JPS5851895Y2 - 電気カミソリの刃保護キヤツプ取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気カミソリの刃保護キャップの取付構造の改
良に関するものである。

従来、電気カミソリの刃保護キャップで特に回転刃タイ
プのものにおいては、機能上外刃が円形になるため、刃
枠も円形に、また刃枠を保持するハウジング部もその合
理性から円形もしくはそれに近い形状を採ることが通常
実施されており、必然的に刃枠あるいはハウジング部に
取付けられる刃保護キャップも円形に近いものが採用さ
れていた。

従って外観デザイン上、あるいは機能上、刃保護キャッ
プが刃枠あるいはハウジングに対して回転方向の位置合
せが不要なときには、取付上何ら不都合は生じなかった
。

しかしながら外観デザイン上、例えば刃保護キャップに
マーキングを施し、そのマーキング位置をハウジングと
の関係で位置合せする必要が生じたり、ハウジングの外
観部に特徴的な形状、処理等を形成し、刃保護キャップ
にも、それと同様な処理を施し、刃保護キャップを取付
けた状態で位置合せを必要とするときなどでは、位置合
せ構造を持たない刃保護キャップでは、用をなさないの
である。

まず位置合せのための構造を施す場合にも、刃保護キャ
ップを取付けるときに操作上の注意を必要としたり、外
観上も極端な突起等を設けてデザイン上のイメージダウ
ンになるもの等では本来の目的を達しないものになって
しまうのである。

そこで本考案はこの問題を解消する手段を合理的な構造
として提供するものである。

以下本考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明する
と、第１図は刃保護キャップを取付けた状態の本体上部
縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ縦断面図であり、第
４図が刃保護キャップの内面を表わす図である。

第１図、第２図において、１は刃保護キャップ、２はハ
ウジングを形成する上ケースであり、上ケース２にはモ
ーター３がネ。

ジにより内蔵固定されるとともに、モーター３軸に固定
されるジヨイント４には内刃５が保持されている。

また上ケース２に形成されるヒゲ屑受皿部６には、一対
の部材によって外刃７を固定している刃枠８の内周下部
の溝９に係合する一対の取付具１０がバネ１１により弾
圧付勢されており、該取付具１０およびバネ１１の収納
スペース下面は取付基台１２により施蓋されている。

また該取付基台１２はモータ−３上面とヒゲ屑受皿部６
の下面との間に挾持固定されるとともに、先端には上ケ
ース２の壁より突出する係止突部１３を有する一対の弾
性脚部１４が一体に形成されている。

さらには該係止突部１３が刃保護キャップ１に形成され
る係止凹部２１に弾性係合し、刃保護キャップ１が保護
されるようになっている。

また一方刃保護キャップ１の内面には径太部１５と径小
部１６とが形成されており、刃保護キャップ１取付時に
おいては、上ケース２に形成される案内突起１７が該径
太部１５に係合されている。

そこで第３図、第４図に示すごとく該刃保護キャップ１
の径太部１５が刃保護キャップ１の開口縁１８側を広く
、奥の方を狭く構成し、かつ該径小部１６の径を前記上
ケース２の案内突起１７の径より小さく構成しである。

また該径小部１６の径は上ケース２の案内突起１Ｔを除
く部分の径よりは太きく形成されている。

なお該突起１７の上方に案内面を設けて挿入しやすくし
てもよい。

かかる構造において、刃保護キャップ１を装着するとき
には、まず回転方向の位置規制の順序としては、刃保護
キャップ１の径小部１６が案内突起１７に当接するまで
はどの方向でも入るのであり、そこで刃保護キャップ１
を回転させると、案内突起１７が径小部１６を外れて径
太部１５の位置にきて、刃保護キャップ１が径太部１５
と径小部１６との境界の壁面１９に案内突起の側壁２０
が案内されるため、刃保護キャップ１が回転運動をしな
がら装着されていき、径大部１５の幅の狭くなった部分
で完全に回転方向の位置合せが行われ、最後には前記の
上ケース２より突出する係止突部１３が係止凹部２１に
弾性係合され刃保護キャップ１が装着されるのである。

従って刃保護キャップ１を取付ける際の操作としては、
径大部１５の幅が開口縁１Ｂ側では広いため手をひねる
角度は小さくなり、持ち変えたりすることなく。

少しひねれば入るのであり、その後は壁面１９に側壁２
０が沿って入っていくので極めて自然な感じで刃保護キ
ャップ１が位置合せをされながら取付くので操作感も良
く、最後に係止突部１３と係止凹部２１とで固定される
ので脱落することもないのである。

また外観上においても刃保護キャップ１の狂犬部１５径
小部１６は当然刃保護キャップ１の内面に形成されるた
め影響はなく、上ケース２に設けた案内突起１７もほん
の部分的な突起であり、デザイン上の位置、大きさは選
択できるため、悪影響もほとんど発生しないのである。

しかもこうやって回転方向の位置合せが容易に可能な刃
保護キャップを提供すれば、従来機能上刃の保護をする
だけの刃保護キャップが外観上極めて有効なデザインポ
イント化できるとともにハウジング部と一体的にデザイ
ンできる等など機能上だけでなく、デザイン上も大きな
効果となるものであり、当然合成樹脂成形で刃保護キャ
ップ、上ケース等を構成すれば、コストは全く高くなる
こともないのである。

なお、本実施例においては刃保護キャップ１の内面に狂
犬部１５径小部１６とを形成したものであるが、これは
全体を径大部とし、リブ状の案内をつけることでも良い
ものであり、また開口縁１８側の幅広い部分から幅の狭
くなるまでは斜面（テーパ）状でも曲線上で案内するこ
とも同様な効果を生じるのである。

また案内突起１７の位置は、刃保護キャップ１を途中ま
で挿入した後に当接するようになっているがこれも例え
ば最初から当接するものでもよいし、刃枠に案内突起部
を形成しても構わないのである。

さらには上ケース部の形状も円形でなくても良いし、上
ケース部に径大部、径小部を設は刃保護キャップ側に突
起をつげた構成でも同様な機能上の効果を生じるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本体上部の縦断面図、第２図は同じくＡ−Ａ方
向の縦断面図であり、第３図は上部横断面図で、第４図
は刃保護キャップの内面形状を表わす断面図である。 １・・・・・・刃保護キャップ、２・・−・・・上ケー
ス、１２・・・・・・取付基台、１３・・・・・・係止
突部、１４・・・・・・弾性脚部、１５・・・・・・径
大部、１６・・・・・・径小部、１７・・・・・・案内
突起、１８・・・・・・開口縁、１９・・・・・・壁面
、２０・・・・・・側壁、２１・・・・・・係止凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内径が略円形の電気カミソリの刃保護キャップ内面に径
   大部と径小部とを形成せしめ、該刃保護キャップが取付
   けられるハウジング、刃枠等に該径大部と係合する凸部
   を形成するとともに、該径大部の回転方向幅を刃保護キ
   ャップ開口縁側を広く奥を狭く構成してなる電気力□ソ
   リの刃保護キャップ取付構造。