JPS6335623A - ポリテトラメチレンエ−テルグリコ−ルの製法 - Google Patents

ポリテトラメチレンエ−テルグリコ−ルの製法

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JPS6335623A
JPS6335623A JP17776986A JP17776986A JPS6335623A JP S6335623 A JPS6335623 A JP S6335623A JP 17776986 A JP17776986 A JP 17776986A JP 17776986 A JP17776986 A JP 17776986A JP S6335623 A JPS6335623 A JP S6335623A
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Kensho Okabe
憲昭 岡部
Masami Suganami
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Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テトラヒドロフラン(以下、T HFと略す
)を固体超強酸を重合触媒として用い重合させ、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(以下、PTGと略す
)を製造する方法に関する。
(従来の技術) PTGは、スパンデックス、エラストマー、人工皮革等
に用いられるポリウレタン、ポリエーテルエステル、ポ
リエーテル(エステル)アミドの主要原料や界面活性剤
、圧力流体等に用いられる工業的に有用なポリマーであ
り、近年ではエラストマー分野を中心にエンジニアリン
グ用素材、医用高分子材料として特に注目を浴びている
PTGは、テトラヒドロフランの開環重合によって製造
され、その重合触媒としては、プロトン酸、イオンコン
プレックス、ルイス酸のほか、ルイス酸にアルキレンオ
キシド、活性ハロゲン化合物などを加えた系などが有効
で、従来から種々の触媒系が検討されている。工業的に
有用なPTGの分子量は500ないし3000程度であ
るが、このようなPTGを製造するためにフルオロスル
ホン酸、無水酢酸、過塩素酸などプロトン酸主体の重合
触媒が実用化されているにすぎない。
しかし、これらプロトン酸系の重合触媒は、活性化効率
が非常に低(、たとえば高価なフルオロスルホン酸を多
量に使用するし、また過塩素酸系では助触媒の無水酢酸
を多量併用する必要があり、触媒コストの上昇、触媒分
解物の処理または腐蝕性などの点で多くの欠陥を有する
(発明が解決しようとする問題点) このような実情から触媒使用の効率化、工程簡略化を図
れる固体酸を用いたPTGの製法もいくつか提案されて
いる。たとえば、米国特許4120903号明細書、特
開昭59−215320号公報などがある。この米国特
許明細書には、フルオロカーボン系カチオン型イオン交
換樹脂は、重合活性はあるものの、樹脂自身が重合中に
一部THFへ溶解損失すること、また特開昭59−21
5320号公報に記載の方法では、工業的に重要な分子
量500ないし3000程度のPTGを得るには、TH
Fの転化率が著しく低い。両者ともその公報に記載され
ているように、一応従来のプロトン酸を主体とする触媒
系の欠陥を改良できる方法であるが、工業的に必ずしも
満足できるものでない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らTHFを重合させ、PTGを製造する上で固
体酸触媒の利点、即ち触媒と反応物の分離が容易なこと
、触媒をリサイクルできること、触媒による装置腐蝕が
ないこと、触媒の廃棄に伴う公害問題がないこと、など
に注目し、工業的に有利な固体酸触媒について探索、検
討した結果、THFの重合に対し極めて活性の高い固体
酸触媒系を見い出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、テトラヒドロフランからポリテトラメチ
レンエーテルグリコールを製造するに際し、一般式:M
、O,(x、yは1ないし3の整数)で示される金属酸
化物の群から選ばれる複合金属酸化物と五弗化アンチモ
ンとから成る固体超強酸を重合触媒りして用いる製法で
ある。
本発明で触媒として使用する複合金属酸化物は、酸化ア
ルミニウム(Izzos)、二酸化ケイ素(S i O
z)、二酸化チ9 ン(TiCh)、二酸化ジルコニウ
ム(ZrO□)、三酸化タングステン(WOi)、酸化
亜鉛(ZnO)などから選ばれる成分を組み合せた系で
、たとえばAj?zO+  510!、Sing−Ti
e、 、Sing −ZrOt 、Ti01−ZrOz
ながある。これらの複合金属酸化物は、それぞれの金属
のアルコキサイド、塩化物、またはオキシ塩化物をアン
モニア水で複合金属水酸化物として沈澱させ、この沈澱
を十分、洗浄、約100’Cで乾燥、粉砕(2Q Q〜
500/−zシュ)後、4゜0℃ないし600℃、好ま
しくは450ないし500℃で焼成して得られる。金属
のモル組成は1:9ないし9:1の範囲であるが、モル
組成の調整は用いる金属のアルコキサイド、塩化物また
はオキシ塩化物中の金属組成より決められる。金属アル
コキサイドとしては、テトラエチルオルトシリケート(
S i(OCgHs)*)、アルミニウムイソプロポキ
シドCAI (OCR(CHi)z) 3)など、塩化
物としては四塩化チタン(TiCj2*)、塩化亜鉛(
ZnCA!z)など、またオキシ塩化物としてはオキシ
塩化ジルコニウム(ZrOCj!、・8 Hzo)など
をあげることができる。
焼成して得られた複合金属酸化物を室温で真空脱気し、
これに五弗化アンチモン(SbF、)蒸気と接触させ、
sbp’sを吸着する。5bFSの吸着を完全に行うた
め、以後も真空排気、5bFS蒸気・接触の操作を数回
くり返し、最後に数時間、排気を行う。かくして、たと
えば^tlzOs  Stow−3bF5 、Sing
  Ti0g  SbF5などの固体超強酸を得ること
ができる。
本発明においてTHFを重合する際、固体酸触媒はそれ
単独で使用するか、または無水酢酸のような有機酸無水
物、ジケテン、あるいは発煙硫酸を助触媒として併用す
ることができる。触媒量は目的とする重合条件、PTG
の分子量、併用する助触媒によって異なる。重合温度は
一20℃ないし70℃の範囲であるが、固体酸単独で重
合を行うには、室温ないし70℃の範囲が充分な触媒活
性を発現するため好ましい。また助触媒を併用するとき
は一り0℃〜室温程度でよい。重合反応は触媒添加後、
1〜15時間、通常3〜10時間実施される。固体酸触
媒は、THFに攪拌下、懸濁させて使用されるが、助触
媒は攪拌懸濁下、徐々に添加、重合熱の除熱等、他の条
件に支障がなければ、助触媒添加後、固体酸触媒を添加
してもよい。
上記方法によって得られる触媒懸濁重合液は、−殻内濾
過法によって固体触媒を分離し、濾液がらT HFを留
去すればT HF重合体が得られるが、助触媒を併用し
た重合体から最終的にポリテトラメチレンエーテルグリ
コール即ちPTGを製造するには、水を加えたのち、末
端エステル基をアルカリ (又は酸)性で加水分解して
、末端を水酸基に変え、適当な有機溶媒、たとえばベン
ゼン、トルエン、キシレン、n−ブタノール、ジ−イソ
プロピルエーテルなどの存在下に精製、溶媒回収、脱水
を実施する。濾過によって分離された固体酸触媒は勿論
、重合活性を保持し、循環使用される。
(実施例) 次に本発明を実施例により、さらに詳しく説明する。実
施例において特にことわりのないかぎり、%は重量%を
示す。なお、得られるPTGの平均分子量はヒドロキシ
ル価より計算した値、また調整された触媒の酸強度(p
ka)は、ハメット指示薬による指示薬法で求めた値で
ある。
実施例1 テトラエチルオルソシリケート5l(OC!H3)4と
オキシ塩化ジルコニウムZr0Cj?、・8H,Oとを
1:9(モル)の割合で大過剰の水に溶解し、攪拌下に
濃アンモニア水で中和、加水分解しておのおのの水酸化
物の混合沈澱を得た。この沈澱懸濁液を濾紙によって濾
過し、濾液pHが中性になるまで充分水洗を行なった。
得られた水を含むペースト状の金属水酸化物をアルミ製
のトレイに広げ、熱風循環型乾燥器に入れ、100℃で
一昼夜かけ乾燥し、乳白色の塊状固形物を得た。これを
粉砕し、更にふるいにかけ、300メツシユないし40
0メツシユの粉末を磁性るつぼに入れ、450℃に設定
された電気炉中で1時間焼成、白色のSin、−ZrO
,粉末を得た。次にこの粉末をU型反応管にとり、五弗
化アンチモン(SbFs)気化装置、真空ポンプ系に連
結させ、系内を真空脱気したあとSbF、蒸気を導入、
のち50℃で再び真空排気する操作を4回くり返した。
最後に室温で5bFs蒸気飽和のまま、4時間放置後、
50℃、5wHgにて1時間、真空排気を行なった。こ
のものの5bFs吸着率は26.1%、酸強度pka=
−13,16であり、酸強度は濃硫酸の約10”倍の固
体超強酸(Sioz  Zr0=−3bFs)であった
次に温度計、攪拌装置を備えた口頚フラスコにTHF 
100gをとり、30℃、攪拌下に上記調整固体酸30
gを添加、懸濁させ、10時間重合反応を行なった。重
合終了液を濾別して、触媒を眸 律き、濾液からTHFを留去、減圧乾燥し、26゜1g
のPTGを得た。ヒドロキシル価より求めた平均分子量
は6300であった。
実施例2 実施例1の固体酸触媒logをTHF 100gに懸濁
させ、10℃攪拌下、無水酢酸14.2gを10分かけ
て添加、5時間重合反応を行なった。
反応終了後、濾別して固体酸触媒を除き、濾液からTH
Fを留去、さらにn−ブタノール60g、20%水酸化
ナトリウム水溶液60gを添加、還流冷却下に2時間加
水分解反応を行なった。冷却後、静置分液し、下層の水
層をぬきとり、上層有機層に水50gを加え、攪拌水洗
を行なった。この水洗操作を同様に3回くり返したのち
、有機層からn−ブタノール/ Ht Oを留去、減圧
乾燥し、78.3gのPTGを得た。ヒドロキシル価よ
り求めた平均分子量は1158であった。
実施例3〜5 AJ、0.、Tie、を得る対応化合物として、アルミ
ニウムイソプロポキシド(Aβ(OCH(CH3)、)
 、)、四塩化チタン(Ti(J!4.)を用い、実施
例1と同様にして二元金属酸化物の固体超強酸を得、実
施例2とほぼ同様にして、THFの重合反応を行なった
。その結果を表−1に示す。
実施例6 実施例1と同じ固体酸(TiOz−ZrOt−3bFs
)5gを0℃に保冷されたTHFloogに添加、懸濁
撹拌下、−5℃ないし0℃の温度で25%発煙硫酸20
gを約60分かけて添加、さらに0℃で4時間重合反応
を行なった。反応終了後、固体酸を濾別し、濾液に水1
10gを加え、蒸溜装置を取り付けて加熱蒸溜、THF
を留去した。引き続き還流冷却下に2時間加水分解反応
を行い、冷却、静置後、下層硫酸水をぬきとった。
上層有機層にトルエン60gと水50gを加えて攪拌、
水洗し、再び静置して分離した水層をぬきとった。この
水洗操作をさらに2回くり返し、最後の有機層からトル
エンを留去、減圧乾燥したところ、PTG63.6gを
得た。このものの平均分子量は2061であった。
比較対照として固体酸を添加しないほかは、上記に順し
て実施したところ、PTG得量は31.7g2平均分子
量は1140であった。
実施例7 実施例2で濾別した固体酸触媒をTHFで洗浄し、実施
例2と同一条件で重合反応、加水分解反応、精製を実施
し、PTGを取り出したところ、平均分子量1180の
PTGが76.0g得られた。
(発明の効果) 以上のように、複合金属酸化物と丘部化アンチモンを組
合せた固体酸触媒は、THFに対する重合活性の高い触
媒であることが明らかである。
保土谷化学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. テトラヒドロフランを重合するに際し、一般式:M_x
    O_y(x、yは1ないし3の整数)で示される金属酸
    化物の群から選ばれる複合金属酸化物と五弗化アンチモ
    ンとから成る固体超強酸を触媒として用い、重合させる
    ことを特徴とするポリテトラメチレンエーテルグリコー
    ルの製法。
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