JPS6326830B2 - - Google Patents

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JPS6326830B2
JPS6326830B2 JP56031529A JP3152981A JPS6326830B2 JP S6326830 B2 JPS6326830 B2 JP S6326830B2 JP 56031529 A JP56031529 A JP 56031529A JP 3152981 A JP3152981 A JP 3152981A JP S6326830 B2 JPS6326830 B2 JP S6326830B2
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JP
Japan
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cooling
refrigerant
evaporator
pressure
refrigeration
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JP56031529A
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Kenichi Fujiwara
Hikari Sugi
Koji Ito
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車室内の冷房と冷蔵庫内の冷却の両方
を行いうる冷凍装置に関し、例えば自動車車室内
の冷房と、車室内もしくはトランクルーム内に配
設された小型冷蔵庫の冷却との両方を行うものに
用いて有効である。
〔従来の技術〕
従来、車室内に配設された車両用の小型冷蔵庫
の冷却は、一般に車両用冷房装置からの冷風の一
部を分岐して冷蔵庫内に導いて行うようにしてい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このようなものでは、冷蔵庫を
冷房装置の冷風ダクト内とかその近傍にしか配設
できず、冷蔵庫の設置場所が限定されてしまうと
いう問題があり、また冷房用の冷風を利用して庫
内の冷却を行うため、庫内の温度を十分下げるこ
とができず、冷え不足が生じやすいという問題が
あつた。また、庫内温度は冷房状態に左右される
ので、庫内温度を自由に設定することができなか
つた。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、冷蔵
庫の設置場所を比較的自由に選択できると同時
に、庫内温度も十分な低温まで冷却可能であつ
て、しかも車室の冷房作用に及ぼす影響が小さい
車両用冷房冷蔵装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため、 (a) 冷媒の圧縮吐出を行なう圧縮機と、 (b) この圧縮機の吐出側に接続され、圧縮機から
吐出されたガス冷媒を凝縮する凝縮器と、 (c) この凝縮器の出口側に接続され、凝縮器で凝
縮した液冷媒を減圧させる冷房用減圧装置と、 (d) この冷房用減圧装置の出口側と前記圧縮機の
吸入側との間に接続され、前記冷房用減圧装置
で減圧した冷媒を蒸発させて車室内への送風空
気を冷却する冷房用蒸発器と、 (e) 前記冷房用減圧装置および前記冷房用蒸発器
を包含する冷房用冷媒配管と並列に設けられた
冷蔵用冷媒配管と、 (f) この冷蔵用冷媒配管に設けられ、前記凝縮器
で凝縮した液冷媒を予め設定した設定圧力でも
つて減圧させる冷蔵用定圧膨張弁と、 (g) 前記冷蔵用冷媒配管において、前記定圧膨張
弁の出口側に設けられ、定圧膨張弁で減圧した
冷媒を蒸発させて冷蔵庫内を冷却する冷蔵用蒸
発器と、 (h) 前記冷蔵用冷媒配管において、前記冷蔵用蒸
発器の出口側に設けられ、前記冷蔵用蒸発器へ
の冷媒の逆流を防止する弁機構と、 (i) 前記冷房用冷媒配管に設けられ、冷房用冷媒
配管への冷媒流量を減少若しくは遮断する電気
制御式の流量制御弁と、 (j) この電気式流量制御弁と電気的に結線され、
この制御弁に流量制御作動を断続的に行わせる
信号を出力する電気制御装置とを備えるという
技術的手段を採用する。
〔作用〕
上記技術的手段によれば、電気制御装置の出力
によつて、電気制御式流量制御弁が冷房用冷媒配
管の冷媒流量を減少若しくは遮断する位置に作動
すると、圧縮機の冷媒吸入量が急激に減少するの
で、圧縮機の吸入圧力も急激に低下する。これに
より、冷蔵用冷媒配管の冷媒圧力が定圧膨張弁の
設定圧力(例えば0.5Kg/cm2G、蒸発温度は−20
℃)まで急激に低下し、この定圧膨張弁が開弁
し、冷蔵用蒸発器に冷媒が流入する。ここで、定
圧膨張弁はその下流側圧力(冷蔵用蒸発器の圧
力)が上記設定圧力に維持されるように、弁開度
を調整する。このように、冷蔵用蒸発器における
冷媒蒸発圧力を定圧膨張弁にて設定された十分多
い圧力とすることにより、冷蔵庫内を、車室内冷
房状態とは、別途独立に十分低目の温度に冷却で
きる。
一方、冷蔵用蒸発器は車両に装備された小型冷
蔵庫(例えば缶ジユースを数本冷せる程度の小容
量のもの)を冷却するものであるから、その熱負
荷は冷房負荷に比して極めて小さく、そのため冷
蔵用蒸発器の冷却状態は通常、極めて短時間(例
えば十数秒程度)で所定の低温状態に達すること
ができる。
従つて、電気制御装置の出力により電気制御式
流量制御弁を断続的に作動させて、極めて短時間
の間のみ、冷蔵用蒸発器に冷媒を断続的に流すこ
とにより、十分な冷蔵機能が得られる。その結
果、車室内の冷房機能に及ぼす影響は非常に小さ
なものとなる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。第1図において、1は冷媒の圧縮・吐出を行
なう圧縮機で、図示しない車両走行用エンジンの
駆動力を電磁クラツチ11を介して受けて作動す
るようになつている。2はこの圧縮機1の吐出側
に接続され、圧縮機1より吐出された高温高圧の
ガス冷媒を凝縮する凝縮器、3はこの凝縮器2で
凝縮した液冷媒を溜めて液冷媒のみ導出する受液
器である。4はこの液冷媒を低温低圧の霧状(気
液二相状態)に減圧させる冷房用減圧装置で、本
例では車室内冷房用蒸発器5の出口側に配設され
た感温筒4aからの信号に応じて絞り量を可変と
する温度作動式膨張弁よりなり、冷房用蒸発器5
出口での冷媒過熱度が一定となるように冷媒流量
を制御する。冷房用減圧装置4の出口側と圧縮機
1の吸入側との間に接続された冷房用蒸発器5
は、車室内のうち、例えば助手席前方に配設さ
れ、車室内もしくは車室外の空気を冷房フアン1
6で吸入し、この吸入空気を冷却した後、車室内
の計器盤前面の中央及び左右に設けられた吹出口
より乗員の上半身に向けて吹出すようになつてい
る。上記した圧縮機1、凝縮器2、受液器3、冷
房用減圧装置4、および冷房用蒸発器5は冷媒配
管18にて閉回路をなすように順次接続され冷房
用冷凍サイクルを形成している。
なお、12は冷房用蒸発器5を通過した冷風の
温度を感知する温度センサで、サーミスタよりな
り、制御回路15に接続されている。この温度セ
ンサ12によつて検出される冷風温度が設定温度
以下に低下して、冷房用蒸発器5の表面に霜が付
く恐れがある時は、この温度センサ12からの電
気信号に応じて制御回路15が、電磁クラツチ1
1への通電を断つようになつている。
19は受液器3からの液冷媒を冷蔵用蒸発器8
へ導いて圧縮機1の吸入側へ流す冷蔵用冷媒配管
で、前記冷房用減圧装置4及び車室内冷房用蒸発
器5を包含する冷房用冷媒配管20と並列に設け
られている。この冷蔵用冷媒配管19の途中には
冷媒流れの上流側より、定圧膨張弁7、冷蔵用蒸
発器8、逆止弁9が順次配設されている。ここ
で、定圧膨張弁7はその下流側(低圧側)の圧力
が設定値以下となると開き、かつ低圧側を一定圧
力に制御しうるタイプの膨張弁であり、本実施例
では冷媒としてR−12が用いられ、定圧膨張弁7
の設定圧力は0.5Kg/cm2G(蒸発温度−20℃)に設
定されている。
冷蔵用蒸発器8は冷蔵庫庫内の冷却を行なうも
のであるが、一般に自動車に備える冷蔵庫は缶ジ
ユースが数本冷せる、10程度の小型のものであ
り、従つてこの冷蔵庫内には冷蔵フアンを備えて
ないが、もちろん必要に応じて冷蔵フアンを設け
てもよい。
また、冷蔵庫は車室内前面の計器盤内や助手席
前方部、もしくは車室内後方のリアトレイ内、ま
たはトランクルーム内等に配設される。
6は冷房用減圧装置(膨張弁)4及び冷房用蒸
発器5を包含する冷房用冷媒配管20の入口部に
設けられた電気制御式流量制御弁で、冷房用冷媒
配管20への冷媒流量を遮断もしくは減少させる
ためのものであり、冷房用冷媒配管20への冷媒
の流れを絞ることにより冷蔵用冷媒配管19へ冷
媒が流れることを可能にするため設けられてい
る。流量制御弁6としては適宜なものが使用可能
であるが、本実施例では開位置と閉位置の二位置
に動く流量制御弁が用いられている。この流量制
御弁6には、冷蔵用蒸発器8の表面温度に応答す
るサーモスタツト10を含んだ電気制御装置が電
気的に結線されている。サーモスタツト10には
ある程度のヒステリシスを持たせてあり、検出温
度が高温側設定温度(本実施例では−10℃)以上
になると、車載の電源14からの電流を流量制御
弁6へ通電させて開閉弁6を閉位置とし、一旦通
電すると検出温度が低温側設定温度(本実施例で
は−15℃)以下となるまで通電を維持し、流量制
御弁6を閉位置に保持するようになつている。
13は電磁クラツチ11への通電を断続し、冷
房装置の作動を起動、停止させるクーラスイツ
チ、17は流量制御弁6への通電を断続して冷蔵
装置の作動を起動、停止させる冷蔵スイツチであ
る。制御回路15は冷蔵スイツチ17が入つた時
には、回路21から電源が供給されて温度センサ
12の信号に関係なく電磁クラツチ11へ通電す
る回路となつている。すなわち、冷蔵単独運転が
可能な回路構成となつている。
次に、上記構成において本実施例の作動を説明
する。まず、夏季等で車室内の冷房が望まれる時
には、クーラスイツチ13を投入して電磁クラツ
チ11に通電し、エンジンの回転力を圧縮機1に
伝える。これによつて、圧縮機1が作動し、圧縮
機1から吐出されたガス冷媒が配管18中を循環
し、冷媒が冷房用蒸発器5で蒸発する際に空気よ
り気化熱を奪い、気化熱を奪われて冷却された空
気が冷房フアン16によつて車室内に吹き出され
る。この際、冷房用蒸発器5内の蒸発圧力は通常
2〜3Kg/cm2であり、従つて冷蔵用冷媒配管19
の圧縮機側端部に作用する圧力も同程度であるの
で、定圧膨張弁7は閉じたままで、冷蔵用冷媒配
管19には冷媒が流れない。
次に、この冷房運転状態で更に冷蔵庫を作用さ
せようとする時には、冷蔵スイツチ17を投入す
る。この冷蔵スイツチ17の投入初期においては
当然冷蔵用蒸発器8の表面温度は−10℃以上であ
り、従つてサーモスタツト10は導通状態とな
り、流量制御弁6へ通電する。この流量制御弁6
が通電され閉じられると、冷房用蒸発器5への冷
媒の流れが止るため、圧縮機1の吸入圧力が急激
に低下して、1〜2秒で0.5Kg/cm2Gに達する。
このため、冷蔵用冷媒配管19の定圧膨張弁7が
開き、この冷媒配管19を冷媒が流れるようにな
る。この時、前記したように定圧膨張弁7は低圧
側圧力を設定圧力(0.5Kg/cm2G)に制御するた
め、冷蔵用蒸発器8内は蒸発圧力0.5Kg/cm2G、
蒸発温度−20℃の状態となつている。十数秒経過
すると、冷蔵用蒸発器8の表面温度が下がり、−
15℃まで低下すると、サーモスタツト10が遮断
状態となり、流量制御弁6への通電を止めるた
め、流量制御弁6は開位置に戻る。流量制御弁6
が開くと、冷媒が再び冷房用蒸発器5に供給さ
れ、蒸発器5内圧力及び圧縮機吸入側圧力が2〜
3Kg/cm2Gに戻る。この圧力は冷蔵用蒸発器8内
の圧力(0.5Kg/cm2G)よりもはるかに高いが、
冷蔵用蒸発器8の下流に逆止弁9が配設されてい
るので、冷房用蒸発器5を通つた冷媒ガスが冷蔵
用蒸発器8内に逆流して冷蔵用蒸発器8内の圧力
を急激に上昇させるということはない。一方、定
圧膨張弁7は低圧側が設定圧力0.5Kg/cm2Gを越
えると自動的に閉じるので、冷蔵用蒸発器8への
冷媒の供給を止める。その後、冷蔵用蒸発器8の
熱容量及び内部の液冷媒の顕熱、潜熱により冷蔵
庫内の冷却を続け、冷蔵用蒸発器8内での蒸発圧
力及び温度は徐々に上昇する。冷蔵用蒸発器8の
表面温度が徐々に上昇して−10℃になれば、再び
サーモスタツト10が作動して流量制御弁6を閉
じ、圧縮機吸入圧力を下げる。そのため、冷蔵用
蒸発器8内の圧力は再び0.5Kg/cm2Gに下げられ
る。以下、同様の動作が繰り返され、冷房用蒸発
器5と冷蔵用蒸発器8に交互に冷媒が流れること
により冷房作用と冷蔵作用を同時に発揮できる。
ここで、流量制御弁6が閉じ冷蔵用蒸発器8内の
表面温度を設定温度まで下げるに要する時間は十
数秒であるが、流量制御弁6を開き、冷房用蒸発
器5を作動させている時間、即ち、冷蔵用蒸発器
8内の圧力が徐々に上昇してサーモスタツト10
を作動させるまでの時間は、冷蔵用蒸発器8が上
述のごとく冷媒供給停止後も庫内冷却作用を継続
するとともに、冷蔵庫が断熱されていて侵入する
熱量が少ないため、比較的長く1分〜2分であ
る。従つて、十数秒間、流量制御弁6を閉じ、冷
房用蒸発器5への冷媒の供給を止めても、この程
度の短時間では冷房用蒸発器5の温度はさほど上
昇せず、車室内へは常に良好な冷風が吹き出すこ
とになり、冷房運転にはほとんど支障がない。
第2図は上記したサーモスタツト10と流量制
御弁6による冷媒流れの切換作用を図示するもの
で、縦軸は両蒸発器5,8における冷媒圧力
(Kg/cm3G)及び冷蔵用蒸発器8の表面温度(℃)
を示し、横軸は経過時間(秒)を示す。図中、実
線Aは冷蔵用蒸発器8の冷媒圧力を示し、破線B
は車室内冷房用蒸発器5の冷媒圧力を示す。ま
た、1点鎖線Cは冷蔵用蒸発器8の表面温度を示
す。そして、T1はサーモスタツト10の高温側
設定温度(−10℃)を示し、T2はその低温側設
定温度(−15℃)を示す。この第2図からも明白
なごとく、車室内冷房用蒸発器5に冷媒が流れる
時間t2に比して、冷蔵用蒸発器8に冷媒が流れる
時間t1は極めて短時間となる。
それ故、車室内の冷房機能にほとんど支障をき
たすことなく、製氷可能な冷蔵運転が可能とな
る。そして、冷蔵庫は冷蔵用の冷媒配管19を配
管できる位置であるなら、比較的自由に配置位置
を決めることができ、例えばギヤブオーバー型自
動車の後部座席にレジヤー用冷蔵庫を積む場合等
には特に有効である。
また、冷蔵庫に専用の蒸発器8を備えたため、
庫内の温度を冷房用の冷風の温度とは無関係に設
定することが可能となる。特に、サーモスタツト
10の設定温度、あるいは定圧膨張弁7の設定圧
力を可変とすれば、使用者の好みに応じて冷蔵庫
内の温度を決定できることになり、冷蔵庫を更に
実用的なものとすることが可能である。
従来より冷蔵と冷房の独立運転は冷凍車で知ら
れていたが、冷凍車と異なり、車両用の冷蔵車は
非常に小型なものであつて、冷蔵用蒸発器8が小
さいため通常の独立運転では冷蔵用蒸発器8の蒸
発圧力が下がりすぎてしまい、圧縮機1へのオイ
ル戻りが悪化し、圧縮機1の故障につながるため
難しいとされていたが、本発明では冷房用配管2
0と冷蔵用配管19への冷媒流れを交互に繰り返
すとともに、冷蔵用減圧装置として定圧膨張弁7
を使用したので、冷蔵側蒸発圧力が定圧膨張弁7
の設定圧力例えば0.5Kg/cm2G以下に低下しない
ので、冷蔵運転によつて圧縮機1に悪影響を与え
ることを確実に防止できる。
また、本例では冷蔵スイツチ17の投入により
回路21を介して制御回路15を作動させ、電磁
クラツチ11に通電することができるので、冷房
側を停止したままで、冷蔵庫側のみを連続使用す
ることも可能である。
なお、上述の実施例では冷蔵庫の構造について
具体的には述べていないが、冷蔵庫を冷凍室と冷
蔵室に分けて前述の冷蔵用蒸発器8を冷凍室に設
置し、冷蔵室へは冷凍室の冷気を一部漏らして適
温(3〜5℃)とすることも可能である。
なお、上述の実施例では流量制御弁6の切換制
御をサーモスタツト10を用いて冷蔵用蒸発器8
の表面温度を検出していたが、この表面温度の他
に、検出場所としては冷蔵用蒸発器8の冷媒温度
又は圧力を直接に検出してもよく、又蒸発器8付
近の庫内温度等を検出してもよい。検出手段もサ
ーモスタツト10に限らず、サーミスタとか圧力
スイツチでもよい。
又、サーモスタツト10にヒステリシスを持た
せて流量制御弁6の開閉を行なうかわりに、サー
モスタツト10が−10℃以上の温度を検出したと
き流量制御弁6を閉じさせ、この弁6が一度閉じ
た後はタイマを用いて一定時間(十数秒)経過す
るまでは閉じたままに保持するようにしてもよ
い。
更に、冷蔵用蒸発器8の温度を検出して流量制
御弁6を開閉する代りに、流量制御弁6の閉時間
を十数秒、開時間を1〜2分とタイマーによりあ
らかじめ設定しておき、このタイマーにより開閉
弁6の開閉動作を自動的に繰り返すようにしても
よい。この場合、庫内の冷却状態を検出し、その
検出値に応じて流量制御弁6の開時間を補正する
補正回路を設けてもよい。
また、本例のように圧縮機1が車両走行用エン
ジンの動力をうけて作動するものではエンジン回
転数に応じて冷却能力も大幅に変動することにな
るので、流量制御弁6の開時間の補正にエンジン
回転数を用い、エンジン回転数が大きくなる程流
量制御弁6の開時間を短くするように構成しても
よい。
更に、また上述の例では冷媒が冷房用蒸発器5
へ流れる時に蒸発器5を通つた冷媒が冷蔵用蒸発
器8へ逆流することがないよう、冷蔵用の冷媒配
管19を閉じる弁機構として逆止弁9を用いた
が、逆止弁9の代りに電磁弁を用い、この電磁弁
を流量制御弁6と同期させて流量制御弁6を開い
ている時には電磁弁が閉じられるように構成して
もよい。
流量制御弁6は閉位置のとき、冷房用減圧装置
4へ流れる冷媒を完全に遮断しうるものとして説
明されているが、閉位置のときにおいても少量の
冷媒が冷房用減圧装置4に流れるようにしてもよ
い。ただし、この時の流量は、圧縮機1の吸入圧
力を設定圧力例えば0.5Kg/cm2G以下になし得る
程度の小流量でなければならない。流量制御弁6
の取付位置は第1図図示の位置に限定されるもの
でなく、冷蔵用冷媒配管19と並列な冷房用冷媒
配管20のどの位置に取付けてもよい。
また、上述の実施例では冷房用蒸発器5の霜付
防止の制御を温度センサ12による電磁クラツチ
11の断続制御で行なうようにしていたが、霜付
防止の制御はこの一例に限られるべきでなく、例
えば冷房用蒸発器5の下流側で、冷蔵用冷媒配管
19の合流点より上流に蒸発圧力調整装置を配設
して、この蒸発圧力調整装置によつて冷房用蒸発
器5下流の冷媒流量を制御することにより、冷房
用蒸発器5の蒸発圧力を所定値に制御して、霜付
防止の制御を行なうようにしてもよい。更には、
圧縮機1の回転数を変えることにより霜付防止の
制御を行なうようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明装置は上述した通りのものであつて、そ
の効果を列記すれば次のごとくである。
(1) 本発明では車両用冷蔵庫の冷却源として冷蔵
専用の蒸発器8を備えているから、庫内温度を
車室内の冷房状態と無関係に十分低目の温度に
することができ、そのため製氷可能な低温を得
ることも可能となる。しかも、従来の冷風導入
方式のごとく冷房装置の近傍に設置しなければ
ならないという制約がなくなるので、冷蔵庫の
設置場所を比較的自由に選択でき、冷房装置か
ら離れた場所例えばキヤブオーバ型自動車の後
部座席、あるいはトランクルームなどに冷蔵庫
を設置することも可能となる。
(2) 車両用冷蔵庫は一般に缶ジユース類を数本収
納し得る程度の比較的小容量のものであつて、
その熱負荷が小さいことに注目して、本発明で
は冷房用冷媒配管20への冷媒流量を電気制御
装置10及び流量制御弁6によつて断続させ、
それにより冷蔵用冷媒配管19の定圧膨張弁7
を短時間の間のみ間欠的に開弁し、冷蔵用蒸発
器8に間欠的に冷媒を流すことにより庫内の冷
却を行つているから、冷房装置の冷房能力の低
下が比較的小さくすみ、一つの冷凍サイクルに
おいて冷房装置と冷蔵庫の両立を良好に達成で
きる。
(3) 冷蔵用の減圧装置として、冷蔵用蒸発器8に
おける蒸発圧力を予め設定した設定圧力に制御
する定圧膨張弁7を用いているから、冷蔵用蒸
発器8における冷媒蒸発温度が一定となり、冷
蔵用蒸発器8の温度を一定に制御できる。
しかも、冷蔵庫作動時間が長くなつて、庫内
の熱負荷が極端に小さくなつた場合でも定圧膨
張弁7の作用により蒸発圧力、ひいては圧縮機
吸入圧力を設定圧力に制御できるので、圧縮機
の吸入圧力が大気圧以下となる負圧運転を確実
に防止できる。従つて、負圧運転による圧縮機
の耐久性低下といつた不具合を確実に防止でき
る。
(4) 流量制御弁6が開状態となつて、冷房用冷媒
配管20に冷媒を流す時には、冷蔵用蒸発器8
の上流に位置する定圧膨張弁7および下流に位
置する弁機構9がともに閉じるから、冷房側の
高温冷媒が冷蔵用蒸発器8に流入することがな
く、従つて、冷房側に冷媒が流れる時にも冷蔵
用蒸発器8の温度を低温状態に維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので、電気
回路を含む冷凍サイクル図、第2図は本発明の作
動説明図である。 1…圧縮機、2…凝縮器、4…冷房用減圧装
置、5…冷房用蒸発器、6…電気制御式流量制御
弁、7…冷蔵用定圧膨張弁、8…冷蔵用蒸発器、
9…弁機構をなす逆止弁、10…電気制御装置を
なすサーモスタツト、19…冷蔵用冷媒配管、2
0…冷房用冷蔵配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 冷媒の圧縮吐出を行なう圧縮機と、 (b) この圧縮機の吐出側に接続され、圧縮機から
    吐出されたガス冷媒を凝縮する凝縮器と、 (c) この凝縮器の出口側に接続され、凝縮器で凝
    縮した液冷媒を減圧させる冷房用減圧装置と、 (d) この冷房用減圧装置の出口側と前棋圧縮機の
    吸入側との間に接続され、前記冷房用減圧装置
    で減圧した冷媒を蒸発させて車室内への送風空
    気を冷却する冷房用蒸発器と、 (e) 前記冷房用減圧装置および前記冷房用蒸発器
    を包含する冷房用冷媒配管と並列に設けられた
    冷蔵用冷媒配管と、 (f) この冷蔵用冷媒配管に設けられ、前記凝縮器
    で凝縮した液冷媒を予め設定した設定圧力でも
    つて減圧させる冷蔵用定圧膨張弁と、 (g) 前記冷蔵用冷媒配管において、前記定圧膨張
    弁の出口側に設けられ、定圧膨張弁で減圧した
    冷媒を蒸発させて冷蔵庫内を冷却する冷蔵用蒸
    発器と、 (h) 前記冷蔵用冷媒配管において、前記冷蔵用蒸
    発器の出口側に設けられ、前記冷蔵用蒸発器へ
    の冷媒の逆流を防止する弁機構と、 (i) 前記冷房用冷媒配管に設けられ、冷房用冷媒
    配管への冷媒流量を減少若しくは遮断する電気
    制御式の流量制御弁と、 (j) この電気制御式流量制御弁と電気的に結線さ
    れ、この制御弁に流量制御作動を断続的に行わ
    せる信号を出力する電気制御装置とを備えるこ
    とを特徴とする車両用冷房冷蔵装置。 2 前記電気制御装置が、前記冷蔵庫の冷却状態
    を検知して前記電気制御式流量制御弁の流量制御
    作動を断続するものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の車両用冷房冷蔵装置。
JP3152981A 1981-03-05 1981-03-05 Air conditioner for vehicle Granted JPS57144856A (en)

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