向する端面18a,20aは
面積が狭く、凸部18bおよび凹部20bは小面積のも
のしか作れない。このため、外力を受けた時に凸部18
bおよび凹部20bにかかる単位面積当たりの荷重が大
きくなり、凸部18bおよび凹部20bが摩耗したり欠
けたりしやすい。この発明は、前記従来の技術における
問題点を解決して、クラッチ動作の安定性を向上させた
電動格納式ドアミラーのクラッチ構造を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、車両のドア
外部にシャフトを立設固定し、該シャフトにフレームを
回動自在に支持し、該フレームにミラーボデーを固定
し、前記シャフトにギヤおよびクラッチ部材を該シャフ
トの軸方向に並べて挿通し、該ギヤは前記シャフトに対
し回動自在とし、該クラッチ部材は前記シャフトに対し
回動不能および軸方向に移動自在とし、該ギヤと該シャ
フトの相対向する端面どうしに凹凸の嵌め合い構造を形
成し、前記クラッチ部材をばねで前記シャフトの軸方向
に付勢して前記ギヤと前記シャフトどうしを押圧当接さ
せることにより、前記凹凸の嵌め合いにより、前記ギヤ
を前記シャフトに対して回転不能に保持し、前記フレー
ムに支持されたモータの回転を伝達機構を介して前記ギ
ヤに伝達することにより、前記フレームを前記シャフト
の軸回り方向に回動させて、前記ミラーボデーを前記ド
アに対して起立位置または格納位置に択一的に位置決め
し、前記ミラーボデーに前記シャフトの軸回り方向の外
力が加わった時には、該外力による前記ギヤの回動力に
より前記ばねの付勢力に抗して前記クラッチ部材を前記
シャフトの軸方向に移動させて、前記凹凸の嵌め合いを
外して、該外力により前記ミラーボデーを前記シャフト
の軸回り方向に回動させて該外力を逃がすようにした電
動格納式ドアミラーのクラッチ構造において、前記ギヤ
と前記クラッチ部材の対向する端面どうしを、前記シャ
フトの軸を中心軸とした円錐形状に形成してなるもので
ある。前記クラッチ部材は、例えば前記ギヤとの対向面
と反対側の端部に、前記シャフトを包囲し、該シャフト
に対し回転不能で軸方向に移動自在に形成されたスリー
ブ部を一体に具備した構成とすることができる。この場
合、例えば前記ばねを前記シャフトに挿通されたコイル
ばねで構成し、前記クラッチ部材における前記スリーブ
部よりも外側の部分に該コイルばねの端部を受けるばね
受け部を構成し、前記スリーブ部を該コイルばね内の空
間に収容配置した構成とすることができる。
【0010】この発明によれば、ギヤとクラッチ部材の
対向する端面どうしを、シャフトの軸を中心軸とした円
錐形状に形成したので、シャフトの外径とクラッチ部材
の内径のクリアランスが比較的大きくても、ギヤとクラ
ッチ部材の芯ずれが生じにくくなり、ギヤロック方式停
止制御を採用した場合においても、クラッチ部材の傾き
が生じにくくなる。したがって、クラッチが外れるトル
クが安定するとともに、シャフトに対するクラッチ部材
の食い付きが生じにくくなる。また、ギヤとクラッチ部
材の相対向する端面の面積が広くなるので、該端面に形
成する凹凸の面積を大きく形成することができ、該凹凸
にかかる単位面積当たりの荷重を減少させて、該凹凸の
摩耗や欠けを生じにくくすることができる。また、クラ
ッチ部材にスリーブ部を形成することにより、シャフト
に対するクラッチ部材の食い付きをより確実に防止する
ことができる。この場合、ばねをコイルばねで構成し、
クラッチ部材における前記スリーブ部よりも外側の部分
に該コイルばねの端部を受けるばね受け部を構成し、ス
リーブ部を該コイルばね内の空間に収容配置した構成と
することにより、スリーブ部を形成することに伴う高さ
の増加を抑制して、コンパクトに設計することができ
る。
【0011】また、この発明は、車両のドア外部にシャ
フトを立設固定し、該シャフトにフレームを回動自在に
支持し、該フレームにミラーボデーを固定し、前記シャ
フトにギヤおよびクラッチ部材を該シャフトの軸方向に
並べて挿通し、該ギヤは前記シャフトに対し回動自在お
よび軸方向に移動自在とし、該クラッチ部材は前記シャ
フトに対し回動不能とし、該ギヤと該シャフトの相対向
する端面どうしに凹凸の嵌め合い構造を形成し、前記ギ
ヤをばねで前記シャフトの軸方向に付勢して前記ギヤと
前記シャフトどうしを押圧当接させることにより、前記
凹凸の嵌め合いにより、前記ギヤを前記シャフトに対し
て回転不能に保持し、前記フレームに支持されたモータ
の回転を伝達機構を介して前記ギヤに伝達することによ
り、前記フレームを前記シャフトの軸回り方向に回動さ
せて、前記ミラーボデーを前記ドアに対して起立位置ま
たは格納位置に択一的に位置決めし、前記ミラーボデー
に前記シャフトの軸回り方向の外力が加わった時には、
該外力による前記ギヤの回動力により前記ばねの付勢力
に抗して前記ギヤを前記シャフトの軸方向に移動させ
て、前記凹凸の嵌め合いを外して、該外力により前記ミ
ラーボデーを前記シャフトの軸回り方向に回動させて該
外力を逃がすようにした電動格納式ドアミラーのクラッ
チ構造において、前記ギヤと前記クラッチ部材の対向す
る端面どうしを、前記シャフトの軸を中心軸とした円錐
形状に形成してなるものである。前記ギヤ部材は、例え
ば前記クラッチ部材との対向面と反対側の端部に、前記
シャフトを包囲し、該シャフトに対し回転可能で軸方向
に移動自在に形成されたスリーブ部を一体に具備した構
成とすることができる。この場合、例えば前記ばねを前
記シャフトに挿通されたコイルばねで構成し、前記ギヤ
における前記スリーブ部よりも外側の部分に該コイルば
ねの端部を受けるばね受け部を構成し、前記スリーブ部
を該コイルばね内の空間に収容配置した構成とすること
ができる。
【0012】この発明によれば、ギヤとクラッチ部材の
対向する端面どうしを、シャフトの軸を中心軸とした円
錐形状に形成したので、ギヤとクラッチ部材の芯ずれが
生じにくくなり、ギヤロック方式停止制御を採用した場
合においても、ギヤの傾きが生じにくくなる。したがっ
て、クラッチが外れるトルクが安定するとともに、シャ
フトに対するギヤの食い付きが生じにくくなる。また、
ギヤとクラッチ部材の相対向する端面の面積が広くなる
ので、該端面に形成する凹凸の面積を大きく形成するこ
とができ、該凹凸にかかる単位面積当たりの荷重を減少
させて、該凹凸の摩耗や欠けを生じにくくすることがで
きる。また、ギヤにスリーブ部を形成することにより、
シャフトに対するギヤの食い付きをより確実に防止する
ことができる。この場合、ばねをコイルばねで構成し、
ギヤにおける前記スリーブ部よりも外側の部分に該コイ
ルばねの端部を受けるばね受け部を構成し、スリーブ部
を該コイルばね内の空間に収容配置した構成とすること
により、スリーブ部を形成することに伴う高さの増加を
抑制して、コンパクトに設計することができる。
【0013】前記凹凸は、例えば前記円錐形状の端面の
周方向の複数箇所に等間隔に形成したものとすることが
できる。また、該凹凸は、例えば前記円錐形状の端面に
放射方向に延在して形成したものとすることができる。
また、該凹凸は、例えば前記円錐形状の周方向の断面形
状をほぼ台形状に形成したものとすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下説明
する。 (実施の形態1)この発明の実施の形態1を図1に分解
斜視図で示す。また、組み立てた状態を図6に縦断面図
で示す。図5はプレートクラッチ(クラッチ部材)70
を下面側から見た斜視図である。図1,5,6に示した
部分以外の電動格納ミラーの各部の構成は、図2とほぼ
同様とすることができる。図1,5,6において、図2
と共通する部分には同一の符号を用いる。フレーム14
(図6)には、シャフト10が立設固定される。シャフ
ト10には、ギヤ68、プレートクラッチ70、コイル
ばね22、ワッシャ24が挿通され、ワッシャ24を上
から押下してコイルばね22を圧縮して、シャフト10
の上端部付近に形成された溝10dにプレート26を差
し込むことにより、これら各部品68,70,22,2
4,26はシャフト10に一体に装着される。シャフト
10に対し、ギヤ68は回動自在に支持され、プレート
クラッチ70は回動不能および軸方向に移動自在に支持
される。ただし、通常時(外力が加わってない時)は、
コイルばね22の付勢力によりギヤ68とプレートクラ
ッチ70はかみ合っているので、ギヤ68も回動不能と
されている。ギヤ68には、モータ52(図2)の回転
が、ウォームおよびウォームホイール(図示せず)等お
よびギヤ72(図6)を介して伝達される。
【0015】ギヤ68およびプレートクラッチ70の構
成について説明する。プレートクラッチ70と対向する
側のギヤ68の端面68aは凸状の円錐形状に形成され
ている。該端面68aには、凸部68bが、周方向に等
間隔で径方向に延在して複数個形成されている。該凸部
68bの周方向の断面はほぼ台形状に形成されている。
ギヤ68と対向する側のプレートクラッチ70の端面7
0aは、ギヤ68の凸状の端面68aと係合する凹状の
円錐形状に形成されている。該端面70aには、ギヤ6
8の凸部68bと緩く嵌まり合う凹部70bが周方向に
等間隔で径方向に延在して、凸部68bと同一個数形成
されている。ギヤ68と対向する側と反対側のプレート
クラッチ70の端部にはスリーブ部70cが一体に形成
され、該スリーブ部70cにシャフト10が挿通されて
いる。スリーブ部70cの内周面には、シャフト10の
外周面の軸方向に形成された突条10eに緩く嵌まり合
う溝70dが軸方向に形成されている。コイルばね22
は、上端部がワッシャ24の下面に当接支持され、下端
部がプレートクラッチ70の上面でスリーブ部70cよ
りも外側の部分に平坦面として構成されたばね受け部7
0eに当接支持されている。スリーブ部70cはコイル
ばね22内の空間23に収容されている。シャフト10
に対して、ギヤ68は回動可能であるが、プレートクラ
ッチ70は突条10eと溝70dとの嵌め合いにより回
動不能(軸方向には移動可能)である。通常時(外力が
加わっていない時)には、ギヤ68の凸部68bとプレ
ートクラッチ70の凹部70bは嵌まり合っている。こ
の時、コイルばね22の付勢力によりギヤ68とプレー
トクラッチ70間には押圧力が作用しているので、ギヤ
68はシャフト10に対して回動不能である。この状態
でモータ52を駆動すると、ギヤ72(図6)はギヤ6
8の回りを公転して、該ギヤ72を保持しているフレー
ム14がシャフト10の回りを回動する。また、モータ
52が停止状態でミラーボデーに車両前方側または車両
後方側からの外力が加わった時には、ギヤ68はギヤ7
2にかみ合ってロックされているので、該ギヤ68はフ
レーム14とともにシャフト10の軸回り方向に回動し
ようとする。この外力によるギヤ68の回動力は、コイ
ルばね22の付勢力に抗してプレートクラッチ70を押
し上げて、ギヤ68の凸部68bとプレートクラッチ7
0の凹部70bとの嵌め合いを外す。これにより、ギヤ
68はシャフト10に対して回動可能となり、外力によ
りミラーボデーは回動して、該外力を逃がす。
【0016】以上の構成によれば、ギヤ68とプレート
クラッチ70の対向する端面68a,70aどうしが、
シャフト10の軸Lを中心軸とした円錐形状に形成され
ているので、シャフト10の外径とプレートクラッチ7
0の内径のクリアランスが比較的大きくても、ギヤ68
とプレートクラッチ70の芯ずれが生じにくくなり、ギ
ヤロック方式停止制御を採用した場合においても、プレ
ートクラッチ70の傾きが生じにくくなる。したがっ
て、クラッチが外れるトルクが安定するとともに、シャ
フト10に対するプレートクラッチ70の食い付きが生
じにくくなる。また、ギヤ68とプレートクラッチ70
の相対向する端面68a,70aの面積が広いので、該
端面68a,70aに形成する凸部68bおよび凹部7
0bの面積を大きく形成することができ、該凸部68b
および凹部70bにかかる単位面積当たりの荷重を減少
させて、該凸部68bおよび凹部70bの摩耗や欠けを
生じにくくすることができる。また、プレートクラッチ
70にスリーブ部70cを形成することにより、シャフ
ト10に対するプレートクラッチ70の食い付きをより
確実に防止することができる。また、コイルばね22の
下端部は、プレートクラッチ70におけるスリーブ部7
0cの下端部で外方に張り出したばね受け部70eに支
持され、スリーブ部70cはコイルばね22内の空間2
3に収容配置されているので、スリーブ部70cを形成
することに伴う高さの増加が抑制され、コンパクトに設
計することができる。
【0017】(実施の形態2)この発明の実施の形態2
を、図7に組み立てた状態の縦断面図で示す。この実施
の形態2は、実施の形態1に対し、下側にプレートクラ
ッチ78を配置し、上側にギヤ80を配置した点を変更
したものである。実施の形態1と共通する部分には同一
の符号を用いる。フレーム14には、シャフト10が立
設固定される。シャフト10には、プレートクラッチ7
8、ギヤ80、コイルばね22、ワッシャ24が挿通さ
れ、ワッシャ24を上から押下してコイルばね22を圧
縮して、シャフト10の上端部付近に形成された溝10
dにプレート26を差し込むことにより、これら各部品
78,80,22,24,26はシャフト10に一体に
装着される。シャフト10に対し、ギヤ80は回動自在
および軸方向に移動自在に支持され、プレートクラッチ
78は回動不能に支持される。ただし、通常時(外力が
加わってない時)は、コイルばね22の付勢力によりギ
ヤ80とプレートクラッチ78はかみ合っているので、
ギヤ80も回動不能とされている。ギヤ80には、モー
タ52(図2)の回転が、ウォームおよびウォームホイ
ール(図示せず)等およびギヤ72を介して伝達され
る。
【0018】ギヤ80およびプレートクラッチ78の構
成について説明する。プレートクラッチ78と対向する
側のギヤ80の端面80aは凸状の円錐形状に形成され
ている。該端面80aには、凸部80bが、周方向に等
間隔で径方向に延在して複数個形成されている。該凸部
80bの周方向の断面はほぼ台形状に形成されている。
ギヤ80と対向する側のプレートクラッチ78の端面7
8aは、ギヤ80の凸状の端面80aと係合する凹状の
円錐形状に形成されている。該端面78aには、ギヤ8
0の凸部80bと緩く嵌まり合う凹部78bが周方向に
等間隔で径方向に延在して、凸部80bと同一個数形成
されている。プレートクラッチ78と対向する側と反対
側のギヤ80の端部にはスリーブ部80cが一体に形成
され、該スリーブ部80cにシャフト10が挿通されて
いる。プレートクラッチ78の内周面には、シャフト1
0の外周面の軸方向に形成された突条10eに嵌まり合
う溝78dが軸方向に形成されている。コイルばね22
は、上端部がワッシャ24の下面に当接支持され、下端
部がギヤ80の上面でスリーブ部80cよりも外側の部
分に平坦面として構成されたばね受け部80eに当接支
持されている。スリーブ部80cはコイルばね22内の
空間23に収容されている。シャフト10に対して、ギ
ヤ80は回動可能であるが、プレートクラッチ78は突
条10eと溝78dとの嵌め合いにより回動不能(軸方
向には移動可能)である。通常時(外力が加わっていな
い時)には、ギヤ80の凸部80bとプレートクラッチ
78の凹部78bは嵌まり合っている。この時、コイル
ばね22の付勢力によりギヤ80とプレートクラッチ7
8間には押圧力が作用しているので、ギヤ80はシャフ
ト10に対して回動不能である。この状態でモータ52
を駆動すると、ギヤ72はギヤ80の回りを公転して、
該ギヤ72を保持しているフレーム14がシャフト10
の回りを回動する。また、モータ52が停止状態でミラ
ーボデーに車両前方側または車両後方側からの外力が加
わった時には、ギヤ80はギヤ72にかみ合ってロック
されているので、該ギヤ80はフレーム14とともにシ
ャフト10の軸回り方向に回動しようとする。この外力
によるギヤ80の回動力は、コイルばね22の付勢力に
抗して該ギヤ80自身を押し上げて、ギヤ80の凸部8
0bとプレートクラッチ78の凹部78bとの嵌め合い
を外す。これにより、ギヤ80はシャフト10に対して
回動可能となり、外力によりミラーボデーは回動して、
該外力を逃がす。
【0019】以上の構成によれば、ギヤ80とプレート
クラッチ78の対向する端面80a,78aどうしが、
シャフト10の軸Lを中心軸とした円錐形状に形成され
ているので、シャフト10の外径とギヤ80の内径のク
リアランスが比較的大きくても、ギヤ80とプレートク
ラッチ78の芯ずれが生じにくくなり、ギヤロック方式
停止制御を採用した場合においても、ギヤ80の傾きが
生じにくくなる。したがって、クラッチが外れるトルク
が安定するとともに、シャフト10に対するギヤ80の
食い付きが生じにくくなる。また、ギヤ80とプレート
クラッチ78の相対向する端面80a,78aの面積が
広いので、該端面80a,78aに形成する凸部80b
および凹部78bの面積を大きく形成することができ、
該凸部80bおよび凹部78bにかかる単位面積当たり
の荷重を減少させて、該凸部80bおよび凹部78bの
摩耗や欠けを生じにくくすることができる。また、ギヤ
80にスリーブ部80cを形成することにより、シャフ
ト10に対するギヤ80の食い付きをより確実に防止す
ることができる。また、コイルばね22の下端部は、ギ
ヤ80におけるスリーブ部80cの下端部で外方に張り
出したばね受け部80eに支持され、スリーブ部80c
はコイルばね22内の空間23に収容配置されているの
で、スリーブ部80cを形成することに伴う高さの増加
が抑制され、コンパクトに設計することができる。
【0020】(実施の形態3)この発明の実施の形態3
を、図8に組み立てた状態の縦断面図で示す。この実施
の形態3は、実施の形態1に対し、ギヤ82の円錐形状
を凹状とし、プレートクラッチ84の円錐形状を凸状と
した点を変更したものである。実施の形態1と共通する
部分には同一の符号を用いる。フレーム14には、シャ
フト10が立設固定される。シャフト10には、ギヤ8
2、プレートクラッチ84、コイルばね22、ワッシャ
24が挿通され、ワッシャ24を上から押下してコイル
ばね22を圧縮して、シャフト10の上端部付近に形成
された溝10dにプレート26を差し込むことにより、
これら各部品82,84,22,24,26はシャフト
10に一体に装着される。シャフト10に対し、ギヤ8
2は回動自在に支持され、プレートクラッチ84は回動
不能および軸方向に移動自在に支持される。ただし、通
常時(外力が加わってない時)は、コイルばね22の付
勢力によりギヤ82とプレートクラッチ84はかみ合っ
ているので、ギヤ82も回動不能とされている。ギヤ8
2には、モータ52(図2)の回転が、ウォームおよび
ウォームホイール(図示せず)等およびギヤ72を介し
て伝達される。
【0021】ギヤ82およびプレートクラッチ84の構
成について説明する。プレートクラッチ84と対向する
側のギヤ82の端面82aは凹状の円錐形状に形成され
ている。該端面82aには、凸部82bが、周方向に等
間隔で径方向に延在して複数個形成されている。該凸部
82bの周方向の断面はほぼ台形状に形成されている。
ギヤ82と対向する側のプレートクラッチ84の端面8
4aは、ギヤ82の凹状の端面82aと係合する凸状の
円錐形状に形成されている。該端面84aには、ギヤ8
2の凸部82bと緩く嵌まり合う凹部84bが周方向に
等間隔で径方向に延在して、凸部82bと同一個数形成
されている。ギヤ82と対向する側と反対側のプレート
クラッチ84の端部にはスリーブ部84cが一体に形成
され、該スリーブ部84cにシャフト10が挿通されて
いる。スリーブ部84cの内周面には、シャフト10の
外周面の軸方向に形成された突条10eに緩く嵌まり合
う溝84dが軸方向に形成されている。コイルばね22
は、上端部がワッシャ24の下面に当接支持され、下端
部がプレートクラッチ84の上面でスリーブ部84cよ
りも外側の部分に平坦面として構成されたばね受け部8
4eに当接支持されている。スリーブ部84cはコイル
ばね22内の空間23に収容されている。シャフト10
に対して、ギヤ82は回動可能であるが、プレートクラ
ッチ84は突条10eと溝84dとの嵌め合いにより回
動不能(軸方向には移動可能)である。通常時(外力が
加わっていない時)には、ギヤ82の凸部82bとプレ
ートクラッチ84の凹部84bは嵌まり合っている。こ
の時、コイルばね22の付勢力によりギヤ82とプレー
トクラッチ84間には押圧力が作用しているので、ギヤ
82はシャフト10に対して回動不能である。この状態
でモータ52を駆動すると、ギヤ72はギヤ82の回り
を公転して、該ギヤ72を保持しているフレーム14が
シャフト10の回りを回動する。また、モータ52が停
止状態でミラーボデーに車両前方側または車両後方側か
らの外力が加わった時には、ギヤ82はギヤ72にかみ
合ってロックされているので、該ギヤ82はフレーム1
4とともにシャフト10の軸回り方向に回動しようとす
る。この外力によるギヤ82の回動力は、コイルばね2
2の付勢力に抗してプレートクラッチ84を押し上げ
て、ギヤ82の凸部82bとプレートクラッチ84の凹
部84bとの嵌め合いを外す。これにより、ギヤ82は
シャフト10に対して回動可能となり、外力によりミラ
ーボデーは回動して、該外力を逃がす。以上の構成によ
れば、実施の形態1と同様の作用、効果が得られる。
【0022】(実施の形態4)この発明の実施の形態4
を、図9に組み立てた状態の縦断面図で示す。この実施
の形態4は、実施の形態2(図7)に対し、ギヤ88の
円錐形状を凹状とし、プレートクラッチ86の円錐形状
を凸状とした点を変更したものである。実施の形態2と
共通する部分には同一の符号を用いる。フレーム14に
は、シャフト10が立設固定される。シャフト10に
は、プレートクラッチ86、ギヤ88、コイルばね2
2、ワッシャ24が挿通され、ワッシャ24を上から押
下してコイルばね22を圧縮して、シャフト10の上端
部付近に形成された溝10dにプレート26を差し込む
ことにより、これら各部品86,88,22,24,2
6はシャフト10に一体に装着される。シャフト10に
対し、ギヤ88は回動自在および軸方向に移動自在に支
持され、プレートクラッチ86は回動不能に支持され
る。ただし、通常時(外力が加わってない時)は、コイ
ルばね22の付勢力によりギヤ88とプレートクラッチ
86はかみ合っているので、ギヤ88も回動不能とされ
ている。ギヤ88には、モータ52(図2)の回転が、
ウォームおよびウォームホイール(図示せず)等および
ギヤ72を介して伝達される。
【0023】ギヤ88およびプレートクラッチ86の構
成について説明する。プレートクラッチ86と対向する
側のギヤ88の端面88aは凹状の円錐形状に形成され
ている。該端面88aには、凸部88bが、周方向に等
間隔で径方向に延在して複数個形成されている。該凸部
88bの周方向の断面はほぼ台形状に形成されている。
ギヤ88と対向する側のプレートクラッチ86の端面8
6aは、ギヤ88の凹状の端面88aと係合する凸状の
円錐形状に形成されている。該端面86aには、ギヤ8
8の凸部88bと緩く嵌まり合う凹部86bが周方向に
等間隔で径方向に延在して、凸部88bと同一個数形成
されている。プレートクラッチ86と対向する側と反対
側のギヤ88の端部にはスリーブ部88cが一体に形成
され、該スリーブ部88cにシャフト10が挿通されて
いる。プレートクラッチ86の内周面には、シャフト1
0の外周面の軸方向に形成された突条10eに嵌まり合
う溝86dが軸方向に形成されている。コイルばね22
は、上端部がワッシャ24の下面に当接支持され、下端
部がギヤ88の上面でスリーブ部88cよりも外側の部
分に平坦面として構成されたばね受け部88eに当接支
持されている。スリーブ部88cはコイルばね22内の
空間23に収容されている。シャフト10に対して、ギ
ヤ88は回動可能であるが、プレートクラッチ86は突
条10eと溝86dとの嵌め合いにより回動不能(軸方
向には移動可能)である。通常時(外力が加わっていな
い時)には、ギヤ88の凸部88bとプレートクラッチ
86の凹部86bは嵌まり合っている。この時、コイル
ばね22の付勢力によりギヤ88とプレートクラッチ8
6間には押圧力が作用しているので、ギヤ88はシャフ
ト10に対して回動不能である。この状態でモータ52
を駆動すると、ギヤ72はギヤ88の回りを公転して、
該ギヤ72を保持しているフレーム14がシャフト10
の回りを回動する。また、モータ52が停止状態でミラ
ーボデーに車両前方側または車両後方側からの外力が加
わった時には、ギヤ88はギヤ72にかみ合ってロック
されているので、該ギヤ88はフレーム14とともにシ
ャフト10の軸回り方向に回動しようとする。この外力
によるギヤ88の回動力は、コイルばね22の付勢力に
抗して該ギヤ88自身を押し上げて、ギヤ88の凸部8
8bとプレートクラッチ86の凹部86bとの嵌め合い
を外す。これにより、ギヤ88はシャフト10に対して
回動可能となり、外力によりミラーボデーは回動して、
該外力を逃がす。以上の構成によれば、実施の形態2と
同様の作用、効果が得られる。
【0024】なお、以上の各実施の形態では、ギヤとプ
レートクラッチの対向する端面のうち、ギヤの端面に凸
部を形成し、プレートクラッチの端面に凹部を形成した
が、これとは逆にギヤの端面に凹部を形成し、プレート
クラッチの端面に凸部を形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す分解斜視図で
ある。
【図2】 従来の電動格納式ドアミラーの構造を示す分
解斜視図である。
【図3】 図2の従来のミラーを組み立てた状態で示す
縦断面図である。
【図4】 図2の従来のミラーにおけるギヤ18とプレ
ートクラッチ20の詳細構成を示す分解斜視図である。
【図5】 実施の形態1におけるプレートクラッチ70
を下面側から見た斜視図である。
【図6】 実施の形態1のミラーを組み立てた状態で示
す縦断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す縦断面図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す縦断面図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態4を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10…シャフト、14…フレーム、22…コイルばね、
23…コイルばね内の空間、52…モータ、68,8
0,82,88…ギヤ、68a,80a,82a,88
a…ギヤの端面、68b,80b,82b,88b…凸
部、70,78,84,86…プレートクラッチ(クラ
ッチ部材)、70a,78a,84a,86a…プレー
トクラッチの端面、70e,80e…ばね受け部、70
b,78b,84b,86b…凹部、70c,80c,
84c,88c…スリーブ部、72…ギヤ(伝達機
構)、L…シャフトの軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のドア外部にシャフトを立設固定し、
    該シャフトにフレームを回動自在に支持し、該フレーム
    にミラーボデーを固定し、前記シャフトにギヤおよびク
    ラッチ部材を該シャフトの軸方向に並べて挿通し、該ギ
    ヤは前記シャフトに対し回動自在とし、該クラッチ部材
    は前記シャフトに対し回動不能および軸方向に移動自在
    とし、該ギヤと該シャフトの相対向する端面どうしに凹
    凸の嵌め合い構造を形成し、前記クラッチ部材をばねで
    前記シャフトの軸方向に付勢して前記ギヤと前記シャフ
    トどうしを押圧当接させることにより、前記凹凸の嵌め
    合いにより、前記ギヤを前記シャフトに対して回転不能
    に保持し、前記フレームに支持されたモータの回転を伝
    達機構を介して前記ギヤに伝達することにより、前記フ
    レームを前記シャフトの軸回り方向に回動させて、前記
    ミラーボデーを前記ドアに対して起立位置または格納位
    置に択一的に位置決めし、前記ミラーボデーに前記シャ
    フトの軸回り方向の外力が加わった時には、該外力によ
    る前記ギヤの回動力により前記ばねの付勢力に抗して前
    記クラッチ部材を前記シャフトの軸方向に移動させて、
    前記凹凸の嵌め合いを外して、該外力により前記ミラー
    ボデーを前記シャフトの軸回り方向に回動させて該外力
    を逃がすようにした電動格納式ドアミラーのクラッチ構
    造において、 前記ギヤと前記クラッチ部材の対向する端面どうしを、
    前記シャフトの軸を中心軸とした円錐形状に形成してな
    る電動格納式ドアミラーのクラッチ構造。
  2. 【請求項2】前記クラッチ部材が、前記ギヤとの対向面
    と反対側の端部に、前記シャフトを包囲し、該シャフト
    に対し回転不能で軸方向に移動自在に形成されたスリー
    ブ部を一体に具備している請求項1記載の電動格納式ド
    アミラーのクラッチ構造。
  3. 【請求項3】前記ばねが前記シャフトに挿通されたコイ
    ルばねで構成され、前記クラッチ部材における前記スリ
    ーブ部よりも外側の部分に該コイルばねの端部を受ける
    ばね受け部が構成され、前記スリーブ部が該コイルばね
    内の空間に収容配置されている請求項2記載の電動格納
    式ドアミラーのクラッチ構造。
  4. 【請求項4】車両のドア外部にシャフトを立設固定し、
    該シャフトにフレームを回動自在に支持し、該フレーム
    にミラーボデーを固定し、前記シャフトにギヤおよびク
    ラッチ部材を該シャフトの軸方向に並べて挿通し、該ギ
    ヤは前記シャフトに対し回動自在および軸方向に移動自
    在とし、該クラッチ部材は前記シャフトに対し回動不能
    とし、該ギヤと該シャフトの相対向する端面どうしに凹
    凸の嵌め合い構造を形成し、前記ギヤをばねで前記シャ
    フトの軸方向に付勢して前記ギヤと前記シャフトどうし
    を押圧当接させることにより、前記凹凸の嵌め合いによ
    り、前記ギヤを前記シャフトに対して回転不能に保持
    し、前記フレームに支持されたモータの回転を伝達機構
    を介して前記ギヤに伝達することにより、前記フレーム
    を前記シャフトの軸回り方向に回動させて、前記ミラー
    ボデーを前記ドアに対して起立位置または格納位置に択
    一的に位置決めし、前記ミラーボデーに前記シャフトの
    軸回り方向の外力が加わった時には、該外力による前記
    ギヤの回動力により前記ばねの付勢力に抗して前記ギヤ
    を前記シャフトの軸方向に移動させて、前記凹凸の嵌め
    合いを外して、該外力により前記ミラーボデーを前記シ
    ャフトの軸回り方向に回動させて該外力を逃がすように
    した電動格納式ドアミラーのクラッチ構造において、 前記ギヤと前記クラッチ部材の対向する端面どうしを、
    前記シャフトの軸を中心軸とした円錐形状に形成してな
    る電動格納式ドアミラーのクラッチ構造。
  5. 【請求項5】前記ギヤ部材が、前記クラッチ部材との対
    向面と反対側の端部に、前記シャフトを包囲し、該シャ
    フトに対し回転可能で軸方向に移動自在に形成されたス
    リーブ部を一体に具備している請求項4記載の電動格納
    式ドアミラーのクラッチ構造。
  6. 【請求項6】前記ばねが前記シャフトに挿通されたコイ
    ルばねで構成され、前記ギヤにおける前記スリーブ部よ
    りも外側の部分に該コイルばねの端部を受けるばね受け
    部が構成され、前記スリーブ部が該コイルばね内の空間
    に収容配置されている請求項5記載の電動格納式ドアミ
    ラーのクラッチ構造。
  7. 【請求項7】前記凹凸が前記円錐形状の端面の周方向の
    複数箇所に等間隔に形成されている請求項1から6のい
    ずれかに記載の電動格納式ドアミラーのクラッチ構造。
  8. 【請求項8】前記凹凸が前記円錐形状の端面に放射方向
    に延在して形成されている請求項1から7のいずれかに
    記載の電動格納式ドアミラーのクラッチ構造。
  9. 【請求項9】前記凹凸の前記円錐形状の周方向の断面形
    状がほぼ台形状に形成されている請求項1から8のいず
    れかに記載の電動格納式ドアミラーのクラッチ構造。
JP2000104680A 2000-04-06 2000-04-06 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造 Pending JP2001287593A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104680A JP2001287593A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000104680A JP2001287593A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001287593A true JP2001287593A (ja) 2001-10-16

Family

ID=18618180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000104680A Pending JP2001287593A (ja) 2000-04-06 2000-04-06 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001287593A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342909A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Tokai Rika Co Ltd 回転体連結構造及び電動ドアミラー装置
US8123369B2 (en) 2009-05-21 2012-02-28 Murakami Corporation Shaft structure of retractable outer mirror
EP2457772A1 (en) 2010-11-26 2012-05-30 Ichikoh Industries, Ltd. Vehicle outside mirror device
JP2013063781A (ja) * 2013-01-16 2013-04-11 Ichikoh Ind Ltd 車両用アウトサイドミラー装置
CN105691306A (zh) * 2016-04-08 2016-06-22 徐工集团工程机械股份有限公司科技分公司 一种预紧式无级调节的后视镜支架
WO2016158498A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社 村上開明堂 車両用電動格納式視認装置および該装置に組み込まれるシャフト外挿ギヤ
WO2017175596A1 (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社東海理化電機製作所 車両用視認装置
CN110126737A (zh) * 2019-05-31 2019-08-16 法可赛(太仓)汽车配件有限公司 外后视镜装置
CN110154903A (zh) * 2018-02-13 2019-08-23 法可镜子股份公司 用于机动车辆后视镜的连接器装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342909A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Tokai Rika Co Ltd 回転体連結構造及び電動ドアミラー装置
US8123369B2 (en) 2009-05-21 2012-02-28 Murakami Corporation Shaft structure of retractable outer mirror
EP2457772A1 (en) 2010-11-26 2012-05-30 Ichikoh Industries, Ltd. Vehicle outside mirror device
US9878668B2 (en) 2010-11-26 2018-01-30 Ichikoh Industries, Ltd. Vehicle outside mirror device
JP2013063781A (ja) * 2013-01-16 2013-04-11 Ichikoh Ind Ltd 車両用アウトサイドミラー装置
JP2016190543A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社村上開明堂 車両用電動格納式視認装置および該装置に組み込まれるシャフト外挿ギヤ
WO2016158498A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社 村上開明堂 車両用電動格納式視認装置および該装置に組み込まれるシャフト外挿ギヤ
US10807534B2 (en) 2015-03-31 2020-10-20 Murakami Corporation Electric retractable view device for vehicle
US10953802B2 (en) 2015-03-31 2021-03-23 Murakami Corporation Electric retractable view device for vehicle, and shaft outside-fitting gear incorporated in the device
WO2017175596A1 (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社東海理化電機製作所 車両用視認装置
CN105691306A (zh) * 2016-04-08 2016-06-22 徐工集团工程机械股份有限公司科技分公司 一种预紧式无级调节的后视镜支架
DE112017001911T5 (de) 2016-04-08 2018-12-20 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Betrachtungsvorrichtung für ein Fahrzeug
CN110154903A (zh) * 2018-02-13 2019-08-23 法可镜子股份公司 用于机动车辆后视镜的连接器装置
CN110154903B (zh) * 2018-02-13 2022-05-27 法可镜子股份公司 用于机动车辆后视镜的连接器装置
CN110126737A (zh) * 2019-05-31 2019-08-16 法可赛(太仓)汽车配件有限公司 外后视镜装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1264735B1 (en) Electrically storable door mirror
US5636071A (en) Speed reduction device for an electrically powered foldable rearview mirror
US6691796B1 (en) Power tool having an operating knob for controlling operation in one of rotary drive and hammering modes
EP1239178B1 (en) Reverse input blocking clutch
EP2457772B1 (en) Vehicle outside mirror device
EP2543546B1 (en) Vehicle outside mirror device
EP1703162B1 (en) Sliding clutch
JP2001287593A (ja) 電動格納式ドアミラーのクラッチ構造
JPH034771B2 (ja)
JPH10129349A (ja) 電動格納型ドアミラー
JP5124843B2 (ja) トルクリミッター付のクラッチ機構
JPH0417391Y2 (ja)
JP2598501Y2 (ja) 電動格納ミラー
JPH0986277A (ja) 電動格納型ドアミラー
JPH0463738A (ja) 電動ステー格納式ミラー装置
JP2552109Y2 (ja) 電動式ドアミラー
JP2000064684A (ja) ステアリングロック装置
JPH0366175B2 (ja)
JP2564827Y2 (ja) 電動格納式ドアミラーの自動ブレーキ装置
JPS646790Y2 (ja)
JPH07291033A (ja) 自動車用ドアミラー
JPH063116Y2 (ja) ドアロック装置
JPH0348903Y2 (ja)
JPH0438236A (ja) クラッチ
JPH0217436U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060808