JPS633964B2 - - Google Patents

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JPS633964B2
JPS633964B2 JP59116525A JP11652584A JPS633964B2 JP S633964 B2 JPS633964 B2 JP S633964B2 JP 59116525 A JP59116525 A JP 59116525A JP 11652584 A JP11652584 A JP 11652584A JP S633964 B2 JPS633964 B2 JP S633964B2
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JP
Japan
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weight
parts
fibers
spinning
antibacterial
Prior art date
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JP59116525A
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JPS61615A (ja
Inventor
Tomoyuki Saito
Hiroshi Takeda
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPS61615A publication Critical patent/JPS61615A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は風合の良好な抗菌性合成繊維及びその
製造方法に関するものである。 従来の技術 アクリル系合成繊維は衣料用、寝装用に幅広く
使用されているが近年サニタリー分野で利用され
るマツトやカーペツト類又は人体より分泌される
汗と接触するスポーツ衣料、靴下、肌着、シー
ツ、毛布等に抗菌性、防臭性を有しているものが
要求されるようになつた。 従来、天然又は合成繊維に抗菌力を持つ化合物
を塗布又はスプレーしたり、化合物溶液に繊維を
含浸せしめる方法が知られているが、かかる方法
ではその効力に持続性がなく、その後の洗濯等に
よつて付着せしめた抗菌剤が容易に脱落するとい
う欠点を有するものである。また繊維に耐洗濯性
を付与るために抗菌剤を添加した樹脂を用いて樹
脂加工を行うと繊維風合を損うという欠点を有し
ている。 一方2,4,4′―トリクロロ―2′―ハイドロオ
キシジフエニルコーテル等のジフエニル誘導体
(以下DPE誘導体)はグラム陽性菌、グラム陰性
菌、カビ、酵母等の微生物に対して幅広い抗菌ス
ペクトルを有し、かつ毒性が低く皮膚、粘膜に対
する刺激が少ないといわれている。 しかしこのDPE誘導体は高価であり、多くの
有機溶剤に溶け易く、通常のアクリル系重合体と
の有機溶剤溶液を湿式紡糸すると(特開昭58−
136822号公報)紡糸時に紡浴中に溶出するDPE
誘導体が多いため繊維中に含有されるDPE誘導
体の歩留りが悪くコストアツプになるという欠点
を有している。 また、溶出を少なくするために、アクリル系重
合体と非相溶性の樹脂の有機溶剤溶液に、予め抗
菌剤を配合した後のアクリル系重合体の有機溶剤
溶液に添加して紡糸する方法(特開昭58−169511
号公報)もあるが、この方法によつても紡浴中へ
の溶出は防ぐ事ができない、しかも繊維中に樹脂
が固体として存在するため構造欠陥となり、繊維
の強伸度、耐熱性、染色性等繊維性の低下をきた
し、かつアクリル繊維のもつ良好な風合をも損ね
てしまう欠点がある。 本発明者らはかかる欠点を改善すべく鋭意研究
の結果DPE誘導体を可塑剤に混合されたものを
アクリロニトリル系重合体に混合することによつ
て、風合や物性を悪化させることなく耐先濯性の
良好な抗菌性を有する合成繊維である本発明に到
達したものである。 発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は優れた抗菌性、防臭性を有し、
低毒性で皮膚、粘膜への刺激が少なく、かつ耐洗
濯性を有し風合や物性の悪化しない抗菌性アクリ
ル系合成繊維を提供するにある。他の目的はかか
るアクリル系合成繊維を工業的容易に、かつ安価
に製造する方法を提供するにある。 問題点を解決するための手段 本発明の要旨は次のとおりである。 (1) アクリロニトリル系重合体100重量部に対し
一般式、 で示されるジフエニルエーテル誘導体の0.01〜
2重量部が分散・混合されている無機系溶剤に
不溶な可塑剤の0.02〜20重量部を、該アクリロ
ニトリル系重合体中に分散してなることを特徴
とする風合良好な抗菌性合成繊維 (2) アクリロニトリル系重合体100重量部に対し
一般式、 で示されるジフエニルエーテル誘導体の0.01〜
2重量部を無機系溶剤に不溶な可塑剤中に混合
せしめ、次いで該無機系溶剤に不溶な可塑剤の
0.02〜20重量部を予め無機系溶剤溶液に溶解さ
れているアクリロニトリル系重合体に添加、分
散せしめて紡糸原液となし、常法により紡糸す
ることを特徴とする風合良好な抗菌性合成繊維
の製造方法。 本発明に使用するアクリル系重合体は少なくと
も60重量%のアクリロニトリルを含有するもので
あつて、他の重合し得るビニル系モノマーとのア
クリロニトリル共重合体並びに他の重合体との混
合重合体を意味する。 他の重合しうるビニルモノマーとは、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸、
アクリル酸エステル類、メタクリル酸、メタクリ
ル酸エステル類、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、およびそれらのモノアルキル置換体、ビニ
ルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスル
ホン酸およびそれらの塩類等のビニル化合物等ア
クリロニトリルと共重合しうるすべてのモノマー
をいう。 本発明に使用する可塑剤はオキシ酸エステル、
リン酸エステル、フタル酸エステル、脂肪族―塩
基酸エステル、脂肪族二塩基酸エステル等からな
る群から選ばれた少なくとも1種のものである。 本発明で採用する紡糸方法は濃硝酸、濃硫酸等
の濃厚な無機酸及びロダン塩、塩化亜鉛等の濃厚
無機塩水溶液を溶剤とした湿式紡糸方法であり、
従来公知の紡糸、水洗、延伸、乾燥等の方法が適
用できるので特に限定する必要はない。無機系溶
剤の湿式紡糸を採用することにより、DPE誘導
体の紡糸浴中の溶出は完全に防ぐことができる。 本発明に使用するDPE誘導体は2,4,4′―ト
リクロロ―2′―ハイドロオキシジフエニルエーテ
ル、2,2′,4―トリクロロ―5′―ハイドロオキ
シジフエニルエーテル、2,4,5′―トリクロロ
―2′―ハイドロオキシジフエニルエーテルあるい
はそれらの混合物が挙げられ、特に2,4,4′―
トリクロロ―2′―ハイドロオキシジフエニルエー
テルが好ましい。また他の公知の抗菌又は防黴性
物質と併用しても良い。ジフエニルエーテル誘導
体の含有量は重合体100重量部に対して0.01〜2
重量部である。 紡糸に用いる重合体の無機系溶剤溶液の濃度は
通常10〜20重量%である。DPE誘導体は予め可
塑剤に混合しておき、アクリロニトリル系重合体
を前記無機系溶剤に溶解した後に添加し、充分撹
拌して微小粒状に分散させればよい。可塑剤の分
散は繊維形成が可能な程度に細かく分散させる必
要がある。 実施例 1 アクリロニトリル90.5重量%、アクリル酸メチ
ル8.0重量%、メタアリルスルホン酸ソーダ1.5重
量%からなる共重合体を、70.5重量%の濃硝酸に
溶解して、15.3重量%の共重合体濃度を有する溶
液を調製し、該溶液に共重合体重量100部に対し
て、リン酸トリクレジル及び2,4,4′―トリク
ロロ―2′―ハイドロオキシジフエニルエーテル
(TDPE)を表―1の組成で予め溶解した液を添
加し、30分撹拌・脱胞したものを紡糸原液とし
た。これを従来公知の方法で、紡糸、水洗、延
伸、乾燥、弛緩熱処理等の工程を経て繊維形成を
行つた。 得られた繊維で編地を作成し、これを5cm×5
cmの大きさに切り、寒天培地の上に置き、白癬
菌、黄色ブドウ球菌及び大腸菌の培養液を撒きか
け、37℃で24時間菌の培養を行つた。編地周辺で
の菌の生育が認められなかつたものを(−)、生
育の認められたものを(+)とした。 なお繊維中のTDPE濃度はTDPE無添加の繊維
のDMF溶液を対照とし、対照溶液と同じ重合体
濃度で試料をDMFに溶解させ、10mmの石英セル
を用いて283nmにて紫外吸収の吸光度を測定し、
予め作成しておいた検量線によりその濃度を分析
した。その結果を表―1に示す。 TDPEの添加量に対するロスは殆んど無いこと
がわかる。
【表】 実施例 2 実施例1で製造した繊維のうち表―1のNo.6の
TDPE分析値0.199%のものにつき編地を作成し、
この編地の洗濯0,5,10,15,20回後の抗菌性
を実施例1と同様に調べた。
【表】 実施例 3 実施例1で製造した繊維のうち表―1のNo.6の
TDPE分析値0.199%のものにつき編地を作成し、
この編地をAとする。又表―1No.1の無添加の繊
維より作成した編地に、抗菌剤を添加した樹脂の
2.0%水溶液で浸漬100%絞り後乾燥キユアリング
した樹脂加工を施したものをBとする。無添加の
繊維より作成し樹脂加工を行わない編地をCとし
て、Cに対してA,Bの風合いを20人に比較させ
たところ表―3の結果を得た。
【表】 実施例 4 アクリロニトリル87.5重量%、アクリル酸メチ
ル5.5重量%、アクリルアミド6.0重量%、メタリ
ルスルホン酸ソーダ1.0重量%からなる共重合体
を調整し、実施例1と同様にして、ジエチレング
リコールジベンゾアートを共重合体重量に対して
2重量%、TDPEを共重合体重量に対して0.2重
量%となるように予め混合したものを添加・紡糸
して繊維を作成した。この繊維から編地を作成し
実施例1と同様に抗菌性を調べたところ、白癬
菌、黄色ブドウ球菌、及び大腸菌のいずれも編地
周辺での菌の生育は認められなかつた。 実施例 5 実施例1で製造した繊維のうち表―1No.6の
TDPE分析値0.199%のものと無添加のものとの
物性値の比較を行つた。その結果を表―4に示
す。
【表】 実施例から明らかなように、本発明の方法によ
れば風合、繊維物性を損うことなく耐洗濯性に優
れた抗菌性のアクリル系繊維を、薬剤のロスなし
に安価に製造することが可能となつた。 発明の効果 本発明の抗菌性合成繊維はグラム陽性菌、グラ
ム陰性菌、カビ、酵母等の微生物に対して幅広い
抗菌スペクトルを有し、かつ毒性が低く皮膚、粘
膜に対する刺激が少ない。また抗菌剤を混合した
可塑剤が繊維中に分散した状態で微量に存在する
ことにより、通常のアクリル系繊維の繊維性能、
風合いをそのまま有するとともに洗濯によつて繊
維表面の抗菌剤を洗い落しても内部より抗菌剤を
含んだ可塑剤が絶えずブリードアウトしてくるた
め、繊維表面に再生されるので洗濯を何回繰返し
た後も効力を失なうことがない。 本発明の抗菌性アクリル系合成繊維はそのまま
又は絹、ポリエステル等、他の繊維と併用して使
用することによつて抗菌性、抗黴性を有する靴
下、シーツ、スポーツ衣料、肌着等、幅広い用途
に使用することが出来るため産業上極めて有意義
なものである。 本発明の製造方法はアクリロニトリル系重合体
の無機系溶剤に不溶な可塑剤に予めDPE誘導体
を混合させたものを紡糸原液として湿式紡糸して
いるため、紡糸時にDPE誘導体が紡糸浴中に溶
出することがなく有機溶剤湿式紡糸の大きな欠点
であつたDPE誘導体の歩留りの悪さを完全に解
決した方法である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル系重合体100重量部に対し
    一般式、 で示されるジフエニルエーテル誘導体の0.01〜2
    重量部が分散・混合されている無機系溶剤に不溶
    な可塑剤の0.02〜20重量部を、該アクリロニトリ
    ル系重合体中に分散してなることを特徴とする風
    合良好な抗菌性合成繊維。 2 アクリロニトリル系重合体100重量部に対し
    一般式、 で示されるジフエニルエーテル誘導体の0.01〜2
    重量部を無機系溶剤に不溶な可塑剤中に混合せし
    め、次いで該無機系溶剤に不溶な可塑剤の0.02〜
    20重量部を予め無機系溶剤溶液に溶解されている
    アクリロニトリル系重合体に添加、分散せしめて
    紡糸原液となし、常法により紡糸することを特徴
    とする風合良好な抗菌性合成繊維の製造方法。
JP11652584A 1984-06-08 1984-06-08 風合の良好な抗菌性合成繊維及びその製造方法 Granted JPS61615A (ja)

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JPS61615A JPS61615A (ja) 1986-01-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4554261A (en) * 1984-07-23 1985-11-19 Jungle Laboratories Corporation Composition and method for removing chloramine from water containing same
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58115116A (ja) * 1981-12-28 1983-07-08 Kanebo Ltd 抗菌性アクリル系繊維の製造法
JPS58136822A (ja) * 1982-02-02 1983-08-15 Kanebo Ltd 抗菌性アクリル系合成繊維及びその製造法

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