JPS592780Y2 - 往復動電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は往復動電気かみそりの外刃ホルダの装脱構造
に関するものである。

一般に、この種電気かみそりでは、内刃の振動によって
本体ケース側に装着された外刃ホルダががたつかないよ
うに、このホルダを、上記本体ケース側に設けられた弾
性変移可能な保合手段を介して上記本体ケースに対して
堅固に装着しである。

ところで、使用時に飛散する毛屑が付着した内刃や外刃
はもとより、切削室内を掃除する際には、外刃ホルダを
上記本体ケース側から脱装させるが、上記従来では、上
記外刃ホルダを本体ケース１から、引き抜く操作で上記
係合状態を強制的に解除させることにより分離させる必
要があり、このため外刃ホルダを強く引き抜いた際の反
動で、外刃や切削室内に付着している毛屑が作業前に散
乱してしまう。

このため、外刃ホルダを勢い良く本体ケースから引き抜
かなくても、ワンタッチ操作で上記係合状態を予め解除
させ、この状態から外刃ホルダを本体ケースから無理な
く分離することができるものが要望されている。

したがって、この考案は、外刃ホルダ側と本体ケース側
との係合力に打ち勝って上記外刃ホルダを押し上げる機
構を上記本体ケースに内蔵させこの押上機構を外部から
操作させるようにして、外刃ホルダの離脱が無理なく行
なえ、毛屑の清掃を適正に行なわせるようにしたもので
ある。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１および第２図において、１は本体ケースで、内部に
は、電源用電池２やモータ３が収納されており、上記モ
ータ３の回転軸４には、偏心部材５が固定されている。

６は上記本体ケース１の内壁に枢支された振動杆で、こ
の振動杆６の下端に形成された偏心部材嵌合部７に上記
偏心部材５が嵌合されている。

８は上記振動杆６の上端に連結された内刃ホルダで゛、
このホルダ８には、内刃９が保持されている。

１０．１０は上記本体ケース１の頭部側壁１１．１１に
突没自在に装着された係合部材で、各係合部材１１はば
ね部材１２により常時外方側へのばね力が付勢されてい
る。

１３は上記内刃９に摺接される外刃、１４は上記外刃１
３を張設した外刃ホルダであり、この外刃ホルダ１４の
左、右両側内面には、上記各係合部材１１゜１１にそれ
ぞれ係脱可能に係止される係合凹所１５が形成されてお
り、上記係合部材１１およびばね部材１２とともに、両
者１，１３の弾性係合手段１６を構成しており、これに
より、上記外刃ホルダ１４は上配本体ケース１に対して
がたつきなく装着されている。

１７は上記本体ケース１の外壁面に装着されて図示しな
い電源スィッチを開閉させるスライド操作釦で、この操
作釦１７を操作して電源スィッチを閉成させれば、上記
モータ３の回転力が振動杆６を介して往復運動として内
刃９に伝達される。

上記本体ケース１内には、第３図に示すように上記操作
釦１７に連動する可動体１８が上下動自在に配設されて
いる。

１９．１９は上記可動体１８の両側方に位置して上記本
体ケース１の内壁の枢軸２０に回動可能に枢支されたレ
バーであり、両レバー１９の各基端部１９ａには、上記
可動体１８の両側下面がそれぞれ接触されており、両レ
バー１９は上記可動体１８の上下動に応動して回動され
るようになっている。

可動体１８は上記操作釦１７をＯＮ、ＯＦＦ以外の領域
まで変移させた際に駆動するように設定しである。

勿論、上記レバー１９は可動体１８を介せずに、操作釦
１７で直接駆動させることもできる。

２１．２１は外刃ホルダ１４の押上杆であり、上記本体
ケース１内に上下動自在に配設されており、各下端２１
ａが上記両レバー１９の自由端部１９ ｂにそれぞれ
支承されるとともに、各上端２１ ｂは上記本体ケース
１の頂壁部を貫通して上記外刃ホルダ１４の前面側下面
でかつ前記弾性係合手段１６と接近する位置に当接され
ている。

上記両押上杆２１はレバー１９の回動偏位により、上記
ホルダ１４と本体ケース１との間の弾性係合力に打ち勝
って上記ホルダ１４を本体ケース１からはずせるように
なっている。

２２．２２は、上記各レバー１９の外周面にそれぞれ立
設されたレバー復帰用のアーム状弾性部材であり、両弾
性部材２２の各上端２２ ａは上記本体ケース１の内壁
に形成されたガイド壁２３．２４間にそれぞれ上下動自
在に嵌合保持されている。

この弾性部材２２をコイルスプリング等で構成してもよ
いが、この実施例のように、合成樹脂のアーム体で一体
構成することにより製作５組込が容易であるうえ、コイ
ルスプリングに比較して弾性復帰時の反応が鋭く、感触
性に富む。

２５．２５は上記本体ケース１の頂壁部に形成されて上
記両押上杆２１の各上端２１ ｂを貫通させた透孔、２
６．２７は上記可動体１８の上下動時の節度を得るため
に、上記本体ケース１の内壁に突設されたピンである。

上記構成において、操作釦１７をスライド操作して可動
子１８を下方に偏位させると、第４図のようにレバー１
９が回動偏位し、このレバー１９の回動偏位で、弾性部
材２２が弾性変形すると同時に、押上杆２１が上方へ変
移する。

この押上杆２１の変位で外刃ホルダ１４が押し上げられ
るため、この外刃ホルダ１４と上記本体ケース１との弾
性係合状態が解除される。

このため上記外刃ホルダ１４は強引に引き抜かなくても
、上記本体ケース１から予め無理なく分離させることが
でき、したがって上記外刃ホルダ１４を不用意に落下さ
せるおそれもなくなり、上記外刃ホルダ１４や内刃９な
どの掃除に好都合となる。

上記レバー１９に対する外部からの操作力を解除すれば
、上記弾性部材２２の弾性復帰力が上記レバー１９に付
勢されるから、上記レバー１４および押上杆２１は自動
的に原状に復帰される。

なお、上記実施例では、２組のレバー１９および押上杆
２１を用いたものであるが１組のレバー１９および押上
杆２１を用いて上記外刃ホルダ１４を本体ケース１から
はずせるようにしてもよい。

以上のように、この考案は本体ケースに対して弾性的に
係合された外刃ホルダを上記本体ケースに内蔵した外刃
ホルダ押上機構で押し上げるように構成したから、外刃
ホルダを無理なくはずすことができ、したがって掃除す
るに先立って毛屑が付近に散乱することもなくなり、使
い勝手が良い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る往復動電気かみそりの一例を示
す断面図、第２図は同一部を破断して示す全体図、第３
図は同要部の斜視図、第４図は同作用説明図である。 １・・・・・・本体ケース、１４・・・・・・外刃ホル
ダ、１６・・・・・・弾性係合手段、１７・・・・・・
操作釦、１９・・・・・・レバー、１９ｂ・・・・・山
内端部、２１・・・・・・押上杆、２２・・・・・・弾
性部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１に外刃ホルダ１４を、両者１，１４間に設
   けられた弾性係合手段１６を介して着脱自在に装着した
   往復動電気かみそりにおいて、上記本体ケース１の外壁
   に装着した操作釦１７で回動操作されるレバー１９と、
   このレバー１９の自由端部１９ｂと上記外刃ホルダ１４
   の下面との間に接続されて上記レバー１９の回動偏位で
   上記弾性係合力に打ち勝って外刃ホルダ１４を押上げる
   押上杆２１と、上記レバー１９と本体ケース１の間に結
   合されて上記レバー１９に対する操作力が解除された際
   、上記レバー１９を定位置に復帰させる弾性部材２２と
   を具備させた往復動電気かみそり。