JPH0616805A - ポリオキシテトラメチレングリコ−ルジエステルの製造方法 - Google Patents

ポリオキシテトラメチレングリコ−ルジエステルの製造方法

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JPH0616805A
JPH0616805A JP17243392A JP17243392A JPH0616805A JP H0616805 A JPH0616805 A JP H0616805A JP 17243392 A JP17243392 A JP 17243392A JP 17243392 A JP17243392 A JP 17243392A JP H0616805 A JPH0616805 A JP H0616805A
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JP
Japan
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catalyst
thf
acetic anhydride
reaction
molecular weight
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JP17243392A
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Shigeru Yokota
滋 横田
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/26Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds
    • C08G65/2642Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers and other compounds characterised by the catalyst used
    • C08G65/2645Metals or compounds thereof, e.g. salts
    • C08G65/2654Aluminium or boron; Compounds thereof
    • C08G65/2657Aluminosilicates; Clays; Zeolites

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyethers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】THFより従来よりも低色相かつ分子量分布の
狭いポリオキシテトラメチレングリコ−ルジエステルを
製造する方法を開発すること。 【構成】多価カチオンでイオン交換処理されたモンモリ
ロナイト系鉱物とカルボン酸無水物の存在下、テトラヒ
ドロフランを重合させることを特徴とするポリオキシテ
トラメチレングリコ−ルジエステルの製造方法。 【効果】本発明の方法により、THFより従来よりも低
色相かつ分子量分布の狭いポリオキシテトラメチレング
リコ−ルジエステルを高収率で製造することが可能にな
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテトラヒドロフラン(以
下、THFと略す)を多価カチオンでイオン交換処理さ
れたモンモリロナイト系鉱物を重合触媒として用い、高
収率で低色相かつ分子量分布の狭いポリオキシテトラメ
チレングリコ−ルジエステル(以下、PTMGACと略
す)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】PTMGACより得られるポリオキシテ
トラメチレングリコ−ル(以下、PTMGと略す)は、
スパンデックス、エラストマ−、人口皮革等に用いられ
るポリウレタン、ポリエ−テルエステル、ポリエ−テル
(エステル)アミドの主原料や界面活性剤、圧力流体等
に用いられる工業的に有用なポリマ−であり、近年では
エラストマ−分野を中心にエンジニアリング用素材、医
用高分子材料として特に注目を浴びている。
【0003】PTMGACはTHFの重合によって工業
的に製造されでいるが、この重合反応はカチオン重合で
あり、しかも容易には進行しないためにその重合触媒と
しては、超強酸として分類される酸強度の大きいプロト
ン酸やルイス酸が使われ、かつしばしばこれらに共触媒
を加えたものが使用されてきている。
【0004】前者の代表例は、フルオロスルホン酸(特
公昭58−33244等)、発煙硫酸(特公昭52−3
2680等)であり、後者の例としては、過塩素酸−無
水酢酸(特公昭52−31920等)、BF3 −HF−
無水酢酸(特公昭52−32798等)、ナフイオン
(弗素化スルホン酸樹脂)−無水酢酸(特開昭61−1
1969等)、活性白土−無水酢酸(特開昭62−25
2422等)が挙げられ、これらの重合直後の末端基は
−SO3 H基、或いは−OCOCH3 基として停止され
ており、これに水或いはアルカリ水を加えて過水分解す
るか、もしくはアルコ−ル分解し、両末端を水酸基して
PTMGを製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術は、P
TMGACの段階で着色がしている問題や分子量分布が
広いなどの問題が指摘されており、スパンデックスやエ
ラストマ−剤の物性向上のために分子量分布の狭いPT
MGが必要とされてきた。最終製品PTMGの色相の向
上や分子量分布をシャ−プにするためにも、PTMGA
Cの段階で色相の向上や分子量分布をシャ−プに必要が
ある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、多価カチオンでイオン
交換処理されたモンモリロナイト系鉱物を触媒として用
いてTHFより従来よりも低色相かつ分子量分布の狭い
PTMGACを高収率で製造する方法を開発することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、多価カチオン
でイオン交換処理されたモンモリロナイト系鉱物とカル
ボン酸無水物の存在下、THFを重合させることを特徴
とするPTMGACの製造方法である。本発明で使用す
る多価カチオンでイオン交換処理されたモンモリロナイ
ト系鉱物は通常活性白土及び酸性白土等として市販され
ているものを多価カチオンでイオン交換処理されたもの
の中から選ぶことができる。例えば、日産ガ−ドラ−社
(株)製Kシリ−ズ触媒のKSF、KSF/O、KP1
0、KS等を多価カチオンでイオン交換処理されたもの
が挙げられる。
【0008】イオン交換処理によりモンモリロナイト系
鉱物に導入されるカチオンとしては、周期律表の第II
a、b族の2価カチオンや第III a、b族の3価カチオ
ン等の多価イオンを挙げることができる。より具体的に
は、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム等)、第III b族金属(アルミニウム、ガ
リウム、インジウム等)、希土類金属(ランタン、セリ
ウム、プラセオジウム、ネオジウム等)の多価イオンを
挙げることができる。
【0009】具体的なイオン交換の方法としては、通常
多価金属の硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩の水溶液中にモンモ
リロナイト系鉱物を懸濁させ加熱下数時間攪拌し、濾過
・水洗の操作を行なう。この操作を数回繰り返し、水洗
を十分に行なった後、100℃前後で乾燥する。各種多
価金属塩水溶液の濃度は0.1〜10N、より好ましく
は1〜5Nの水溶液が用いられる。また、イオン交換を
行なう温度としては室温〜100℃の範囲で行われる
が、イオン交換速度は反応温度が高いほうが速いので、
100℃に近い方が好ましい。さらに、調製した固体酸
触媒は重合反応の開始前に再度70℃ないし700℃、
好ましくは100℃ないし500℃で焼成して用いる方
が好ましく。
【0010】本発明に使用する固体酸触媒の使用量は目
的とする重合条件、PTMGACの分子量、併用するカ
ルボン酸無水物によって異なるが、反応粗液中における
固体酸触媒濃度としては、0.1〜50重量%、より好
ましくは1〜30重量%程度で使用される。
【0011】本発明において使用するカルボン酸無水物
としては、好ましくは脂肪族又は芳香族の2〜12個特
に2〜8個の炭素原子を有するポリ−及び/又は特にモ
ノカルボン酸から誘導されるものが用いられる。例え
ば、脂肪族カルボン酸の無水物では、無水酢酸、無水酪
酸、無水プロピオン酸、無水バレリアン酸、無水カプロ
ン酸、無水カプリル酸、無水ペラルゴン酸等、芳香族カ
ルボン酸の無水物では、無水フタル酸、無水ナフタリン
酸等、脂肪族ポリカルボン酸の無水物では、無水こはく
酸、無水マレイン酸等が挙げられる。これらのカルボン
酸無水物の内で、価格及び入手の容易さから考えると、
無水酢酸がより好ましい。
【0012】本発明に使用するカルボン酸無水物の使用
量は目的とする重合条件、PTMGACの分子量、固体
酸触媒の使用量によって異なるが、反応粗液中における
カルボン酸無水物濃度としては、0.3〜30重量%、
より好ましくは1〜20重量%程度で使用される。
【0013】多価カチオンでイオン交換処理されたモン
モリロナイト系鉱物は粉末状のままで用いても良いし、
粉末状のものを水と共に混練・乾燥して、球状・環状・
円柱状等の成形体にして用いても良い。
【0014】重合温度は−20℃〜150℃の範囲であ
るが、より好ましくは0℃〜100℃程度でよい。重合
反応は触媒添加後、1〜15時間、通常3〜10時間実
施される。ここで云う重合反応時間とは、バッチ方式に
おいては、反応温度まで温度が上昇した時点から反応が
終了して冷却を開始するまでの時間のことを示し、連続
方式においては、反応器中での反応粗液の滞留時間のこ
とを示している。
【0015】反応形式は、槽型、塔型等、一般に用いら
れるものが使用される。バッチ方式、連続方式のいずれ
の方法で行っても良い。具体的には、THFと固体酸触
媒を反応器に張り込んで、攪拌下カルボン酸無水物を連
続的に反応器に仕込んで、重合させる方法(バッチ方
式)、THF、固体酸触媒及びカルボン酸無水物を適当
な滞留時間となるように、連続的に反応器へ仕込んで、
連続的に固体酸触媒含みの反応粗液を抜き取って行く方
法または、固体酸触媒を反応器内に封じ込めておき、T
HFとカルボン酸無水物を適当な滞留時間となるよう
に、連続的に反応器へ仕込んで、連続的に反応粗液を抜
き取って行く方法(連続方式)のいずれかの方法で行わ
れる。反応方式の選択は、PTMG製造量、重合熱の除
熱量、触媒の性状等を考慮して決定すべきであるが、固
体酸触媒を反応器内に封じ込めておく固定床方式が触媒
分離工程が省けるのでより好ましい。
【0016】また、上記の触媒懸濁重合液から固体酸触
媒は濾過または遠心分離で除去され、回収された触媒は
そのまま再使用される。
【0017】重合反応は通常、設備費等の問題から常圧
で行われ、加圧で反応を行っても、ほとんどメリットは
ないが、高沸点の反応に不活性な溶媒を用いずに、TH
Fの沸点以上で反応を行う場合などは加圧で反応を行っ
ても良い。
【0018】重合反応には、溶媒を用いると重合反応後
に溶媒の回収工程が新たに必要となるので、通常溶媒は
用いないが、高い重合温度で反応を行いたい時などは高
沸点の反応に不活性な溶媒を用いても構わない。
【0019】触媒分離後の反応粗液から未反応のTH
F、カルボン酸無水物を留去すればPTMGACが得ら
れるが、最終的にPTMGを製造するには、アルカリ水
を加え、末端エステル基を加水分解して、末端を水酸基
に変え、適当な有機溶媒、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、n−ブタノ−ル、ジ−イソプロピルエ−テル
等の存在下に精製、溶媒回収、脱水を実施しても良い
し、アルコ−ルとエステル交換して(米国特許第249
9725号及びジャ−ナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエテイ70巻1842ペ−ジ参照)、対応す
るPTMGに変えても良い。
【0020】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例によっ
て何ら制限されるものではない。以下の実施例及び比較
例において、数平均分子量MNはJIS K0070−
1966に準拠したPTMGACのエステル価により求
めた。
【0021】
【実施例1】攪拌装置と還流冷却器を備えた容量2リッ
トルのジャケット付きガラス製フラスコ中の1N硝酸ラ
ンタン水溶液1.5リットルに日産ガ−ドラ−社製KS
触媒56.3gを懸濁させ、70℃で1時間攪拌した。
冷却・濾過後、濾さいを再度1N硝酸ランタン水溶液
1.5リットルに懸濁させ、上記と同様の操作を3回繰
り返す。最後に、濾さいを約10リットルの蒸留水で洗
浄し、100℃で5時間乾燥後、さらに300℃で4時
間焼成してLaイオン交換KS触媒を調製した。
【0022】
【実施例2】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと実施例1の方法
により調製したLaイオン交換KS触媒粉末15.0g
を張り込み、40℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを
約30分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応
後、反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応の
THF及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、116.9g
のPTMGACを得た。PTMGACのエステル価より
求めた数平均分子量MNは1060であった。また、P
TMGACの色相は10であり、GPCにより測定した
分子量分布(MW/MN)は1.59であった。
【0023】
【比較例1】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと300℃で4時
間焼成した日産ガ−ドラ−社製KS触媒15.0gを張
り込み、40℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを約3
0分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応後、
反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応のTH
F及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、124.1gのP
TMGACを得た。PTMGACのエステル価より求め
た数平均分子量MNは940であった。また、PTMG
ACの色相は50であり、GPCにより測定した分子量
分布(MW/MN)は1.95であった。 比較例1は
実施例2のLaイオン交換KS触媒粉末の代わりに特開
昭62−252422で使用されているような多価カチ
オンでイオン交換されていないKS触媒粉末を用いる
と、PTMGACの収率は変わらないが、製品が着色し
ており、かつ分子量分布がブロ−ドである製品しか製造
できないことを示している。
【0024】
【実施例3】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと実施例1の方法
により調製したLaイオン交換KS触媒粉末15.0g
を張り込み、40℃攪拌下に、無水酢酸8.28gを約
15分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応
後、反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応の
THF及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、105.9g
のPTMGACを得た。PTMGACのエステル価より
求めた数平均分子量MNは1350であった。また、P
TMGACの色相は10であり、GPCにより測定した
分子量分布(MW/MN)は1.57であった。 実施
例3は実施例2の無水酢酸の仕込み量16.56gを
8.28gに減らし、無水酢酸の仕込み量を1/2倍に
した実施例である。無水酢酸の仕込み量を減らすと数平
均分子量MNが増加することを示している。
【0025】
【実施例4】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと実施例1の方法
により調製したLaイオン交換KS触媒粉末15.0g
を張り込み、40℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを
約30分で仕込み、2時間重合反応を行った。重合反応
後、反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応の
THF及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、97.7gの
PTMGACを得た。PTMGACのエステル価より求
めた数平均分子量MNは1300であった。また、PT
MGACの色相は10であり、GPCにより測定した分
子量分布(MW/MN)は1.53であった。実施例4
は実施例3の反応時間4時間を2時間にし、反応時間を
1/2倍にした実施例である。
【0026】
【実施例5】攪拌装置と還流冷却器を備えた容量2Lの
ジャケット付きガラス製フラスコ中の1N硝酸アルミニ
ウム水溶液1.5リットルに日産ガ−ドラ−社製KS触
媒56.3gを懸濁させ、70℃で1時間攪拌した。冷
却・濾過後、濾さいを再度1N硝酸アルミニウム水溶液
1.5リットルに懸濁させ、上記と同様の操作を3回繰
り返す。最後に、濾さいを約10Lの蒸留水で洗浄し、
100℃で5時間乾燥後、さらに300℃で4時間焼成
してAlイオン交換KS触媒を調製した。
【0027】実施例5は実施例1の硝酸ランタンの代わ
りに硝酸アルミニウムを用いた触媒調製法の実施例であ
る。
【0028】
【実施例6】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと実施例5の方法
により調製したAlイオン交換KS触媒粉末3.8gを
張り込み、20℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを約
30分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応
後、反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応の
THF及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、26.0gの
PTMGACを得た。PTMGACのエステル価より求
めた数平均分子量MNは2190であった。また、PT
MGACの色相は10であり、GPCにより測定した分
子量分布(MW/MN)は1.57であった。
【0029】
【実施例7】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと実施例1の方法
により調製したLaイオン交換KS触媒粉末3.8gを
張り込み、20℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを約
30分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応
後、反応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応の
THF及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、20.8gの
PTMGACを得た。PTMGACのエステル価より求
めた数平均分子量MNは1880であった。また、PT
MGACの色相は10であり、GPCにより測定した分
子量分布(MW/MN)は1.55であった。実施例7
は実施例6のAlイオン交換KS触媒粉末の代わりにL
aイオン交換KS触媒粉末を用いた実施例であり、かつ
実施例2の触媒濃度を1/4倍にし、反応温度を20℃
に下げた実施例である。
【0030】
【比較例2】攪拌装置、還流冷却器及び無水酢酸仕込み
ポンプを備えた容量300ミリリットルのジャケット付
きガラス製フラスコにTHF150gと300℃で4時
間焼成した日産ガ−ドラ−社製KS触媒15.0gを張
り込み、0℃攪拌下に、無水酢酸16.56gを約30
分で仕込み、4時間重合反応を行った。重合反応後、反
応粗液を濾過して触媒分離し、濾液から未反応のTHF
及び無水酢酸を留去、減圧乾燥し、25.6gのPTM
GACを得た。PTMGACのエステル価より求めた数
平均分子量MNは2140であった。また、PTMGA
Cの色相は50であり、GPCにより測定した分子量分
布(MW/MN)は1.80であった。比較例2は実施
例6のAlイオン交換KS触媒粉末や実施例7のLaイ
オン交換KS触媒粉末の代わりに特開昭62−2524
22で使用されているような多価カチオンでイオン交換
されていないKS触媒粉末を用いると、PTMGACの
収率は変わらないが、製品が着色しており、かつ分子量
分布がブロ−ドである製品しか製造できないことを示し
ている。
【0031】
【発明の効果】本発明の方法により、THFより従来よ
りも低色相かつ分子量分布の狭いポリオキシテトラメチ
レングリコ−ルジエステルを高収率で製造することが可
能になった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多価カチオンでイオン交換処理されたモ
    ンモリロナイト系鉱物とカルボン酸無水物の存在下、テ
    トラヒドロフランを重合させることを特徴とするポリオ
    キシテトラメチレングリコ−ルジエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 カルボン酸無水物が無水酢酸である請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 多価カチオンが周期律表の第IIa、b族
    の2価カチオンと第III a、b族の3価カチオンである
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 多価カチオンがアルミニウムとランタン
    の3価カチオンである請求項1記載の方法。
JP17243392A 1992-06-30 1992-06-30 ポリオキシテトラメチレングリコ−ルジエステルの製造方法 Pending JPH0616805A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995002625A3 (en) * 1993-07-16 1995-05-26 Du Pont Polymerization/depolymerization catalyst for polyethers
JP2015017238A (ja) * 2013-06-12 2015-01-29 三菱化学株式会社 ポリアルキレンエーテルグリコールジエステルの製造方法

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WO1995002625A3 (en) * 1993-07-16 1995-05-26 Du Pont Polymerization/depolymerization catalyst for polyethers
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