JPS63272691A - 水槽設置用架台をコンクリ−トの基礎上に固定する固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は水槽をその上に設置する架台を、コンクリー
トの基礎上に固定するための方法に関する。

（従来の技術） 本出願人は特開昭５８−１９３２７８号公報（特公昭６
１−３９２２６号公報）、実願昭５７−７２６９４号（
実開昭５８−１７７３９４号公報）で、上下の水平片を
垂直片でつないだ型鋼により周囲を構成した架台をコン
クリート基礎上に載せ、上記型鋼の上下の水平片に同心
に開設されている二つの孔を通し前記コンクリート基礎
に上面から所定深度の盲孔を穿設し、上端か下の水平片
の孔から上に突出する状態に開脚式アンカーボルトを前
記盲孔中に挿入して開脚することにより固定し、上記ア
ンカーボルトに上端からねじ込んだナツトを型鋼の下の
水平片の上面上に締付は水槽設置用架台をコンクリート
基礎上に固定することを提案した。

（発明が解決しようとする問題点） 上記先行提案ではアンカーボルトとして、中心にピンを
打込むことにより下部が外周方向に拡張する開脚式のも
のを使用し、拡張により生じる盲孔の孔壁との摩擦力で
アンカーボルトを盲孔に対し固定して居り、コンクリー
トの基礎が養生不足の場合、固定強度か信頼できず、不
安が残る。

更に、雨水が掛かる様な場所では水が盲孔内に侵入して
アンカーボルトを腐食させ、固定強度を低下させること
がある。

この様にアンカーボルトの基礎に対する固定強度が不足
ないし低下すると、架台上に一体的に設置した水槽が地
震なとて架台ごと基礎上で動き、転倒するなど重大な事
故を招く。

（問題点を解決するための手段） そこで本発明は、コンクリートの基礎に穿設した盲孔中
にコンクリートと金属に対して接着力を有する接着剤を
入れ、前記アンカーボルトを盲孔中に挿入する際にアン
カーボルトにより上記接着剤を盲孔内で攪拌し、この接
着剤が半硬化するまてにアンカーボルトを開脚すること
を特徴とする。

（実施例） 図示の実施例において、１は台状に構築したコンクリー
トの基礎、２は水槽、ＡとＢは架台を示す。架台Ａは、
第１図に示すごとく上下の水平片３ａ、　３ｂを垂直片
３ｃてっないだ型鋼３、例えばＨ型鋼や図示のごときチ
ャンネル鋼で周囲を構成したフラット形であり、架台Ｂ
は第１１図に示すごとくその様なフラット形上部の四隅
と、必要に応じ隅と隅の中間部に下向きの脚すを有し、
脚の下端にフラット形上部の外に張出した部分を有する
取付板４を備えた脚付きのものである。５は開脚式アン
カーボルトを示す。

先ずフラット形架台Ａを基礎上に固定する方法について
説明する。この架台Ａの基礎上に固定する取付部は前述
の型鋼３であって、その上下の水平片３ａ、　３ｂには
所要位置に上記アンカーボルト５よりも直径が少し大き
な同径の孔６ａ、　６ｂが上下方向に同心に開設してあ
り、この孔６ａ、　６ｂが基礎１の上面上に位置する様
にして架台３を基礎１上に載せる。尚、基礎１は水槽に
応じて使用する架台の各上下の対の孔６ａ、　６ｂが上
面に位置する様に定めて構築しである。

その様にして基礎上に架台を載せたら各上下の対の孔６
ａ、　６ｂに上からハンマートリル工具のチャックに咬
えた長いトリル（図示せず）を通し、アンカーボルト５
よりも直径が僅かに大きく、上記孔６ａ、　６ｂよりは
直径が僅かに小さい盲孔７を基礎に上面から所要深度ま
で穿設し、盲孔内の穿孔屑を除いてから盲孔内にコンク
リートと金属に対して接着力を有するレジン、粒状骨材
、硬化剤の混合物からなる接着剤８．或いはこれらの接
着剤の成分を分別して入れた破砕可能なカプセル（主に
ガラス管）８′を挿入する。

アンカーボルト５の先端（下端）９は斜めにするか（第
３〜５図）、或いは第６図のごとく段付きにして盲孔内
で接着剤８の攪拌が行えると共に。

上記カプセル８′を容易に破砕できる様にし、上端には
＋や−の凹又は凸の係合部１０を設けて置き、型鋼の上
下の水平片にある対の孔６ａ、　６ｂから盲孔７中に挿
入する。盲孔７の深さは、アンカーボルトな盲孔に挿入
してその下端が盲孔７の底部に達したとき、アンカーボ
ルトの上端が型鋼の下の水平片の孔６ｂから少し上に突
出する程度に定める。

それからアンカーボルトの上端の前記係合部１０と逆の
係合部を下端に有し、型鋼の上下の水平片の対の孔６ａ
、　６ｂに通ることができる連結ロッド１２の上端部を
前述のハンマードリル工具などの加振、回転工具１１の
チャックに咬え、連結ロット１２の下端をアンカーボル
トの上端の係合部１０に係合し、上記工具１１で連結ロ
ッド１２を介してアンカーボルト５に回転と、上下方向
の振動を加えて打込む（第３図）。

これにより盲孔内に入れた接着剤は攪拌され、或いは接
着剤入りのカプセル８′の場合はカプセルか破砕されて
内部の接着剤８は盲孔７内に流れ出して攪拌され、アン
カーボルトは下端な盲孔の底部に届かせる。

それから連結ロッド１２を上に引抜き、アンカーボルト
の中空部に対の孔６ａ、　６ｂを通じ上から開脚用の中
心ピン１３を挿入し、この中心ピン１３に対の孔６ａ、
　６ｂに通る当て棒１４の下端を当て、当て棒１４を上
からハンマーて叩いて中心ビン１３をアンカーボルト５
中に打込み、アンカーポル１−の下部を予め形成しであ
るスリット５′から外周に押開いて開脚させ、盲孔７の
内周壁に喰込ませてアンカーボルトを盲孔に対して不動
に保持する。

接着剤８は硬化までに常温で３０分〜１時間程度、冬期
て数時間を要するものか適当で、それよりも硬化時間が
早いものは過度に硬化促進剤を添加しであるため強度に
問題がある。そして、接着剤の半硬化（ゲル化）時にア
ンカーボルトで接着剤を揺らすと硬化時の強度が大幅に
低下し、仕様通りの強度を発揮しなくなる。

このため、アンカーボルトの開脚作業は接着剤が半硬化
するまでに完了して置く。これによって開脚されたアン
カーボルトは摩擦力で盲孔の孔壁に不動に保持され、接
着剤は硬化するまでアンカーボルトにより揺らされるこ
とかないので、架台上への水槽の組立てはアンカーボル
トの開脚後すぐに開始することができる。

アンカーボルト５をハンマートリル工具１１などで盲孔
７中に回転と振動で盲孔の底に届くまで打込む際に、盲
孔中に挿入しておいたカプセル８′が割れ、骨材がレジ
ン等と一緒にアンカーボルトの下部のスリットを通じア
ンカーボルトの中空内部に入り、アンカーボルトの下部
を開脚させる中心ピン１３の打込みを阻害することも考
えられる。

この場合は第７図に示すようにアンカーボルトを打込む
際に、外径かアンカーボルトの中空部の内径に対応した
軸１８を予め上記中空部に挿入し、その軸１８によりア
ンカーボルトの下部のスリットから中空部に骨材がレジ
ンとともに入るのを防止する。こに軸は、次に中心ビン
をアンカーボルトの中空部に打込んで開脚させるために
引抜くことが必要なので、軸の上端にはアンカーボルト
の上端に受止められる頭部１９を備えさせ、この頭部に
よって引抜く。

これに伴い連結ロッド１２の下端には上記頭部１０の収
容凹部を上端に備えた盲の雌ねじ孔２０を設け、アンカ
ーボルト５の上端を上記雌ねじ孔２０にねじ込んで取付
けるようにする。

又、アンカーボルト５の下端９は、接着剤入りのカプセ
ル８′を細かく破砕し、内部の粒状骨材をより細かく砕
くと共に、これらをレジン、硬化剤と均一に混合する攪
拌作用を備えさせるため第３〜５図に示すように片流れ
の斜面や、第６図に示すように段付きにしたが、左右が
対称な第７．８図に示すような外向き斜面２１Ｌ、２１
Ｒ１或いは第９，１０図に示すような内向き斜面２２Ｌ
、２２Ｒにしてもよい。また、アンカーボルトの下部の
開脚用スリット５′は、第７〜１０図に示すように斜面
２１Ｌと２１Ｒ１２２Ｌと２２Ｒを隔てるもの以外に、
これと直交したものを有する十文字てもよく、このよう
にすることにより破砕、攪拌能力を有するほか、開脚し
た場合の四つの切割片２３・・・が盲孔の内周壁に摩擦
保持される強度を均一にすることかてきる。

第１２図は脚付の架台を固定する場合を示すもので、こ
の場合、架台の取付部は脚の下端の取付板４である。

この取付板４には、フラット形上部から外に張り出した
部分にアンカーボルト５よりも直径が少し大きな孔１５
が上下方向に開設しである。この架台Ｂを取付板４で基
礎の上に載せたら前記孔１５を通じ同様にハンマートリ
ル工具に咬えたドリルで基礎１に上から所定深度の盲孔
７を開設し、それから孔内に接着剤８、或いは前述のカ
プセル８′を入れ、同様なアンカーボルト５の上端をハ
ンマードリル工具等の加振９回転工具のチャックに咬え
、アンカーボルトに回転と上下方向の振動を加え、盲孔
７内で接着剤８を均一に攪拌するか、カプセル８′を破
砕しながら流出する接着剤を均一に攪拌しく第１２図左
側）、アンカーボルトの下端を盲孔の底に届かせ、それ
から接着剤が半硬化するまでに中心ビン１３をアンカー
ボルト中にハンマーて打込み開脚させる。

勿論、この場合でもアンカーボルト５の中空部に第７図
と同様に頭付きの軸１８を予め挿入して接着剤の破砕さ
れた骨材かレジンと共にアンカーボルトの内部に侵入す
るのを阻止してアンカーボルトな盲孔中に打込んでもよ
い。いずれにしても、前述した様に取付板４の孔１５の
上方はフラット形上部で遮蔽されていないため接着剤８
の攪拌はアンカーボルトな加振１回転工具で咬え、前述
の様に連結ロッド１２を用いないで行えると共に、中心
ビン１３の打込みも当て棒１４を使用せず直接ハンマー
で行うことができる。

そして、アンカーボルトを開脚したら、盲孔内の接着剤
はアンカーボルトで揺らされることがないため水槽をフ
ラット形上部の上に設置する作業をすぐに開始できる。

いずれの場合も、アンカーボルト５の上端に上から座金
１６を嵌めたのちナツト１７をねじ込み、座金１６をナ
ツト１７で下部水平片３ｂ或いは取付板４の上面に最終
的に締付けるが、これは接着剤８の硬化後に行ってもよ
いし、アンカーボルトの開脚後に似締めを行い、接着剤
の硬化後に本締めしてもよい。

この実施例では開脚式アンカーボルトに中心ビンを打込
むものを使用したが、締込みによって開脚するもの等、
他の型式のものも使用することかできる。又、アンカー
ボルトは雄ねじを上部に有するものでもよいが、開脚し
た場合の盲孔の内周壁との間で摩擦力を高め、かつ接着
剤との接着強度を向上するため全長に雄ねじを有するも
のか好ましい。

（発明の効果） 本発明では基礎の盲孔中で開脚式アンカーボルトにより
接着絢を攪拌し、その接着剤が半硬化するまてに上記ア
ンカーボルトを開脚して盲孔内に不動に保持するため、
基礎上に置いた架台上て水槽の組立てをその直後に開始
することかでき、施工工期の短縮化か図れると共に、接
着剤の硬化後はアンカーボルトは開脚による孔壁との間
の摩擦力と、盲孔中での接着剤の硬化による接着力て盲
孔中にすこぶる強力に固定できる。そして硬化した接着
剤は盲孔中でアンカーボルトを埋め、アンカーボルトを
腐食から保護する。

【図面の簡単な説明】

第１図は基礎と一例の架台と水槽の関係を示す斜視図、
第２図は本発明により基礎に架台を固定した状態の第１
図の一部の拡大断面図、第３図は基礎の盲孔中にアンカ
ーボルトを回転しながら振動で打込む状態の説明図、第
４図はアンカーボルトに中心ビンを打込んでいる状態の
説明図、第５図は架台を基礎上に固定した状態の説明図
。 第６図は第３〜５図のアンカーボルトとは異なった本発
明に使用できる他のアンカーボルトの部分断面側面図、
第７図はアンカーボルトを打込む他の一例の説明図、第
８図は第７図のアンカーボルトを先端から見た拡大端面
図、第９図は他のアンカーボルトの一例の先端部の一部
を切載した拡大側面図、第１０図は第９図のアンカーボ
ルトを先端から見た端面図、第１１図は架台の他の例を
示す一部を拡大した斜視図、第１２図は第１１図の架台
を基礎上に固定している状態の説明図である。 図中、１は基礎、２は水槽、ＡとＢは架台、３は架台Ａ
の取付部である型鋼、４は架台Ｂの取付部である取付板
、５は開脚式アンカーボルト、８は接着剤を示す。 特許出願人　　　　　株式会社　佐山製作所第１図 第４図 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 架台の取付部をコンクリート基礎上に載せ、上記取付部
   にある取付孔を通じ、前記基礎に上面から所定深度の盲
   孔を穿設し、前記取付孔を通じ上端が取付孔から上に突
   出する状態に開脚式アンカーボルトを前記盲孔中に挿入
   して開脚することにより固定し、上記アンカーボルトに
   上端からねじ込んだナットで前記架台をコンクリートの
   基礎上に固定する固定方法において、 前記コンクリートの基礎に穿設した盲孔中にコンクリー
   トと金属に対して接着力を有する接着剤を入れ、前記ア
   ンカーボルトを盲孔中に挿入する際にアンカーボルトに
   より上記接着剤を盲孔内で攪拌し、この接着剤が半硬化
   するまでにアンカーボルトを開脚することを特徴とする
   水槽設置用架台をコンクリート基礎上に固定する固定方
   法。