JPS6337018Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はきわぞり刃ユニツトを備えた着脱自
在なケース体を有する電気かみそりに関する。

例えば、家庭で常用されている電気かみりは、
付属品を備えた比較的大型でも使用上さほどの支
障は生じない。しかし、旅行などに携帯するとき
は、当座の使用に必要のない付属品をできるだけ
省いた軽量小型のものであることが望まれる。か
と言つて、複数種類の電気かみそりを使用目的に
応じて用意することは無駄である。

この考案はかかる要望に応えるべく提案された
ものであり、その基本構成は内刃駆動手段を備え
た電気かみそりに、該内刃駆動手段により駆動さ
れるきわぞり刃を備えた別体のケース体が着脱自
在に装着できるものとし、電気かみそりがこれ単
独で使用できることは当然のことながら、電気か
みそりにケース体を装着した状態においては、き
わぞり刃の使用をも可能としたものである。

以下、その詳細を図面に基づき説明すると、１
はこれ単独で機能する電気かみそり、２は電気か
みそり１の下部に着脱自在に装着されるケース体
であり、常態では第１図の如く電気かみそり１に
ケース体２が装着された状態で使用されることを
予想している。

電気かみそり１は第２図の如く、外周が四角筒
状の本体ケース３の上部に頭部ケース４が連設さ
れ、頭部ケース４に着脱自在の外刃５と該外刃５
に内接する往復動式の内刃６とを有し、本体ケー
ス３に内刃６の駆動手段７および該駆動手段７に
電力を供給する電池８を内蔵し、本体ケース３の
前面に設けたメインスイツチ９の操作ノブ１０で
モータ１１への通電が断続され、これ単独で通常
の電気かみそりとして機能する。なお、図では往
復動式の内刃６を示したが、これが回転式であつ
てもよいことは言うまでもない。

第３図において、内刃駆動手段７としては、モ
ータ１１の回転軸１２に偏心カム１３を固着し、
該偏心カム１３の偏心ピン１４を上向きに突設す
る。一方、内刃６の下方に振動駆動体１５を吊下
げ状に配設し、振動駆動体１５の下面に形成した
長溝１６に偏心ピン１４を係入することにより、
モータ１１の回転で振動駆動体１５を左右方向に
往復動するものとなつている。

第２図において、ケース体２は中空の角形ボツ
クス１７から中空の前壁１８を立設した略Ｌ字形
状を呈しており、Ｌ字形凹部１９に電気かみそり
１の本体ケース部分が嵌合装着され、この本体ケ
ース３の底面がボツクス１７の上面に、本体ケー
ス３の前面が前壁１８の後面にそれぞれ接当す
る。

本考案は、かかるケース体２にきわぞり刃ユニ
ツト２０を備え付け、電気かみそり１とケース体
２とを結合した状態において電気かみそり１側の
内刃駆動手段７から伝達手段２１を介して該刃ユ
ニツト２０が駆動されるようにしたことを特徴と
する。

第３図において、きわぞり刃ユニツト２０は、
刃ホルダ２２に固定刃２３および可動片２４を保
持し、刃ホルダ２２の左右端に支軸２５を有し、
ケース体２の上部に透設の窓孔２６から可動刃２
４の基端２７が後ろ側に突出するように枢支す
る。そして、前壁２８の窓孔２６よりも下方に操
作ノブ２９を配設し、この操作ノブ２９の上下方
向へのスライド操作で刃ユニツト２０これ全体が
支軸２５を中心に上下方向に揺動可能とする。

動力伝達手段２１としては、電気かみそり１の
頭部ケース４の一部に、開閉自在なシヤツター３
０を備えた開口３１を設け、電気かみそり１とケ
ース体２との結合時にきわぞり刃ユニツト２０の
可動刃２４の基端２７が頭部ケース４内に進入可
能とし、内刃駆動手段７の振動体１５に可動刃２
４の基端２７が嵌る係合爪３２を形成しておき、
振動体１５の左右動に連繋して該刃ユニツト２０
の可動刃２４を左右方向に往復動させるものとな
つている。

第２図において、電気かみそり１側の前記開口
３１に設けられるシヤツター３０は、例えば軟質
ゴム材等の弾性板３３に縦横の切れ目３４を設け
たものであつて、可動刃２４の基端２７が揺動す
る範囲を包囲してケース体２側から保護筒３５を
突設することにより、電気かみそり１とケース体
２とを分離したときには可動刃基端２７の破損防
止を図るとともに、電気かみそり１とケース体２
を結合したときには保護筒３５が弾性板３３を頭
部ケース４の内側に向けて押しシヤツター３０を
開放する。

ケース体２の窓孔２６の周囲には、第２図に示
すごとく前記開口３１に嵌るリブ３６を有し、ケ
ース体２側の操作ノブ２９の裏面に電気かみそり
１側の操作ノブ１０の先端が嵌る溝３７を各々形
成することにより、電気かみそり１とケース体２
の結合状態を維持可能とするとともに、ケース体
２の操作ノブ２９のスライド操作で電気かみそり
１側の操作ノブ１０も同時に操作できる。

また、図示例ではケース体２の中空ボツクス１
７内に第２電源３９を備えており、電気かみそり
１とケース体２との結合時には、第２電源３９側
から電気かみそり１のモータ１１に電力を供給す
る。この第２電源３９は第５図に示すごとく充電
池４０と該充電池４０を充電する充電手段４１と
を含む。

充電手段４１としては、ボツクス１７の横側面
から出退するプラグ刃４２と、該プラグ刃４２か
ら入力された交流電源を所定の充電電圧に変換す
る充電回路４３とから構成され、該充電回路４３
の出力端を充電池４０の両端に接続するととも
に、電源接続手段４４を介して電気かみそり１側
の電池８にも第２電源３９側から充電電圧を供給
可能とする。

電源接続手段４４としてはケース体２から接続
プラグ４５を突設し、電気かみそり１の前面４６
に該接続プラグ４５が係入するスイツチ４７付き
のジヤツク４８を配設し、電源接続手段４４を介
して電気かみそり１側に入力された充電用電圧は
モータ１１および電池８に電力を供給する。

上記構成において、電気かみそり１をケース体
２の凹部１９に適正に接続すると、ケース体２の
保護筒３５が第４図ｂに示すごとくシヤツター３
０の弾性板３３を押し開いて可動刃基端２７の揺
動空間を強制的に確保する。この状態で操作ノブ
２９を上方に一段スライド操作すると、電気かみ
そり１側の操作ノブ１０も一段スライド操作さ
れ、モータ１１に通電して内刃６が駆動される。
操作ノブ２９を更にもう一段上方にスライド操作
すると、操作杆４９が下方に引かれ、該操作杆４
９の先端の鉤部５０が刃ホルダ２２の下縁５２を
引つ掛け、刃ホルダ２２を水平位置に揺動させ
る。同時に可動刃２４の基端２７が第４図ｃに示
すごとく駆動手段７に設けた係合爪３２にはま
り、揺動駆動体１５の左右動が可動刃２４に伝達
されてきわぞり刃ユニツト２０が作動する。

操作ノブ２９を下降させると、反対に操作杆４
９の鉤部５０が刃ホルダ２２の上縁５１を押して
きわぞり刃ユニツト２０と内刃駆動手段７との係
合を解く。更にケース体２から電気かみそり１を
分離すると、弾性板３３から保護筒３５が引き抜
かれると同時に弾性板３３が戻つてシヤツター３
０が閉じる。

なお、図示例のケース体２の形状は一例であつ
て、使用する電気かみそり１の形状に応じて適宜
設計変更できることは勿論である。また、ケース
体２が第２電源３９を内蔵せず、きわぞり刃ユニ
ツト２０の支持体としてのみ利用することも可能
である。

更に、きわぞり刃ユニツト２０を揺動式とせ
ず、ケース体２に固定してあつてもよい。この場
合、ケース体２側の操作ノブ２９は必要ない。従
つて、ケース体２は電気かみそり１の裏面側にと
りつけて、電気かみそり１側の操作ノブ１０での
み電源のオンオフ操作をすることになる。ケース
体２に操作ノブ２９を設けた場合でも、電気かみ
そり１側の操作ノブ１０と連繋させずに別個に動
作させてもよいことは言うまでもない。

その他、電気かみそり１のシヤツター３０をス
ライド式とし、ケース体２の装着動作あるいは操
作ノブ２９のスライド操作と連繋してシヤツター
を開閉させるなど、細部の点については必要に応
じて変形できる。

以上説明したように、本考案は単独で使用可能
な電気かみそり１に着脱自在のケース体２を備え
ており、この該ケース体２にきわぞり刃ユニツト
２０が組み込まれていて、該刃ユニツト２０を電
気かみそり１側の内刃駆動手段７で駆動するもの
としたので、きわぞりをしない状態、つまり多く
の使用形態では電気かみそり１を可及的に小型化
できるから携帯および使用時に便利である。ま
た、きわぞり動作も別の電気かみそりを購入する
ことなく、ケース体２を用意するだけで容易に機
能追加ができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気かみそりとケース体を結合した状
態での斜視図、第２図は電気かみそりとケース体
とを分離した状態での斜視図、第３図は要部の分
解斜視図、第４図ａないしｃは電気かみそりとケ
ース体との結合手順を示す断面図、第５図は電気
回路図である。 １……電気かみそり、２……ケース体、５……
外刃、６……内刃、７……内刃駆動手段、８……
電池、１０……操作ノブ、１１……モータ、１５
……揺動駆動体、１７……ケース体のボツクス、
１８……ケース体の前壁、２０……きわぞり刃ユ
ニツト、２１……伝達手段、２２……刃ホルダ、
２３……固定刃、２４……可動刃、３０……シヤ
ツター、３２……係合爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外刃５と外刃５に内接する内刃６と内刃６を駆
   動する手段７とを備えていて単独で機能する電気
   かみそり１に、着脱自在に連結されるケース体２
   を有し、このケース体２側には電気かみそり１に
   ケース体２を連結した状態において前記内刃駆動
   手段７で駆動されるきわぞり刃ユニツト２０を備
   えている電気かみそり。