JPS6334625Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電気かみそりにおける刃保護キヤツプ
の装着構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の電気かみそりのキヤツプ構造は、実開昭
54−125798に示される如く上下二つの筒状形態よ
りなるシエーバケースの各々のさし込み部分にネ
ジ部を設け、かつ一方のケースの上部にフツク部
が設けられた構造のものであり、他の実施例にお
いてもキヤツプ側と本体側とに夫々嵌合突起や嵌
合溝等を設ける等キヤツプ取付のために特別な構
成が設けられているものであつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、前述の従来技術ではネジ部やフツク部
および嵌合突起部や嵌合溝部の摩耗、変形等経時
変化により着脱耐久性能が十分でなかつたり、着
脱時に電気かみそり本体や刃部をキヤツプにより
キズをつけたり、構成が付加されるためにコスト
高になるという問題点があつた。

そこで本考案はこのような問題点を解決するも
ので、その目的とするところは電気かみそりの外
刃および本体を保護し、安価で着脱耐久性能の優
れた電気かみそりのキヤツプを提供するところに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の電気かみそりのキヤツプは、側壁に穴
１ａが形成されている本体１と、外刃２が取着さ
れると共に前記本体１に着脱可能に取着され、且
つ側壁の内側に係合部３ａが形成されている外刃
枠３と、該外刃枠３に係合されるツメ部４ａが形
成されると共に前記穴１ａより外部に突出される
係合部４ｂが形成され外方向にバネ５により付勢
されている開閉具ボタン４とから構成される電気
かみそりＡと、該電気かみそりＡが着脱可能に収
納されて保護されるキヤツプ７とを有し、該キヤ
ツプ７の側壁７ｂには、前記電気かみそりＡが前
記キヤツプ７に収納される際の前記係合部４ｂと
対応する位置に前記係合部４ｂが着脱自在に挿入
係合される穴部７ａが貫設され、その場合前記係
合部４ｂの先端は前記穴部７ａの周囲における前
記キヤツプ７の外壁７ｃより外方に突出しない位
置に配設されていることを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明す
る。第１図は一般的な振動式電気かみそりの構造
図であり、第２図は本考案によるキヤツプの構造
図であり、第３図は振動式電気かみそりに本考案
のキヤツプを装置した状態図を示している。第１
図において、外刃２が取付けられた外刃枠３は電
気かみそりＡの本体１に取付けられるがそれは開
閉具ボタン４のツメ部４ａと外刃枠側壁の内側に
形成されている係合部３ａが係合することにより
行なわれる。前記開閉具ボタン４は前記ツメ部４
ａが形成されると共に前記電気かみそりＡの本体
１に形成されている穴１ａより外部に突出して係
合される係合部４ｂが形成され開閉具バネ５によ
り外方向に常時押圧を受けており、前記開閉具ボ
タン４の前記係合部４ｂを押せば前記ツメ部４ａ
が前記係合部３ａよりはずれ、前記外刃枠３が前
記電気かみそりＡの本体１より取りはずされる。

一方本考案による前記電気かみそりＡが着脱可
能に収納されて保護されるキヤツプ７は第２図に
示されるようになつており、前記キヤツプ７の側
壁７ｂには、前記電気かみそりＡが収納された際
に、前記係合部４ｂと対応する位置に前記係合部
４ｂが着脱自在に挿入係合される穴部７ａがあい
ている。また前記開閉具ボタン４の係合部４ｂの
先端は前記穴部７ａの周囲における前記キヤツプ
７の外壁７ｃより外方に突出しないように前記キ
ヤツプ７の穴部７ａに挿通され、前記キヤツプを
前記電気かみそりＡの本体１に係着している。

また、前記電気かみそりＡは前記キヤツプ７の
底部から穿設された開孔部７ｄより着脱可能であ
り、特に前記キヤツプ７から取り外す際の操作性
をよくするために前記穴部７ａと直角方向の側面
下方の一部が除去されている開放部７ｅを設け前
記電気かみそりＡの本体１の下方部をつかみやす
くしている。

〔考案の効果〕 以上述べたように本考案によれば電気かみそり
Ａにおける本体１の穴１ａに係合されている開閉
具ボタン４の係合部４ｂを利用し、キヤツプ７の
側壁７ｂにはこれと係合する穴部７ａを明けただ
けで、前記キヤツプ７を電気かみそりＡに係合さ
せ係止するという簡単な構造としたことにより、
従来技術における上、下２つの筒状形態よりなる
シエーバケースのそれぞれのさし込み部分にネジ
部分を設け、且つ一方のケースの上部にフツク部
を設けた複雑な構造のものにありがちであつたよ
うに、電気かみそりの着脱時に前記シエーバケー
スにより電気かみそり本体や刃部をキズつけてし
まつたり、前記ネジ部の摩耗、変形等経時変化に
より、着脱耐久性能が劣つてしまう等の欠点を無
くすることができると共に、前述の如く極めて簡
単な構造で部品点数も少ないので低コストで製造
できるという効果を有する。

また前記開閉具ボタン４の係合部４ｂの先端が
前記キヤツプ７の側壁７ｂに貫設された穴部７ａ
の周囲における外壁７ｃより外方に突出しない位
置に配設されていることにより、例えばこの部分
に外部物体が衝突したり、手が触れたりする等の
外力が作用する場合においても、前記係合部４ｂ
は前記キヤツプ７の外壁７ｃにて保護されている
ので、前記開閉具ボタン４は移動させられること
がなく、前記開閉具ボタン４のツメ部４ａと外刃
枠３の係合部３ａとの係合状態に影響を及ぼすこ
とがないので、外刃枠３は電気かみそりＡの本体
１に確実に取着された状態を維持できるという効
果を有する。また前記係合部４ｂが前記外壁７ｃ
より外方に突出しているような状態においては、
この部分に外力が作用する場合少なくとも外壁７
ｃの位置までは係合部４ｂが押圧され移動するの
で、この移動の繰返しに伴ない前記ツメ部４ａと
係合部３ａとの係合部に隙間が生じ、外刃枠３が
ガタガタ移動することとなり、このために外刃が
内刃に衝突することがくり返され、外刃が極部的
に破損し、又は変形し外刃と内刃とが密接しなく
なり、電気かみそりの当初の切れ味が低下してし
まうという問題点を有するものであるが、本考案
においては前記係合部４ｂが前記外壁７ｃより外
方に突出することがないように構成されているた
め、前記係合部４ｂが、前記外壁７ｃによりガー
ドされ、この外壁７ｃ内方まで押圧されることが
なく、従つて前記係合部４ａと係合部３ａの係合
状態は常に良好に保たれ、外刃枠も電気かみそり
本体に安定して取着され、外刃と内刃の密着も初
期状態の様に最適に維持され、切れ味が長期に渡
つて保たれるものである。

また前記キヤツプ７を単なる外刃２の保護だけ
に用いる為だけでなく、前記電気かみそりＡの大
部分を覆うように前記キヤツプ７を深く構成でき
るので、刃部の保護は当然として前記電気かみそ
りＡの本体保護をも可能となる効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な振動式電気かみそりの構造
図、第２図は本考案によるキヤツプの構造図、第
３図は本考案によるキヤツプを振動式電気かみそ
りにかぶせた状態図を示している。 Ａ……電気かみそり、１……本体、１ａ……
穴、２……外刃、３……外刃枠、３ａ……係合
部、４……開閉具ボタン、４ａ……ツメ部、４ｂ
……係合部、５……バネ、６……スイツチ、７…
…キヤツプ、７ａ……穴部、７ｂ……側壁、７ｃ
……外壁、７ｄ……開孔部、７ｅ……開放部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側壁に穴１ａが形成されている本体１と、外刃
   ２が取着されると共に前記本体１に着脱可能に取
   着され且つ側壁の内側に係合部３ａが形成されて
   いる外刃枠３と、該外刃枠３に係合されるツメ部
   ４ａが形成されると共に前記穴１ａより外部に突
   出される係合部４ｂが形成され外方向にバネ５に
   より付勢されている開閉具ボタン４とから構成さ
   れる電気かみそりＡと、該電気かみそりＡが着脱
   可能に収納されて保護されるキヤツプ７とを有
   し、該キヤツプ７の側壁７ｂには、前記電気かみ
   そりＡが前記キヤツプ７に収納される際の前記係
   合部４ｂと対応する位置に前記係合部４ｂが着脱
   自在に挿入係合される穴部７ａが貫設され、その
   場合前記係合部４ｂの先端は前記穴部７ａの周囲
   における前記キヤツプ７の外壁７ｃより外方に突
   出しない位置に配設されていることを特徴とする
   電気かみそりのキヤツプ。