JPH0320029Y2 - - Google Patents

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JPH0320029Y2
JPH0320029Y2 JP6393285U JP6393285U JPH0320029Y2 JP H0320029 Y2 JPH0320029 Y2 JP H0320029Y2 JP 6393285 U JP6393285 U JP 6393285U JP 6393285 U JP6393285 U JP 6393285U JP H0320029 Y2 JPH0320029 Y2 JP H0320029Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シエル鋳型接合装置に関し、特に複
数種類のシエル鋳型に適用し得るようにしたシエ
ル鋳型接合装置に関する。
(従来技術) 従来、ダンプ法により造型された半割状の1対
のシエル鋳型を上型と下型とで接着剤を介して圧
接して接合するようにしたシエル鋳型接合装置に
おいては、一般にシエル鋳型の種類に応じて配置
した押えピンを有する上型及び下型を準備し、シ
エル鋳型の種類に応じて上型及び下型を交換して
いたので、複数種類のシエル鋳型を同一ラインに
混流させる場合には上型と下型の交換に多大の労
力と時間がかかり、その間ラインが停止するなど
生産性向上の障害となつていた。
そこで、上型と下型とに複数種類のシエル鋳型
に対応する押えピンを設けることも検討されて来
たが、その場合不使用の押えピンがじやまになる
ため実用化される至つていないのが実情である。
更に、従来装置においては、一般に上型・下型
ともにバネ力で付勢された押えピンを設けるか、
或いは上型には上記同様の押えピンを設けるとと
もに下型には固定式の押えピンを設けるかしてい
た(例えば、特開昭58−416495号公報参照)。
前者の場合、シエル鋳型の下側外面状態に応じ
て押えピンの押え高さが著しく相違するため、各
押えピンのバネ力が一定とならず、シエル鋳型が
変形した状態で接合されてしまうという欠点があ
る。
また、後者の場合、シエル鋳型の外面側に固定
式押えピンで受けるための受座を設ける必要があ
るが、そのためにはシエル鋳型造型工程に受座形
成のため余分の工程を付加しなければならないか
ら実用性に欠ける。
(考案の目的) 本考案は、上記の諸欠点に鑑みてなされたもの
で、複数種類のシエル鋳型に適用でき且つシエル
鋳型を各押えピン共略均等の押え力で押えること
ができるようなシエル鋳型接合装置を提供するこ
とを目的とするものである。
(考案の構成) 本考案に係るシエル鋳型接合装置は、半割状の
1対のシエル鋳型を上型と下型とで接着剤を介し
て圧接して接合する接合装置において、 上記接合装置の上型と下型には複数種類のシエ
ル鋳型に対応しシリンダのピストンロツドからな
る多数の押えピンが設けられ、各押えピンが圧縮
バネで先端側へ付勢され、各押えピンのシリンダ
のロツド側作動室はシエル鋳型の種類に応じて不
使用の押えピンを退入させるエア回路に接続さ
れ、下型の押えピンのシリンダのヘツド側作動室
は各押えピンに等圧の油圧が作用するように油圧
回路に並列接続されたものである。
(考案の効果) 本考案のシエル鋳型接合装置においては、以上
のように上型と下型に複数種類のシエル鋳型に対
応しシリンダのピストンロツドからなる多数の押
えピンを設け、各押えピンのシリンダのロツド側
作動室をシエル鋳型の種類に応じて不使用の押え
ピンを退入させるエア回路に接続したので、接合
しようとするシエル鋳型に対応する押えピンは退
入させずに突出させ、その他の不使用の押えピン
はロツド側作動室に導入したエアで退入させてお
くことが出来るから、複数種類のシエル鋳型を同
一接合ラインに混流する際にも上型及び下型を逐
一交換する必要がなく、エア回路の切換操作のみ
で対応することが出来、シエル鋳型接合作業の生
産性が格段に向上することになる。
更に、下型の押えピンのヘツド側作動室は各押
えピンに等圧の油圧が作用するように油圧回路に
並列接続されているので、シエル鋳型の下側外面
の形状に応じて押えピンが浮沈し、下側の全部の
押えピンが等しい油圧力でシエル鋳型を支持する
ことになるから、シエル鋳型を変形させることな
く正しく接合することが出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
シエル鋳型接合装置Mは、第1図に示すように
半割状の1対のシエル鋳型1を下方より支持する
下型2とシエル鋳型1を上方より押圧する上型3
とを備え、上型3を所定ストロークだけ昇降駆動
するため、フレーム4の上部支持枠4aの中央部
に固定された立向きのエアシリンダ5のピストン
ロツド5aが上型3の中央部に連結されるととも
に上型3の前後左右の4隅近傍部に夫々立設され
たガイドロツド6は上部支持枠4aのブツシユ6
aに挿通して上方へ延び上型3は上記ガイドロツ
ド6で案内されるようになつている。
下型2はフレーム4の下部支持枠4b上に配設
され下部支持枠4bに支持されている。
上記上型3及び下型2には複数種類のシエル鋳
型1に対応するように前後左右方向に適宜間隔を
あけて配設された多数の押えピン7が設けられ、
この上下の押えピン7でシエル鋳型1を上下から
押えるようになつている。
上記各押えピン7は、第2図に示すようにシリ
ンダ8のピストンロツドで構成され、各シリンダ
8のヘツド側作動室内には圧縮バネ10が内装さ
れ、このバネ10により上型3の押えピン7は下
方へまた下型2の押えピン7は上方へ弾性付勢さ
れている。
次に、第3図により油圧回路とエア回路につい
て説明する。
複数種類のシエル鋳型1のうち接合しようとす
るシエル鋳型1に対応する押えピン7aのみを伸
長させて使用し、その他の種類のシエル鋳型1に
対応する押えピン7b,7cは邪魔にならないよ
うに退入させることができるように、シエル鋳型
1の種類がA・B・Cの3種類であるときにA種
シエル鋳型1に対応する各押えピン7aのシリン
ダ8aのロツド側作動室は方向切換弁11Aを有
する空圧路12aを介してエア供給源13に並続
接続され、B種シエル鋳型1に対応する各押えピ
ン7bのシリンダ8bのロツド側作動室は方向切
換弁11Bを有する空圧路12bを介してエア供
給源13に並続接続され、C種シエル鋳型1に対
応する各押えピン7cのシリンダ8cのロツド側
作動室は方向切換弁11Cを有する空圧路12c
を介してエア供給源13に並列接続されている。
上記各方向切換弁11A,11B,11Cは供
給位置・ロツク位置・排出位置の3位置切換弁で
ある。
上記下型2の押えピン7のシリンダ8のヘツド
側作動室へ低圧油圧を供給するため、上記シリン
ダ8のヘツド側作動室は油路14で連通接続さ
れ、この油路14は開閉弁15を介して油タンク
16の底部に接続され、油タンク16内の油の上
方のエア室16aは0.1〜0.8Kg/cm2に減圧する減
圧弁17を有する空圧路18を介してエア供給源
13に接続されている。
上記開閉弁15はパイロツト空圧路19からの
エアで閉位置に切換えられる弁であり、上記パイ
ロツト空圧路19はリミツトスイツチ20で切換
操作される方向制御弁21を介して空圧路18に
接続されており、上記リミツトスイツチ20及び
方向切換弁21は第1図に示すように上型3の下
方移動開始直後に上型3により供給位置へ切換え
られるようにフレーム4に設けられている。
尚、空圧路12a,12b,12cに供給され
るエア圧は例えば2〜3Kg/cm2程度の圧力であ
り、各シリンダ8のロツド側作動室に上記の圧力
のエアが供給されると、各シリンダ8のバネ力ま
たはバネ力と油圧力に抗して各押えピン7が最大
限退入するようになつている。
次に、上記シエル鋳型接合装置Mで例えばA種
シエル鋳型1を接合する場合の作動について説明
する。
上型3を上限位置に保持し下型2上にシエル鋳
型1を載置しない状態において、B種及びC種シ
エル鋳型1に対応する押えピン7b,7cは使用
しないので、方向切換弁11B,11Cを供給位
置に切換えて押えピン7b,7cを退入させると
ともに、A種シエル鋳型1に対応する押えピン7
aを伸長させた状態で方向切換弁11Aをロツク
位置に切換えておく。
このとき、開閉弁15は開位置で、且つ下型2
のシリンダ8のヘツド側作動室に油が充満してい
る状態で下型2の押えピン7a上にA種シエル鋳
型1を載置する。但し、シエル鋳型1の接合面の
凹部1aと凸部1bとの間には予め接着剤が塗着
されている。
すると、開閉弁15は開位置にあるので、シエ
ル鋳型1の自重により押えピン7aが全体的に多
少下降した位置でシエル鋳型1の自重とバネ力及
び油圧力とがバランスして保持され、下型2の各
押えピン7aはシエル鋳型1の下側外面の形状に
応じて適宜浮沈することになる。但し、この場合
シエル鋳型1の重量分布如何によりシエル鋳型1
が水平からある程度傾く可能性もある。
そして、エアシリンダ5にエアを供給して上型
3を下方移方させ始めるとリミツトスイツチ20
が切換えられて、パイロツト空圧路19にエアが
供給され、開閉弁15がロツク位置に切換えられ
てから、上型3の押えピン7aがシエル鋳型1に
上方から当接してシエル鋳型1を下型2の押えピ
ン7aに押圧することになるが、この時、下型2
のシリンダ8aのヘツド側作動室内には非圧縮性
の油が充満し開閉弁15がロツク位置になつてい
るので、下型2の押えピン7aは全体的には沈降
することなく、シエル鋳型1を支持することにな
る。
この場合、当初シエル鋳型1が水平から傾いて
いても、下型2のシリンダ8aのヘツド側作動室
は油路で連通されているので、上型3の押えピン
7aの押圧力及び下型2の押えピン7aの押圧力
が均等化される方向へつまりシエル鋳型1が水平
姿勢となるように自動的にレベル調整される。
このようにして、上型3の押えピン7aの押圧
力も下型2の押えピン7aの支持力も夫々均等化
され、シエル鋳型1は変形せずに正しく接合され
ることになる。
尚、上記実施例では、各シエル鋳型1に対応す
るシリンダ8a,8b,8cのグループ毎に方向
切換弁11A,11B,11Cを設けたけれど
も、上下に対応する1対のシリンダ8毎に方向切
換弁を設ければ、更に多種のシエル鋳型1を接合
できるようになる。
また、方向切換弁11A,11B,11C、開
閉弁15及び方向切換弁21を電磁弁とし、リミ
ツトスイツチ20も電気式のものとし、電気的に
各弁を操作するように構成してもよい。
上記実施例のシエル鋳型接合装置Mによれば、
上型3及び下型2を交換せずに複数種類のシエル
鋳型1を能率よく接合することができるうえ、上
型3の押圧力及び下型2の支持力を夫々均等化さ
せてシエル鋳型1を変形させずに正しく接合する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図
はシエル鋳型接合装置の正面図、第2図は要部縦
断正面図、第3図は接合装置の概略油圧及び空圧
系統図である。 M……シエル鋳型接合装置、1……シエル鋳
型、2……下型、3……上型、7……押えピン、
7a,7b,7c……各々A種、B種、C種のシ
エル鋳型に対応する押えピン、8……シリンダ、
8a,8b,8c……各々7a,7b,7cのシ
リンダ、10……圧縮バネ、11A,11B,1
1C……各々8a,8b,8cに対応する方向切
換弁、12a,12b,12c……各々8a,8
b,8cに対応する空圧路、13……空圧供給
源、14……油路、15……開閉弁、16……油
タンク、17……減圧弁、18……空圧路、19
……パイロツト空圧路、20……リミツトスイツ
チ、21……方向切換弁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 半割状の1対のシエル鋳型を上型と下型とで接
    着剤を介して圧接して接合する接合装置におい
    て、 上記接合装置の上型と下型には複数種類のシエ
    ル鋳型に対応しシリンダのピストンロツドからな
    る多数の押えピンが設けられ、各押えピンが圧縮
    バネで先端側へ付勢され、各押えピンのシリンダ
    のロツド側作動室はシエル鋳型の種類に応じて不
    使用の押えピンを退入させるエア回路に接続さ
    れ、下型の押えピンのシリンダのヘツド側作動室
    は各押えピンに等圧の油圧が作用するように油圧
    回路に並列接続されたことを特徴とするシエル鋳
    型接合装置。
JP6393285U 1985-04-26 1985-04-26 Expired JPH0320029Y2 (ja)

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JPS61182648U JPS61182648U (ja) 1986-11-14
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