JPS63195042A - 電動格納型ドアミラ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のドアに取付けられ運転席からの遠隔操
作によって自動的にドア表面に沿って格納される電動格
納型ドアミラーに関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の電動格納型ドアミラーとしては、例えば
特開昭６１−１２４５２号公報に示されたものが知られ
ている。これを概略説明すると、ベースに立設したシャ
フトに対してミラーボディを回動自在に取付けて、該ボ
ディをスプリングによりベース上面に押し付け、シャフ
トに設けたクラッチギヤの上面と固定クラッチの下面お
よびミラーボディ内のフレーム下面とベース上面との間
にそれぞれクラッチを介在させ、ミラーボディの傾倒時
に下方のクラッチが早く外れるように上方のクラッチを
下方のクラッチより強く噛合わせて構成したものである
。そして、クラッチは複数個のボールと、このボールが
嵌合する凹部とで構成される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来の電動格納型ドアミラー
においては、クラッチ機構として固定クラッチとボール
とを使用しているため、部品点数が増加し、製造２組立
作業が面倒で、高価になるという問題があった。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明に係る電動格納型ドアミラーは上述したような問
題点を解決すべくなされたもので、伝達ギヤの表裏面と
、ベース上面およびミラー２、ウジング内のブラケット
下面との間に、これらの面にそれぞれ形成された互いに
嵌合する嵌合凹部と嵌合突起とで構成されるクラッチを
介在させるようにしたものである。

〔作　用〕

本発明においては、伝達ギヤの表裏面と、この表裏面に
対向するブラケット下面およびベース上面に形成された
互いに嵌合する嵌合凹部と嵌合突起とでクラッチをそれ
ぞれ構成したので、クラッチ機構のためにボール、固定
クラッチ等の他の部材を一切必要とせず、構造の簡素化
を達成し得る。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係る電動格納型ドアミラーの一実施例
を示す要部の破断正面図、第２図は要部横断面図、第３
図は同ミラーの正面図、第４図は伝達ギヤの要部拡大断
面図、第５図は伝達ギヤの斜視図である。これらの図に
おいて、１は車体のドア２に固定された略り字形のベー
ス、３はベース１の上面１ａに立設されたシャフト４に
前後方向に可倒自在に配設されたドアミラーで、このド
アミラー３は車体後方に開放する略箱形のミラーハウジ
ング５と、該ハウジング５の開口部６に無方向に傾動自
在に配設されたミラー７と、ミラーハウジング５内に配
設され運転席からの遠隔操作により前記ミ２−７を無方
向に傾動させる、例えば特公昭６１−２５３３号公報等
に示されている周知のミラー駆動装置８と、同じくミラ
ーノ蔦つジング　。

５内に配設され運転席からの遠隔操作によりドアミラー
３を前後方向に傾動させる格納機構９等を備えている。

また、ミラーノ・ウジング５の内部下方には前記ミラー
駆動装置８および格納機構９が増付けられるブラケット
１０が配設固定されておυ、このブラケット１０の一端
部１０ａは該ノーウジング５のベース側側面に一体に突
設された下面が開放するステ一部１１内に挿入されて、
前記シャフト４が貫通する貫通孔１２と、該ブラケット
１０を下方に付勢するスプリング１３の下端部を収納す
る筒状の盲孔１４とを有している。この盲孔１４は前記
一端部１０ａの表面で前記貫通孔１２の周りに同軸形成
されている。シャフト４の上端部外周面には前記スプリ
ング１３の上端が圧接されるワッシャ１５と、止め輪１
６とが嵌着され、該シャフト４の内部には前記ミラー駆
動装置８と格納機構９を電源に接続するコード１７が挿
通され、ミラーハウジング５内に導かれている。

前記格納機構９は、ミラー格納用電動モータ２０と、こ
の電動モータ２０の出力軸２１に取付けられたウオーム
２２と、このウオーム２２に噛合するウオームホイール
２３および６段程度のスハーギャ２４を内蔵する減速歯
車機構２５と、前記駆動モータ２０の回転が減速歯車機
構２５を経て減速伝達される伝達ギヤ２６とで構成され
ている。

伝達ギヤ２６は前記シャフト４に対して回転自在にかつ
同軸配置されるもので、前記ブラケット１０の下面で貫
通孔１２の下端開口部の周囲に突設されたリング状突部
２８に回転自在に嵌合されることにより、前記ブラケッ
ト１０の下面とベース１の上面１ａとの間に介在され、
前記減速歯車機構２５の最終段ギヤ３０と噛合している
。また、伝達ギヤの表面とブラケット１０の下面には、
第４図に示すように互いに嵌合することによりクラッチ
３１を構成する複数個、例えば６つの嵌合突起３２と嵌
合凹部３３が形成されている。同様に伝達ギヤ２６の裏
面とベース１の上面１ａにもクラッチ３４を構成する６
つの嵌合突起３５と嵌合凹部３６が形成されている。嵌
合突起３２．３５は断面形状が台形で、伝達ギヤ２６の
中心孔３６の周囲に突設されており、その高さり、Ｈが
異なる（Ｈ＞ｈ）　　ことによシ、嵌合突起３２と嵌合
凹部３３との結合力を嵌合突起３５と嵌合凹部３６との
結合力より小さく設定し、ドアミラー゛３の電動格納時
に、上方のクラッチ３１が下方のクラッチ３４より早く
外れるようにしている。

なお、第１図中４０はミラーハウジング５の回動角を検
出し、ミラー格納用駆動モータ２ｏを駆動制御するため
のリミットスイッチである。

次に、このような構成からなる電動格納型ドアミラーの
動作について説明する。

先ず、駆動モータ２０によシドアミラー３を格納する場
合、該モータ２０を駆動すると、その出力軸２１の回転
はウオーム２２およびウオームホイール２３を介して減
速歯車機構２５に伝達されること尾より減速され、最終
的にギヤ３０を経て伝達ギヤ２６に伝達される。この時
、伝達ギヤ２６はクラッチ３１．３４によって回転を阻
止されているため、ギヤ３０は伝達ギヤ２６の周りを公
転し、この時の回転力でミラ・−ハウジング５を傾倒さ
せようとする。すると、嵌合突起３２．３５の突出高さ
り、Ｈの相違により結合力の小さい上方のクラッチの噛
合いが外れる。すなわち、嵌合突起３２が嵌合凹部３３
から抜は出してブラケット１０をスプリング１３に抗し
て押し上げ、該ブラケットをベース１に対して回動可能
な状態にする。

この結果、ドアミラー３はギヤ３ｏが伝達ギヤ２６の周
りを公転することで第２図時計方向に回動し、二点鎖線
で示すよう妃ドア２に沿って格納される。

この格納途中において何らかの原因で過負荷が加わった
場合（例えば電動格納途中に手でドアミラーを制止した
場合等）、前記ギヤ３ｏの回転力により嵌合突起３２．
３５が嵌合凹部３３，３６からそれぞれ抜は出し、クラ
ッチ３１．３４を共に外す。した゛がって、伝達ギヤ２
６はベース１およびブラケット１０の双方に対して回転
自在となり、ギヤ３０によって回転されるため、過負荷
による駆動モータ２０の過熱、焼付き等を防とし得るも
のである。

格納状態からドアミラー３を使用状態にセットする場合
は、駆動モータ２０が格納時とは逆方向に回転し、その
回転がギヤ３０に減速伝達され、該ギヤ３０が伝達ギヤ
２６の周りを格納時とは逆の方向ば公転することで可能
とされる。この公転は、上述した格納時と同様、上方の
クラッチ３１が外れてブラケット１０をベース１に対し
て回動自在にすることで可能とされる。

なお、下方のクラッチ３４は格納時と同様、外れること
がなく、伝達ギヤ２６をベース１に対して固定状態に維
持する。

次に、手動操作によυドアミラー３を格納する場合、ミ
ラーハウジング５に第２図時計方向の外力（Ｆ）を作用
させる。すると、ドアミラー３はシャフト４を中心とし
て第２図時計方向に回動しようとするため、ギヤ３０と
伝達ギヤ２６との間に回転トルクが生じる。この時、ギ
ヤ３０側は減速歯車機構２５により回転不能な状態に保
持されているため、上方のクラッチ３１は外れず、伝達
ギヤ２６をブラケット１０に対して固定状態に保持する
。また、伝達ギヤ２６は、下方のクラッチ３４によって
ベース１に固定されているが、外力（Ｆ’ｌが嵌合突起
３５と嵌合凹部３６との結合力以上になると該クラッチ
３４が外れるため、ベース１に対して回転自在となる。

この結果、ギヤ３ｏは伝達ギヤ２６の周りを公転するこ
とができ、ドアミラー３を格納する。したがって、この
場合も、ドアミラー３の格納が円滑で、過負荷からミラ
ーハウジング５．駆動モータ２０．減速歯車機構２５等
の破損を防正し得るものである。

ここで、本実施例構造においては、クラッチ３１゜３４
を、伝達ギヤ２６の表裏面にそれぞれ一体に突設した嵌
合突起３２．３５と、ブラケット下面およびベース上面
にそれぞれ形成した嵌合凹部３３゜３６とで構成してい
るので、クラッチのための特別な部品を一切設ける必要
がなく、シたがって部品点数が少なく構造の簡素化並び
に組立作業の容易化を計ることができるという利点を有
している。

しかも、本実施例はステ一部１１をシャフト４で軸支し
、格納機溝９の主要構成部品をミラーハウジング本体内
に配置しているので、ステ一部１１を細く、またハウジ
ング自体の高さを低くすることができ、空気抵抗係数の
小さいドアミラーを提供し得るものである。

なお、上記実施例はドアミラー３をセット位置から格納
位置を制御する方法として、リミットスイッチ４０をベ
ース１に設け、ブラケット１０を利用して該スイッチを
ＯＮ　、　ＯＦＦ　　させる構成とし、駆動モータ２０
を正逆回転させるようにしたが、これに限らずブラケッ
ト１０にスイッチを設けてもよいことは勿論である。ま
た、スイッチ４０が１つのためセット位置から格納位置
への制御しかできないが、スイッチ４０を２つ設ければ
、格納位置からセット位置への制御も可能である。

さらに、上記実施例は伝達ギヤ２６の表裏面に嵌合突起
３２．３５をそれぞれ一体に突設し、ブラケット１０の
下面およびベース１の上面に嵌合凹部３３，３６をそれ
ぞれ形成したが、この逆であってもよいことは勿論でロ
シ、またその形状。

大きさ等の変更も可能で、要は電動格納時に上方のクラ
ッチの方が下方のクラッチより早く外れるようにその結
合力を小さく設定したものであればよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係る電動格納型ドアミラーに
よれば、クラッチ機構の構造が簡易にして、部品点数お
よび組立工数を削減でき、しかも電動格納時および手動
格納時のいずれにおいても・ドアミラーの格納が確実で
、過負荷による破損。

破壊等を防止し得、その効果は非常に犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る電動格納型ドアミラーの一実施例
を示す要部破断正面図、第２図は同ミラーの要部横断面
図、第３図は同ミラーの正面図、第４図は要部拡大断面
図、第５図は伝達ギヤの斜視図である。 １　・　・・　・ベース、２・・・・ドア、３・　・・
・　ドアミラー、４・　・　・・シャフト、５・　・　
・・ミラーハウジング、７・・・・ミラー、９・・・・
格納機構、１０・・・・ブラケット、１３・・・・スプ
リング、２０・・・・ミラー格納用駆動モータ、２５・
・・・減速歯車機構、２６・・・・・伝達ギヤ、３１．
３４・・・・クラッチ、３２゜３５・・・・嵌合突起、
３３．３６°“°゛嵌合凹部。 特許出願人　株式会社小糸製作所 代理人　山川政樹（を５為２名） 第３図 １、事件の表示 昭和６２年特　　許願第２ワ２３０号 ３、補正をする者

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベースにシヤフトを設け、このシヤフトに対してミラー
   ハウジング内のブラケットを回動自在にかつ該シヤフト
   の軸線方向に移動自在に配設すると共に伝達ギヤを回転
   自在に配設してなり、この伝達ギヤは前記ベースの上面
   とブラケットの下面との間に介在されて前記ミラーハウ
   ジング内に配設されたミラー格納用駆動モータの回転が
   減速伝達され、また該伝達ギヤの表裏面とベース上面お
   よびブラケット下面との間には、これらの面にそれぞれ
   形成された互いに嵌合する嵌合凹部と嵌合突起とからな
   るクラッチがそれぞれ介在されると共にスプリングによ
   つてこれらのクラッチがそれぞれ噛合する方向に前記ブ
   ラケットを付勢し、上方のクラッチはミラーハウジング
   の電動格納時に下方のクラッチより早く外れるように前
   記嵌合凹部と嵌合突起との結合力が小さく設定されてい
   ることを特徴とする電動格納型ドアミラー。