JP3211009B2 - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JP3211009B2
JP3211009B2 JP21028491A JP21028491A JP3211009B2 JP 3211009 B2 JP3211009 B2 JP 3211009B2 JP 21028491 A JP21028491 A JP 21028491A JP 21028491 A JP21028491 A JP 21028491A JP 3211009 B2 JP3211009 B2 JP 3211009B2
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康雄 山下
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は往復動式やロータリ式の
電気かみそりに係り、より詳しくはその外刃ホルダの構
造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気かみそりの外刃ホルダとし
て、たとえば、特開昭61−386号公報に開示される
ようにアウターホルダと、これに抜き差しされるインナ
ーホルダとを組み合わせ、そのインナーホルダに外刃を
アーチ状に保持する状態に一体的に取付けてなるものが
ある。これによれば、取外し状態でフラットになる外刃
をアーチ状に曲げながら外刃ホルダに一々取付けていた
これまでのものに比較して、外刃をアーチ状に保形した
ままインナーホルダごと着脱できてその着脱操作が比較
的に容易であり、またその着脱時に外刃に付着している
毛くずで手を汚したするようなことがなくて使い勝手が
良い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記外刃ホ
ルダではアウターホルダにインナーホルダを装着した状
態ではアウターホルダによりインナーホルダこれ全部が
覆われているので、インナーホルダをアウターホルダか
ら抜き出すときそれをつかみ出しにくい。また、アウタ
ーホルダの内壁に対しインナーホルダの外壁を接触させ
ることにより、インナーホルダのがたつき防止を期し、
インナーホルダ側の係止部材をアウターホルダの内壁に
係止してその抜け止めを講じている。しかし、インナー
ホルダはプラスチック成形品でこの成形時のばらつきに
よりアウターホルダの内壁との間に隙間が生じてがたつ
き易く、また内刃や駆動モータの振動を受けてがたつき
音を発生する危惧があった。
【0004】本発明の目的は、上記のような、外刃をア
ーチ状に保持固定するインナーホルダをアウターホルダ
に対し抜き差し可能とする構造の外刃ホルダを備えた電
気かみそりにおいて、インナーホルダの着脱操作の容易
化、インナーホルダのぐらつきやがたつき防止を図る点
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前提とするロー
タリ式電気かみそりは、図示例のように、本体ケース1
に備えた内刃3を巻き込むように外刃5をアーチ状に保
持する外刃ホルダ6が、外刃5をアーチ状に保持固定し
て本体ケース1の上部外周に対し抜き差しされるインナ
ーホルダ9と、インナーホルダ9に対し抜き差しされる
アウターホルダ7とからなるものである。そのうえで、
本発明では、インナーホルダ9が、外刃5の前後端を上
端に保持固定する前後壁10・11と、左右壁12・1
3とを有する四角形枠状に形成され、その左右壁12・
13の各外面の前半部12a・13aはその後半部12
b・13bよりも低く沈むよう肉ぬすみ状に形成し、後
半部12b・13bの各後縁にスライド面14・15を
インナーホルダ9の抜き差し方向と平行に形成している
こと、アウターホルダ7は、外刃5の上面を露出するよ
うインナーホルダ9の前後壁10・11を覆う前後壁3
0・31と、外刃5の左右側方および左右壁12・13
の各前半部12a・13aのみを覆い、後半部12b・
13bを露出する左右壁32・33とを有する四角形枠
状に形成されていること、アウターホルダ7の左右壁3
2・33の各後縁にはスライド面14・15を摺動案内
するスライドガイド面36・37が形成され、スライド
ガイド面36・37の各上端部には後半部12b・13
bの上縁34・35と突き当たるストッパー壁39・4
0が形成されていること、前半部12a・13aの各下
端には内外方向に弾性変形自在な抜止め壁部17を形成
し、抜止め壁部17の外面とアウターホルダ7の左右壁
32・33の各内面との重合面間においてそのいずれか
一方に係合突起19を、他方にその係合突起19が嵌合
する凹部44を設けていること、抜止め壁部17の下端
には、アウターホルダ7の左右壁32・33の下端から
外部へ臨むノブ20を設けていることを特徴とする。
【0006】
【作用】インナーホルダ9をアウターホルダ7から抜き
出すには、インナーホルダ9の左右のノブ20を指で押
圧して抜止め壁部17を内方に弾性変形させると、その
抜止め壁部17はアウターホルダ7の左右壁32・33
の内面との係合を解除する。解除後、左右のノブ20を
つかんだままインナーホルダ9を下方に引っ張り出す
と、インナーホルダ9の左右のスライド面14・15が
アウターホルダ7の左右のスライドガイド面36・37
に摺動案内されてアウターホルダ7から下方へ抜き出さ
れる。
【0007】インナーホルダ9をアウターホルダ7に装
着するには、インナーホルダ9の左右のノブ20を指で
押圧して抜止め壁部17を内方に弾性変形させたまま、
アウターホルダ7にインナーホルダ9を外刃5側から入
れると、左右のスライド面14・15がアウターホルダ
7の左右のスライドガイド面36・37に上方に摺動案
内される。インナーホルダ9が後半壁12b・13bの
上縁34・35をストッパー壁39・40に当たるまで
押し込まれると、外刃5の上面がアウターホルダ7の開
口上面に露出するとともに、前後壁30・31の外面が
前後壁10・11の内面に重合し、左右のノブ20から
指を離すことにより左右の抜止め壁部17が左右壁32
・33の内面に係合する抜止め状態が得られる。
【0008】
【発明の効果】従って本発明のロータリ式電気かみそり
によれば、インナーホルダ9の左右のノブ20をアウタ
ーホルダ7の外部に臨ませ、これをつかんでインナーホ
ルダ9をスライド面14・15をスライドガイド面36
・37に摺動させて抜差しできるので、インナーホルダ
9を容易に着脱できて操作性に優れる。
【0009】また、アウターホルダ7にインナーホルダ
9を装着した後はインナーホルダ9の左右壁12・13
のスライド面14・15とこれに直交する上縁34・3
5とがアウターホルダ7の左右壁32・33のスライド
ガイド面36・37とストッパー壁39・40に接合
し、この接合状態は抜止め壁部17と左右壁32・33
の内面との係合にて保持されるので、インナーホルダ9
の位置決め固定状態が得られ、そのぐらつきやがたつき
を効果的に阻止することができる。
【0010】さらに、アウターホルダ7からインナーホ
ルダ9の一部の後半部12b・13bを露出させている
と、両ホルダ7・9に施す色彩を異ならせることにより
外刃ホルダ6をツートンカラーにすることができて多様
の外観的デザインを得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明をロータリ式電気かみそりに適用した
場合の一実施例につき説明する。図1および図2におい
て、これの本体ケース1は、前後ケース1a・1bを突
き合わせてねじ2等で一体的に結合する。本体ケース1
の上部にはシリンダ型の内刃3を軸4まわりに回転自在
に備える。またその内刃3を巻き込むように外刃5をア
ーチ状に保持する外刃ホルダ6が、本体ケース1の上部
の外周に上方から着脱可能に嵌合される。
【0012】図6および図7において、外刃ホルダ6は
アウターホルダ7と、アウターホルダ7に対し下方から
抜き差しされるインナーホルダ9とからなり、インナー
ホルダ9に外刃5をアーチ状に保持した状態に一体的に
結合している。インナーホルダ9はこれ全体がプラスチ
ック成形品で、アーチ状に曲げた外刃5の前後端をカシ
メ溶着などで保持固定する前後壁10・11と、前後壁
10・11の左端どうしを連結する左壁12、および前
後壁10・11の右端どうしを連結する右壁13とを有
する四角形枠状に形成する。その左右壁12・13の各
外面の前半部12a・13aは後半部12b・13bよ
りも低く沈むよう肉ぬすみ状にそれぞれ形成することに
より、後半部12b・13bの各後縁にスライド面14
・15が形成される。スライド面14・15の各上部に
は縦溝16をスライド面14・15にそうべく設けてい
る。
【0013】さらに左右壁12・13はこれの前半部1
2a・13aの下端に切込み18を前後に入れ、この切
込み18・18間に内外方向に弾性変形自在な抜止め壁
部17を形成する。該抜止め壁部17の外面には係合突
起19を設け、抜止め壁部17の下端にはノブ20を設
けている。
【0014】インナーホルダ9の前壁10は、図3に示
すように本体ケース1の前面側に装着したきわ剃りユニ
ット21が装着されるため、これから逃げるために正面
開口部22を形成するが、その位置にきわ剃りユニット
21が無い場合は前壁10はその正面開口部22を設け
ることなくその全面を盲壁に形成することができる。
【0015】インナーホルダ9の後壁11は、図3に示
すように本体ケース1の後面側に備えた毛くず掃出口2
3から逃げるべく背面開口部24を形成しているが、前
述した前壁10の正面開口部22の場合と同様に、その
位置に毛くず掃出口23が無い場合は後壁11はその背
面開口部24を設けることなくその全面を盲壁に形成す
ることができる。
【0016】図6および図7において、アウターホルダ
7もこれ全体がプラスチック成形品で、外刃5の上面を
露出するようインナーホルダ9の前後壁10・11を覆
う前後壁30・31と、外刃5の左右側方および左右壁
12・13の前半部12a・13aのみを覆い、後半部
12b・13bを露出させる形の左右壁32・33とを
有する四角形枠状に形成する。その前壁30は、インナ
ーホルダ9の前壁10の外面に合致して重合するようそ
の前壁10と同じ正面開口部46を有する。また後壁3
1は、インナーホルダ9の後壁11の上部のみを覆い、
その後壁11の下方すべてを露出させる形に形成してい
る。
【0017】このアウターホルダ7の左右壁32・33
の後縁には上記後半部12b・13bのスライド面14
・15を摺動案内するスライドガイド面36・37を形
成する。スライドガイド面36・37の各上端の内側に
はガイドリブ43を設け、このガイドリブ43は図10
に示すようにアウターホルダ7にインナーホルダ9を装
着したとき上記左右の縦溝16に差込まれて左右壁12
・13の内面に接当係合するのである。またスライドガ
イド面36・37の各上端には後半部12b・13bの
上縁34・35が突き当たるストッパー壁39・40を
スライドガイド面36・37の上端から後ろ向きに突出
形成している。
【0018】同左右壁32・33の各内面にはインナー
ホルダ9の抜止め壁部17の係合突起19が嵌合する凹
部44を設けている。また左右壁32・33の各下端に
は、図4に示すようにインナーホルダ9のノブ20を外
部へ臨ませる切欠部45を設けている。
【0019】インナーホルダ9をアウターホルダ7に装
着するには、図8に示すように一方の手でアウターホル
ダ7の左右壁32・33の上端部をはさみ、他方の手で
インナーホルダ9の左右のノブ20を押圧して抜止め壁
部17を内方に弾性変形させたまま、アウターホルダ7
の下方にインナーホルダ9を外刃5側から差し込む。す
ると、インナーホルダ9の左右のスライド面14・15
がアウターホルダ7の左右のスライドガイド面36・3
7に摺動案内されながら縦溝16がガイドリブ43に差
込係合し、上縁34・35がストッパー壁39・40に
突き当たる。これにより外刃5の上面がアウターホルダ
7の開口上面に露出するとともに、前後壁10・11の
外面が前後壁30・31の内面に重合し、左右のノブ2
0から指を離すことにより左右の抜止め壁部17の係合
突起19が左右壁32・33の内面の凹部44に抜止め
状に係合する状態が得られる。
【0020】図2および図5において、インナーホルダ
9はこれの左右の抜止め壁17の各内面に凹部25を設
ける一方、本体ケース1の上部外周の左右両側にそれぞ
ればね26を介して出没自在に装着したノブ付き係止爪
27の先端を前記凹部25に係合保持する。したがっ
て、図5に示す外刃ホルダ6の装着状態から左右のノブ
付き係止爪27をばね26に抗して押し込むと、外刃ホ
ルダ6全体が本体ケース1の上部外周から抜き出され
る。
【0021】外刃ホルダ6の取外し後、インナーホルダ
9をアウターホルダ7から抜き出すには、インナーホル
ダ9の左右のノブ20を指で押圧して抜止め壁部17を
内方に弾性変形させると、その抜止め壁部17はアウタ
ーホルダ7の左右壁32・33の内面との係合を解除す
る。解除後、左右のノブ20をつかんだままインナーホ
ルダ9を下方に引っ張ると、インナーホルダ9は縦溝1
6をガイドリブ43から抜き出すとともに左右のスライ
ド面14・15をアウターホルダ7の左右のスライドガ
イド面36・37上に摺動しながら下方に抜き出され
る。
【0022】上記外刃5には、図6に示すように多数の
毛導入孔47が設けられるとともに、該毛導入孔47の
開孔領域の、内刃3の回転方向上手側に対応する後端側
に長毛導入用の長孔49群が左右方向に列設されてい
る。そして、図4に示すようにアウターホルダ7の後端
側には長毛を前記長孔49に導入し易くするための櫛歯
50をもつ長毛導入板51を固着する。
【0023】インナーホルダ9はこのプラスチック成形
材料にアルミニウム粉などを混入させて高比重化した場
合熱伝導性を向上できる。こうすることにより外刃5の
内面を内刃3が摺接して外刃5の表面温度が上昇すると
きも、インナーホルダ9側へその熱を逃がすことができ
る。この放熱作用はインナーホルダ9の一部がアウター
ホルダ7の外部へ露出していることにより効果的に発揮
する。すなわち、これまでの外刃ホルダのようにインナ
ーホルダがアウターホルダに内接してその全部が覆われ
ていると熱が内部にこもりやすい問題を解消できる。
【0024】なお本発明はロータリ式電気かみそりに限
られず、往復動式の電気かみそりの外刃ホルダにも同様
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外刃のアウターホルダとインナーホルダを分離
途上状態で示す斜視図である。
【図2】全体の縦断正面図である。
【図3】全体の縦断側面図である。
【図4】外刃ホルダの縦断側面図である。
【図5】図4におけるY−Y線断面図である。
【図6】外刃ホルダを分解して後方から見た分解斜視図
である。
【図7】外刃ホルダを分解して前方から見た分解斜視図
である。
【図8】アウターホルダとインナーホルダを分離途上で
示す正面図である。
【図9】外刃ホルダの側面図である。
【図10】図4におけるX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 3 内刃 5 外刃 6 外刃ホルダ 7 アウターホルダ 9 インナーホルダ 10・11 インナーホルダの前後壁 12・13 インナーホルダの左右壁 12a・13a 前半部 12b・13b 後半部 14・15 スライド面 17 抜止め壁部 19 係合突起 20 ノブ 30・31 アウターホルダの前後壁 32・33 アウターホルダの左右壁 34・35 インナーホルダの後半部の上縁 36・37 スライドガイド面 39・40 アウターホルダのストッパー壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1に備えた内刃3を巻き込む
    ように外刃5をアーチ状に保持する外刃ホルダ6が、外
    刃5をアーチ状に保持固定して本体ケース1の上部外周
    に対し抜き差しされるインナーホルダ9と、インナーホ
    ルダ9に対し抜き差しされるアウターホルダ7とからな
    る電気かみそりにおいて、 インナーホルダ9が、外刃5の前後端を上端に保持固定
    する前後壁10・11と、左右壁12・13とを有する
    四角形枠状に形成され、その左右壁12・13の各外面
    の前半部12a・13aはその後半部12b・13bよ
    りも低く沈むよう肉ぬすみ状に形成し、後半部12b・
    13bの各後縁にスライド面14・15をインナーホル
    ダ9の抜き差し方向と平行に形成しており、 アウターホルダ7は、外刃5の上面を露出するようイン
    ナーホルダ9の前後壁10・11を覆う前後壁30・3
    1と、外刃5の左右側方および左右壁12・13の各前
    半部12a・13aのみを覆い、後半部12b・13b
    を露出する左右壁32・33とを有する四角形枠状に形
    成されており、 アウターホルダ7の左右壁32・33の各後縁にはスラ
    イド面14・15を摺動案内するスライドガイド面36
    ・37が形成され、スライドガイド面36・37の各上
    端部には後半部12b・13bの上縁34・35が突き
    当たるストッパー壁39・40が形成されており、 前半部12a・13aの各下端には内外方向に弾性変形
    自在な抜止め壁部17を形成し、抜止め壁部17の外面
    とアウターホルダ7の左右壁32・33の各内面との重
    合面間においてそのいずれか一方に係合突起19を、他
    方にその係合突起19が嵌合する凹部44を設けてお
    り、 抜止め壁部17の下端には、アウターホルダ7の左右壁
    32・33の下端から外部へ臨むノブ20を設けている
    ことを特徴とするロータリ式電気かみそり。
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