JP2647943B2 - 往復式電気かみそりの外刃取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は往復式電気かみそりに係り、その外刃の取付
構造に関するものである。

（ロ） 従来の技術 例えば特公昭60−53636号公報には、ボディーと、ボ
ディーに着脱される枠状の外刃フレームと、合成樹脂等
弾性材よりなり前記外刃フレーム内壁に支持される外刃
取付具とこの外刃取付具に取着される外刃体とからなり
前記外刃の両端部が装入される前記開口部は外刃フレー
ムの上方側からの寸法が下方側の寸法より大になるよう
に形成されている。この例では、上方より外方を外刃フ
レームに装着することができるが、外刃と外刃枠との間
に外刃取付具があるため、使用時の振動音が大きくなる
ときに内刃体との密着性が悪くなって剃り味が低下する
と云う惧れがあった。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 本発明が解決しようとする問題点は外刃と外刃ケース
を介して外刃フレームの上方開口部に装着する場合にお
いて、外刃と外刃フレームとの間との相対的移動を阻止
し、使用時の振動音を軽減することである。

（ニ） 問題点を解決するための手段 本体ケースの上部に固定され上方が開口した外刃フレ
ームと、該外刃フレームの上方開口部に着脱可能に取付
けられる外刃ケースと、両側を外刃固定台によって補強
されるとともに該外刃固定台を前記外刃ケースに離脱可
能に係着される外刃とより成り、前記外刃固定台の下縁
両側に外刃固定台爪を形成し、前記外刃フレームの上方
開口部には前記外刃固定台爪に係合し前記外刃の外刃フ
レームに対する相対的移動を阻止する外刃フレーム突起
を設ける。

（ホ） 作用 外刃フレームに外刃ケースを介して装着された外刃
は、該外刃の補強を行なう外刃固定台と外刃フレームと
の相対的移動を夫々に設けられた外刃固定台爪及び外刃
フレーム突起によって阻止され、ガタツキがなくなり、
使用時の振動音が小さくなる。

（ヘ） 実施例 以下本発明の往復式電気かみそりの外刃取付装置を図
面の一実施例について詳細に説明する。

第１図の分解斜視図において、（１）はABS樹脂或い
はAS樹脂製の２分割本体ケースであり、前面に始動スイ
ッチ摘み（２）を上下に摺動自在に配設すると共に、該
スイッチ摘みの下方に複数個の透光部（３）を有する化
粧パネル（４）を貼着したものである。前記本体ケース
（１）内部には図示しないが周知のモータや電池等の電
源駆動部材と、該電池に充電電流を供給し且つ該モータ
に直接駆動電源を供給する電源回路部材とが配設され、
該電流回路部材に組み込まれた電池の充電表示灯及び該
残存容量表示灯はその発光を前記化粧パネル（４）の透
光部（３）にを介して外部へ進行させる。

（５）は前記本体ケース（１）の上部を1/3〜1/2程度
覆うように嵌合されるアルミダイキャスト製の外刃フレ
ームであって上部をＵ状に切欠かれて内刃（６）の収納
部兼屑溜部（７）を形成している。この収納部（７）底
面には中央開孔（８）を有する保持板（９）が嵌合固定
されており、該保持板（９）の両側には図示しないバネ
により常時外向きに弾性付勢されている係止爪（10）
（11）が前記外刃フレーム（５）の両側を貫通してその
外面に露出した操作釦（12）によって引込操作可能に配
設されている。また前記保持板（９）の中央開孔（８）
を介して前記本体ケース（１）内部でモータによって往
復動可能に成された図示しない振動子の揺動杆（13）が
上方へ突出し、その頭部にコイルスプリング（14）によ
って上向きに付勢され多数のセラミックコーティングさ
れたステンレス製小刃を樹脂台にインサート成形してな
る前記内刃（６）がその内刃台（15）を介して装着され
ている。

（16）は前記外刃フレーム（５）に収納部（７）に前
記係止爪（10）（11）を介して離脱可能に係止固定され
るポリアセタール樹脂製の軟性外刃ケースであり、長手
方向両側内面に下向きにＬ型フック（17）（18）を複数
個設け、且つ幅方向両側内面に前記係止爪（10）（11）
が係合可能な窪み（19）を形成したものである。

（20）は長手方向両側端縁にポリアセタール樹脂製の
外刃固定台（21）（22）を樹脂モールド成形によって取
付け、アーチ形状に折曲して前記外刃ケース（16）に係
着されるニッケルにコバルトをコーティングした電鋳に
よる外刃であり、前記外刃固定台（21）（22）には前記
外刃ケース（16）のフック（17）（18）に対応して係合
用孔（23）（24）が形成されている。前記外刃（20）
は、従って、その外刃固定台（21）（22）の係合用孔
（23）（24）を外刃ケース（16）のフック（17）（18）
に引掛けることによって該外刃ケース（16）に係着され
る。前記外刃固定台（21）（22）の長手方向両端には夫
々外刃固定台爪（25）（26）、（27）が形成されてお
り、前記外刃フレーム（５）には該固定台爪（25）（2
6）、（27）に対応してフレーム突起（28）（29）が一
体に形成されている。このフレーム突起（28）（29）は
前記外刃ケース（16）に係着された外刃（20）が外刃フ
レーム（５）に係合された状態で該外刃（20）に取付け
られた外刃固定台（21）（22）の固定台爪（25）（2
6）、（27）と係合し、該外刃固定台（21）（22）の外
刃フレーム（５）に対するガタツキを防止している。

（30）は透明樹脂製の外刃カバーであり、長手方向両
側縁裏面に形成された小突起（31）（32）、（33）を前
記外刃ケース（16）の外面にこの小突起（31）（32）、
（33）に対応して設けられた小凹部（34）（35）に係合
させることにより装着されるものである。

以上の構成を有する外刃取付装置において、先ず外刃
固定台（21）（22）が取着された外刃（20）を、該外刃
固定台（21）（22）の係合用孔（23）（24）を介して外
刃ケース（16）のフック（17）（18）に引掛けて、係脱
固定して一体化した後、外刃ケース（16）を外刃フレー
ム（５）の上部からその収納部（７）へ嵌入し、保持板
（８）の係合爪（10）（11）を外刃ケース（16）の窪み
（19）に係止することにより外刃フレーム（５）に外刃
（20）の付いた外刃ケース（16）（第２図参照）を係合
固定する。このとき外刃固定台（21）（22）の固定台爪
（25）（26）、（27）がフレーム突起（28）（29）と係
合する。

一方外刃（20）を外すときは外刃フレーム（５）に突
出する両側の操作釦（12）を押込んで係止爪（10）（1
1）と外刃ケース（16）の窪み（19）との係合を解除
し、外刃ケース（16）を外刃フレーム（５）から引き抜
いた後、外刃ケース（16）から外刃（20）を離脱する。

（ト） 発明の効果 本発明は以上の説明の如く、本体ケースの上部に固定
され上方が開口した外刃フレームと、該外刃フレームの
上方開口部に着脱可能に取付けられる外刃ケースと、両
側を外刃固定台によって補強されるとともに該外刃固定
台を介して前記外刃ケースに離脱可能に係止される外刃
とより成り、前記外刃固定台の下縁両側に外刃固定台爪
を形成し、前記外刃フレームの上方開口部には前記外刃
固定台爪に係合し前記外刃の外刃フレームに対する相対
的移動を阻止する外刃フレーム突起を設けることによ
り、外刃を、外刃フレームを本体ケースから外すことな
く、外刃フレーム上部から上方へ外すことができ使用性
が向上するとともに、外刃ケースを外刃と外刃フレーム
との着脱に利用することにより外刃と外刃フレームとの
間に生じるガタツキが外刃固定台爪と外刃フレーム突起
との係合によって補償され、かみそり使用時の不快な振
動音を軽減できる効果が生まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明往復式電気かみそりの外刃取付装置を示
す分解斜視図、第２図は外刃ケースの係着状態を示す概
観斜視図、第３図は第２図のユニットを外刃フレームに
取付けた状態を示す概観斜視図である。 （１）……本体ケース、（５）……外刃フレーム、（1
6）……外刃ケース、（21）（22）……外刃固定台、（2
0）……外刃、（25）（26）（27）……外刃固定台爪、
（28）（29）……外刃フレーム突起。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケースの上部に固定され上方が開口し
   た外刃フレームと、該外刃フレームの上方開口部に着脱
   可能に取付けられる外刃ケースと、両側を外刃固定台に
   よって補強されるとともに該外刃固定台を介して前記外
   刃ケースに離脱可能に係着される外刃とより成り、前記
   外刃固定台の下縁両側に外刃固定台爪を形成し、前記外
   刃フレームの上方開口部には前記外刃固定台爪に係合し
   前記外刃の外刃フレームに対する相対的移動を阻止する
   外刃フレーム突起を設けることを特徴とする往復式電気
   かみそりの外刃取付装置。