JPH022184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はハンデイータイプの電動芝刈機にお
ける刃体（ブレード）の取付構造に関する。

（従来の技術） 一般にバツテリーを内蔵したハンデイータイプ
の電動芝刈機における固定刃と可動刃の組み付け
一体化したセツト刃体の取付けは、セツト刃体の
固定刃をボデイ本体に複数本の止めビスで固着さ
れている。

そのため、固定刃又は可動刃の破損、損傷に伴
なうセツト刃体の交替にあたつては上記止めビス
を外さなければならないと共に、ボデイ本体内に
入つた芝の取り除き、及び内部清掃にあたつても
固定刃を固着している止めビスを外さなければな
らないといつた不便を有するものである。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は上述した如き従来の事情に鑑み、固定
刃と可動刃とから成るセツト刃体の取付けをビス
止めとすることなく簡単に係着支持し得るように
することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するための本考案の技術的手
段は、ボデイ本体の底部の一部を別体構造となし
て刃体押え蓋を形成し、その刃体押え蓋でセツト
本体の固定刃を係着保持すると共に、刃体押え蓋
はボデイ本体に対して着脱自在とする。

ボデイ本体に対する刃体押え蓋の着脱構造は、
ボデイ本体に係合溝を形成し、その係合溝に刃体
押え蓋の係合突条を嵌合して摺動し、その摺動方
向は刃体側からボデイ本体の後方に向う前後方
向、又はボデイ本体の一側面から他側面に向う左
右方向等、何れでも良いものである。

（作用） ボデイ本体内に設置した駆動機構の偏心カムに
セツト刃体の可動刃を係着して接合し、その下側
よりボデイ本体に刃体押え蓋を係着することで、
セツト刃体は駆動機構と刃体押え蓋とで挾着保持
され、刃体押え蓋をボデイ本体より外すことによ
つてセツト刃体は簡単に取り外し可能となる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明す
ると、ハンデイータイプの電動芝刈機はボデイ本
体１と、そのボデイ本体１の内部に収納設置した
バツテリー２、モータ３、駆動機構４、セツト刃
体５、刃体押え蓋６、AC電源及び充電プラグの
接続端子７、及びスイツチ機構８とで構成されて
いる。

ボデイ本体１は合成樹脂材（ABS樹脂）で左
右二分割形状に形成した枠体１ａ，１ｂの合着に
よつて形成し、それら枠体１ａ，１ｂには左右方
向に貫通する窓孔９が形成されており、この窓孔
９に手指を通して握り持つことができるようにし
てある。枠体１ａ，１ｂの合着は複数本の止めネ
ジ１０で行なわれている。

又、ボデイ本体１内には合成樹脂材で成型した
取付台板１１が水平状に収納され、止めネジ１２
で固着してあり、その取付台板１１の上面にバツ
テリー２とモータ３が定着固定されており、取付
台板１１を貫通突出したモータ３の回転軸３ａに
は駆動機構４を作動させるピニオンギヤ１３が固
着されている。

駆動機構４は小ギヤ４ａ、大ギヤ４ｂ及び大ギ
ヤ４ｂの下面に一体的に固着突設した偏心カム４
ｃとで構成され、小ギヤ４ａと大ギヤ４ｂは取付
台板１１に圧入せる止めピン１４，１５に回転可
能に軸支されており、小ギヤ４ａがピニオンギヤ
１３に噛合され、小ギヤ４ａに大ギヤ４ｂが噛合
されている。

上記駆動機構４の大ギヤ４ｂに形成した偏心カ
ム４ｃと嵌合して所定角度往復揺動する可動刃５
ａと、ボデイ本体１に係着される固定刃５ｂとで
セツト刃体５が構成され、可動刃５ａは固定刃５
ｂに対しピボツトピン１６、Ｅリング１７で揺動
自在に軸支されると共に、ピボツトピン１６より
後方部分に偏心カム４ｃが嵌入する長孔１８が開
設され、その長孔１８の孔縁に沿つて樹脂製リン
グのスライドパツド１９が嵌合固着されており、
偏心カム４ｃの回転によつて可動刃５ａが所定角
度往復揺動し、芝生をカツトするものである。セ
ツト刃体５の固定刃５ｂの両側縁には位置決め定
着用の切欠凹部２０ａ，２０ｂが形成され、その
切欠凹部２０ａ，２０ｂを取付台板１１の両側下
面に突設した突部２１ａ，２１ｂに嵌着係合する
ことによつて位置決め出来、下側方向への落下防
止は刃体押え蓋６で行なわれている。

刃体押え蓋６は合成樹脂材によつて平行矩形状
に形成され、その両側縁には断面角形の係合突条
２２ａ，２２ｂを突設してボデイ本体１の下面開
口部ａの両側に形成した係合溝２３ａ，２３ｂに
嵌合自在とし、更に刃体押え蓋６の中央部分には
固定刃５ｂの略中央部に形成した掛止孔２４に嵌
合する掛合突起２５が突設されると共に、その掛
合突起２５の形成部分は上下に揺動可能な掛外し
片２６とし、掛外し片２６の後部を押動すること
によつて掛合突起２５を掛止孔２４より外し、刃
体押え蓋６の摺動取り外しが可能となる。

尚、刃体押え蓋６の下面とボデイ本体１の下面
とは面一となして芝生のカツテイングを円滑に行
なうことが出来るようにしてある。

又、ボデイ本体１の後部に設けたAC電源及び
充電プラグの接続端子７とスイツチ機構８の接片
８ａ，８ｂはバツテリー２とモータ３と電気的に
配線され、バツテリー２での使用、AC電源での
使用及びバツテリー２への充電を行ない得るよう
になつている。AC電源及び充電プラグの接続端
子７部分にはマイクロスイツチによる切替スイツ
チ２７が設けられ、プラグ（図示省略）差し込み
時と引き抜き時の使用電源の切替えが行なわれる
ようになつている。

スイツチ機構８はボデイ本体１の窓孔９内に上
下動可能に取付けたスイツチレバー２８と、スイ
ツチレバー２８の作動をロツクする前後スライド
自在なロツクレバー２９とで構成され、ロツクレ
バー２９を前方にスライドしてスイツチレバー２
８が上動可能となつた時スイツチONとなり、ス
イツチレバー２８から指を離すとスイツチOFF
と同時にロツクレバー２９が元の状態に復帰して
スイツチレバー２８の上動を阻止する。図中、３
０はウレタンフオーム等で形成したシヨツクパツ
ドでカツトした芝生がボデイ本体内に入るのを防
止するものである。

（考案の効果） 本考案の電動芝刈機は、固定刃と可動刃とを一
体的に組み付けたセツト刃体を駆動機構の偏心カ
ムに嵌合係着し、そのセツト刃体をボデイ本体の
底部に着脱自在に取付けた刃体押え蓋で支持した
構造であるから、刃体押え蓋を外すことによつて
セツト刃体は簡単に取り外すことができ、セツト
刃体の交換及び内部に入つた芝生の取り除き、内
部清掃を迅速に行なうことが出来る。

又、セツト刃体は刃体押え蓋で支持されるた
め、セツト刃体の底面はボデイ本体の底面より上
方に位置し、従つて芝生をカツトする時ボデイの
底面を地面に接しさせてカツテイング作業をする
ことにより芝生を一定の長さにカツトすることが
出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断
正面図、第２図は一部切欠底面図、第３図は要部
の拡大断面図である。 図中、１：ボデイ本体、２：バツテリー、３：
モータ、４：駆動機構、５：セツト刃体、６：刃
体押え蓋、５ａ：可動刃、５ｂ：固定刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バツテリーを内蔵したハンデイータイプの電動
   芝刈機であつて、固定刃と可動刃とを一体的に組
   み付けたセツト刃体を駆動機構の偏心カムに嵌合
   係着し、そのセツト刃体をボデイ本体の底部に着
   脱自在に取付けた刃体押え蓋で支持した電動芝刈
   機。