JPS6223517A

JPS6223517A - エンジンの排気管連結装置

Info

Publication number: JPS6223517A
Application number: JP60161115A
Authority: JP
Inventors: Takanori Toguchi; 戸口　孝則
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1985-07-23
Filing date: 1985-07-23
Publication date: 1987-01-31
Anticipated expiration: 2009-04-20
Also published as: JPH0629549B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は例えば自動二輪車に用いられるエンジンの排気
管連結装置に関する。

〔従来技術〕

従来、エンジンの排気口に排気管を連結するに当たって
は、例えば実開昭５６−３５１７号公報に見られるよう
に、排気管の開口端部にフランジ部を設けるとともに、
この排気管の端部外周に保持リングを挿通し、この保持
リングをエンジン側にボルトで締め付けることで、上記
フランジ部を排気口側に押し付けて締着している。

〔発明が解決しようとする問題点］ところで、この排気管の連結部には排気の漏れがあって
はならないのは勿論のこと、エンジン振動を始めとして
走行中の路面撮動等の種々な振動が伝わるので、この振
動に対しても充分な配慮が必要となる。

しかしながら、上記従来の構成によると、排気管は保持
リングを介して強固にボルト締めされているため、この
排気管の連結部に振動の多くが直接作用してしまい、破
損し易い等の不具合があった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明においては、排気管の間口端部にフラン
ジ部を設けるとともに、この排気管の端部外周に、上記
フランジ部を排気口側に押し付ける押圧用フランジ部を
有した保持リングを犀通し、この保持リングをエンジン
側にボルトで締め付けることにより、排気管の締着を行
なう連結装置を前提とし、上記フランジ部と排気口の開口部との間およびこのフラ
ンジ部と押圧用フランジ部との間に、夫々複数枚の皿ば
ねを重ね合わせて軸方向に弾性変形可能に形成したガス
ケット材を圧縮状態で介装したことを特徴とする。

〔作用〕

この構成によれば、排気管のフランジ部は、保持リング
を締め付けると、両側からガスケット材によって軸方向
に逆向きに押圧付勢されるので、エンジン側に対し浮動
状態に保持されることになり、このガスケット材が弾性
変形する分だけ自由に動き得る状態となる。

しかも、ガスケット材はフランジ部を両側から挟み込み
、これら両方で振動を分担して吸収するので、その分、
ガスケット材のばね定数を低く設定することができ、吸
振曙能が高くなる。

したがって、排気管の連結部分に振動が加わると、ガス
ケット材が柔らかく弾性変形して撮動を吸収緩和するの
で、上記連結部に加わる振動が効率良く減衰され、振動
伝達に伴う排気管の共成や車体の振動が少なく抑えられ
るとともに、ボルトの緩みや連結部の破損も確実に防止
できる。

また、ガスケット材は軸方向に弾性変形するのみである
から、排気管と排気口との芯ずれも防止でき、シール性
も充分に保つことができる。

〔発明の実施例〕

以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづいて説明す
る。

第３図中符＠１は２サイクルエンジンであり、本実施例
の場合は自動二輪車の車体フレーム２に防振ゴムを介し
てラバーマウントされる。エンジン１のシリンダブロッ
ク３には排気口４が開口されており、この排気口４には
排気管°５が連結されている。この排気管５の連結構造
について第１図を参照して説明すると、排気管５の開口
端部の外周には、筒状体６が同軸的に溶接されている。

筒状体６の排気口４側の端部には、径方向外側に、延び
るフランジ部７が全周に亙って形成され、このフランジ
部７は排気口４の開口周縁部に形成した凹部８と対向さ
れている。

また、筒状体６の外周には、保持リング９が軸方向に移
動可能に嵌入さｈている。保持リング９の一端側内周部
には、フランジ部７を排気口４側に押し付けるための押
圧用フランジ部１０が形成され、この押圧用フランジ部
１０はフランジ部７に対し筒状体６の軸方向に離間対向
している。そして、この保持リング９は排気口４に連な
るシリンダブロック３の前面にボルト１１を介して締付
は固定されており、この保持リング９とシリンダブロッ
ク３との間にはアスベストを主成分とする面状のガスケ
ット材１２が挟持されている。

ところで、上記フランジ部７の一端面と排気口４に連な
る凹部８との間、ならびにフランジ部７の他端面と押圧
用フランジ部１０との間には、夫々リング状のガスケッ
ト材１３．１４が介装されている。

このガスケット材１３．１４は例えば第２図に示すよう
に、４枚の金属製の皿ばね１５・・・を２枚ずつ向きを
逆にして重ね合わせたもので、その軸方向にのみ弾性変
形可能に形成されている。そして、これらガスケット材
１３．１４は保持リング９をボルト１１で締め付けるこ
とで軸方向に弾性的に圧縮されており、このため、フラ
ンジ部７の両面はガスケット材１３．１４間で軸方向に
逆向きに押圧付勢され、保持リング９やシリンダブロッ
ク３に対し浮動状態で支持されている。また、排気口４
側のガスケット材１３はシリンダブロック３の凹部８内
に入り込んで、その外周面が凹部８の周面に当接してい
るとともに、このガスケット材１３の外側に位置する他
のガスケット材１４は、筒状体６と保持リング９との間
で挟み込まれており、したがって、これら両方のガスケ
ット材１３．４４は夫々径方向への位置決めがなされて
いる。

なお、排気管５の下流端は、第３図に示すように消音器
１６を有した排気膨張管１７に連なっており、この排気
膨張管１７の途中はブラケット１８を介してフレーム２
に固定されている・このような構成によれば、排気管５のフランジ部７は、
保持リング９を締め付けると、両側からガスケット材１
３．１４により挟み込まれ、軸方向に沿って逆向きに押
圧付勢される。このため、シリンダブロック３および保
持リング９に対し浮動状態に支持されることになり、こ
のガスケット材１４゜１５が弾性変形する分だけ自由に
動き得る状態となる。

しかも、ガスケット材１３．１４はフランジ部７の両側
に位置し、これら両方で撮動を分担して吸収するので、
その分、ガスケット材１３．１４のばね定数を低く設定
することができる。このため、排気管５の連結部にエン
ジン１の振動や走行中の路面撮動が伝わると、ガスケッ
ト材１３．１４が柔らかく弾性変形して振動を吸収緩和
するので、排気管５の連結部に加わる振動が効率良く減
衰される。

したがって、振動の伝達に伴う排気管５や排気膨張管１
７の共振およびフレーム２の振動が少なく抑えられ、か
つ、ボルト１１の緩みを始めとして保持リング９やフラ
ンジ部７の破損をも確実に防止することができる。

また、ガスケット材１３．１４は軸方向にのみ弾性変形
可能であるとともに、周方向への位置規制もなされてい
るので、同時に排気管５と排気口４との芯ずれも防止す
ることができ、排気のシール性も充分に確保できる利点
がある。

なお、本発明に係る排気管連結装置は、自動二輪車以外
の車両にも同様に適用できるとともに、車両以外の種々
な分野にも適用が可能である。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、排気管の連結部に加わる
振動が効率良く減衰されるので、排気管の共振や車体の
撮動を初めとして、ボルトの緩みや連結部の破損をも確
実に防止することができ、かつまた排気のシール性も充
分に確保できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は排気管連結部
の断面図、第２図はガスケット材の断面図、第３図は排
気系の側面図である。１・・・エンジン、４・・・排気口、５・・・排気管、
７・・・フランジ部、９・・・保持リング、１０・・・
押圧用フランジ部、１１・・・ボルト、１３．１４・・
・ガスケット材、１５・・・皿ばね。出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　愚策１図ＦＩ第２図

Claims

【特許請求の範囲】エンジンの排気口に突き合わされる排気管の開口端部に
フランジ部を設け、この排気管の端部外周に保持リング
を挿通するとともに、この保持リングに上記フランジ部
を排気口側に押し付ける押圧用フランジ部を設け、この
保持リングをエンジン側にボルトで締め付けることによ
り、排気管を排気口に締着するようにしたエンジンの排
気管連結装置において、上記フランジ部と排気口の開口部との間およびこのフラ
ンジ部と押圧用フランジ部との間に、夫々複数枚の皿ば
ねを重ね合わせて軸方向に弾性変形可能に形成したガス
ケット材を圧縮状態で介装したことを特徴とするエンジ
ンの排気管連結装置。