JPS6318515B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は往復式電気かみそりに関するもので
ある。

従来の電気かみそりを第１図ないし第３図に示
している。すなわち図において、１はかみそり本
体、２はスイツチハンドル、３はトリマ、４は主
刃部で肌に当りやすくひげそりしやすいように本
体１の長手方向に対し角度θだけ傾倒している。

ところが、この電気かみそりは、第３図のトリ
マ使用時に主刃部４が傾いているためきわぞりし
にくく、また傾きのため収納性に不都合を生じる
場合が多いという欠点があつた。

したがつて、この発明の目的は、かみそりおよ
びきわぞり使用性および収納性を向上した往復式
電気かみそりを提供することである。

この発明の一実施例を適用した往復式電気かみ
そりを第４図ないし第８図に示す。すなわち、こ
の往復式電気かみそりは、かみそり本体５、刃取
付台６および主刃部７からなり、かみそり本体５
は２個のハウジング８，９を嵌合して形成され、
内部に下端部より上端部に順次蓄電池、モータお
よび往復駆動変換装置（いずれも図示省略）が内
蔵されるとともに、往復駆動変換装置の出力部に
往復運動方向とは直角に回動できるようにばね内
蔵駆動ブツシユ１０をピン連結してかみそり本体
５の上端部より突出している。一方、ハウジング
８の正面側裏面にスイツチ（図示省略）を設けて
表面のスイツチハンドル１１に連動させるととも
に第５図のように略コ字形のスイツチレバーを実
施例とする操作部１２をかみそり本体５の内面に
形成した溝（図示省略）にスライド自在に支持さ
せ、操作部１２の両端片１２ａの側縁に形成した
嵌合切欠１３とスイツチハンドル１１に設けた係
合突起１４とを係合している。この操作部１２は
その両端片１２ａの上方部に突起１５を形成し、
中間片１２ｂの上縁をトリマレバー押上用の係合
部１６としている。さらにハウジング８の正面側
でスイツチハンドル１１の上位にトリマ１７の両
側部の回転軸１７ａを回動自在に取付け、トリマ
１７の基台に溝１７ｂを形成し、かみそり本体５
に回転自在に取付けられるトリマレバー１８の先
端部のピン１９を嵌合し、トリマレバー１８の後
端部を操作部１２の係合部１６の上方に臨ませ、
トリマレバー１８にレバー戻しばね（図示省略）
が設けられてトリマ１７を倒伏姿勢に付勢する。

つぎに刃取付台６は中央部に挿通孔２０を形成
するとともにその両端面にばね支持されたロツク
ピン２１を突出し、両端部下方に支持片２２を垂
下している。この支持片２２は下縁に開口を有す
るくの字形を実施例とするカム溝２３を形成する
とともに支持片２２の上方に軸承孔２４を形成し
ている。この刃取付台６の支持片２２をかみそり
本体５の上端開口５ａより挿入し、ハウジング
８，９を連結固定するための止めねじ２５をハウ
ジング８，９に埋込んだナツトにねじ込むことに
より、止めねじ２５の先端に突出した軸２６を支
持片２２の軸承孔２４に嵌合挿通してその先端を
トリマレバー１８の軸孔１８ａに嵌合し、これに
よつて刃取付台６を回動自在に取付け、操作部１
２の突起１５を支持片２２のカム溝２３に嵌合さ
せる。

主刃部７は外刃２７を張設した外刃フレーム２
８と多数の内刃２９…を固定した内刃フレーム３
０からなり、内刃フレーム３０の駆動子３１を挿
通孔２０を通して駆動ブツシユ１０に嵌合し内部
のばねに支持させ、外刃フレーム２８をロツクピ
ン２１に係合して取付けられる。

第８図はこの往復式電気かみそりの各種動作状
態である。すなわち同図ａは、スイツチオフの不
使用状態で、スイツチハンドル１１は最下位にあ
り、操作部１２の突起１５はカム溝２３の最下位
となる第１の位置に位置するので刃取付台６およ
び主刃部７は正立姿勢をとり、また操作部１２と
トリマレバー１８は離れているのでトリマ１７は
ばねにより倒伏支持されている。一方モータは駆
動されないので主刃部７の内刃２９もトリマ１７
の可動刃も動作しない。したがつて主刃部７が正
立した不使用状態で収納、運搬、保管などが行わ
れる。

第８図ｂはかみそり使用状態であつて、スイツ
チハンドル１１を中位にスライドして押上げる
と、操作部１２の突起１５がカム溝２３に案内さ
れ上動してカム溝２３のくびれ中心となる第２の
位置に位置するので刃取付台６は軸２６を中心に
横方向に振れて傾倒し、主刃部７は傾倒する。ま
たトリマレバー押上用の係合部１６はトリマレバ
ー１８に接近しただけで押上げるに至らないので
トリマ１７は倒伏姿勢にある。一方モータは駆動
されるので駆動ブツシユ１０を介して主刃部７の
内刃フレーム３０を往復駆動し、外刃２７と内刃
２９との協働によるかみそり使用状態となる。

第８図ｃはきわぞり使用状態であつて、スイツ
チハンドル１１を最上位にスライドすると操作部
１２の突起１５はカム溝２３の最上端の第３の位
置に位置するので刃取付台６および主刃部７は正
立姿勢に復帰し、操作部１２の上動によつてその
トリマレバー押上用の係合部１６により戻しばね
に抗してトリマレバー１８の後端部を押上げ、ト
リマレバー１８のピンを押下げることによつてト
リマ１７を起立姿勢にホツプアツプする。トリマ
１７のホツプアツプによりトリマの駆動子と往復
運動変換装置の出力部とが係合する（図示省略）。
一方モータは駆動状態にあるので出力部を通じて
トリマの可動刃が動作しきわぞり使用状態とな
る。

さらにこのきわぞり使用状態からスイツチハン
ドル１１を第１の位置までスライドすると、前記
動作と同様に主刃部７は傾倒したのち正立姿勢に
戻り、トリマ１７は倒伏して動作停止し、モータ
は駆動を停止する。

なお、この実施例のカム溝２３を操作部１２に
設け、突起１５を刃取付台６に設けてもよい。

以上のように、この発明の往復式電気かみそり
は、かみそり本体と、このかみそり本体に回動首
振り自在に取付けられた刃取付台と、この刃取付
台に設けられて前記かみそり本体の駆動部と連動
連結する主刃部と、前記かみそり本体に回動出没
自在に取付けられて倒伏姿勢にばねにより復帰付
勢されたトリマと、前記かみそり本体にスライド
自在に設けられて前記かみそり本体の第１の位
置、第２の位置および第３の位置を順次スライド
可能な操作部とを備え、前記操作部および前記刃
取付台の一方にカム溝を形成し他方に前記カム溝
に案内される突起を設けて前記操作部が第１の位
置および第３の位置で前記主刃部を前記かみそり
本体に対して正立させるとともに前記第２の位置
で前記主刃部を前記かみそり本体に対して傾倒さ
せ、かつ前記第３の位置で前記トリマを前記ばね
に抗して起立姿勢に押す係合部を前記操作部に設
けたことを特徴とするため、つぎの作用効果があ
る。

すなわち、操作部が第１の位置のとき主刃部が
正立姿勢でトリマが倒伏しているため収納が容易
であり、操作部が第２の位置のとき主刃部が傾倒
するためひげそりが容易になり、また操作部が第
３の位置のとき主刃部が正立姿勢となりトリマが
起立するためきわぞりが容易になる。したがつ
て、ひげそりおよびきわぞりともに使い勝手がよ
くなり、また収納も容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の正面図、第２図はその側面
図、第３図はきわぞり使用状態の側面図、第４図
はこの発明の一実施例の分解斜視図、第５図はス
イツチレバーの斜視図、第６図はかみそり使用状
態の要部断面図、第７図はきわぞり使用状態の要
部断面図、第８図は各種動作状態の概略側面図で
ある。 ５……かみそり本体、６……刃取付台、７……
主刃部、１２……操作部、１５……突起、１６…
…係合部、１７……トリマ、２３……カム溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ かみそり本体と、このかみそり本体に回動首
   振り自在に取付けられた刃取付台と、この刃取付
   台に設けられて前記かみそり本体の駆動部と連動
   連結する主刃部と、前記かみそり本体に回動出没
   自在に取付けられて倒伏姿勢にばねにより復帰付
   勢されたトリマと、前記かみそり本体にスライド
   自在に設けられて前記かみそり本体の第１の位
   置、第２の位置および第３の位置を順次スライド
   可能な操作部とを備え、前記操作部および前記刃
   取付台の一方にカム溝を形成し他方に前記カム溝
   に案内される突起を設けて前記操作部が第１の位
   置および第３の位置で前記主刃部を前記かみそり
   本体に対して正立させるとともに前記第２の位置
   で前記主刃部を前記かみそり本体に対して傾倒さ
   せ、かつ前記第３の位置で前記トリマを前記ばね
   に抗して起立姿勢に押す係合部を前記操作部に設
   けたことを特徴とする往復式電気かみそり。 ２ 前記操作部は前記主刃部およびトリマの制御
   スイツチに連動している特許請求の範囲第１項記
   載の往復式電気かみそり。