JPS6224006Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイ等のエンジンのマフラ
連結装置の改良に関する。

オートバイ等のエンジンでは、エンジンの排気
孔端に連結金具をビス止めし、連結金具にガスケ
ツトを嵌込んで、マフラの先端を挿入し、マフラ
の先端をバネ片で連結金具に押当てておくように
して、エンジンの振動をできるだけ受けないよう
に連結している。しかし、このものは連結金具が
必要になつて製造コストが高くつき、ガスケツト
を連結金具の段部に嵌込む作業も、その作業が面
倒で、組付けが不便である。又、ガスケツトも薄
いもので、排気洩れが起き易い。

この考案は、かかる点に鑑み改善したもので、
以下図面に示す本考案の実施例について説明す
る。

マフラ１は、先端部外周に鍔状のガスケツト受
け２を挿入して溶着する。そして、ガスケツト受
け２に、マフラ１の先端から挿入した環状のガス
ケツト３を当てて止める。一方、エンジンのシリ
ンダ４の排気孔５の端部には、段部６を設ける。
マフラ１は、先端を排気孔５の段部６に挿入し、
ガスケツト３の前面を排気孔５の端面に当て、ガ
スケツト受け２とシリンダ４の排気孔５の端面と
の間には間隔１０を設ける。そして、シリンダ４
の掛止孔７と、マフラ１に溶着した掛止片８に
は、コイル状のバネ片９の両端を各々掛止めて、
バネ片９を張設し、マフラ１の先端を排気孔５側
に付勢する。

作用について説明する。

マフラ１は、バネ片９によつて排気孔５側に付
勢されているだけであるので、エンジンのシリン
ダ４側の振動は、マフラ１への伝動がバネ片９で
吸収されて低減する。又、シリンダ４側は、排気
孔５の段部６と端面を機械加工すればよく、マフ
ラ１側はプレス成形したガスケツト受け３を溶着
するだけであるので、連結金具等を必要とせず、
安価に製作できる。又、ガスケツト受け３は、マ
フラ１の外周に設けるので、大きさを大きくで
き、ガスケツト３が厚くて径の大きいものが使用
でき、排気ガスの洩れがないように、シールが確
実にでき、挿入も容易である。

以上説明したように、この考案は、マフラの先
端部の外周に鍔状のガスケツト受けを溶着し、マ
フラの先端に環状のガスケツトを挿入してガスケ
ツト受けに当て、マフラ先端をシリンダの排気孔
端の段部に挿入してガスケツトの前面のみを排気
孔の端面に当て、シリンダとマフラ間にバネ片を
張設するようにしたので、マフラ先端をシリンダ
の排気孔端に、バネ片によつてフローテイングに
連結でき、エンジンの振動がマフラに伝わるのを
低減できる。そして連結金具も必要とせず、安価
に製作でき、ガスケツトがマフラの外周に挿入で
きるので組付けも容易で、巾径共大きくすること
ができてシール性も向上する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １……マフラ、２……ガスケツト受け、３……
ガスケツト、４……シリンダー、５……排気孔、
６……段部、９……バネ片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マフラ先端部の外周に鍔状のガスケツト受けを
   溶着し、マフラの先端に環状のガスケツトを嵌挿
   入してその後面を上記ガスケツト受けに当て、マ
   フラ先端をシリンダの排気孔端の段部内に挿入し
   て上記ガスケツトの前面のみを排気孔の端面に当
   て、シリンダとマフラ間にバネ片を張設したこと
   を特徴とするエンジンのマフラ連結装置。