JPS6333686Y2 - - Google Patents

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JPS6333686Y2
JPS6333686Y2 JP10309585U JP10309585U JPS6333686Y2 JP S6333686 Y2 JPS6333686 Y2 JP S6333686Y2 JP 10309585 U JP10309585 U JP 10309585U JP 10309585 U JP10309585 U JP 10309585U JP S6333686 Y2 JPS6333686 Y2 JP S6333686Y2
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pto
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clutch
shaft
switching
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はリヤPTO軸と低レベルのミツド
PTO軸とを装備し、これらのPTO軸へ伝動する
PTO系伝動径路中に該伝動径路を入断するPTO
クラツチと各PTO軸を独立的に回転させるよう
に伝動径路を切替え可能とするPTO切替えクラ
ツチとを設けてある走行作業車の作業機駆動力取
出し装置に、関するものである。
従来の技術 かかる作業機駆動力取出し装置は例えば実公昭
56−18749号公報に開示されているように既に公
知であり、リヤPTO軸によつては作業車の後部
に連結装備させるロータリ耕耘機等の作業機を、
またミツドPTO軸によつては作業車の中程下面
側に懸垂装備させるモア等の作業機を、それぞれ
駆動するように用いられる。
車両の走行を停止させた状態での作業、つまり
定置作業も匆論、可能であり、車両を走行させつ
つ行なわれる作業時にも定置作業時にもPTO切
替えクラツチによりリヤPTO軸もしくはミツド
PTO軸が選択的に回転せしめられる。PTO切替
えクラツチをして両PTO軸を同時に回転させる
ようにPTO系伝動径路を切替えうるものに構成
することも、上記公報にも開示されているように
既に公知である。
考案が解決しようとする問題点 上述のように定置作業が可能であるが、低レベ
ルのミツドPTO軸により駆動を受ける作業機は
定置作業時に車両から降りて作業状態を監視し必
要な補助作業を行なう作業者の足もとに位置する
ため、ミツドPTO軸を利用して行なう定置作業
は危険である。またリヤPTO軸を利用し防除作
業等の定置作業を行なうべく、作業者がPTO切
替えクラツチをリヤPTO軸側に切替えたつもり
で誤まつてミツドPTO軸側に切替え車両から降
りたようなときも、作業者が怪我をする危険があ
る。
このような事情があるのに対し従来は何らの対
策も施されていなかつたため、上述のような危険
な事態が実際に起きていた。
そこでこの考案はかかる危険を確実に回避させ
る、走行作業車の新規な作業機駆動力取出し装置
を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 この考案課題を解決するために、この考案は第
6−8図に例示するように、リヤPTO軸1と低
レベルのミツドPTO軸2とを装備し、これらの
PTO軸1,2へ伝動する伝動径路中に該伝動径
路を入断するPTOクラツチ25と各PTO軸1,
2を独立的に回転させるように伝動径路を切替え
可能とするPTO切替えクラツチ3を設けてある
走行作業車の作業機駆動力取出し装置において、
次のような技術的手段を講じた。
すなわちこの考案は先ず、次のような4種類の
スイツチSW1,SW2,SW3,SWaを設ける。
走行系伝動径路を入断する操作部材62によ
りスイツチング動作せしめられて走行系伝動径
路の切り状態を検出する第1のスイツチSW1
図例では第7図に例示するように走行系伝動径
路中に油圧伝導装置8が設けられていて、第1
のスイツチSW1は第2図に示すように、油圧伝
動装置8の可変容積形油圧ポンプ16(第7
図)の斜板角度を変更して変速制御を行なう変
速レバー62により、該レバー62の中立位置
Nでオン動作せしめられるものとされている。
走行系伝動径路に該伝動径路を入断するクラツ
チを設ける車両では、第1のスイツチをクラツ
チ操作部材によつてスイツチング動作せしめら
れるものともできる。
前記PTO切替えクラツチ3の操作部材65
によりスイツチング動作せしめられて前記リヤ
PTO軸1の独立回転状態を検出する第2のス
イツチSW2。図例では第3図及び第15図にそ
れぞれ示すように本第2のスイツチSW2は、
PTO切替えクラツチ3(第7図)の操作機構
中に設けられたシフトフオーク64によつてス
イツチング動作せしめられるものとされてい
る。
人為操作によりスイツチング動作せしめられ
る第3のスイツチSW3。第4図の図例では本第
3のスイツチSW3を、操縦者が乗用座席4を鎖
線図示のように倒すとオン動作せしめられるも
のとしている。第10図の図例では第3のスイ
ツチSW3(第9図)を、操縦者が乗用座席4を
倒すとオン動作せしめられるようにスイツチ素
子SWE中に内蔵させている。
乗用座席4への操縦者の座乗圧力によりスイ
ツチング動作せしめられるシートスイツチ
SWa。図例では本シートスイツチSWaを、乗用
座席4へ加わる座乗圧力による該座席4の変位
によつてスイツチング動作せしめられるものと
している。第10図の図例ではシートスイツチ
SWa(第9図)を、前記スイツチ素子SWE中に
内蔵させている。
次にこの考案は、前記PTOクラツチ25を入
断制御する可動制御部材74A,91,5Aのク
ラツチ切り位置からクラツチ入れ位置への変位を
選択的に不能とする電磁作動部材5,5aを設け
る。図例ではPTOクラツチ25が第7図に示す
ように摩擦多板式の油圧クラツチとされており、
第5図の図例では可動制御部材がPTOクラツチ
25用の切換弁スプール74Aとされ電磁作動部
材は、該切換弁スプール74Aの中立位置から作
用位置への変位を選択的に不能とするプランジヤ
5bを備えた電磁ロツク手段5とされ、第1図に
図示のソレノイド5aを内蔵し該ソレノイド5a
の励磁状態でプランジヤ5bが突出して切換弁ス
プール74Aの変位を不能とする。第11図の図
例では可動制御部材が、油圧クラツチである
PTOクラツチ25用の切換弁スプール74Aを
変位操作するシフター91とされていて、電磁作
動部材はPTOクラツチレバー88とシフター9
1間の接続を選択的に断つて切換弁スプール74
Aの中立位置から作用位置への変位操作を不能と
するプランジヤ5bを備える電磁ロツク手段5と
されており、第9図に図示のソレノイド5aを内
蔵し該ソレノイド5aの解磁状態でプランジヤ5
bが後退してPTOクラツチレバー88とシフタ
ー91間の接続を断つ。第14図の図例では可動
制御部材が、油圧クラツチであるPTOクラツチ
25用の電磁切換弁5Aとされていて、電磁作動
部材は解磁状態をとると電磁切換弁5Aを中立位
置に留めるソレノイド5aとされている。なお機
械式のPTOクラツチを設けた場合には、該クラ
ツチを入断操作する操作具を可動制御部材とし、
例えば第5図或は第11図に図示のような電磁ロ
ツク手段5を電磁作動部材とできる。
そしてこの考案は第1図、第9図及び第12図
にそれぞれ例示するように、上記電磁作動部材の
動作制御回路中に前記した4個のスイツチを、第
1、第2及び第3のスイツチSW1,SW2,SW3
共にスイツチング動作している状態とシートスイ
ツチSWaがスイツチング動作している状態との何
れか一方の状態でのみ上記可動制御部材74A,
91,5Aのクラツチ入れ位置への変位が許容さ
れるように組込む。
第1図に図示の第3のスイツチSW3は、この考
案の一実施態様に従い第4図に例示するように、
前記乗用座席4を実線図示の常態姿勢から鎖線図
示の姿勢へと姿勢変更するとスイツチング動作せ
しめられるものに構成している。
また第9図に図示の具体例ではこの考案の他の
実施態様に従い、乗用座席4の人為的な姿勢変更
によりスイツチング動作せしめられる第3のスイ
ツチSW3と前記シートスイツチSWaとを、該両ス
イツチの可動接点MCを共通させて単一のスイツ
チ素子SWEに構成している。
作 用 したがつて操縦者が乗用座席4から降りシート
スイツチSWaがスイツチング動作していないオフ
状態では、走行系伝動径路が切られ第1のスイツ
チSW1がスイツチング動作し、またPTO切替え
クラツチ3がリヤPTO軸1側に切替えられて第
2のスイツチSW2がスイツチング動作し、さらに
図例では座席4が人為操作されて第3のスイツチ
SW3がスイツチング動作していない限り、可動制
御部材74A,91,5AのPTOクラツチ25
入れ位置への変位が不能とされ、PTOクラツチ
25の切り状態が維持される。
つまりリヤPTO軸1を利用しての定着作業を
行なうべく、車両走行を停止させると共にPTO
切替えクラツチ5をリヤPTO軸1側に切替え、
さらに第3のスイツチSW3を人為操作でスイツチ
ング動作させていない限り、リヤPTO軸1の回
転駆動を得ることができないのであり、また
PTO切替えクラツチ3をミツドPTO軸2側に切
替えているとすればPTO系伝動径路が切り状態
にロツクされて、操縦者が車両から降りてもミツ
ドPTO軸2が回転せしめられることがないので
ある。
そして操縦者が乗用座席4に座乗するとシート
スイツチSWaがスイツチング動作し可動制御部材
74A,91,5AのPTOクラツチ25入れ位
置への変位が許容されることになるから、操縦者
が乗用座席4に座乗し車両を走行させつつ行なう
通常作業に際しては何らの不都合も起きない。
実施例 第1の実施例 第1−8図が第1の実施例に係り、第6図が走
行作業車の車両構造を、また第7,8図が同作業
車のトランスミツシヨンの構造を、それぞれ示し
ている。
第6図に示すようにエンジン7は車両の前部に
塔載され、車両の後部には油圧伝導装置8とミツ
シヨンケース9とを前後に重畳させて設置してあ
る。前記リヤPTO軸1はミツシヨンケース9内
から後方へ延出せしめられていて、車両後方に連
結されミツシヨンケース9上面上の油圧リフト装
置10にて昇降せしめられるロータリ耕耘機等の
作業機の駆動に用いるものとされている。前記ミ
ツドPTO軸2はミツシヨンケース9内の低レベ
ルから前方へ延出され、前後輪11,12間で車
両下面側に懸垂装備させる図示のモアMのような
ミツドマウント型の作業機を駆動するのに用いる
ものとされている。前記乗用座席4は油圧リフト
装置10の上面側に設置されている。
第6図において、13はエンジン7から油圧伝
導装置8に伝動するフレキシブル伝動軸機構、1
4はミツシヨンケース9内から必要に応じ前輪1
1へと駆動力を伝えるためのフレキシブル伝動軸
機構、Maは前記モアM駆動用のギヤボツクス、
15はミツドPTO軸2から該ギヤボツクスMaへ
と伝動する伝動軸機構である。
第7図に示すように前記油圧伝導装置8は可変
容積形の油圧ポンプ16と該油圧ポンプ16によ
り油圧を供給されて駆動を受ける定容積形の油圧
モータ17とを上下に配置してなるものとされて
いて、油圧ポンプ16のポンプ軸16a及び油圧
モータ17のモータ軸17aがそれぞれ、前記ミ
ツシヨンケース9内へのPTO系及び走行系の入
力軸として用いられている。第7,8図に示すよ
うに、リヤPTO軸1はミツシヨンケース9内面
上の支壁部9aと該ケース9のリヤカバー18
に、またミツドPTO軸2は上記支壁部9aとミ
ツシヨンケース9のフロントカバー19に、それ
ぞれ支持されている。
ミツシヨンケース9内のPTO系伝動機構は第
7,8図に示すように、ポンプ軸16aの延長線
上に配置された伝動軸21とその下方に配置され
たクラツチ軸22、そしてリヤPTO系の中間軸
23及び前記リヤPTO軸1とミツドPTO系のア
イドラ軸24及び前記ミツドPTO軸2を備え、
前記PTO切替えクラツチ3はクラツチ軸22の
前端部上に設置されている。PTO切替えクラツ
チ3の後方側でクラツチ軸22上にはPTOクラ
ツチ25を設置してある。このPTOクラツチ2
5は、伝動軸21上に固定設置した歯車26に噛
合せてクラツチ軸22上に遊嵌設置した歯車27
とクラツチ軸22上に固定設置したクラツチハウ
ジング28とにそれぞれ、一方及び他方の摩擦エ
レメントを摺動のみ自在に支持させ、リターンば
ね29にて後退附勢されたピストン30の背後に
油圧を供給することで摩擦エレメント間の係合を
得て入れられる多板式油圧クラツチに構成されて
いる。PTOクラツチ25に対する作動油給排路
のロータリジヨイント部は、ミツシヨンケース9
の背壁内面上に一体突設した筒部31の内周面に
よつてクラツチ軸22外周面の環状溝穴をシール
させてなる環状油室32にて構成されている。ク
ラツチ軸22上にはまた、上記筒部31をブレー
キハウジングとして、PTOクラツチ25の切り
状態でクラツチ軸22のつれ廻いを防止するブレ
ーキ33が設けられている。このブレーキ33
は、筒部31とクラツチ軸22とに一方及び他方
の摩擦エレメントを摺動のみ自在に支持させ、該
摩擦エレメントに対しピストン34を介し作用さ
せてあるスプリング35により摩擦エレメント間
の係合を得て作動せしめられる摩擦多板式のもの
に構成されている。PTOクラツチ25が入れら
れたときブレーキ33の作動を解除するために
は、クラツチ25作動用の油圧を供給されてピス
トン34を後退させる油室36が、筒部31に形
成されている。
PTO切替えクラツチ33は第7図に示すよう
にリヤPTO系の歯車37とミツドPTO系の歯車
38とを、その間に間隙をあけてクラツチ軸22
上に遊嵌設置すると共に、これらの歯車37,3
8のボス部間でクラツチ軸22上にスプライン筒
39を固定設置し、スプライン筒39と歯車3
7,38ボス部上とにまたがつてシフト操作され
るクラツチ金物40を設けてなる。スプライン筒
39と各歯車37,38ボス部とにはその各外周
面上で爪39a,37a,38aが形成されてお
り、またクラツチ金物40の内周面にも爪が形成
されていて、クラツチ金物40は第7図に図示の
位置では内周面上の爪を爪39a,37a,38
aに対し噛合せて両歯車37,38をクラツチ軸
22に結合し、また第7図の位置から後方へシフ
トされると内周面上の爪を爪39a,37aに対
し噛合せて歯車37のみをクラツチ軸22に対し
結合し、さらに第7図の位置から前方へシフトさ
れると内周面上の爪を爪39a,38aに対し噛
合せて歯車38のみをクラツチ軸22に結合する
ものとされている。
歯車37,38のうち歯車37は前記中間軸2
3上に固定設置した歯車41と噛合されており、
中間軸23とリヤPTO軸1間には、中間軸23
上に固定設置した2個の歯車42,43とリヤ
PTO軸1上に遊嵌設置した2個の歯車44,4
5とを互に噛合せると共に、リヤPTO軸1上の
上記2個の歯車44,45を択一的にリヤPTO
軸1へと結合可能なクラツチ金物46を設けてな
るリヤPTO変速装置47が、配設されている。
またクラツチ軸22上の他方の歯車38は、第8
図に示すように前記アイドラ軸24に一体形成さ
れている歯車48であつてミツドPTO軸2上に
固定設置した歯車49と噛合されている歯車48
に対し、噛合されている。したがつてPTO切替
えクラツチ3は、クラツチ金物40の位置に応
じ、両PTO軸1,2を回転駆動する状態とリヤ
PTO軸1のみを回転駆動する状態とミツドPTO
軸2のみを回転駆動する状態とに切替えられる。
ミツシヨンケース9内の走行系伝動機構は第7
図に示すように、前後方向に沿う中間軸48S、
変速軸49S及び前輪駆動軸50を備えている。
中間軸48Sは前記モータ軸17aに対し歯車5
1,52の噛合せにより接続され、また変速軸4
9Sはその後端の小傘歯車53により左右後輪1
2用の差動装置54へと出力伝導する。中間軸4
8Sと変速軸49S間には、中間軸48S上に固
定設置した上記歯車52及び他1個の歯車55と
変速軸49S上に遊嵌設置した2個の歯車56,
57とを互に噛合せると共に、変速軸49S上の
上記2個の歯車56,57を択一的に変速軸49
Sへと結合可能なクラツチ金物58を設けてある
変速装置59が、配設されている。第6図に図示
の前記伝動軸機構14へと接続される前輪駆動軸
50は、前輪駆動クラツチ60を介し変速軸49
へと接続可能とされている。
図示作業車のトランスミツシヨンが以上に説明
したように構成されているのに対し、前記したス
イツチSW1,SW2,SW3,SWaと電磁ロツク手段
5は次のように設けられている。
すなわち先ず第2図において62は前記油圧ポ
ンプ16(第7図)の斜板角度を変更して油圧伝
導装置8についての変速制御を行なう走行系の変
速レバーであり、この変速レバー62が支点軸6
3まわりで図示中立位置から前進側及び後進側に
回動操作されて車速を前進側及び後進側で変更制
御するものであるのに対し前記第1のスイツチ
SW1は、油圧伝導装置8によつて走行系の伝動が
断たれる変速レバー62中立位置で該レバー62
によりオン動作せしめられるように設けられてい
る。なお第1のスイツチSW1を、第7図に図示の
前記変速装置59の中立位置を検出するものとし
てもよい。
次に第3図において64はPTO切替えクラツ
チ3の前記クラツチ金物40(第7図)へと先端
で係合させてあるシフトフオークであつて、この
シフトフオーク64は位置固定のフオークシヤフ
ト65上でシフト操作されてクラツチ金物40を
シフトさせるものとされているが、前記第2のス
イツチSW2は該シフトフオーク64によつてスイ
ツチング動作せしめられるように設けられてい
る。すなわちミツシヨンケース18の壁に固定し
た支筒体66に第2のスイツチSW2を螺着支持さ
せると共に、該スイツチSW2の可動接点67と同
一軸線上に位置する作動ピン68を上記支筒体6
6に摺動可能に支承させ、クラツチ金物40が前
記歯車37のみをクラツチ軸22へと結合する位
置へと移されることとなるシフトフオーク64の
位置で上記作動ピン68を押し上記可動接点67
を押込ませて第2のスイツチSW2をオン動作させ
るカム斜面64aを、シフトフオーク64に設け
ている。
次に第4図に示すように乗用座席4は支点軸6
9まわりで実線図示の常態姿勢から鎖線図示の姿
勢へと回動させうるように支持されており、前記
第3のスイツチSW3は座席4に取付けられ支点軸
69に支承させてある回動筒70上の作動突起7
0aにより、座席4が鎖線図示姿勢へと移される
と可動接点を押込まれてオン動作せしめられるよ
うに設けられている。また同様に第4図に示すよ
うに乗用座席4の下面には折返えされた自由端部
で機枠71に受けられる緩衝用の板ばね72を取
付けてあるが、前記シートスイツチSWaは上記機
枠71に固定支持させ板ばね72の穴72aを通
して座席4方向に突出状に設けられていて、乗用
座席4に操縦者が座乗すると板ばね72力に抗し
た座席4の下方向き回動変位で可動接点を押込ま
れてオン動作せしめられるように設けられてい
る。
次に第5図は前記PTOクラツチ25に対する
油圧の給排を制御するための切換弁74を示して
いる。ミツシヨンケース18の壁に内蔵させてあ
る該切換弁74のスプール74Aは、2個のラン
ド間の小型部外周側でクラツチポート75Cとタ
ンクポート75Tとを連通させPTOクラツチ2
5を切る図示の中立位置と、第5図でみて左向き
に変位操作され上記の小径部外周側でポンプポー
ト75Pとクラツチポート75Cとを連通させ
PTOクラツチ25を入れる作用位置とに、選択
的に変位せしめられるものとされ、ミツシヨンケ
ース壁の穴内面上の段部76に当てたリング77
に基端を受けさせたスプリング78を該スプール
74Aに装着せる止輪79へと作用させることに
より図示の中立位置方向に変位附勢されている。
そして前記電磁ロツク手段5は第1図に図示のソ
レノイド5aの励磁により突出動してスプール7
4A端にほぼ接当するプランジヤ5bを備えたも
のに構成されており、プランジヤ5bによりスプ
ール74Aを第5図に図示の中立位置に拘束して
PTOクラツチ25を切り状態に、したがつて
PTO系伝動径路を切り状態にロツクするものと
されている。
また図示の場合にはPTOクラツチ25の切り
状態を検出するセンサースイツチSWbも設けら
れている。すなわち同様に第5図に示すように電
磁ロツク手段5反対側でミツシヨンケース壁に螺
着固定した支筒体81に上記センサースイツチ
SWbを、スプール74Aが図示中立位置をとる
と可動接点82が押込まれオン動作せしめられる
ように、螺着により取付けている。
第1図に示すように第1、第2、第3のスイツ
チSW1,SW2,SW3は互に直列に接続され、また
シートスイツチSWaはこれらのスイツチSW1
SW3と並列に接続されて、それぞれ電源Bとリレ
ーRL間に挿入されている。前記リレースイツチ
RLSは、リレーRLの解磁状態ではa接点側に切
替えられていて電磁ロツク手段5のソレノイド5
aに電流を導通させ、リレーRLの励磁によりb
接点側に切替えられソレノイド5aを解磁させて
電磁ロツク手段5のプランジヤ5bを後退動させ
るように、第1図に図示の動作制御回路中に組込
まれている。
第1図においてSWeはエンジン7の始動スイツ
チであり、前記したセンサースイツチSWbと前記
シートスイツチSWaに連動してオン・オフするシ
ートスイツチ連動スイツチSW′aと前記第1のス
イツチSW1とを介して電源Bへと接続されてい
る。
したがつて第1の実施例によれば、考案の作用
として前述した作用の他、第2図に図示の変速レ
バー62が中立位置におかれ走行系伝動径路が切
られている状態を第1のスイツチSW1がオン動作
により検出していると共に、第5図に図示のスプ
ール74Aが中立位置におかれPTO系伝動径路
が切られている状態をセンサースイツチSWbがオ
ン動作により検出し、さらに操縦者が乗用座席4
に座乗していることをシートスイツチSWaがオン
動作により検出しており対応してシートスイツチ
連動スイツチSW′aがオンしていなければ、始動
スイツチSWeを一旦オン操作してもエンジン7を
始動させえないこととなる。
第2の実施例 第9−11図は第2の実施例を示している。
この第2の実施例では第10図に示すように、
第3のスイツチSW3とシートスイツチSWaとの可
動接点MCを前記のように共通として一方向及び
他方向に突出させた状態で、スイツチ素子SWE
を機枠71上のブラケツト71aに取付け支持さ
せている。前記回動筒70同様の回動筒70に
は、乗用座席4が図示の状態姿勢から矢印方向に
沿いストツパー84にて規制される姿勢まで姿勢
変更されると可動接点MCに対し一方向から作用
して押込み第3のスイツチSW3をオン動作させる
作動アーム85を取付けてある。また乗用座席4
の下面には、図示姿勢の該座席4に操縦者が座乗
したとき緩衝用スプリング86力に抗した座席4
の回動変位で可動接点MCに対し他方向から作用
して押込みシートスイツチSWaをオン動作させる
他の作動アーム87を取付けてある。
第2の実施例における電磁ロツク手段5は第1
1図に示すように、PTOクラツチ25用の前記
切換弁74のスプール74Aを変位操作するため
の操作機構中に設けられている。すなわち切換弁
74はミツシヨンケース9の一側壁外面上にバル
ブケースを設置し第6図に図示のようなPTOク
ラツチレバー88によつて変位操作されるものと
されているが、第2の実施例では第11図に示す
ようにPTOクラツチレバー88が、機枠に回転
自在に支持させた操作軸89上に回転可能に設け
た回転筒90へと取付けられている。操作軸89
にはシフター91を取付けてあり、このシフター
91先端の操作片91aをスプール74Aへと係
合させ、シフター91の矢印方向に沿う回動変位
によりスプール74Aが摺動変位せしめられるこ
ととされている。操作軸89にはまた扇形板92
を一体的に固着してあつて、この扇形板92にロ
ツク穴92aを形成してある。そして電磁ロツク
手段5は回転筒90上に固定設置されて、ソレノ
イド5a(第9図)の励磁により突出動するプラ
ンジヤ5bを備えたものとされている。したがつ
てプランジヤ5bがロツク穴92aへと突入する
状態では回転筒90と操作軸89間、したがつて
PTOクラツチレバー88とシフター91間が相
対回動不能に結合され、PTOクラツチレバー8
8を矢印方向に回動操作することによりシフター
91の前述回動変位が得られることとなつている
が、電磁ロツク手段5のプランジヤ5bと扇形板
92のロツク穴92aと相対的な配置関係は、
PTOクラツチレバー88が第11図に図示の
PTOクラツチ25の入れ位置から図上で手前側
に回動操作されてPTOクラツチ25の切り位置
へともたらされるとプランジヤ5bがロツク穴9
2aに対面位置することとなるように設定されて
いる。
第2の実施例における動作制御回路は第9図に
示すように、第1、第2及び第3のスイツチ
SW1,SW2,SW3が共にオン動作している状態と
シートスイツチSWaがオン動作している状態とで
ソレノイド5aが励磁せしめられるように構成さ
れている。第3のスイツチSW3とシートスイツチ
SWaについてスイツチ構造が単純化されているの
は前述の通りであり、またエンジン始動スイツチ
SWeに関連させた回路構造は第1の実施例におけ
るのと同様とされている。
この第2の実施例によれば第1の実施例による
場合と同様の安全が確保される他、さらに一層の
安全が確保される。
すなわち第11図のPTOクラツチレバー88
が何れの位置に操作されている状態でも、第9図
に図示のソレノイド5aが解磁し第11図に図示
のプランジヤ5bが後退動すると操作軸89及び
シフター91がフリーに回動する状態が得られる
から、切換弁74のスプール74Aは第5図に図
示のようなリターン用スプリング78により、操
作軸89及びシフター91を回動させつつ中立位
置へと戻されてPTOクラツチ25の切り状態が
得られてそれが維持され、またPTOクラツチレ
バー88とスプール74A間の連動連結が断たれ
る。
したがつてPTOクラツチレバー88がPTOク
ラツチ25を入れる位置(第11図に図示の位
置)へ操作されているままで操縦者が乗用座席4
に座乗しシートスイツチSWaがオン動作せしめら
れたとしても、つまりそれによりソレノイド5a
が励磁し第11図に図示のようにプランジヤ5b
が突出動したとしても、扇形板92がスプール7
4Aの中立位置に対応する回動位置にありプラン
ジヤ5bとロツク穴92aとの位置が合致してい
ないことから、PTOクラツチレバー88とスプ
ール74A間の連動連結は断たれたままであると
共にスプール74Aが中立位置に留められたまま
となる。このため操縦者が乗用座席4に座乗した
だけではPTOクラツチ25が入れられず、座乗
後に操縦者がPTOクラツチレバー88を一旦、
PTOクラツチ25の切り位置へと操作し突出動
しているプランジヤ5bをロツク穴92bへと突
入させ、その上でPTOクラツチレバー88を再
びPTOクラツチ25の入れ位置へと操作するこ
とで初めて、PTOクラツチ25を入れうること
となる。
このようにPTOクラツチレバー88がPTOク
ラツチ25の入れ位置へと操作されたままで操縦
者が乗用座席4に座乗したとしてもPTOクラツ
チ25が入れられずPTO軸1,2の回転が得ら
れないことからして、予期しないPTO軸回転が
開始されることによる不測の事態の発生が防止さ
れることになる。
第3の実施例 第12−15図は第3の実施例を示している。
この第3の実施例では第14図に示すように、
前記切換弁74相当の切換弁5Aがソレノイド5
aの励磁により作用位置へと移される電磁弁に構
成されて、電磁切換弁5Aを変位操作するために
は前記PTOクラツチレバー88に対応する第1
3図に図示のPTOクラツチレバー88によつて
該レバー88が図示の中立位置Nからクラツチ入
れ位置へと操作されるとオン動作するレバース
イツチSWcが設けられており、このレバースイ
ツチSWcは第12図に図示のソレノイド5aの作
動制御回路中に前記したのと同様の第1、第2及
び第3のスイツチSW1,SW2,SW3とシートスイ
ツチSWaと共に、次のように組込まれている。
すなわち電源の両端子間を接続する複数並列回
路を設けた構造において、先ずシートスイツチ
SWaはそのオン動作により第1のリレーCR1を
励磁させるように着座検出回路に挿入されてい
る。またレバースイツチSWcは互に並列接続し
た、第2のリレーCR2を挿入せるリヤPTO作業
回路と第3のリレーCR3を挿入せるバルブ操作
検出回路とに直列に接続されており、リヤPTO
作業回路には第1、第2及び第3のスイツチ
SW1,SW2,SW3が挿入されている。第4のリレ
ーCR4を挿入された着座状態正常確認回路が設
けられていて、この回路には第3のリレーCR3
の常閉接点CR3aと第1のリレーCR1の常開接
点CR1bと第2のリレー2の常閉接点CR2aと
が挿入され、第3のリレーCR3の常閉接点CR3
aに対し第4のリレーCR4の常開接点CR4bが
並列接続されている。また第5のリレーCR5を
挿入されたバルブ操作正常確認回路が設けられて
いて、この回路には第4のリレーCR4の常開接
点CR4bと第1のリレーCR1の常開接点CR1
bと第3のリレーCR3の常開接点CR3bとが挿
入され、第4のリレーCR4の常開接点CR4bに
対し第5のリレーCR5の常開接点CR5bが並列
接続されている。第2のリレーCR2を挿入され
たバルブ入れ回路も設けられていて、この回路に
は第5のリレーCR5の常開接点CR5bが挿入さ
れている。そして以上の各回路に並列するソレノ
イド回路に電磁切換弁5Aのソレノイド5aが、
第2のリレーCR2の常開接点CR2bと共に挿入
されている。
第12図に図示の制御回路にはまた、第1図及
び第9図に図示の各制御回路に類似して第1のス
イツチSW1とシートスイツチSWaと前記のもの同
様のセンサースイツチSWbとをエンジン始動スイ
ツチSWeと直列接続してなるエンジン始動回路が
組込まれている。
なお第3の実施例では第15図に示すように、
前述の具体構造と実質的に同一具体構造の第2の
スイツチSW2と相並べて、該第2のスイツチSW2
同様にシフトフオーク64の他のカム斜面64b
により作動ピン94を介し可動接点95を押込ま
れてオン動作する他のセンサースイツチSWkを、
設けている。カム斜面64bは第7図に図示の前
記クラツチ金物40が歯車38のみをクラツチ軸
22へと結合してミツドPTO軸2のみが回転駆
動される状態のときセンサースイツチSWkをオン
させるように設けられており、該センサースイツ
チSWkと第2のスイツチSW2とを利用し、3種の
状態に切替えられるPTO切替えクラツチ3につ
いてその切替え状態のパイロツトランプ(図示せ
ず)による表示を得ることとされている。
第3の実施例は次のように作用する。すなわち
操縦者が乗用座席4に座乗して作業を進める場合
からみると、シートスイツチSWaがオン動作して
いて第1のリレーCR1が励磁している。そして
レバースイツチSWcがオフされている状態では第
2のリレーCR2及び第3のリレーCR3が解磁し
ていて、これにより着座状態正常確認回路中の接
点CR3a,CR1b,CR2aが共にオン動作し
ているからリレーCR4が励磁状態にあり、接点
CR4bがオンしている。この状態からレバース
イツチSWcがオン操作されると第3のリレーCR
3が励磁して着座状態正常確認回路中の接点CR
3aがオフするが、接点CR4bがオン状態にあ
ることから第4のリレーCR4は励磁状態を持続
する。このためバルブ操作正常確認回路中の接点
CR4b,CR1b,CR3bが共にオン動作し第
5のリレーCR5が励磁して接点CR5bがオンす
るから、バルブ入れ回路において第2のリレー
CR2が励磁し、これによりソレノイド回路中の
接点CR2bがオンしてソレノイド5aが励磁せ
しめられる。つまり第14図に図示の電磁切換弁
5Aが作用位置へと移される。レバースイツチ
SWcが再びオフされると元の状態へ戻り、ソレノ
イド5aの解磁で電磁切換弁5Aが中立位置へ戻
される。すなわちPTOクラツチ25を自在に入
り切りできることとなつている。
このような作業中に操縦者が乗用座席4から立
上つた場合についてみれば、シートスイツチSWa
がオフし第1のリレーCR1が解磁するから、レ
バースイツチSWcがオンされていたとしても着座
状態正常確認回路中の接点CR1bのオフで第4
のリレーCR4が解磁し、レバー操作正常確認回
路中の接点CR4b,CR3bのオフで第5のリレ
ーCR5が解磁して、これによりソレノイド回路
中の接点CR2bがオフしソレノイド5aが解磁
せしめられることとなり、PTOクラツチ25が
切られる。
車両を停止させリヤPTO軸1にて駆動される
作業機を用いて定置作業を行なうときの安全確保
は前述の2実施例における場合と同様であり、シ
ートスイツチSWaのオフによる第1のリレーCR
1の解磁で上述の場合と同様にレバー操作正常確
認回路において第2のリレーCR2が解磁し、リ
ヤPTO作業回路において第1、第2及び第3の
スイツチSW1,SW2,SW3が共にオンしている状
態でのみレバースイツチSWcのオン操作により第
2のリレーCR2の励磁を得ることができ、その
場合のみソレノイド回路中の接点CR2bのオン
によりソレノイド5aを励磁させうる。
また第3の実施例によれば定置作業後にPTO
クラツチレバー88を作用位置へと移したままで
操縦者が乗用座席4に座乗したとしてもPTOク
ラツチ25が入れられず、PTOクラツチレバー
88を一旦、中立位置Nへ戻す操作をしないと
PTOクラツチ25を入れれないこと、第2の実
施例の場合同様であつて、高い安全性が確保され
る。すなわち定置作業中は、リヤPTO作業回路
の第2のリレーCR2が励磁し着座状態正常確認
回路中の接点CR2aがオフしているから第4の
リレーCR4が解磁し接点CR4bがオフしてお
り、またレバースイツチSWcが入れられているこ
とでバルブ操作検出回路の第4のリレーCR3が
励磁しているから接点CR3aもオフしている。
したがつて定置作業後に第3のスイツチSW3のオ
フにより第2のリレーCR2が解磁し接点CR2a
がオンした状態の下で操縦者が、レバースイツチ
SWcを入れたままで乗用座席4に座乗しシートス
イツチSWaのオンにより第1のリレーCR1が励
磁せしめられて接点CR1bがオンしたとしても、
着座状態正常確認回路において接点CR3a,CR
4bが共にオフしていることから第4のリレー
CR4は励磁せず、このためバルブ操作正常確認
回路の第5のリレーCR5も解磁状態を持続して、
バルブ入れ回路の接点CR5bがオフし同回路の
第2のリレーCR2が励磁せず、ソレノイド回路
中の接点CR2bがオンすることはない。そして
操縦者が座乗後にPTOクラツチレバー88によ
りレバースイツチSWcを一旦オフさせ第3のリレ
ーCR3を一旦解磁させると、着座状態正常確認
回路中の接点CR3aがオンするから第4のリレ
ーCR4が励磁し、これにより接点CR4bがオン
することから再びレバー88操作でレバースイツ
チSWcをオンさせるとソレノイド5aを励磁させ
うる状態が現出して、PTOクラツチ25を入れ
うることとなるのである。
第3の実施例においてエンジン7のための始動
条件は、第1及び第2の各実施例の場合と同様と
なる。
考案の効果 この考案の作業機駆動力取出し装置は、走行作
業車の後部でリヤPTO軸1にて駆動される作業
機を用い定着作業を行なおうとするとき、第1の
スイツチSW1により車両の停止状態が確認され、
第2のスイツチSW2によりリヤPTO軸1のみを
回転させうる状態が確認され、さらに人為操作さ
れる第3のスイツチSW3により操縦者の上記作業
を行なおうとする意図が確認されない限り、
PTOクラツチ25を入断制御する可動制御部材
74A,91,5Aをクラツチ切り位置からクラ
ツチ入れ位置へと変位させえないことよりして
PTOクラツチ25を入れることができないから、
前述した従来のものとは異なり、操縦者がミツド
PTO軸2を用いた作業を行なおうとしてもそれ
を不能とすると共に、操縦者がPTO切替えクラ
ツチ3を誤まつてミツドPTO軸2側に切替え車
両から降りたとしてもそのときミツドPTO軸2
が回転せしめられることを阻止し、前述のような
危険を確実に回避させる。特に第1のスイツチ
SW1による走行停止の確認に加えて、第2のスイ
ツチSW2によるPTO切替えクラツチ3のリヤ
PTO軸1側への切替え確認と第3のスイツチ
SW3による操縦者の積極的な意図の確認とを組合
せたことにより、操縦者が車両を降りるとき不測
にPTOクラツチとかPTO切替えクラツチ3の操
作具に触れてPTO軸を回転させるとか、車両を
降りる前に第3のスイツチSW3を操作するとかの
みでは、PTO軸が絶対に回転せしめられないこ
ととしている点で、極く高い安全性が確保され
る。なお車両を走行させて行なう通例作業時に
は、シートスイツチSWaがスイツチング動作して
いて可動制御部材74A,91,5AをPTOク
ラツチ25の入れ位置へと変位させうるから、
PTO軸の駆動上に不都合はない。
なおこの考案の一実施態様に従つて第3のスイ
ツチSW3を、座席の常態姿勢からの姿勢変更によ
りスイツチング動作するものに構成するときは、
同スイツチSW3が必らず操縦者が車両から降りて
から操作されるものとなつて安全性がより高めら
れ、また乗用座席4が通例の操作具と対比し大き
くて操縦者の目にとまり易くスイツチSW3操作が
やり易くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例における電気制御回路を
示す回路図、第2図は第1の実施例要部の機構
図、第3図は第1の実施例を装備する走行作業車
の要部の縦断面図、第4図は同作業車の他の要部
の一部縦断側面図、第5図は同作業車の別の要部
の縦断面図、第6図は同作業車の概略側面図、第
7図は同作業車要部の一部展開縦断側面図、第8
図は同要部の一部を第7図とは異なつた切断面で
縦断して図示した縦断側面図、第9図は第2の実
施例における電気制御回路を示す回路図、第10
図は第2の実施例を装備する走行作業車の要部の
一部縦断側面図、第11図は第2の実施例の要部
を示す斜視図、第12図は第3の実施例における
電気制御回路を示す回路図、第13図は第2の実
施例要部の機構図、第14図は第2の実施例にお
ける油圧回路を示す回路図、第15図は第2の実
施例を装備する走行作業車の要部の縦断面図であ
る。 SW1……第1のスイツチ、SW2……第2のスイ
ツチ、SW3……第3のスイツチ、SWa……シート
スイツチ、1……リヤPTO軸、2……ミツド
PTO軸、3……PTO切替えクラツチ、4……乗
用座席、5……電磁ロツク手段、5A……電磁切
換弁、5a……ソレノイド、5b……プランジ
ヤ、8……油圧伝導装置、25……PTOクラツ
チ、62……変速レバー、64……シフトフオー
ク、64a……カム斜面、68……作動ピン、6
9……支点軸、70……回動筒、70a……作動
突起、72……板ばね、74……切換弁、74A
……スプール、85,87……作動アーム、88
……PTOクラツチレバー、89……操作軸、9
0……回転筒、91……シフター、92……扇形
板、92a……ロツク穴、CR1,CR2,CR3,
CR4,CR5……リレー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 リヤPTO軸と低レベルのミツドPTO軸とを
    装備し、これらのPTO軸へ伝動するPTO系伝
    動径路中に該伝動径路を入断するPTOクラツ
    チと各PTO軸を独立的に回転させるように伝
    動径路を切替え可能とするPTO切替えクラツ
    チとを設けてある走行作業車の作業機駆動力取
    出し装置において、走行系伝動径路を入断する
    操作部材62によりスイツチング動作せしめら
    れて走行系伝動径路の切り状態を検出する第1
    のスイツチSW1と、前記PTO切替えクラツチ
    3の操作部材65によりスイツチング動作せし
    められて前記リヤPTO軸1の独立回転状態を
    検出する第2のスイツチSW2と、人為操作によ
    りスイツチング動作せしめられる第3のスイツ
    チSW3と、走行作業車の乗用座席4への操縦者
    の座乗圧力によりスイツチング動作せしめられ
    るシートスイツチSWaと、前記PTOクラツチ
    25を入断制御する可動制御部材74A,9
    1,5Aのクラツチ切り位置からクラツチ入れ
    位置への変位を選択的に不能とする電磁作動部
    材5,5aとを設けて、上記電磁作動部材5,
    5aの動作制御回路中に上記した4個のスイツ
    チを、第1、第2及び第3のスイツチSW1
    SW2,SW3が共にスイツチング動作している状
    態とシートスイツチSWaがスイツチング動作し
    ている状態との何れか一方の状態でのみ上記可
    動制御部材74A,91,5Aのクラツチ入れ
    位置への変位が許容されるように組込んだこと
    を特徴とする作業機駆動力取出し装置。 2 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の作業
    機駆動力取出し装置であつて、前記第3のスイ
    ツチSW3を、前記乗用座席4の常態姿勢からの
    姿勢変更によりスイツチング動作せしめられる
    スイツチに構成したことを特徴とする作業機駆
    動力取出し装置。 3 実用新案登録請求の範囲第2項に記載の作業
    機駆動力取出し装置であつて、前記第3のスイ
    ツチSW3と前記シートスイツチSWaとを、該両
    スイツチの可動接点MCを共通させて単一のス
    イツチ素子SWEに構成したことを特徴とする
    作業機駆動力取出し装置。
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