JP3077589U - 油圧プレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】多品種少量生産に適し、占有面積を最小化して
空間効率を増大させる油圧プレスを提供する。 【解決手段】 下部ベース１と、下部ベース１の上方に
位置する上部ベース３と、下部ベース１及び上部ベース
３の間に、上下可能に配置されるスライディングベース
５と、スライディングベース５を上下させる油圧ユニッ
ト９，１１と、下部ベース１の上面及びスライディング
ベース５の下面に固定される第１の金型アセンブリー１
５と、上部ベース３の下面及びスライディングベース５
の上面に固定される第２の金型アセンブリー１３と、を
備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は油圧プレスに係り、より詳しくは、各種機械部品などを製作するため に部品などの圧搾作業に使用され、多品種少量生産に適するようにすると共に部 品の生産費用を節減するための油圧プレスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は一般的な油圧プレスを示している図面であって、前記油圧プレス１０１ は複数のレベリングブロック１０３に支持される下部ベース１０５、前記下部ベ ース１０５のサイド側に垂直に配置される複数のポスト１０７、前記ポスト１０ ７の上側に固定される上部ヘッド１０９、そして前記上部ヘッド１０９の上端に 配置され油圧を発生・制御する油圧ユニット１１１を含んでいる。また、前記油 圧プレス１０１は前記油圧ユニット１１１によって上下に移動するシリンダーロ ッド１１３を備えており、前記シリンダーロッド１１３の下端に上部ベース１１ ５が固定結合されている。前記シリンダーロッド１１３は前述の上部ヘッド１０ ９の中央部を貫通して配置されている。前記上部ベース１１５は前述のポスト１ ０７によって案内されて垂直に移動することができる構造を有している。前記上 部ベース１１５は下面にプレシング作業のためのパンチ１１７が結合されている 。前記下部ベース１０５は上部に前記パンチ１１７と対応して所定の部品が圧搾 されるようにダイ１１９が固定結合されている。

【０００３】 このように構成されるプレスは以下のように使用する。プレシング作業をしよ うとする部品を前記ダイ１１９の上側に安着させる。そして油圧ユニット１１１ を駆動してシリンダーロッド１１３を下方に移動させると前記シリンダーロッド １１３に結合されている上部ベース１１５が下方に移動する。この時、上部ベー ス１１５は前記複数のポスト１０７に案内されて移動する。前記上部ベース１１ ５が下方に移動するに伴って前記パンチ１１７も下方に移動してダイ１１９と密 着される。この時、前記パンチ１１７とダイ１１９が密着されてプレシング作業 が行われる。

【０００４】 図３は従来のプレスの他の例を示している図面であって、ダイチェインジ型油 圧プレス１５１を図示している。図３に示されたダイチェインジ型油圧プレス１ ５１は前述の一般的な油圧プレスの構造と類似していて作用は同一であるが、多 品種生産に適するようにダイ及びパンチが含まれるプレシング作業用セットを置 き換えることができる構造を有している。このようなダイチェインジ型油圧プレ ス１５１は金型のみを置き換える必要がある場合に矢印方向に金型二対を移動さ せると油圧プレスに他の金型を容易に安置することができるので他のプレシング 作業をすることができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の一般的な油圧プレスはプレス金型一対が固定されているため一つの 作業にのみ適する。従って、多品種少量生産に適さない。また、前述の従来の油 圧プレスで多品種少量生産を行うにはパンチ及びダイなど多様なプレシング作業 に必要な部品を置き換える必要がある。この際多くの費用及び時間が消耗される 。

【０００６】 また、前述のダイチェインジ型油圧プレスは多品種少量生産には適するが、構 造が複雑で、油圧プレスの規模が大きい。このため、プレスの占有面積が大きく 空間効率がよくなかった。

【０００７】 本考案は前記問題点を解決するために考案されたものである。本考案の目的は 多品種少量生産に適し、占有面積を最小化して空間効率を増大させる油圧プレス を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案の第１の形態は、高さ及び水平を調節する ためのレベリングブロックの上部に結合される下部ベースと；前記下部ベースの サイド側に複数のロッドが鉛直方向に結合され、前記ロッドの上端に固定結合さ れる上部ベースと；前記複数のロッドの外周に、油圧によって上下にすべり移動 可能に結合される複数のシリンダーと；前記シリンダーと結合されて上下方向に 移動するスライディングベースと；前記複数のロッドを通じて油圧を供給または 排出して前記シリンダーが上下に移動することができるように油圧を発生させる とともに制御する油圧ユニットと；前記上部ベースの下端及び前記スライディン グベースの上端に結合されて、前記スライディングベースが油圧によって上昇す ることによってプレシング作業が行われるようにする第１金型アセンブリーと； 前記スライディングベースの下端及び前記下部ベースの上端に結合されて、前記 スライディングベースが油圧によって下降することによってプレシング作業が行 われるようにする第２金型アセンブリーとを含む油圧プレスを提供する。油圧ユ ニットは、複数の油圧ホースによって前記上部ベースを通じて前記ロッドの油圧 管路と連結されてもよい。

【０００９】 本考案の第２の形態は、下部ベースと、前記下部ベースの上方に位置する上部 ベースと、前記下部ベース及び前記上部ベースの間に、上下可能に配置されるス ライディングベースと、前記スライディングベースを上下させる油圧ユニットと 、前記下部ベースの上面及び前記スライディングベースの下面に固定される第１ の金型アセンブリーと、前記上部ベースの下面及び前記スライディングベースの 上面に固定される第２の金型アセンブリーと、を備えることを特徴とする油圧プ レスを提供する。

【００１０】 このように構成される本考案の油圧プレスは油圧ユニットによって制御される 油圧によって前記シリンダーが上昇するとスライディングベースが共に上昇し、 前記スライディングベースが上昇することによって第１金型アセンブリーでプレ シング作業が行われる。また、油圧ユニットによって制御される油圧によって前 記シリンダーが下降するとスライディングベースが共に下降し、前記スライディ ングベースが下降することによって他の作業が可能な第２金型アセンブリーでプ レシング作業が行われる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面に基づいて本考案の好ましい実施例を詳細に説明する。

【００１２】 図１は本考案による油圧プレスを示している図面であって、下部ベース１、上 部ベース３及びスライディングベース５を図示している。前記下部ベース１は平 らな板状に形成されており、略四角形の金属プレートからなる。前記下部ベース １は下端サイド側（略４角部）に複数のレベリングブロック７が結合されている 。前記レベリングブロック７は下部ベース１の水平及び高さを調節するためのも のであって通常のものが使用される。

【００１３】 前記下部ベース１は上端部サイド側（凡そ４角部）に複数のロッド９が鉛直方 向に固定結合されている。また、前記ロッド９の上部には前述の上部ベース３が 固定結合されている。前記上部ベース３は下部ベース１と同様に凡そ四角形の形 状を有しており金属プレートからなる。

【００１４】 前記ロッド９は複数個の両ロッド型に形成されており、外周に油圧によって上 下に移動するシリンダー１１が結合されている。

【００１５】 本実施例で油圧ユニットを通じてロッド９に供給される油圧は、設計上、上部 ベース３を通じて供給することが可能である。また、油圧ユニットは前記上部ベ ース３とは別途に配置されることができる。また、複数の油圧ホースを通じて前 記上部ベース３を通してロッド９に油圧を供給することができる。

【００１６】 一方、前述のスライディングベース５は前記複数のシリンダー１１に締結手段 によって固定結合される。前記締結手段はボルトなどからなるのが好ましい。

【００１７】 また、前記上部ベース３の下部及び前記スライディングベース５の上部にはプ レシング作業のための第１金型アセンブリー１３が配置され、前記スライディン グベース５の下部及び前記下部ベース１の上部には第２金型アセンブリー１５が 配置されている。前記第１、２金型アセンブリー１３、１５は互いに異なるプレ シング作業を行うためのものであって、それぞれ異なる形態の作業をすることが できる構造に形成される。

【００１８】 前記第１金型アセンブリー１３はパンチ１３ａ及びダイ１３ｂからなる。前記 パンチ１３ａは上部ベース３の下端に締結手段によって結合されており、前記ダ イ１３ｂは前記パンチ１３ａと対応してプレシング作業を行うことができる構造 で前記スライディングベース５の上端にまた他の締結手段によって結合される。

【００１９】 前記第２金型アセンブリー１５はまた他のパンチ１５ａ及びダイ１５ｂからな る。また、前記パンチ１５ａはスライディングベース５の下端に締結手段によっ て結合されており、前記ダイ１５ｂは前記パンチ１５ａと対応してプレシング作 業を行うことができる構造で前記下部ベース１５の上端にまた他の締結手段によ って結合される。前記締結手段は前述のようにボルトなどからなることができ、 前記第１、２金型アセンブリー１３、１５を堅固に固定させるものであれば使用 することができる。

【００２０】 以下、このように構成される油圧プレスの作動過程を詳細に説明する。 まず、第１金型アセンブリー１３を通じてプレシング作業を行う場合、油圧ユ ニットの制御によってロッドに提供されている油圧管路（図示しない）に油圧が 供給されシリンダー１１が上下方向に移送される。シリンダー１１が油圧によっ て上昇すると、前記スライディングベース５はダイ１３ｂが上昇してパンチ１３ ａに密着することによってプレシング作業が行われる。次いで、シリンダー１１ が油圧によって下降すると、前記スライディングベース５はパンチ１５ａが下降 してダイ１５ｂに密着することによってまた他のプレシング作業が行われる。 このように互いに異なるプレシング作業を一つの油圧プレスで行うことができ る。

【００２１】

【考案の効果】

このように、本考案はスライディングベースが上下に移動することによってそ れぞれ別途のプレシング作業を行うことができる第１、２金型アセンブリーを垂 直に配置することにより簡単な構造で多品種少量生産に適した作業を行うことが できる。従って、生産性を極大化することができる。また、比較的大きな構造を 有する油圧プレスの占有面積を最小化して空間効率を増大できる。 また、本考案は一つの油圧プレスで複数のプレシング作業を行うことができる ので他の作業を行うために必要な部品を置き換える作業を省略することができる 。従って、作業時間及び費用を節減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による実施例を説明するための図面であ
る。

【図２】従来の油圧プレスを示した図面である。

【図３】従来の他の例を説明するための図面である。

【符号の説明】

１ 下部ベース ３ 上部ベース ５ スライディングベース ７ レベリングブロック ９ ロッド １１ シリンダー １３ 第１金型アセンブリー １５ 第２金型アセンブリー １３ａ、１５ａ パンチ １３ｂ、１５ｂ ダイ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高さ及び水平を調節するためのレベリン
   グブロックの上部に結合される下部ベースと、前記下部
   ベースのサイド側に複数のロッドが鉛直方向に結合さ
   れ、前記ロッドの上端に固定結合される上部ベースと、
   前記複数のロッドの外周に、油圧によって上下にすべり
   移動可能に結合される複数のシリンダーと、前記シリン
   ダーと結合されて上下方向に移動するスライディングベ
   ースと、前記複数のロッドを通じて油圧を供給または排
   出して前記シリンダーが上下に移動することができるよ
   うに油圧を発生させるとともに制御する油圧ユニット
   と、前記上部ベースの下端及び前記スライディングベー
   スの上端に結合されて、前記スライディングベースが油
   圧によって上昇すればプレシング作業が行われるように
   する第１金型アセンブリーと、前記スライディングベー
   スの下端及び前記下部ベースの上端に結合されて、前記
   スライディングベースが油圧によって下降すればプレシ
   ング作業が行われるようにする第２金型アセンブリー
   と、を含む油圧プレス。
2. 【請求項２】 前記油圧ユニットは、複数の油圧ホース
   によって前記上部ベースを通じて前記ロッドの油圧管路
   と連結されることを特徴とする請求項１に記載の油圧プ
   レス。
3. 【請求項３】 下部ベースと、 前記下部ベースの上方に位置する上部ベースと、 前記下部ベース及び前記上部ベースの間に、上下可能に
   配置されるスライディングベースと、 前記スライディングベースを上下させる油圧ユニット
   と、 前記下部ベースの上面及び前記スライディングベースの
   下面に固定される第１の金型アセンブリーと、 前記上部ベースの下面及び前記スライディングベースの
   上面に固定される第２の金型アセンブリーと、 を備えることを特徴とする油圧プレス。