JPS6330200A - 油圧プレスの実加圧力制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、油圧プレスの実加圧力制御方法に関するもの
である。

（従来の技術） 第２図は従来のＳＭＣプレス等の機械式油圧プレスにお
ける油圧回路を示す。

第２図において、１はベッド、２はベッド１上に設けら
れた下金型である。３は上金型であって、昇降自在なス
ライド４に支持されており、下金型２との間で熱硬化性
樹脂等の被加圧物５を所定の形状にプレス成形するよう
になっている。６はメインシリンダ、７はサブシリンダ
であり、これらによりスライド４を介して上金型３を下
方に加圧するようになっている。

８は油圧ポンプ、９はこれを駆動する電動機である。油
圧ポンプ８はチェック弁１０、流量制御弁１１、方向切
換弁１２を介して各シリンダ６．７のヘッド側シリンダ
室に接続されている。１３．１４はリリーフ弁、１５は
カウンタバランス弁、１６はチェック弁、１７はシーケ
ンス弁、１８はプレフィル弁である。

この場合、加圧力側？Ｄ　（設定）は、メインシリンダ
６及びサブシリンダ７のヘッド側にかかる油圧を、リリ
ーフ弁１４にて制御すること、により行なわれる。

即ち、プレス成形時の加圧力Ｆ、各シリンダ６゜７のヘ
ッド側の総面積をＡ、リリーフ弁１４の設定圧をＰとす
ると、 Ｆ＝ＰｘＡ にて示される加圧力となる。

プレスの上昇状態での停止中には、スライド４側の斜線
部分の全重量により、スライド４側が自然落下しないよ
うにカウンタバランス弁１５で防止しており、またプレ
ス成形中でスライド４側が下降動作している間は、カウ
ンタバランス弁１５によりスライダ４例の重量が支えら
れており、従って被加圧物５にかかる実際の加圧力はＦ
のみとなる。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の油圧回路では、スライド４例の下降動作中におい
ては、カウンタバランス弁１５によりサブシリンダ７の
ロンド側のシリンダ室７ａに、そのスライド４側の重量
を支える背圧力が発生し、被加圧物５に働く実加圧力は
Ｆ以上にはならない。

しかし、被加圧物５の抵抗力が設定加圧力Ｆと等しくな
り、両者がバランスすると、スライド４側が略静止した
状態となるため、サブシリンダ７のロフト側シリンダ室
７ａの背圧は殆んど０となり、被加圧物５に働く実加圧
力は、設定加圧力Ｆにスライダ４側の重量を加えたもの
となり、設定加圧力２以上の力が働く結果となる。

従って、従来の技術では、微妙な加圧力制御が必要なプ
レス成形において、正確な実加圧力が得られない欠点が
あった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑み、加圧力Ｆと
被加圧物５の抵抗力がバランスした際にも、スライド４
側の重量が加圧力として被加圧物５に作用しないように
制御するものであって、そのための具体的手段として、
プレス成形時に、上金型３を支持するスライド４をメイ
ンシリンダ６及びサブシリンダ７で下方に加圧すると共
に、サブシリンダ７に発生する背圧力をカウンタバラン
ス弁１５を介して逃すものにおいて、加圧工程中、スラ
イド４側の重量を支える背圧力を保持するようにポンプ
回路１９よりサブシリンダ７に圧力油を供給し、この圧
力油をカウンタバランス弁１５より放出するものである
。

（作　　用） ポンプ回路１９よりサブシリンダ７のロッド側シリンダ
室７ａに常に圧力油を供給し、スライド４側の重量を支
える背圧力を保持しているので、加圧力Ｆと被加圧物５
の抵抗力がバランスしてスライダ４側が下降動作を停止
し静止状態となっても、供給される圧力油の圧力によっ
てスライダ４例の重量を支えることができる。

（実施例） 以下、図示の実施例について本発明を詳述すると、第１
図において、１９はポンプ回路で、油圧ポンプ２０、リ
リーフ弁２１、電磁弁２２等から成り、サブシリンダ７
のロフト側シリンダ室７ａに通じる油圧ラインに接続さ
れている。

油圧ポンプ２０は電動機２３によって駆動される。

なお、油圧ポンプ２０の吐出容量は、最低限サブシリン
ダ７のロッド側シリンダ室７ａのラインの全リーク量の
総和骨あれば良い。またリリーフ弁２１の設定圧力は、
カウンタバランス弁１５の設定圧力よりも若干高くして
いる。

上記構成において、プレスが加圧行程に入ると、１ｆ磁
弁２２が励磁され、油圧ポンプ２０より圧力油がサブシ
リンダ７のロッド側シリンダ室７ａに常時供給され、そ
の圧力油はカウンタバランス弁１５からタンクへと戻さ
れて行く。このため加圧行程中、たとえスライド４側が
静止状態となった場合でも、サブシリンダ７のロッド側
シリンダ室７ａの圧力は、カウンタバランス弁１５の設
定圧力を保持し、スライド４側の重量はそのロッド側シ
リンダ室７ａの圧力油による背圧力によって支えられる
。従って、スライド４側の重量が被加圧物５に加圧力と
して作用することはなく、全加圧行程を通じて被加圧物
５への加圧力は設定圧力のみとなり、常に正確な実加圧
力が得られる。

なお、電動機２３は他のポンプ８のものと兼用しても良
く、またポンプ２０も加圧行程以外では他の目的のため
に使用しても良い。例えば、第１図の回路では、ポンプ
２０を上昇用に兼用することもできる。

（発明の効果） 本発明によれば、加圧力と被加圧物の抵抗力とがバラン
スした際にも、ポンプ回路から供給される圧力油によっ
てスライド側の重量を支えることができ、スライド側の
重量が加圧力として被加圧物に作用することはない。従
って、全加圧行程を通じて被加圧物への加圧力は設定加
圧力のみとなり、微妙な加圧力制御が必要なプレス成形
においても正確な実加圧力制御が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す油圧回路図、第２図は
従来例を示す油圧回路図である。 ３・・・上金型、４・・・スライド、６・・・メインシ
リンダ、７・・・サブシリンダ、１５・・・カウンタバ
ランス弁、１９・・・ポンプ回路。 特　許　出　願　人　　株式会社神戸製鋼所手続（甫正
書　（自発） 昭和６１年ｌＯ月３Ｄ日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）プレス成形時に、上金型３を支持するスライド４
   をメインシリンダ６及びサブシリンダ７で下方に加圧す
   ると共に、サブシリンダ７に発生する背圧力をカウンタ
   バランス弁１５を介して逃すものにおいて、加圧工程中
   、スライド４側の重量を支える背圧力を保持するように
   ポンプ回路１９よりサブシリンダ７に圧力油を供給し、
   この圧力油をカウンタバランス弁１５より放出すること
   を特徴とする油圧プレスの実加圧力制御方法。