JP4675363B2 - アフターボンド工法に於けるpc鋼棒定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 - Google Patents

アフターボンド工法に於けるpc鋼棒定着方法、及び該方法の実施に用いる器具 Download PDF

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Description

本発明は、プレストレスト建築物のアフターボンド工法に於ける緊張鋼棒(PC鋼棒)の定着方法、及び該方法の実施に用いる定着具と、PC鋼棒緊張用のコンクリート欠込みを形成するポケットフォーマに関するものであって、建築の技術分野に属するものである。
近年、コンクリート構築物へのプレストレスト技術の採用は普及し、各種PC鋼材の緊張・定着方法が開発実施されている。
また、PC鋼材をコンクリート建築物内に挿通緊張した後、PC鋼材周囲にグラウトモルタルを充填するアフターボンド工法も慣用されており、PC鋼材として、単本のPC鋼棒を採用する工法も慣用されている。
本発明の属する、アフターボンド工法に於けるPC鋼棒の定着方法としては、図8に示す従来例がある。
図8は、特許文献1に示すものであって、図8(A)に示す如く、PC鋼棒を、平板形態の支圧板に対して、緊張して座金を介してナットで締着するものである。
そして、図8(B)に示す如く、支圧板は、コンクリート躯体への欠込み穴形成後に、欠込み穴底部に樹脂モルタルを塗布して、着座面の不陸を調整し、グラウト注入口を備えた支圧板を配置し、スパイラルシースを貫通するPC鋼棒を緊張して、支圧板から突出したPC鋼棒のねじ面を座金を介してナットで締着し、支圧板のグラウト注入口よりスパイラルシース内にグラウトモルタルを注入し、PC鋼棒をモルタルでアフターボンドするものである。
特開平8−319721号公報
従来(図8)のアフターボンド工法に於けるPC鋼棒定着手段にあっては、欠込み穴を形成するためのコンクリート型枠にスパイラルシースの前端が当接した形態でコンクリート打ちするため、スパイラルシース前端と型枠との当接部から打設コンクリートがスパイラルシース内に流入する恐れがあり、コンクリート打設前のスパイラルシース前端へのコンクリート流入阻止作業は、煩雑であった。
また、コンクリート躯体の欠込み穴は、例えば26mm径のPC鋼棒を用いる場合は、深さが、不陸調整樹脂モルタル厚5mm、支圧板28mm、座金4.5mm、ナット高さ40mm、ナットから前方に突出する必要PC鋼棒長、即ち鋼棒径26mm、PC鋼棒のコンクリート被り厚30mm、の総計133.5mmと大であり、支圧板の縦横寸法は135mmであるため、コンクリート躯体の断面欠損が大きくなり、大きな欠込み穴は、強度設計面からも補修復元面からも好ましくない。
また、PC鋼棒の緊張は、テンションロッドの螺合引張りとなるが、テンションロッドの螺着長は40.5mm以上でないとPC鋼棒のねじ山が破断する恐れがあり、緊張後のナット前面から突出するPC鋼棒の長さは、26mm+40.5mm+延び量となり、PC鋼棒のナットからの突出長さを、必要コンクリート被り厚30mmに切断する必要があり、PC鋼棒の余長部の切断作業は、煩雑、且つ手間のかかる作業である。
本発明は、上記従来の、アフターボンドPC鋼棒定着工法の問題点を一挙に解決、又は改善するものであり、新規なPC鋼棒定着具を採用し、小さなコンクリート欠込みの下に、且つ、PC鋼棒のコンクリート欠込み穴内での切断を不要とする技術を提供するものである。
本発明は、例えば図1に示す如く、前端が垂直形態の支圧板1Aと、支圧板1Aから後方に、水平に引続く縮径形状の円筒部1Tとを備えた定着体1をコンクリート型枠内に配置し、円筒部1T後端にはトランペットシース4を嵌合し、スパイラルシース5及びトランペットシース4を貫通するPC鋼棒6の先端のねじ面S6を、内周及び外周がねじ面であるカプラー3の後半部に螺入固定し、カプラー3をテーパーナット2の内周ねじ面S2に螺合してテーパーナット2を定着体1に嵌着し、定着体1の支圧板前面にはポケットフォーマ14を配置して、コンクリート型枠をセットし、コンクリートの打設硬化後にコンクリート型枠を解体し、支圧板1Aの前面に形成したコンクリート欠込み11Aを介して、緊張装置の継手部材のねじボルト16Bをカプラー3の前半部に螺入し、PC鋼棒6をカプラー3及びテーパーナット2と共に引出し、所定緊張値に達した段階でテーパーナット2を締め込んで定着体1の挿入用孔H1に着座させる、アフターボンド工法に於けるPC鋼棒定着方法である。
この場合、PC鋼棒6の他端は、強固に固定把持出来れば良いため、例えば図2(A)に示す如く、緊張端側と同一の、定着体1、テーパーナット2及びカプラー3を採用し、PC鋼棒6の固定端のねじ面S6をカプラー3に螺合し、カプラー3をテーパーナット2に螺入してテーパーナット2を定着体1に着座した状態で、定着体1をコンクリート型枠内に配置して定着体1をコンクリート躯体C0と一体化すれば良く、また、必要に応じて、PC鋼棒6の他端側も、緊張端と同様の手段で把持しても良く、PC鋼棒6の両端を、共に緊張端として定着すれば、プレキャストコンクリート建物の増築時に、増築側のPC鋼棒6の基端側を、既設カプラー3の端部に螺入固定可能となり、PC鋼棒6の両端を、共に、緊張端として処理した場合は、既設プレキャストコンクリート建物に対して、両側で増築可能となる。
また、PC鋼棒6を被覆するスパイラルシース5及びトランペットシース4は、慣用品の採用で良く、トランペットシース4の端部は、図1(A)の如く、定着体1の円筒部1Tの後端に嵌合して、定着体円筒部1Tの後端とトランペットシース4に亘り、接着テープ(ビニールテープ)12を巻き付ければ、打設コンクリートのトランペットシース4内への流入は阻止出来る。
また、PC鋼棒6は、設計段階で必要緊張量が決定出来るため、予め伸び量を加味して用意し、緊張定着段階でカプラー3の先端が定着体前面1Fから突出しないようにすれば良い。
また、テーパーナット2は、PC鋼棒6の先端を螺合保持したカプラー3を、PC鋼棒6の所定緊張値まで緊張引出した状態で、定着体1の挿入用孔H1の着座位置まで、カプラー3の外周ねじ面S3上を締め込むものであるため、テーパーナット2の前端外周は、慣用のラチェットレンチ(ボックスレンチ)での回動作用を受けるナット形態とすれば良く、典型的には、テーパーナット2の先端は6角ナット2Cを付設する。
また、ポケットフォーマは、例えば、図1の如く、支圧板1Aの前面で挿入用孔H1の外周に、円錐筒のスリーブパイプを着脱可能に配置すれば良く、支圧板1Aのポケットフォーマ14の外側域はコンクリート内埋設域となり、支圧板の保持力増大化の要因となるため、ポケットフォーマ14の、支圧板1Aに当接する径は、小さい程好ましい。
従って、本発明によれば、定着体1を、垂直形態の支圧板1A及び後方延出の円筒部1Tとし、1本のPC鋼棒6をカプラー3及びテーパーナット2を介して、支圧板1Aの中央部の挿入用孔H1への嵌入によって、カプラー3及びテーパーナット2が支圧板1Aの前面1Fから突出しない形態で定着出来るため、支圧板1Aの前面1Fは平坦形態となり、支圧板1Aの前面のコンクリート被り厚Sxが小さく出来る。
そのため、従来、アンボンド工法でしか適用していなかった、ポケットフォーマによるコンクリート欠込み形成手法を、グラウトボンド工法(アフターボンド工法)に適用したため、ポケットフォーマによる省スペースのコンクリート欠込み11Aでの定着が可能となる。
そして、支圧板1Aと床スラブ表面Sfとの寸法、即ち、床スラブコンクリートC0の被り厚Syも小さく出来、支圧板1A前面のコンクリートC0の被り厚Sx、即ちコンクリート欠込み11Aの深さSxも小さく出来る。
即ち、本発明によれば、定着体1がコンクリート内に一体化出来、垂直形態の支圧板1Aの外周の大半が、打設コンクリートC0に埋設された形態となり、支圧板1Aは、前側コンクリート域Zfと後側コンクリート域Zbとで強固に保持されるため、支圧板1Aの上部のコンクリート被り厚Syは薄く出来、従来(図8)の支圧板保持用のコンクリート欠込みより、遥かに省スペースのコンクリート欠込み11Aで良くなり、コンクリート欠込み11Aが小さく出来るため、PC鋼棒定着後のコンクリート欠込み11Aの補修復元施工が合理化出来ると共に、小型化した定着体にあっても、十分なコンクリート保持力の付与が可能となる。
従って、本発明は、コンクリート外壁の、水平部にも、垂直部にも適用可能となり、鉄筋量の多い柱間にも作業性良く適用出来る。
また、トランペットシース4内への打設コンクリートの流入阻止も、接着テープ12を、単に巻付けるだけであるので容易である。
更に、PC鋼棒6の緊張作業は、PC鋼棒6と同径の継手ボルト16Bを備えた緊張装置(トルクレンチ)を採用し、継手ボルト16Bをカプラー3に螺入して実施するため、PC鋼棒6を定着体1に定着した状態では、PC鋼棒6の先端はカプラー3の後半部に位置し、従来の如く、PC鋼棒6先端が支圧板から突出することがないので、PC鋼棒6の定着作業に於いて、特に困難な、PC鋼棒6の余長の切断作業が不要となる。
しかも、緊張装置の継手ボルト16Bを螺合係止したカプラー3の前半部は、コンクリートプレストレスト建物の増築時に、新規増築側のPC鋼棒基端固着用に採用出来るため、プレストレスト建物の合理的な増築施工も可能となる。
また、本発明にあっては、図1に示す如く、定着体1の挿入用孔H1が、拡径状段部1Gを介して後端へと拡径する小寸の嵌合用孔H1´を備え、トランペットシース4の前端を嵌合用孔H1´内に段部1Gまで嵌入するのが好ましい。
この場合、段部1Gは、トランペットシース4の先端のストッパー機能を奏するためであり、小寸の嵌合用孔H1´はトランペットシース4の定着体円筒部1T内への案内挿入のためである。
従って、定着体1の挿入用孔H1の後端に、段部1Gを介して嵌合用孔H1´を備えていることにより、図1(A)に示す如く、慣用のトランペットシース4の定着体1の後端への嵌合挿入作業がスムーズに実施出来、定着体1の円筒部1Tとトランペットシース4との接合部での、打設コンクリートの流入阻止構造が、単に接着テープ12を巻付けるだけで、簡便に達成出来る。
また、本発明にあっては、図1(A)に示す如く、カプラー3が長さ方向中央にボルト挿入用孔H3´を備え、ボルト挿入用孔H3´に仕切りボルト3Bを螺入して、PC鋼棒6の先端位置をボルト3Bで規定するのが好ましい。
カプラー3は、後半部にはPC鋼棒6の先端ねじ面S6を螺合固定し、前半部には緊張装置のボルト軸16Bを螺入固定し、ボルト軸16Bの緊張装置による引張りによって、PC鋼棒6をカプラー3と共に引出す部材であるため、PC鋼棒6の先端ねじ面S6との螺合長さも、ボルト軸16Bとの螺合長さも、共にねじれを破壊しない「限界はめ合い長さ」が必要である。
従って、ボルト3Bが、PC鋼棒6の先端ねじ面S6のカプラー3内への螺入作業時に、PC鋼棒6に対するストッパーとして作用し、PC鋼棒6のカプラー3の後半部への必要、且つ十分な螺入量、及び継手ボルト16Bのカプラー前半部への必要、且つ十分な螺入量を規定するため、カプラー3は、必要最小限の長さと出来、カプラー3の短尺化が出来る。
しかも、ボルト3Bの介在によって、PC鋼棒6定着後のカプラー3は、継手ボルト16Bを抜脱した外側半分が、建物増改築時の新規PC鋼棒6の固定端の定着部に利用出来、プレストレスト建物の増改築の合理的施工を可能とする。
また、本発明にあっては、図1(A)に示す如く、定着体1の支圧板1Aは、方形板形態であって後方へ弯曲し、円筒部1Tの長さ方向中間の外周にリブ状突起1Cを備えているのが好ましい。
この場合、定着体1は、PC鋼棒6の緊張応力をコンクリート躯体に、コンクリート剪断破壊を生ずることなく伝達するものであり、支圧板1Aは、有効表面で一様に応力を負担するものであるため、例えば、PC鋼棒に26mm径を採用する場合は、正方形であれば、28mm厚で一辺135mmの支圧板が要求されるが、本発明にあっては、支圧板1Aの標準は、曲率半径200mmの弯曲形態とし、一辺が125mmの正方形板とする。
そのため、図4(B)の作用説明図に示す如く、弯曲形態の支圧板1Aに対するPC鋼棒6の引張り応力Fは支圧板から200mm後方の支点に向かう傾斜応力Fとなり、支圧板1Aに対する、コンクリートC0の保持応力f2と引張り応力f1との作用する破壊面、即ち、引張り応力Fに対し45°(反対側の反力線から135°)の傾斜面が、引張り応力線Fの後方への収束傾斜に伴って後方に傾斜するため、破壊面の床スラブ表面までの距離が長くなり、打設コンクリートC0の支圧板1Aに対する保持応力が増大し、支圧板1Aに対する上部のコンクリート被り厚Syは小さく出来る。
従って、後方へ弯曲した支圧板1Aは、従来の平板形態の支圧板よりも、コンクリートC0の保持力が向上し、コンクリートC0の上面の被り厚Syも、従来の支圧板より小さく出来、小規模コンクリート建物へのプレストレスト工法の導入が合理化出来る。
しかも、定着体円筒部1Tが外周中間部にリブ状突起1Cを備えたことにより、リブ状突起1Cは、定着体1の強度増大と共に、コンクリートC0の保持力の増大も果たし、定着体1の小型化と保持力増大とを達成する。
また、本発明にあっては、図4(A)に示す如く、テーパーナット2は、前端T2が定着体前面1Fより内方に設置し、PC鋼棒6の伸び量を予め計算して、PC鋼棒6の定着状態で、カプラー3の前端T3が定着体前面1Fより内方に定着するのが好ましい。
尚、テーパーナット2は、外周円錐面が定着体1の挿入用孔H1に着座するものであり、カプラー3は、PC鋼棒6の伸長量によってテーパーナット2内の前後位置が決まるものである。
従って、テーパーナット2もカプラー3も、常に定着体1から突出しないように設計出来るため、定着体1は、支圧板1Aの必要コンクリート被り厚Sxのみで配置設計出来、従来(図8)の座金や突出鋼棒のためのコンクリート被り厚は不要となり、コンクリート欠込み11Aの小サイズ化が達成出来、定着部の割裂防止のためのスパイラル筋8(図3)の径、間隔、長さも小さく出来、スパイラル筋8の配筋の作業性も向上し、コンクリート断面欠損(コンクリート欠込み11A)の復元補修面からも有利となり、グラウトボンド工法でのPC鋼棒定着技術の小規模なコンクリートプレストレスト建物への適用を可能とする。
また、本発明にあっては、PC鋼棒6の定着後、カプラー内周ねじ面S3´を保護した後、無収縮モルタル11Bをコンクリート欠込み11Aに充填するのが好ましい。
この場合、PC鋼棒6の緊張定着時に、図4(A)の如く、カプラー3の前端T3がテーパーナット2内であれば、テーパーナット2の前端T2を布、テープ等のシートで接着閉止すれば良く、カプラー3の前端T3がテーパーナット2の前端T2より突出する場合は、カプラー3のテーパーナット2からの突出部のねじ孔H3を、布、テープ等で接着閉止すれば良い。
従って、構築したコンクリートプレストレスト建物に増築の必要が生じた際は、コンクリート欠込み11Aの充填モルタルを除去し、PC鋼棒定着部前面の布、接着テープ等の保護材を剥がせば、カプラー3の内周ねじ面S3´は使用可能となるため、増築用の新たなPC鋼棒6の基端のねじ面S6がカプラー3の前半部へ螺入固定出来、PC鋼棒6の増築用の配置が可能となり、プレストレスト建物の増築の合理化が出来る。
また、本発明にあっては、図1の如く、ポケットフォーマとして、前端と後端に取付用ピース14Bを備えた円錐筒のスリーブパイプ14を採用し、前端の取付用ピース14Bをせき板13Bの内面に仮固定する円形合板13Aに、後端の取付用ピース14Bを支圧板1Aの前面に取付けるのが好ましい。
この場合、スリーブパイプ14は、図1(B)に示す如く、前方へ拡径する円錐筒14Aを用意し、前端適所には、アングル形態で釘孔nhを備えた取付用ピース14Bを円錐筒14Aから外方に突出形態で、後端適所には、アングル形態でボルト孔bhを備えた取付用ピース14Bを円錐筒14Aから内方に突出形態で付設すれば良い。
そして、スリーブパイプ14の、前端の取付用ピース14Bは、側面がテーパー面t13で、円錐筒14Aの前端径h14(標準:130mm)より大径(標準:160mm)の円形合板13Aに、取付用ピース14B側から釘n13で止着しておき、後端の取付用ピース14Bは、支圧板1Aの前面に配置したボルト孔bhにボルトb13で締着すると共に、円形合板13Aをせき板13B側からの釘n13で止着すれば良い。
そして、打設コンクリートの硬化後、せき板13Bを剥がせば円形合板13Aも釘n13からの抜去が出来、ボルトb13も取外せ、スリーブパイプ14は、前方へ拡径形態であるため容易に取外せる。
勿論、必要に応じて、せき板13B及び円形合板13Aのみを取外して、スリーブパイプ14は取外さなくても良い。
従って、定着体1の前面のコンクリート欠込み11Aは、支圧板1Aのコンクリート埋設形態の下に、簡単に形成出来、円形合板13Aで形成出来る拡開段差を備えたコンクリート欠込み11Aは、復元補修のモルタル充填を平滑、且つきれいに仕上ることが出来る。
また、方法発明の実施に用いる定着具は、図2(B)に示す如く、定着体1と、テーパーナット2と、カプラー3とを含む定着具Dであって、定着体1は、図5(D)に示す如く、前端の垂直形態で後方に緩弯曲した支圧板1Aと、支圧板1Aから後方に引続く縮径形態の円筒部1Tとを備えると共に、前端から後端へ貫通する縮径形態の挿入用孔H1を備え、テーパーナット2は、図6(D)に示す如く、内周面がねじ面S2であるねじ孔H2を備え、外周面が定着体1の挿入用孔H1に嵌着する縮径形態の円錐筒2Tであり、円錐筒2Tの前端に角ナット2Cを備え、カプラー3は、図7(D)に示す如く、外周がテーパーナット2のねじ孔H2と螺合するねじ面S3であり、内周がPC鋼棒6の先端ねじ面S6と螺合するねじ孔H3を備えたねじパイプ3Tである。
この場合、定着体1は、JISG5502球状墨鉛鋳鉄品の規格を満足する鋳鉄製であって、典型的には、支圧板1Aは一辺の長さが125mmの正方形状で後方に弯曲し、肉厚T1が10mmの縮径形態の円筒部1Tが、テーパーナット2着座用の挿入用孔H1を備えたものである。
また、テーパーナット2は、JISG5111の構造用高張力炭素鋼、及び低合金鋼鋳鋼品の規定を満足する鋳鋼品であり、円錐筒2Tが定着体1の挿入用孔H1内に着座し、内周のねじ面S2がカプラー3と螺合するものである。
また、カプラー3は、JISG4051の機械構造用炭素鋼であって、典型的には、肉厚t3が12.5mm、外径d3が52mmのねじ面S3で、内径d3´が27mmのねじ面S3´を備えた円筒体である。
従って、本発明の定着具を採用すれば、定着体1の支圧板1A前面にポケットフォーマを適用するだけで、定着体1はコンクリート躯体内に埋設出来、後方に緩弯曲した支圧板1Aが、図4(B)の如く、引張り応力Fの後方への収束によって破壊面の長尺化を生じて強力な支持力を発揮するためと、支圧板1Aの周辺部の大半がコンクリートC0内で把持されるためとにより、定着体1のコンクリートC0内保持力が増大し、上部のコンクリート被り厚Syは薄く出来る。
また、定着具1は、支圧板1Aの前部には、テーパーナット2もカプラー3も突出しない形態でPC鋼棒6を定着出来るため、支圧板1Aの前方のコンクリート被り厚Sxは、支圧板1Aのみの被り厚(規定厚30mm+余裕厚10mm)と出来、前方のコンクリート被り厚Sxも小さく出来る。
そのため、従来のコンクリート欠込みより遥かに小さなコンクリート欠込み11Aの下に、従来より遥かに小型、且つ軽量の定着体1によってPC鋼棒6の定着が可能となる。
そのため、本願の請求項1の方法の発明が、好適に実施出来る。
しかも、カプラー3は、後半部でPC鋼棒6を螺着保持し、前半部に緊張装置の継手ボルト16Bを螺着してPC鋼棒6の緊張定着が実施出来るため、PC鋼棒6定着後のカプラー3の前半部はコンクリートプレストレスト建物の増改築時に、再度、PC鋼棒6の固定端の螺合確保に採用出来る。
また、定着具の発明にあっては、定着体1は、支圧板1Aが、正方形状板体であって、後方へ200〜250mmの曲率半径で弯曲し、円筒部1Tの長さ方向中間外周にリブ状突起1Cを備え、且つ、挿入用孔H1が、後部で拡開状段部1Gを介して後端へと拡径する短寸の嵌合用孔H1´に連通しているのが好ましい。
この場合、支圧板1Aの曲率半径は、あまり小さくすれば、応力破壊面は水平に近づき、圧縮応力度が大となるが、圧縮域が小さくなって周辺のコンクリートの圧縮力が利用出来なくなる。
そのため、200〜250mmが現実的であり、典型的には、200mmである。
また、突起1Cは、定着体円筒部1Tの強度増大と、円筒部1Tのコンクリート付着力増大を図るものであるため、高さhcが10mm前後(標準:9mm)の断面半円状突起であれば良い。
また、嵌合用孔H1´は、トランペットシース4の先端を挿入嵌合し、段部1Gはトランペットシース4の先端にストッパー機能を付与するためであり、嵌合用孔H1´は、長さL1´が12mmで勾配高さ1.5mmとすれば良く、段部1Gは急傾斜形態に切削形成すれば良い。
従って、定着体1は、支圧板1Aが、200〜250mmの曲率半径で、後方へ適当に弯曲することにより、PC鋼棒6の緊張に対する支持力が増大すると共に、円筒部1T外周の突起1Cがコンクリート付着強度を増大するため、小型化が可能となる。
そして、円筒部1Tは、後端に、段部1Gを介した拡径状の嵌合用孔H1´を備えているため、トランペットシース4の先端の円筒部1T後端への嵌入がスムーズに実施出来、トランペットシース4内への打設コンクリートの浸入阻止は、円筒部1T後端とトランペットシース4とに亘って接着テープ12を巻付けるだけで良くなり、定着具のコンクリート型枠内への配置作業も容易となる。
また、定着具の発明にあっては、テーパーナット2は、定着体1の挿入用孔H1への着座形態では、円錐筒2Tの最小外径dbの後面B2が定着体1の挿入用孔H1の段部1Gに干渉しない位置を占め、前面T2が支圧板1Aの前面1Fより内方位置を占め、且つ角ナット2Cの対向角隅径dcが円錐筒2Tの前端の最大外径dtより小であるのが好ましい。
テーパーナット2は、定着体1の型セット時には、PC鋼棒6を螺着したカプラー3を螺合保持して定着体1の挿入用孔H1内に着座しており、PC鋼棒6の緊張と共に挿入用孔H1内を前方へ移動し、PC鋼棒6の緊張定着時に、再度、挿入用孔H1の同一着座位置を占めるものであり、定着体1の挿入用孔H1内を前後に移動するものである。
また、トランペットシース4は、コンクリート型内でのセット時に定着体円筒部1Tの後端から嵌合用孔H1´に挿入嵌合するものである。
従って、テーパーナット2の最小径の後端が定着体挿入用孔H1の段部1Gに干渉しない位置、即ち段部1Gより前方位置を占める構造であれば、テーパーナット2の挿入用孔H1内での移動はトランペットシース4の前端と干渉作用を生ずる心配が無く、所定位置にスムーズに着座可能である。
そして、角ナット2Cの対向角隅径dc(標準:67mm)が円錐筒2Tの前端の外径dt(標準:75.6mm)より小であれば、角ナット2Cの対向辺間径Lc(標準:58mm)は定着体挿入用孔H1との間に締着用の間隔を提供し、角ナット2Cの回動締着具(典型的にはラチェットレンチ)は、定着体1の支圧板1Aの前面1Fより入り込んだ位置でもテーパーナット2の締着作業が可能となり、定着具Dはテーパーナット2が定着体1の前面1Fより入り込んだ位置でのセット金具となるため、定着具Dの短寸化が達成出来、定着体1前面のコンクリート被り厚Sxも短寸化出来る。
また、定着具の発明にあっては、カプラー3は、長さL3が、少なくとも、PC鋼棒6の限界はめ合い長さの2倍であって、PC鋼棒6の定着状態では前面T3が定着体1の前面1Fより内方位置を占めるものであって、長さ方向中央に、ボルト3B螺入用のボルト挿入用孔H3´を備えているのが好ましい。
従って、カプラー3は、ねじ孔H3内へ、後方からPC鋼棒6を、前方から緊張装置の継手ボルト16Bを螺合して、継手ボルト16Bを緊張装置で引張っても、ねじ面破壊を生ずることなく緊張定着出来、カプラー3の前端T3が定着体前面1Fより内方位置で定着出来るため、支圧板1Aのみの必要コンクリート被り厚Sxの基準で設計出来、定着具Dは小型化出来る。
しかも、カプラー3の中央にはねじ孔H3を備えているため、ボルト挿入用孔H3´への仕切りボルト3Bの螺入によってPC鋼棒6の螺入先端の位置規制が出来、カプラー3のねじ孔H3は、ボルト3Bから前方に必要長さの空間が確保出来、緊張装置の継手ボルト16Bの螺入、及び建物増築時の新規PC鋼棒6の螺入固定を保証する。
そして、PC鋼棒6の定着状態でカプラー前端T3が支圧板前面1Fより内方位置を占めるため、建物増築可能に必要なカプラー3の内周ねじ面S3´の充填モルタルからの保護も、接着テープ等で簡便に達成出来る。
また、本願方法発明の実施に用いるポケットフォーマは、図1(B)の如く、裁頭円錐筒本体14Aの、前端にはせき板13Bに取付けるための複数の取付用ピース14Bを、後端には定着体1の支圧板1Aに取付けるための複数の取付用ピース14Bを備えたスリーブパイプ14が好ましい。
この場合、前端の取付用ピースはアングル形態で外方に突出して釘孔nhを、後端の取付用ピース14Bは内方に突出してボルト孔bhを配置し、且つ、支圧板1Aの対応位置にもボルト孔bhを配置しておけば良い。
そして、図1(A)の如く、スリーブパイプ14は、前端の取付用ピース14Bを釘n13で円形合板13Aに取付けて、円形合板13Aをせき板13B側から釘n13で止着し、後端の取付用ピース14Bをボルトb13で支圧板1Aに取付けることによって型セットし、打設コンクリートの硬化後に、せき板13Bを引き剥がせば円形合板13Aも取外し出来、ボルトb13の抜脱によりスリーブパイプ14は取外せる。
従って、スリーブパイプ14の簡単な取付け、及び抜脱により、且つ、周面がテーパーt13を備えた円形合板13Aの併用により、所望のコンクリート欠込み11Aが形成出来、円形合板13Aの併用によって、補修復元がきれいに仕上がるコンクリート欠込み11Aが形成出来る。
本願方法発明によれば、定着体1を、垂直形態の支圧板1A及び後方延出の円筒部1Tとし、1本のPC鋼棒6をカプラー3及びテーパーナット2を介して、支圧板1Aの中央部の挿入用孔H1への嵌入によって定着するため、支圧板1Aの前面1Fは平坦形態となり、従来はアンボンド工法でしか適用出来なかったポケットフォーマによるコンクリート欠込み形成手法が、グラウトボンド工法(アフターボンド工法)にも適用可能となり、ポケットフォーマによる省スペースのコンクリート欠込み11Aでの定着が可能となる。
そして、支圧板1Aが円筒部1Tと共にコンクリートC0内に埋設されるため、定着体1に対するコンクリートC0の接着支持力が増大し、支圧板1Aと床スラブ表面Sfとの寸法、即ち、床スラブコンクリートC0の被り厚Syも小さく出来、PC鋼棒6の定着が支圧板1Aの前面1Fから突出しない形態で緊張定着出来るため、支圧板1A前面のコンクリートC0の被り厚Sx、即ちコンクリート欠込み11Aの深さSxも小さく出来、プレストレストコンクリート建物の設計面及びコンクリート欠込み11Aの補修復元面で有利である。
即ち、定着体1がコンクリート内に一体化出来、垂直形態の支圧板1Aの外周の大半が打設コンクリートC0に埋設された形態となるため、支圧板1Aは、前側のコンクリート域Zfと後側のコンクリート域Zbとで強固に挟着保持され、従来(図8)の支圧板保持用のコンクリート欠込みより、遥かに省スペースのコンクリート欠込み11Aで良くなり、コンクリート欠込み11Aが小さく出来るため、PC鋼棒定着後のコンクリート欠込み11Aの補修復元作業も簡単になる。
従って、本発明は、コンクリート外壁の、水平部にも、垂直部にも適用可能となり、鉄筋量の多い柱間にも作業性良く適用出来る。
また、トランペットシース4内への打設コンクリートの流入阻止手段も、単に、接着テープ12を、定着体円筒部1Tの後端とトランペットシースとに亘って巻付けるだけの単純、且つ容易な作業となる。
更に、PC鋼棒6の緊張作業は、PC鋼棒6と同径の継手ボルト16Bを備えた緊張装置(トルクレンチ)を採用し、継手ボルト16Bをカプラー3に螺入して実施するため、定着体の支圧板1Aに負担をかけずに実施出来、PC鋼棒6の定着作業に於いて、特に困難な、PC鋼棒6の余長の切断作業が不要となる。
しかも、緊張装置の継手ボルト16Bを螺合係止したカプラー3の前半部は、コンクリートプレストレスト建物の増築時には、新規増築側のPC鋼棒6の基端固定に採用出来るため、プレストレスト建物の合理的な増築施工が可能になる。
また、請求項1の発明の実施に用いる定着具Dは、定着体1の支圧板1A前面にポケットフォーマを適用するだけで、定着体1はコンクリート躯体C0内に埋設出来、後方に弯曲した支圧板1Aは引張り応力作用線Fの後方への収束によって破壊面の長尺化を生じて支圧板1Aに強力な保持力を発揮させるためと、支圧板1Aの周辺部の大半がコンクリートC0内に埋設されるためとにより、定着体の、上部のコンクリート被り厚Syも、前方のコンクリート被り厚Sxも小さく出来、従来より遥かに小型、且つ軽量の定着体1によってPC鋼棒6の定着が可能となる。
そのため、本願請求項1の方法の発明が好適に実施出来る。
しかも、カプラー3は、後半部でPC鋼棒6を螺着保持し、前半部に緊張装置の継手ボルト16Bを螺着して、PC鋼棒6の緊張定着が実施出来るため、PC鋼棒6の定着後のカプラー3の前半部は、ねじ孔H3が空洞状態となり、コンクリートプレストレスト建物の耐用中に増築要求が生じた際には、コンクリート欠込み11Aに充填したグラウトモルタルを除去することにより、カプラー3の前半の空洞状態ねじ孔H3に、再度、PC鋼棒6の固定端を螺着することにより、増築施工が合理的に実施出来る。
また、本願方法発明の実施に、図1(B)に示す第1のポケットフォーマ、即ち、スリーブパイプ14を適用すれば、先端の取付用ピース14Bを円形合板13Aを介してせき板13Bに釘付けし、後端の取付用ピース14Bをボルトb13によって支圧板1A前面に取付けることにより、定着体1とせき板(型枠)13Bとの間へのポケットフォーマの配置が簡単に実施出来、打設コンクリート硬化後の型枠解体時のスリーブパイプ14の除去も簡単である。
従って、スリーブパイプ14の簡単な取付け、及び抜脱により、且つ、円形合板13Aの併用により、所望サイズの、且つ、充填モルタルによる補修復元がきれいに仕上がるコンクリート欠込み11Aが形成出来、本願の方法発明が好適に実施出来る。
以下、本発明をJISG3109の径26mmのPC鋼棒6を外径40mmのスパイラルシース5及びトランペットシース4を挿通して実施する例に基づき説明する。
PC鋼棒6は、固定端及び緊張端にねじ面S6を備えたものであり、PC鋼棒6は、固定端側を定着具Dで固定し、緊張端を定着具D内で緊張定着するものであり、定着具Dは、図2(B)に示す如く、定着体1と、定着体内に着座するテーパーナット2と、PC鋼棒6の端部ねじ面S6を螺合係止し、且つテーパーナット2内に螺合するカプラー3とから成るものである。
〔定着体(図5)〕
図5(A)は、定着体1の前方からの全体斜視図であり、図5(B)は定着体1の全体側面図、図5(C)は、定着体1の前面図、図5(D)は、定着体1の図5(A)のD−D線縦断面図である。
定着体1は、前面の垂直形態の支圧板1Aと、支圧板1Aの中央部から後方に延出した縮径形態の円筒部1Tとから成り、支圧板1Aの中央部からは、円筒部1T後部まで貫通するテーパーナット着座用の挿入用孔H1を、挿入用孔H1の後端には、トランペットシース嵌合用の、短寸の嵌合用孔H1´を備えたものであり、図5(D)に示す如く、嵌合用孔H1´には、挿入用孔H1の後端から、急拡径段部1Gを介して緩拡径するものである。
定着体1は、JISG5502の球状墨鉛鋳鉄品の規格を満足する鋳鉄製であって、支圧板1Aは、肉厚12mmで、図5(C)に示す如く、一辺の長さLaが125mmの正方形板であって、図5(A)に示す如く、四隅に、ポケットフォーマ取付用のボルト孔bhを備え、曲率半径200mmで後方に弯曲している円弧面板である。
そして、図5(D)に示す如く、支圧板1Aの後面から後方へ縮径形態で引続く円錐状の円筒部1Tは肉厚t1が10mmで、円筒部1Tの長手方向中央部の外周には、高さhcが9mmの環状リブ状の円錐状突起1Cを備えており、定着体1の全長L1は87.7mmである。
また、定着体1には、図5(D)に示す如く、支圧板1Aの前端1Fの中央から円筒部1Tの後面B1の中央まで、挿入用孔H1と嵌合用孔H1´が段部1Gを介して連通しており、テーパーナット着座用の挿入用孔H1は、支圧板前面1Fから後方の段部1Gまでの長さL2が72.7mmで、前端の径(R1)83mmから後端の段部1G位置の径(R2)58mmへと縮径し、挿入用孔H1の後端には、長さ3mmで拡径する段部1Gの後端から円筒部1T後面B1までの距離L1´が12mmで、始端径R3が62mmで後端径R4が65mmと緩拡径する嵌合用孔H1´が連通するものである。
〔テーパーナット(図6)〕
テーパーナット2は、中央の貫通ねじ孔H2にカプラー3を螺着保持し、円錐筒2Tの外周面で定着体1の円錐形態の挿入用孔H1内に着座する部材であり、図6(A)は全体斜視図、図6(B)は正面図、図6(C)は側面図、図6(D)は縦断側面図である。
テーパーナット2は、JISG5111の、構造用高張力炭素鋼、又は低合金鋼鋳鋼品を満足する鋳鋼品であって、テーパーナット全体形状は、図6(C)に示す如く、円錐筒本外としての前面2Fから後面B2まで縮径する裁頭円錐状の円錐筒2Tが、前面2Fから前方に突出する六角形状のナット2Cを備えたものであり、中央にナット2C及び円錐筒2Tを貫通するねじ孔H2を備えたものである。
ナット2Cの厚さLnは10mmで、円錐筒2Tの長さL2´は51mmで、テーパーナット2の全長L2は61mmである。
また、六角ナット2Cは、対角隅距離dcが67mmで、対向辺間径Lcが58mmであり、円錐筒2Tは、前面2Fの径dtが75.6mm、後面B2の径dbが58mmであり、テーパーナット2の中央を、径dsが52mmのねじ孔H2が貫通している。
〔カプラー(図7)〕
カプラー3は、PC鋼棒6のねじ面S6を備えた端部をねじ孔H3に螺入収容し、且つ、外周のねじ面S3でテーパーナット2のねじ孔H2に螺合する部材であり、図7(A)は全体斜視図、図7(B)は正面図、図7(C)は側面図、図7(D)は、図7(A)のD−D線縦断面図である。
カプラー3の全体形状は、図7(A)に示す如く、外周面も内周面もねじ面のねじパイプ3Tであって、JISG4051の機械構造用炭素鋼のねじパイプであり、長さL3が85mm、外径d3が52mm、肉厚t3が12.5mmで、中心部を内径(d3´)27mmのねじ孔H3が貫通するものである。
そして、長さ方向中央には、図7(B)に示す如く、外周ねじ面S3からねじ孔H3内に、仕切用ボルトの挿入用孔(仕切孔)H3´を穿孔したものである。
〔スリーブパイプ(図1(B))〕
スリーブパイプ14は、コンクリート型枠のセット時に、定着体1の前面に配置する型材であって、定着体1の前面に、PC鋼棒6の緊張定着作業用のコンクリート欠込み11Aを形成するポケットフォーマである。
図1(B)は、スリーブパイプ14とスリーブパイプ14の前面に付設する円形合板との分解斜視図である。
スリーブパイプ14は、一般肉厚2.3mmの鋼板成形体であり、図1(B)の如く、円錐筒14Aは前端径h14が130mm、後端径h14´が120mm、長さL14が28mmである。
そして、前端には、一辺が15mmの正方形状で起立して中央に釘孔nhを備えたアングル形状の取付用ピース14Bを等間隔に4個付設し、後端には内方に起立して中央にボルト孔bhを備えたアングル形状の取付用ピース14Bを等間隔に4個付設したものである。
また、円形合板13Aは、厚さ12mmで、外面径(d13)が160mm、周側面が外面側から内面側にテーパーt13で縮径するもので、内面をスリーブパイプ前端の取付用ピース14Bと釘打ち固定するものである。
〔施工(図1、図2)〕
図1(A)は、PC鋼棒の緊張端側の型枠内へのセット状態図であり、図2(A)は、PC鋼棒の固定端側の型枠内へのセット状態図である。
図1(A)に示す如く、PC鋼棒6は、予め伸び量を計算して用意し、慣用のスパイラルシース5及びトランペットシース4を貫通した状態で、先端のねじ面S6部をカプラー3の後半部に螺入固定する。
この場合、カプラー3の長手方向中央のボルト挿入用孔H3´には、仕切りボルト3Bを螺入してねじ孔H3内に突出させて、PC鋼棒6のカプラー3内への螺入位置を規定する。
そして、図1(A)の如く、カプラー3の外周ねじ面S3にテーパーナット2を螺合して、テーパーナット2を、コンクリート型内の鉄筋を介して仮固定した定着体1の挿入用孔H1内に着座させ、定着体1の前面の支圧板1Aのボルト孔bhには、取付用ピース14Bを整合して、ボルトb13でスリーブパイプ14を止着し、スリーブパイプ14の前端は、取付用ピース14Bの釘孔nhから円形合板13Aを貫通してせき板13Bに釘n13を打付け、コンクリートせき板13Bの外側からも、円形合板13Aを釘n13で止着する。
また、慣用のスパイラルシース5の先端に嵌合した慣用のトランペットシース4の先端は、定着体1の円筒部1Tの後端の嵌合用孔H1´に、段部1Gに当接形態で嵌め込んで、図1(A)の如く、トランペットシース4の先端と円筒部1T後端に亘り、接着テープ12を巻付け、トランペットシース4とスパイラルシース5との嵌合部にも、接着テープ12を巻付ける。
また、PC鋼棒固定側にあっては、図2(A)に示す如く、定着体1を型枠内の鉄筋に仮固定すると共に、慣用のセパレータ17A、Pコン17C、フォームタイ17Bによりせき板(型枠)13Bに保持し、定着体1内には、緊張端側同様に、PC鋼棒6の基端をねじ面S6でカプラー3内へ螺入固定し、カプラー3をテーパーナット2に螺入固定してテーパーナット2を定着体1内に着座保持しておく。
また、スパイラルシース5とトランペットシース4との嵌合部、及びトランペットシース4と定着体円筒部1Tの嵌合部にも、接着テープ12を巻き付けて、打設コンクリートの浸入を防止しておく。
そして、コンクリート型枠にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化したら型枠を解体する。
図4(A)はPC鋼棒6の緊張定着説明図である。
即ち、ラチェットレンチを貫通して継手ボルト16Bをカプラー3の前半部の締着用ねじ孔H3に螺入締着し、継手具角孔H16にトルクレンチの回転出力軸15を挿入し、回動すれば、カプラー3及びPC鋼棒6が前方に引出されてPC鋼棒6は緊張され、予め算出した伸び量、又はトルクレンチのゲージの緊張荷重でPC鋼棒の所定緊張値を確認してトルクレンチの作動を停止し、ラチェットレンチでテーパーナット2のナット2Cを回動して、テーパーナット2を締め込んで、定着具1の挿入用孔H1内に着座させる。
次いで、支圧板1Aの挿入用孔H1を防水性のシート又はテープで閉止し、定着体1の前面のコンクリート欠込み11Aに無収縮モルタル11Bを充填し、グラウトホース4Bから、グラウト注入口4Aを介して、グラウトモルタル7を、スパイラルシース5及びトランペットシース4と、PC鋼棒6との隙間に充填する。
図3は、得られたPC鋼棒6のアフターボンド定着状態説明図である。
図3に示す如く、定着体1は、それ自体慣用のスパイラル筋8で強化保持され、コンクリート欠込み11Aは無収縮モルタル11Bで補修され、且つ、トランペットシース4内及びスパイラルシース5内にはグラウトモルタル7が充填された、アフターボンドのPC鋼棒定着構造となった。
そして、PC鋼棒6の、緊張端側Pにあっても、固定端側Lにあっても、定着体1の前面1Fからの突出物が存在しないため、コンクリート被り厚Sxは40mm(設計限界値30mm+余裕10mm)と小さく出来た。
また、緊張端側Pの定着体支圧板1Aは、外周部がコンクリートC0内に埋設されるため、支圧板1Aの、前面のコンクリート域Zfと後面のコンクリート域Zbとで保持力が増大すること、及び支圧板1Aの後方への弯曲形態での、図4(B)に示す如き、破壊面の後方傾斜によるコンクリート保持力増大により、定着体1の上面の、床スラブ表面Sfからのコンクリート被り厚Syは、固定端側Lの被り厚Syと共に、40mm(設計限界値30mm+余裕10mm)と小さく出来た。
また、緊張端側Pでのコンクリート欠込み11Aに対する無収縮モルタル11Bでの復元補修も、スリーブパイプ14に付設採用した円形合板13Aによる拡大域Z13の存在により、固着力の増大の下にきれいに仕上られた。
型セットの説明図であって、(A)は、緊張端側の断面図、(B)は、ポケットフォーマの分解斜視図である。 型セットの説明図であって、(A)は、固定端側の断面図、(B)は、定着具の分解斜視図である。 PC鋼棒の緊張定着施工した状態の全体説明図である。 緊張端側の説明図であって、(A)は、緊張施工状態の断面図、(B)は、PC鋼棒の応力作用説明図である。 定着態の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は側面図、(C)は正面図、(D)は(A)のD−D線断面図である。 テーパーナットの説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は(A)のD−D線断面図である。 カプラーの説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)は(A)のD−D線断面図である。 従来例の説明図であって、(A)は定着構造の斜視図、(B)は施工状態の断面図である。
符号の説明
1 定着体
1A 支圧板
1C リブ状突起(突起)
1F,2F 前面
1G 段部
1T 円筒部
2 テーパーナット
2C ナット(六角ナット)
2T 円錐筒(円筒)
3 カプラー
3B ボルト(仕切りボルト)
3T ねじパイプ
4 トランペットシース
4A グラウト注入口
4B グラウトホース
5 スパイラルシース
6 PC鋼棒
7 グラウトモルタル
8 スパイラル筋
11A コンクリート欠込み(欠込み)
11B 無収縮モルタル
12 接着テープ(ビニールテープ)
13A 円形合板
13B せき板(型板)
14 スリーブパイプ(ポケットフォーマ)
14A 円錐筒
14B 取付用ピース
15 回転出力角軸
16 継手部材
16B 継手ボルト(ねじボルト、ボルト軸)
17A セパレータ
17B フォームタイ
17C Pコン
B1,B2 後面
b13 ボルト
bh ボルト孔
C0 コンクリート(打設コンクリート、コンクリート躯体)
D 定着具
H1 挿入用孔
H1´ 嵌合用孔
H2,H3 ねじ孔
H3´ ボルト挿入用孔
n13 釘
nh 釘孔
S2,S3,S3´,S6 ねじ面
Sf 床スラブ表面
T2,T3 前端(前面)
Z13 拡大域
Zb 後側コンクリート域
Zf 前側コンクリート域

Claims (12)

  1. 前端が垂直形態の支圧板(1A)と、支圧板(1A)から後方に、水平に引続く縮径形状の円筒部(1T)とを備えた定着体(1)をコンクリート型枠内に配置し、円筒部(1T)後端にはトランペットシース(4)を嵌合し、スパイラルシース(5)及びトランペットシース(4)を貫通するPC鋼棒(6)の先端のねじ面(S6)を、内周及び外周がねじ面であるカプラー(3)の後半部に螺入固定し、カプラー(3)をテーパーナット(2)の内周ねじ面(S2)に螺合してテーパーナット(2)を定着体(1)に嵌着し、定着体(1)の支圧板(1A)前面にはポケットフォーマ(14)を配置して、コンクリート型枠をセットし、コンクリートの打設硬化後にコンクリート型枠を解体し、支圧板(1A)の前面に形成したコンクリート欠込み(11A)を介して、緊張装置の継手部材(16)のねじボルト(16B)をカプラー(3)の前半部に螺入し、PC鋼棒(6)をカプラー(3)及びテーパーナット(2)と共に引出し、所定緊張値に達した段階でテーパーナット(2)を締め込んで定着体(1)の挿入用孔(H1)に着座させる、アフターボンド工法に於けるPC鋼棒定着方法。
  2. 定着体(1)の挿入用孔(H1)が、拡径状段部(1G)を介して後端へと拡径する小寸の嵌合用孔(H1´)を備え、トランペットシース(4)の前端を嵌合用孔(H1´)内に段部(1G)まで嵌入する、請求項1のPC鋼棒定着方法。
  3. カプラー(3)が長さ方向中央にボルト挿入用孔(H3´)を備え、ボルト挿入用孔(H3´)に仕切りボルト(3B)を螺入して、PC鋼棒(6)の先端位置をボルト(3B)で規定する、請求項1又は2のPC鋼棒定着方法。
  4. 定着体(1)の支圧板(1A)は、方形板形態であって後方へ弯曲し、円筒部(1T)の長さ方向中間の外周にリブ状突起(1C)を備えている、請求項1乃至3のいずれか1項のPC鋼棒定着方法。
  5. テーパーナット(2)は、前端(T2)が定着体前面(1F)より内方に設置し、PC鋼棒(6)の伸び量を予め計算して、PC鋼棒(6)の定着状態で、カプラー(3)の前端(T3)が定着体前面(1F)より内方に定着する、請求項1乃至4のいずれか1項のPC鋼棒定着方法。
  6. PC鋼棒(6)の定着後、カプラー内周ねじ面(S3´)を保護した後、無収縮モルタル(11B)をコンクリート欠込み(11A)に充填する、請求項1乃至5のいずれか1項のPC鋼棒定着方法。
  7. ポケットフォーマとして、前端と後端に取付用ピース(14B)を備えた円錐筒のスリーブパイプ(14)を採用し、前端の取付用ピース(14B)をせき板(13B)の内面に仮固定する円形合板(13A)に、後端の取付用ピース(14B)を支圧板(1A)の前面に取付ける、請求項1乃至6のいずれか1項のPC鋼棒定着方法。
  8. 請求項1の発明の実施に用いるための、定着体(1)と、テーパーナット(2)と、カプラー(3)とを含む定着具(D)であって、定着体(1)は、前端の垂直形態で後方に緩弯曲した支圧板(1A)と、支圧板(1A)から後方に引続く縮径形態の円筒部(1T)とを備えると共に、前端から後端へ貫通する縮径形態の挿入用孔(H1)を備え、テーパーナット(2)は、内周面がねじ面(S2)であるねじ孔(H2)を備え、外周面が定着体(1)の挿入用孔(H1)に嵌着する縮径形態の円錐筒(2T)であり、円錐筒(2T)の前端に角ナット(2C)を備え、カプラー(3)は、外周がテーパーナット(2)のねじ孔(H2)と螺合するねじ面(S3)であり、内周がPC鋼棒(6)の先端ねじ面(S6)と螺合するねじ孔(H3)を備えたねじパイプ(3T)である定着具。
  9. 定着体(1)は、支圧板(1A)が、正方形状板体であって、後方へ200〜250mmの曲率半径で弯曲し、円筒部(1T)の長さ方向中間外周にリブ状突起(1C)を備え、且つ、挿入用孔(H1)が、後部で拡開状段部(1G)を介して後端へと拡径する短寸の嵌合用孔(H1´)に連通している、請求項8の定着具。
  10. テーパーナット(2)は、定着体(1)の挿入用孔(H1)への着座形態では、円錐筒(2T)の最小外径(db)の後面(B2)が定着体(1)の挿入用孔(H1)の段部(1G)に干渉しない位置を占め、前面(T2)が支圧板(1A)の前面(1F)より内方位置を占め、且つ角ナット(2C)の対向角隅径(dc)が円錐筒(2T)の前端の最大外径(dt)より小である、請求項8又は9の定着具。
  11. カプラー(3)は、長さ(L3)が、少なくともPC鋼棒(6)の限界はめ合い長さの2倍であって、PC鋼棒(6)の定着状態では前面(T3)が定着体(1)の前面(1F)より内方位置を占めるものであって、長さ方向中央に、ボルト(3B)螺入用のボルト挿入用孔(H3´)を備えている、請求項8、又は9、又は10の定着具。
  12. 請求項1の発明の実施に用いるポケットフォーマであって、裁頭円錐筒本体(14A)の、前端にはせき板(13B)に取付けるための複数の取付用ピース(14B)を、後端には定着体(1)の支圧板(1A)に取付けるための複数の取付用ピース(14B)を備えたスリーブパイプ(14)。
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