JPS633426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジンにおける燃料ノズルの取付装
置に関する。

本願出願人は先にこの種装置として、エンジン
のシリンダヘツド、吸気マニホルドその他のエン
ジン部材の外側にホルダを介して燃料ノズルとそ
の外側にこれに連る燃料配管とを備える式のもの
において、該ノズルをその先端部の小径部に嵌合
されるシールリングにおいて該ホルダに形成され
る前方の挿通孔内に挿通させると共にこれを該リ
ングにおいてその前方の該部材に圧接させるよう
にした式のものを提案したが、この場合、該シー
ルリングは該小径部の外周に該挿通孔との間に良
好な弾性支持とシール性とを与えるものであるを
要する。

本考案はかゝる要求に適合する装置を得ること
をその目的としたものでエンジン部材１の外側
に、該エンジン部材１に締付結着されて、該エン
ジン部材１に連なる前部挿通孔７を開口する前部
フランジ２ａと、燃料配管４に締付結着されて、
該燃料配管４に連なる後部挿通孔１２を開口する
後部フランジ２ｂとを有するコ字状部材からなる
ホルダ２を設け、該ホルダ２の前部挿通孔７にシ
ールリング６を介して燃料ノズル３の先端の小径
部５ａを嵌挿させると共に該ホルダ２の後部挿通
孔１２にＯリング１１を介して燃料ノズル３の後
端の小径部５ｂを嵌挿させて前記ホルダ２の前記
エンジン部材１と前記燃料配管４との締付結着に
より前記燃料ノズル３を前記エンジン部材１と前
記燃料配管４との対抗面間に前後から挾持させる
ようにしたものにおいて、前記シールリング６を
前記小径部５ａの外径に比し少し小さい内径と前
記前部挿通孔７の内径に比し少し大きい外径とに
形成すると共に、その外周面にＶ字状の逃げ部８
を配設し、更に該シールリング６の背面に前記前
部挿通孔７に係止されるシールリングプレート９
を当接させたことを特徴とする。

該エンジン部材１はエンジンのシリンダヘツド
或はこれからのびる吸気マニホルドから成るもの
とし、更に該シールリング６の該部材１に対する
圧接は該ホルダ２を介して該部材１と該配管４と
を互に締付結着して行わせるようにした。即ち該
ノズル３はその後端側の小径部１０に嵌合される
外周のＯリング１１において該ホルダ２に形成さ
れる後方の挿通孔１２内に挿通してその後側の該
配管４に対向させ、次で該部材１と該配管４とを
該ホルダ２を介して互に締付結着するものでこの
点は先に提案したものと特に異らない。該シール
リング６はゴムその他の弾性材から成り、該部材
１との圧接によれば前後方向に圧接されて内外の
周方向に膨出するもので、この膨出に際し無理を
生じないと共に外周面に該挿通孔７の内周面との
間に良好な密着性を得べくこれに前記したように
予めＶ字溝その他の逃げ部８を配設する。時にこ
の圧縮によれば該リング６は例えば第３図示のよ
うに後方に膨出部６ａを生じ勝ちでありこれを防
止すべくその背面に金属製のシールリングプレー
ト９重合させ、これを該挿通孔７内の環状の段部
１３で背側から支承させるようにした。

このように本考案によるときは、コ字状部材か
らなるホルダ２の前部挿通孔７にシールリング６
を介して先端の小径部５ａを嵌挿すると共に該ホ
ルダ２の後部挿通孔１２にＯリング１１を介して
後端の小径部５ｂを嵌挿させた燃料ノズル３は、
そのホルダ２のエンジン部材１と燃料配管４との
結着によりエンジン部材１と燃料配管４との対抗
面間に前後から挾持させるようにしたものにおい
て、そのシールリング６を小径部５ａに対し少し
小さい内径と前部挿通孔７に対し少し大きい外径
としたものであるからシールリング６は燃料ノズ
ル３と前部挿通孔７との間に良好な位置決めを与
えることが出来更に該シールリング６はエンジン
部材１と燃料配管４との対向面間に挾持される燃
料ノズル３によつて前後方向から圧縮されて内外
周に膨出して小径部５ａと前部挿通孔７との間に
更に強く圧入された状態となるので該部に良好な
弾性支持を得ることができ、更にシールリング６
は予め外周に逃げ部８を有するもので、前記圧縮
に際し無理を生ずることがなく而もシールリング
６の背面には前部挿通孔７に係止されるシールリ
ングプレート９を当接させたから前記圧縮に際し
内外周方向に圧縮されて一層のシール性を向上す
ることができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の１例の截断側面図、第２図
はシールリングの断面図、第３図はその変形状態
の１例の説明線図である。 １……エンジン部材、２……ホルダ、３……燃
料ノズル、４……燃料配管、５……小径部、６…
…シールリング、７……挿通孔、８……逃げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジン部材１の外側に、該エンジン部材１に
   締付結着されて、該エンジン部材１に連なる前部
   挿通孔７を開口する前部フランジ２ａと、燃料配
   管４に締付結着されて、該燃料配管４に連なる後
   部挿通孔１２を開口する後部フランジ２ｂとを有
   するコ字状部材からなるホルダ２を設け、該ホル
   ダ２の前部挿通孔７にシールリング６を介して燃
   料ノズル３の先端の小径部５ａを嵌挿させると共
   に該ホルダ２の後部挿通孔１２にＯリング１１を
   介して燃料ノズル３の後端の小径部５ｂを嵌挿さ
   せて前記ホルダ２の前記エンジン部材１と前記燃
   料配管４との締付結着により前記燃料ノズル３を
   前記エンジン部材１と前記燃料配管４との対抗面
   間に前後から挾持させるようにしたものにおい
   て、前記シールリング６を前記小径部５ａの外径
   に比し少し小さい内径と前記前部挿通孔７の内径
   に比し少し大きい外径とに形成すると共に、その
   外周面にＶ字状の逃げ部８を配設し、更に該シー
   ルリング６の背面に前記前部挿通孔７に係止され
   るシールリングプレート９を当接させたことを特
   徴とする燃料ノズルの取付装置。