JPH0217254Y2 - - Google Patents

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JPH0217254Y2
JPH0217254Y2 JP12881785U JP12881785U JPH0217254Y2 JP H0217254 Y2 JPH0217254 Y2 JP H0217254Y2 JP 12881785 U JP12881785 U JP 12881785U JP 12881785 U JP12881785 U JP 12881785U JP H0217254 Y2 JPH0217254 Y2 JP H0217254Y2
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sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は弁装置における弁体に関し、特に弁
座に接圧させる弾性シート部材(以下ソフトシー
トと呼ぶ)の改良構造に係るものである。
〔従来の技術〕
従来例によるこの種の弁装置における弁体構造
を第5図に、またそのソフトシート部の締付け前
と締付け後の態様を第6図a,bに示す。
すなわち、第5図において、弁体は弁軸12に
取付けられたプラグガイド11とプラグヘツド1
3とを有しており、前者プラグガイド11の下面
には、突当て面11a、およびその周辺部に段差
を与えると共に、外周鍔11eにより囲繞したシ
ート挟持面11b,11cを形成させ、また後者
プラグヘツド13の上面には、突当て面11aに
対応する突当て面13a、およびシート挟持面1
1bの内周側一部に対応するシート挟持面13
b、シート挟持面11cに対応するシート挟持面
13cを形成させてあり、さきのプラグガイド1
1に対して、このプラグヘツド13を、これらの
各シート挟持面11b,11cと13b,13c
間に弾性材料からなる環状のソフトシート14を
挟み込むように装着させ、かつ取付けボルト15
により締付け固定して一体的に構成させ、前記ソ
フトシート14の外周側一部に露出されたシート
面14aを、弁座、いわゆるシートリング16の
シート面16aに接圧させて、弁閉時におけるシ
ール作用を得るようにしているのである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら前記従来例構成においては、ソフ
トシート14の形態自体が矩形断面の単純な板状
リングからなつているために、プラグ本体11へ
の取付けボルト15によるプラグヘツド13の取
付けに際して、この取付けボルト15の締付け前
は、第6図aに示す通り、各シート挟持面11
b,11cおよび13b,13c間に接している
だけであるが、取付けボルト15を締付けた後
は、同図bに示す通り、ソフトシート14はその
外周側一部にシート面14aが膨出した形態とな
る。
従つてこのように締付け固定されたソフトシー
ト14は、締付けられた固定部と膨出したシート
面14aとの境界部に、第6図bに見られる通
り、段付き部14bに生ずると共に、符号14c
で示す応力集中を生じて、例えばこのソフトシー
ト14にテフロンのようなプラスチツク材料を用
いた場合には、シート面14aの膨出変形が不均
一になることが多い。
そこでこの従来例においては、シート面14a
での良好な密封性能を得るために、これらのプラ
グガイド11、プラグヘツド13、およびソフト
シート14の三者を、取付けボルト15により締
付けて一体化した後に、このシート面14aをあ
らためて均等に仕上げ切削させるようにしてい
る。
しかしこのように締付け後にあつて、たとえシ
ート面14aを仕上げ加工したとしても、シート
部材内部に加えられている集中応力は除去されて
おらず、単に変形度合が減少されるだけであるた
めに、弁閉時にソフトシート14のシート面14
aがシートリング16のシート面16aに押圧さ
れると、残存していた集中応力に、新たに内部応
力が加算された状態になつて、ソフトシート14
自体の耐用寿命が損なわれる傾向を有しており、
殊に低温仕様においては、低温脆性による弾性低
下に伴い、ソフトシート14に亀裂を生ずる惧れ
もあつて危険であるなどの問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、従来のこのような問題点を改善す
るためになされたものであつて、その目的とする
ところは、ソフトシートの装着時に不自然な集中
応力が加えられず、しかも装着後にシート面を仕
上げ切削させる必要のないこの種の弁装置におけ
る弁体を得ることである。
前記目的を達成するために、この考案に係る弁
装置における弁体は、弾性シート部材をして、そ
れぞれ平坦にされた上面、外周面、内周面、内周
側下面、および内周側下面より所定角度の傾斜面
を介し下方に突出されてシート面を形成する外周
側下面からなる断面形状の環状に成形させると共
に、プラグヘツドに傾斜面を外周下面側に押圧し
得る角度のシート挟持傾斜面を形成させたもので
ある。
〔作用〕
従つてこの考案においては、プラグヘツドのシ
ート挟持傾斜面により、ソフトシートの傾斜面を
外周下面側に押圧させるために、このソフトシー
トの装着時に不自然な集中応力が加えられる惧れ
がなく、また押出されたシート面としての外周側
下面についても、これが変形膨出されずに弁閉時
のシール作用を一層向上し得るのである。
〔実施例〕
以下、この考案に係る弁装置における弁体の一
実施例につき、第1図ないし第4図を参照して詳
細に説明する。
第1図はこの一実施例を適用した弁体構造を示
す縦断面図、第2図は同上ソフトシート取付け部
でのシート締付け前の詳細を示す拡大断面図、第
3図および第4図は同上弁閉時の態様およびその
要部を拡大して示すそれぞれ断面図であり、これ
らの実施例各図において前記従来例各図と同一符
号は同一または相当部分を示している。
この実施例においては、前記ソフトシート14
に対応するソフトシート1として弾性材料を用
い、それぞれ平坦にされた上面1a、外周面1
b、内周面1c、内周側下面1d、および内周側
下面1dから所定の角度θaの傾斜面1eを介し
下方に突出されてシート面を形成する外周側下面
1fからなる断面形状の環状に成形させておき、
また前記プラグガイド11には、前記ソフトシー
ト1の断面形状に対応して、前記上面1a、およ
びこの上面1aに連接する外周面1bの少なくと
も一部を受入れるシート挟持面11b,11cを
形成させ、さらに前記プラグヘツド13には、同
様に前記ソフトシート1の断面形状に対応して、
前記内周面1c、および内周側下面1dを受入れ
るシート挟持面13c,13bと、角度θb、
こゝでは前記傾斜面1eを前記外周側下面1f側
に押圧し得る角度、つまりθa<θbの角度で、好
ましくは1θa−θb1≦4でθb=45度程度にしたシ
ート挟持傾斜面13dとを形成させる。
そしてこの実施例では、前記ソフトシート1に
あつて、前記内周側下面1dと傾斜面1eとの連
接部に曲面からなる面取り1g、および傾斜面1
eと外周側下面1fとの連接部に曲面からなる面
取り1hをそれぞれに施し、また前記プラグガイ
ド11にあつて、前記シート挟持面11bの開口
端エツジ部に面取り11dを施し、さらに前記プ
ラグヘツド13にあつて、前記各面取り1g,1
hに対応するように、前記シート挟持面13bと
シート挟持傾斜面13dとの連接部に面取り13
e、およびシート挟持傾斜面13dの端部に面取
り13fをそれぞれに施したものである。
従つてこの実施例構成の場合には、第2図に示
すように、プラグガイド11のシート挟持面11
bと11cとに、ソフトシート1の上面1aと内
周面1cとを接して嵌装させておき、この状態の
プラグガイド11に対し、前記従来例と同様にプ
ラグヘツド13を被嵌させ、かつ前記取付けボル
ト15によつて、第3図に示すように、これらの
両者を一体的に締付け固定させることにより、一
方ではこのプラグヘツド13のシート挟持面13
bと13cとに、ソフトシート1の内周面1cと
内周側下面1dとが接して、両者間に与えられて
いる締代相当分だけ、これらの各面1c,1dを
挟圧すると共に、他方ではシート挟持傾斜面13
dが傾斜面1eを外周側下面1f側へ押圧して、
同外周側下面1fをやゝ外側上方に傾斜させる、
すなわちこの締付け後、ソフトシート1は第2図
に一点鎖線で示すように、不均一な変形をきたさ
ずに、自然な形状に押圧されて、プラグガイド1
1およびプラグヘツド13に接するソフトシート
1の各面には、それぞれ矢印イで示すように面圧
が作用することになり、またシート面としての外
周側下面1fには、この締付け面圧の影響がさほ
ど及ばない。
従つてこのように一体化結合された実施例での
弁体構成では、各傾斜面1e,13dの存在によ
つて、締付け装着時にソフトシート1での内周側
下面1dと傾斜面1eとの連接部に加えられる集
中応力が十分に緩和されると共に、前記したソフ
トシート1でのシート面としての外周側下面1f
が、やゝ外側上方に傾斜されて、同面1fの内周
側縁部、つまりこゝでは面取り1h部分が最も下
方に突出されることになるために、弁閉作動時に
あつては最初にこの面取り1h部分がシートリン
グ16のシート面16aに線接触状態で接圧され
始め、その後、徐々に接圧面が増してゆくことに
なり、この作用に伴なつてシート面16aの内周
側には比較的接触シール圧の高い部分を生じて、
シート漏洩防止に効果的である。
またソフトシート1のプラグガイド11および
プラグヘツド13に接する各面に加えられている
それぞれの面圧は、第3図に矢印ロで示した各部
材当り面での漏水経路のシール作用に役立ち、か
つまた各面取り1g,1h,11d,13e,1
3fは、加えられる応力の分散をなして、前記し
た集中応力の除去に併せてソフトシート1自体の
耐用寿命を延長し得るのである。
さらに第4図に見られるように、シートリング
16のシート面16aに対して、ソフトシート1
の外周側下面1fの傾斜を超えない程度に同方向
への傾斜を与えておくことにより、同外周側下面
1fが外側に拡がろうとする作用力をシール押圧
力に変換できて、一層のシール効果が得られる。
〔考案の効果〕
以上詳述したようにこの考案によれば、弾性シ
ート部材の断面構造として、内周側下面と下方に
突出されてシート面を形成する外周側下面との間
に、所定角度の傾斜面を介在させると共に、この
傾斜面を外周下面側に押圧し得る角度のシート挟
持傾斜面をプラグヘツドに形成させたので、プラ
グガイド、プラグヘツド間への弾性シート部材の
挟圧装置に際して、この弾性シート部材に不自然
な集中応力が加えられる惧れがなく、また装着と
共に押出されるシート面としての外周側下面につ
いても、これが変形膨出されることがないから、
装着後にあらためて仕上げ切削をしないで済み、
弁閉時のシール作用、ひいては密封性能を一層向
上し得るのであり、しかも構造的にも極めて簡単
で容易かつ安価に提供できるなどの特長を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を適用した弁装置
における弁体構造を示す縦断面図、第2図は同上
ソフトシート取付け部でのシート締付け前の詳細
を示す拡大断面図、第3図および第4図は同上弁
閉時の態様およびその要部を拡大して示すそれぞ
れ断面図であり、また第5図は従来例による弁体
構造を示す縦断面図、第6図a,bは同上ソフト
シートの装着前、後の態様を拡大して示すそれぞ
れ断面説明図である。 1……ソフトシート(弾性シート部材)、1a
……上面、1b……外周面、1c……内周面、1
d……内周側下面、1e……傾斜面、1f……外
周側下面、1gおよび1h……面取り、11……
プラグガイド、11bおよび11c……シート挟
持面、11d……面取り、13……プラグヘツ
ド、13bおよび13c……シート挟持面、13
d……シート挟持傾斜面、13e,13f……面
取り、15……取付けボルト、16……シートリ
ング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) それぞれ平坦にされた上面1a、外周面1
    b、内周面1c、内周側下面1d、および内周
    側下面1dより所定角度の傾斜面1eを介し下
    方に突出されてシート面を形成する外周側下面
    1fからなる断面形状を有して、環状に成形し
    た弾性シート部材1と、前記上面1a、および
    上面1aに連接する外周面1bの少なくとも一
    部を受入れるシート挟持面11b,11cを有
    して、弁軸12に結合されるプラグガイド11
    と、前記内周面1c、内周側下面1dを受入れ
    るシート挟持面13c,13b、および前記傾
    斜面1eを前記外周側下面1f側に押圧し得る
    角度のシート挟持傾斜面13dを有して、前記
    プラグガイド11に結合されるプラグヘツド1
    3とを備え、これらのプラグガイド11、プラ
    グヘツド13間に弾性シート部材1を挟圧装着
    し得るように構成したことを特徴とする弁装置
    における弁体。 (2) 内周側下面1dと傾斜面1eとの連接部、お
    よびシート挟持面13bとシート挟持傾斜面1
    3dとの連接部に対して、相互に対応する面取
    り1g,13eをそれぞれに施したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の弁
    装置における弁体。 (3) 外周面1bを受入れるシート挟持面11bの
    開口端エツジ部に対して、面取り11dを施し
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項または第2項記載の弁装置における弁体。
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