JPH0427502Y2 - - Google Patents

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JPH0427502Y2
JPH0427502Y2 JP1986017816U JP1781686U JPH0427502Y2 JP H0427502 Y2 JPH0427502 Y2 JP H0427502Y2 JP 1986017816 U JP1986017816 U JP 1986017816U JP 1781686 U JP1781686 U JP 1781686U JP H0427502 Y2 JPH0427502 Y2 JP H0427502Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、往復動式電気かみそりにおいてその
本体ケースの上部に外刃体を着脱自在に係止する
外刃体係止機構に関する。
〔従来の技術〕
本体ケースに爪受部を設けるとともに、この爪
受部に係脱される爪を有した可動操作部材を、本
体ケースの上部に取付けられる外刃体に設けると
ともに、この操作部材を付勢して爪受部への上記
爪の係止状態を保持する付勢手段を外刃体に設け
て、外刃体を本体ケースの上部に着脱自在に係止
するようにした往復動式電気かみそりは、従来実
公昭53−28635号公報で知られている。
この公報に記載の技術においては、外刃体が備
える外刃ケースの端面を塞ぐようにして可動操作
部材を配置するとともに、この部材をその上端を
支点として可動するように設け、外刃ケースの端
面に板ばね片を取付け、このバネ片のバネ弾性片
を可動操作部材の下端に形成した爪の裏面に固定
している。したがつて、バネ弾性片の付勢力に抗
して可動操作部材をその上端を支点に回動させな
がら外刃ケースの内側方向に押圧移動させること
により、この操作部材の爪を本体ケースに設けた
爪受部から外すとともに、本体ケースから外刃体
を取外すことができる。また、本体ケースの上部
に外刃体を被せることにより、既述のようなバネ
弾性片および可動操作体の動きを伴つて、可動操
作体の爪を本体ケースの爪受部に係合させて、本
体ケースに外刃体を取付けることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記実公昭53−28635号公報の技術に
おいては、可動操作部材を付勢するための付勢手
段として、可動操作部材および本体ケースとは別
体に用意された板バネ片を使用するので、外刃体
を本体ケースに取付けるための係止機構を構成す
る部品数が多い。したがつて、組み立てにも手間
がかかり、コスト高であるという問題がある。そ
の上、可動操作部材の動作不良を生じるおそれが
高い。すなわち、往復動式電気かみそりの外刃体
は、その内部に本体ケースの上部に形成された凸
部状の内刃駆動機構内装部を収納するから、この
内装部の端面と可動操作部材との間には、可動操
作部材の回動を許すための空隙が形成される。こ
の空隙は外刃体の外刃ケースと本体ケースの上部
との間に形成される空間の一部であつて、最も低
い位置にあるため、そられたひげくずが溜まるも
のである。したがつて、かみそりの掃除を放置し
ておいた場合には、前記空隙の下部にひげくずが
多量に溜まつて詰まるため、この溜まつたひげく
ずが、可動操作部材全体をその上端を支点として
外刃ケースの内方へ回動させる際の妨げとなつ
て、可動操作部材の爪を本体ケースの爪受部から
外すことが困難となるという問題がある。
本考案の目的は、構造が簡単で、かつ、可動操
作部材の動作の信頼性が高い往復動式電気かみそ
りの外刃係止機構を得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の往復動式
電気かみそりの外刃体係止機構は、固定の爪受部
と、この爪受部に係脱される爪を有した可動操作
部材と、この可動操作部材を付勢して上記爪受部
に係止保持させる付勢手段とを備えてなり、本体
ケースの上部に形成された凸部状の内刃体駆動機
構内装部を覆う外刃体を上記本体ケースの上部に
外刃体を着脱自在に係止する往復動式電気かみそ
りの外刃係止機構において、上記爪受部を凸部ま
たは凹みにして上記本体ケースの上記内刃駆動機
構内装部の端面に設け、上記可動操作部材をその
下端部裏面に上記爪を突設するとともに上端部表
面に操作部を突設して形成し、この可動操作部材
をその中間部を中心に回動自在にして上記外刃体
が備える合成樹脂製の外刃ケースに取付け、上記
外刃ケースに可撓変形自在な板状の付勢手段を一
体に形成し、この付勢手段を上記操作部の裏面に
係合させたものである。
〔作用〕
上記構成の本考案においては、外刃体が備える
外刃ケースを合成樹脂製として、これに可動操作
部材を付勢する付勢手段としての可撓変形自在な
板状の部分を一体に形成したから、部品点数を少
なくできる。そして、可動操作部材は、中間部を
枢支され、上端部表面に操作部を突設するととも
に、下端部裏面に爪を突設してなるから、操作部
を押し込むことによつて爪は外刃ケースの端面か
ら内側方向(内刃体駆動機構内装部の端面に近付
く方向)ではなく外側方向(内刃体駆動機構内装
部の端面から遠ざかる方向)に移動される。した
がつて、可動操作部材と内刃体駆動機構内装部の
端面との間の下部に、ひげくずが詰まつていたと
しても、このひげくずに邪魔されることなく、爪
を爪受部から外すことができる。
〔実施例〕
本考案の一実施例を示す第1図から第3図中1
1は、例えば前後一対のケース部材の開口面同志
を接合してなる合成樹脂製の本体ケースで、その
上部には凸部状の内刃駆動機構内装部11aが形
成されている。なお、本体ケース11には、図示
しないモータ、内刃駆動機構、蓄電池、充電回
路、出し入れ自在な充電用プラグ等が収納されて
いるとともに、上記内刃駆動機構はモータの回転
を左右方向に沿う往復運動に変換して動作され、
内刃駆動機構内装部11aの外部上側に配設され
る図示しない内刃を支持して左右方向に沿つて往
復移動させるようになつている。
また、図中12は外刃体で、これは合成樹脂製
の外刃ケース13と、多数のひげ導入用小孔を有
して外刃ケース13に彎曲されて着脱可能に取付
けられた金属薄板製の外刃体14とから形成され
ている。
外刃体12は外刃体係止機構15により内刃駆
動機構内装部11aを覆つて本体ケース11の上
部に着脱自在に係止されるようになつている。外
刃体係止機構15は、固定の爪受部16と、この
爪受部16に係脱される爪17を有した可動操作
部材18と、この可動操作部材18を付勢して上
記爪受部16に係止保持させる付勢手段19とを
備えて形成されている。
つまり、爪受部16は本体ケース11における
内刃駆動機構内装部11aの幅方向一端の壁部1
1bに設けられている。この爪受部16は通孔で
はない構造であつて、本実施例では上下面を傾斜
させた先細状の凸部で形成した場合であるが、こ
れに限らず凹みで形成しても差支えない。
そして、可動操作部材18は外刃体12に設け
られている。この可動操作部材18は合成樹脂製
の一体成形品であつて、中間部両側に枢軸突起2
0を夫々突設するとともに、他端部裏面に上記爪
17を突設し、かつ上端部表面に操作部21を突
設して形成されている。爪17は上下面を傾斜さ
せた先細状の凸部で形成してある。そして、この
可動操作部材18は、上記外刃ケース13の一端
壁13aに形成された縦に長い方形状の開口22
を塞いで設けられ、その枢軸突起20を開口両側
縁に夫々相対向して設けた軸受孔23(第3図に
一方にみ図示)に嵌合支持させて、上記外刃ケー
ス13に回動自在に取付けられている。
さらに、付勢手段19も外刃体12に設けられ
ている。付勢手段19は、外刃ケース13の上記
開口22が設けられた一端壁13aの内面側にお
いて、開口22の上部に臨んで一体に形成した板
状の延出部分で形成されており、この付勢手段1
9は可撓変形自在である。そして、この付勢手段
19は可動操作部材18における操作部21の裏
面に係合されている。なお、この係合状態は単に
接触している状態でも差支えないが、本実施例は
多少の可撓変形して図中反時計方向に可動操作部
材18を付勢している係合状態とした場合を示し
ている。
なお、図示しないが以上の外刃体係止機構15
を設けた側とは反対側における、内刃駆動機構内
装部11aと外刃ケース13との係合は、爪およ
び爪受部による凹凸係合でなされている。
この実施例において外刃体係止機構15による
外刃体12の係止を解除するには、第1図に示し
た係止状態において親指または人指し指で可動操
作部材18の操作部21を押圧しながら外刃ケー
ス13の両端壁を掴めばよい。そうすると、可動
操作部材18が、付勢手段19を第2図のように
可撓変形させながら枢軸突起20および軸受孔2
3を中心にして図中時計回りに回動されるから、
この可動操作部材18の爪17が本体ケース1の
爪受部16から離れる。これにより外刃体12の
係止が解除される。この後、使用者は引き続い
て、掴んだ外刃体12を引上げることにより、こ
れを本体ケース11から取外すことができる。
また、取外された外刃体12を本体ケース11
に取付けるには、既述のように指で可動操作部材
18の操作部21を押圧しながら外刃ケース13
の両端壁面を掴んで、付勢手段19を可撓変形さ
せて枢軸突起20および軸受孔23を中心にして
可動操作部材18を図中時計回りに回動させ、こ
の外刃体12を本体ケース11の肩部11cの上
面に当てて、本体ケース11の上部に被せればよ
い。そうすると、外刃体12から手を離すと同時
に可動操作部材18が付勢手段19の付勢力で押
し戻されるから、その爪17が本体ケース11の
爪受部16の下面に係止保持される。したがつ
て、外刃体12が本体ケース11の上部に係止さ
れる。
以上のように本体ケース11に対する外刃体1
2の着脱に当つて、一方の手で可動操作部材18
を押圧操作しながら、他方の手で外刃体12を引
き外すという面倒がなく、ワンタツチ操作で外刃
体12の着脱を行なえる。
そして、以上のように可動操作部材18および
その付勢手段19を外刃体12に設けたから、本
体ケース11に設けられて上記可動操作部材18
が有した爪17に係脱される爪受部16を通孔で
はない凸部または凹みによつて形成できる。この
ように、爪受部16を本体ケース11に設けるこ
とによつて、本体ケース11には外刃体係止機構
用の通孔を設ける必要がない。これにより、本体
ケース11内部へのひげくずの侵入を防止できる
とともに、水洗い式の電気かみそりとして実施す
る場合においても、特別な工夫を必要とすること
なく本体ケース11内部への浸水を防止できる。
また、外刃体12を掴むことにより同時に可動
操作部材18を爪受部16とは接しないように回
動保持して、これにより外刃体12の着脱操作の
度に爪受部16と爪17とがこすり合つて、これ
らが摩耗することを防止できるから、長期間にわ
たる使用においても外刃体12が係止状態でがた
つくことを防止できる。さらに、付勢手段19を
外刃ケース13と一体に形成したから、独立のば
ね部品を省略して、構造および組立てを簡単にで
きるとともに、コストも低減できる。しかも、外
刃体12に対して可動操作部材18および付勢手
段19を電気かみそりの軸方向に沿ようにして設
け、かついずれも回動運動をさせるから、これら
が幅方向に占める大きさが少ないことと相まつ
て、これら可動操作部材18および付勢手段19
を本体ケース11に設けるスペースを確保する必
要がないから、その分、部品の有効に配置できる
とともに、内刃体駆動機構内装部11aの幅方向
長さの小形化を図ることも必要により可能とな
る。そして、可動操作部材19は、中間部を枢支
され、上端部表面に操作部21を突設するととも
に、下端部裏面に爪17を突設してなるから、操
作部21を押し込むことによつて爪17は外刃ケ
ース13の端面から爪受部16が設けられた内刃
体駆動機構内装部11aの端面に近付く方向では
なく、第2図に示すように内刃体駆動機構内装部
11aの端面から遠ざかる方向に移動される。し
たがつて、可動操作部材18と内刃体駆動機構内
装部11aの端面との間の下部に、ひげくずが詰
まつていたとしても、このひげくずに可動操作部
材18の動作を邪魔されることなく、爪17を内
刃体駆動機構内装部11aの端面に突設された爪
受部16から外すことができる。すなわち、ひげ
くずによつて可動操作部材18が動作不良となる
おそれがなく、外刃体12を本体ケース11から
外す際に、可動操作部材18に必要な動作を確実
に得ることができる。
なお、上記一実施例は以上のように構成した
が、本考案は第4図および第5図に示したよう
に、外刃ケース13の開口22の上縁に連続する
凹み13bを端壁13aの外面に形成して実施し
てもよい。なお、この点以外の構成は上記一実施
例と同じである。そして、この実施例によれば、
本考案の所期の目的を達成できることは勿論のこ
と、可動操作部材18の操作部21を指で押圧し
た際に、指の腹が凹み13bに係合するから、操
作部21を押し込み易く、かつ外刃体12を掴ん
だ指が滑つてしまうことを防止できる利点があ
る。
さらに、上記各実施例において第6図に示した
ような可動操作部材18を用いてもよい。この操
作部材18は、外刃体の内部を透視可能な透明合
成樹脂材料製とするとともに、その下部にスリツ
ト状の溝等の印18aを設けてなる。このような
可動操作部材18を使用して実施する場合には、
内刃駆動機構等と外刃ケースとの間へのひげくず
の溜り具合を視認できるとともに、印18aによ
り掃除の目安を簡単に得ることができる利点があ
る。そして、この場合印18aに色を付ければ更
に効果的である。
また、本考案において外刃体に設ける可動操作
部材は幅方向に沿つて往復移動されるものとして
実施してもよい。
その他、本考案の実施に当つては、考案の要旨
に反しない限り、爪受部、可動操作部材、爪、付
勢手段等の具体的な構造、形状、位置等は、上記
各実施例に制約されることなく、種々の態様に構
成して実施できることは勿論である。
〔考案の効果〕
上記実用新案登録請求の範囲に記載の構成を要
旨とする本考案によれば、外刃体が備える外刃ケ
ースを合成樹脂製として、これに可動操作部材を
付勢する付勢手段としての可撓変形自在な板状の
部分を一体に形成したから、部品点数を少なくで
きるとともに、構造および組立てが簡単となり、
安価に得ることできる。そして、可動操作部材の
爪を本体ケースの爪受部から外す際に、可動操作
部材の爪側部分が、爪受部が設けられた内刃体駆
動機構内装部の端面から遠ざかる方向に移動され
るから、可動操作部材と内刃体駆動機構内装部の
端面との間の下部に、ひげくずが詰まつていたと
しても、このひげくずに邪魔されるおそれがな
く、爪を爪受部から外すことができ、可動操作部
材の動作の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本考案の一実施例に係る外
刃体係止機構を示し、第1図および第2図は夫々
異なる状態を示す縦断面図、第3図は分解斜視図
である。第4図は及び第5図は本考案の他の実施
例を示し、第4は縦断面図、第5図は斜視図であ
る。第6図は可動操作部材の他の実施態様を示す
斜視図である。 11……本体ケース、11a……内刃体駆動機
構内装部、12……外刃体、13……外刃ケー
ス、16……爪受部、17……爪、18……可動
操作部材、19……付勢手段、21……操作部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定の爪受部と、この爪受部に係脱される爪を
    有した可動操作部材と、この可動操作部材を付勢
    して上記爪受部に係止保持させる付勢手段とを備
    えてなり、本体ケースの上部に形成された凸部状
    の内刃体駆動機構内装部を覆う外刃体を上記本体
    ケースの上部に着脱自在に係止する往復動式電気
    かみそりの外刃体係止機構において、 上記爪受部を凸部または凹みにして上記本体ケ
    ースの上記内刃駆動機構内装部の端面に設け、上
    記可動操作部材をその下端部裏面に上記爪を突設
    するとともに上端部表面に操作部を突設して形成
    し、この可動操作部材をその中間部を中心に回動
    自在にして上記外刃体が備える合成樹脂製の外刃
    ケースに取付け、上記外刃ケースに可撓変形自在
    な板状の付勢手段を一体に形成し、この付勢手段
    を上記操作部の裏面に係合させたことを特徴とす
    る往復動式電気かみそりの外刃体係止機構。
JP1986017816U 1986-02-10 1986-02-10 Expired JPH0427502Y2 (ja)

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JPS62130571U JPS62130571U (ja) 1987-08-18
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328635U (ja) * 1976-08-18 1978-03-11

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328635U (ja) * 1976-08-18 1978-03-11

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JPS62130571U (ja) 1987-08-18

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