JPS63309520A - 耐熱性の良好な芳香族ポリエステル - Google Patents

耐熱性の良好な芳香族ポリエステル

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JPS63309520A
JPS63309520A JP62145865A JP14586587A JPS63309520A JP S63309520 A JPS63309520 A JP S63309520A JP 62145865 A JP62145865 A JP 62145865A JP 14586587 A JP14586587 A JP 14586587A JP S63309520 A JPS63309520 A JP S63309520A
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iii
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Shunei Inoue
井上 俊英
Shigeru Suzue
茂 鈴江
Shiro Kataoka
片岡 志郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は400℃以下で溶融成形可能で、すぐれた流動
性と耐熱性および機械的性質を有する成形品を与え得る
芳香族ポリエステルに関するものである。
〈従来の技術〉 近年プラスチックの高性能化に対する要求がますます高
まり、種々の新規性能を有するポリマが数多く開発され
、市場に供されているが、なかでも特に分子鎖の平行な
配列を特徴とする光学異方性の液晶ポリマがすぐれた機
械的性質を有する点て′注目されている。
この液晶ポリマとしては全芳香族ポリエステルが広く知
られており、例えばp−ヒドロキシ安息香酸のホモポリ
マおよび4,4゛−ビフェノールとフタル酸からなるコ
ポリマが知られている。
しかしながら、このp−ヒドロキシ安息香酸ホモポリマ
およびコポリマはその融点があまりにも高すぎて溶融流
動性が不良であるため、p−ヒドロキシ安息香酸に種々
の成分を共重合し、その融点を下げる方法が検討され、
例えばp−ヒドロキシ安息香酸にフェニルハイドロキノ
ン、テレフタル酸および/または2.6−ナフタレンジ
カルボン酸を共重合する方法(公表特許公報昭55−5
00215号)、p−ヒドロキシ安息香酸に2゜6−シ
ヒドロキシナフタレンとテレフタル酸を共重合する方法
(特開昭54−50594号公報)およびp−ヒドロキ
シ安息香酸に2.6−シヒドロキシアンスラキノンとテ
レフタル酸を共重合する方法(米国特許第4,224,
433号明細書)、p−ヒドロキシ安息香酸に4.4−
一ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸、インフタル
酸を共重合する方法(特公昭57−24407号公報、
60−25046号公報)、p−ヒドロキシ安息香酸に
フェニルハイドロキノンとテレフタル酸を共重合する方
法(米国特許第4,242,496号明細書)などが知
られている。
また、本発明に近似の例としてはフェニルハイドロキノ
ン、4,4°−ジヒドロキシビフェニルおよびテレフタ
ル酸からなるポリエステルにp−オキシ安息香酸を少量
共重合する方法(特開昭60−199028号公報)な
どが知られている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかるにこれらの方法で得られるポリエステルは多くの
ものが融点400℃以下と比較的低い反面、流動性が不
十分であったり、耐熱性が不十分であったりしてより一
層の良流動化と高耐熱性化が望まれている。
これらのうち、p−オキシ安息香酸と2.6−シヒドロ
キシナフタレンおよびテレフタル酸からなるポリエステ
ル(特開昭54−50594号公報)は流動性が良好で
あるという特徴を有している反面、熱変形温度が低く、
耐熱性が不良であること、また重合時に2.6−シオキ
シナフタレンまたはその誘導体が極めて昇華しやすく、
均一な組成のポリマが得られないことがわかった。
一方、p−オキシ安息香酸と4,4−−ジヒドロキシビ
フェニル、テレフタル酸およびイソフタル酸からなるポ
リエステルは、耐熱性が比較的良好であるという特徴を
有している反面、重合時の流動性が不良であり、溶融重
合のみで重合することが困難であるという欠点を有して
いることがわかった。
一方、特開昭60−1.99028号公報記載のフェニ
ルハイドロキノンと4,4−−ジヒドロキシビフェニル
とテレフタル酸からなるポリエステルに少量のP−オキ
シ安息香酸を共重合したポリエステルは流動性は比較的
良好であるが、p−オキシ安息香酸の共重合量が少ない
ため、耐熱性が不十分であることがわかった。
よって、本発明は耐熱性を損なわずに流動性および機械
的特性の優れた芳香族ポリエステルの収得を課題とする
く問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果
、本発明に到達した。
すなわち、本発明は下記構造単位(I)〜(1v)から
なり、単位(I>が全体の60〜90モル%、単位[(
II ) + (III’) + (IV) ]が全体
の40〜10モル%からなり、単位(II>/[(II
I)+(IV)]のモル比が1/9〜9/1、構造単位
(I)/(IV)のモル比が1/9〜1010であり、
60℃、ペンタフルオロフェノール中で0゜1g/dj
で溶解させた時の対数粘度が1.0〜20.0dfJ/
gである耐熱性の良好な芳香族ポリエステルを提供する
ものである。
tO+C○ト     ・・・・・べ■)十〇へ=X(
コ80 C0C0ト・・・・・値■)から選ばれた一種
以上の基であり、構造単位(II)〜(IV)のカルボ
ニル基は互いにパラあるいはメタ位の関係にあり、その
65モル%以上がパラ位である)。
上記構造単位(I>はp−ヒドロキシ安息香酸から生成
したポリエステルの構造単位を示す。
また、上記構造単位(II)は4.4−一ジヒドロキシ
ビフェニルとテレフタル酸またはテレフタル酸およびイ
ソフタル酸から生成した構造単位を示す。
上記構造単位(III)はフェニルハイドロキノンとテ
レフタル酸またはテレフタル酸およびイソフタル酸から
生成した構造単位を示す。
上記構造単位(1■)はハイドロキノン、t−ブチルハ
イドロキノン、2,6−シヒドロキシナフタレンから選
ばれた一種以上とテレフタル酸またはテレフタル酸およ
びイソフタル酸から生成した構造単位を示す。
構造単位(II)〜(1)のジカルボン酸成分を構成す
るテレフタル酸またはテレフタル酸およびイソフタル酸
については、テレフタル酸およびイソフタル酸の合計量
に対してテレフタル酸が65モル%以上であることが必
須であり、とくにテレフタル酸が70〜100モル%で
あることが好ましい。テレフタル酸が65モル%未満で
は耐熱性が不十分となり実用的でない。
上記構造単位(I>は全体の60〜90モル%であり、
好ましくは65〜80モル%、最も好ましくは65〜7
5モル%である。90モル%を越える場合または60モ
ル%未満の場合は流動性や耐熱性が不良となり好ましく
ない。
構造単位(II)/ [(I[I> + (IV) ]
のモル比は1/9〜9/1であり、1/9未満の場合ま
たは9/1を越える場合は流動性や耐熱性が不良となり
好ましくない。
構造単位(I[l)/(IV)のモル比は1/9〜10
/○であり、1/9未満の場合は流動性が不十分となり
好ましくない。
本発明の芳香族ポリエステルは従来のポリエステルの重
縮合法に準じて製造でき、製法については特に制限がな
いが、代表的な製法としては例えば次の(1)〜(4)
法が挙げられる。
(1)p−アセトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸
のアシル化物、4,4−−ジヒドロキシビフェニル、フ
ェニルハイドロキノンジアセテートなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物のアシル化物とテレフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸から脱酢酸重縮合反応によって製造する方
法。
(2)p−オキシ安息香酸、4.4″−ジヒドロキシビ
フェニル、フェニルハイドロキノンなどの芳香族ジヒド
ロキシ化合物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸
および無水酢酸とから脱酢酸重縮合反応によって製造す
る方法。
(3)p−オキシ安息香酸のフェニルエステルおよび4
,4−−ジオキシビフェニル、フェニルハイドロキノン
などの芳香族ジヒドロキシ化合物とテレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸のジフェニルエステルから脱フエノ
ール重縮合により製造する方法。
(4)p−オキシ安息香酸およびテレフタル酸などの芳
香族ジカルボン酸に所望量のジフェニルジカーボネート
を反応させてそれぞれジフェニルエステルとした後、4
.4゛−ジヒドロキシビフェニル、フェニルハイドロキ
ノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物を加え脱フエノー
ル重縮合反応により製造する方法。
なお、(1)〜(4)の方法において2.6−シヒドロ
キシナフタレンを併用する際は(2)〜(3)の方法に
おいても2.6−ジアセドキシナフタレンを用いて重合
することが好ましい。
重縮合反応に使用する触媒としては酢酸第1錫、テトラ
ブチルチタネート、酢酸鉛、三酸化アンチモン、マグネ
シウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムおよびリン酸三
ナトリウムなどの金属化合物が代表的であり、とりわけ
酢酸カリウムが有効である。
また、本発明の芳香族ポリエステルの溶融粘度は50〜
15.000ポイズが好ましく、特に100〜10,0
00ボイズがより好ましい。
なお、この溶融粘度はく液晶開始温度+50℃)ですり
速度1,000〜3,000 (1/秒)の条件下で高
化式フローテスターによって測定した値である。
これら芳香族ポリエステルは60℃でペンタフルオロフ
ェノール中で0.1重量%の濃度で溶解させた時の対数
粘度が1,0〜20.Od、9/gであり、特に2.0
〜10.Odρ/gが好ましい。
なお、本発明の芳香族ポリエステルを重縮合する際には
上記(I)〜、(IV)を構成する成分以外に4.4−
一ジフェニルジカルボ゛ン酸、2,2−一ジフェニルジ
カルボン酸、1.2−ビス(フェノキシ)エタン−4,
4−−ジカルボン酸、1゜2−ビス(2−クロルフェノ
キシ)エタン−4゜4−−ジカルボン酸、2,6−ジカ
ルボキシナフタレンなどの芳香族ジカルボン酸、ヘキサ
ヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールS、レゾルシン、4゜4−
一ジヒドロキシジフェニルスルフィドなどの芳香族ジヒ
ドロキシ化合物、m−オキシ安息香酸、2.6−オキシ
ナフトエ酸などの芳香族オキシカルボン酸およびp−ア
ミノフェノール、p−アミノ安息香酸などを本発明の目
的を損なわない程度の少割合でさらに共重合せしめるこ
とができる。
かくしてなる本発明の芳香族ポリエステルは融点が40
0°C以下と低く、押出成形、射出成形、圧縮成形、ブ
ロー成形などの通常の溶融成形に供することができ、繊
維、フィルム、三次元成形品、容器、ホースなどに加工
することが可能である。
なお成形時には本発明の芳香族ポリエステルに対し、ガ
ラス繊維、炭素繊維、アスベス1〜などの強化剤、充填
剤、核剤、顔料、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、
離型剤および難燃剤などの添加剤や他の熱可塑性樹脂を
添加して、成形品に所望の特性を付与することができる
なお、このようにして得られた成形品は、熱処理によっ
て強度を増加させることができ、弾性率をも多くの場合
増加させることができる。
この熱処理は、成形品を不活性雰囲気(例えば窒素、ア
ルゴンヘリウムまたは水蒸気〉中または酸素含有雰囲気
(例えば空気)中または減圧下でポリマの融点以下の温
度で熱処理することによって行なうことができる。この
熱処理は緊張下であってもなくてもよく、数十分〜数日
の間で行なうことができる。
本発明の芳香族ポリエステルから得られる成形品は、そ
の平行な分子配列に起因して良好な光学異方性と耐熱性
を有し、機械的性質および流動性が極めて優れている。
〈実施例〉 以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 重合用試験管にρ−アセl−’t−シ安息香酸(I)4
8.28g (26,8X10−2モル)、4゜11°
−ジアセトキシビフェニル(II)23.79g (8
,8X10−2モル)、フェニルハイドロキノンジアセ
テート(I[I)11.89g (4,4X10−2モ
ル)およびテレフタル酸(IV)21゜93g(13,
2X10−2モル)が(III)/[(I> + (I
I) + (III) ]が67モル%、(II)/(
■)のモル比が6.7/3.3になるように仕込み、次
の条件下で脱酢酸重縮合を行なった。
まず、窒素雰囲気下に250〜・360°Cで3時間反
応させた後、1mm1ljJに減圧し、さらに1時間加
熱し、重縮合反応を完結させたところほぼ理論量の酢酸
が留出し、茶色のポリマが得られた。更に同一条件で5
バッチ重合を行ない、ポリマを回収し、朋来(株)製扮
砕機でポリマを粉砕した。
このポリマの理論構造式は次の通りであり、元素分析結
果は第1表の通り理論値とよい一致を示した。また、こ
のポリマを偏光顕微鏡の試料台にのせ、昇温しで光学異
方性の確認を行なったところ307℃で良好な光学異方
性を示した。
第1表 但し酸素含量(%)は(100%−0%−H%)から算
出した。
このポリマを住人ネスタール射出成形機・プロマット4
0/25(住人重機械工業製)に供し、シリンダ一温度
357℃、金型温度30℃の条件で1 / 8 ”厚X
i/2”幅X5パ長のテストピースを作成し、熱変形温
度を測定したところ185℃(18,6kg/aft)
であった。
なお、このポリマの対数粘度(0,1g/dQ濃度、6
0℃でペンタフルオロフェノール中で測定)は3.6d
fJ/gであり、溶融粘度(357℃、ずり速度100
0 (1/秒)〉は230ポイズであった。
実施例2〜9、比較例1〜3 p−アセトキシ安息香酸(I)、4.4−−ジアセトキ
シビフェニル(■〉、フェニルハイドロキノンジアセテ
ート(■)、ハイドロキノンジアセテート(IV)、t
−ブチルハイドロキノンジアセテート(V)、2.6−
ジアセドキシナフタレン(Vl)、テレフタル酸(Vl
[>、イソフタル酸(■)を[(II> + (III
) 十(IV) + (V) +(Vl) ] = [
(Vl) + (■)]となるように重合用試験管に仕
込み、実施例1と同様の条件で重縮合反応を行ない、ポ
リマを得た。
これらのポリマを更に同一条件で5バッチ重合を行ない
実施例1と同様に液晶開始温度+50℃で成形し、熱変
形温度を測定した。これらの結果を第2表に示す。
本発明の共重合組成では流動性が良好で、優れた耐熱性
(熱変形温度160℃以上)を有していることがわかる
これに対して本発明以外の組成では重合時に固化したり
(比較例3.4)、耐熱性が不良であつたりして(比較
例1.2)、本発明の目的を達成できないことが明らか
である。
〈発明の効果〉 本発明の芳香族ポリエステルは、400°C以上で溶融
成形可能であり、その成形品は優れた流動性と耐熱性を
有しているため、電気・電子部品など各種の用途に用い
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記構造単位( I )〜(IV)からなり、単位( I )が
    全体の60〜90モル%、単位[(II)+(III)+(
    IV)]が全体の40〜10モル%からなり、単位(II)
    /[(III)+(IV)]のモル比が1/9〜9/1、構
    造単位(III)/(IV)のモル比が1/9〜10/0で
    あり、60℃、ペンタフルオロフェノール中で0.1g
    /dlで溶解させた時の対数粘度が1.0〜20.0d
    l/gである耐熱性の良好な芳香族ポリエステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(III
    ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・(IV) (ただし式中のXは▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼から選ばれた一種以上の基であり、
    構造単位(II)〜(IV)のカルボニル基は互いにパラあ
    るいはメタ位の関係にあり、その65モル%以上がパラ
    位である)。
JP62145865A 1987-06-11 1987-06-11 耐熱性の良好な芳香族ポリエステル Expired - Lifetime JP2530654B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0347861A (ja) * 1989-04-17 1991-02-28 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6333418A (ja) * 1986-07-28 1988-02-13 Toray Ind Inc 流動性の改良された芳香族ポリエステル
JPS63280732A (ja) * 1987-05-14 1988-11-17 Toray Ind Inc 流動性および耐熱性の優れた芳香族ポリエステル

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