JPS6333506A - 永久磁石材料用原料粉末の製造方法 - Google Patents

永久磁石材料用原料粉末の製造方法

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JPS6333506A
JPS6333506A JP61174329A JP17432986A JPS6333506A JP S6333506 A JPS6333506 A JP S6333506A JP 61174329 A JP61174329 A JP 61174329A JP 17432986 A JP17432986 A JP 17432986A JP S6333506 A JPS6333506 A JP S6333506A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 利用産業分野 この発明は、Fe−B−R系永久磁石材料の原料用粉末
を製造する方法に係り、特に、取扱いが安全であり、か
つ大気中でのプレス成形が可能で安定したFe−B−R
系永久磁石材料用原料粉末の製造方法に関する。
背景技術 現在、高磁気特性でかつ安価な永久磁石材料が求められ
、さらに資源的に豊富で、今後の安定供給が可能な組成
元素からなる永久磁石材料が切望されており、本出願人
は先に、高価なSmやCOを含有しない新しい高性能永
久磁石としてFe−B−R系(RはYを含む希土類元素
のうち少なくとも1種)永久磁石を提案した(特開昭5
9−46008号、特開昭59−64733号、特開昭
59−89401号、特開昭59−132104号)。
この永久磁石は、RとしてNdやPrを中心とする資源
的に豊富な軽希土類を用い、Feを主成分として20M
GOe以上の極めて高いエネルギー積を示す、すぐれた
永久磁石である。
上記の新規なFe−BR系、Fe−Co−B−R系(R
はYを含む希土類元素のうち少なくとも1種)永久磁石
を、製造するための出発原料の希土類金属は、一般にC
a還元法、電解法により製造され、この希土類原料を用
いて、例えば次の工程により、上記の新規な永久磁石が
製造される。
■出発原料として、純度99゜9%の電解鉄、B19.
4%を含有し残部はFe及びAI、 Si、 C等の不
純物からなるフェロボロン合金、純度99.7%以上の
希土類金属、あるいはさらに、純度99.9%の電解C
oを高周波溶解し、その後水冷銅鋳型に鋳造する、 ■スタンプミルにより35メツシユスルーまでに粗粉砕
し、次にボールミルアトライターにより、例えば粗粉砕
粉300gを6時間粉砕して3〜10μmの微細粉とな
す、 ■磁界(10kOe )中配向して、成形(1,5t/
cm2にて加圧)する、 ■焼結、1000℃〜1200℃、1時間、Ar中の焼
結後に放−冷する。
上記の如く、この永久磁石用合金粉末は、所要組成の鋳
塊を機械的粉砕及び微粉砕を行なって得られるが、本系
磁石用合金は非常に粉砕し難く、粗粉砕粉は偏平状にな
りやすく、粉砕機の負荷が高く摩耗しやすい上、次工程
の微粉砕工程で必要な35メツシユスルー粉末を量産的
に得ることは困難であり、また、粗粉砕粉末の歩留及び
粉砕能率が悪い等の問題があった。
そこで、出願人は先に、機械的粗粉砕を要しない永久磁
石用合金粉末の製造方法として、先に、Ca還元法によ
る製造方法を提案(特開昭59−219404号)し、
さらに、酸素、炭素、カルシウム含有俄を低減したCa
還元による希土類磁石用合金粉末の製造力々去を提案(
特願昭59−182574号、特願昭59−24879
8号)した。
その要旨は、所要組成となるように、希土類酸化物のう
ち少なくとも1種と、鉄粉、純ボロン粉、フェロボロン
粉および硼素酸化物のうち少なくとも1種、あるいは上
記構成元素の合金粉または混合酸化物を上記組成に配合
した混合粉に、上記希土類酸化物などの原料粉末に含ま
れる酸素量に対して、化学量論的必要量の1.5〜3.
5倍(重量比)の金属Caと希土類酸化物の1wt%〜
15wt%のCaCl2を混合し、不活性ガス雰囲気中
で900℃〜1200℃で還元拡散を行ない、得られた
反応生成物を水中に入れてスラリー化し、さらに該スラ
リーを水処理するか、あるいは、さらに、該スラリーを
15℃以下に冷却したイオン交換水により処理すること
にある。
かかるCa還元法による原料粉は鋳塊粉砕粉の如き溶解
、造塊、粗粉砕工程が省略されるため、製造コストの低
減に有効である。
しかし、Ca還元法にて得られた粗粉砕粉はさらに微粉
砕され、かかる微粉砕はボールミルアトライター等の湿
式粉砕にて行なわれるが、通常アトライター等の容器内
に有機溶媒とともに原料粉末が投入、微粉砕され、Ca
還元法にて得られたFe−B−R系希土類磁石材料の原
料用粉末は、主にFe粉中に還元された希土類元素及び
Bが侵入拡散し、得られた還元粉の中心部はR2Fe1
4Bの化学式にて示される正方晶構造を有する化合物で
、その周辺部は希土類元素の多いRリッチ相であるが、
前記Rリッチ相は有機溶媒中のCやC1と容易に反応し
て製品磁石の磁気特性を低下させる。特に、Cは磁気特
性や耐食性に悪い影響を与える。また、ボールの摩耗に
よる異物の混入等の問題を生じるため、最近では、乾式
粉砕法へと移行しつつある。
しかし、乾式粉砕のジェットミルによる微粉砕粉は、そ
の表面が非常に活性化するため、粉砕機から取り出す際
あるいは大気中でプレス成形する場合に酸化に伴なう発
火が懸念され、その取扱いが困@ILでかつプレス成形
ができない問題があった。
この対策として、ジェットミル粉砕粉をプレス成形前に
、微量の02含有雰囲気中で徐々に酸化させたり、ある
いは02含有の有機溶剤中で、前記微粉末の安定化処理
を図るなどの手段が取られるが、前記方法では、微粉末
の安定化処理後の表面に強固な酸イに坊1草力?l藷虎
さh菫伯イ  粉1v左宗イ1信こ難があり、製造コス
トが嵩むなどの問題を有していた。
発明の目的 この発明は、希土類・ボロン・鉄を主成分とする永久磁
石材料用原料粉末の製造において、ジェットミル粉砕法
を改善し、より安定した微粉末を得て、大気中でのプレ
ス成形を可能となし、プレス能率の向上、製品品質の低
下防止、並びにすぐれた磁石特性が得られるFe−B−
R系永久磁石材料を製造できる原料粉末の製造方法を目
的としている。
発明の構成と効果 発明者らは、微粉砕後の大気中での発火防止、あるいは
大気中でのプレス成形が可能となると共に安定した磁石
特性を有する永久磁石材料原料粉末を得る方法について
種々検討した結果、前記したCa還元法にて得た特定粒
度の粗粉砕粉を、特定量02を含有した超音速不活性ガ
ス気流にて、微粉末に微粉砕することにより得られた微
粉末は、その表面に安定した酸化被膜が形成され、粉砕
機より取り出した際、あるいは大気中にてプレス成形す
るときの発火が防止され、安定したプレス成形が可能で
、プレス能率が向上、製品の磁石特性、形状2寸法的ば
らつきが減少し、製品歩留向上に多大の効果を有するこ
とを知見した。
すなわち、この発明は、 R(RはNd、 Pr、 Dy、 Ho、 Tbのうち
少なくとも1種あるいはさらに、La、 Ce、 Sm
、 Gd、 Er、 Eu、 Tm、 Yb、 Lu、
 Yのうち少なくとも1種からなる) 12原子%〜20原子%、 B44原子〜20原子%、 Fe 65原子%〜81原子%、 を主成分とする希土類磁石用合金粉末の製造方法におい
て、 Ca還元法にて得た平均粒度500μm〜10μmの粗
粉砕粉を、 02を50ppm〜60000 ppm含有した超音速
不活性ガス気流粉砕用粉砕室内に噴射し、 平均粒度1.5pm〜5N1mの微粉末に微粉砕するこ
とを特徴とする永久磁石材料用原料粉末の製造方法であ
る。
上記の製造方法で得られる永久磁石材料は、平均結晶粒
径が1〜8011mの範囲にある正方晶系の結晶構造を
有する化合物を主相とし、体積比で1%〜50%の非磁
性相(酸化物相を除く)を含むことを特徴とし、Rとし
てNdあるいはさらにPrを中心とする資源的に豊富な
軽希土類を主に用い、Fe、B、R,を主成分とするこ
とにより、20MGOe以上の極めて高いエネルギー積
並びに、高残留磁束密度、高保磁力を有したFe−B−
R系永久磁石材料を安価に得ることができる。
図面に基づ〈発明の開示 第1図はジェットミル粉砕機の縦断説明図である。
この発明による製造方法は、まず、Nd酸化物(Nd2
03 )やPr酸化物(Pr60u)などの軽希土類酸
化物の少なくとも1種、あるいはさらに、Tb酸化物(
Tb304 )やDy酸化物(Dy203片どの重希土
類酸化物の少なくとも一種と、Fe粉、純ボロン粉、フ
ェロボロン粉(Fe−B粉)、B2O3粉末などの硼素
酸化物のうち少なくとも1種の原料粉末、またCOや添
加元素を含む場合は、各々の金属粉、合金粉、酸化粉末
を、所要組成となるように配合し、必要に応じて、金属
粉、酸化物粉(構成元素との混合酸化物も含む)2合金
粉(構成元素との混合酸化物も含む)あるいはその他の
Ca還元可能な化合物粉末として添加元素を加えて原料
混合粉末とする。
さらに、上記原料混合粉末に、希土類元素の還元剤とし
て金属Ca粉末、還元反応生成物の崩壊を容易にするた
めのCaCl2粉末を添加する。金属Caの必要量は、
希土類酸化物などの原料粉末に含まれる酸素量に対して
、化学量論的必要量の1.1〜3.5倍であり、CaC
l2は希土類酸化物の1wt%〜15wt%とする。
上述した希土類酸化物及び原料粉、還元剤を所定量配合
したのち、例えばV型混合機等を使用し、不活性ガス雰
囲気中で、混合を行なう。ついで、混合した粉末を不活
性ガス流気雰囲気で、900℃〜1200℃の温度範囲
で、0.5時間から5時間、還元・波数反応を行なわせ
る。このとき、昇温速度は、出発原料粉末に含有される
吸着水分ガス成分を除去するため、5℃/min以下が
好ましい。
得られた還元反応生成物を、15℃以下に冷却されたイ
オン交換水り1二投入し、反応副生成物をH2Oと反応
させて、Ca(OH)2となす、すなわち、化学量論的
必要量の1.1〜3.5倍の還元剤を配合して得られた
還元反応生成物は、水中において、発熱、自然崩壊して
スラリー状態となるので、特別に機械的粉砕を必要とし
ない利点がある。このスラリーをさらに、15℃以下に
冷却したイオン交換水を用いて、充分にCa分を除去処
理して、さらに、室温で真空乾燥し、10〜500μm
のFe−B−R系永久磁石用合金粉末を得る。
得られた平均粒度500pm〜10μmの粗粉砕粉(1
)は、ジェットミル粉砕機の原料ホッパ(2)に装入さ
れ、原料ホッパ(2)の切出し口は、02供給管(3)
が配設された不活性ガス供給本管(4)より分岐したガ
ス導入管(5)の途中に接続嵌入されている。
ガス導入管(5)内を流れる50 ppm−60000
pμmの02含有の超音速不活性ガスにより、前記粗粉
砕粉(1)は、粉砕室(6)内に、その内部の循環流に
対して接線方向に噴射される。
この際、原料粉末と超音速不活性ガスとの衝突、粉末同
志の衝突あるいは粉末と粉砕室壁との衝突、摩擦により
微粉砕化される。
極微粉は、粉砕室(6)中央に接続されるサイクロン(
7)内へ降下し、浮遊旋回し、さらに、サイクロン中央
に配置された垂直方向の排出管(8)を通って、不活性
ガスとともに外部へ排出され、さらに分級される。
一方、極微粉とともに降下した微粉末は、サイクロン(
7)底部に堆積し、不活性ガスの送給を中止した状態で
、底部の切出ホッパ(9)を開き、製品として取り出し
、平均粒度1.5μm〜5μmの微粉状原料粉末を得る
得られた微粉末を、前述した粉末冶金的製造工程、例え
ば、磁界中配向にて所要形状2寸法に成型した後、真空
中にて焼結後放冷し、さらに、Ar雰囲気中にて時効処
理する工程を経て永久磁石材料を得る。
発明の好ましい実施態様 この発明において、超音速不活性ガスに混入する02量
は50ppmでは、微粉末表面に安定した酸化被膜を形
成することができず、また、60000 ppmを越え
ると、微粉末表面に生成される酸化被膜が厚すぎて、製
品の磁石特性が劣化するため好ましくなく、02量は5
0ppm〜60000 ppmに限定する。
好ましい範囲は、80 ppm−30000ppmであ
る。さらに好ましい範囲は、100 ppm−1000
0ppmである。
また、この発明において、Ca還元法による自然崩壊に
よる粗粉砕粉の平均粒度が、10μm未満では、原料を
大気中で安全に取扱うことが困難であり、原料粉末の酸
化により磁石特性が劣化するため好ましくなく、500
pmを越えると、粉砕機の粉砕能率が著しく低下するた
め好ましくな(、粗粉砕粉の平均粒度は、10μm〜5
00pmとする。
この発明による微粉砕粉の平均粒度が、1.511m未
満では、粉末の酸化度が大きくなるため、磁石特性の劣
化を生じ好ましくなく、また、5pmを越えると、焼結
し得られた永久磁石の粒子径が大きくなり、容易に磁化
反転が起り、保磁力の低下を招来し好ましくないため、
1.5pm〜511mの平均粒度とする。
また、この発明において、前記微粉砕原料粉を、所要形
状2寸法に磁場中成形する際の磁場条件は、7 koe
〜20 koeが好ましく、プレス条件は、0.5 t
/cm2〜8 t/cm2が好ましい。
また、焼結における温度条件は 900℃〜1200℃が好ましく、さらに好ましくは、
1000℃〜1150℃で、時間は30分から8時間が
好ましい。900℃未満では、焼結磁石体として充分な
強度が得られず、1200℃を越えると、焼結体が変形
し、配向が崩れ、磁束密度の低下、角型性の低下を招来
し、また結晶粒の粗大化が進行して保磁力を低下するた
め好ましくない。
また、この発明において、磁石材料の残留磁束密度、保
磁力、減磁曲線の角型性を改善向上させるため、350
℃〜焼結温度の時効処理することが好ましい。時効処理
温度が350℃未満では拡散速度低下のため効果がなく
、焼結温度を越えると再焼結が起り過焼結となる。
さらには、時効処理温度は450℃〜800℃の範囲が
好ましく、また、時効処理時間は5分〜40時間が好ま
しい。5分未満では時効処理効果が少なく、得られる磁
石材料の磁石特性のばらつきが大きくなり、40時間を
越えると工業的に長時間を要しすぎ実用的でない。磁石
特性の好ましい発現と実用的な面から時効処理時間は3
0分から8時間が好ましい。また、時効処理は2段以上
の多段時効処理を用いることもできる。
また、多段時効処理に代えて、400℃〜焼結温度の時
効処理温度から室温までを空冷あるいは水冷などの冷却
方法で、0.2℃/min〜20℃/minの冷却速度
で冷却する方法によっても、上記時効処理と同等の磁石
特性を有する永久磁石材料を得ることができる。
永久磁石材料用原料粉末の成分限定理由この発明の永久
磁石材料用原料粉末に用いる希土類元素Rは、組成の1
2原子%〜20原子%を占めるが、Nd5Pr、 Dy
5Ho、 Tbのうち少なくとも1種、あるいはさらに
、La、 Ce、 Sm、 Gd、 Er、Eu、 T
m、 Yb、 Lu、 Yのうち少なくとも1種を含む
ものが好ましい。
また、通常Rのうち1種(好ましくはNd、 Pr、D
y、 Ho、Tb等)をもって足りるが、実用上は2種
以上の混合物(ミツシュメタル、ジジム等)を入手上の
便宜等の理由により用いることができる。
また、主相を構成するR中のSm、 Laはできるだけ
少ないほうが好ましく、例えば、Smは、1原子%以下
、さらに好ましくは0.5原子%以下である。
また、温度特性の向上のためには、R混合系として、N
d、 Pr、または、これらに0.005原子%〜5原
子%、好ましくは0.2原子%〜3原子%のDy、Ho
、 Tb等の組み合せが望ましい。
さらに、特性、コスト、資源的観点から、Rとしては、
Nd、 Prが、全Rの50%以上、さらには80%以
上であることが好ましい。
Rは、新規な上記系永久磁石材料用原料粉末における、
必須元素であって、12JM子%未満では、結晶構造が
α−鉄と同一構造の立方晶組織が析出するため、高磁気
特性、特に高保磁力が得られず、20原子%を越えると
、Rリッチな非磁性相が多くなり、残留磁束密度(Br
)が低下して、すぐれた特性の永久磁石が得られない。
よって、希土類元素は、12原子%〜20原子%の範囲
とする。
Bは、この発明による永久磁石材料用原料粉末における
、必須元素であって、4原子%未満では、菱面体構造が
主相となり、高い保磁力(iHc)は得られず、20原
子%を越えると、Bリッチな非磁性相が多くなり、残留
磁束密度(Br)が低下するため、すぐれた永久磁石が
得られない。よって、Bは、4原子%〜20原子%の範
囲とする。
Feは、新規な上記系永久磁石材料用原料粉末において
、必須元素であり、65原子%未満では残留磁束密度(
Br)が低下し、81M子%を越えると、高い保磁力が
得られないので、Feは65原子%〜81原子%の含有
とする。
また、この発明による永久磁石材料用原料粉末において
、Feの一部をCoで置換することは、得られる磁石の
磁気特性を損うことなく、温度特性を改善することがで
き、粉末や製品の耐酸化性を向上させることができるが
、Co置換量がFeの25%を越えると、逆に磁気特性
が劣化するため、好ましくない。Coの原子比率がFe
とCoの合計量で5%〜15%の場合は、(Br)は置
換しない場合に比較して増加するため、高磁束密度を得
るためには好ましい。
また、この発明による永久磁石材料は、RlB、Feの
他、工業的生産上不可避的不純物の存在を許容できるが
、Bの一部を4.0原子%以下のC12,0原子%以下
のP、2.0原子%以下のS、2.0原子%以下のCu
のうち少なくとも1種、合計数で2.0原子%以下で置
換することにより、永久磁石の製造性改善、低価格化が
可能である。
また、下記添加元素のうち少なくとも1種は、R−B−
Fe系永久磁石材料に対してその保磁力、減磁曲線の角
型性を改善あるいは製造性の改善、低価格化に効果があ
るため添加することができる。
5.0原子%以下のAI、3.0原子%以下のTi、5
.5原子%以下のV、4.5原子%以下のCr、5、o
R子子息以下Mn、5.0原子%以下のBi、9.0原
子%以下のNb、7.0原子%以下のTa、5.2原子
%以下のMo、5.0原子%以下のW、1.0原子%以
下のsb、3.5原子%以下のGe、1.5原子%以下
のSn、3.3原子%以下のZr、6.0原子%以下の
Ni、5.0原子%以下のSi、1.1原子%以下のZ
n、3.3原子%以下のHf、のうち少なくとも1種を
添加含有、但し、2種以上含有する場合は、その最大含
有量は当該添加元素のうち最大値を有するものの原子%
以下の含有させることにより、永久磁石の高保磁力化が
可能になる。なお、添加量の上限は、磁石材料の(BH
)maxを20MGOe以上とするには、(Br)が少
なくとも9kG以上必要となるため、該条件を満す範囲
とした。
結晶相は主相が正方晶であることが、微細で均一な合金
粉末より、すぐれた磁気特性を有する焼結永久磁石を作
製するのに不可欠である。
また、この発明の永久磁石材料は、磁場中プレス成型す
ることにより磁気的異方性磁石が得られ、また、無磁界
中でプレス成型することにより、磁気的等方性磁石を得
ることができる。
この発明による永久磁石材料は、 保磁力iHc≧5 koe、残留磁束密度Br > 9
kG、を示し、最大エネルギー積(BH)maxは、2
0MGOe以上を示し、好ましい組成範囲では、最大値
は30MGOe以上に達する。
また、この発明の永久磁石材料用原料粉末のRの主成分
がその50%以上をNd及びPrを主とする軽希土類金
属が占める場合で、R12原子%〜15原子%、B66
原子〜9JM子%、Fe 78#子%〜81M子%、C
oの置換量が20原子%以下の組成範囲のとき、(BH
)max 35MGOe以上のすぐれた磁気特性を示し
、特に軽希土類金属がNclの場合には、その最大値が
45MGOe以上に達する。
実施例 韮」 Nd2O3粉末        174.3 gI)y
2oa粉末         17.3 g、Fe粉末
           216.9 gフェロボロン粉
末      21.9 g(19,5B −Fe合金
粉末) 金属Ca粉末         162.9 g(還元
に要する化学論必要量の2.4倍)CaC12粉末  
       6.7g(希土類酸化物原料の3.5w
t%) 以上の原料粉末総量600gを用い、 30.5Nd−3,6Dy−1,15B −64,75
Fe(wt%)、14、INd −1,5Dy −7,
1B−77,3Fe(at%)を目標に、V型混合機を
使用し、Arガス雰囲気中で、混合した。
ついで、上記の混合粉末を、還元炉のArガス流気雰囲
気中で、1050℃、2.0時間、の条件で、還元拡散
反応を促進させたのち、室温まで炉冷した。
得られた還元反応生成物600gを、7℃に冷却したイ
オン交換水に投入し、スラリー化した後、さらに、スラ
リー状合金粉末を、7℃に冷却したイオン交換水で数回
洗浄し、さらに、真空乾燥し、この発明による合金粉末
を得た。
得られた合金粉末は、成分組成が、 Nd  30.6wt%、Dy  3.5wt%、B 
 1.11wt%、Fe  62.5wt%、02 2
000ppm、 C480pm、 Ca  500pp
m、粒度は、10〜300pmであった。
この粗粉砕粉を、第1図のジェットミルを使用し、 不活性ガス;N2ガス、 ガス圧; 7kg/cm2 ガス速度;マツハ2.5 含有02   ; 5000 ppm N2ガス消費量; 2 m3/min の条件にて、ジェット粉砕し、 粉砕粒度  ; 3.1pm 粉末02含有量; 5500 pμm の性状を有する微粉末を得た。
この微粉末をプレス装置の金型に装入し、12koeの
磁界中で配向し、磁界に水平方向に、2.5t/cm2
の圧力で成形して、 20mmX15mmX15mm寸法の成型体を得た。
得られた成形体を、1100℃、1時間、Ar雰囲気中
、の条件で焼結し、さらに、Ar雰囲気中で、570℃
、1時間の時効処理した。
得られた永久磁石材料の磁石特性を測定し、その結果を
プレス能率と共に第1表に示す。
なお、第1表の比較例1は、湿式アトライター粉砕法に
より得られた、同一平均粒度の微粉末を、前記のこの発
明条件にて、所要寸法、形状に磁場中成形後、焼結2時
効処理を施した永久磁石材料の磁石特性である。
また、比較例2は、ジェットミル粉砕時に、02を含有
しないN2ガスにてジェット粉砕した以外は、この発明
の実施例と同一条件にて作製した永久磁石の磁石特性と
プレス能率を示す。
第1表
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いるジェットミルの縦断説明図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 R(RはNd、Pr、Dy、Ho、Tbのうち少なくと
    も1種あるいはさらに、La、Ce、Sm、Gd、Er
    、Eu、Tm、Yb、Lu、Yのうち少なくとも1種か
    らなる) 12原子%〜20原子%、 B4原子%〜20原子%、 Fe65原子%〜81原子%、 を主成分とする希土類磁石用合金粉末の製造方法におい
    て、 Ca還元法にて得た平均粒度500μm〜10μmの粗
    粉砕粉を、 O_2を50ppm〜60000ppm含有した超音速
    不活性ガス気流粉砕用粉砕室内に噴射し、 平均粒度1.5μm〜5μmの微粉末に微粉砕すること
    を特徴とする永久磁石材料用原料粉末の製造方法。
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