JPH0543221Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関の排気管連結装置に関す
る。

〔従来の技術とその問題点〕

内燃機関は、運転によつて振動を発生する。特
に、機体に振動が伝わるのを軽減するため、機体
に弾性ブツシユなどを介して内燃機関を懸架して
浮動できるようにすると、内燃機関が弾性ブツシ
ユを撓ませて振動できるので、振巾が大きくな
る。このような場合は、排気管端部の鍔を内燃機
関の排気孔端面に合せ、パツキンを挟んでボルト
で締着するものでは、ボルトが振動で弛んだり、
折損したりして使用できない。これを解決するた
め、排気管の端に溶着した鍔の前後に皿バネ状の
弾力あるガスケツトを挟み、リングナツトで内燃
機関の排気孔端に締着するものがある。例えば特
開昭62−23517号公報参照。しかし、この構造は、
振動でガスケツトと排気管が動いてずれ、シート
部分に摩耗ができて排気ガスの洩れが発生し易
い。又、排気孔の内側にもガスケツトが配置され
るので、排気孔外径が大きくなり、冷却不足にな
る不都合がある。

〔考案の目的〕

この考案は、排気管の先端部にベローズを介し
て締着鍔を連結し、締着鍔を内燃機関の排気孔端
に締着して、ベローズで振動を吸収できるように
なし、シール性も確実で、排気管の動きも少量に
することができる内燃機関の排気管連結装置を得
ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例によつて説明
する。

ベローズ１は、バネ鋼板でできた皿バネ状のも
のを、表裏表裏と交互に重ねて溶着したもので、
可撓性を持たせてあり、蛇腹状のものでもよい。
ベローズ１は、排気管２の先端部外周に挿入し
て、挿入した後端を排気管２に溶着する。そし
て、先端を排気管２の先端に挿入した締着鍔３に
溶着する。締着鍔３には、内周に皿バネ４を溶着
する。皿バネ４は、先端部分にスリツト５を設け
て弾力を有するようにしてあつて、排気管２の外
周に弾圧させてある。内燃機関の排気孔６の端に
は、周方向の段部７が設けてあつて、環状のガス
ケツト８を挿入する。排気孔６の端部には、排気
管２の先端を挿入し、排気孔６の端面に、ガスケ
ツト８を圧するようにして締着鍔３を合せ、ボル
ト９で締着する。

〔考案の作用〕

内燃機関は運転によつて振動し、内燃機関の排
気孔６が振動するが、ベローズ１が可撓して振動
を吸収するので、排気管２の動きを少なくでき
る。排気管２と締着鍔３には、ベローズ１の両端
が溶着してあつて隙間がなく、締着鍔３は、排気
孔６の端面に面圧を大きくとつて締着でき、シー
ルが確実にできると共に、耐久性を高め、排気孔
６は肉厚さを薄く、冷却性のよいものにできる。

また、本実施例の皿バネ４は、排気管２に弾圧
して、排気管２の動きを押さえるダンパーになつ
ており、排気管２の動きを少なくできて、排気管
２の先端が排気孔６の壁面に当たるのをさけるこ
とができると共に、皿バネ４の荷重分担で、ベロ
ーズ１のバネ常数を小さくできる利点をもつ。

〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案は、排気管の先
端部外周にベローズを挿入してベローズの一端を
排気管に溶着し、排気管の先端外周に挿入した締
着鍔にベローズの他端を溶着し、排気管の先端を
内燃機関の排気孔端に挿入して排気孔端面にガス
ケツトを挟んで締着鍔を締着するようにしたの
で、排気管はベローズを可撓させて動くことがで
き、シール性がよく耐久性も高くでき、排気孔付
近の冷却性もよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断側
面図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視図である。 １……ベローズ、２……排気管、３……締着
鍔、４……皿バネ、５……スリツト、６……排気
孔、８……ガスケツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気管の先端部外周にベローズを挿入してベロ
   ーズの一端を排気管に溶着し、排気管の先端外周
   に挿入した締着鍔にベローズの他端を溶着し、排
   気管の先端を内燃機関の排気孔端に挿入し、排気
   孔端面にガスケツトを挟んで締着鍔を合せてボル
   トで締着するようにしたことを特徴とする内燃機
   関の排気管連結装置。